北陸リーグ レポート

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第15期北陸リーグ 第3節レポート

2016/12/06
執筆:浦田 豊人


今期北陸リーグも第3節となり、早くも折り返し地点を迎える事となった。
選手のみんなは各自ここまでのポイントを踏まえ、予選突破に向けていろいろと考えを持って挑む節になるのではなかろうか?

 

【A卓】


荒谷×安城×飯田さん×恵比須さん×小泉さん
注目の選手は北陸支部紅一点の「すーあんぴー」こと安城。
◯安城るい(第29期生、 血液型→B型、好きな手役→四暗刻)
好きな手役に四暗刻を挙げるほど、よく四暗刻をアガるらしい。
それで付いたネーミングが「すーあんぴーの安城」。
その名を示す通り、スタイルは基本的に面前高打点打法を得意とし、ツボに嵌まった時の安城は脅威的である。
そんな時の安城とは同卓したくない。
今期はまだ四暗刻が出ていない。遂に今節に飛び出すのだろうか?

1回戦、東3局、
その安城が親で持ち前の爆発力を魅せる。

一索二索三索四索五索五索五索六索七索八索九索九索九索  ツモ九索  ドラ北

高目ツモでメンチンツモ一通の親の倍満炸裂だ。
まあ普通にヤミテンなのだが、彼女曰く「リーチかけて高目ツモっても倍満止まりなので、ヤミテンにした。」との事。
それでは、もしツモって三倍満に成り得る時は?と質問すると、
「もちろんします!」
さすが面前高打点打法の方である。

1回戦、このアガリをはじめとして1人浮きの50ポイント近い大トップを取った安城だったが、その後は④②④と波に乗れず失速。トータルは少しだけのプラスで終わった。
対局後の安城のコメント
「2回戦目は放銃をたくさんしてしまって…。なんだかもったいなかったです。結果少しプラスできましたが、自分の力不足を痛感しました…。」

しかしながら彼女の爆発力を持ってすれば、まだ決勝進出も夢ではなく、残り2節諦めずに決勝進出を目指してほしい。
A卓の勝ち頭は飯田さん。
②①①④とまとめ、プラス30ポイント強積み上げ、前節までの鬱憤を少し晴らした模様。
荒谷はポイントを伸ばせず中位をキープ。
上位陣がポイントを伸ばしているだけに、次節が勝負賭けになるか?
小泉さんは少しマイナスし、前節のトータル3位から1つ順位を下げて4位にダウンした。

 

【B卓】
藤本×濱平×押川さん×久保さん×宮川さん
第1節4連勝で首位スタートを切るも、第2節では大きくマイナスした藤本。
今節もマイナスするようだと、このままズルズルと後退しそうな可能性も出て来たが、心配御無用①①③②と40ポイント以上を上乗せし、トータル5位に浮上。
それにしても目を見張るのは藤本のトップ率。
ここまで半荘12回でトップが7回、実にトップ率583と非常に高い数字だ。
(ちなみに私も今期トップ率583←自慢…。)
やはり、私の優勝を阻むリストの一番手である事は間違いない。
押川さんは今節もしっかりとポイントを上積みし、安定している。トータル100ポイント越えで3位に浮上。
宮川さんは前身の北陸リーグで活躍されていた強豪の1人で、今期久しぶりの参戦であるが、ここまで順位も中位であり、逆に不気味である。私の中で、連盟Aルールの感覚も思い出して来た来節に爆発の予感がするのだが、果たして…?

 

【C卓】
窪田さん×高出さん×吉田さん×北川さん×森田さん
1回戦の南2局に事件が勃発!
親の高出さんは33,000点で、トップ目の森田さんとは2,000点差の2着目。出来ればこの親で逆転を図りたい。
三色の1シャンテンとなり、八索を打つと、下家の北家・北川さんがこれをポン。
続けて高出さんが生牌の東を切ると、これも北川さんがポン。
またまた続けて高出さんが今度は南をツモ切ると、

「ロン!」

南南西西西北北  ポン八索 上向き八索 上向き八索 上向き  ポン東東東  ロン南

北川さんが小四喜をアガる。
連荘を強固に目指す高出さんの姿勢は間違ってないと思うのだが、まだ1回戦であり、八索とオタ風の東を鳴いた事からも、ここは自重という選択肢もあったのではないか。
この振り込みを契機に、高出さんは大きく沈む1日となった。
たった1牌がその1局を、その半荘を、そしてその1日を決定させてしまう…。
麻雀とはかくも怖い競技である。

北川さんはこの役満を含めて60ポイント以上稼ぎ、借金を返済してトータル6位まで上昇。
次節の上位陣2人との対戦が、北川さんにとって早くも天王山になる。
吉田さんも負けじと50ポイントプラスさせて、こちらもほぼ借金返済。
次節に上位進出を狙う。

 

【D卓】
浦田×光岡さん×山元さん×木下さん×平澤さん
さて前節予定通り?首位に立った私だが、今節は過去3度優勝経験のある光岡さんとの直接対決。
当然ながら今期も好調でピッタリと2位に着けている。
光岡さんにとっても、私にとっても前半戦の山場であり、お互い負けられない節である。
私自身、「強いプロ」のイメージを出来るだけ光岡さんに植え付けて、おそらく闘うであろう決勝戦に備えていきたい。そういう思いでむかえた1回戦。

オーラス、ドラ發 各自の得点状況は
東家 木下さん 27,900
南家 平澤さん 31,300
西家 光岡さん 27,000
北家 浦田 33,800

私は微差ながらトップ目。
目下ラス目の光岡さんが序盤から積極的に役牌の西を仕掛ける。そして河にはピンズとソウズが並べられる。
おそらく光岡さんの手はマンズのホンイツ西であろう。3,900で浮くのでその判断はし易い。
対して手が纏まってきた私だが、テンパイすればマンズを1枚勝負しなければならない。現在トップ目とはいえ、もし光岡さんに3,900を放銃すればキッチリと100点沈んでしまう。当面の敵にそれだけは避けたい。避けなければならない。
そんな思いから、私は早々に手仕舞をした。
そして光岡さんがツモ。

八万八万八万四索五索七筒八筒九筒発発  ポン西西西  ツモ六索

マンズのホンイツかと思いきや、ドラの発がアタマで、役牌ドラ2で、しかも待ちは三索六索であった。
結果は私のトップであったが、闘う心構えとしては非常によろしくない。
確かに直撃されればトップを失い、沈んでしまうが、直接対決ならこんな場面は常時ざらにある。その度に一回一回立ち止まっているようでは、相手にチャンスを与えるばかりであり、ここは歯を食いしばって攻めるべき局面である。
こんな時にこそ勝負に徹し自力でアガリを決め、光岡さんに強さをアピールすべきであった。
私の「弱気の心」がまたしても顔を出してしまう。
しかも手役も待ちもピントが外れており、どうやらこれは前途多難な1日になりそうな気配…。

こうなれば2回戦は光岡さんの時間となるのは明白で、圧巻の6万点の1人浮きトップを獲得。
その実力をまざまざと見せつけられる。もはや貫禄さえ漂って来ている。
「いかん!これは私がやりたかった事なのに…。」

3回戦は私抜け番、そして4回戦。
東場の親番に序盤で役牌中とドラが暗刻になり、僥幸の11,600を平澤さんからアガッて、なんとか自分の時間になりかけた1本場。
9巡目、

二万三万三万三万八万九万七索八索九索七筒八筒九筒西  ドラ北

これを仕上げれば間違いなく自分の時間になる!という感覚があるこの1局。なので、巡目も微妙だが、軽率な鳴きだけはすまい。だが2枚切れでもある七万だけは鳴こうか?
そう思いながら、巡目も深くなってきた12巡目に上家・光岡さんの四万に思わず反応してしまう。
10巡目に山元さんがドラ北を切ってきたせいもあるが、これはいただけない。
次巡、下家の平澤さんが七万をツモ切りし、1,500のアガリとなったが、本来ならば遅い巡目ながら、ここで三色確定の3メンチャンリーチが打てているはずであった。
自分で自分の流れを手放している…。
螺曲がった流れは、この後、平澤さんの6,000オールを生み出し、4回戦は平澤さんに1人浮きトップを取られてしまう。
私は3着まで転落。
私が放した流れをしっかりと掴みとり、ここぞという時に爆発力を持つ平澤さん。彼もまた歴代優勝者で、強豪の1人である。

最終5回戦
気合いを入れ直し、気持ちをリセットする。アガリを重ねてトップ目に立つ。東4局、親になり2本積んだ3本場。
さぁここが仕上げの局だ、と肌で感じる。今度こそしっかりと勝負手を作りアガれば、自分の時間となるであろう。

東4局3本場、4巡目、

一万三万六万七万七万八万三索四索七索七索三筒三筒発  ツモ二筒  ドラ二筒

ドラをツモり、三筒を1枚外す。ドラを必ず使いきる!という強い意志からの1枚外しだが、これが後々ターニングポイントになる。
ここから二筒四筒三筒とピンズの下を立て続けにツモってくる。12巡目に更に4枚目の三筒をツモる。

六万七万八万三索四索七索七索二筒二筒三筒三筒四筒南  ツモ三筒

無論オリる気は更々ない。気になるのは上家の山元さん。中を鳴いてピンズのホンイツを指向している。
自分の目から見て4枚目でドラそばの三筒は、テンパイしていればアタる可能性は高い。ではとりあえず南か?しかし南はオタ風であるが生牌。もしポンされれば、それこそ三筒が餌食になる。
ただ山元さんに対する読みは、8巡目の平澤さんの1枚目の中が多分鳴けずに、10巡目の私の2枚目を鳴いたと思われる事。
そして6、7巡目に四索五索とターツを落として無理やりにホンイツに向かってそうな感じがした事。
そして今日は不調で、この半荘も18,000である事…。
以上な事から、山元さんはまだ1シャンテンと見ていた。
ならば、南を鳴かれて三筒でアタられるよりも先切りだ!と自信を持って三筒を切った。

すると山元さんが手牌を倒す。

一筒二筒四筒五筒六筒七筒八筒九筒南南  ポン中中中  ロン三筒

実は山元さんは6巡目にこんな手になっていた。

三索四索五索一筒二筒四筒五筒七筒八筒九筒南南中中

ここからの四索切り!
三索五索だと、その後の引き戻しの時に迷いが生じるので、退路を断つための四索切りから、だそうだ。
次巡六筒を引いて1シャンテンになったが、あくまでも倍満を目指し、1枚目の中は見送った、との事。

「しまった!侍・山元は生きていたんだ!」

その風貌と佇まいから私は山元さんの事を勝手に「侍・山元」と呼んでいる。
3本場と乗って来た親に対して、ソウズ出来メンツ落としには賛否両論があるだろうが、侍は虎視眈々と狙っていた。私はバッサリと斬られてしまった。
もう一度態勢の作り直しになった私だが、その後、なんとか本日初トップを取る。

結局この日50ポイント稼いだ光岡さんが私に変わって首位に浮上。
平澤さんも40ポイントとマイナスを返済してきた。
光岡さんと平澤さんの好調さを見て、2番手打法に切り替えてしまった私。
ポイントも少し上積みして上手く立ち回っているとも言えるが、王者の麻雀には程遠い。
もっとひたむきさを持って挑まないと「優勝」の二文字は見えないだろう。
来月は首位を奪回出来るように頑張りたい。

他の方々も少しずつ正念場を向かえる次回第4節。
次節も各選手の熱い闘いをご期待下さい!