北陸プロリーグ レポート

北陸リーグ レポート/第12期北陸リーグ 第2節レポート

全くの私事ではあるが、春も終わろうかというこの時期にインフルエンザに罹患してしまい、一週間弱伏せる羽目となってしまった。
幸いリーグ戦には重ならず、迷惑をかけることは免れたが、競技麻雀打ちとしては勿論、いち社会人としても体調管理の重要性と健康の有り難みを改めて痛感するこの数日だった。
このレポートをご覧の皆さんも、他人事と思わずどうか日々の体調管理には充分留意していただきたい。
さて、北陸リーグの第2節。上位と下位に差は生まれているものの、当確者/脱落者は殆ど生じていない。
1節目に抜けだした栗野さん、久々湊さんがそのまま1、2位を快走。
両名とも失点は小さく、加点は大きく、効率良くポイントを重ねて早々に100P越えを果たしている。
特に栗野さんは、前期リーグ戦~今節に至る全ての半荘で2万点を割っていないという驚異的な安定感を誇っているだけに、彼に関しては当確ランプを点けても良いのかもしれない。
中団からスコアを上げてきたのは西田さん、高出さん。共に同卓者を全員沈めての完勝劇で順位を大きく伸ばしている。
私は高出さんと対局させていただいたのだが、手役の絡んだ早い仕掛けや、躊躇いのないリーチで迷いなく攻めるアグレッシブなスタイルに終始圧倒されてしまった感がある。
トップこそ2度ずつ分けあったが、スコアでは完敗を喫している。
「4節という短期決戦である以上、どこかでスコアを叩く必要があった。スコアには概ね満足しているが、もう少し踏み込んで攻めても良かったかもしれない」と対局後に語ってくれた高出さん。
今期、より上のステージでその雀風を是非見せつけて欲しいものである。
中団~後方には、苦しみながらもスコアを纏めている、といった方々が名を連ねている。
特に現時点でのボーダーは+19.6Pと非常に低く、大半の面々が十分に可能性を残しているだけに、1半荘、あるいは1局の動向で趨勢が大きく傾くだろう。
稀に見る混戦だけに、抜け出るのは誰か、全く予想がつかない。
前期北陸リーグで決勝を争った4名が揃って沈んでいる、という点も次節の見所になるかもしれない。
勝負所である最終節の前に少しでも良い位置に上げておかねば、連覇の、あるいはリベンジの機会を失う事となる。
このままでは終われないという勝負巧者4名の立ち回りに次節は注目したい。
勝負はこれより後半戦。誰が何処に勝負駆けを張り込んでくるのか。各人の動向から目が離せない。

順位 名前 プロ/一般 1節 2節 3節 4節 合計
1 栗野 健翔 一般 84.0 26.6     110.6
2 久々湊 康雄 一般 61.0 47.1     108.1
3 濱平 光朗 プロ 54.2 23.6     77.8
4 西田 有佑 一般 ▲ 1.6 57.5     55.9
5 高出 智宏 一般 3.5 47.5     51.0
6 荒谷 誠 プロ 56.0 ▲ 10.3     45.7
7 本田 朋広 プロ 36.2 ▲ 4.6     31.6
8 安城 るい プロ 40.8 ▲ 21.2     19.6
9 久保 智央 一般 ▲ 10.8 23.0     12.2
10 北川 光 一般 ▲ 2.6 12.3     9.7
11 押川 憲一 一般 15.9 ▲ 8.1     7.8
12 山川 眞一郎 一般 ▲ 15.6 21.7     6.1
13 木戸 僚之 プロ ▲ 2.6 6.5     3.9
14 光岡 大幸 一般 10.6 ▲ 18.8     ▲ 8.2
15 飯田 輝雄 一般 2.6 ▲ 19.6     ▲ 17.0
16 志多木 健 一般 ▲ 10.4 ▲ 7.1     ▲ 17.5
17 小泉 陽平 一般 ▲ 13.3 ▲ 10.5     ▲ 23.8
18 後藤 正博 プロ ▲ 20.4 ▲ 5.7     ▲ 26.1
19 窪田 一彦 一般 ▲ 12.0 ▲ 25.2     ▲ 37.2
20 中西 正行 一般 ▲ 82.9 42.0     ▲ 40.9
21 平澤 憲一 一般 4.8 ▲ 47.5     ▲ 42.7
22 中島 亮 一般 ▲ 26.2 ▲ 17.6     ▲ 43.8
23 森田 有一 一般 ▲ 34.1 ▲ 11.1     ▲ 45.2
24 木下 玄基 一般 ▲ 52.4 1.8     ▲ 50.6
25 浦野 裕稀 一般 ▲ 22.0 ▲ 79.2     ▲ 101.2
26 恵比須 均 一般 ▲ 118.1 6.6     ▲ 111.5
27 村上 拓也 プロ ▲ 62.8 ▲ 81.7     ▲ 144.5