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関西プロリーグ レポート

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第17期関西プロリーグ A・B・Cリーグ 第9節レポート

2019/01/21
執筆:A:辻本翔哉
B:山室太二
C1:松尾潤
C2:北村祐二


Aリーグ最終節レポート:辻本翔哉

太閤位Aリーグの最終節のレポートをします。
今期は年内にリーグ戦を終了し、来年の1月に配信という形で太閤位決定戦を行います。ご視聴の程よろしくお願いします。

1卓:辻本・横山・米川・佐々木
最終節1卓は成績の1位3位5位7位が同卓です。
佐々木は直接対決で3人を沈めて大きく1人で浮けば決定戦に残れる。後の3人はポイントの差が近いので誰が残れるかわからない状態でのスタートであった。

1回戦 オーラス ドラ五筒
辻本西家31,600点で迎えたオーラス。トップは東家の横山の36,400点。差は4,800点であった。

四万五万六万二索三索三索三索四索七索八索九索五筒六筒  ドラ五筒

辻本テンパイが入る。リーチをして横山以外から出アガリならば3,900点で横山には届かない。リーチをしてツモアガリは逆転。もちろんリーチをして横山からアガれば逆転の状態であった。
しかし、リーチをすれば30,600点となり放銃すれば沈む事は確実。700・1,300を他家がツモアガリは沈む。大事な最終節。
プラスで終われる一歩手前まで来ていてトップすら見える。しかし、30,000点を割ればマイナススタート。辻本は迷ったあげくリーチはせず、数巡後にツモアガリする。もちろんトップにはなれなかったが、34,300点となり無事にプラスで1回戦目は終了した。

今期幾度となく迷い続けている押し引きの選択の場面だが、リーグ戦が終了した後も、決断が正しかったのか間違っていたのかわからない。これからも考え続けて正解のないかもしれない答えを追い求めていく事になるだろう。

米川が3回戦、南1局南家で

白ポン、六筒 上向き七筒 上向き八筒 上向きでチー、中ポンという形があった。
米川とはここ数年最終節では同卓しており、四暗刻などの役満をアガった事もあった。また来たかと思ったが、親という事もあり、鳴いて進めて行くつもりはなかったが、タンヤオに向かった。
もちろん発が来たりピンズの中張牌が来れば切れないが、何もしないよりはマシと考えた。

結果は米川が

五万五万発発  ポン中中中  チー六筒 上向き七筒 上向き八筒 上向き  ポン白白白

この形で五万をツモアガリ。満貫となった。
先に結果を言うが、あの場面、発でアガリできていれば、米川の決定戦進出は確実であったであろうが。麻雀の神様が今期は米川には微笑まなかったようだ。

A卓:勝間・高谷・坂本・吉本
2卓は2位4位6位8位が同卓です。観戦できなかったので結果を発表します。

高谷+26.7P 勝間+18.7P 吉本▲14.6P 坂本▲30.8P

成績2位勝間と4位高谷が順当にプラスになった。特に高谷は後半戦から調子をあげてきており、プラスで終了すると考えていたので奇数卓の卓内トップのみ決定戦進出になる予感はしていた。

3卓:宮田・仁科・藤川・稲岡

こちらも観戦できなかったので結果だけお伝えします。

宮田+48.0P 稲岡+26.1P 藤川+4.8P 仁科▲78.9P

トータル10位で迎えた仁科が直接対決で大きくマイナスになってしまい、降級となってしまった。稲岡は健闘したが届かずこちらも降級となってしまった。
結果、今期は勝間、辻本、高谷が太閤位戦への切符を手にした。連覇中の花岡にどう挑むか1ヶ月先の決定戦に向けて調整していきたい。

少し早いですが、1年間ありがとうございました。
個人的には初めての決定戦に残れた期にこのようにレポートをさせていただき感謝しています。
ありがとうございました。

 

 

Bリーグ9節レポート:山室太二

残す所あと2節となったBリーグ。ここまで来るとただただ全力で挑むのみです。
今節の対戦相手ですが昇級候補の中川、ポイント的には苦しい上村、大きくポイントの沈んだ山神。私はややマイナスなのでフラットな打法で浮きを狙っていきましたが、この山神が1回戦目から鬼のような猛攻を見せつけてきました。

東場の親番からフーロからのドラのシャンポンを安めながら引きアガって2,000。役牌のみ1,800点を挟みカンチャンのタンヤオイーペーコーをツモって2,200オールとテンポよく加点していきます。

七索七索白白  ポン一万 上向き一万 上向き一万 上向き  ポン二筒 上向き二筒 上向き二筒 上向き  ポン西西西  ツモ七索

捨て牌二段目であっさり決着。見えてない役牌の生牌が多く、烈な牽制効果でまさに攻防一体でした。

ここまで均等に点棒を削りとり迎えた南1局親番。山神がまたしても不穏な鳴き、中川が初手で打った東をポン、そして、山室初手北ポン、と瞬く間に2フーロ。この半荘この山神のフーロに苦しめられた面々一様に生牌の役牌を処理していきますが、以降山神にアクションはなく数回手出ししたのち、9巡目

七万八万南南西西西  ポン北北北  ポン東東東  ツモ六万

親の小四喜ツモ。この一撃で全員の持ち点を10,000以下に削りとり、この半荘だけで88ポイント獲得。大きくポイントの沈んでいた山神でしたが、ここに来て降級脱出の糸口を掴みます。
この後あたりまえのように連続トップを取り、3回戦目までにプラス130ポイントをゲット。
他の面々は▲30~50前後で大苦戦のピンチに立たされます。

このピンチを抜け出したのはベテラン上村。軽めの打撃戦でやや点棒の平たい南1局の親番。

一万二万三万七万八万一索一索一索九索九索一筒一筒一筒  ツモ九万  ドラ一万

ドラ表示牌のキツイ九万を鬼ヅモの6,000オールで貫禄を見せつけます。
ダントツトップで唯一マイナス圏脱出した上村。最終局マイナスに沈んだものの、プラス118ポイントと脅威の復活を遂げた山神。今節のマイナスで最終節この人らと当たる可能性が高い私は戦慄せざるを得ません。
いよいよ苛烈を極めてきた終盤戦ですが、今節の対局はその最たるものであったのではないでしょうか?
最終節も良い対局をお届けできるように努めたいと思います。

 

 

C1リーグ後期4節レポート:松尾潤

今節は5人回しとなった2卓のレポートです。

3回戦 音羽・中野・原田・松尾

原田が大きなアガリを重ね4万点を越えたトップで親を迎えた南3局0本場。
まだまだ加点を目指して攻めてくることは間違いないでしょう。
そこに1人沈み4着の音羽から6巡目にリーチの宣言。捨て牌は

九筒 上向き九索 上向き七索 上向き五索 上向き三索 上向き七筒 上向き

放銃すると高そうなので受け気味に打牌していると音羽が8巡目にツモ。

二万二万二万四万四万四万二索二索四索四索四索五筒五筒  リーチ  ツモ五筒

高速の四暗刻で音羽が一転1人浮きのトップとなった。
残る3人は混戦になるも、役満の親被りとなったが原田が辛くも2着となった。

音羽+37.0P 中野▲10.2P 原田▲7.2P 松尾▲19.6P

5回戦 音羽・松尾・辰巳・原田

オーラス南4局0本場 ドラ八索

親は53,800点持ちの原田。松尾 34,300点、音羽 31,600点、辰巳 300点。
辰巳は序盤、音羽を沈めることで順位点のマイナスを減らすことを狙う。しかしソーズが伸び、染めての素点回復が本命になり2つ鳴きを入れてテンパイ。

一索一索一索三索四索五索八索  ポン二索 上向き二索 上向き二索 上向き  チー九索 左向き七索 上向き八索 上向き  ドラ八索

音羽から直撃すれば順位も入れ替わる倍満テンパイ。

局は終盤13巡目、ツモ七索一索。本命である素点回復のためにアガリの可能性が少しでも高くなる両面待ちに変更。

しかしツモることは出来ずホウテイ。

300点持ち4着の辰巳。鳴きが入っている状況で音羽も仕掛けを入れて加点・着順アップを狙う。
ハイテイ牌を音羽はツモ切りするが辰巳への放銃となる。

一索一索三索四索五索七索八索  ポン二索 上向き二索 上向き二索 上向き  チー九索 左向き七索 上向き八索 上向き  ロン六索  ドラ八索

なんと倍満の直撃となり3着と4着が入れ替わる結果に。
音羽は直前に原田から切られた七筒でアガることができたが、テンパイ料のほうが得と判断して見逃していた。
辰巳にとっては・・・・・。

音羽 ▲22.4P 松尾+8.3P 辰巳▲17.7P 原田+31.8P

次節は今期の最終節となり、昇級・降級が決まる。個人としては、一打の状況判断で視野を広く
後悔の無いように戦うことを心がけたい。

 

 

C2リーグ後期4節レポート:北村祐二

C2リーグは大詰め第9節組み合わせ。

1卓(冨田・楠木・山本・管東)
2卓(北村・秋山・伊原・三好)
3卓 (高橋・吉田・南田・中島)

1卓では、管東が卓内1位の+71.1P。前節では4連続ラスで大きくマイナスをしてしまいましたが、それを帳消しにする見事な圧勝劇でした。
以下2位楠木+0.5P、3位冨田▲15.9P、4位山本▲56.6Pでした。
総合1、2位の冨田、山本はリードを広げることができず、山本は連対無し厳しい今節になりました。

2卓では、秋山が大爆発。オール連対で、トップを取った2半荘が9万点、6万点超え。トータル+131.8Pで文句無しの卓内1位で終えました。
一方、同卓した伊原、三好、北村は秋山の猛攻に為す術なく、2位伊原▲31.6、3位三好▲44.8、4位北村▲55.4に終わりました。
総合3、4位の伊原、三好にとっては痛恨のマイナスで、北村は2度トップを取るも、2半荘連続の箱下ラスが響きました。

その大波乱の2卓を振り返ります。
1戦目は各者決定打が出ず、オーラスまでもつれる展開となりました。結果は北村が9戦振りのトップを取りました。

2戦目は、起家から、北村・三好・秋山・伊原の並び。
東1局に親の北村が、秋山から7,700点のアガリを決めましたが、東3局に今度は親の秋山が、北村から満貫をアガリ一歩リードしました。

そして迎えた東3局1本場に事件が起きました。

秋山の配牌は、

一万六万七万九万九万五索七索東東南南西北  ドラ六索

配牌時点では、ホンイツはあまり意識していなかったという秋山。北村の第一打東をポンして打一万。直後に九万を暗刻にし、五索七索と切ってホンイツに向かいました。
伊原、北村の仕掛けが入って迎えた終盤、秋山からツモの声。開かれた手牌は、

九万九万九万南南南西西北北  カン東東東東  ツモ北

小四喜。一瞬の静寂と共に、3者から16,000点が秋山の手に渡りました。
その後も秋山は手を緩めることなく加点し、終わってみれば94,700点の大トップ、一気に上位に食い込みました。

3戦目も、秋山が親番で、

一筒二筒三筒三筒四筒四筒五筒五筒六筒七筒九筒白白  ツモ八筒

ツモ、ホンイツ、一気通貫の跳満のアガリを決める等、64,500点で2戦連続の大トップを取りました。

4戦目、2戦連続箱下ラスで迎えた北村は、東場の親番で勝負に出ます。配牌は、

五索五索六索八索九索九索四筒五筒六筒東東南北白

白をツモ、4トイツになったところで打六筒とホンイツに向かいます。ホンイツ七対子の2シャンテンという状況で、河に出た五索をポン。その後六索東をツモ、以下の形に。

六索六索八索九索九索東東東白白  ポン五索 上向き五索 上向き五索 上向き

ここで下家伊原からリーチが入ります。三好から伊原の現物の九索が出て、北村は九索をポンして、打八索で参戦します。結果は、北村が、

六索六索東東東白白  ポン九索 上向き九索 上向き九索 上向き  ポン五索 上向き五索 上向き五索 上向き  ツモ六索

意地の跳満をアガリ、この局を制しました。
その後、北村は他者からの追撃を受けるも逃げ切って、今節2度目のトップを取りました。
4半荘でトップを2度ずつ取った秋山と北村ですが、親番でしっかり手役を作り、高打点のアガリを決めたことが勝因となりました。

3卓では、吉田、中島が接戦を繰り広げました。3半荘終了時点で吉田が+43.5P、中島が+18.5Pと吉田がリードしていましたが、最終の4半荘目で吉田がラス、中島がトップを取り逆転しました。
卓内1位中島+31.6P、2位吉田+25.3P、3位南田+1.0P、4位高橋▲58.9Pという結果で、総合5位につけていた高橋にとっては痛い失点となりました。
今節を振り返ると、上位5人がマイナスと総崩れし、その隙に秋山が8位から2位に躍り出る結果となりました。加えて管東、中島が卓内1位で終えたことで、優勝争いが大混戦となりました。

次回は泣いても笑っても最終節。初戦から1位を守っている冨田がこのまま逃げ切るか、大躍進の秋山が逆転をみせるか、はたまたもう一波乱があるか、大注目です。