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第1期北陸リーグ 第5節レポート

2018/01/26
執筆:木戸 僚之


第1期北陸プロリーグ第5節のレポートは、23期生木戸僚之が担当させていただきます。宜しくお願いします。

今期から始まった第1期北陸プロリーグも最終節を迎えた。
最終節で上位陣とのポイントの差があるものの、誰一人諦めるプロはいないだろう。
持論ではあるが、上位陣が下位とのポイントをあまりに意識した麻雀は最終戦以外ではあまり意味を持たない。
自分の普段の麻雀で、ここまでポイントを積み重ねてきたのだから、そのまましっかりと打ち切る事が大事だと思う。
参加プロ全員が、自分の麻雀を打ち切って決勝進出を目指してほしい。

なお、北陸プロリーグも、各本部支部と同じように配信対局となり夏目坂スタジオで行われる。
詳細は下記をご参照ください。

5節組み合わせ

A卓
1位木戸(+105.2P)5位浦田(+20.4P)6位安城(+10.1P)7位成田(▲23.7P) 8位荒谷(忌引欠場)

B卓
2位藤本(+98.6P)3位後藤(+77.9P)4位志多木(+39.2P)9位本田(▲134.5P)10位前田(▲166.4P)

今回の最終節の前に、第17期北陸リーグの第4節が行われている。その自分の調子や内容次第で戦い方を変えるプロもいるだろう。
更には第1節からの組み合わせも前もって決定している為、各自のポイントに応じた戦い方を想定もしやすい。
決勝を確実に残りたいのならば+70Pは必要と思われる。
特にB卓は2位~4位が対局の為、ポイントが動き易い。その中で5人がどう打つのか楽しみである。
3回戦終了時にはA卓、B卓供に各自のポイントを開示して最終戦を始める。

A卓
私は、5位~7位との組み合わせとなった。傍からみればポイントは有利であり、▲35P程までは決勝には行けるだろう。
この時の私は、4回戦を無難にこなして、他3名の邪魔は極力したくないという安易な考えで卓に座っていたと思う。
プロが集まってプライドを賭けた最終節は、そんな甘い考えは1回戦で消え去ることとなる。
3者供に、ポイントが必要な為、高打点よりの麻雀を打つ事により重い場が多くなる。それにより、捌ける局があれば良いが、自分の手も重く、踏み込んだ時に待っているのは相手の本手。1回戦から大きいラスを引き▲25.8P。貯金は脆くも無くなる。
それにより1回戦でトップの安城プロ、2着の浦田プロに、私を沈めて上に立てば決勝は確実の為、更なるチャンスを渡すことになった。

トイレの中で、反省をするとともに、自分の麻雀を打ち切って負けるならしょうがないと気を引き締めて卓に入った。

2回戦
東2局親1本場
5巡目テンパイ。

二万三万四万三索四索五索五索五索四筒五筒六筒八筒九筒  ドラ五索

この形からツモ七索でテンパイ外し。二索五索六索のチーや七筒のチーはすると決め、場況的に五索ポンと三筒六筒チーは中盤以降といったところか。すぐにツモ八索六索九索テンパイ。

六索を浦田から出アガリ12,300。浦田の対局終了後にあの放銃で終わったと語ったように、このアガリで浦田の心が折れた気がした。追随出来ると思った相手に本手を決められるのは、点数以上にダメージがデカい。北陸プロアマリーグ決勝で負けた相手だけに、この最終節も負けてたまるかという気持ちが良い方向に向いてくれたと思う。

その後2着、1着と+2.7Pで最終戦を迎える。安城プロも1着、3着、2着と+32.5Pでトータル+42.6Pと決勝に向けてプラスを重ねる。

B卓
こちらの卓では、藤本、後藤、志多木の3名が2位3位4位。まるまるこの3者が残る事は、A卓次第だが3人ともプラスが条件となる為に少ないだろう。
3回戦終了時にはポイントが開示される為、条件も合わせやすい。本田、前田両名はポイント的には厳しいが、プライドをかけて戦うだろう。
1回戦は本田がデカトップ。続く2回戦には前田がデカトップと意地を見せる。それに被害を受けたのは4位である志多木。2ラスで▲44.7P。3回戦では親番を生かしトップを取り▲25.4Pとし最終戦に望みを繋げる。

3回戦終了時ポイント
木戸+107.9P
後藤+75.9P
藤本+69.0P
安城+42.6P
志多木+13.8P
浦田▲13.6P
成田▲24.9P

条件がある者は、現実的には成田までだろうか。直接対決であるので、成田でも7万点以上で決勝の椅子に届く可能性がある。安城も志多木とはポイント差が多く感じられるが、30ポイント以内の差で、かつ直接対決がない分相手のポイントが見えない為に安易に沈む事は出来ないだろう。

4回戦
A卓
安城が成田、浦田のリーチに押し切り、1,000・2,000のアガリを取ったあとは冷静に加点し、1人浮きで今節+61.7Pと安定した成績で決勝の椅子を勝ち取った。

B卓
ポイントが必要な志多木に対し、局を消化するだけで良い後藤、藤本。本田が点数を重ねる中冷静に立ち回ったのはさすがの一言。
藤本、後藤が決勝に進出となった。

最終結果
1位木戸+1.2P(+106.4P)
2位藤本▲18.0P(+80.6P)
3位安城+61.7P(+71.8P)
4位後藤▲13.2P(+64.7P)

総評としては、私はポイント的には、安定していて余裕のように見えるが、1節たりともそんな節はなかった。北陸プロアマの決勝の敗戦を糧にして前を向いて戦った事が功を奏したのではないかと思う。現に1回戦からのラスで相手に隙を見せるような事をしてしまったし、反省点は多々あるものの、第1期北陸プロリーグの予選を1位で通過出来た事は本当に嬉しいです。

2位の藤本プロは1節、2節で+128.7Pと圧巻の攻撃力を見せ早々に決勝進出に向けて大きなアドバンテージを得た。いくつ程のポイントがあれば通過できるか自分でのボーダーを設定して残り3節戦っており、隙をみせない麻雀だったと思います。ポイントが削られる中での冷静さは見習いたいです。

3位の安城プロは、第1節から▲53.8Pと大きなマイナスをするも2節から5節までプラスを重ねての決勝進出となった。私見では打点を追うよりも、相手に本手をアガられないように丁寧に打つ印象がある。だから点数を持った時は安定していて、対局者の3人も局は上手く消化されるし、前にも出てこない為今期はその良いところが結果に結びついたのだと思う。

4位の後藤プロは面前派の高打点の麻雀。高打点を生かし3節目ですでに+114.4Pというポイントで首位に立っていた。4節目で1位である後藤+114.4P。2位の藤本が+108.7P。
3位の私が+106.1Pでの対局。なるべく局を消化して4節目を無難に過ごそうとしていた私とは別で自分の麻雀を打ち切っていた。まるで1位であることを忘れるどころか、生かして攻撃してくる。藤本もやりづらいなと感じただろう。まるで僕らのポイントすらも奪い取るくらいの戦い方でした。決勝では個人的には一番マークされるのではないかなと思う。

おしくも4位から5位となった志多木プロ。
残念ながらプロアマでもポイントを重ねるが5位と決勝進出はならなかった。本田プロ、前田プロが今節爆発する中で大きなマイナスを2回戦で厳しい戦いだったと思う。
その中で若干のマイナスで抑えた藤本、後藤両名が最終戦楽な戦いになったし、安城も最終戦の戦いに選択肢も出来た。
その分自分の選択の幅が狭くなったのは敗因なのは間違いない。今回その敗因を自分の課題にすれば、東京でのリーグ戦や次回の北陸リーグはもっと相手にとってやりづらく脅威になるのではないかと思う。

今期から始まった北陸プロリーグ。
プロアマリーグとは、また違った緊張感の中で対局できたことは、自分自身これからの麻雀で良い経験をさせてもらいました。
回数が進むにつれ全体のレベルも上がる中で、自分も付いていくだけでなく、引っ張れる存在になれる事を目標にまた頑張っていきたいと思います。

今年は各地方本部、支部の決勝戦も放送されることになりました。
放送スケジュール。

【1月17日(水)第13期静岡プロリーグ決勝14時~】  
平岡理恵vs鷲見隼人vs平野敬悟vs鈴木秀幸
実況:日吉辰哉 解説:望月雅継
【1月19日(金)第52期北海道プロリーグ決勝10時~】 
山屋洋平vs石田雅人vs喜多清貴vs加藤晋平
実況:日吉辰哉 解説:瀬戸熊直樹・西野拓也(北海道副本部長)
【1月24日(水)第30期中部リーグ決勝14時~】
寺戸孝志vs古川孝次vs杉村泰治vs三戸亮祐
実況:小笠原奈央 解説:山井弘・青山大
【1月26日(金)第1期北陸リーグ決勝14時~】
木戸僚之vs藤本鉄也vs安城るいvs後藤正博
実況:小笠原奈央 解説:山井弘・浦田豊人(北陸支部長)
【2月2日(金)第18期皇帝位決定戦(九州リーグ決勝)14時~】
浜上文吾vs柴田祐一朗vs塚本将之vs坂平二郎
実況:小車祥 解説:和久津晶・中村政時(九州本部長)
【2月7日(水)第16期太閤位決定戦(関西リーグ決勝)14時~】
花岡章生vs藤川謙次vs坂本誠裕vs横山毅
実況:日吉辰哉 解説:瀬戸熊直樹・上村宜久(関西副本部長)
以上
1月26日(金)の14時から決勝戦が夏目坂スタジオで開催されます。
私は12月の王位戦の準決勝でこの会場で敗退しました。
その時よりも、良い麻雀を打てるように、面白い対局になるように頑張ります。
地方でも良い麻雀が繰り広げられていると言われるような対局にしたいと思いますので、より多くの方に見ていただけたら、北陸支部員として嬉しい限りです。