静岡プロリーグ レポート

第15期静岡プロリーグ 第8節レポート

第15期静岡プロリーグもいよいよ残すは3節、終盤戦だ。
選手各々から気合の高まりを十分に感じ取れる中、第8節が行われた。

注目は首位川崎・5位岩井の1卓、3位青嶋・4位中の3卓の上位陣の直接対決になるだろう。
ここ一番を物にし、決勝進出争いを抜け出すのは誰か?

それでは各卓の結果を見てみよう。

1卓
鈴木秀幸 × 川崎義之 × 岩井健太 × 杉村泰治

第7節終了時
鈴木秀▲56.0P 川崎+154.7P
岩井+102.8P 杉村+84.4P

注目の上位陣、直接対決の卓。
なんとしても川崎を走らせるわけにはいかない。
鈴木秀も上位陣をマイナスさせて、プラスすればまだ道が残るだけに勝ちたいところ。

鈴木秀+72.5P 杉村▲3.4P
岩井 ▲25.6P 川崎▲43.5P

結果は鈴木秀が意地を見せる70オーバーのプラス。
残り2節でなんとか可能性を残した。
岩井・川崎は手痛いマイナスとなった。
他の卓次第だが決勝進出に勢いをつけることはできず。

2卓
藤本哲也 × 望月雅継 × 岡田智和 × 渡辺洋巳

第7節終了時
藤本(▲49.0P) 望月(+17.4P)
岡田(▲12.0P) 渡辺(▲111.9P)

唯一プラスの望月。
別日対局が多く残っているとはいえここでプラスすることの意味が大きいのはわかっているはず。
岡田、藤本もなんとかプラス域までに持っていきたい。

望月+65.7P 渡辺+12.5P
岡田+11.0P 藤本▲116.2P

結果は望月が65Pの大きいプラスで決勝進出の可能性が大きく残った。

3卓
太田昌樹 × 鈴木郁孝 × 中寿文 × 青嶋宏樹 × 土屋幸弘

第7節終了時
太田(+85.9P) 鈴木郁(+52.3P)
中(+105.4) 青嶋(+128.0P) 土屋(56.9P)

上位陣から中位陣の卓。
ここで勝つことが決勝進出に大きく前進すると全員が理解している。相当な打撃戦となるのは間違いないだろう。

中+39.7P 鈴木郁+2.4P 太田▲3.6P
土屋▲13.6P 青嶋▲24.9P

結果は中がここ一番の対局を制し、2位に浮上。
鈴木郁は3回戦まで+35Pと好調だったが、4回戦でポイントを減らしてしまったのが悔やまれる。
当然の打撃戦になり、攻撃力で劣る土屋・青嶋がマイナスとなった。
土屋・青嶋もまだまだチャンスがあるだけに顔を上げて次節以降も戦う。

4卓
中野妙子 × 蓮沼友樹 × 京平遥 × 高木翔太

第7節終了時
中野(▲33.3P) 蓮沼(▲36.1P)
京平(+45.2P) 高木(▲75.5P)

決勝進出率が高い京平。
今期は+45.2Pと中位につけている。ここでポイントを伸ばし、実力を証明できるか?

中野+38.9P 京平 +15.8P
高木▲20.2P 蓮沼▲35.5P

結果は中野が借金を返済して大きくプラス。
残り2節だが次に繋がる麻雀を打った。
京平は15.8Pとまずまずのプラス。
残り2節で決勝進出のためにポイントを伸ばすチャンスを伺う。

5卓
平野敬悟 × 大橋幸正 × 大月れみ × 斉藤隆

第7節終了時
平野(▲54.0P) 大橋(▲87.9)
大月(▲84.6P) 斉藤(▲201.1P)

全員がマイナスと決勝進出は難しい卓だが、最後まで諦めず次に繋がる麻雀を打つだろう。

斉藤+16.9P 大橋+10.9P
平野▲6.5P 大月▲21.3P

結果は斉藤が前節に引き続き、卓内トップ。
斉藤は新人だが少しずつ力を伸ばしている印象。
来期が楽しみだ。
平野は能力的には評価が高いが、ここ最近のプロリーグでは本人も歯がゆい結果で終わることが多い。
この悔しさをきっと力に変えて戻ってくるだろう。

6卓
原佑典 × 都築友和 × 岡本和也 × 後藤咲

第7節終了時
原(+51.9) 都築(▲12.3P)
岡本(+85.6P) 後藤(▲102.4P)

上位の岡本・中位の原。
原はプロリーグ前半、好調を維持していたため、このまま終わるのは本意ではないはず。
岡本もポイントをそう簡単には渡せない。

後藤+24.2P 岡本22.0P
都築▲11.3P 原▲34.9P

結果は後藤・岡本がプラス。
岡本は毎節、着実にポイントを積み重ねて残り2節を残して4位に浮上。
初の決勝進出が見えてきたか?

第8節が終了し、首位から
1位田中+151.7P
2位中 +145.7P
3位川崎+111.2P
4位岡本+107.6P
5位青嶋+103.1P
6位山本+100.1P
となっている。

今節、上位陣は軒並みマイナスとなった。
その中で唯一プラスとなったのが上位陣との直接対決を制した中。
ここでプラスできたのは決勝進出に向けてポイントでも気持ち的にも勢いがつくだろう。

そして静岡の顔、望月は60Pオーバーのプラス。
7位に浮上した。
前回のレポートでも触れたが、望月は別日対局を多く残している。
上位陣にとって大きな脅威になった。

決勝進出争いは近年稀に見る僅差のポイント。おそらく決勝進出ボーダーは140から160だろう。

中位陣にもまだまだチャンスはある。
残り2節、決勝進出を巡って熱い対局になることは必至。

最後は誰が笑っているのだろうか?
非常に楽しみである。