中部プロリーグ レポート

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第28期中部プロリーグ 第3節レポート

2016/11/21
執筆:A:日下健司    B:富村つぐみ         C:山本美文


Aリーグ:日下健司

第3節、折り返し地点である。私の対戦相手は古川、森下、朝岡。第2節を終えて古川は1位、森下は3位、私は4位。仕掛けの多い古川、朝岡に対して森下は面前指向である。前者の2人に乗っかって早い展開に持ち込んで森下を置き去りにするような形にしたほうが良い結果が出るかもしれないと考えていたが……。

1回戦、朝岡が東2局の親番でアガリを重ね頭一つ抜け出す。古川と森下は朝岡を追いかけて少しずつ点棒を戻していく。逆に私は3人に押されっぱなしで何もできない。
そうこうしているうちに1人沈みで迎えた南3局、私にテンパイが入った。そしてあっさりとツモった。四暗刻。このアガリでこの半荘は私がトップ。もちろん嬉しい。
しかしこの半荘を打ち終わったところで私は不安しか感じていなかった。私の目線では他の3人がとても冴えていたからである。そして麻雀というのは嫌な予感だけはよく当たる。

2回戦、3回戦は古川のトップ。前節大勝した時の良い感触をそのまま持ち込めていたのだろう、実にテンポ良くアガリを重ねてくる。そしてここが古川の怖いところなのだが、常に打点がこちらの想像より高い。
1回戦を4着で終わった古川だったが、この連勝であっという間にポイントを戻した。

4回戦、トップを取ったのは朝岡。そう、私の天敵朝岡である。とにかくやりづらいのだ。
朝岡がリーチ、仕掛け、ドラ切りなどの目立つアクションを起こすと私がそれに気を取られて他者にやられる。私に良い手が入ると朝岡にはもっと早くて良い手が入っている。
だいたいいつもこんな調子である。そんな朝岡だが、打ち込まないように気を遣いながらも大事な局面でアガリを物にし、この半荘のトップとこの日の卓内トップまでさらっていった。

森下はノートップながら▲0.6P。耐えてこうなったのではなく戦いまくってこうなったというかんじであった。よく古川と手がぶつかっていたが、失点しても親番で高い手を作ってアガリきってくるところが本当に強かった。親番で強い人間は麻雀が強いのだ。

各々が持ち味を発揮する中、私はいいとこなしの3連続ラス、嫌な予感的中である。1回戦の貯金を吐き出すどころか▲42.3Pとめり込んでしまった。役満をアガっていなかったらと思うとゾッとする数字である。
振り返ってみると私以外の3人は局の決着がつく瞬間まで戦っていたが、私はそんな3人に追い込まれて早々に手じまいという事が何度もあった。戦っている3人と戦えていない私、こんな結果が出るのも必然だろう。これで私は8位まで順位を下げてしまった。

全体を見渡すと下位はやや開きがあるが、元々上位にいた者たちのポイントが伸びず真ん中あたりにつけていた者たちが突き上げてきたため上位陣はかなりの混戦状態になっている。
そしてその中にはBリーグからの昇級者である安藤、林の名前もある。あと2節残っているがこの様子だと最後の最後まで決勝枠をめぐっての争いはもつれるのではないだろうか。私も今節は蹴落とされたが、もう一度上位に食い込めるようしっかりと準備をして次節の対局に臨むつもりである。

Aリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 古川 孝次 9.7 96.5 ▲ 5.0 101.2
2 伊藤 鉄也 52.1 46.4 ▲ 19.2 79.3
3 林 俊宏 ▲ 28.3 11.9 83.2 66.8
4 森下 剛任 32.4 31.7 ▲ 0.6 63.5
5 寺戸 孝志 ▲ 2.9 42.3 14.7 54.1
6 安藤 大貴 ▲ 2.3 54.5 ▲ 5.1 47.1
7 佐藤 あいり 17.0 ▲ 25.5 38.0 29.5
8 日下 健司 25.5 34.4 ▲ 42.3 17.6
9 朝岡 祐 ▲ 7.0 ▲ 9.0 27.9 11.9
10 小野 雅峻 ▲ 42.5 10.1 30.7 ▲ 1.7
11 土岐 雄太 ▲ 6.9 ▲ 48.2 36.8 ▲ 18.3
12 杉村 泰治 41.2 ▲ 33.6 ▲ 29.0 ▲ 21.4
13 三戸 亮祐 ▲ 47.2 ▲ 23.0 19.4 ▲ 50.8
14 大滝 聡 ▲ 16.8 10.7 ▲ 70.9 ▲ 77.0
15 村瀬 寛光 ▲ 3.7 ▲ 85.9 ▲ 8.4 ▲ 98.0
16 杉浦 貴紀 ▲ 70.3 ▲ 117.3 ▲ 92.2 ▲ 279.8

 

Bリーグ:富村つぐみ

今期折り返しとなる中部プロリーグ第3節。
2節終わった時点での私のポイントは+37.5で現状6位。
昇級圏外ではありますが、ポイントがプラスしていたこともあり今節も特に明確な目標は作らずの対局でした。とはいえ、今節の結果次第で4節目・5節目に大きな影響を与えることになる重要な1節であると思います。
麻雀でいうところの南入といった感覚に近い気がする。現状の私をそれに例えるなら、東場でうまく加点をし原点以上を持って南入。ラス前、オーラスを余裕を持って迎えるために大きな失点は避けたいが、トップを目指すなら更に加点もしていきたいといったところか。

今節は、うまく4節目5節目に繋いでいけるかの大事な1節となりました。
対局者は、原田(+58.5)、加藤(+48.8)、金平(▲10.6)
今回も全員が初対局でした。現在3位の原田と4位の加藤、そして卓内唯一マイナスの金平。金平にとっては上位者しかいないので、相手のポイントを削りながら自分は加点していき全体の順位を逆転するチャンス。原田、加藤、富村の3人は極力失点は避けたいところだろうが、今節でさらに加点してのちの戦いを少しでも有利に迎えたい気持ちも大きいだろう。

1回戦目、原田の起家でスタートした。
東2局に金平が富村から12,000をアガリ早々に1人抜けた状態になった。マンズの染め手をしていたとはいえドラを鳴かせてしまい、軽くアガリを作る形になってしまった。
その後、私も満貫をツモり返し何とか2着目まで追い上げたが、オーラス金平がリャンペーコーをツモアガリ終了した。金平の1人浮きトップスタートとなった。

この日のイメージは全体的に流局が少なく常にアガリが発生していた。2回戦も派手な手格好こそ少ないが、全体が確実にアガって局を進める流れとなった。1人出遅れた原田がほとんど何もできず、一人沈みの4着で終了した。
3回戦は、序盤から富村が満貫をツモアガリ、その後も勝負手を確実に決め5万点を超える1人浮きトップで終わった。
4回戦またもや金平が確実にアガリを続け、この日2度目の1人浮きトップで終了した。
最終戦は本当に苦しい展開が多く我慢する場面がほとんどだった。その中で最小のマイナスで抑えられた半荘だったかなと思う。

結果は、2回の1人浮きトップを取った金平が卓内1位の+57.P1、続いて富村が+31.9P、加藤▲30.8P、原田▲60.2Pとなった。金平は一気にプラスに転じ、原田は自身のポイントをすべて削る形となってしまった。

全体の順位としては、1位富村(+69.4P)、2位清水(+60.4P)、3位牛尾(+56.0P)、4位金平(46.5P)となった。
なんと私が1位でした。同卓の金平も4位に躍り出た。とはいえ1位のポイントが70を切っていてボーダーが低いので次節以降何が起きてもおかしくない状況。上位陣はまだまだ油断ができない。

さて、続く第4節、ここからが本当の闘いかもしれない。
この順位、ポイントを踏まえ皆がどんな戦いをするのか。
私自身もとても楽しみな1節となりそうです。

Bリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 富村 つぐみ 29.4 8.1 31.9 69.4
2 清水 哲也 36.0 8.9 15.5 60.4
3 牛尾 信之 42.4 50.7 ▲ 37.1 56.0
4 金平 裕樹 21.5 ▲ 32.1 57.1 46.5
5 青山 大 ▲ 27.5 53.4 9.8 35.7
6 越川 清一 8.3 71.1 ▲ 51.6 27.8
7 大西 義則 4.0 1.3 13.7 19.0
8 加藤 泰史 31.6 17.2 ▲ 30.8 18.0
9 山本 拓哉 27.3 ▲ 6.1 ▲ 11.3 9.9
10 原田 知彦 ▲ 54.7 113.2 ▲ 60.2 ▲ 1.7
11 木村 東平 ▲ 13.0 5.1 ▲ 32.4 ▲ 40.3
12 河合 慎悟 11.1 ▲ 47.9 ▲ 7.9 ▲ 44.7
13 長谷川 弘 ▲ 15.0 ▲ 43.6 11.8 ▲ 46.8
14 中谷 彰吾 13.5 ▲ 69.7 5.5 ▲ 50.7
15 太田 峻也 ▲ 81.1 ▲ 52.7 63.3 ▲ 70.5
16 岡田 智和 ▲ 37.8 ▲ 96.9 ▲ 0.3 ▲ 135.0

 

Cリーグ:山本美文

夏の暑さも過ぎ去り、日中でも涼しい風が吹き秋を感じさせる陽気の中、折り返しとなる中部プロリーグ第3節が開幕しました。
この辺りから昇級のボーダーを気にしていきたいが、毎期+100Pを越えるポイントとなるのでそろそろ地盤を固めていかないと残りの2節が苦しい戦いとなるのは見えている。

今節調子が良かったのは32期生の若手永井、勢いのある麻雀で3回戦以外の全てをトップで終わらせベテランプロ達を抑え込む形となり、今回の結果でトータルでプラスに浮上した。この勢いで最終節まで駆け上がれば彼も昇級争いに参戦してくるだろう。
こちらも若手の31期生の堤、加点は大きく、失点は最小限に抑えた安定した戦いを見せ、前節までの結果と合わせ更にポイントを上乗せし上位陣を追いかけていく。

そしてベテランの大高坂。卓内では跳満、倍満の頻発する高打点の打ち合いとなっていたがその中でも落ち着いた戦いを見せ卓内を制し、全ての半荘の成績をプラスで終わらせた。
大高坂と同卓の大町もトータルをプラスで終えた。彼らも昇級争いの内の1人であることは間違いない。

全体的に見ると激しい浮き沈みはなく終わったものの、上位陣下位陣との差は徐々に開きつつある。しかし最終節まで油断できない。今節ではいなかったが僅か1節で+100Pを超えるポイントを叩きあっさり昇級していく猛者もいるので最後まで気を抜かず頑張っていこうと思う。

自身は本当に最終節に弱い。
昇級ボーダーに乗っている時もあればボーダーぎりぎりのこともある。しかし最終節ではほぼ毎回マイナスの成績を出してしまい昇級を逃している。

最終節での同卓者の気迫に負けてしまうのか、自身が意気込みすぎていつも通りの麻雀ができなくなっているのか、また別の要因があるのだろうかと悩んでいたところ、ある先輩プロが一番の敗因は相手によるものより自分自身によるものが多い、と語ってくれた。

自分の悩んでいた内容も、上記のように自身の精神力の問題であるところばかりであった。
平常心を保とうと思いながら対局に臨んでいたが、それを考えている時点で焦っているのだ。

プレッシャーに弱いのは麻雀という競技において致命的だ。ここ一番で戦うことができなくなってしまう。経験を重ねるごとに精神力は培われていると思いたいがまだまだ気が弱いのかもしれない。少々図太く試合に臨める様、自分に自信を持って鍛錬を積み重ねていこうと思う。

Cリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 掛水 洋徳 81.2 73.9 ▲ 18.8 136.3
2 池沢 麻奈美 12.1 75.0 38.1 125.2
3 大町 篤志 26.8 36.3 8.2 71.3
4 岡本 丈司 4.3 37.0 24.8 66.1
5 堤 文吾 ▲ 22.5 32.1 46.4 56.0
6 大高坂 松城 12.2 4.0 33.3 49.5
7 鈴木 淳 7.1 24.0 2.4 33.5
8 山本 美文 2.6 ▲ 4.6 19.2 17.2
9 永井 ゆうま 0.6 ▲ 39.0 41.9 3.5
10 鈴木 基芳 42.5 ▲ 0.2 ▲ 51.0 ▲ 8.7
11 太田 充 ▲ 30.1 6.7 5.1 ▲ 18.3
12 三谷 卓也 32.8 ▲ 15.9 ▲ 43.8 ▲ 26.9
13 浅野 文雅 ▲ 2.9 ▲ 31.3 3.2 ▲ 31.0
14 若松 正和 12.2 ▲ 51.8 5.9 ▲ 33.7
15 斎藤 寛生 ▲ 63.2 6.3 ▲ 9.3 ▲ 66.2
16 高橋 侑希 ▲ 26.8 16.2 ▲ 63.3 ▲ 73.9
17 都築 友和 11.3 ▲ 95.4 ▲ 2.8 ▲ 86.9
18 家田 みゆき ▲ 45.6 ▲ 79.3 7.0 ▲ 117.9
19 花井 香央理 ▲ 55.6 ▲ 16.0 ▲ 46.5 ▲ 118.1