北陸プロリーグ レポート

第2期北陸リーグ 第4節レポート

北陸プロリーグ第4節。
決勝進出を見据えた大切な対局が始まった。
5節20回戦を行い上位4名が決勝戦へ進出。決勝は夏目坂スタジオにて配信予定となっているだけに、北陸支部員としても力のこもった対局となりそうだ。
今期の北陸プロリーグは15人がエントリーという事で、毎節5人打ちでの対局となり、1日5回戦の長丁場で戦う変則的なシステムである。
それでは各卓の戦いを振り返ってみよう。

まずはこちらの卓。
3節終了時成績
6位 浦田 +27.0P
7位 志多木 ▲0.4P
9位 藤本 ▲18.3P
10位 後藤 ▲27.3P
12位 獅坂 ▲47.7P

3回戦終了時成績
藤本 +39.5P
浦田 +26.6P
志多木 ▲12.5P
獅坂 ▲23.7P
後藤 ▲29.9P

昨年は優勝した後藤をあと一歩のところまで追い詰めたものの、惜しくも準優勝に終わった藤本。3節までは苦しい戦いが続いたが、今節は決勝進出を見据えての戦いと考えて挑んだのが功を奏したか、今節は大チャンスを迎えていた。
3回戦を終えて+39.5P。負債を全て完済し、ここからは決勝進出の為のポイントを上積みしたいところ。

4回戦 オーラス ドラ七索

二索二索三索四索五索東東東西西西白白  ロン二索

このメンホンを仕上げ大トップ。
65,500点のトップとなり、この半荘だけで+43.5P加点。今節は+89.2Pと大爆発し、一気に決勝進出争いの主役に躍り出た。
昨年は決勝戦に進出したものの苦渋を味わうこととなった藤本。
今年こそは!という強い気持ちが伝わってきた素晴らしい対局となったと言えるだろう。

4節終了時成績
藤本 +89.2P(+70.9P)
浦田 +28.3P(+55.3P)
獅坂 +21.1P(▲26.6P)
後藤 ▲57.0P(▲84.3P)
志多木 ▲82.6P(▲83.3P)

続いてこちらの卓。
3節終了時成績
1位 木戸 +100.5P
4位 里木 +46.1P
8位 成田 ▲7.7P
11位 美咲 ▲31.3P
15位 荒谷 ▲122.9P

安定した戦いぶりで首位を独走する木戸。
今節もその安定感は揺らぐ事なく、木戸は+32.6Pのポイントを積み上げ今節も卓内トップ。昨年に引き続き今年も決勝戦進出に向けて着実に一歩ずつ前進している。
決勝の椅子は1つ埋まったとみても間違いないだろう。

若手注目株の里木は、暫定4位。
ボーダーとはいえ、決勝進出に向けて着実にポイントの上積みを図りたいところだが…
里木に待ったを掛けたのはベテラン荒谷。
今期不調の荒谷だが、最終4回戦で国士無双を里木から出アガリ。

「競技人生で初めての役満でした。
順位は下でも、次節以降につながるようにしっかり打ちました。これが僕の雀風です。」
と、笑顔で答えてくれた。

この放銃もあり、里木は痛恨のマイナスに。
しかしまだ決勝進出を狙える位置につけているだけに、役満放銃を跳ね返しての再浮上を期待したい。

4節終了時成績
木戸 +32.6P(+133.1P)
荒谷 +25.8P(▲97.1P)
成田 +11.2P(+3.5P)
里木 ▲30.8P(+15.3P)
美咲 ▲38.8P(▲70.1P)

そして最後はこちらの卓。

3節終了時成績
2位 木原 +50.8P
3位 南 +50.7P
5位 安城 +30.4P
13位 前田 ▲54.1P
14位 本田 ▲66.8P

最終節に向けて少しでも順位を上げたい私は、1回戦+29.9Pと良いスタートを切れた。
しかしその後、全く周りが見えずに2回戦、3回戦で大きくマイナスしてしまった。
4回戦、抜け番で一人頭を冷やし、気持ちを切り替え最終戦に挑んだ。

1回戦2回戦苦しい展開が多かった本田は、
4回戦48,000点のトップをとり、迎えた5回戦。

東1局 西家 
 
一万一万一万一索一索九索九索  ポン九筒 上向き九筒 上向き九筒 上向き  ポン九万 上向き九万 上向き九万 上向き  ツモ九索  ドラ九筒

開局すぐに、清老頭をアガリ!
その後も慎重に局を進め、62,400点のトップ。
最終戦で+40.4Pとなり、今節+20.8Pの卓内トップとなった。

私は本田の役満アガリに少し動揺したが、目標とする決勝戦進出に向けて最後まで気持ちを強く持って打つ事が出来た。
本田に追いつく事は出来なかったが、勝負手をモノにする事に成功し、2着を死守。
この2着により本日のトータルもプラスに。
僅かながらではあるがポイントの上積みが出来、トータルポイントで5位をキープする事が出来た。

4節終了時成績
本田 +20.8P(▲46.0P)
安城 +10.3P(+40.7P)
木原 +2.8P(+53.6P)
前田 ▲21.4P(▲75.5P)
南 ▲32.5P(+18.2P)

4節を終え、藤本が9位から一気に2位に浮上。
浦田も着実に6位から決勝進出エリアへ順位を上げた。

北陸プロリーグは新設して今期が2期目。
今期は新人も入会した事ばかりではなく、若手の台頭もあり、支部員の士気も高まってきているように私は感じている。
今までお世話になってきた先輩達も、若手と共に支部を盛り上げていこうと協力体制にある事も力強い事だ。
北陸プロリーグだけでなく、プロアマリーグも含め、皆で切磋琢磨し北陸の麻雀界を盛り上げて行きたいとの思いは支部員全員の共有した思いであろう。
私も微力ながらそのお手伝いが出来たらと思っている。