北陸リーグ レポート

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第3期北陸リーグ 第2節レポート

2019/06/14
執筆:浦田 豊人


5月26日(日)、第3期北陸プロリーグ第2節が行われました。
開幕戦で満足のいく結果を出した者、逆に自分の思い通りにいかなかった者。各選手にとっては悲喜こもごもで過ごした1ヶ月だったのではなかろうか?
それほど誰もが欲しい、たった一つの栄冠を求めて、今節も熱い闘いが繰り広げられました。

●A卓
荒谷(1位)、里木(6位)、阿戸(7位)、獅坂(12位)、木戸(13位)

開幕戦でロケットスタートを決めて、初の首位発進となった荒谷。
ここ近年、北陸支部にも若い選手が続々と入会しており、今や中堅の位置とされる荒谷もうかうかしていられなくなってきた。
その事もあり、今期にかける意気込みは相当なもので、今節も更なる高みを目指していきたい。
対する他の4人はそうはさせじと必死に襲い掛かるのは間違いなく、特に13位と下位スタートとなった前期チャンピオンの木戸にとっては、なんとしても荒谷を引きずり下ろしたいであろう。
その荒谷だが、今節は④④③④と大ブレーキ。貯金を全て使い果たし、10位まで転落してしまう。
しかしながら荒谷はもともと浮き沈みの激しいタイプなので、また来節爆発する可能性も十分あり得る。
本人もこのままでは絶対終われないので、しっかりと仕切り直しをして次節に挑んでいきたい。

その荒谷を撃破したのは里木。
②①①①と1人浮き2回を含む3連続トップを奪取。+119.3Pのコースレコードを叩き出し、一気に首位に躍り出た。

印象的な局が二回戦 ・オーラス

東家 木戸 16,700
南家 阿戸 30,900
西家 獅坂 6,000
北家 里木 66,400

里木の手牌

三万三万四万四万四万六万六万六万五索六索二筒三筒四筒  ドラ九筒

9巡目にテンパイ。
リーチを打ってツモれば阿戸を沈めて1人浮きに出来る。
ダントツでもあり、そうする人も多いのではないかと思う。
しかし、里木はヤミテンを選択。
自分を含め、全体的に捨て牌にソウズが高い事、点数的にも余裕があるが、親の反撃にあって打ち込んでしまう可能性もある事からだろうか。
結果ほどなく12巡目に七索ツモでアガリ。
「やはりリーチだったか~?」
という声が聞こえてきそうだが、里木がテンパイする1巡前に、親の木戸が大物手を既にテンパイしていた。

三万四万五万七万八万三索四索五索三筒四筒五筒九筒九筒  ドラ九筒

三色出来上がりでドラもアタマ、出アガリで12,000、ツモれば6,000オールである。
結果としては同じであったかもしれないが、里木の慎重で繊細な打ち筋がかいまみえた1局であった。

対局後の里木プロのコメント
「今節は運に恵まれ、1人でアガリ続けられる展開だったが、1つの判断で天国から地獄へ突き落とされるのが麻雀。前回のプロリーグでは、途中国士無双を放銃し、それが響き決勝を逃している。今はリードしているが本当に気の抜けない闘いが続いていく。まさに『勝って兜の緒を締めよ。』そう感じた一日でした。」

今後の里木の一打一打に注目したい。

 

●B卓
藤本(2位)、志多木(5位)、本田(8位)、安城(11位)、南(14位)

北陸プロリーグ創設後、第1期・第2期と連続で決勝進出し、実力者ゆえに毎回大本命と言われながらも惜しくも栄冠を逃している藤本。
優勝したい思いは誰もが同じであるが、特に藤本にとっては並々ならぬ決意で挑んだであろう今期。
第1節は総合2位で、今節も藤本を中心に場が進んでいく。
結果①④①①と+60Pを上乗せし、トータルも+100Pを越えて、総合2位もキープする。

藤本の好調を象徴するかのような1局。

4回戦・南3局
西家・志多木が対面の親・南から中をポンしてホンイツのテンパイ。

五万五万五万五万六万七万西西北北  ポン中中中  ドラ二筒

先に既にテンパイしていた南だったが、この鳴きで

八万八万六索七索八索二筒二筒二筒三筒五筒六筒七筒八筒  ツモ八万

カン四筒から絶好の三メンチャンに変わったのでリーチ。
どちらに軍配が上がるかと固唾を呑んでいたところ、志多木が四筒を掴む。
南の勝ちかと思ったが、ここはしっかりと我慢をして、テンパイを外して受けに回る志多木。
その間隙を縫ったのが藤本。

五索六索七索二筒三筒四筒五筒六筒八筒九筒九筒九筒九筒  ツモ四筒

とりあえず九筒を暗カンすると、なんとリンシャンに八筒!!
2,000・3,900のアガリ。
藤本曰く
「終盤にこんな手巡でまさかの満貫。ここ最近でかなり嬉しいアガリでした。」
藤本は今期も大本命である事は間違いない。

 

●C卓
成田(3位)、梅本(4位)、前田(9位)、浦田(10位)、後藤(15位)

32期生~34期生とフレッシュな若手3人VSベテラン2人の対決。
第1期チャンピオンの後藤、そして支部長の浦田としては、しっかりと勝ち名乗りをあげて、若手に威信を示さねばならない。
しかし、結果は32期生の成田が卓内トップ。
②①②①とオールプラスで、他卓の上位陣2人ともがポイントを伸ばしたので総合3位は変わらずだが、成田もトータル100P越えを果たし、上位三強を形成した。

5回戦・南3局2本場 ドラ八万
成田、会心のアガリ。

一索一索二索二索四索四索六索六索九索九索東白白  ロン東

トップを競っている親の梅本が序盤に東を切っていたので、東待ちを選択し、ヤミテンに構えていたところ、狙い通り梅本からアガって1人浮きのトップを奪取。

本人のコメント
「今日は攻撃型でリーチの多い後藤、梅本との対戦のため、受けに回る展開が多くなると予想し、勝負手以外は出来る限り2人の捨て牌にある牌から手を組むことを意識しました。思いのほか、早いか打点のあるテンパイに恵まれ、スコアを大きく伸ばすことが出来ました。」
次節も成田らしさをみせれば、おぼろげながら決勝戦が見えてくるかもしれない。

さて私だが、④④④④の惨敗で終わり、トータルも最下位に沈む結果となった。
「トップ狙うべからず打法」でトップが少ないかわり、ラスも少ない打ち方の私にとっては、競技麻雀人生30年で初めての4ラスの大敗。
何が悪かったのだろうか!?
前期準優勝した事もあり、知らず知らずのうちに公式ルールに熟練した気になって、少しずつ打ち方が雑になっていたのだろうか?
実戦不足、勝つための準備に欠けていたのだろうか?
自分より若い後輩の選手ばかりを前にして、キチンとリスペクトして対戦に挑めなかったのだろうか?
全部正解だと思う。
少しずつ綻びた穴が見事に決壊してしまったようだ。
しかしながらこのままで終わっては絶対にいけないので、今日から猛反省を繰り返し、また一から出直しをはかりたいと思います。

上位陣がポイントを伸ばして、総合3位までがトータル+100越えと、早くも縦長の展開になりましたが、このままスンナリいくとは思えず、まだまだ一波乱も二波乱もあるものと思われます。

次節第3節は6月16日(日)開催、観戦大歓迎です。