東北プロリーグ レポート

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第24期東北プロリーグ 天翔位決定戦レポート

2018/04/20
執筆:皆川 直毅


今期の天翔位決定戦選手は、
安定感のある麻雀でプラスを積み重ね最終節で菊田をまくり1位になった東。
今期Aリーグに昇級し最終節まで首位を走ってきた菊田。
最終節は調子が悪かったのか一時勝ち上がりが危なかったが、最終戦で四暗刻単騎をツモリ、決勝進出を決める勝負強さももつ第29期新人王で昨年もAリーグに上がりすぐに優勝してみせるという2連覇のかかる波奈。
今期マスターズ2位、十段戦ベスト16と素晴らしい成績を残している武藤。

誰が優勝するのか予想が難しい面白いメンバーが揃った。

 

1回戦
起家から東・波奈・菊田・武藤の並びでスタート

東1局
下家の波奈が東の1枚目をポン、ドラメンツの六万五万の切り出し。
それを受けてか親の東

四万五万六万六万五索五索七索七索四筒四筒七筒八筒九筒  ツモ八筒  ドラ五万

ここから四万を切り出し七対子へ、次巡五筒をツモ2枚切れになったドラを切り出しうまく七対子のテンパイを入れるが、惜しくも七筒がヤミテンの武藤のピンフ1,000に放銃。
東1局からみごたえのある麻雀だった。

東2局
親の波奈が500オール。
武藤から2,000は2,300をアガリ連荘していくかと思われたが、次局、菊田のリーチに全員受けて菊田の1人テンパイで流局。

東3局
中盤に親の菊田からの五筒切りのリーチ、
南家の武藤がすぐに

五万五万五万二筒二筒二筒三筒四筒六筒七筒八筒東東  ドラ発

このテンパイを入れるがヤミを選択。
数巡危険牌を何枚か押してテンパイを維持するが、ドラの発を掴みオリ。
流局になり親の菊田の1人テンパイ、ドラの発三索の待ち。
リーチをせずきっちり当たり牌でオリるあたり武藤らしい粘りのある麻雀だった。

次局の1本場(リーチ棒2本)
早い巡目でピンフテンパイの入った武藤が、あっさり700・1,300は800・1,400をツモ。

東4局
南家の東が

二万三万四万二索四索二筒三筒四筒四筒六筒六筒南南  ドラ五索

この1シャンテン
上家の武藤から2枚目の三索をスルーして直後六筒を引き入れリーチ。
すぐにテンパイを入れ追いついた親の武藤。

三万四万五万四索六索七索八索四筒五筒六筒七筒八筒九筒

ここから菊田から出た三筒をチーしてタンヤオの役を付けにいったがこれが裏目になってしまい、ドラの五索が喰い流れてしまう。
その五索を菊田がポンをして、次巡すぐに西をツモ。
トイトイ三暗刻ドラ3の3,000・6,000を決める。

南1局 ドラ九万
前局裏目に動いてしまった武藤が5巡目に早いテンパイの入っていた菊田の789三色ドラ1の5,200に手痛い放銃。

南2局
武藤に4巡目に

六万七万八万九索九索九索一筒一筒一筒五筒五筒発発  ドラ中

この早いテンパイが入りリーチ。
が、すぐに東がドラの中を引き入れて

七万八万九万二索三索五筒六筒七筒北北中中中

リーチ、武藤が一索を掴み8,000の放銃に、ここで大幅に点棒を減らしてしまう。

南3局 ドラ七索
ドラ2のある武藤が早い巡目で白をポンし仕掛けていく、これに親の菊田が八万をチーして対抗するが、この鳴きでドラの七索を喰い流してしまい武藤にドラ3の三索六索のテンパイを入れさせてしまう、これに東が掴まり8,000の放銃に。

南4局 ドラ中
東の1人テンパイで終局。

1回戦は東4局の跳満が決めてとなり菊田の1人浮きで終わる。

菊田 +31.0P
波奈 ▲4.3P
東  ▲7.3P
武藤 ▲19.4P

 

2回戦
起家から東・菊田・波奈・武藤の並び

東2局(ドラ六万)に武藤が三暗刻中ツモドラ1の2,000・4,000をツモアガリ序盤は武藤優位に進む。

しかし東4局、波奈に

一万二万三万四万五万六万七万八万九万七索八索九索九索  ドラ七筒

このリーチが入る、これに中盤、七索八索が場に3枚切られ(九索も場に1枚切れ)、親の武藤が九索を掴んで7,700の放銃。
このリードを守りきり2回戦目は波奈が1人浮きのトップ、武藤はここで手痛い2ラスを引いてしまう。

波奈 +19.7P/+15.4P
東  ▲1.4P/▲8.7P
菊田 ▲5.9P/+25.1P
武藤 ▲12.4P/▲31.8P

 

3回戦
起家から波奈・東・武藤・菊田

3回戦目は打ち合いが多い半荘に。
東2局に波奈が東から2,600は2,900のアガリ。

東3局1本場は波奈が東から1,300は1,600のアガリ。

南1局武藤がトータルトップ目の菊田から七対子ドラ2の6,400をアガる。

南2局親の東が菊田から2,000のアガリ、菊田の2連続放銃に。

1本場
ここで親の東にやっと好形の手牌が入る。
3巡目に一万を引いて、

一万二万三万四万五万六万七万八万七索七索九索七筒八筒

この1シャンテンに。
しかしこれが13巡目まで動かずやっと入ってきた牌も安めの六万引き、その間に波奈が、

二筒二筒四筒五筒六筒七筒八筒九筒東東東南南

このメンホンテンパイで追いつきヤミテン同士の勝負に。
ここは武藤が九筒を掴んで、東がなんとか1,500は1,800をものにする。

2本場
ここも東が武藤からピンフドラ1の2,900は3,500アガる。

3本場
武藤が東からタンヤオ三色ドラ2の7,700は8,600のアガリ点棒を取り戻す、東にとっては痛い放銃となる。

南3局は波奈が東から2,600のアガリ。

オーラス1本場にダブ南をポンしてツモり800・1,400のアガリを決めて他が放銃する中、ノー放銃に終わった波奈がこの半荘トップになり2連勝、総合もトップに。

波奈 +19.0P/+34.4P
武藤 +12.4P/▲19.4P
菊田 ▲12.7P/+12.4P
東  ▲18.7P/▲27.4P

 

4回戦
起家から武藤・東・波奈・菊田
東1局
3回戦で波奈に捲られてしまった菊田が嶺上からアガリ牌を引き、リンシャン役牌ドラ1の1,600・3,200の好スタートをきる。
その後、南1局まで小場が続き、2ハンまでのアガリのみで親もすぐに流れる早い展開に。点棒を取り戻したい東・武藤には苦しいところ。

南2局 ここで大きなアガリをモノにしたのは菊田。

六筒七筒八筒東東白白  ポン五筒 上向き五筒 上向き五筒 上向き  ポン南南南

これに波奈が白を放銃し7,700、トップにたっていた波奈の点棒を大きく削った。

南3局
武藤が先制リーチをかけるがツモれず、親の波奈が粘ってテンパイを入れ2人テンパイの流局。

1本場 ドラ五筒
ここでアガリをモノにしたのが武藤
ドラ表の四筒をツモり三暗刻ツモドラ1の2,100・4,100。
これで武藤はこの半荘30,000点を超え、このまま浮いて何とか望みを繋げたい所。

オーラス ドラ六索
少しでもトップとの点棒を縮めたい武藤は早いタンヤオのみの1シャンテンを拒否してピンズのホンイツ・チンイツに向かうがなかなかピンズが引けず、その間に東がドラの六索を暗刻にして15巡目に一索四索待ちのリーチ(13巡目に東からの二索を菊田がポン)、武藤も何とかチーをしてピンズのホンイツのテンパイを入れるも無情にもハイテイで持ってきた牌が一索、一瞬切るのを躊躇したが2人テンパイで沈んでしまうためここは勝負を選択、痛い8,000点の放銃となった。

菊田 +21.8P/+34.2P
東  +5.4P/▲22.0P
武藤 ▲11.0P/▲30.4P
波奈 ▲16.2P/+18.2P

 

5回戦
起家から東・菊田・波奈・武藤

東・武藤にとってはここで何とかプラスにもっていき6回戦に望みを繋ぎたい、波奈にとっても少しでも菊田との点棒を縮めておきたい半荘。

しかし東2局に親の菊田が
ダブ東ドラ1の2,600は2,800オール
ダブ東ドラ1の2,000は2,300オール
と連荘し、3人には厳しい展開となっていく。

東4局に東に7,700テンパイが入るも武藤が放銃、菊田の点棒を減らすことはできず。

オーラス武藤が何とか4,000オール、1,500は1,800のアガリを拾うも菊田は最小限の失点でこの半荘もトップで終える。

菊田 +15.0P/+49.2P
武藤 +4.2P/▲26.2P
東  ▲5.2P/▲27.2P
波奈 ▲14.0P/+4.2P

波奈もここで2連続ラスを引いてしまい苦しくなってしまう。

 

6回戦
起家から波奈・武藤・東・菊田
東1局
菊田が序盤から積極的に動き流しにいこうとするが、親の波奈に

五万六万一索二索三索四筒五筒五筒六筒六筒七筒八筒八筒  ドラ八筒

このテンパイが入りリーチ、しかしこれが1枚も引けずに菊田の300・500に流されてしまう。
波奈には苦しい立ち上がりになってしまう。

東2局
ここで3人の希望を打ち砕くように菊田が6巡目に

一万二万三万四万五万六万七万八万九万七索七索二筒四筒  ドラ二筒

このテンパイ。
このカン三筒をあっさりツモ、2,000・4,000をアガリ優勝がかなり近づく。

南1局(ドラ七索)親の波奈がみせる
13巡目に

一万一万二万二万三万三万一索三索五索八索八索九索九索

この1シャンテンから、14巡目15巡目に連続でドラを引き

一万一万二万二万三万三万一索七索七索八索八索九索九索

ヤミで親倍の手を入れる、これを菊田から直撃するかツモれば逆転が見えてくる。
しかしまたしてもテンパイ直後に菊田がカン六索をツモ。

これが最後の反撃のチャンスとなり終局、第25期天翔位は初めての挑戦とは思えない終始落ち着いた麻雀をした菊田に。