中部プロリーグ レポート

中部プロリーグ レポート/第28期中部プロリーグ 第1節レポート

Aリーグ:土岐雄太
今回レポートを担当します第25期生土岐雄太です。拙い文節ですが、宜しくお願い致します。
オリンピックや甲子園大会の影響で世間が興奮と感動で沸き上がる最も熱い夏、
第28期中部プロリーグ第1節がスタートした。私自身、前期はオールマイナスと非常に悔しい思いと結果を残した大会に終わってしまった為、いつも以上に気合いが入り、対局に臨んだ。
今回の組み合わせは以下の通り。
1卓 古川・三戸・杉村・村瀬
2卓 伊藤・朝岡・大滝・林
3卓 森下・佐藤・土岐・小野
注目すべきは数々の実績を残し、鳳凰位3連覇という偉業を成し遂げた古川。
さらに前期のBリーグ最終節に112ポイントを叩き出し、Aリーグに怒涛の勢いで駆け上がった林。この勢いを止めようとAリーグの実力者達が立ちはだかる熱い戦いとなった。
1卓
1回戦から大物手こそないものの安定したアガリを重ねる杉村が好調をアピール。失点もなく、終盤まで安定した戦いを展開し、卓内トップの+41.2Pといいスタートを切った。隙がない印象の杉村。来期以降も崩すのは容易ではないだろう。1回戦2着だった村瀬自身も今日の戦いの手ごたえを感じていた矢先、2回戦に古川が12,000を出アガリ、場況を変えた。チャンスをものにした古川がこの後も丁寧に局を進め、+9.7Pで終えた。この安定感はさすがである。
2卓
怒涛の快進撃を見せた林の前に優勝経験2度の実力者伊藤が立ちはだかる。
展開をものにし、終わってみれば、3人沈みの+52.1Pと総合トップに立った。
どんな劣勢からでも逆転する爆発力は私が一番脅威に感じている存在だ。
来節以降も皆からの標的になることは間違いないだろう。
3卓
前期決勝戦進出者である森下・第26期優勝の小野が同卓したこの卓では、終盤まで森下が危なげなくアガリを重ね、+32.4Pと安定した展開を見せる。自分自身もリーチ合戦を制することが多く、手ごたえを感じていたが、中盤から佐藤が親番でアガリを重ね、持ち前の爆発力を発揮。
終わってみれば+17.0Pと序盤の展開を覆し、プラスにまとめてきた。
優勝経験者の小野・三戸にとっては手痛いマイナススタートとなったが、まだ始まったばかりの戦い。必ず機を狙って駆け上がってくるだろう。
来節も熱い戦いになるリーグ戦。どんな展開が待ち受けているのか楽しみである。
Aリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 伊藤 鉄也 52.1 52.1
2 杉村 泰治 41.2 41.2
3 森下 剛任 32.4 32.4
4 日下 健司 25.5 25.5
5 佐藤 あいり 17.0 17.0
6 古川 孝次 9.7 9.7
7 安藤 大貴 ▲ 2.3 ▲ 2.3
8 寺戸 孝志 ▲ 2.9 ▲ 2.9
9 村瀬 寛光 ▲ 3.7 ▲ 3.7
10 土岐 雄太 ▲ 6.9 ▲ 6.9
11 朝岡 祐 ▲ 7.0 ▲ 7.0
12 大滝 聡 ▲ 16.8 ▲ 16.8
13 林 俊宏 ▲ 28.3 ▲ 28.3
14 小野 雅峻 ▲ 42.5 ▲ 42.5
15 三戸 亮祐 ▲ 47.2 ▲ 47.2
16 杉浦 貴紀 ▲ 70.3 ▲ 70.3

 
Bリーグ:富村つぐみ
今期Bリーグのレポートを担当させていただきます27期生の富村つぐみです。
初めてのレポートで拙い文章になるかもしれませんが、半年間お付き合い頂ければ幸いです。
個人的には中部に移籍して2年目となる今リーグ。初参加となった第26期中部プロリーグでは惜しくも次点で昇級を逃してしまったが、前期、晴れて2位で昇級することができた。
麻雀プロになって7年目を迎えるが、数ある対局の中で私が『プロ』として麻雀を充実して戦えるのが、『タイトル戦の決勝』と『昇級を賭けたリーグ戦の最終節』だ。
普段どの対局においてもあまり緊張することがないのだが、このときだけは今でも手が震えてしまうぐらいの緊張と妙な高揚感に襲われる。
もちろん悔しい結果になることもあるのが勝負の世界。その分結果を出せた時の喜びはとても大きなものになる。その戦いに少しでも参加できるように、今期も半年間邁進していきたいと思う。
さて、今期のBリーグは7名の昇級者を迎えて開幕となった。前期とはかなりメンツも変わり最終節までの戦い方が楽しみだ。私自身も対局をしたことがない方も多いので1節の中で相手を見極めて戦わなければならない。
第1節の対戦相手は、木村、青山、河合。
いきなり中部の本部長である大ベテラン木村との対戦となった。
麻雀の経験値だけで言えば天と地ほどの差があるが、怯まずに戦いに挑みたいと思う。
2人目もベテラン勢に含まれるであろう青山。
中部への移籍にあたって個人的にもかなりお世話になった人物だ。麻雀は面前重視で押しが強いイメージ。爆発力がありそうだ。
3人目は今期共にCリーグからの昇級を手にした河合。昇級者のなかで私が唯一ポイントで負けた人。
つまり前期1位昇級している。麻雀こそ分からないがかなり注意すべき人物ではある。
そんなメンバーでのスタートとなった。
緊張の1回戦目。
南2局、親番の木村が6万点を超え独走状態になると思ったが、オーラス親番の私も必死に喰らいつき4万点を超える2着でなんとか終えることができた。
河合も浮きはしなかったが最低限の失点で抑えることができたと思う。
青山はいきなり箱下スタートとなり苦しい幕開けとなった。
2回戦目。
終始小さい場で進み点数の動きがほとんど無くオーラスを迎えた。
南4局0本場 ドラ中
東家 青山 32,200
南家 富村 27,300
西家 木村 28,300
北家 河合 32,200
木村、富村はなんとか浮きで終わらせたい局面。逆に青山、河合はこのまま終わらせるか1人浮きで終えられたら最高な場面であろう。やはり局面的にドラが安くなる。河合、青山にサクッとドラの中を切られてしまった。
どうにか手を進めようにも何ともならない手牌のなか3トイツ目に、切られても大事に取っておいたドラの中が重なった。こうなると簡単。七対子一直線。序盤から中盤はトイツになりやすそうな1.9字牌を残しつつ終盤は下家の木村に鳴かれないようにケアしながら進めた。
そして最後のツモ番でなんとかテンパイ。
私の1人テンパイで流局となり、木村の1人沈みで終えた。とても大きなプラスポイントになったと思う。
3回戦目は青山のトップで終えた。
1回戦目と違い、2回戦、3回戦はそれぞれがかなり守備重視で打っていたように思う。
巻き返したい青山、逃げたい木村、富村、加点はしたいが失点も避けたい河合。
条件こそまだないものの今後の戦いのために少しでもプラスしておくことが大事になる。
そして共にマイナスだった青山、河合が1着、2着となり加点する形となった。
そして4回戦。
まだノートップだったので最後になんとかトップが欲しい場面。
親番で順調に加点していき私のトップで終わった。
この日は全体的に場もよく見え押し引きの場面でうまく立ち回りができていたと思う。
個人的にはとても良いスタートをきることができた。
4回戦目のポイントがそのままプラスになる形となり全体では4位となった。
他は、牛尾+42.4P、清水+36.0P、加藤+31.6Pで好スタートとなった。
清水とは2期連続で昇級争いをしているので個人的に注目している1人だ。
首位牛尾との対戦経験はないが、前期次点で昇級を逃しているので今期こそはと強く思っているであろう。
まだ1節が終わったばかり。
次節以降どんな戦いになるのか。お楽しみに。
Bリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 牛尾 信之 42.4 42.4
2 清水 哲也 36.0 36.0
3 加藤 泰史 31.6 31.6
4 富村 つぐみ 29.4 29.4
5 山本 拓哉 27.3 27.3
6 金平 裕樹 21.5 21.5
7 中谷 彰吾 13.5 13.5
8 河合 慎悟 11.1 11.1
9 越川 清一 8.3 8.3
10 大西 義則 4.0 4.0
11 木村 東平 ▲ 13.0 ▲ 13.0
12 長谷川 弘 ▲ 15.0 ▲ 15.0
13 青山 大 ▲ 27.5 ▲ 27.5
14 岡田 智和 ▲ 37.8 ▲ 37.8
15 原田 知彦 ▲ 54.7 ▲ 54.7
16 太田 峻也 ▲ 81.1 ▲ 81.1

 
Cリーグ:山本美文
8月も半ば、まだまだ暑さが厳しい中、第28期中部プロリーグが開幕しました。
今期のCリーグのレポートを担当させていただく事になりました28期生の山本美文です。
レポートを初めて担当させていただきますので拙い文章となるかもしれませんが一生懸命やらせていただきますので、半年間どうぞよろしくお願い致します。
私自身、中部本部に移籍してから今回で4度目のCリーグの参加となりますが、前期27期の中部プロリーグの最終節ではこれまでのプロ活動の中で自己最悪のスコアを記録してしまい非常に情けない結果を残してしまいました。
最終節ではマイナススコアを記録することが多々あり、最終節での戦い方、精神面の保ち方が毎回上手く出来ていないことを痛感しているので今期は余裕を持って戦いに臨めるよう昇級に向けてスコアを伸ばしていこうと思います。
前回の試合を引きずるまいと挑んだ1回戦目。
前期からの新人永井の東場親番、座順は私が永井の上家でした。
永井が絶好調であり、対して私は手の入らない状況であった為、前に出ることができず抑えの麻雀に徹しました。他の2人も何とか永井の親を流そうと動いていましたが止めることができず、永井が50,000点を越える1人浮きとなってしまいました。
私自身アガリもなく放銃もない3着でしたが、この永井の親番、私にもっと場況を読む力があり放銃を恐れず、安手でアガろうとしているどちらかの2人に放銃することができれば失点を最小限に抑えられたかもしれません。
放銃を恐れすぎた自身の精神面の弱さを飲み込み、2回戦目は何とかオーラスを制し、全ての試合で1試合の加点失点が10,000点以内に収まり静かな第1節となりました。しかし、前回の情けない対局から振り返るとトータルでは+2.6Pと僅かではありますがこれを大きな前進として次節以降も挑んで行きたいと思います。
第1節全体での結果は掛水が+81.2Pと頭1つ抜け、初戦から四暗刻をアガった鈴木基が+42.5P、鈴木基と同卓の三谷が+32.8Pとベテラン勢が上位を占め実力を見せ付けられるスタートとなりました。
毎期昇級のボーダーが100を越えてくるCリーグ、最終節ではノーマークの者からの脅威の追い上げがあったりと一切油断ができないので最後まで戦える精神力を培っていこうと思います。
Cリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 掛水 洋徳 81.2 81.2
2 鈴木 基芳 42.5 42.5
3 三谷 卓也 32.8 32.8
4 大町 篤志 26.8 26.8
5 若松 正和 12.2 12.2
6 大高坂 松城 12.2 12.2
7 池沢 麻奈美 12.1 12.1
8 都築 友和 11.3 11.3
9 鈴木 淳 7.1 7.1
10 岡本 丈司 4.3 4.3
11 山本 美文 2.6 2.6
12 永井 ゆうま 0.6 0.6
13 浅野 文雅 ▲ 2.9 ▲ 2.9
14 堤 文吾 ▲ 22.5 ▲ 22.5
15 高橋 侑希 ▲ 26.8 ▲ 26.8
16 太田 充 ▲ 30.1 ▲ 30.1
17 家田 みゆき ▲ 45.6 ▲ 45.6
18 花井 香央理 ▲ 55.6 ▲ 55.6
19 斎藤 寛生 ▲ 63.2 ▲ 63.2