中部プロリーグ レポート

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第27期中部プロリーグ 第3節レポート

2016/05/11
執筆:A:大滝聡    B:林俊宏    C:都築友和


Aリーグ:大滝聡

第27期中部プロリーグも中盤戦となる第3節。
第1節では三戸が+108.2P 第2節では杉浦が+94.9Pと荒れた展開になったが、ポイント上位の2人が更にポイントを伸ばして決勝へと近づくのか?

それとも、前2節の様にポイントを大きく伸ばしてくる者が現れるのか、目が離せない。

三戸、杉浦と同卓する者は自分のポイントもさる事ながら、出来れば両者のポイントを少しでも削って混戦状態に持っていきたいところだ。

果たして結果はどうだったのであろう?
振り返ってみることにします。

1卓 杉浦、朝岡、山神、大滝、小野
1回戦が抜け番だった杉浦は2回戦からの対局。
いきなり▲26.9Pのラスをひき、今日は苦しい戦いになると思われたのだが、終わってみれば+6.8Pとポイントを微増して暫定首位の座をキープする事に成功。
私も同卓して感じたのだがとにかく粘り強いという印象。
ジリジリと点棒が削られる状態であっても、ジタバタせずに何とか放銃だけは回避しようという姿勢が見受けられた。
今日の様な後手にまわる展開の中、しっかりとプラスで終了した結果に杉浦自身も決勝への手応えを感じたのではなかろうか?
反対に前期優勝の小野が精彩を欠いている。
この日も▲25.9Pと3節続けてのマイナスで終えた。
「優勝した事がフロックと思われない様にこれからも精進していきたい。」と語ってくれた小野だが暫定14位と思いもよらぬ順位。

中部プロリーグにおいて、トントン拍子に昇級してAリーグにおいて優勝した小野。
リーグ戦において、ここまで苦しい戦いは初めての経験に違いない。
あと残り2節、小野の奮起に期待したい。

2卓 三戸、寺戸、森下、村瀬、菅野
杉浦同様、注目の三戸だがこの日も順調に+19.5Pとポイントを伸ばした。
卓のトップは+26.1Pの村瀬。
前2節思うような麻雀が打たせてもらえず下位に甘んじていた村瀬だが、やっとひと息つけるといった感じだろう。

森下についても触れておかなければならない。
第39期王位戦のタイトル獲得以来、数々のメディア対局で結果を残した森下だが地元中部プロリーグにおいての優勝はまだない。
決勝進出にはやや苦しい順位になってしまったが、アガリに向かう際の踏み込みが鋭くて力強い麻雀を見せて欲しい。

3卓 伊藤、佐藤、杉村、日下、土岐
結果だけ見てみると杉村が卓内トップとなる+19.9P
「今日の内容だったら40~50Pは勝っておきたかった。」と話した通り、最終戦の1人沈みのラスが痛すぎる。

決勝進出を見据える以上、トータルのポイントをプラスにしておきたかったというのが本音であろう。
ポイント上位の伊藤は+5.1Pとしっかりと浮きにまわった。
「今日はプラスで終えればいい。」と対局後に話していた姿には余裕すら感じられた。

佐藤も1回戦で▲62.4Pと大きなラスを引きながら、後半挽回しての▲9.6Pと踏み止まった。

以前の彼女ならズルズルと大敗してもおかしくはない。
ここ最近でのメンタル面での強化が着実に実を結んでいるようだ。

3節を消化して暫定3位までの杉浦、三戸、伊藤は中部プロリーグ優勝経験者。
リーグ戦での戦い方を熟知しているだけに上位陣の壁を崩すのは容易ではない。
しかし1節で+100P勝てる日もあれば▲100P叩く事もある。
私自身、残留を視野に入れた戦いになりそうだが、最後まで諦めずに目標を持って残り2節戦いたい。

Aリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 杉浦 貴紀 23.7 94.9 6.8 125.4
2 三戸 亮祐 108.2 ▲ 10.3 19.5 117.4
3 伊藤 鉄也 22.4 47.2 5.1 74.7
4 佐藤 あいり 39.9 6.1 ▲ 9.6 36.4
5 寺戸 孝志 ▲ 3.5 13.7 8.0 18.2
6 朝岡 祐 23.2 ▲ 36.8 19.2 5.6
7 杉村 泰治 ▲ 64.7 28.5 19.9 ▲ 16.3
8 森下 剛任 18.6 ▲ 12.7 ▲ 27.1 ▲ 21.2
9 村瀬 寛光 ▲ 14.4 ▲ 48.5 26.1 ▲ 36.8
10 日下 健司 ▲ 65.8 13.4 13.0 ▲ 39.4
11 大滝 聡 ▲ 59.6 18.6 ▲ 8.4 ▲ 49.4
12 菅野 直 13.2 ▲ 38.2 ▲ 26.5 ▲ 51.5
13 山神 達也 ▲ 82.3 ▲ 19.2 8.3 ▲ 93.2
14 小野 雅峻 ▲ 29.0 ▲ 48.4 ▲ 25.9 ▲ 103.3
15 土岐 雄太 ▲ 58.4 ▲ 29.3 ▲ 28.4 ▲ 116.1

 

Bリーグ:林俊宏

偉大な麻雀プロへ

今節、中部本部の副本部長で鳳凰位リーグA1所属現九段古川孝次との対局となった。
以前も書いたが、古川の言葉で中部プロリーグ参戦を決意した私にとっては、今節の対局が楽しみでしょうがなかった。
むしろこの日の為に参戦していると言っても過言ではない。
開局早々、古川の先制リーチ。すぐに跳満をツモリアガった。
開かれた綺麗なホンイツの手牌。
さすがだと心に思った。

古川が中部本部で、いや麻雀界で残してきた功績はとても大きい。
阿佐田杯(第7期・第9期・第10期・第11期)
鳳凰位 3連覇(第16期・17期・18期)
麻雀戦国時代の当時、前人未到の鳳凰位3連覇で全国に古川孝次の名前を世に知らしめた。
古川の背中を追い、麻雀の世界に入る者。東京へ出て夢見る者。挫折する者。
その中の1人に私がいた。プロ連盟に入会した時は19期生。私もまた古川を追った者なのだ。

A1リーグの生配信や、鳳凰位決定戦などパソコンの画面越しでしか観る事の出来なかった古川の麻雀。
3連覇した時から腕は錆付いていなかった。きっと衰えはあるのだろうが、努力と抜群のセンスで、いまだに第一線で活躍をしている。本人は屈託のない笑顔で照れ笑いをする。数年前、同期のプロがこんな事を言った。
何故、こんなトッププロの対局をドームとかでやらないのだろう。きっとドームが満席になってもおかしくない程のタイトル戦だと思うんだけど。ドームは無理かもしれないけど、テレビではやって欲しいよね。
そんな話をしていたのを覚えている。現在、ニコ生で色々な麻雀動画が配信されている。閲覧者が1万人を超える番組も出てきた。
ひょっとしたら、この視聴者が3万人や4万人になった時、テレビでの配信やもっと増えたら、本当にドームなどでの開催も夢物語ではなくなるのではないか。そんな夢を魅させてくれる偉大なプロが古川孝次なのだ。
東1局鮮烈な跳満をツモった古川を見ながら、そんな事を思い出した。その日、1日ずっと古川の麻雀を食い入る様に魅入った。結果は古川の圧勝劇だが、まさしく横綱としての麻雀だった。

どうせ登るなら高い山を目指そう

14年前、鳳凰位3連覇した直後に古川から貰った色紙にそう書いてあった。
今でも大事に飾ってある。生まれて初めて貰った麻雀プロのサイン。
そこには、本物の麻雀プロの姿があった。私は今、高い山を目指している。古川の背中を追い続けて・・・。

Bリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 古川 孝次 ▲ 13.5 39.6 64.6 90.7
2 金平 裕樹 15.8 ▲ 25.1 80.4 71.1
3 牛尾 信之 2.7 62.1 ▲ 0.3 64.5
4 浅野 文雅 17.0 17.9 23.5 58.4
5 安藤 大貴 53.7 ▲ 25.9 28.4 56.2
6 山本 拓哉 41.3 ▲ 0.8 7.2 47.7
7 加藤 泰史 ▲ 5.6 8.0 ▲ 4.9 ▲ 2.5
8 木村 東平 7.2 15.0 ▲ 26.7 ▲ 4.5
9 青山 大 ▲ 1.9 37.6 ▲ 54.7 ▲ 19.0
10 中谷 彰吾 ▲ 0.1 ▲ 4.9 ▲ 22.6 ▲ 27.6
11 林 俊宏 ▲ 4.3 ▲ 11.7 ▲ 29.7 ▲ 45.7
12 越川 清一 ▲ 81.6 36.0 ▲ 12.3 ▲ 57.9
13 太田 峻也 ▲ 44.1 ▲ 33.2 10.1 ▲ 67.2
14 鈴木 雄介 27.6 ▲ 31.3 ▲ 77.2 ▲ 80.9
15 掛水 洋徳 ▲ 129.2 ▲ 21.4 31.2 ▲ 119.4
16 大町 篤志 ▲ 56.0 ▲ 61.9 ▲ 17.0 ▲ 134.9

 

Cリーグ:都築友和

ちょうど折り返し地点であるこの第3節、前節に大きくマイナスした私の目標はまず原点復帰!そこに至るには決して楽なポイントではないが少しでもそこに近づきたいと意欲を燃やしていた。
しかし、前のめりになりすぎてしまって過剰な攻めをしても結果はついて来るはずもなく、空回りして前節の二の舞いにならないことにもあわせて注意しながら対局に入った。

1半荘目は+9.6Pの2着で終える。一度しかなかったがチャンス手もしっかりとツモアガりすることができたし、放銃もなくまずまずの手応えを感じることができた。
しかし続く2半荘目の開局の親番に、いきなり▲7,700の放銃からのスタートとなり、少し前節の試合展開が頭をよぎった。
「より集中して対局せねば」と心に言い聞かせて気を引き締め直し、その後は最後まで崩れることなく最終的にはトータル+4.8Pとなった。

結果としてみてみれば、目標には全く届くものではなかったが、とはいえ、今期ようやく念願のプラスで終えたことは少しホッとすることが出来た。
しかし我慢する局面は耐えることが出来ていたと思うが、加点のチャンスを逃してしまった場面も何度かあったとも感じたので、リーチ判断や押し引き判断は正解を導き出し続けるのは、困難なものではあると思うがもう少しアガりの精度をあげて残り2節を戦っていかねばと思う。

全体の結果はポイントこそマイナスしたものの、トータル+121.1Pで大西がしっかり首位をキープしている。
しかし4位まで20Pも差がなく、次節以降はさらに熱戦が予想される。

まだ大きな負債をかかえた私は、その渦中に割って入いっていくには遠い位置にいて前途遼遠ではあるが、最後まで諦めることなくしっかり上を目指して闘い抜きたいと思う。

Cリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 大西 義則 95.2 48.7 ▲ 22.8 121.1
2 河合 慎悟 ▲ 12.8 84.9 45.3 117.4
3 清水 哲也 ▲ 6.9 91.6 25.3 110.0
4 長谷川 弘 102.2 16.4 ▲ 16.6 102.0
5 富村 つぐみ ▲ 3.8 ▲ 2.6 76.1 69.7
6 大高坂 松城 8.3 41.5 6.2 56.0
7 高橋 侑希 54.0 ▲ 30.1 23.0 46.9
8 太田 充 ▲ 3.2 ▲ 3.1 38.3 32.0
9 堤 文吾 ▲ 50.6 ▲ 0.4 71.8 20.8
10 原田 知彦 35.6 1.8 ▲ 19.7 17.7
11 岡田 智和 43.2 ▲ 12.7 ▲ 14.1 16.4
12 鈴木 淳 29.7 ▲ 4.7 ▲ 18.8 6.2
13 鈴木 基芳 ▲ 9.0 32.3 ▲ 28.3 ▲ 5.0
14 山本 美文 ▲ 16.9 39.8 ▲ 33.7 ▲ 10.8
15 若松 正和 36.4 ▲ 46.1 ▲ 12.9 ▲ 22.6
16 斎藤 寛生 ▲ 23.6 11.2 ▲ 18.3 ▲ 30.7
17 岡本 丈司 ▲ 35.2 0.9 1.4 ▲ 32.9
18 永井 ゆうま ▲ 57.2 ▲ 34.8 19.8 ▲ 72.2
19 都築 友和 ▲ 12.3 ▲ 96.6 4.8 ▲ 104.1
20 花井 香央理 ▲ 9.5 ▲ 89.9 ▲ 16.7 ▲ 116.1
21 池沢 麻奈美 ▲ 80.2 ▲ 36.7 ▲ 25.8 ▲ 142.7
22 三谷 卓也 ▲ 10.8 ▲ 100.0 ▲ 100.0 ▲ 210.8
23 家田 みゆき ▲ 76.6 ▲ 53.4 ▲ 88.3 ▲ 218.3