静岡プロリーグ レポート

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第10期静岡プロリーグ第7節レポート

2014/11/10
執筆:徳永翔


今節でもう7節を迎える第10期静岡プロリーグ。
これが終われば残り2節となる。
総合ポイントの多寡によっては、決勝の椅子に座る4人が見えてくる大事な対局になることは間違いない。

今回の卓組は

1卓
鷲見プロ(3位)、平野プロ(9位)、杉村プロ(14位)、渡辺プロ(15位)
2卓
岡本プロ(2位)、長内(7位)、鈴木秀プロ(10位)、坪井プロ(11位)
3卓
鈴木郁プロ(4位)、土屋プロ(5位)、鈴木雅プロ(13位)、京平プロ(16位)

となった。

注目は4位の鈴木郁プロと、5位の土屋プロが衝突する3卓だろうか。

上位でポイントが近い者同士で当然マークし合うだろう。
そして、できれば蹴落としたい相手だ。正面衝突は避けられない局面になり見所になる。
鷲見プロと岡本プロはいつもと変わらないだろう。どれだけポイントを伸ばせるかを考えているはずだ。

まずは2卓の岡本プロから。
1回戦東場で大きく沈み、持ち点が10,000を割っての南2局の西家。
親の坪井プロが前に出て来ている。
南家の鈴木秀プロがピンズの染め手をしており坪井プロの打牌を鳴いてテンパイを急ぐ。

岡本プロの手牌

六万七万七万八万八万九万六索七索八索九索九索二筒七筒八筒  ドラ七筒

南家の鈴木秀プロのツモが、手牌に入った直後にこの形でテンパイしたが、それには二筒を押さないといけない。
鈴木プロにテンパイが入っているとすれば、ピンズの下はなかなか切れるところではない。
さらには、九筒がすでに純カラ、六筒も場に2枚見えている。
その周辺を切った坪井プロか、鈴木秀プロの手牌にある可能性を考えると、六筒はもう残っていないと思うのが普通ではないだろうか。

ここで振り込めば1人沈みの大きなラスが見えてくる。
私はこの二筒を岡本プロは止めるのではないかと思っていた。
だが岡本プロは躊躇なく二筒を切った。

そして、坪井プロが切った六筒を打ち取り7,700をアガリ、さらには次局でホンイツ発中ドラ3の跳満をアガって原点近くまで戻す。
迎えた親は、連荘に成功できずに原点維持はできずにマイナスだったものの、その後の3回戦分で大きくプラスを叩き出し+57.7Pも上積みする。

対局後の岡本プロのコメント
「今日はツイてました」

二筒については自分でもよく切ったなと話していたが、それよりもその後の跳満がツイていたなとか、オーラスが連荘できなかったことの方を気にしているようだった。
だが、この二筒が切れるかどうかがその後の対局をすべて決めたと私は思う。

続いて1卓の鷲見プロ。
こちらも見ていて調子があまり良くないように思った。持ち点は25,000と沈んではいないもののツモが思うように来ない。
そのまま場は回り迎えた南3局の親番で、なんとかピンフのみの一万-四万待ちのテンパイをするが、南家の渡辺プロから後半でリーチが入る。
渡辺プロも同じく25,000点持ちなのでここでアガっておきたいはずだ。
次局で、親番の渡辺プロがリーチしてくるということは高い手の可能性がある。
振り込めば岡本プロ同様、ラスを覚悟しなければならない局面だった。

鷲見プロが掴んで来たのは五万
渡辺プロの捨て牌にマンズは六万しか並んでいない。
どう見ても危険牌だった。
だが、鷲見プロは躊躇なく五万を切った。そして、その後引いた七万をさらに切って流局し親番を維持した。
結局、繋ぎ止めた親番は活かせずに3人沈みの3着終了になるものの、最終的な結果は今節+23,8とこちらも上積み。

鷲見プロのコメント
「苦しかったが手が入ったときにアガれていたのが大きかった」

苦しそうに見えたがと話すと鷲見プロは笑いながらそう答えてくれた。
上位陣で一番苦しそうに見えたのが鷲見プロだったが、持ち前の安定感があるからだろう今節もプラスでまとめ上げてみせた。

そして鈴木郁プロと土屋プロが激突の3卓。
1回戦南1局で京平プロ、土屋プロの2人からリーチが入るも、北家の鈴木郁プロが以下の牌姿で人に追いつく。

北家鈴木郁プロの手牌

一万二万三万七万八万九万一索三索一筒二筒三筒発発

2件リーチを掻い潜り、この手をアガリきった鈴木郁プロは、その後も加点してこの半荘はトップで終了。

鈴木郁プロの調子が良さそうに見える。ツモもよく効き、加点してからも自分で捌いて局を進めるなど、試合運びがスムーズだった。今節すべてプラスとはいかなかったものの+42,7Pとこちらも上積みに成功。

鈴木郁プロのコメント
「自分はそれほど良くないと思ったが展開が良いように働いた」

『調子が良さそうに見えたが…』と話すと、「もっとポイントを上積みできたはずなのに…」と、少し残念そうに話す鈴木郁プロ。アガリたい局面でアガれてはいたものの、安目・高めのあるテンパイ形で安目でアガリがつく点など、鈴木郁プロ本人としては満足のいくアガリが少なかったのだろう。しかし、展開も味方につけての加点は、鈴木郁プロの雀力によるものである。今後も結果を出すのではないだろうか。

そして最終的な総合合計で、上位5名が飛び抜ける形となった。
1位の岡本プロが、ポイント的にかなり上位にいるので決勝進出は堅いと見て、残り3席を4人で争う形になるだろう。
しかし、まだ2節あるのと、別日対局の結果如何では状況もガラリと変わるはず。
私もまだチャンスがあるので精一杯自分の麻雀を打とうと思う。