九州プロリーグ レポート

一覧

第14期九州プロリーグ A・B・Cリーグ 第2節レポート

2013/06/10
執筆:A:小車祥    B:宮崎皓之介  C:山本秋桜里


Aリーグレポート:小車祥

A卓(大和田×柴田×浜上×西原×安東)
B卓(藤原×塚本×青木×新谷)
C卓(小川×福田×中尾×小車)

私は今期、Aリーグ在籍3年目。1年目、2年目共にあと少しのところで決勝進出を逃した。
今期こそは絶対に決勝に進出し、皇帝位を獲得してやるという意気込みはあったが、第1節の対局が始まった時には気持ちは落ち着いていた。

今期Aリーグに昇級したのは小川・大和田・中尾・柴田の計4名。
第1節の対局が始まった瞬間、大和田の手が震えているのがわかった。
彼を見て、2年前初めてAリーグで対局した日の自分を思い出す。

なるほど、確かに震えていた。それは怯えていたのではなく、武者震いのようなものだ。
野心に満ち溢れ、闘争心剥き出しで戦う選手は非常に手強い。
第1節の大和田の成績からもそれは証明されていた。

第2節の私の対戦相手は、私と同じAリーグ在籍3年目の福田、Aリーグ返り咲きの小川、そして持前の攻撃力で一気に駆け上がってきた中尾。時に狂犬のような凶暴性を卓上で見せる中尾をどうなだめるか、それがテーマになるような展開予想が私の中で行われていたが、まさにその通りの試合となった。

とにかく中尾に手がよく入る。1回戦は中尾の猛攻に耐え凌ぐのがやっとだった。
中尾の連勝は阻止したい2回戦のオーラス、トップ目は中尾、私は29,300点の3着につけていた。

三万三万四万四万五万六万六万六索七索八索二筒三筒四筒  ドラ九筒

私はこれをリーチし、二万をツモって1,300・2,600のアガリ。
これでなんとか中尾と同点トップで終えるも連勝を阻止はできなかった。

3回戦、下記は中尾の親番での手牌。

二万三万四万四万一索二索三索六索六索六索一筒二筒三筒  ドラ六索

中尾はこれをリーチせず、河に3枚切れている一万をひっそりと狙っていた。
そこへツモ五万。小川が発を仕掛けておりソーズは場に高いように見えたが、中尾の選択は六索を切ってのリーチだった。
小川にロンと言われるかもしれない。福田にチーと言われてかわされるかもしれない。
そんな消極的思考など毛ほども見せぬ意志のこもった一打。それに呼応するかのような一発での六万ツモ(Aルールなので一発役はないが)。
こうなるともう手が付けられない。
中尾は絶好調のまま対局を終え、Aリーグ首位へと躍り出た。

A卓では初戦に浜上が大きなトップを取りそのまま突っ走るかと思われたが、それを阻んだのが前期の決勝メンバーである西原と、第1節と変わらぬ安定を見せた大和田。
B卓では繊細さに定評のある塚本が信じられない大へこみ。新谷が第1節のマイナスを一気に返し、持っていたマイナスをそのままプラスにするほどの大叩き。負けじと青木も加点し、高順位をキープ。

リスク回避に重きを置き、中尾や大和田に好きにさせてきた私だが、このまま黙っているわけにはいかない。
その気持ちは同じリーグで戦う者ならば全員同じであろう。
一選手として思うことはただ1つ。
「全身全霊で戦う」
全ての対局者にそれぞれの視点から描かれた物語があるだろう。
そこに秘めた思いはどれも計り知れないはずだし、比べることなどできないは当然だ。
例えば中尾の……大和田の……誰かの物語の一片に私の物語が交錯し、時に立ちはだかることができればそれほど嬉しいことはない。

今、最高に面白い九州のAリーグ。
これはそんな私たちが命を削って綴る、もしかしたらあなたへの物語である。

第3節組み合わせ予定
A卓(中尾×福田×青木×大和田×柴田)
B卓(小車×新谷×塚本×浜上)
C卓(小川×藤原×西原×安東)
(組み合わせは都合により変更になることもあります)

Aリーグ

順位 名前

1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計 順位
1 中尾 多門 16.7 81.1 97.8 1
2 大和田 篤史 40.3 27.3 67.6 2
3 西原 亨 1.8 39.7 41.5 3
4 青木 胤道 35.8 4.6 40.4 4
5 新谷 翔平 ▲ 30.9 62.8 31.9 5
6 浜上 文吾 31.6 ▲ 8.8 22.8 6
7 小車 祥 ▲ 2.5 18.1 15.6 7
8 藤原 英司 ▲ 2.7 13.6 10.9 8
9 小川 善章 ▲ 6.7 ▲ 33.3 ▲ 40.0 9
10 柴田 祐一朗 ▲ 18.0 ▲ 36.3 ▲ 54.3 10
11 塚本 将之 15.6 ▲ 81.0 ▲ 65.4 11
12 安東 裕允 ▲ 63.9 ▲ 21.9 ▲ 85.8 12
13 福田 正道 ▲ 38.1 ▲ 66.9 ▲ 105.0 13

Bリーグレポート:宮崎皓之介

A卓(矢野×服部×名倉×吉田)
B卓(石原×伊東×安永×宮崎)
C卓(中島×藤原×佐藤×榎田)
D卓(川崎×藤岡×古本×福田)
E卓(氷室×藤井×菊池×鶴)

皆様こんにちは、今回九州リーグBリーグレポートを務めます第29期生の宮崎です。初めてのレポートであるため稚拙ではありますが競技麻雀Aルールの面白さや私が感じたものを伝えることができたら幸いです。(以下敬称略)

今回、Bリーグは20名が5卓に別れて4半荘を争った。私の卓は以下のメンバー。
(石原×伊東×安永×宮崎)
このメンバーとはいずれも以前に同卓させていただいた機会があり、初めはのどかな雰囲気だったのだが対局が始まった瞬間にパリッとした空気に変わったのが非常に印象に残った。

対局内容だが自分の特に印象に残った場面を紹介したい。
1回戦東4局、親は私。ここまでお互いに決定打が出せずにいたがなんとか約32,000点のトップ目で迎えた親番で好配牌を得る。そして4巡目に、

三索五索七索八索九索一筒二筒三筒東白白発発  ドラ七索

ドラ面子と役牌トイツが2つあってメンゼンで進めば一索東を引いて18,000まで伸びると考えていたが、もし白発が打たれた場合ポンして2,900のテンパイをとるべきなのか?仮に仕掛けてテンパイをとっても以下の変化が望めるなら仕掛けたほうが柔軟ではないか?
発をポン、一索を引いて5,800。

一索三索七索八索九索一筒二筒三筒白白  ポン発発発

さらに、白をポンで11,600。

一索七索八索九索一筒二筒三筒  ポン白白白  ポン発発発

もし、これに中ツモならば跳満のテンパイである。これを踏まえると仕掛けるほうが自然であるのではないだろうか?様々な意見があるとは思うが、自分なりに今考えてみると1枚目から仕掛けるべきだったと思う。

実際どうなったかというと4巡目、北家・安永より1枚目の白が打たれるもスルー。5巡目、南家・石原より1枚目の発が打たれる。白で仕掛けなかったことも考えこれもスルー。中盤、2枚目の白を鳴きテンパイを入れるが仕掛けなども入って3人の手もだいぶ進んだ印象があった。結局、伊東より一索が打たれ一索-四索待ちでテンパイしていた私のアガリだと思ったが安永のピンフに頭ハネされアガれず、親番はあえなく終了となった。

これが響いたか、この日の自分は▲13.6Pで第2節は終了となった。
今回は負けに終わったが、このような対局中の疑問を思考するプロセスが雀力を養い、自分を成長させてくれる。
この反省を踏まえ、Aリーグ昇格を目指して残り3節も闘牌していきたい。

最後に他の卓の紹介をしたい。
まず注目すべきは+105.2Pを叩き暫定首位に立った藤原だ。
第1節、第2節ともに浮きでここまで危なげない試合運びをしているのはさすがといったところ。
また、前期にAリーグから降格し、誰よりも強くAリーグ復帰を望んでいる名倉も+73.7Pで暫定3位とし、昨年度での雪辱を晴らすべく昇格を狙う。

第3節よりリーグ戦は上位陣とのポイント差が如実に現れ始める。そのポイント差が通常と異なる打牌や選択を生み出すこともリーグ戦の面白い要素の1つ。観戦して下さる方はそのような点にも着目してもらいたい。

Bリーグ

順位 名前 プロ/アマ 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 藤原 琢 プロ 4.0 105.2 109.2
2 菊池 豪 プロ 116.4 ▲ 27.8 88.6
3 名倉 徹 プロ 0.7 73.7 74.4
4 氷室 哀華 プロ ▲ 2.0 50.5 48.5
5 藤井 崇勝 アマ 59.8 ▲ 20.6 39.2
6 古本 和宏 プロ 2.1 32.5 34.6
7 川崎 行広 プロ ▲ 18.2 41.7 23.5
8 福田 譲二 プロ 31.9 ▲ 15.5 16.4
9 宮崎 皓之介 プロ 18.9 ▲ 13.6 5.3
10 服部 学 プロ 33.3 ▲ 29.3 4.0
11 佐藤 健治 プロ ▲ 1.2 2.2 1.0
12 鶴 浩昭 プロ 22.4 ▲ 22.1 0.3
13 石原 忠道 アマ ▲ 3.0 ▲ 11.3 ▲ 14.3
14 伊東 宏倫 プロ ▲ 39.4 22.1 ▲ 17.3
15 矢野 拓郎 プロ ▲ 63.0 42.2 ▲ 20.8
16 安永 敏郎 アマ ▲ 55.0 2.8 ▲ 52.2
17 藤岡 治之 プロ 5.2 ▲ 58.7 ▲ 53.5
18 吉田 雄紀 アマ ▲ 0.7 ▲ 86.6 ▲ 87.3
19 中島 行泰 アマ ▲ 40.9 ▲ 70.9 ▲ 111.8
20 榎田 賢二郎 プロ ▲ 92.3 ▲ 36.5 ▲ 128.8

Cリーグレポート:山本秋桜里

A卓(流水×原×高野×哀河)
B卓(濱田×西川×弘中×陣野)
C卓(山本秋桜里×下山×北島×進)
D卓(水町×樋口×河野×高末)
E卓(友保×相本×松尾×吉田)
F卓(公文×山本江利香×藤瀬×松本)

こんにちは。29期生の山本秋桜里です。
今年の4月から連盟員として活動しています。
初めてレポート書くので緊張していますがよろしくお願いします。

先輩方のレポートを見ていると、客観的によく見て大事なところをしっかり捉えているなって尊敬します。
見ていて状況がよく分かるので、私もそんな風に書きたいのですが、きっと難しいと思いますがご容赦ください。

2節目の卓は下山哲也プロ、北島勇輝プロ、進栄二プロと私の4人でした。

私は前節、すでに▲58.7Pでしたので、今回こそはとの思いは強かったのですが、結果からいうと今節も▲29.2Pとかなり苦戦してしまいました。これが実力という事なのだと思いました。本手は全て流され、良い配牌をもらってもアガれず、追いつかず…思い入れが強い程、メンタルに響いてしまうので、あまりのうまくいかなさに途中から歯痒くてプルプルしていました。精神から鍛えようと思います。

結果は、卓内トップは進プロ、卓内2位は北島プロ、卓内3位は下山プロ、卓内4位私はという結果になりました。

進プロはよくアガリを拾っていたと思います。
最初の半荘、平たい状況ながらも1人浮きのトップをとったのが大きかったのでは無いでしょうか。
私は、放銃は1,000のみ1回のラスとなりましたが、一発裏ドラの無いAルールだけにノーテン罰符などが相当な痛手だったのではと思います。

そのような状況が続き、本手がアガれず冷静さを失っていきます。
下山プロも相当我慢の連続だったと思いますが、表情は変わらず大人の対応でした。凄い。

青木プロの『過程が大切だよ』という言葉が身に染みました。
きっと皆過程を大切にして、長い目で見てそれが結果を出すのだろうなと思いました。
私の場合、その過程の努力の無さがこの結果なのだと思います。

まだあと3節。過程を大切にして、精神がブレ無い様に食らいついて行きたいと思います。
まだまだ新米ですが、自分なりに少しずつ結果に繋げていければと思います!

今節の反省が次節にいかせるよう、日々勉強します!

Cリーグ

順位 名前 プロ/アマ 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 原 宙史 アマ 115.2 49.1 164.3
2 相本 長武 アマ 54.0 99.5 153.5
3 弘中 栄司 アマ 122.3 ▲ 10.1 112.2
4 樋口 徹 プロ 65.8 29.6 95.4
5 山本 江利香 プロ 30.1 22.2 52.3
6 下山 哲也 プロ 73.3 ▲ 22.7 50.6
7 北島 勇輝 プロ 9.6 24.6 34.2
8 陣野 良貴 プロ 5.3 21.5 26.8
9 水町 慎一 プロ ▲ 17.4 42.4 25.0
10 進 栄二 プロ ▲ 4.9 27.3 22.4
11 流水 聖人 プロ 3.7 11.9 15.6
12 藤瀬 恒介 アマ 7.6 0.6 8.2
13 高野 翔太 アマ 10.8 ▲ 4.9 5.9
14 松尾 樹宏 プロ 7.8 ▲ 9.9 ▲ 2.1
15 西川 舞 プロ 15.4 ▲ 22.4 ▲ 7.0
16 公文 寛明 アマ ▲ 31.5 9.2 ▲ 22.3
17 濱田 貴幸 アマ ▲ 50.0 10.0 ▲ 40.0
18 河野 みのり プロ 9.0 ▲ 51.3 ▲ 42.3
19 吉田 彩乃 アマ ▲ 27.5 ▲ 16.2 ▲ 43.7
20 高末 丈永  アマ ▲ 65.3 ▲ 20.7 ▲ 86.0
21 山本 秋桜里 プロ ▲ 58.7 ▲ 29.2 ▲ 87.9
22 スカルリーパーA-ji プロ ▲ 11.4 ▲ 100.0 ▲ 111.4
23 哀河 斗南 プロ ▲ 54.8 ▲ 78.1 ▲ 132.9
24 松本 路也 アマ ▲ 121.2 ▲ 32.0 ▲ 153.2
25 山本 光男 プロ ▲ 4.5 ▲ 150.0 ▲ 154.5
26 友保 美香里 プロ ▲ 93.7 ▲ 73.4 ▲ 167.1
27 髙田 優香 アマ ▲ 32.0 ▲ 150.0 ▲ 182.0

皇帝位戦進出ライン、昇降級ライン:順位枠内に表示