中部プロリーグ レポート

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第26期中部プロリーグ 第3節レポート

2015/11/12
執筆:A:朝岡祐    B:河合慎悟   C:清水哲也


Aリーグ:朝岡祐

比較的荒れ模様だった前節、躍進した者はその勢いそのままにとの思いで、また、苦汁を飲まされた者はそのリベンジをすべく、勇んで会場へと足を運んだ事であろう。
結果は、またしても荒れた展開となった。その模様を卓別にみてみよう。

1卓(伊藤・日下・山神・朝岡)
第1節で首位に立ちながらも前節に苦戦を強いられ、原点からのリスタートとなったディフェンディングチャンピオンの伊藤がしっかり立て直し、持ち前の攻撃力を発揮し貫禄の卓内トップ。
朝岡も要所で効果的なアガリをものにし何とか食らい付くが、結果は力の差を見せつけられる形となった。

降級候補から一転、怒濤の逆転劇で決勝卓に座り、見事優勝を勝ち取った前期に象徴されるように、これまでどんな逆境に立たされても奇跡を起こす伊藤の姿を、私はこれまで幾度となく見てきた。
その強心臓を武器にどっしりとした麻雀を披露する伊藤を、私は最も尊敬する打ち手の一人であると思っている。

2卓(杉村・掛水・牛尾・小野)
連続昇級を決め、今ノリにノってる小野が圧巻の60Pオーバーの好成績を納めた。
今最も活きのいいプレイヤーであると言っても過言ではないだろう。
その勢いそのままに決勝までかけ上がっていくのか、注目していきたい。

3卓(三戸・寺戸・村瀬・杉浦)
経験値の高い4名による対局は、それぞれが出遅れることなく、一進一退の攻防が繰り広げられていた。
そんな中、村瀬が4回戦で会心の1人浮きのトップを決め、卓内ラスから一気に卓内トップとなり、トータルポイントも全体の4位をキープした。

4卓(森下・樋口・佐藤・土岐)
大三元をツモアガるなど、終始主導権を握り続けた樋口が+86.7Pと圧勝。
暫定首位の森下、3位の土岐を退け一気に首位まで躍り出た。
第20期麻雀マスターズであり、文字通り『持っている男』である。

やや上と下に分かれた展開となったが、まだまだ何が起こるか分からない程度の差である。
残す所はあと2節8回戦。最後まで熱き戦いが繰り広げられることであろう。
持ち味を発揮し結果を出していくのはどのプレイヤーなのか、まだまだ目が離せない。

Aリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 樋口 新 ▲ 15.2 37.6 86.7 109.1
2 小野 雅峻 ▲ 7.9 38.2 63.3 93.6
3 森下 剛任 55.7 48.6 ▲ 54.5 49.8
4 村瀬 寛光 39.4 ▲ 6.5 11.9 44.8
5 杉浦 貴紀 ▲ 30.4 77.0 ▲ 2.0 44.6
6 伊藤 鉄也 60.7 ▲ 69.3 38.6 30.0
7 朝岡 祐 8.9 ▲ 8.9 19.2 19.2
8 佐藤 あいり 16.8 ▲ 22.6 ▲ 2.2 ▲ 8.0
9 牛尾 信之 ▲ 33.7 14.3 ▲ 3.1 ▲ 22.5
10 土岐 雄太 44.3 1.1 ▲ 80.0 ▲ 34.6
11 三戸 亮祐 ▲ 11.8 ▲ 34.6 ▲ 4.4 ▲ 50.8
12 寺戸 孝志 ▲ 18.2 ▲ 29.0 ▲ 6.5 ▲ 53.7
13 杉村 泰治 ▲ 77.5 70.6 ▲ 51.6 ▲ 58.5
14 山神 達也 ▲ 7.0 ▲ 13.4 ▲ 73.5 ▲ 93.9
15 日下 健司 ▲ 17.6 ▲ 46.8 ▲ 35.3 ▲ 99.7
16 掛水 洋徳 ▲ 97.5 ▲ 57.3 ▲ 9.6 ▲ 164.4

 

Bリーグ:河合慎悟

秋晴れが心地よく、日増しに秋の深まりを感じる頃第3節が始まった。
私の対局者は、金平・安藤・山本(拓)。3人とは対局経験もありイメージトレーニングはしやすく、万全な体制で臨んだ。
しかし、この日は山本(拓)に3連勝を許し圧勝に終わった。

対局後にわかったことだが、山本(拓)は毎月開かれている競技麻雀に参加したり、1人で牌捌きの練習をしたりしている選手であった。
対局中も以前とは違い、堂々として強者の空気を漂わせており、麻雀に対する情熱が人一倍強い選手と気付かされた。
私の知る山本(拓)は三か月前。日々鍛錬しているならば別人になっていてもおかしくない。
「男子三日会わざれば刮目して見よ」と言う言葉が頭をよぎった。もっと早く気づいて対処していればと悔いが残る結果になってしまった。
私も山本(拓)に感服する一方で見習って精進して行きたいと誘発された。

リーグ戦も半ばが過ぎ全体を見ると暫定1位が大滝、2位と100P以上離してダントツのリードをしている。
大滝はBリーグ在籍経験が長い。常に上位入賞しているが未だAリーグへの門は叩いていない。
「今期こそは最終節の前の4節までに決めたい」と今までの雪辱を晴らそうとする切実な思いを語ってくれた。
いつも謙虚な男がこのセリフ、期待と男らしさを感じさせてくれた。
最終節にいつも勝利の女神にそっぽを向かれ悔しくて頭を抱えて苦しんでいた姿を知っている。
私が応援する立場ならば真っ先に手を振りたくなる選手だ。気を抜かずに頑張っていただきたい。

2位は中谷。中部プロリーグの若手ムードメーカーだ。
期待の新人である中谷はCリーグを2回目で昇級を決め、Bリーグ在籍4回目に昇級チャンスも見えてきた。

3位は鈴木雄、連続で昇級して古巣のAリーグにいち早く戻りたい所だろう。
3節目はポイントを伸ばせずこの順位となっている。

残り2節、マイナスの選手が3分の2を占め団子状態の珍しいポイント配分になっている。
少しの油断が致命傷になりそうなので、今いっそう気を引き締め臨みたい。

Bリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 大滝 聡 18.1 56.7 97.8 172.6
2 中谷 彰吾 34.5 ▲ 28.1 65.3 71.7
3 鈴木 雄介 51.1 28.4 ▲ 30.4 49.1
4 太田 充 ▲ 11.3 ▲ 54.6 76.5 10.6
5 菅野 直 ▲ 32.8 40.0 ▲ 4.6 2.6
6 河合 慎悟 ▲ 38.8 70.4 ▲ 33.9 ▲ 2.3
7 葛山 英樹 30.3 ▲ 38.6 1.3 ▲ 7.0
8 越川 清一 ▲ 56.0 47.1 ▲ 18.9 ▲ 27.8
9 安藤 大貴 ▲ 4.6 ▲ 0.2 ▲ 37.7 ▲ 42.5
10 大町 篤志 17.1 2.9 ▲ 62.8 ▲ 42.8
11 古川 孝次 4.0 ▲ 29.3 ▲ 18.7 ▲ 44.0
12 木村 東平 ▲ 3.2 0.6 ▲ 42.6 ▲ 45.2
13 太田 峻也 ▲ 8.6 ▲ 21.8 ▲ 15.2 ▲ 45.6
14 山本 拓哉 5.6 ▲ 105.4 53.2 ▲ 46.6
15 金平 裕樹 ▲ 100.0 20.4 18.4 ▲ 61.2
16 大高坂 松城 ▲ 7.4 ▲ 69.5 ▲ 47.7 ▲ 124.6

 

Cリーグ:清水哲也

第2節を終えちょうど中間の第3節を迎えた。
Cリーグは昇級ボーダーが120~150ポイントくらいは必要であるが、私は2節を終え+44.6Pであった。
あと3節で80ポイントは欲しいななどと考え対局に臨んだ。
そして迎えた1回戦目、またしてもスタートが悪く最悪のCスタートで▲24.2Pとしてしまった。
前回の反省点を活かしていないようにも思えるが、今回は頭が普通に働いていたので単なる力不足であろうか。
2回戦もマイナスの3着に沈んだが、3回戦でトップを獲り最終4回戦では▲8.2Pで迎えた。
4回戦オーラス親番で34,600点持ち2着目。
ここをしっかり浮きをキープすればトータルプラスになる。
私の手牌は8巡目

二万二万二万三万四万四万五万六万六万八万九万七索八索  ドラ九索

こうなっていた。そこに下家の池沢からリーチが入る。
池沢は5,200点で原点復帰。2,000・3,900以上で2着になる3着目であった。
雰囲気的にも私は打点があるなと感じ、そこにツモ九索とし、四万六万九万を切ればテンパイになる。
ここで私は長考した。

リーチ棒を出せば満貫をツモられると原点キープもできない。
しかし私の手牌には安全牌は1枚もないし加点する絶好の機会でもあるので打四万でリーチとした。
結果は最悪の4枚目のカン八索で8,300の放銃となった。
リーチをかけていなければ打点の付きそうな牌は切らないので後悔してしまう1局になってしまった。
4回戦で▲16.9Pとなり、トータル+27.7P全体7位となった。

全体を見ると都築が+91.4Pで、トータル+126.3とし全体1位になった。
前回まで1位だった山本は同卓の都築の煽りをもらい▲59.5Pとなりトータル+68.0Pの3位に後退した。

まだまだチャンスはあるのでしっかりと集中して対局に臨みたいと思う。

Cリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 都築 友和 43.7 ▲ 8.8 91.4 126.3
2 加藤 泰史 33.2 57.0 16.5 106.7
3 山本 美文 80.7 46.8 ▲ 59.5 68.0
4 浅野 文雅 ▲ 48.1 78.8 13.3 44.0
5 池沢 麻奈美 41.3 8.8 ▲ 10.8 39.3
6 鈴木 淳 ▲ 19.5 51.3 0.6 32.4
7 清水 哲也 49.6 ▲ 5.0 ▲ 16.9 27.7
8 富村 つぐみ 26.4 ▲ 57.1 56.5 25.8
9 大西 義則 ▲ 10.6 52.4 ▲ 25.8 16.0
10 長谷川 弘 16.4 ▲ 28.8 26.3 13.9
11 鈴木 基芳 ▲ 4.1 5.1 1.4 2.4
12 斎藤 寛生 ▲ 15.8 ▲ 26.8 32.6 ▲ 10.0
13 林 俊宏 ▲ 4.4 13.6 ▲ 24.7 ▲ 15.5
14 島﨑 涼 ▲ 46.7 17.0 13.8 ▲ 15.9
15 堤 文吾 ▲ 39.9 11.1 10.4 ▲ 18.4
16 中西 栄二 38.0 ▲ 16.5 ▲ 46.0 ▲ 24.5
17 三谷 卓也 ▲ 25.6 ▲ 15.1 ▲ 2.4 ▲ 43.1
18 若松 正和 28.0 ▲ 26.0 ▲ 47.7 ▲ 45.7
19 岡本 丈司 ▲ 31.2 17.7 ▲ 46.2 ▲ 59.7
20 家田 みゆき ▲ 64.2 ▲ 40.6 14.3 ▲ 90.5
21 原田 知彦 ▲ 39.8 ▲ 51.6 ▲ 3.0 ▲ 94.4
22 上田 利華 ▲ 8.4 ▲ 103.3 ▲ 15.1 ▲ 126.8