中部プロリーグ レポート

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第32期中部プロリーグ 第1節レポート

2019/02/19
執筆:A:斎藤寛生
B:大橋幸正
C:岡田智和
D:近藤美香


Aリーグ:斎藤寛生

「鬼は外、福は内。」
近年、節分に恵方巻きを食べるといった風習が全国に広がっているが、節分と言えばこのような声を上げ家中の隅々まで豆をまいたり、年齢の数だけ豆を食べたり、クリスマス・正月に続く行事としては少々面白味の欠けるイベントであったと記憶している。この掛け声、地域によっては「福は内、鬼も内。」と表現することもあるというが、節分である2月3日に開催された第32期中部プロリーグにおいて、機先を制し福が訪れるのは誰なのか、そして、鬼神の如く圧倒的な存在感を示す選手はいるのか、第1節の模様をお伝えしていきたい。

半年間、Aリーグのレポートを担当させていただく事になりました、26期生の斎藤です。レポートの経験が少ないため、拙文ではございますが、リーグ戦の模様を精一杯お伝えして参りたいと存じますので、お付き合いいただければ幸いです。

先月開催された第31期中部プロリーグ決勝戦の激戦を制し3度目の栄冠を手にした伊藤、1・2回戦の勢いから視聴者に優勝はこの人であると思わせた掛水、今回の決勝戦では良い結果に繋がらなかったが優勝経験者である小野と過去3回決勝進出している土岐、この注目すべき4名が、他の選手をどう迎え撃つのか非常に楽しみである。

第1節の組み合わせと各卓の結果は、以下のとおり。
1卓 伊藤・加藤・寺戸・長谷川
優勝者に挑む寺戸・長谷川・加藤の3名が、伊藤に王者の貫録を見せつけられた。4回戦でマイナスとなった伊藤だが、3回戦までに3連勝し+64.4Pと大きなアドバンテージを手中に収める、その一方、加藤は3・4回戦でラスを引き、▲66.9Pと大きなビハインドを背負う事となった。

2卓 掛水・三戸・清水・村瀬
全員がトップを1回ずつ分け合ったこの卓で抜け出したのは、1回戦で62,300点持ちの1人浮きのトップを取った三戸と、4回戦で66,600点持ちの1人浮きのトップを取った清水の両名。前期決勝メンバーのうち唯一マイナススタートとなった掛水は、今節の結果を踏まえて次節までに立て直してくるであろう。

3卓 小野・都築・朝岡・斎藤
Bリーグから昇級してAリーグでの戦いが初めてとなる私はAリーグの洗礼を受けることとなる。前期決勝に残った小野を前に3回戦まで手も足も出なかったが、22,900点持ちの4着だった4回戦のオーラスで起死回生の跳満をアガリ、辛うじて逆転しトップを取ることができた。4回戦を通した結果は▲11.0Pと負債を最小限に留めるも、オールプラスの小野に+74.8Pのリードを奪われた。

4卓 土岐・森下・林・堤
この卓で存在感を示したのは、+40.8Pの林と+30.0Pの土岐、次節に弾みをつける。私と同じくBリーグからの昇級者である堤はAリーグの猛者を前に冷静に打てたであろうか、結果は▲16.3Pであった。第39期王位である森下は▲54.5Pと手痛いスタートを切ることになった。

前期決勝メンバーのうち3名の活躍が目立った第1節であったが、残り9節このまま走らせるわけにはいかないと、他の選手達が追いかけるその気勢は、鬼気森然と迫るものがある。先行した選手が、それを追い払うことができるか、次節のレポートをお待ちいただきたい。

Aリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計
1 小野 雅峻 74.8 74.8
2 伊藤 鉄也 64.4 64.4
3 林 俊宏 40.8 40.8
4 土岐 雄太 30.0 30.0
5 清水 哲也 28.2 28.2
6 三戸 亮祐 25.7 25.7
7 長谷川 弘 1.7 1.7
8 寺戸 孝志 0.8 0.8
9 斎藤 寛生 ▲ 11.0 ▲ 11.0
10 堤 文吾 ▲ 16.3 ▲ 16.3
11 村瀬 寛光 ▲ 25.0 ▲ 25.0
12 朝岡 祐 ▲ 26.6 ▲ 26.6
13 掛水 洋徳 ▲ 28.9 ▲ 28.9
14 都築 友和 ▲ 37.2 ▲ 37.2
15 森下 剛任 ▲ 54.5 ▲ 54.5
16 加藤 泰史 ▲ 66.9 ▲ 66.9

 

Bリーグ:大橋幸正

Bリーグのレポートを担当します33期生の大橋幸正です。初めての観戦記で拙い文章になるかもしれませんが、半年間お付き合い頂ければ幸いです。
先日、1/25に第31期中部プロリーグの決勝が行われ、その模様は配信対局で生放送された。中部本部所属のわたしは当然、観戦させていただいたのだが、決勝進出をした4名とも素晴らしい内容の麻雀で、非常に見ごたえのある対局で、感動すら覚えた。「わたしもあの舞台に早く立ちたい。」という気持ちがより一層強くなった。
その為には、まずはAリーグに昇級しなければ、挑戦権すら得ることができないので、今期中になんとしても昇級すべく、事前準備もしっかりとし、第1節の対局に臨んだ。
今期のBリーグの顔ぶれであるが、非常に濃いメンツが揃ったように思う。Aリーグから降級してきた4名、Cリーグから昇級してきた2名はいずれも実力者揃いだ。
そして、なんといっても今期より中部プロリーグに参戦する東京本部所属の杉浦勘介がBリーグに加わることとなった。
第1節が始まる前、杉浦に、何故、中部プロリーグに参加したのかを尋ねてみた。
「もっと強くなりたいから。」
杉浦はすぐにこう返事をした。
杉浦ほどの実績がある者でさえも、まだまだ、日々、研鑽に努めているのである。
わたしも含め、中部本部に所属する若手は、見習って精進していかなければ、差は開くばかりだ。
第1節、首位に立ったのはCリーグから昇級してきた大高坂。大高坂は、
「昨期、Aリーグで戦い抜いてきた古川、山本(拓)との対戦であったが、萎縮することなく、攻める姿勢を貫いて戦うことを心掛けた。」
と言っていた。
連盟公式ルールによるリーグ戦は失点しないことが大事なルールという認識が強いが、やはり、麻雀は攻めてくる打ち手が怖いと対戦相手は感じるはずである。
最近の大高坂は、精度の高い攻めを重視した充実した麻雀を打っているように見えるので、今期は大高坂を中心にBリーグはまわっていくのではないかと感じた。
そして、対局中、隣の卓から「8,000・16,000」の声が聞こえてきた。見事に国士無双をアガったのは本部長の木村である。対局の合間に木村の様子を見ると、軽い仕掛けを入れていた局も見受けられ、まだまだ、若々しい麻雀を打っている。非常に嬉しい気持ちになった。
わたしも卓内トップの+52.9Pの3位発進と好スタートを切ることができた。次節以降も、麻雀プロとしての強い意識、覚悟を持って対局に臨み、昇級目指して邁進したいと思う。

Bリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 大高坂 松城 60.5 60.5
2 太田 充 58.8 58.8
3 大橋 幸正 52.9 52.9
4 金平 裕樹 40.0 40.0
5 木村 東平 34.6 34.6
6 越川 清一 21.5 21.5
7 杉村 泰治 11.0 11.0
8 佐藤 あいり 4.7 4.7
9 杉浦 勘介 ▲ 0.1 ▲ 0.1
10 大町 篤志 ▲ 2.8 ▲ 2.8
11 青山 大 ▲ 9.0 ▲ 9.0
12 山本 拓哉 ▲ 17.2 ▲ 17.2
13 高橋 侑希 ▲ 20.4 ▲ 20.4
14 日下 健司 ▲ 37.2 ▲ 37.2
15 富村 つぐみ ▲ 41.1 ▲ 41.1
16 安藤 大貴 ▲ 54.1 ▲ 54.1
17 古川 孝次 ▲ 102.1 ▲ 102.1

 

Cリーグ:岡田智和

この度Cリーグのレポートを担当させていただくことになりました、32期生の岡田智和です。
精一杯務めさせていただきますので、半年間お付き合いいただければ幸いです。
今期より新たに3人の新人選手が加わり、さらには東京本部より杉浦勘介が出場するなど、皆にとって刺激のある第1節となった。そして今期のCリーグは荒れそうな予感がした。
私の対局者は鈴木(淳)・大滝聡・山田まさとしであった。私以外3人ともAリーグ経験者である。真正面からぶつかっていくしかない!そう強く想い対局に臨んだ。

1回戦、東場は山田が鳴きを多用し、アガリを重ねた。鳴きに対応する鈴木(淳)と大滝に対し、下家でツモ回数が増える私はじっくり手役を作ることができた。南場で七対子のドラ単騎待ちをリーチし、ツモアガリ。それがきっかけとなったのか、その後もアガリを重ねて1人浮きのトップ。

2回戦、鳴きで東場を制したのはまたしても山田であった。私は南場の親で連荘し逆転することができたが、やはり山田は強い。恐ろしい存在である。

3回戦、これまで息を潜めていた大滝がついに動いた。東2局で4,000オールをツモアガリ、大きくリードした。その後激しくぶつかり、オーラス時の各自の持ち点は以下の通り。
岡田36,200点・大滝30,900点・山田28,800点・鈴木(淳)24,100点
親は鈴木(淳)。南家の山田は早々にダブ南をポン。私は「2,000点で浮き狙いか?」と思った。しかし山田の河に違和感を感じ、「満貫をアガリに来ている!」と確信した。
前に出る親の鈴木(淳)。放銃はできなくなった状況下で私がツモってきたのは山田の染めている色。切れない…。鈴木(淳)の連荘も受け入れる覚悟で守備に徹したが、流局間際に山田からツモの声。
「2,000・4,000」ソウズのホンイツであった。

4回戦、大滝と鈴木(淳)が大きくリードし、これまでとは全く違う展開に。23,200点の3着目で迎えたオーラスの親番。山田からの先制リーチを受け、私はピンフで追いかけリーチ。軍配は山田に上がった。「2,000・4,000」待ちは同じであった。

10卓では河合がトータル+61.2Pと大きくリード。「重く、手役狙いで攻めた。運がよかった。」と話す河合。謙遜しているが、実力派であることは間違いない。
日髙は3回戦でツモり四暗刻をリーチして池沢から倍満をアガるなど、存在感を示した。
12卓では2年目の鈴木(涼)が+73.8Pで1節目首位に躍り出た。鈴木(涼)の独走を最小限に留めた+38.4Pの太田(俊)も流石である。

まだまだ闘いは始まったばかりだ。気を抜ける場面など一瞬もない。

Cリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 鈴木 涼太 73.8 73.8
2 河合 慎悟 61.2 61.2
3 太田 峻也 38.4 38.4
4 岡田 智和 22.8 22.8
5 山田 まさとし 16.5 16.5
6 菅野 直 0.0 0.0
7 中谷 彰吾 0.0 0.0
8 田村 良介 0.0 0.0
9 家田 みゆき 0.0 0.0
10 若松 正和 ▲ 10.3 ▲ 10.3
11 日高 志穂 ▲ 23.2 ▲ 23.2
12 池沢 麻奈美 ▲ 28.7 ▲ 28.7
13 鈴木 淳 ▲ 28.8 ▲ 28.8
14 大滝 聡 ▲ 30.5 ▲ 30.5
15 岡本 丈司 ▲ 50.9 ▲ 50.9
16 山本 美文 ▲ 61.3 ▲ 61.3

 

Dリーグ:近藤美香

第32期 中部プロリーグが開幕しました。2月3日、節分です。
季節の変わり目に増すという邪気を振り払う為に始まったのが起源と言われているそうです。
半年間、邪気、邪念と戦いながら牌と向き合っていきたいと思います。
今期レポートを担当いたします、34期近藤美香です。よろしくお願いします。

今期のDリーグは復帰した鈴木基芳をはじめ、中部プロリーグ優勝経験のある鈴木雄介、杉浦貴紀ら降級組5人と新人3名を加えた計13名での開幕となりました。

+90.2Pと好スタートを切ったのは浅野。
浅野は5回戦最終局 42,100点持ちの1人浮きの状況から4巡目、ピンフ3面待ちのリーチをかけます。
そこに親の原田が2フーロし無スジ切りで勝負を挑みます。
結果は浅野がツモり貫禄の1人浮きトップ。
この場面での浅野のリーチに今期にかける熱い思いがみられました。

+45.1Pの2位の杉浦貴紀は、A~Cリーグにいた時と比べ、降級がない分、守るより点数を取りに行く麻雀を心がけた。
と語った通り、攻めの麻雀が見事に結果に繋がりました。

また +40.8Pで3位の平野は2回戦の親で新人とは思えない強い攻めをみせ、5本場まで積み得点を伸ばしました。
初めてのリーグ戦なので中身よりマナーに気をつけて打つことを心がけたと語っていましたが、その姿勢が中身も伴うよい結果になりました。

4位は羽川。+25.2P。3回戦で1人浮きのトップを取り大きなマイナスもなく好調に見えたが、攻めの姿勢で望んだが結果攻めきれなかった。
と対局後悔やんでいました。

Dリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 浅野 文雅 90.2 90.2
2 杉浦 貴紀 45.1 45.1
3 平野 祥太 40.8 40.8
4 羽川 えりか 25.2 25.2
5 加来 千香子 15.6 15.6
6 近藤 美香 6.0 6.0
7 後藤 咲 2.4 2.4
8 原田 知彦 ▲ 1.8 ▲ 1.8
9 田中 寛治 ▲ 10.6 ▲ 10.6
10 鈴木 基芳 ▲ 15.5 ▲ 15.5
11 鈴木 雄介 ▲ 24.6 ▲ 24.6
12 中垣 元 ▲ 48.9 ▲ 48.9
13 奥 潤次 ▲ 62.3 ▲ 62.3
14 大西 義則 ▲ 81.6 ▲ 81.6