北陸リーグ レポート

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第3期北陸リーグ 第3節レポート

2019/08/27
執筆:浦田 豊人


6月16日(日)、富山市にて北陸プロリーグ第3節が開催された。
第2節終了時点で+100P越えが3人と、早くも縦長の展開になりつつあるが、その上位3人は当然ながら更なる高みを目指し、そうでない者達はそれだけはさせまいと立ちはだかる。
そんな少しずつ駆け引きも出て来る闘いが、本日も繰り広げられた。

●A卓
里木(1位)×阿戸(6位)×梅本(7位)×木戸(12位)×獅坂(13位)

前節+119.3Pと1節のコースレコードを叩き出し、一気に首位に躍り出たのが里木。
今節もポイントを上積みし、首位固めをはかりたいと目論むが、果たしてこの日も出だしから好調。
東4局の親番を迎えるまでに、早々と満貫を2回アガリ。
その親番でも

一万一万二万二万一索一索七索九索九索二筒二筒西発  ツモ発  ドラ発

9巡目に嬉しいドラをツモりテンパイ。
里木の捨て牌

七万 上向き四万 上向き二索 上向き六索 上向き四索 上向き一筒 上向き
九筒 上向き一筒 上向き

捨て牌が派手になっていたこと、ソウズが場に安く良く見えた事で、里木は西を切って七索単騎リーチを選択。
勿論ヤミテンの選択もあったが、好調を自覚するならばの当然の6,000オール狙い。
すると一発目のツモが裏目の西!通常レベルならここでクラッと来そうなものだが、そんな裏目も関係なく終盤に七索をツモアガリ、6,000オールを決める。
この半荘最終的に70,000点の1人浮きトップを奪取。
2回戦もトップでこの時点で+79.7Pと今節も100P越えかと思わせたが、周りの4者もそれだけはさせじと必死にポイントを削りに行く。
結果、今節+40.3Pと後半ポイントは削られたが、本人の今日の目標が
「トップを大きく、ラスを小さくする。」だったとの事で、
「それが実践できたカタチであり、内容には満足でした。」と本人の弁。
今節もしっかりと首位をキープして、更なるポイントの上積みを目指す。

その里木の独走を阻止したい木戸。
木戸は前回の覇者であるが、今期は第1節・2節ともマイナスで下位に低迷している。
このままで終わる男ではないだろうが、今節もマイナスで終わるようだと、連覇に暗雲が立ち込めてくる。
そんな木戸の気合いが牌に乗り移ったかのように、1回戦東場に8,000、12,000、7,700といずれもヤミテンでアガリを連発する。

迎えた南2局、木戸の手牌

六万七万五索六索六索七索七索八索七筒八筒九筒中中  ドラ八万

五万がポンされており、梅本からリーチがかかっている状況。
そこへ絶好と言える三色の手変わりとなるツモ六筒、打九筒と振り替える。しかも九筒はリーチの現物。
すると阿戸から「ロン!」の声。

一万二万三万一索二索三索一筒二筒三筒七筒八筒九筒九筒

痛恨の12,000に放銃。
ガクッときそうな放銃で、ここから下降していってもおかしくないが、そこは前期チャンピオン。
しっかりと気持ちを修正して、この半荘トップを堅守。
結果①②③②とけっして絶好調とは言い難いが、+42.9Pと上手くまとめて卓内トップで終わる。トータルマイナスを減らし、次節以降上位を目指せる位置まで戻って来た。

 

 

●B卓
藤本(2位)×本田(5位)×志多木(8位)×安城(11位)×南(14位)

2期連続決勝進出者の藤本は、今期もここまで100P越えのトータル2位と非常に安定している。それに対峙していく4人が、藤本の独走を阻止すべく食らいついていけるかどうか。

1回戦、誰もがスタートダッシュを成功させ、勢いをつけたいところであるが、東3局、西家・本田に難しい手が入る。

一万二万二万三索四索四索一筒二筒二筒三筒三筒東東  ドラ四索

メンツ手、七対子、東の仕掛け等、色々な打点や捌きを想定できる手牌であるが、下家の南からドラの四索が打たれる。
本田はこれをスルー。いや、これに反応出来なかったらしい。
ドラポンからのトイトイもあったかな?と思いながら次巡のツモが三筒、ここで打一万とする。
「自分で難しくしてしまったかな?」
と思った本田だが、そこへまたドラ四索が打たれる。
今度はポンして打三索、すると次巡にツモ二万、そして二筒までツモった。

二万二万二万二筒二筒三筒三筒三筒東東  ポン四索 上向き四索 上向き四索 上向き  ツモ二筒

この局の跳満のアガリで点数に余裕ができた本田、このまま初戦をしっかりとトップを取り、この日+57.1Pと卓内トップでトータル3位に浮上。まだ気は早いが決勝進出圏内に入った。

本田のコメント
「勝負手や捌き手でリスクを負う局面もなく、ミスであろう手順であっても上手く修正できる1日でした。
今期は最低でも決勝卓に残る事を目標に、頑張りたいと思います。」

そんな本田の好調を受けながら、藤本はしっかりとポイントをまとめ、トータル2位をキープする。

 

 

●C卓
成田(3位)×前田(4位)×荒谷(10位)×浦田(15位)

前節屈辱の4連続ラスを喫し、トータル最下位に沈んだ私。
プロになって28年間、4連続ラスも初めてなら、1日で▲91.4Pも初、トータル最下位も初と初めてつくしの1節。
「先輩プロとして、絶対に2節連続大敗するわけにはいかない!」
もし今節も同じような結果になったならば、それは単なる今期の北陸プロリーグの敗北だけでは済まないような気がした。
しかも対戦者の成田と前田は前節も戦った相手。ますます絶対に負けられない闘いとなった。

不退転の私が立てた作戦は2つ。
先ず「対戦相手をきちんとリスペクトする事」。
長年麻雀を打ち続けて知らず知らずのうちにそんな大切な事を忘れていた私。
支部内で若手プロを対象に講師役を務めながら、少しずつ胸を貸した気になっていた私。少しずつ反り返っていた私。
今日はとにかく一番新人のつもりで挑もう!格好つけずに泥臭く闘おう!

もう一つは「自分のツモを信じる事」。
近頃は手役をしっかりと追わずに中堅クラスの手で妥協してしまっている傾向が見受けられる。例えばメンゼンでいけば満貫・跳満まで狙える手でも、サッと仕掛けて3,900あたりで満足してしまっているような気がする。
上手く打っている気分であるが、もしかしたら高打点を潰しているケースもあるのでは?これでは勝てない。
それもこれも自分のツモが信じられないからなのではないか?
今一度原点に帰って、しっかりと自分のツモに賭けよう!

3回戦まで②①②となんとか+28.6Pで迎えた最終戦オーラス。

東家 浦田 26,800
南家 荒谷 26,700
西家 前田 40,900
北家 成田 25,600

前田が抜け出していて、下3人は大混戦。
私は前田以外にアガられればラス落ちとなる可能性が高く、そうなればコツコツと積み上げて来た今日のポイントはすぐに無くなってしまう。
なのでこの親はどうしても落としたくない。
なりふり構わずタンヤオで仕掛ける。
成田との2人テンパイ。
必死に泥臭く闘えているだろうか?
しかし、まだ沈んでいる。

1本場、7巡目にしてピンフのみの五索八索待ちをテンパイする。
「リーチ!」
普段なら絶対にしない、禁断のピンフのみリーチ。
これで放銃すれば間違いなくラスである。
でもリーチだ!自分のツモを信じるのだ!
これを次巡即ツモアガる。

2本場、4巡目にして1シャンテン。

一万二万三万一索二索三索五索七索八索九索八筒九筒北  ドラ北

同巡上家より七筒が打たれる。
これを瞬間反応して鳴く。するとすぐに北を持って来る。

一万二万三万一索二索三索七索八索九索北  チー七筒 左向き八筒 上向き九筒 上向き  ツモ北

かくしてギリギリのところで私は踏ん張る事が出来、結果的には本日最高ポイントの+49.7Pをあげ、最下位脱出となった。
果たしてここから決勝圏内まで駆け上がる事が出来るだろうか?
それともまた転落してしまうだろうか?
また気を引き締めて、1つ1つ順位を上げていきたい。

次節もまた熱い闘いが繰り広げられます。