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関西プロリーグ レポート

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第15期関西プロリーグ A・B・Cリーグ 第4節レポート

2016/08/15
執筆:A:坂本誠裕
B:吉田圭吾
C1:伊原達矢
C2:鎌田周平


Aリーグ第4節:坂本誠裕

7月ですでに暑すぎる中、8月はどれだけ暑いのか心配の中、第4節が始まりました。

1卓(坂本・森下・貫上・上村)
森下・貫上がどう+をのばすのか、上村・坂本が-をどれだけ返済できるか見所。
結果は自分が大きなプラスでした。「ドラ持ちすぎやね」と言われほどついていました。
そんな中しっかりプラスで仕上げる貫上の安定感が流石と思えます。

2卓(藤川・花岡・勝間・西原)
前回も書きましたが、マイナスになるイメージの持てない花岡に対して、3人がどう戦うかが面白いところです。
結果は花岡が、また大きな+84.7Pでトータル+186.9P。強すぎです。誰が止めることができるでしょうか?

3卓(米川・佐々木・仁科・辻本)
ブッちぎりでトータル1位の辻本に、ここでも誰が土をつけるかが問題です。
絶好調の辻本にストップをかけたのは、いつも麻雀の本を読み、勉強を怠らない米川でした。いつも自分のくだらない質問にも優しく答えてくれます。
このプラスで米川はトータル3位になり好位置に着けてきました。
次は折り返しの第5節になります。
それぞれの状況に応じた麻雀の展開が楽しみです。

 

Bリーグ第4節:吉田圭吾

1卓 城、吉本、山中、上村
2卓 山室、宮田、吉田哲、筒井
3卓 中川、高谷、稲岡、松永
4卓 掛樋、中安、吉田圭、原田

4卓4回戦 南3局 南家 吉田圭

二万三万四万二索三索四索六索七索八索八索二筒三筒四筒  ツモ五索  ドラ二索

この3,000・6,000のアガリ。
次局、南4局 東家 吉田圭

三万四万五万三索四索四索五索五索六索一筒一筒三筒四筒  ツモ五筒  ドラ一索

2,600オールのアガリ。

2回の勝負手をものにし4卓は吉田圭が卓内トップでした。

3卓1回戦、高谷の手牌

三万四万九索九索九索六筒七筒  ポン中中中  チー五索 左向き六索 上向き七索 上向き  ドラ九索

ここからツモ八筒三万、ツモ九筒四万六筒九筒待ち。

九索九索九索六筒七筒八筒九筒  ポン中中中  チー五索 左向き六索 上向き七索 上向き  ツモ六筒  ドラ九索

これで2,000・4,000。

3卓3回戦、高谷の手牌

二万三万四万五万五万七索八索九索三筒五筒六筒六筒六筒  リーチ  ドラ五万

この先制リーチを打つが稲岡から追いかけリーチ。

五万六万七万九万九万三索四索五索四筒五筒七筒八筒九筒  ドラ五万

ホウテイで高谷がカンできない六筒を掴んでしまい痛い7,700の放銃。

しかし4回戦南3局

三万三万四万五万六万四索五索六索四筒五筒六筒中中  リーチ  ツモ三万

2,000・3,900をアガリ3卓の卓内トップになりました。

まだまだ先が長いリーグ戦なのでこの先どういう展開になるのか楽しみです。

 

Cリーグ第4節:伊原達矢

リーグ戦終盤戦です。
最終戦に向けてそれぞれの目標が明確になってきました。

1卓( 長野・後藤・赤木・秋山・長尾)
後藤が大きく加点し浮上、最終節プラスに転じたいところ。赤木も加点、最終節に期待が持てそうなところまできました。

2卓( 山神・木下・伊原・坂上・大橋)
大橋はさらなる加点により、昇級エリアをキープしています。

3卓 (中野・辻井・川上・丸山)
丸山がさらにプラスを伸ばし、昇級エリアを走っています。

2卓
今節のスタート、1回戦 東1局にて、伊原が2,000 3,900をツモアガる。
開幕早々今までの低迷から浮上する予兆を感じるアガリでした。

東3局 親番でさらなる加点を狙いたいところ、木下から5巡目リーチが入ります。河には南九筒が捨てられており、自手も戦えないものではなく、北を暗刻持ち。河にも北があり七対子も否定、まずここから落としていくことに…
「ロン」の発声に顔を向けると木下のアガリは国士無双… 気持ちの上滑りか、もっとケアしていれば回避できたものか、考えさせらる一打でした。

その後、5回戦でどうにか一矢報いてトップをとったものの今節も浮上にはほど遠い結果となりました。

来月はいよいよ前期最終節です。
一番暑い時期ですが、みなさん体調を崩すことなく、納得いく麻雀を打ちたいですね。

 

C2リーグ第4節:鎌田周平

「この文は偽である」という文があったとします。さて、この文の真偽は?
仮に真であるとするなら、「偽である」ことが真となるので、与えられた文は偽であるはずです。しかし、これは「真である」とする前提と矛盾します。では逆に「偽である」と仮定してみましょう。偽であるとするなら、「偽である」ことが偽となるため、与えられた文は真とならなければいけません。ですが、これは「偽である」とする前提と矛盾します。従って、この与えられた文の真偽は確定不可能となります。

これは有名な「自己言及型のパラドックス」と呼ばれるものです。これは言語自体が内包する不可避的な問題でしょうか?
私は違うと思います。寧ろ、使用する側に原因があると考えられます。

言語は何かを表現する「目的」のための「手段」であると考えます。しかし、前述の文では、表現「手段」であるはずの言語が表現「目的」となっています。典型的な「手段」と「目的」の倒錯です。他にもこのような例は挙げられますが、麻雀についても同じようなことが言えると思います。

麻雀をする場合、設定される「目的」とは何でしょう?様々な設定が可能でしょうが、ゲームとして考えるならば何よりもまず、「点数を稼ぐこと」だと言えるのではないでしょうか。それを踏まえた上で、以下の実戦例を御覧下さい。

3回戦 南1局(起家から、稲垣・冨田・高橋・辰己)

ドラは九索。22,600点持ちの冨田の6巡目の牌姿です。

六万六万二索三索五索六索七索八索九索五筒六筒七筒北  ドラ九索

ここから一索四索を引き入れることができれば、満貫級のアガリが期待できるところですが、7巡目に引き入れたのは七索。次いで七万を引き入れます。こうなると567の三色同順まで見えてきます。ですが、三色を作るためには五万を引き入れること、アガリ牌になることが絶対条件です。
仮に五万を引き入れたとしても二索三索での単騎待ちを余儀なくされます(勿論変化は可能です)。
また一気通貫を狙っても、引き入れる条件となる牌がアガリ牌ということになり、一度アガリを放棄してから、更に条件付けられた牌でアガらなければなりません。

おまけに暫定トップで35,700点持ちの下家・高橋が東をポンして仕掛けている状態です。ここで、冨田は七万を切ってリーチをかけます。結果としては上家から3,900点のアガリとなりました。確かに、役を狙う手作りも重要ではあります。しかし、そのことに固執する余り、点数を稼ぐ機会を逸しては意味がありません。

麻雀をゲームとして考えるならば、一義的な「目的」は役作りではなく、点数を稼ぐことです。
この「目的」を見失うことで被る機会損失は軽視できないもので、そういったことは度々目にしてきました。
日常においても、一義的な「目的」を念頭において行動することは肝要です。そういったことを考えるきっかけを与えてくれる麻雀というものの奥深さを感じました。