関西プロリーグ レポート

第18期関西プロリーグ A・B・Cリーグ 最終節レポート

Aリーグ最終節:高谷圭一

 

いよいよ関西プロリーグ(太閤位戦リーグ)もいよいよ残すところ最終節のみとなりました。
泣いても笑っても今日で現太閤位花岡プロに挑戦できる決定戦進出者3名と、Bリーグへ降級する2名が決まります。
最終節は、第9節までのトータルポイントにおける順位で卓組がされ、今回の組合せは以下のとおりになります。

(最終節組合せ)
1卓  1位× 3位 × 5位 × 7位
2卓  2位× 4位 × 6位 × 8位
3卓  9位×10位 ×11位 ×12位

1卓  城(+178.8P)・佐々木(+96.5P)・藤川(▲4.7P)・米川(▲21.5P)
2卓  稲岡(+113.4P)・坂本(+75.8P)・辻本(▲21.5P)・横山(▲23.2P)
3卓  高谷(▲33.1P)・宮田(▲37.2P)・吉本(▲101.5P)・勝間(▲250.1P)

9節までのトータルポイントプラス者が城、佐々木、稲岡、坂本のみで、決定進出争いはほぼこの4名になりそうです。
残留争いに関しても、下位直接対決の為、吉本はまだまだ残留の可能性は残されています。
今回、連盟関西本部の初の試みで、2卓の対戦模様が雀サクTV様ご協力のもと、生配信されました。
その時の配信模様をyoutubeでアップして頂いていますので是非観てください。

1回戦

2回戦

3回戦

4回戦

1回戦
1卓は城がトップを取り、佐々木も2着ながら大きめのプラスで終え、2卓では稲岡が1人浮きのトップを決めた。
上位3名がポイントを伸ばしていく一方、坂本は2着ではあるが原点は割ってしまった為マイナスでのスタートとなってしまった。
3卓では吉本がラスとなってしまい残留の為にはもう負けられない。

2回戦
2卓(起家から辻本・横山・稲岡・坂本)

四万五万六万六万七万八万三索四索五索三筒四筒東東

次巡ドラの三万を引き入れ高め三色含みのテンパイに変化させリーチを打つ。

三万四万五万六万七万八万三索四索五索三筒四筒東東

五筒は残り2枚山に残っている状況で、すぐさま稲岡が五筒をもってきて残り1枚となるが、横山はこの最後の五筒を即でツモリあげ4,000オールに仕上げた。
まだまだ、決定戦進出をあきらめていないと思わされる横山らしい力強い1局であった。
続く1本場の7巡目で坂本に下記チャンス手が入る

六万七万八万四索四索五索七索一筒二筒三筒九筒九筒九筒  ドラ九筒

坂本は六索待ちを選択。坂本にしてもここは絶対に失敗したくない選択である。
しかしこの六索が純カラで親の横山が10巡目に以下のテンパイを入れヤミテンに構える。

一索一索二索二索三索三索六索六索七索八索九索発発

12巡目坂本が引いた牌は五索で結果的にアガリ逃しをしてしまい、さらに、流局間際、坂本は持ち点を10,000点割ってしまい決定戦進出へ向けての窮地に立たされた

東3局 親番(稲岡)
稲岡にすごい配牌がめぐってくる。なんと配牌で純チャンをテンパイしている。

一万七万八万九万一索二索三索五索一筒二筒三筒七筒八筒九筒  ドラ西

迷わず稲岡は打五索でダブリーに打ってでる。
ツモなら、ほぼ決定戦進出を決めかねない勝負。
しかし、9巡目に辻本が追いつき二万五万待ちのテンパイを入れ追っかけリーチで応戦する。

三万四万六万七万八万六索七索八索二筒二筒四筒五筒六筒

これに稲岡が二万を掴み3,900の放銃となる。
ダブルリーチによる待ち牌がわかりづらいこともあり、辻本がまっすぐいけたことが功を奏した。
その後、稲岡が徐々に点数を削られて坂本との点差が縮まっていく。
辻本も南場の親番で連荘しトップの横山を捉え逆転に成功する。

(ここまでの得点状況)
辻本 54,800
横山 51,600
稲岡 9,300
坂本 4,300

南1局 3本場 親番(辻本) ドラ東
まずは親の辻本が、10巡目にドラの東を切り下記牌姿のテンパイを入れヤミテンに構える。

六万六万七万七万八万八万三索三索二筒三筒三筒三筒四筒

11巡目、横山も高め三色のテンパイを入れこちらもヤミテンに構える。

四万五万六万四索五索二筒二筒二筒四筒五筒六筒七筒七筒

同巡、坂本にもドラ含みの七対子のテンパイが入り、場に1枚切れの白待ちでリーチに打つ

二万二万三万三万六索六索七索七索五筒五筒東東白

次巡、辻本が五筒を引き入れ少考後、打二筒で変則3面待ちへ変化させリーチに打ってでる。
と同巡、横山もツモ切りリーチとし、3者がぶつかる展開となる。

六万六万七万七万八万八万三索三索三筒三筒三筒四筒五筒

14巡目、辻本が坂本のあたり牌である白をつかみ8,000は8,900の放銃となり、坂本にとって3着に浮上するかなり大きなアガリとなった。
南2局 親番(横山)
稲岡の9巡目、下記牌姿となる。

七万一索三索七索八索八索九索七筒八筒九筒南中中中  ドラ八索

八万九万はそれぞれ1枚切れで、南は2枚切れ。
稲岡は打南を選択すると、次巡、二索を引き入れ打七万としドラ八索待ちとしヤミテンに構える。

一索二索三索七索八索八索九索七筒八筒九筒中中中

同巡、坂本が、ピンフ二万五万八万待ちのテンパイを入れ、迷わずリーチに打ってでた。
坂本にしても少しでも多く加点をして、原点復帰に近づけていきたいところである。
14巡目、稲岡は九索を引き以下牌姿となる。

一索二索三索七索八索八索九索九索七筒八筒九筒中中中

稲岡の選択は打七索とし八索九索のシャンポン待ちへ変化させる。
この待ちに辻本が九索を放銃し、6,400は6,700のアガリとなり稲岡は再び坂本を捉え3着浮上となった。

しかし南4局、親番の坂本がアガリ、稲岡の得点を上回りそのまま対局終了となる。
坂本にとって、少しでも稲岡とのポイント差を縮められたことは大きい。
1卓では、佐々木が50,000点超えの1人浮きのトップを決め、トータル2位に浮上した。

3回戦
1卓は、城が1人浮きのトップを決め決定戦進出を確定づけ、佐々木は2着となる。
2卓は、坂本が親番で6,000オール、4,000オールと縦続けに大物手を成就させ、
終わってみれば60,000点超えのトップを取り、3位稲岡との差を18.6P差までに縮めた。
3卓では吉本がトップを取り、11位(降級ライン)の吉本と7位米川までが36.6P差内にひしめきあい、残留争いも熾烈化してきた。
最終戦、吉本の結果次第では1卓2卓からの降級もありえる状況となってきてこちらも目が離せない。

4回戦。
1卓は城がトップを取り太閤位決定戦進出を決め、佐々木はラスの▲12.2Pで2卓での結果を待つ形となった。
藤川は米川のトータルポイントをまくり残留が確定した。
次に3卓が終了し、結果は吉本が1人浮きのトップを決め、宮田のトータルポイントをまくり残留を決めた。
宮田はこの時点で11位となり2卓の結果待ちとなる。
そして2卓は辻本がトップ、稲岡が2着で終えた。
この結果、太閤戦決定進出者は城、佐々木、稲岡の3名となった。

第18期太閤位決定戦は、
2020年1月29日(水)に日本プロ麻雀連盟チャンネルからの配信となります。
最後の熱い戦いをぜひ見届けてください。

 

 

Bリーグ最終節:丸山直


長きにわたる戦いも遂に最終節を迎えた。
9節終了時点では1位の中川が+144.7P、2位の辻井が+87.5P、3位の音羽が+75.6Pと1位とは少し差があるものの、昇級の2枠は誰が勝ち取るかわからないといったところ。

卓組
1卓(中川・音羽・貫上・丸山・長尾)
2卓(辻井・上村・福原・山中・稲垣)
3卓(川上・大橋・杉田・筒井・山室)

4回戦まで終了し、あと1半荘を残したトータルが
1位 辻井 +91.9P
2位 中川 +87.9P
3位 音羽 +85.3P
4位 福原 +78.4P

なんと中川が3ラスを引いてしまい、着順及び別卓次第という最後の最後まで誰が枠を勝ち取るのかわからない状況が続く。
後に、面白くしてあげたとつらい弁解談もあったが。
最終戦、1卓では中川と音羽がほぼ着順で入れ替わるため激しい戦いが繰り広げられた。中川リードで迎えたオーラス、ラス親の貫上が連荘するたび音羽の逆転条件が軽くなっていくのだが、最後は中川がアガリ、卓内での上位を守りきった。

2卓のトップは辻井。福原は1,900点差の2着。
結果、今回昇級を勝ち取ったのは辻井と中川。辻井が+115.8P、中川が+101.8P、3位の福原が96.2P。中川と福原の差が5.6Pであり、仮に2,000点最終戦で稼いでいれば順位も変わっていた。
中川は今期安定して上位に付けていたのに対し、辻井は後半4節で降級圏の14位から首位へと上り詰めた。道中まったく違う2人だが、来期のAリーグを盛り上げてくれることを願うとともに、自身も後半の失速振りを猛省し、この経験を次に活かしたいと思う。

 

 

C1リーグ後期最終節:管東優太

 

C1リーグ最終節を迎えました。
この日の戦いで昇級や降級が決まるので、それぞれの思いを持って対局に臨みました。
今回の組み合わせは以下のとおりです。
1卓 山神・井上・桑田・根越・吉田哲
2卓 北村・管東・掛樋・木下・吉田圭
3卓 松尾・樫林・行野・原田

1卓では現在トップの山神とそれを追う4名が戦い、1回戦、2回戦では桑田が2連続でトップをとり猛追。しかし、山神はまだ点差があると落ち着いて局を消化させることを優先した。
4回戦では着順勝負になっていたが、無理に戦わず冷静に勝負どころを見極め、ラス前でツモ、七対子ドラドラで逆転して、なんとかポイントを守りきった。ただ、最終戦までもつれる展開を作ってしまったと、運び方を反省点に上げていた。

2卓
1回戦では管東がトップを取り+26.0Pを加点し、流れを作れるかと思ったが、2回戦、3回戦では吉田圭が連続トップ、4回戦、5回戦では北村がトップを取り返す激しい攻防戦となった。
5回戦が行われる前に着順と条件の確認があり、山神・北村・桑田の3名が2.0P差の中で競り合っている状況だった。昇級のためにはどうしてもトップが欲しかったと北村。
5回戦(掛樋・管東・木下・北村)
東1局は北村が2,000、4,000をツモって好発進するも、その後3連続放銃。掛樋の追い上げもあり、オーラス時点での持ち点は、掛樋44,600・管東20,700・木下31,700・北村・23,000となっていた。
オーラス親番の北村は掛樋から2,400点をアガると、1本場では2,000オールをツモアガリ、2本場で掛樋から5,800をアガって逆転。
しかし、続く3本場で管東からリーチがはいる。この時北村はテンパイしていたが、オリを選択。過去の対局などから管東の特徴を把握しており、このリーチは高いと推察。案の定満貫をツモアガリ、北村は親被りするもトップをキープし、昇級を果たした。

 

 

C2リーグ<新人紹介>
今回はまとめて紹介さしてもらいました。

 

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