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関西プロリーグ レポート

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第17期関西プロリーグ A・B・Cリーグ 第4節レポート

2018/07/17
執筆:A:辻本翔哉
B:山室太二
C1:稲垣諒彦
C2:山本裕之


Aリーグ第4節:辻本翔哉

前半戦最後の熱い戦いをレポートしたいと思います。

1卓:横山・藤川・佐々木・吉本
ベテラン3名と今期からの昇格組の吉本の戦い。3節終了時点で3位の横山はプラスを伸ばせたか。藤川、吉本は現状苦しい戦いを強いられる中どのようにポイントが動いたか。十段戦で好調の佐々木はリーグ戦でも大暴れするか。今節の一番注目の卓です。

結果は横山+43.4P 藤川+33.2P 佐々木▲8.6P 吉本▲68.0P
横山が順位通りプラスを伸ばし藤川も盛り返してきた。佐々木はマイナスだが一桁と安定感があったが吉本が大きくマイナスを叩いてしまった。
時間的に最終局の南4局3本場からしか見学ができなかったが、ラス親の吉本が15,000点程でリーチのみの手だがアガリきっていた。
最後の局もリーチはしたが横移動で終了し、21,300点のラスで終了した。
しかし粘り強く最後までアガリに行く姿勢は素晴らしかった。テンパイまでの最短のルートを考えつつ、またあるところは絞っていた。現在はマイナスが先行しているがまだ前半戦が終了しただけである。あなどれない打ち手と感じた。

2卓: 仁科・辻本・坂本・高谷

先に結果を発表します。仁科 ▲30.9P 辻本+0.1P 坂本+4.3P 高谷+26.5Pこのような結果となりました。
高谷は終始読みの裏をかくような捨牌で直撃が多かった。河をみても打牌の順番が独特でこちらの考えを逆手にとるような素晴らしい打筋であった。
坂本は随所に場全体をコントロールするようなアガリがあり抜け目のない戦いであった。仁科は競り合いに負けマイナスを叩いてしまったが、やはり自力がある打ち手と感じた。

1回戦東3局からレポートをいたします。

東3局0本場 北家辻本 32,000点持ち。
配牌が良くタンヤオピンフドラ1が狙えそうな手がきた。しかし先にリーチをしたのは南家高谷。すぐさま追いつくようにテンパイ。

二万三万四万四万五万六万四索五索四筒五筒六筒七筒七筒  ドラ五索

高め三色の絶好の手が入った。高谷の捨牌には三索九索が切れている。
私はヤミテンして、高谷から三索が出て3,900点を奪取。
ヤミテンにした理由は、テンパイの打牌も勝負しているような強い切りではないため、脇の2人から高谷の安全牌として出ることを期待したのと、トータルの成績が無理をしなくても良いと判断させてしまった。結果はアガれたが、リーチをしていれば7,700点高めが出れば12,000点で半荘に、そう何度も訪れない勝負手であった。

結果は1回戦3位、その後も2、3回戦はラスを取ってしまった。
わかっているつもりであったが、リーグ戦の相手は少しでも隙を見せればついてくる猛者達。気持ちを切り替えて4回戦、5回戦は運よくトップをとれ大怪我にはならなかったが、まだまだ半分終了しただけ。常に挑戦者の気持ちで臨みたい。

3卓: 勝間・稲岡・米川・宮田
3卓は4回戦終了の成績ですが、トータル2位の勝間がどのようになったか。いい所につけている米川、宮田そして少しポイント的に苦しい稲岡はどのようになったか結果を見ていきます。
勝間は▲12.2Pで少しマイナスだが上位をキープする形となった。宮田は+26.9Pと健闘した。若手のホープとして後半戦はダークホースになる予感がする。
米川は+42.1P。実力者がじわじわと決定戦の射程圏内に入ってきた。
そして稲岡は▲56.8P。今節は隣の卓から見ていたが体調も悪そうで、結果もそぐわなかった。苦しい前半戦となってしまったが、前期は後半戦で凄い勢いで巻き返し、決定戦まで後一歩まで昇りつめた。関西Aリーグの紅一点の今後の巻き返しを期待したい。

 

Bリーグ第4節:山室太二

今節はピンポイントになりました。
4節目中盤にして初めて当たる長尾と高橋。
C1リーグからの昇級者である2人には、先輩として威厳を見せて行きたいところですが、なかなかそうもいきません。圧倒されてマイナスも膨らみます。

東4局0本場、トイツが暗刻になり、もしかしてと祈りつつ

九万九万四索四索六筒六筒六筒八筒八筒八筒  暗カン牌の背三索 上向き三索 上向き牌の背  ツモ九万  ドラ六筒

ということで威厳溢れる四暗刻をアガリきれました。
役満をアガって卓内トップでもなく威厳も何も無いのですが、最低限はいい所をみせられたのではと自惚れてよい内容だったと思います。
次は反対になるかもしれません。
良い麻雀を見せてほしいと今後も期待しています。

 

C1リーグ前期第4節:稲垣諒彦

6月も後半となり、関西プロリーグは第4節・第5節の後2節です。
この2節で前期の昇級者が決まるので、ここが正念場となります。その熱い戦いを少しでもこのレポートで感じ取っていただければ幸いです。

第4節の組み合わせは、

1卓:辰巳・吉田圭吾・長野・冨田
2卓:稲垣・吉田哲史・中野・根越
3卓:行野・宮澤・音羽・原田
4卓:後藤・川上・木下・土田

1卓は吉田圭吾が77.7Pと大きくプラスをし、一気に原点を超えて急浮上。元来、実力がある選手なだけに一気に最終節に昇級を狙うべくチャージをかけてきました。しかし、その中で光ったのは辰巳の3回戦の30.4Pの浮き。辰巳は非常に攻め味が鋭い雀風。ただ今までは攻めと表裏一体のアンラッキーな失点もあるイメージだったが、今期はその点を解消し、攻撃にシフトする時、防御に徹する時ときちんと切り分け、大きな失点をする機会が減り、それが今期の調子の良さになっていると思われます。最終節には間違いなく昇級候補の一員となると思います。

2卓は、根越の粘り強い麻雀が光ります。根越は、面前も鳴きも攻めも受けもいろいろできるオールラウンダー。この日は強靭な受けが光ります。手が入ったときにはきちんと攻め返す。また手が入らない時でも粘ってアガリの機会を逃さない。放銃はしない。だが簡単にはオリない麻雀。その雀風がこの日は存分に発揮され、すべて浮きの35.8P。単独首位に立ちました。このままでいけば最終節の昇級候補の大本命。次週の活躍が楽しみです。

3卓は、若手3名に実力者の原田という卓。若手は自分の持てる力をフルに活かして戦います。この日、原田はやや不調気味。なかなか手が入らず苦しい展開を強いられます。しかし、ベテランプロならではの引き出しの多さ、かわしなどが功を奏し、この日の負けを少なくします。若手3名もなかなか手ごわい相手に大きく抜け出すことができません。結果だけを見ればマイナスですが、この日の調子を考えれば50Pは沈みそうなところを14.3Pのマイナスで済ますのは中々できないと思います。

4卓は、川上の卓内トップ。川上の雀風は対応型。色々な局面ごとに自身の今できる最善をしっかり実行してきます。毎回昇級候補でありながら毎回最後のアンラッキーに泣き、あと一歩というところまでは来ますが、ここまで残念な結果が続きました。しかし、今期は昇級の大本命。積年の悲願である昇級をここで決めるべく最終節に臨みます。
次回はいよいよ最終節。昇級者2名は誰になるのか。注目の一戦が行われます。

 

C2リーグ前期第4節:山本裕之

第17期関西プロリーグは第4節を迎えました。

3卓1回戦、東1局 ドラ北の場面。
北家の楠木の9巡目時点での手牌は下記の通り。

三万四万五万七万七万七万四索五索三筒四筒東東東  ドラ北

10巡目、三筒をツモってテンパイ。
筆者としては345の三色同順を狙いたいところですが、楠木は四筒を切りリーチ。
結果、次巡で六索をツモ、1,300・2,600を獲得。

続いて東2局 ドラ六索の場面。
西家の楠木の手牌は下記の通り。

四万五万五万六万六万七万二索七索八索三筒四筒九筒九筒  ドラ六索

ドラの六索を手に入れて打点を高くしたいところです。
9巡目に求めていた六索を引きこんで、即リーチ。
東家の掛樋から二筒をロン、3,900点を加点し、順調に得点を重ねていきます。

東3局 ドラは七万
南家の楠木の6巡目時点の手牌は下記の通り。

二万三万四万四万七万七万九万九万九万東東北中  ドラ七万

満貫に近い打点が狙える中、7巡目に三万をツモリ、8巡目に東をポン。

二万三万三万四万四万七万七万九万九万九万  ポン東東東

満貫確定のアガリをテンパイし、もはや楠木の独壇場となるかと思われました。
しかし、楠木の阻む者が現れます。

東家の北村、9巡目で下記の手でリーチ。

一万二万七万七万四索五索六索三筒三筒三筒四筒四筒四筒  ドラ七万

待ちは決してよろしくはないが、打点は申し分ないところ。果たして、勝つのは…!?
結果、楠木から三万をロン。北村は7,700点を獲得。
楠木は直前に六筒を引き、危険牌と判断して手を崩してしまいましたが、
勝負に出ていれば北村から五万をロンアガリし、この勝負を制していたことでしょう。