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関西プロリーグ レポート

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第17期関西プロリーグ A・B・Cリーグ 第5節レポート

2018/07/27
執筆:A:辻本翔哉
B:山室太二
C1:稲垣諒彦
C2:山本裕之


Aリーグ第5節:辻本翔哉

いよいよ後半戦スタートです。夏の熱い戦いが始まります。上位陣はどのようになったか。ジャンプアップはあったか。それではレポートを開始いたします。

1卓:横山・米川・坂本・辻本
前半戦上位の辻本と横山と米川の直接対決。そこに2期連続決定戦進出の坂本と今節一番注目の卓です。
結果から言うと、辻本+32.5P 坂本+20.8P 米川▲9.7P 横山▲44.6Pとなった。辻本がプラスを伸ばし横山と米川が一歩後退した。また坂本は良い位置に上がってきた。
個人的なイメージだが横山と米川、打ち筋は違うが、どちらも乗ったら止められない剛腕タイプと認識している。
今節は横山の手があまり入らず苦しそうだったが、やはり親番の時の粘りは恐怖に値する。
横山がノーテンで親が流れるというのは想像できないくらいにプレッシャーを与えてくる。
今節は上手くかわせたが、やはり要注意を再認識した。
米川は2回戦、1人沈みになった後の3回戦。
剛腕が炸裂して、60,000点近くの1人浮のトップとなった。 嵐が起こると過ぎ去るまでじっと耐えるか、向かって行って嵐を自ら止めに行くかいつも考えさせられる。常に平常心で最善の策を目指したい。
坂本は2人とは違い、気が付けば上位いるようなタイプと認識している。バランスが良くスピードも早い。私、辻本と坂本は3節連続で同卓だったが、いつも嫌な所でアガってきて本当にやりにくい相手であった。

2卓: 勝間・佐々木・藤川・高谷
今節の主役の登場です。+93.9Pを叩き出した高谷です。4回戦ともトップと大爆発しました。
1回戦 東場 ドラ一筒 子 点数は40,000点越え

二万三万三万四万四万六万七万八万八万八万発発発  ドラ一筒

高谷のテンパイが入る。親の勝間がリーチをしていたが勝負手であり押す。
マンズが高くドラの一筒も押す。14巡目に六万をツモって、七万と入れ替え。
一手替わりで三暗刻トイトイにもなる手。次巡二万をツモって跳満となりました。
高谷曰く、あの時に押し切ってアガリきれた。そのきっかけで今節は良かった。

4回戦

一万一万三万四万五万六万七万八万九万六索七索八索八筒  ドラ八筒

この形で、八筒をツモリ一万切りでヤミテン。
そして見事に一気通貫ドラ2をアガって、その調子で最後の半荘もトップとなった。
皆さん大好きな三色同順と一気通貫の両天秤。個人的にはこの形になった時点が一番の高揚する部分で、結果(テンパイ)まで辿りつかなくても良いと感じるぐらい好きです。
何故かというと九筒をツモったり、二万以外のマンズをツモリ悩んだりと現実は残酷な方が多い様な気がする・・・
しかし今節の高谷はその様な事はなく全てトップという素晴らしい結果となった。決定戦争いにも絡んでくるのは間違いない。

A3卓: 仁科・稲岡・宮田・吉本

こちらも昇格組の吉本が大暴れ。今までのうっ憤を晴らすように+53.6Pとなった。そして若手のホープ宮田も+33.8Pとなった。一方、仁科と稲岡は調子が上がらず今期は苦しい戦いとなっている。まだ折り返し地点。巻き返しを期待したい。

まだまだ混戦状態の今期。気温と共に熱くなっていくリーグ戦になるのは間違えない。

 

Bリーグ第5節:山室太二

今回は珍しい清老頭チャレンジを行いましたのでその1局のことでも書いていこうと思います。

東3局、北家山室の牌配

一万九万四索四索五索八索九索九索一筒一筒八筒九筒九筒  ツモ一索  ドラ五万

老頭牌3トイツで残りも1枚ずつ持っている、わりと現実的に役満が狙えるラインでしたので、早い七対子か清老頭狙いで打八筒としました。
やや巡目を進め、早い巡目で一筒を対面からポンし場に1枚切れの九万を重ねます、親中川もカン八索をチーしており、またツモ切った九索をポンして打四索四索五索とし、

一万九万九万一索九筒九筒中  ポン一筒 上向き一筒 上向き一筒 上向き  ポン九索 上向き九索 上向き九索 上向き

このような形になりますが、対面菅上、上家松永が、早々にオリ気配、というか、松永に関しては完全撤退していました。そして、13巡目にツモ一万

一万一万九万九万一索九筒九筒中  ポン一筒 上向き一筒 上向き一筒 上向き  ポン九索 上向き九索 上向き九索 上向き

平場であれば、中切りか、清老狙いがばれてないなら一索といったところでしょうが、一索九筒は生牌で九万は場一で、一万が空テンでも、一応清老のアガリ形には足りてはいます。
問題は生牌である中のリスクについて、親中川は序盤にカン八索をチーしており、早い段階で九索二索が余っており、ざっと役牌バック及び役牌暗刻、チャンタ三色、一気通貫、ホンイツ、チンイツのような危険度で考えました。
生牌の中は当然危険なのですが、同じく生牌の一索だって相当危険な上、打一索とした場合、清老頭で使える6牌種の内1種晒すことになり、場に2枚切れの一万と併せて清老頭リスクを負わずに前に出るケースが発生します。

例えば

二万三万四万五万五万六万六万七万七万二索三索九筒九筒

といった形

悪条件でいえば、まず枚数的な問題と対面上家と引き気味で九筒九万が鳴ける可能性がないこと余剰牌中一索ともに危険なこと。
テンパイも怪しい状況ですが、あと6巡ツモれることもあり、見栄張って打中としましたが、ここが今回の反省点になりました。
結果、中は鳴かれもしない牌だったのですが、その後ツモ切った八筒を鳴かれ、

三万五万七万八万九万東東  チー八筒 左向き七筒 上向き九筒 上向き  チー八索 左向き七索 上向き九索 上向き

親の中川に1人テンパイを入れさせてしまいます。
普段の私の麻雀では、今回ほどの悪条件下なら2軒オロせた結果に満足し、一万一万九万九万と、半歩引いたスタンスで一索が使える状況でしか前に出ないとするのですが、役満の魅惑に勝てず、また強突くツッパしてしまったと反省するばかりでした。

 

C1リーグ前期5節:稲垣諒彦

今節は前期リーグ戦の最終節。昇級と降級が決まります。ともに2名ずつ。
最終節の組み合わせは、第4節までの順位で決まります。

卓組は
1卓:根越(1位)・原田(3位)・後藤(5位)・稲垣(7位)
2卓:川上(2位)・辰巳(4位)・吉田圭吾(6位)・吉田哲史(8位)
3卓:中野(9位)・音羽(11位)・行野(13位)・冨田(15位)
4卓:宮澤(10位)・木下(12位)・長野(14位)・土田(16位)
※()は、第4節終了時点の順位を表しています。

【4卓】
第4節まで、宮澤:▲9.6P 木下:▲65.4P 長野:▲90.6P 土田:▲157.2P
最終戦に土田が残留を決める大逆転の国士無双をツモアガリ、降級を免れます。惜しくも降級してしまったのは木下。ただ、実力はあるのですぐにC1リーグに復帰すると思われます。

【3卓】
第4節まで、中野:▲3.1P 音羽:▲39.7P 行野:▲81.5P 冨田:▲110.8P
なんとか降級を免れたい冨田だが、この日も終始手が入らず今期の不調を表しているかのようでした。冨田の麻雀センスは抜群のモノがあり粘り強い雀風ですが、手が入らずツモも悪ければどうしようもありません。今回は惜しくも降級という結果となりましたが、来節すぐに復帰してくることでしょう。

【2卓】
第4節まで、川上:112.9P 辰巳:67.6P 吉田圭吾:22.0P 吉田哲史:▲0.6P
現在2位の昇級圏内の川上に挑む卓。川上も2位ではあるものの3位との差はわずか3Pほどと僅差。プラスが絶対条件ですが、この日は不調。3回戦までに▲21.5Pと苦しい状態に。3回戦開始時の得点状況の確認では首位ではあるものの予断は許さない状況。結果的には、4回戦は浮きに周り、▲12.2P。トータル+100.7Pでフィニッシュ。1卓の結果を待つことになります。

【1卓】
第4節まで、根越:119.4P 原田:109.9P 後藤:63.4P 稲垣:1.3P
最終戦開始前では、1位川上に対して、そのわずか15Pほどの差の中に、根越・稲垣・原田の3名が並びます。
最終戦オーラス、原田が1,000・2,000は1,100・2,100をツモって、根越をかわして終了するが、稲垣の凄い追い上げから逃げには手の施しが無かった。
また、別卓の川上に届かずに、前期でのBリーグへの復帰昇級を逃し、稲垣、川上の昇級がここに決まりました。

 

C2リーグ前期第5節:山本裕之

第17期関西プロリーグはいよいよ前期最終節を迎えました。
終えた時点で、上位4名がC1リーグに昇級することが出来ます。
C2リーグでは出場者が15名のため、各卓において5回対局が行われます。
4回戦終了時点での成績は下記の通り。
1位 政岡 198.2P
2位 中安 65.3P
3位 柿本 63.3P
4位 松尾 51.7P
5位 掛樋 49.7P
6位 前川 34.4P
7位 北村 22.4P
8位 高橋(正) 18.5P
政岡の昇級はもはや間違いないと言えるため、2位以下の昇級争いとなりそうです。
特に中安と掛樋、及び高橋、柿本、北村、松尾は同卓のため、
最終戦の結果次第で昇級出来るか否かが決まります。

2卓
東1局 。
起家は現在3位の柿本、11巡目に下記の手牌で仕掛けます。

五万六万二索二索七索八索九索一筒二筒三筒五筒六筒七筒  ドラ一筒

結果、柿本が四万をツモ、2,600オールを獲得。
続いて東1局1本場
幸先良く始まった柿本の手牌は下記の通り。

五万五万七万七万四索四索一筒一筒二筒二筒南中中  ドラ南

既に南は2枚切れており、アガリ牌は残り1枚。果たしてアガれるのか…。
結果、勝負に出た北村が最後の南を放銃。
北村から9,600(+300)を加点。
さらに東2局3本場 ドラ北
北家の柿本は下記の手で2,000、4,000(+900)を加点。

六索七索八索八索八索東東東発発  チー一索 左向き二索 上向き三索 上向き  ツモ発

この状態を維持すれば、柿本の昇級はほぼ確定でしょう。

東3局 東家の高橋、4巡目で早くもリーチ。

二索三索四索七索八索二筒三筒四筒六筒七筒八筒白白  ドラ九索

柿本の独壇場を阻止し、少しでも昇級のチャンスにつなげたいところです。

二万三万四万五索五索六索七索七索三筒三筒  ポン発発発

西家の柿本が上記の手牌で六索をツモ、勢いを止まりませんでした。

しかし、南1局 ドラ三万の場面
西家の高橋の6巡目、下記の手牌でテンパイ即リーチ。

三万四万五万四索五索二筒二筒三筒四筒五筒六筒七筒八筒  ドラ三万

高めツモで跳満のチャンス。三索をツモり、3,000・6,000を獲得。
「まだ勝負は終わっていない」と言わんばかりの強烈なアガリを決めました。

しかし、その後は南2局で東家の松尾が2,000オールのアガリを決めるも、
南2局1本場で北家の柿本が高橋から3,900(+300)を加点し逃げ切り。C1リーグへの昇級を決定付けました。
一方、昇級圏内にいた松尾はこの対局で後退し、昇級のチャンスを逃してしまいました。
1卓では2位の中安が大きく後退した一方、掛樋が前進しC1リーグへ昇級。
3卓からは、第4節終了時点で11位の前川が今節で+86.7Pの大勝利を果たし、見事昇級しました。