中部プロリーグ レポート

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第28期中部プロリーグ 第4節レポート

2016/12/16
執筆:A:寺戸孝志    B:富村つぐみ         C:山本美文


Aリーグ:寺戸孝志

リーグ戦も残すところ後2節。
終えた3節の数字を踏まえて、各々が目標を修正して対局に臨んでいると思う。
私は現状+54.1Pで5位、1位の古川が少し抜け出しているものの9位の朝岡の+11.9Pまで決勝を見据えてくるはず。最終節に向けてのそれぞれの目標が交錯する4半荘が始まる。

そして今回の相手は1位古川、2位伊藤、7位佐藤の3人。
目標は+20P、そして伊藤か古川の上に行くこと。これを目標に対局に臨んだ。

1回戦、アガリはおろかテンパイすらままならない状況が続いたが、耐え続けて南3局に2,000・3,900をツモアガリ。
オーラスに親で加点してトップで終える。しかも伊藤をラスにして私にとっていい展開。
続く2回戦は最初にアガリを重ねて3着ながらプラスでまとめる。
そして3回戦。
起家スタートでタンヤオドラ1を鳴いて1シャンテンとしたところで佐藤からリーチ。
前巡に安全牌を持つか受け入れ重視かを考え、安全牌を先に切ってしまい、テンパイしたところで佐藤に放銃。
この後、無理にアガリに向かってしまうことが続く。こういうときは得てしてアガれず失点が増えていく。終わってみれば、連続ラスでポイントを減らしてしまった。

特に悪かったのは、4回戦のオーラスに親で苦しい仕掛けでテンパイを入れるも最後のツモで危険牌を引いてしまう。本来の冷静な自分なら切ってはいけないと止められる所を、ワンチャンスとかドラ周辺の待ちだろうと決めつけ、リーチピンフドラ2の7,700の放銃。リーグ戦での戦いでは、オーラス親でラスだからという理由で攻めることは、マイナスに働くことが多い。終わって冷静に考えると、切ってはいけないと反省した1局であった。

結果は、古川と伊藤がポイントを伸ばし、決勝の椅子をほぼ決める。特に古川は隙のない麻雀で、鳳凰位戦でも結果を出していて充実している印象を持った。
決勝戦も古川が中心になるのではないかと予感させる内容だった。

全体を見てみると古川、伊藤以外の上位がポイントを減らし、4位までに入るのは最後まで誰になるか目が離せない展開になりそう。
降級争いも混戦模様。今回大滝が1半荘で+60Pほどポイントを伸ばし抜け出しその煽りを受けて杉村が14位と危ない所まで順位を下げてしまった。
最終節、私は杉村と同卓となる。安定感のある杉村がピンチを迎えているが最後はしっかりとまとめてくると思われる。
その中を掻い潜ってポイントを伸ばして決勝の椅子を勝ち取りたい。

Aリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 古川 孝次 9.7 96.5 ▲ 5.0 39.6 140.8
2 伊藤 鉄也 52.1 46.4 ▲ 19.2 23.2 102.5
3 林 俊宏 ▲ 28.3 11.9 83.2 4.8 71.6
4 小野 雅峻 ▲ 42.5 10.1 30.7 57.3 55.6
5 森下 剛任 32.4 31.7 ▲ 0.6 ▲ 17.0 46.5
6 寺戸 孝志 ▲ 2.9 42.3 14.7 ▲ 24.2 29.9
7 安藤 大貴 ▲ 2.3 54.5 ▲ 5.1 ▲ 17.7 29.4
8 佐藤 あいり 17.0 ▲ 25.5 38.0 ▲ 38.6 ▲ 9.1
9 日下 健司 25.5 34.4 ▲ 42.3 ▲ 28.6 ▲ 11.0
10 大滝 聡 ▲ 16.8 10.7 ▲ 70.9 64.8 ▲ 12.2
11 土岐 雄太 ▲ 6.9 ▲ 48.2 36.8 5.6 ▲ 12.7
12 朝岡 祐 ▲ 7.0 ▲ 9.0 27.9 ▲ 48.6 ▲ 36.7
13 杉村 泰治 41.2 ▲ 33.6 ▲ 29.0 ▲ 52.1 ▲ 73.5
14 村瀬 寛光 ▲ 3.7 ▲ 85.9 ▲ 8.4 16.2 ▲ 81.8
15 三戸 亮祐 ▲ 47.2 ▲ 23.0 19.4 ▲ 33.5 ▲ 84.3
16 杉浦 貴紀 ▲ 70.3 ▲ 117.3 ▲ 92.2 26.8 ▲ 253.0

 

Bリーグ:富村つぐみ

寒さが厳しい季節になり本格的な冬の訪れ。
今年も残り2か月、振り返るとあっという間で最近は特に日々の流れの速さを感じるようになってきた。
中部プロリーグも終盤戦となる第4節を迎えた。

今節は様々な思惑が交差する中での対局だったのではないだろうか。
Bリーグは昇級・降級があるので、上位陣はもちろんのこと下位陣も降級を回避するために最後まで気を抜くことが許されない。
それぞれの位置での様々な戦いによってその1節に大きく影響を与える結果となるだろう。

現状1位(+69.4P)の私にとって今節は自分との戦いだったと思う。
欲を言えばいくらでも目標設定はできるが、それ以上に追う者がなく追われる立場というのは、個人的にはとても苦手でメンタルを抉られる気分になる位置だ。
麻雀においてもそうだが、追われるよりも追う立場の方が気持ちの部分では優位になれるのではないかと思う。
目標が明確にあり、そこに向かって標準を合わせることができるから。
全力で取り組んだ結果が負けだったとしても、終わってみればすごく達成感に溢れる気がする。
逆に追われる立場というのは、目指すことではなく守ることや逃げることといった多少ネガティブな要素が混じってくる気がする。
順位を競う戦いというのは、途中経過の中での自分の位置や面子にも結果がかなり反映されるのではないだろうか。

結論から言うと、今節の私の戦いはまさにその心情通りの過程と展開で構成された1節だったと思う。
結局のところ最後の結果ですべてが決まるのだけど、そこに至るまでのプロセスがとても大切でその順番ひとつでまた一歩、麻雀プロとして成長できるのではないだろうか。

第4節の対局者は、越川(6位+27.8P)、長谷川(13位▲46.8P)、中谷(14位▲50.7P)

越川にとっては1位の富村との差を縮める絶好のチャンス。前節での大失点をここで取り返したいところだろう。
長谷川と中谷にとっては絶対に負けられない戦いだ。
今のところ昇級ボーダーが60.4Pと低いので、今節の結果次第では最終節昇級争いに加わることも十分可能だ。
しかし今節で大コケすれば、昇級争いどころか降級争いとなってしまいそうだ。
皆気の引き締まる思いでの対局だっただろう。

1回戦目、東1局で親の越川が富村から11,600点をアガリいきなり大きく点数が動くスタートとなった。
そこからは越川と長谷川のアガリが続き、富村・中谷は何もできない苦しい展開が続いた。
結果、越川のトップで終了となった。

続く2回戦、越川が順当にアガリを積んでいき好スタートとなった。
勝負手・捌き手ともにきっちりアガっていく越川に何もさせてもらえずに南入を迎えた。
しかし南3局、親の中谷がアガリを繰り返し越川を捲り点差を大きく離してトップになった。
そのまま中谷のトップで終了。
1回戦と2回戦を通してなかなかアガリに繋がらない私は両方とも4着で終える結果となった。
この時点で▲49.5P。
残り2回をどう戦うか、自分との勝負になった。
揺れれば負ける。どっしり構えて自分らしい麻雀をしようと気持ちをリセットした。

3回戦、長谷川が8,000、18,000と立て続けに越川からアガリ、大きく点数を引き離し単独トップ目になった。その後も越川以外の3人のアガリが続き、越川は箱下となり1人大きく沈む形となった。
私もようやくアガリを掴むことができ、なんとか2着目(36,500)に食らいついていた。
迎えた南3局、親番は長谷川(59,000)。南家の中谷(28,100)からリーチが入り、続いて越川(▲4,600)が追いかけリーチ。
長谷川が長考の末、Tを切りこれが越川の当たり牌となった。

越川、国士無双のアガリ。

迎えたオーラス、富村(36,500)、越川(28,400)、中谷(28,100)、長谷川(27,000)
思わぬ展開に変な緊張感の漂う局になった。
最後は越川のリーチに、長谷川が8,000を放銃して終了。
越川とは100点差で富村がトップになった。

意外な展開からの思わぬトップだったが、これを良い感じで引き継ぎ、続く4回戦は序盤から順当にアガリを繰り返し私のトップで終えることができた。

結果としては、1位 越川+52.1P、2位 富村▲5.5P、3位 中谷▲6.3P、4位 長谷川▲40.3P
越川1人浮きの卓内トップとなった。

全体では、1位青山+90.2P、2位越川+79.9P、3位清水+78.5P、4位牛尾+78.0P。
ボーダーを約20ポイント上げて第4節が終わった。
私は全体の5位(+63.9P)でした。
なんとか最初のマイナスを最小に抑えて終えることができたと思う。
波乱の多い展開の中、よく耐えた4節だったのではないだろうか。

さあ、次はいよいよ最終節。
事実上の昇級争いは現状6位(+52.7P)の金平を含めた6人の中でありそうだ。
どのような戦いになるのか。

Bリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 青山 大 ▲ 27.5 53.4 9.8 54.5 90.2
2 越川 清一 8.3 71.1 ▲ 51.6 52.1 79.9
3 清水 哲也 36.0 8.9 15.5 18.1 78.5
4 牛尾 信之 42.4 50.7 ▲ 37.1 22.0 78.0
5 富村 つぐみ 29.4 8.1 31.9 ▲ 5.5 63.9
6 金平 裕樹 21.5 ▲ 32.1 57.1 6.2 52.7
7 大西 義則 4.0 1.3 13.7 5.4 24.4
8 山本 拓哉 27.3 ▲ 6.1 ▲ 11.3 7.5 17.4
9 加藤 泰史 31.6 17.2 ▲ 30.8 ▲ 5.7 12.3
10 木村 東平 ▲ 13.0 5.1 ▲ 32.4 12.5 ▲ 27.8
11 原田 知彦 ▲ 54.7 113.2 ▲ 60.2 ▲ 38.1 ▲ 39.8
12 河合 慎悟 11.1 ▲ 47.9 ▲ 7.9 ▲ 0.5 ▲ 45.2
13 中谷 彰吾 13.5 ▲ 69.7 5.5 ▲ 6.3 ▲ 57.0
14 長谷川 弘 ▲ 15.0 ▲ 43.6 11.8 ▲ 40.3 ▲ 87.1
15 太田 峻也 ▲ 81.1 ▲ 52.7 63.3 ▲ 66.1 ▲ 136.6
16 岡田 智和 ▲ 37.8 ▲ 96.9 ▲ 0.3 ▲ 15.8 ▲ 150.8

 

Cリーグ:山本美文

最終節に向けての調整をする者もいれば、ここが逆に勝負所の者もいる第4節、私は僅かなプラスポイントで暫定8位、ここで大きく加点していかないと最終節非常に苦しい戦いとなる。

現在中部本部に所属する女流は7名おり、この日、家田、三谷、山本(美)、池沢、花井の5人で戦うことになるが、内女流が4名という珍しい組み合わせとなった。
現時点2位の池沢と同卓が叶い、ポイントを削る絶好のチャンスである。

私は初戦2回戦目と2連続トップを取り+41.8P、その時点で池沢を▲25.1Pとマイナスポイントに沈めることに成功する。しかしここから池沢の猛追が始まる。
次の半荘、池沢は大きくポイントを稼ぎトップをとる。これまでのマイナスをほぼゼロにしてきた。この粘り強さに押され、私はというと2着に収まるのが精一杯で池沢を止められることができない。
最終半荘、50ポイントを超えるスコアを出していたので、私は現状維持以上で充分であったが欲が出てしまった。ここで更に加点すれば最終節楽になるのは間違いない。
それが頭から離れず無理に押しすぎてしまい大きく失点してしまう。
完全に引き際を見誤ったのだ。
更に池沢が前の半荘に続き2連続トップをとることになる。

トータルの結果は卓内トップではあったが、3戦目まで持っていたポイントを半分にしてしまい、池沢もプラスのポイントで終了した。

現在
1位掛水 +157.5P
2位池沢 +137.1P
3位岡本 +75.9P
となっている。
岡本と私の差は32.3P。

過去に、最終節100ポイントを超えるプラスのスコアを叩き出し昇級した者もいる。私もそれぐらいの意気込みで最終節に臨もうと思う。
不得手である最終節であるが、いつか最終節が得意だと言えるように成長していきたい。次節がその一端となるよう何かひとつでも自分に何か得られる戦いにしようと思う。

Cリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 掛水 洋徳 81.2 73.9 ▲ 18.8 21.2 157.5
2 池沢 麻奈美 12.1 75.0 38.1 11.9 137.1
3 岡本 丈司 4.3 37.0 24.8 9.8 75.9
4 大町 篤志 26.8 36.3 8.2 2.3 73.6
5 堤 文吾 ▲ 22.5 32.1 46.4 0.4 56.4
6 大高坂 松城 12.2 4.0 33.3 5.1 54.6
7 山本 美文 2.6 ▲ 4.6 19.2 26.4 43.6
8 鈴木 淳 7.1 24.0 2.4 6.0 39.5
9 鈴木 基芳 42.5 ▲ 0.2 ▲ 51.0 28.9 20.2
10 永井 ゆうま 0.6 ▲ 39.0 41.9 ▲ 23.1 ▲ 19.6
11 三谷 卓也 32.8 ▲ 15.9 ▲ 43.8 ▲ 3.4 ▲ 30.3
12 若松 正和 12.2 ▲ 51.8 5.9 1.2 ▲ 32.5
13 斎藤 寛生 ▲ 63.2 6.3 ▲ 9.3 28.7 ▲ 37.5
14 浅野 文雅 ▲ 2.9 ▲ 31.3 3.2 ▲ 23.9 ▲ 54.9
15 高橋 侑希 ▲ 26.8 16.2 ▲ 63.3 7.7 ▲ 66.2
16 都築 友和 11.3 ▲ 95.4 ▲ 2.8 2.2 ▲ 84.7
17 太田 充 ▲ 30.1 6.7 5.1 ▲ 66.5 ▲ 84.8
18 家田 みゆき ▲ 45.6 ▲ 79.3 7.0 ▲ 5.8 ▲ 123.7
19 花井 香央理 ▲ 55.6 ▲ 16.0 ▲ 46.5 ▲ 30.1 ▲ 148.2