中部プロリーグ レポート

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第27期中部プロリーグ 最終節レポート

2016/06/22
執筆:A:大滝聡    B:林俊宏    C:都築友和


Aリーグ:大滝聡

第27期中部プロリーグもいよいよ最終節。
最近の名古屋の最高気温は30℃を越える日もある。
とても梅雨入り前の6月とは思えない暑さだが、それに負けない熱戦を期待しつつ会場へと向かった。

1卓 朝岡 村瀬 杉浦 小野 土岐
決勝へ向けて、少しでもポイントを加算しておきたい朝岡だったがそこに立ちはだかったのは小野。
+48.0Pの快勝で第26期中部プロリーグ優勝者の実力を発揮した。
第3節まで不調の小野であったが、十段戦における快進撃(ベスト16進出 6月12日現在)といい完全に復調したようだ。
ポイントに余裕がある杉浦は何も無理する事なく、難なく1位通過で決勝へと駒を進めた。

2卓 森下 寺戸 三戸 杉村 山神
この日一番の激戦卓がこの組み合わせ。
別卓の朝岡のポイントも気になるが、杉村、寺戸、森下と暫定5位~7位までの直接対決。
一回戦抜け番の森下に対して、寺戸、杉村の両者ともポイントを加算する。
森下にとっては厳しい展開になると予想されたが、そんな事は関係ないと言わんばかりの3連勝で決勝進出を決めた。
杉浦同様、ポイントに余裕がある三戸も森下の勢いに巻き込まれる事なく2位通過で決勝進出。

3卓 菅野 伊藤 日下 佐藤 大滝
暫定3位で迎えた伊藤の対局者は決勝へも降級へも可能性が低い4名が相手。
この日の伊藤にとって大事なのは大物手に放銃しない事。
安易に自分の手牌に蓋をする事なく、他家の様子を見ながらの安定した打ち回しをみせ3位で決勝進出を決めた。

決勝進出を決めた4名に来月行われる決勝へ向けての意気込みを聞かせてもらった。

杉浦「しばらく優勝から遠ざかっているので挑戦者のつもりで臨みたい」
三戸「名古屋の絶対エースと呼ばれながら、第14期以来、優勝していない。久しぶりに優勝を味わいたい。」
伊藤「開幕前から三戸と決勝の舞台で戦おうと約束していた。それにふさわしい面子がそろったので決勝が楽しみ。」
森下「これで4回目の決勝進出。そろそろ順番が来てもいいころ。4度目の正直で優勝したい。」

中部本部の連盟員に優勝の本命を聞いても、きっと票が割れる程の好メンバーがそろった今期の中部プロリーグ。
来月の決勝も見応えのある対局になることは間違いなさそうだ。

Aリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 杉浦 貴紀 23.7 94.9 6.8 68.7 ▲ 0.3 193.8
2 三戸 亮祐 108.2 ▲ 10.3 19.5 20.8 ▲ 22.9 115.3
3 伊藤 鉄也 22.4 47.2 5.1 5.2 ▲ 13.3 66.6
4 森下 剛任 18.6 ▲ 12.7 ▲ 27.1 9.7 60.0 48.5
5 寺戸 孝志 ▲ 3.5 13.7 8.0 ▲ 29.7 23.3 11.8
6 杉村 泰治 ▲ 64.7 28.5 19.9 24.1 2.0 9.8
7 小野 雅峻 ▲ 29.0 ▲ 48.4 ▲ 25.9 57.7 48.0 2.4
8 朝岡 祐 23.2 ▲ 36.8 19.2 13.3 ▲ 27.9 ▲ 9.0
9 村瀬 寛光 ▲ 14.4 ▲ 48.5 26.1 7.2 10.0 ▲ 19.6
10 佐藤 あいり 39.9 6.1 ▲ 9.6 ▲ 80.4 22.3 ▲ 21.7
11 日下 健司 ▲ 65.8 13.4 13.0 8.8 1.4 ▲ 29.2
12 菅野 直 13.2 ▲ 38.2 ▲ 26.5 ▲ 2.9 11.8 ▲ 42.6
13 大滝 聡 ▲ 59.6 18.6 ▲ 8.4 ▲ 7.2 ▲ 22.2 ▲ 78.8
14 土岐 雄太 ▲ 58.4 ▲ 29.3 ▲ 28.4 ▲ 42.4 ▲ 30.8 ▲ 189.3
15 山神 達也 ▲ 82.3 ▲ 19.2 8.3 ▲ 55.9 ▲ 62.4 ▲ 211.5

 

Bリーグ:林俊宏

リズム

麻雀プロとして、打牌のリズムをどう考えるのだろうか?タイトル戦など大人数で予選を行なう場合は打ち切りが設けられる事が多い。だが、個人の持ち時間という物は設けられていない。
故に、考える局面が訪れれば自ずと長考にもなるだろう。それは、ルール内だから何も問題はない。
しかし、毎局、毎順長考を繰り返すのは、いささか疑問に思っている。
麻雀には牌効率という言葉が存在する。基本この効率を重視しながら手を進めていくのが普通なのだが手役を追い始めたり、ドラを活用するためだったり、相手に対応したりと選択肢が増えるにつれ効率以外の打牌を選ぶ局面が訪れる。その選択をより早く導き出す能力がプロの技の一つなのではないだろうか?
速く切る事が、かっこいい訳ではない。速く打牌をして悪手を打つよりも、ゆっくり考え最善手を打った方がいいのは間違いない。しかし、毎局、毎順というのは想定をしていないのか?と考えてしまう。
個人的には、速くてもいいし、遅くてもいいと思っているが、一定のリズムを持つ事が圧倒的に大事と考える。
それは、どのように習得していくものなのか?
毎日毎日、麻雀牌に触れる事だと思っている。リアルでもゲームでもいい。自分のリズム感や大局観を養うには必要不可欠なのだ。

大局観

様々なボードゲームに使用される言葉、大局観。当然麻雀という競技でも使われる。この意味を知っているだろうか?
簡略化すると、局面を読む力である。この局は、自分が優勢か劣勢か?先手か後手か?押すべきか引くべきか?
等が挙げられる。この大局観は経験が大きく左右される。読みの部分も必要なのだが、要所としては、やはり実戦による経験と閃きだと考える。毎日牌を触る私にとって一日でも触れる日がないと鈍る感覚というのが良く分かる。
試合の前日等は、どんなに大切な用事があろうと牌に触れるようにしている。昇級や降級が掛かった試合なら尚更イメージを強く持ちながら対局に挑むのである。

リーグ戦

中部プロリーグでは、半年に一度Aリーグでは決勝進出者4名降級者2名、Bリーグでは昇級者2名降級者3名Cリーグでは昇級者3名(都合により変化あり)となる。半年間どのように闘うか作戦を立てる者。行き当たりばったりの者。ポイント次第の者。その日の状態を見て判断する者。十人十色だ。しかし、半年間で20半荘。長いと思うか早いと思うかどう考えているのだろうか?大きくマイナスをしている者にとっては、後何半荘しかないという焦りから、早いと感じるだろうし、僅差の昇級ボーダーにいる者にとっては、やっとと思うのだろう。
今回、初参戦した新人プロ達はどう感じただろうか?あっという間の半年間だっただろう。
中部プロリーグのBリーグは一番難所と思っている。2名の昇級枠を16名で争うのだ。降級枠も3名となる。当確ランプのポイントを持っていれば話は別だが、そうでなければどこかでスパートをかけないといけない。
常に勝利への条件を考え、闘っていかなければならないのだ。

一年

私が、中部プロリーグへ参戦して一年が経った。ようやくAリーグへの挑戦が始まる。私はAリーグがゴールとは思ってはいない。むしろAリーグで優勝して初めてスタートラインに立つ事だと考え闘牌してきた。
古川の言葉「中部本部をもっと良くしたい。刺激がいる。マンネリ化を防ぐために君が必要だ。」
その役割が少しだけ分かったような気がした。中部本部というものが、日本プロ麻雀連盟というものが、そして麻雀という競技が浸透していくように視野を広げ邁進するのみだ。

最後に

今回のレポートを書くにあたって、非常に戸惑った。文才もなければ全員の対局を観る余裕もない。何を書くべきか?
思考錯誤の末、中部本部所属のプロを始めこのレポートを読んで下さっている皆様へ向けて私個人の勝手なコラムのような内容をワガママで掲載させて頂いた。不快に思った方がいたら申し訳ない。これだけ好き放題書いたのだから、しばらくはレポートのお仕事はないだろうが(笑)
また機会とご縁がありましたら読んでやって下さいな。
随分とお待たせしてしまったが、Aリーグの諸君来期も存分に暴れますのでよろしく!

Bリーグ昇級者
林 俊宏
安藤 大貴

Bリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 林 俊宏 ▲ 4.3 ▲ 11.7 ▲ 29.7 35.7 112.7 102.7
2 安藤 大貴 53.7 ▲ 25.9 28.4 21.9 18.6 96.7
3 古川 孝次 ▲ 13.5 39.6 64.6 49.8 ▲ 59.1 81.4
4 牛尾 信之 2.7 62.1 ▲ 0.3 ▲ 6.7 16.9 74.7
5 金平 裕樹 15.8 ▲ 25.1 80.4 42.2 ▲ 44.1 69.2
6 山本 拓哉 41.3 ▲ 0.8 7.2 ▲ 28.8 11.5 30.4
7 越川 清一 ▲ 81.6 36.0 ▲ 12.3 40.5 30.3 12.9
8 木村 東平 7.2 15.0 ▲ 26.7 ▲ 33.6 36.3 ▲ 1.8
9 中谷 彰吾 ▲ 0.1 ▲ 4.9 ▲ 22.6 1.6 15.5 ▲ 10.5
10 加藤 泰史 ▲ 5.6 8.0 ▲ 4.9 ▲ 49.0 31.9 ▲ 19.6
11 青山 大 ▲ 1.9 37.6 ▲ 54.7 19.5 ▲ 22.4 ▲ 21.9
12 鈴木 雄介 27.6 ▲ 31.3 ▲ 77.2 ▲ 26.7 15.7 ▲ 91.9
13 太田 峻也 ▲ 44.1 ▲ 33.2 10.1 5.2 ▲ 34.0 ▲ 96.0
14 浅野 文雅 17.0 17.9 23.5 ▲ 82.6 ▲ 97.3 ▲ 121.5
15 大町 篤志 ▲ 56.0 ▲ 61.9 ▲ 17.0 24.7 ▲ 29.4 ▲ 139.6
16 掛水 洋徳 ▲ 129.2 ▲ 21.4 31.2 ▲ 33.7 ▲ 3.1 ▲ 156.2

 

Cリーグ:都築友和

半年に及ぶ中部プロリーグの最終節を迎えた。
今期のCリーグの昇級枠は上位4名で前節までのボーダーラインは+106.5Pである。しかし次点の5位が+104.3Pと僅差であり1位は+150.0Pと少し抜けているが2位が+115.2Pと2位から5位までの差が10.9ポイントであり大接戦となっていて上位につけている者も誰ひとりとして気の抜けない状態となっていた。もちろん大逆転劇を狙っている者も少ないはずもなく各々の条件に向けた想いが会場に満ちあふれて緊迫していた。
私はというと、▲100.3Pの18位と流石に条件はとてつもなく厳しいものであった。もちろん最後まで諦めているわけではないので大きなプラスを目指しはするが今日は丁寧に打ち回し次の来季につなげる良い麻雀を打ち抜くことを第一としてこの最終節に臨んだ。

今節は暫定4位の富村と11位で+10.7Pの岡本、そしてこれまで大きくマイナスしている私と永井、家田の5人打ちであった。かろうじて岡本が昇級の可能性があったものの+100Pは必要とそれでもかなり厳しい状況であった。それらを踏まえると比較的重い場況を求めるものが多いのではないかと予想はしていたが、各人の作戦が違ったのか唯一早い卓回しを希望しているだろう富村の術中にはまったのか軽い早い局が多くそのような展開にはならなかった。

この日は1半荘目がほとんど戦いに参加できずに収入が1人テンパイ時の3,000点のみの▲9.9Pから始まり、2半荘目もオーラスに500-1,000のツモアガリでなんとか浮くことができて2着の+5.6Pと苦しい展開が続いた。3半荘目からすこしアガリにつなげることはでき、なんとか2着はとれたもの最終半荘の最後まで勝負手が競り負けてなかなかポイントに結びつかずに4着となりトータル▲12.7Pで終わり今期のトータルは▲113.0Pの18位で私のリーグ戦は終了した。しかし今節はプラスこそすることは出来なかったが、これまでの順位によるものもあるのか気負いすぎることもなく、また引きすぎてしまうこともなく後悔するような打牌はせずにしっかりと最終局まで闘い抜くことができたのではないかと思う。

今期の熱戦を見事制したのは前節までの1位を死守した河合で+176.0P、2位に富村+161.5P、3位に清水+142.9P、4位に長谷川+122.3Pと続き第4節までの上位陣であったこの4名が今節も堅実にプラスを重ねて接戦をものにして昇級枠を勝ち取った。今期は4位と5位のポイント差が1.6ポイントと最後まで熱い戦いであった。まずは勝ち抜いた彼らを賞賛し来季のBリーグでの健闘を祈りたいと思う。この混戦を勝ち抜いた4名は上位リーグでも良い戦いをしてくれることだろう。

半年前にこのレポートを書き始めるにあたり私は昇級してかっこいいところを書き連ねていこうなどと思っていたが実力不足もあり散々な結果で終わってしまった。しかし毎対局を文章にまとめていくことで対局を今までよりも自身の対局を見つめなおすことができた。各節の文章に収まりきらなかった反省点も少なくはなかったので来季までにこれらの反省点すべてを改善することを目標にして次は昇級者の中に自分の名前を入れることができるようにより鍛錬に励みたいと思う。
最後になりましたが、この半年間私の拙い文章にお付き合いいただきありがとうございました。
これからも精一杯頑張っていきたいと思いますのでどうかよろしくお願いいたします。

Cリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 河合 慎悟 ▲ 12.8 84.9 45.3 32.6 26.0 176.0
2 富村 つぐみ ▲ 3.8 ▲ 2.6 76.1 36.8 55.0 161.5
3 清水 哲也 ▲ 6.9 91.6 25.3 2.9 30.0 142.9
4 長谷川 弘 102.2 16.4 ▲ 16.6 2.3 18.0 122.3
5 原田 知彦 35.6 1.8 ▲ 19.7 16.2 86.8 120.7
6 大西 義則 95.2 48.7 ▲ 22.8 ▲ 5.9 ▲ 22.5 92.7
7 岡田 智和 43.2 ▲ 12.7 ▲ 14.1 ▲ 8.2 31.4 39.6
8 高橋 侑希 54.0 ▲ 30.1 23.0 ▲ 23.7 15.9 39.1
9 堤 文吾 ▲ 50.6 ▲ 0.4 71.8 7.5 1.3 29.6
10 斎藤 寛生 ▲ 23.6 11.2 ▲ 18.3 74.8 ▲ 15.3 28.8
11 太田 充 ▲ 3.2 ▲ 3.1 38.3 ▲ 54.9 46.6 23.7
12 鈴木 基芳 ▲ 9.0 32.3 ▲ 28.3 ▲ 31.5 49.9 13.4
13 若松 正和 36.4 ▲ 46.1 ▲ 12.9 ▲ 0.8 14.6 ▲ 8.8
14 大高坂 松城 8.3 41.5 6.2 1.2 ▲ 76.8 ▲ 19.6
15 鈴木 淳 29.7 ▲ 4.7 ▲ 18.8 ▲ 12.4 ▲ 20.1 ▲ 26.3
16 岡本 丈司 ▲ 35.2 0.9 1.4 43.6 ▲ 39.2 ▲ 28.5
17 永井 ゆうま ▲ 57.2 ▲ 34.8 19.8 ▲ 38.4 56.4 ▲ 54.2
18 都築 友和 ▲ 12.3 ▲ 96.6 4.8 3.8 ▲ 12.7 ▲ 113.0
19 花井 香央理 ▲ 9.5 ▲ 89.9 ▲ 16.7 3.2 ▲ 0.7 ▲ 113.6
20 山本 美文 ▲ 16.9 39.8 ▲ 33.7 ▲ 13.0 ▲ 132.7 ▲ 156.5
21 池沢 麻奈美 ▲ 80.2 ▲ 36.7 ▲ 25.8 14.2 ▲ 40.4 ▲ 168.9
22 家田 みゆき ▲ 76.6 ▲ 53.4 ▲ 88.3 8.7 ▲ 59.5 ▲ 269.1
23 三谷 卓也 ▲ 10.8 ▲ 100.0 ▲ 100.0 ▲ 59.0 ▲ 12.0 ▲ 281.8