関西プロリーグ レポート

関西プロリーグ レポート/第16期関西プロリーグ A・B・Cリーグ 第2節レポート

Aリーグ第1節:宮田豊夢
プロリーグ第2節。プロ雀士としての調整力が明暗を分ける対局となりそうである。
A1卓(勝間・貫上・坂本・辻本)
太閤位戴冠の経験もある勝間がここでは自力の強さを見せて+69.1Pという大きなプラスを叩き、トータルでもトップとなる絶好調です。
逆に辻本は厳しい結果の▲72.1Pとなってしまいました。次回以降の巻き返しに期待したいところです。
A2卓(横山・仁科・森下・佐々木)
太閤位戦常連の横山が+33.8Pと卓内トップとなり、第1節目から数えて、8半荘中6回がトップという素晴らしい成績です。
太閤位奪還に向けて非常に期待が持てる第2節となりました。
A3卓(藤川・宮田・稲岡・米川)
前回は大きなマイナスのスタートとなってしまった稲岡だが、今回は+24.0PとしてAリーグにきっちりと調整してきました。
しかし卓内トップは藤川の+28.8P、第1節から未だラスを引いていない安定感は非常に目を見張るものがあります。
トータルトップの勝間が2着の横山を+34.5P離しています。
次節から彼ら上位者をどのようにマークしていくかが重要なポイントになってきそうです。
 
Bリーグ第1節:山神剛
1卓(山神・上村政・上村宜・丸山)
2卓(山中・原田・吉本・城)
3卓(松永・高谷・中川・筒井)
4卓(山室・大橋・吉田圭・辻井)
1卓
トータルトップの丸山がどういう打ち回しをしてくるか。
まだ2節目なので全員が攻撃寄りになるところでしょうか。
1回戦
小場が続き、全員が±10,000点以上離れないまま場が進み、この場を制した上村宜が+16.4Pと前回のマイナスを消す好スタートとなりました。
2回戦
1回戦とは一転、全員が攻撃し合う展開になり、南場に入った所で山神の1人浮きとなり、このまま局を進めて1人浮きを狙いたい所でしたが、下家の上村政が国士無双ツモアガリ。
一万九万一索九索九筒東東南西北白発中  ツモ一筒
山神も逆転を狙っていましたが、8,000点放銃で浮いて終了させるのが精一杯でした。
3回戦、4回戦は誰ももう上村政を止められず、上村政の3連勝、+90.5Pとなり、トータルでも2位になりました。
丸山は終始大人しく▲9.2P、我慢をしいられる連続でした。
2卓
3回戦、吉本が77,500点持ちの大トップを取り、+71.0Pとトータルでも4位まで浮上してきました。
3卓
3回戦、南3局4本場 親・中川
北家の筒井(16,400持ち)が12巡目
三筒四筒四筒五筒六筒七筒八筒九筒西西発中中
この手牌から、出た西をポンせず、同巡二筒を引き入れてテンパイ、ヤミテンを選択する。
2巡後、すぐに西を引き入れ2,000・4,000のツモアガリ。
出た西に反応してしまうとテンパイにはなりますが、打点は一気に下がります。
この筒井のアガリは巡目と打点のバランスがとても良いと感じました。
南4局 (松永21,100 筒井25.600 中川30,100 高谷43,200)
松永の6巡目
二万三万四万五万六万七万五索二筒二筒二筒四筒五筒六筒七筒  ドラ二索
ここから四筒打ちヤミテン、打点が必要なので567の三色同順狙いをします。
五索打ちリーチをすると待ちは広いですが、跳満で2着まで狙える手に蓋をする理由なんてありません。
しかし、ここから全くと言っていいほど有効牌を引かず、終盤に入った所で中川が北をポン、直後に北ドラドラの3,900点で終了となりました。
この卓では筒井が▲1.7Pで上位をキープしました。
4卓
前回トータル2位の山室が1着3着を2回ずつの+33.2Pでトータルトップに躍り出ました。
トータル+90P台で抜け出た2人を誰が捕まえるのか、注目していきたいと思います。
 
C1リーグ前期第1節:長尾浩平
1節目はゆるやかな立ち上がりとなったC1リーグ。ゆるやかな立ち上がりとは言え、C1リーグ昇級枠は2に対して降級枠は5。
今節の結果によって個々の今後の目標が決まると言っても過言ではない第2節です。
今節の私の対戦相手は、稲垣、辰巳、川上。
マイナススタートの4名の対局は、ここで勝利を得た者は余裕を持って昇級を目指し、敗れた者は降級を意識しないといけなくなる1節と言った所でしょうか?
最終戦の出来事です。今期トップをまだ取れていなかった私はそんな中、焦りがでたのか、一瞬の判断ミスが勝負の行方を大きく動かしてしまう事になりました。
オーラス持ち点、
<稲垣13,100、長尾3,2900、辰巳38,600、川上35,400>
局も終盤にさしかかり稲垣、川上はテンパイ。トップ目辰巳は降りていそうな事もあり1人ノーテンにより4,000点差を縮めようと
三万四万四万五万六万六万二索二索四筒六筒  暗カン牌の背七万 上向き七万 上向き牌の背  ドラ八索
この牌姿から六万をポンして打四万
三万四万五万二索二索四筒六筒  暗カン牌の背七万 上向き七万 上向き牌の背  ポン六万 上向き六万 上向き六万 上向き
この1,300点のテンパイをとった所に川上から五筒が打たれる。焦っていた私はその一瞬頭の中にはトップをとる事しか考えておらず、川上の五筒をスルーしてしまった。
局は流局し4,000点差を縮めることに成功するも、半年間にて行われるリーグ戦においてはトップをとるだけでなく、1,300点をアガって浮きの2着で終わらせる事も大事な選択肢の1つでもあり、流局時に選択を誤ったかと気づいたが、時すでに遅く、でした。
麻雀にはよくみる光景だが、親を続行できる事になった稲垣が、チャンスをものにして次々にアガリを重ね続け、気が付けばトップになり、私はといえば逆転手は入り続けるが、ものにする事ができずラスになりました。
反省点の多い2節となったが、今後もう一度麻雀を見つめなおし、プロとして恥じない対局ができるようにして次節に挑みたいと思います。
 
C2リーグ前期第1節:音羽なお
今回は柿本、行野、根越、音羽の33期同期同士の対決となりました。
1節終了時、音羽1位、行野2位、柿本3位だったので面白い展開になりそうだなぁと思いました。
1回戦、 東2局 南家 音羽
九万九万九万四索四索四索一筒一筒五筒五筒五筒中中
ツモって四暗刻をテンパイ、11巡目残り1枚ずつでリーチ。
捨牌は七対子っぽく四筒のスジでの一筒期待か、1枚切れの中も期待出来るが、アガれず流局。
オーラス柿本がトップ目35,200点持ち、音羽2着目3,1200点持ち。
親の行野がリーチ。柿本が無筋を切りおっかけリーチと出ました。
六万七万八万六索七索一筒一筒六筒七筒七筒八筒八筒九筒
高めの八索をツモリ2,000・4,000で加点しました。
柿本が2回戦もオーラスに同じ三色の高めをツモリ加点しました。
4回戦、ラス前。ドラを暗刻にした根越は、役なし一万四万のテンパイでヤミテン。
二万三万二索三索四索六索六索五筒六筒七筒八筒八筒八筒
一万が全部かれてしまって、流局間際に四万を柿本から出アガリ。
これで根越は2着に浮上しました。
この日の根越は国士無双に向かうことが多かったそうです。
行野はそめ手が多かったように思います。
私は今回なぜこれを振り込んだのかとか、相手の打点を考えきれずに、押し引きしていたのが凄く反省点です。
もっとメリハリのある麻雀が打ちたいですね。第3節もマイナスを叩かない戦い方で戦略を練って参りたいと思います。