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関西プロリーグ レポート

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第15期関西プロリーグ A・B・Cリーグ 第2節レポート

2016/06/09
執筆:A:坂本誠裕
B:吉田圭吾
C1:伊原達矢
C2:鎌田周平


Aリーグ第2節:坂本誠裕

少し暑い5月、プロリーグの第2節が行われました。
A1卓 (貫上 花岡 西原 勝間)
太閣位決勝戦常連の花岡が、1位・1位・浮きの3位、最後にとどめの1位とまとめて、+66.3Pとしっかりポイントを稼ぎました。
A2卓(藤川 仁科 辻本 上村)
トップ独走の辻本に対して三3人がどう戦うかが見所。
結果は、辻本が更にプラスを重ねて、累計+174.1Pで2位に100ポイントの差をつけての終了。
この独走を誰が止めるかが注目です。
A3卓(米川 坂本 佐々木 森下)
ベテランの佐々木と米川に対して、今期昇級の森下と坂本がどう戦うかが見所。
東1局、東2局とテンパイ料の移動となり膠着状態が続くかと思われたが、森下のリーチに対して、佐々木のロンの声、跳満のアガリ。
次の局は、お返しとばかりに森下から佐々木に跳満のアガリ。その後は佐々木の放銃が続き、このまま佐々木の1人沈みかと思われましたが、流石ベテランAリーガー、南場の親番であれよあれよと連チャンの6本積み、終わってみればしっかりトップ。
2回戦、3回戦もベテラン組の力を見せつけられました。
3回戦終了時
佐々木+49.0P 米川+8.6P 森下▲5.3P 坂本▲52.3P
更に4回戦東1局森下の親番、米川が森下から満貫をアガリ、更に東2局、森下のリーチを佐々木がかわして森下から2,000をロンアガリ。
ベテラン組の圧勝と思われた東3局、森下の不気味な切り出しから9巡目に、佐々木の9ソーに対して「ロン 32,000」との声が響きました。
ここ一番の国士無双を決め一気に浮きにまわり、終わってみれば自分の実力不足を痛感する1人沈みとなりました。
プラスマイナスがはっきりしてきて、プラスの人に対しての厳しい立ちまわりが期待できる次節になりそうです。

 

Bリーグ第2節:吉田圭吾

1卓(山室・稲岡・原田・城)
2卓(上村・宮田・吉田哲・中安)
3卓(別日対局)
4卓(吉田圭・筒井・中川・松永)

4卓4回戦
東2局、松永が中川から12,000の出アガリ。

四筒四筒四筒五筒五筒六筒七筒七筒八筒九筒  ポン二筒 上向き二筒 上向き二筒 上向き  ロン八筒  ドラ九筒

続く東3局、松永が再び12,000のツモアガリ。

一筒二筒二筒三筒三筒五筒五筒  ポン南南南  ポン八筒 上向き八筒 上向き八筒 上向き  ツモ四筒  ドラ八筒

連続での力強いアガリをものにし、この半荘トップ。さらに4卓内のトップで第2節を収めました。

1卓は稲岡が+29.8P
2卓は中安が+27.4P
でそれぞれ卓内トップでした。

まだまだ始まったばかりのリーグ戦。今後どういった戦いが繰り広げられるのか楽しみです。

 

C1リーグ前期第2節:伊原達矢

C1 第2節
今回も全体を通して大きく加点した者、マイナスとなった者、波乱の節となりました。

1卓 (坂上・辻井・大橋・秋山)
大橋は前節に引き続き好調、順位も2、1、1、2とマイナスなく加点しトータルでもリーグトップをキープしています。

2卓 (長尾・山神・延原・丸山)
丸山もまた順位2、1、1、2と安定し卓内トップとなりました。

3卓 (後藤・木下・赤木(里)・赤木(由))
姉妹対決となったこの卓、軍配は赤木(由)、トップは木下という結果でした。

4卓 (中野・川上・長野・伊原)
川上が大きく加点し、トータルでも2位に浮上しています。

4卓(3回戦 南3局 親伊原)
長野からのリーチを受け親の伊原が

四万五万六万八索八索二筒三筒四筒五筒五筒六筒六筒七筒  ドラ九索

この追いかけリーチ
高目イーペーコー、一筒四筒七筒の3面待ちで向かうも、先行の長野が

七万七万八万九万九万一索二索三索九索九索一筒二筒三筒  ツモ八万

倍満のツモアガリとなりました。
また、オーラス 川上50,400 長野46,200から長野が

五万五万二索二索三索五索五索七筒七筒八筒八筒北北

ツモれば逆転のリーチをかけるも流局、逆転はかなわず川上のトップが決まりました。

第1節のトップ3が今回も順調に加点し、昇級に向けて歩を進めています。
しかし、あと3節。まだまだ中盤です。
下位の方も気を抜かず降級ラインから浮上、上を目指し少しでも順位を上げていきましょう。

 

C2リーグ前期第2節:鎌田周平

「行く川の流れは絶えずして、しかも元の水にあらず」とは鴨長明の『方丈記』にある有名な一節ですね。
「そこにはある定められた形としての川がある」と言えるが、「その内実は常に流転していて全く同一のものではない」という、物事の本質を表している至言と言えるでしょう。

麻雀についても同じように言えることがあるように思われます。13枚という決められた枚数による牌姿に1枚加え(ツモにより)、1枚を河(ホー)に切るという作業を繰り返すうちに、やがてその牌姿は移り変わっていく、時には元のものとは全く別物になることもしばしばあるのではないでしょうか、と思われます。

さて、水は流れが塞き止められたままですと、やがては澱み、形なきものとはいえ、腐るのと同じような状態になります。麻雀においても、これに似たような事が起こりえます。それはリーチです。
言うまでもありませんが、立直をかけると牌姿は固定されます。アガリの点数を大きくするというメリットもあれば、手を変化させることができないというデメリットもあります(例えば、手役を大きくする、アガリ牌でない牌は他家に対する危険牌であろうとツモ切らなければならないということ)。それ故、立直のかけどころは時に難しく、人によって様々な基準があるポイントだと思います。

以下はC‐2リーグ1卓の4回線南2局での出来事です。席順は起家から順に、獅坂、南田、辰己、前川。ドラは南。
局は終盤にさしかかり、16巡目に南家の辰己が生牌のドラ南を切ります。かなりの勝負手が入っていることは想像に難くありません。次順、辰己は4ピンをツモアガリます。
最終形は次の通り。

三万三万三万五万五万五万四筒四筒五筒五筒白白白  ツモ四筒

四暗刻をアガリ辰己はこの局トップに躍り出ます。
この時、辰己は「ツモ順がない」などの理由から実際にはリーチはかけませんでしたが、仮に序盤また、中盤ならどうでしょう。出アガリでも跳満になるため、リーチをかける人もいるかと思われます。或いは、役牌の暗刻やドラがない場合だったら、どうでしょう。リーチをかけてもかけなくても出アガリならば満貫にしかならないため、リーチをかけない人もいるでしょう。
また、同じ半荘における南3局の出来事です。

一万一万九万九万一索二索三索七索八索九索一筒二筒三筒

24,300点持ちの獅坂の手牌。
この局、マンズは安く、八万は4枚、七万は3枚、九万は1枚が場に見えている状態です。リーチをかければ九万の出アガリもツモアガリも期待できる状態でしたが、獅坂は(4半荘トータルの点数を考慮した事もあり)できるだけ手を高めたいという事から、三色同順の変化を見据え、リーチはかけませんでした。結果は、ピンズのホンイツで満貫級をテンパイしていた前川が九萬を放銃し、5,200点の出アガリとなりました。
このような手牌の変化を考慮してリーチをかけず、或いは、リーチをかけたがために手牌の変化や、戦況の変化に対応できずに苦杯をなめる思いをした事のある方もいるかと思われます。
辰己も獅坂も明確な理由から「リーチをかけない」という判断を下したわけですが、それは各々の深い思慮がもたらした個性の現れであり、リーチをかけるという行為の重要性と意義を改めて考えさせてくれるきっかけを、両者の実戦は与えてくれたのではないでしょうか。