関西プロリーグ レポート

関西プロリーグ レポート/第13期関西プロリーグ A・B・Cリーグ 第9節レポート

Aリーグレポート:辻本翔哉
A1卓:花岡、仁科、辻本、堀
A2卓:米川、横山、貫上、佐々木
A3卓:藤川、勝間、上村、中川
A1卓、今節は4回戦目の東3局1本場をレポートします。
3回戦終了時点で、▲35.1Pと決定戦争いから遠ざかるマイナスを叩き後がない状況で、持ち点15,000程度で迎えた局。
親は花岡、南家・仁科、私が西家で北家は堀。ドラは9で配牌に白と中がトイツ。發は1つと大物手が狙えそうな配牌でした。
北家の堀から最初の捨牌の白を鳴き、続けて中も出たので鳴いた。
そして、点数を稼ぎたく34とある形で仁科から出た2も鳴き、ドラの9を捨て3フーロー。
五77Rの形になり、最低でも満貫役満も見えるが、ツモアガリしかないような状態になってきた。
数巡後、6を引き五を捨て、その後發を引き6を捨て、低め跳満高め役満の形にした。
途中で東を花岡が鳴き向かってきていた。發は出ないが、7でも良いと思っていたが、結局、私が4を捨て花岡の47待ちのダブ東に振り込んでしまった。
そこからは、自分では平常心を保とうと思っていたが、1人沈みのラスを引き最終的に今節は▲79.5Pになってしまった。
花岡とその局について話したが、發が暗刻かもと思わすためにも234の仕掛けは早すぎた。焦りがそうさせた。
原因は1つではないが今節はとても良くない戦いになってしまいました。
麻雀の中身もだが、一番大切なのはメンタル的に折れてしまった事だ。
今の私には足りないものがたくさんある事を気付かされた。
最終節に向けて改善していきたい。
A2卓は貫上が4連続トップで+84.4Pと大爆笑し、決定戦争いに急浮上した。
A3卓は勝間が+41.0Pで降格争いから一歩抜け出した。
今期、横山は一歩抜き出ているが、残りの3つの枠の争いは花岡、米川、藤川、貫上、仁科、中川の6人で熱く争われる。
私は8位でマイナスだがまだ諦めた訳ではない。
Aリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計
1 横山  毅 50.3 31.2 40.9 ▲ 18.4 48.1 ▲ 48.7 89.8 44.6 ▲ 56.0 181.8
2 米川 基紀 27.9 26.7 60.0 ▲ 2.3 3.1 ▲ 19.5 ▲ 36.5 33.1 10.1 102.6
3 花岡 章生 43.0 ▲ 26.4 ▲ 82.5 12.9 ▲ 0.8 88.9 75.7 ▲ 18.1 3.4 96.1
4 貫上 洋志 ▲ 44.6 ▲ 15.6 ▲ 6.6 ▲ 31.3 29.6 133.4 ▲ 26.2 ▲ 43.4 84.4 79.7
5 中川 由佳梨 ▲ 13.4 38.0 ▲ 7.9 ▲ 24.5 ▲ 44.4 ▲ 3.1 130.7 15.0 ▲ 34.9 55.5
6 藤川 議次 62.9 4.0 18.9 44.2 ▲ 41.5 ▲ 29.7 ▲ 32.8 31.3 ▲ 4.0 53.3
7 仁科健一郎 ▲ 79.2 ▲ 1.6 ▲ 4.4 34.8 ▲ 28.0 85.9 ▲ 20.5 ▲ 56.4 94.8 25.4
8 辻本 翔哉 30.1 ▲ 6.8 13.2 ▲ 6.9 56.4 ▲ 37.1 ▲ 6.4 ▲ 0.6 ▲ 79.5 ▲ 37.6
9 勝間 伸生 ▲ 37.5 ▲ 56.3 ▲ 13.9 10.5 35.2 ▲ 7.9 ▲ 88.5 41.4 41.0 ▲ 76.0
10 佐々木 亮 ▲ 16.9 1.4 ▲ 40.2 ▲ 18.9 ▲ 18.0 ▲ 53.6 17.3 57.7 ▲ 39.5 ▲ 110.7
11 上村 宜久 53.1 ▲ 34.5 42.2 ▲ 24.5 ▲ 65.0 ▲ 3.6 ▲ 63.1 ▲ 59.0 ▲ 2.1 ▲ 156.5
12 堀  昭義 ▲ 75.7 39.9 ▲ 19.7 3.4 24.3 ▲ 106.0 ▲ 59.5 ▲ 46.6 ▲ 18.7 ▲ 258.6

 
Bリーグレポート:宮田豊夢
リーグ戦も後2回を残すのみになりました。
B2卓 1回戦(掛樋、原田、筒井、中川)
東場は互いにけん制しあい、誰も抜け出すことがなく終わる。
南1局、南場に入り親の掛樋からリーチ、続いて中川も追いかけリーチ。
直後、原田にも勝負手が入る。
二万三万七万七万二索三索二筒三筒四筒五筒六筒七筒西  ツモ四索  ドラ七万
高め跳満の勝負手である。
直後に四万を掛樋がつかみ12,000の出アガリとなる。
原田はこのリードをしっかりと守りきり、リーグ戦優勝に向けてリードをさらに伸ばす。
B2卓 2回戦(宮田、筒井、掛樋、原田)
これに待ったをかけたのが宮田。
南1局 親宮田
一万一万二万三万五万六万七万七万七万八万八万九万九万  ドラ八万
この親倍を掛樋から出アガリ、2着以下を大きく離すトップをとる。
だが、今日の主役は中川であった。
そのあとの半荘で他者に付け入る隙を与えない3連勝で、トータル+70P以上の大きなポイントを得る。
中川はこれでリーグ戦昇級に向けて橋がつながったように思われる。
トップをひた走る原田が中川の追撃をどうしのぐかに注目して、最終節も楽しみに見ていきたいと思います。
Bリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計
1 原田 保正 66.3 ▲ 8.7 39.5 17.1 48.9 15.1 36.8 ▲ 21.3 ▲ 4.3 189.4
2 筒井 宏晶 19.7 55.9 27.5 3.0 ▲ 6.8 40.5 7.6 ▲ 8.6 ▲ 21.5 117.3
3 山本 善嗣 12.0 ▲ 67.5 44.8 2.4 92.5 ▲ 39.9 44.9 ▲ 26.7 46.7 109.2
4 西原 佳隆 83.2 ▲ 15.1 ▲ 12.4 ▲ 8.7 ▲ 12.1 22.6 39.7 21.4 ▲ 16.7 101.9
5 中川  保 ▲ 43.0 46.0 19.6 ▲ 16.1 ▲ 23.2 2.2 ▲ 14.8 32.1 81.8 84.6
6 森下 恭好 0.8 ▲ 24.9 ▲ 33.2 ▲ 20.4 87.5 76.1 ▲ 4.2 ▲ 73.5 60.8 69.0
7 近野理智男 15.4 10.7 18.6 10.0 ▲ 40.5 ▲ 8.5 15.6 26.3 0.0 47.6
8 宮田 豊夢 ▲ 18.4 7.2 43.5 13.4 ▲ 44.0 ▲ 7.6 ▲ 0.0 10.6 25.9 30.6
9 吉田 哲史 ▲ 98.2 27.7 ▲ 17.7 2.5 47.7 ▲ 4.0 62.2 20.1 ▲ 24.3 16.0
10 中野 孝治 1.9 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 1.9
11 坂本 誠裕 22.5 18.1 2.4 23.5 ▲ 58.8 ▲ 42.5 ▲ 14.6 16.0 ▲ 19.8 ▲ 53.2
12 掛樋 忠雄 ▲ 4.5 ▲ 32.0 6.3 10.6 ▲ 15.6 28.9 4.7 ▲ 5.3 ▲ 81.9 ▲ 88.8
13 山中  翼 ▲ 9.4 4.0 ▲ 0.2 2.4 ▲ 76.8 6.5 ▲ 35.8 27.9 ▲ 7.6 ▲ 89.0
14 玉木 章司 14.5 ▲ 4.0 ▲ 63.5 1.3 17.2 ▲ 71.8 ▲ 48.3 33.9 0.0 ▲ 120.7
15 延原 明美 1.1 ▲ 17.5 ▲ 57.0 ▲ 40.7 ▲ 27.7 25.2 ▲ 45.2 15.6 ▲ 67.0 ▲ 213.2
16 稲森 英子 ▲ 66.9 ▲ 20.9 ▲ 18.2 ▲ 21.3 ▲ 8.3 ▲ 42.8 ▲ 48.6 ▲ 71.5 26.9 ▲ 271.6

 
C1リーグレポート:川上直也
関西プロC1リーグは第4節を迎え正念場。
プラス者は残り2節の成績によっては誰もが昇級の可能性があります。
今回も上位者の揃う卓からレポートしたいと思います。
4回戦 高谷 松永 赤木 川崎
東1局、親番・高谷
この第4節もここまでプラスを重ねて調子の良い赤木が開局早々ダブルリーチ。
西家・赤木
一万三万五万五万八万八万八万六索七索八索六筒七筒八筒  ドラ二万
北家、川崎も7巡目に追い付き
一万三万五索五索五索六索七索二筒三筒四筒六筒六筒六筒  リーチ
双方カンチャンのドラ待ちだが、10巡目赤木がツモアガる。2000・3900。
東2局 親番・松永 川崎からの2,900出アガリで迎えた2本場
北家 高谷 配牌 七対子 1シャンテンから4巡目、MAXツモって三暗刻ドラドラ 3,000・6,000のテンパイが入りリーチ。
二万二万四万四万九索九索五筒六筒七筒八筒八筒九筒九筒  ドラ九索
4巡目
二万二万二万四万四万九索九索六筒七筒八筒九筒九筒九筒
リーチ。
6巡目、好調の赤木よりリーチが入る。
赤木6巡目手牌
五万六万七万七万八万三索三索七索八索九索三筒四筒五筒
攻守を考えれば、リーチせずともアガリを拾える場面であるので、普段ならリーチをしないと思われる赤木だが、今日は好調と自分自身でも感じているのか迷わずリーチとした。
結果は、すぐに高谷が六万を掴み、赤木3,900出アガリ。
東3局、親番・赤木
良いアガリを重ねて迎えた親番
配牌
三万五万八万二索九索二筒東東東西発発中  ドラ一索
ここからの4巡目、チーテンでこの形。
一索二索三索東東東発発中中  チー三万 左向き四万 上向き五万 上向き
すぐに松永より発が出て12,000出アガリ。
首尾よくトップで終えたこの4回戦を含めて、赤木は今節大きくプラスを叩き、昇級に大きく近づいた。
稲岡も今節大きくプラスを叩いており、この2人が抜け出た感ではあるが、勝負ごとは最後までわからないのが興味深く、また、わからないからこそ諦めずに上を向いて闘えると思うので、最終節も納得出来るように打ちたいと思います。
C1リーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計
1 稲岡 ミカ 38.2 43.4 ▲ 20.4 52.7 113.9
2 赤木 由実 7.8 3.7 61.3 21.0 93.8
3 松永 侑己 3.8 ▲ 28.2 77.6 19.3 72.5
4 川崎 諒介 5.4 33.9 33.7 ▲ 27.1 45.9
5 川上 直也 40.3 21.9 ▲ 21.8 ▲ 5.9 34.5
6 高谷 圭一 27.9 32.6 4.6 ▲ 39.4 25.7
7 山室 太二 ▲ 21.0 24.9 0.2 2.0 6.1
8 後藤 俊孝 3.7 ▲ 34.4 16.7 2.5 ▲ 11.5
9 吉本 卓矢 ▲ 7.2 ▲ 37.8 ▲ 30.3 57.7 ▲ 17.6
10 丸山  直 ▲ 63.7 37.3 ▲ 34.6 36.9 ▲ 24.1
11 西村 友和 33.4 ▲ 24.5 ▲ 45.5 7.2 ▲ 29.4
12 三好 直幸 43.8 ▲ 23.1 ▲ 26.5 ▲ 40.7 ▲ 46.5
13 富田 淳一 ▲ 16.1 ▲ 12.8 46.7 ▲ 66.5 ▲ 48.7
14 田村  豊 ▲ 28.5 ▲ 90.8 ▲ 7.5 26.2 ▲ 100.6
15 下村 学 ▲ 40.4 27.4 41.9 ▲ 150.0 ▲ 121.1
16 秋山 淑子 ▲ 47.4 25.5 ▲ 97.1 ▲ 45.9 ▲ 164.9

 
C2リーグレポート:大橋慶一郎
今節でプロリーグも第4節となります。今回の成績で最終節の対局者が決まる大切な節でもあります。
現在首位に立っているのは小西が+152.9P続いて吉田が+150.5P。各々がこの2人に食い込めるように意識した闘牌となりました。。
2卓 大橋、木下、伊原、谷上
オーラス 親 谷上 ドラ南
谷上が北を切ってのスタートとなる。
そして木下が初打にツモ切りリーチをかけてきたのだ。
その瞬間伊原が2枚持ちの北を切り回ろうとしたがこれが放銃となる
七万八万九万二索三索四索六索七索八索三筒四筒五筒北
人和の8,000ではなく地和の役満を狙っていたのだ。
現在6位の木下としては一発逆転を狙う素晴らしい捌きであったかと思う。
4卓では永田、赤木、辰巳、長野の対局となった。
ベテランの永田が今節かなりの好調でここでも魅せてくれた。
南3局、親・長野 ドラ七索
永田の 配牌
五万七万三索四索五索六索七索九索二筒四筒八筒九筒北  ドラ七索
タンピン系に仕上げたい手だ。
この手を有効牌を立て続けに引き、5巡目に以下のようになりリーチをかける。
三万三万四万五万六万三索四索五索六索七索二筒三筒四筒  ドラ七索
親番が残っている永田にとってはアガって親を迎えたい。
数巡後に長野から二索が出て7,700のアガリとなる。
オーラス 親永田の配牌、
六万八万一索一索三索三索五索八索南南白白発中  ドラ六索
ドラは無いが跳満クラスを狙える素晴らしい手格好だ。
最終形
五万一索一索三索三索五索南南西白白発発
連荘は出来なかったが永田は大きなプラスとなった。
そして、各卓の上位陣はしっかり成績の上乗せをした模様である。
吉田を筆頭に小西、永田、山神、木下となって最終節では意味のある点棒の取り合いとなるであろう。
私自身は苦しい位置にいるが上位陣を楽にさせないよう最後まで諦めずしっかりと打ち抜きたいと思います。
C2リーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計
1 吉田 圭吾 49.6 109.1 ▲ 8.2 20.3 170.8
2 永田 知也 9.6 40.0 41.4 68.5 159.5
3 小西 輝彦 21.5 83.8 47.6 ▲ 3.1 149.8
4 山神 剛 36.7 ▲ 24.0 64.1 48.5 125.3
5 伊原 達矢 76.2 2.3 30.5 10.9 119.9
6 大橋 慶一郎 ▲ 7.2 21.9 15.4 36.1 66.2
7 木下 恭子 ▲ 24.7 42.7 41.5 ▲ 7.0 52.5
8 長尾 浩平 4.5 60.8 ▲ 45.1 7.0 27.2
9 城 裕介 21.3 0.0 0.0 0.0 21.3
10 赤木 里恵 22.7 ▲ 14.6 ▲ 14.0 6.4 0.5
11 只野 真理子 5.1 ▲ 32.3 22.7 ▲ 2.5 ▲ 7.0
12 辻井 稜真 ▲ 53.0 ▲ 40.6 18.2 63.0 ▲ 12.4
13 田中 悠紀夫 ▲ 26.1 0.0 0.0 0.0 ▲ 26.1
14 土田 小緒里 ▲ 3.1 6.8 ▲ 40.3 3.6 ▲ 33.0
15 辰巳 晴基 ▲ 13.2 ▲ 13.9 ▲ 11.7 0.5 ▲ 38.3
16 大久保 朋美 21.1 ▲ 32.9 ▲ 24.3 ▲ 15.2 ▲ 51.3
17 坂上 優 ▲ 79.6 17.2 ▲ 4.7 ▲ 11.1 ▲ 78.2
18 鎌田 周平 7.7 ▲ 4.4 ▲ 27.4 ▲ 65.7 ▲ 89.8
19 谷上 脩平 29.5 ▲ 41.7 ▲ 40.6 ▲ 41.0 ▲ 93.8
20 長野 恵美 ▲ 19.4 ▲ 37.1 ▲ 1.5 ▲ 75.4 ▲ 133.4
21 前川 憲一 ▲ 34.3 ▲ 87.4 ▲ 15.5 ▲ 54.8 ▲ 192.0
22 高橋 正人 ▲ 49.9 ▲ 78.7 ▲ 71.1 ▲ 10.0 ▲ 209.7