関西プロリーグ レポート

関西プロリーグ レポート/第14期関西プロリーグ A・B・Cリーグ 第4節レポート

Aリーグ第4節:仁科健一郎
1卓 上村・勝間・山本・花岡
2卓 佐々木・米川・原田・辻本
3卓 仁科・藤川・西原・貫上
1卓は前節までの3位~6位による争いとなりました。1回戦目でトップをとった山本に対して他の3人が黙ってなかった。
開局親番で染め手気配の上村に対して、果敢に攻めるも、リーチ宣言牌で12,000の放銃。
それにより、焦りが出たのか続けて勝間への7,700は8,000の放銃を皮切りに、大失点をしてしまう形となった。
続く3回戦、4回戦立て直すも、2回戦目の失点が響き1人マイナスを背負う形となりました。
2卓は米川43,400点親番、辻本37,200点で迎えた4回戦南2局、辻本が先に
一索二索三索五索六索七索八索八索北北  暗カン牌の背南南牌の背
この形で満貫のテンパイを入れるが、米川が辻本の染め手に併せる形で
六索六索七索九索九索東東北北白白中中
ホンイチ七対子テンパイ。
そして、米川が七索をツモり親の跳満。これで勝負を決めた。
この後佐々木の猛追を受けるが冷静に交わし、本日3勝目でポイントを稼いだ。
Aリーグは熱くなってきました。
 
Bリーグ第4節:森下恭好
4回戦(坂本・稲岡・中安・森下)
私は普段から、配牌をもらった時点で最終形を考えることを意識して勝負に挑むよう心掛けています。
そうすることで自分のアガリまでの速さと打点のバランスをキープできるからです。
配牌から最終形を意識する、その重要性が最も顕著に見られるのがチンイツ、ホンイツの場合でしょう。
色手は機動力がある上に、役牌、ドラを絡めることで高打点をも望めます。
しかし、仕掛けるタイミングを誤るとリスクが目立つ手役です。
だからこそ、「配牌から最終形」の意識が重要になると考えます。
それがよく表れたのがこの局でした。
東1局 親・坂本
一万一万二万五万七万七万九万九万二筒四筒五筒白中  ドラ七万
3巡目に中安から一万をポンし、四万七万八万八万を引き入れ、八万をツモ。
8,000オールのアガリ。配牌からドラドラの手を「この手をアガるなら色手だろう!」と言わんばかりの豪快なアガリでした。
坂本はこの後もポイントを重ねました。今後の動向に期待です。
3回戦(中川・掛樋・宮田・吉本)
南2局 親・吉本
二万三万一筒一筒二筒二筒二筒三筒四筒四筒六筒七筒八筒  ドラ三索
ここから一筒をポンし二筒四筒三筒をチーして
二筒二筒三筒四筒六筒七筒八筒  チー三筒 左向き二筒 上向き四筒 上向き  ポン一筒 上向き一筒 上向き一筒 上向き
五筒を掛樋から討ち取り12,000のアガリ。
続く1本場
二万三万四万八万八万三索四索四索五索五索五筒六筒七筒  ドラ二万
これをリーチして三索をツモ4,000は4,100オールのアガリでした。
このまま大きくポイントを重ねました。吉本も今後の動向に期待です。
 
C1リーグ前期第3節:高谷圭一
いよいよC1リーグは残すは残り2節となり、今節の結果が最終節の卓組に関わってきます。
誰もが昇級を望みを繋げていきたいと思っているこの大切な1節での卓割りは
1卓 赤木(由)・吉田・山室・木下
2卓 川上・田村・三好・秋山
3卓 大橋・富田・高谷・後藤
4卓 丸山・井原・山神・中野
まずは1卓から。
現在総合3位の山室はここでポイントを叩き出して一気にまくっていきたいところではあるが。
さっそく山室が1回戦からアクセル全開で得点を重ね、1回戦で50,000点オーバーのトップを取り、いきなりプラス40P台のポイントを叩きだす。
2回戦は、安定した様子できっちり得点をまとめあげ、一気に総合首位に躍り出た。
赤木は、現在最下位はなんとか残留を視野に得点をあげていきたいところではあるが、今節は今一つ調子がでてこない様子。
2回戦でトップをとるが、続く3回戦、4回戦とマイナスとなり現状維持が精一杯。
吉田、木下は、なんとか最終節に昇級の望みを繋げる為にも、ここは是が非でも大量ポイントを稼ぎだしていきたいところであったが、今節エンジンがかからず現状維持。
木下に関しては今節大きくマイナスとしていまい降級争いに入ってしまった。
(結果)
山室  +44.4P(2-0-2-0)
赤木  +2.4P (1-2-1-0)
吉田  +2.2P (1-1-1-1)
木下  ▲49.0P (0-1-0-2)
2卓は現在総合2位の川上がツートップをとるが他2戦が3着、ラスと出入りの激しい麻雀で今節は若干プラスで締めくくった。
総合4位の秋山は、今節は絶対昇級するとばかりに全連帯で一気にポイントを稼ぎだし総合ポイントを100P台まで上げ総合3位に浮上した。
この2人に押し込まれた田村と三好は今節マイナスとし、降級の危機に立たされた形となりました。
(結果)
秋山  +37.9P (1-3-0-0)
川上  +5.2P (2-0-1-1)
三好  ▲9.0P (0-1-1-2)
田村  ▲34.1 (0-1-1-2)
3卓は現在5位の後藤が最終節の昇級に望みを繋げる為に、気合いの入った闘牌をして、卓内トップでフィニッシュし、順位は前節と同じではあるが、昇級圏内の2位と差を縮め、次節の最終節に望みを繋げた。
現在総合首位の高谷は、苦しいながらもポイントをまとめ上げ、プラス10P台のポイントを上乗せし100P台にのせた。
首位の座から陥落したものの総合二位でまだまだ昇級圏内である。
総合6位の大橋は、ここでポイントを大きく叩き出し、最終節への昇級争いに挑みたいところであったが気負いすぎたのか?
大きくマイナスとしてしまい逆に降級の危機に立たされた。
(結果)
後藤  +39.1P (2-1-0-1)
高谷  +11.2P (1-1-2-0)
富田  ▲10.2P (1-1-1-1)
大橋  ▲43.1P (0-1-1-2)
※供託3,000
つづく4卓は全員が前節までのトータルポイントがマイナスで誰もが降級争いから抜け出したいと思っている中で、抜け出したのが山神。
1回戦で60,000点オーバーのトップを取ると2回戦、4回戦とトップを取り、今節一気に87.5Pを叩き出し
総合6位まで順位をあげ最終節への昇級争いに望みが残る形となりました。
他の3人はその風に巻き込まれた形となって、全員がマイナスフィニッシュとなり降級の危機に立たされた。
(結果)
山神  +87.5P (3-0-0-1)
中野  ▲9.2P  (0-2-2-0)
丸山  ▲24.9P (1-1-1-1)
伊原  ▲32.0P (0-1-1-2)
第4節を終えて上位と下位が真っ2つに分かれ、昇級争いは山室、高谷、秋山、川上、後藤、山神の6人で最終節昇級枠2人の席を奪いあう形となりました。
対して残留でのボーダーが▲41.3Pで現状7位でも▲24.0Pであり最終節残留をかけた戦いも熾烈化しそうである。
 
C2リーグ前期第3節:城裕介
4節目にさしかかり昇級ラインを意識しての打ち方が気になりました。
C2リーグは前期5節と後期5節でそれぞれ昇級が決まるため、ボーダー平均がだいたい60~70Pと見られるなら、それを目指す打ち方も必要と思われます。
ただ単に麻雀を打つのではなく、無理に勝ちにいくのではなく、たたけるときにたたき、マイナススコアをいかに少なくするか。それがプロじゃないのかなと思います。
東2局25,000点持ち
四万五万六索七索八索一筒一筒二筒二筒三筒三筒西白  ドラ白
この1シャンテンから5巡目に西をもってきてトイツにしてテンパイ。
しかし、そのまま西をツモ切りした。
7巡目に今度はドラの白をもってきて西を切ってテンパイ。そのまま5200を出アガリ。
南3局27,800点持ち
三万四万四万五万五万六万二索二筒二筒二筒六筒七筒白  ドラ白
この1シャンテン。
8巡目で二索をもってきてドラ白を切る。
テンパイとりして1,300出アガリ。
この2局同じプレイヤーの牌姿ですがどうでしょうか?
取材不足でしたが、一貫性の問題として疑問が残りました。
たたけるときにたたいて失点は回避すべきだと思われます。
次節前期最終戦、踏ん張って昇級できるよう頑張ってほしいです。