中部プロリーグ レポート

中部プロリーグ レポート/第28期中部プロリーグ 第2節レポート

Aリーグ:日下健司
第1節をプラスで終えた私のこの月の対戦相手は伊藤、土岐、杉村。
打ち手の性質を踏まえある程度展開を予想し、それに対して自分がどう打つのか、現在プラスであるポイントをどう伸ばすか、そんな事を考えながら会場に向かい、そして卓についた。
1回戦、終始伊藤のペースで場が進む。手数が多くて手が早いのだ。そのうえ伊藤の仕掛けはある程度打点がついてくるため皆うかつに踏み込めない。ましてや杉村はガチガチのディフェンス型、土岐も場況に対して安定した打牌を心がける打ち手であるため、なかなか伊藤とこの2人の手がぶつからず少しずつ伊藤の点棒が増えていく。私はそんな伊藤を止めようと前に出るが、そうすると杉村と土岐につかまりどんどん点棒が減っていく。伊藤にとっては願ったり叶ったり、私にとっては最悪の展開である。オーラス、私はハイテイでメンホン七対子をツモりマイナスを最小限に抑える事ができたが、結果は余裕すら感じられる伊藤の1人浮き、こっちはもう気持ち的にいっぱいいっぱいである。
2回戦、私の配牌とツモが良過ぎた。
「たぶん誰が打ってもこうなるんだろうな・・・」などと思いながら6万点近く点棒を集め、1人浮きのトップ。
3回戦、南3局。親は私。持ち点は2万5千点。1シャンテンになったところで杉村からリーチが入った。ピンズとソーズがばらまかれた一見染め手にも見える河だった。
「字牌・・・」と思った矢先私が一発で掴んだ牌はR。押したくて仕方なかったがそれでも私はオリた。結果は伊藤がRで杉村に打ち込み。打点は3,200点。
そしてオーラス、私は積極的に仕掛けて1,600・3,200を引いた。このアガリでなんとか浮きの2着、これは本当に嬉しい。前局に放銃していたら、この結果がついてこなかったからである。行くしかない、と思えるような局面でもたまにはぐっとこらえてみる事も大切なのだろう。
4回戦、コンスタントに点棒を増やしトップを取った伊藤、粘りまくる私、それに巻き込まれる土岐、1回戦と全く同じ展開である。
この日伊藤は+46.6P、私は+34.4P、しかしこの数字以上に内容に差があったように思える。
私はすぐに点棒が無くなるが、伊藤の点棒はなかなか減らないからだ。
攻めに重点を置きながらも他者の動きや手の進行具合などをしっかり見ているのだろう。隙が無い、というのがこの日の伊藤に対しての私の率直な感想である。
杉村、土岐は出番が無かったというより、伊藤と私に出番を取られたという感じ。杉村は7位、土岐は13位まで順位を下げてしまった。
別卓を見てみると、古川が+100P近く叩いている。同卓者に話を聞いてみたところ、ずっとリーチしてツモってたらしい。
サーフィン打法と言われているが、仕掛けるまでもない、という程に仕上がってしまっていたそうだ。
その古川が1位に立ったが逆に煽りを受けたのが杉浦。100Pを超えるマイナスで、15位と大きく開いた最下位になってしまった。
まだあと3節残っているがそこを考慮してもこの位置は相当苦しい。しかし杉浦は前期の優勝者である。私自身他者の心配をする余裕などないのだが、それでも彼の奮起を期待しようと思う。
2節目を終えて、すでにかなり縦長になってしまっているため、今後も荒れる事が予想される。
今回やや一人相撲のようになってしまった自分の麻雀の反省をした上で次節の対局に臨むつもりである。
Aリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 古川 孝次 9.7 96.5 106.2
2 伊藤 鉄也 52.1 46.4 98.5
3 森下 剛任 32.4 31.7 64.1
4 日下 健司 25.5 34.4 59.9
5 安藤 大貴 ▲ 2.3 54.5 52.2
6 寺戸 孝志 ▲ 2.9 42.3 39.4
7 杉村 泰治 41.2 ▲ 33.6 7.6
8 大滝 聡 ▲ 16.8 10.7 ▲ 6.1
9 佐藤 あいり 17.0 ▲ 25.5 ▲ 8.5
10 朝岡 祐 ▲ 7.0 ▲ 9.0 ▲ 16.0
11 林 俊宏 ▲ 28.3 11.9 ▲ 16.4
12 小野 雅峻 ▲ 42.5 10.1 ▲ 32.4
13 土岐 雄太 ▲ 6.9 ▲ 48.2 ▲ 55.1
14 三戸 亮祐 ▲ 47.2 ▲ 23.0 ▲ 70.2
15 村瀬 寛光 ▲ 3.7 ▲ 85.9 ▲ 89.6
16 杉浦 貴紀 ▲ 70.3 ▲ 117.3 ▲ 187.6

 
Bリーグ:富村つぐみ
夏も終わってだんだん涼しくなってきた9月下旬、中部プロリーグ第2節が行われました。
第1節目の結果を踏まえ、各々テーマや目標などがある中での対局。
私は前節+29.4で終えており、Bリーグ全体では暫定4位の位置につけている。
今節も特に深く考えずフラットな気持ちで対局に挑んでいたと思う。
気持ち的に高ぶりすぎてもあまり良い結果になることがないので基本的には常に中立というか安定的な気持ちで戦う方が自分には向いていると思う。
さて、今節の対局者は、牛尾(+42.4P)、山本拓(+27.3P)、太田峻(▲81.1P)、富村(+29.4P)
1節目終了時の結果が牛尾1位、富村4位、山本拓5位、太田峻16位となっている。
3人が上位5位以内に入っていて、現在最下位の太田峻は今節で少しでもポイントを叩きたいところでしょう。
1回戦目、私の起家でスタートした。東場は割と良い手が多かったのだがなかなかアガリに結びつかない展開。
そして南1局親番で太田峻に12,000を放銃してしまいラス目になってしまった。
その後も勝負手が入るもアガれず、南2局の親で連荘を重ねた牛尾がトップで終了した。
私はいきなり1人沈みとなり波乱のスタートになってしまいました。
続く2回戦も私の起家で始まった。
南1局親番、配牌でドラがトイツ。純粋にアガリたいが、手なりで進めると役なしになりそうな感じ。
半ば強引な気もするが染め手に向かって手を進めた。局終盤でチンチツテンパイ。
一万一万一万二万三万四万四万四万六万六万六万八万八万  ドラ六万
更に4枚目のドラを持ってきて暗カン。ハイテイで牛尾が四万を切り36,000の放銃となった。
1回戦目と逆の結果となり私のトップで終わった。
続く3回戦、4回戦ともに牛尾のトップで終わった。2回戦のラスを引きずることなく冷静に加点を重ねた牛尾が卓内トップの+50.7P。私は+8.1Pで終える結果となりました。
3回戦目までオール2着だった山本拓は最後に4着となり▲6.1P。
今節少しでも加点したかったであろう太田峻は▲52.7Pとなり更に失点する形で終わった。
全体では、牛尾(+93.1P)が1位をキープ、2位越川(+79.4P)、3位原田(+58.5P)、4位加藤(+48.8P)となった。
私は少し順位を下げ6位となりました。
残り3節、昇級圏内に入れるように頑張りたいと思います。
Bリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 牛尾 信之 42.4 50.7 93.1
2 越川 清一 8.3 71.1 79.4
3 原田 知彦 ▲ 54.7 113.2 58.5
4 加藤 泰史 31.6 17.2 48.8
5 清水 哲也 36.0 8.9 44.9
6 富村 つぐみ 29.4 8.1 37.5
7 青山 大 ▲ 27.5 53.4 25.9
8 山本 拓哉 27.3 ▲ 6.1 21.2
9 大西 義則 4.0 1.3 5.3
10 木村 東平 ▲ 13.0 5.1 ▲ 7.9
11 金平 裕樹 21.5 ▲ 32.1 ▲ 10.6
12 河合 慎悟 11.1 ▲ 47.9 ▲ 36.8
13 中谷 彰吾 13.5 ▲ 69.7 ▲ 56.2
14 長谷川 弘 ▲ 15.0 ▲ 43.6 ▲ 58.6
15 太田 峻也 ▲ 81.1 ▲ 52.7 ▲ 133.8
16 岡田 智和 ▲ 37.8 ▲ 96.9 ▲ 134.7

 
Cリーグ:山本美文
ここ数日の雨もあがり、秋晴れを感じさせる中、中部プロリーグ第2節が開催されました。
私は前節+2.6Pと無難なスタートとなってしまい、後に控える残りの3節で少しでも気持ちに余裕のある麻雀ができるよう今節は出来る限りスコアを伸ばしたいところ。しかし結果はなかなか思うように行かず、3回戦目終了時に▲10.3P。
4回戦目は抜け番であったので現状卓内トップの掛水の観戦をする。
4回戦(起親から、都築・鈴木基・掛水・斎藤)
掛水が4回戦目も順調に加点し、南入した時点で54,600点のトップ、続いて鈴木基が30,600点で追う形となった。
南入しても南1局都築の親番は掛水が1,300のアガリ、次局鈴木基の親番も難なく掛水が1,300・2,600をアガり60,000点を越える1人浮きで迎えた掛水の親番。
南3局 3巡目 掛水
一万一万二万三万七万八万九万一索一索一索二筒三筒四筒
役なしではあるがこの巡目で一手変わりの高め純チャンの形でテンパイ。次巡三索をツモり三色も見えてくる。
7巡目に対面の都築からのリーチが入るも引かず、10巡目。一筒をツモり迷うことなく四筒を打ち出しリーチをかける。
一万二万三万七万八万九万一索一索一索三索一筒二筒三筒
この時点で高めの二索は掛水以外の3人がそれぞれ1枚ずつ河に切りだしている3枚切れであったが、数巡後、最後の二索を都築が掴み18,000の放銃。掛水はおよそ80,000点のトップとなる。
勢いを誰も止められないのかと思っていたが、次局斎藤が6巡目親を抑え込むリーチをかけ無事ツモアガリをし何とか掛水の親を終わらせた。
斎藤もここから追いかけていくかと思われたがほぼ原点まで持ち点を戻して4回戦が終了した。
4回戦までのトータル、掛水が+93.5Pとなり卓内トップで迎えた5回戦。
掛水を残りの3人でなんとか1人沈みのラスとして抑え込んだが、掛水は+73.9Pという好成績で終わる。
他の卓ではこの日誕生日を迎えた池沢がCリーグで1番の成績を残し+75.0P。
トータルのポイントも掛水、池沢が頭1つ抜け出す形で第2節は終了した。
私はというと▲4.6Pで終了、トータルでは▲2.0Pとなる。Cリーグのボーダーは毎節+100Pを超えていくことが多い。
残りの3節で+100Pを越える成績を残す麻雀を打たねばならない。ここから更に苦しい戦いになるが昇級に向けて最後まで戦っていこうと思う。
Cリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 掛水 洋徳 81.2 73.9 155.1
2 池沢 麻奈美 12.1 75.0 87.1
3 大町 篤志 26.8 36.3 63.1
4 鈴木 基芳 42.5 ▲ 0.2 42.3
5 岡本 丈司 4.3 37.0 41.3
6 鈴木 淳 7.1 24.0 31.1
7 三谷 卓也 32.8 ▲ 15.9 16.9
8 大高坂 松城 12.2 4.0 16.2
9 堤 文吾 ▲ 22.5 32.1 9.6
10 山本 美文 2.6 ▲ 4.6 ▲ 2.0
11 高橋 侑希 ▲ 26.8 16.2 ▲ 10.6
12 太田 充 ▲ 30.1 6.7 ▲ 23.4
13 浅野 文雅 ▲ 2.9 ▲ 31.3 ▲ 34.2
14 永井 ゆうま 0.6 ▲ 39.0 ▲ 38.4
15 若松 正和 12.2 ▲ 51.8 ▲ 39.6
16 斎藤 寛生 ▲ 63.2 6.3 ▲ 56.9
17 花井 香央理 ▲ 55.6 ▲ 16.0 ▲ 71.6
18 都築 友和 11.3 ▲ 95.4 ▲ 84.1
19 家田 みゆき ▲ 45.6 ▲ 79.3 ▲ 124.9