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新人王 レポート

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第32期新人王戦 予選レポート 藤井 崇勝

2018/09/11
執筆:藤井 崇勝


今年もこの暑い季節がやってきた!
2018年8月25日、第32期新人王戦。
伊藤優考プロから新人のプロへの激励の言葉で開幕した今期の新人王戦。
今後の活躍を夢見て集まった新人プロたちはどのような戦いを見せるのか。

 
100

 

前期の新人王戦から入会して5年目まで出場可能となった今大会。
予選7回戦を1日で行い、上位4名が翌日の決勝で新人王を決めるシステムとなっている。
決勝は日本プロ麻雀連盟チャンネルで生放送され、優勝すると様々なタイトル戦のシードやグランプリMAXに出場することが出来るため、若手にとっては今後活躍するチャンスが増える。是が非でも決勝に残り、優勝したいと思うだろう。
ルールは日本プロ麻雀連盟公式ルールで行われる。

 

100

 

1回戦目、新人の中では十段戦の上田と呼ばれるようになった上田直樹。アガリになかなか結びつかず今日は調子が良くないのかと思われたが、オーラスにようやく本手でアガリを見せる。

一万一万一索三索七索七索八索八索九索九索七筒八筒九筒  ロン二索

このアガリでマイナスを最小限に留めて次に繋げる。

 

2回戦目、天鳳位すずめクレイジーこと石川遼。打点が十分と見て後々にアガリやすくするための打牌選択に目がいく。

北家
三筒四筒六筒七筒八筒東東西西西白白白

最終形はこの形で、テンパイしたのは終盤だがそれまでの道中5巡目で先切りの三筒によってひたすらにピンズが場況的に安くなる。この局はアガることはできなかったがアガれない高打点の麻雀よりもアガれる高打点テンパイをという意思が見えた。

 

3回戦目、東京本部所属の鹿嶌がここで一気に飛び抜ける!!

東4局 南家:鹿嶌

一万二万三万四万五万六万七万八万九万九万四筒四筒五筒  ドラ九索

ここから一万八万九万と連続でツモり、8巡目で一万が高めの九蓮宝燈のテンパイ。九州本部所属の岩村美智子が一万を掴み鹿嶌へ32,000の放銃となった。ここから鹿嶌は南1局の親で4,000オール、6,100オールと一気に加点。10万点を超えるプラスポイントとなった。

4回戦終了時点での上位4名
1位:鹿嶌文太+102.8P
2位:中野妙子+70.5P
3位:中 寿文+67.2P
4位:辰巳春基+66.8P

 

4回戦終了時点で石川遼、別会場で庄田らがマイナスポイントによりここで敗退となった。別会場の参加者も道場にまとめられ5回戦目が開始される。5回戦で下位24名が敗退となる。ボーダーは+24.2P。

 

5回戦、前年度新人王戦2位の大橋幸正が東1局で8,300をアガリ迎えた親番。
東2局 親:大橋

五万六万六万七万七万八万二索三索七索七索六筒七筒八筒  ドラ五筒

ボーダー付近の大橋は少しでも打点を上げるために、手替わりを待ってヤミテンに構える。2巡後ドラの五筒を引き入れてリーチをし、四索でロンアガリ。11,600をアガると次局、この手を6巡目にテンパイ。

一筒二筒二筒三筒四筒五筒六筒七筒八筒九筒九筒東東  ツモ三筒

九筒としヤミテンで高めの一筒で18,300をアガリ、点数を伸ばす。

5回戦終了時での上位4名
1位:中 寿文+92.6P
2位:瀬下勝也+82.0P
3位:鹿嶌文太+81.6P
4位:中野妙子+77.9P

ここで上田直樹、前年度の新人王戦決勝に残った稲垣悠らが敗退する。この時点で決勝へ進めるボーダーは大体100P前後だろうと目標もわかりやすくなり、決勝に向けて6回戦目が開始される。

南1局 南家:犬飼彩乃

一万一万四万四万四万四索四索四索南南中中中  ドラ一万

ロンアガリでも倍満の四暗刻をテンパイしヤミテンに構える。見ているこちらも手に汗握る。山にはまだアガリ牌が残っていたが、アガることが出来ずに流局となった。
別卓では中部本部所属のプロ1年目、日高志穂が緊張しつつも着実にポイントを重ねていた。
東4局の親で7,700、次局は1人テンパイで流局、2本場は1,300は1,500オールとアガリを重ね、大きくプラスにして7回戦へと進んだ。

6回戦終了時
1位:鹿嶌文太+100.2P
2位:上田 稜+82.2P
3位:柴田航平+72.6P
4位:松田彩花+72.1P
5位:日高志穂+71.1P

決勝進出へのボーダーが6回戦より下がり、近年稀に見る混戦状態となった。1人飛び抜けた鹿嶌以外は最終戦卓内でトップを取った者が実質決勝へ進出するというようなポイント状況になり、誰が決勝へ上がるのか見ているこちらも予想もつかないポイント差で7回戦が開始された。

 

1卓
鹿嶌文太(1位+100.2P)高田翔(8位+66.3P)中野妙子(9位+65.6P)嶋田卓也(16位+56.8P)
2卓
上田稜(2位+82.2P)菊原真人(7位+68.9P)新井駿一(10位+61.9P)瀧田亮(15位+56.9P)
3卓
島田航平(3位+72.6P)中寿文(6位+69.3P)堤文吾(11位+61.8P)瀬下勝也(14位+57.1P)
4卓
松田彩花(4位+72.1P)日高志穂(5位+71.1P)楠原遊(12位+61.5P)田中翔太朗(13位+59.3P)

 

1卓:東1局 南家:鹿嶌

一万一万一万六万七万五索六索七索四筒四筒  ポン発発発  ツモ五万  ドラ発

2,000・4,000を簡単にツモアガリ、その後はアドバンテージを得てから親で一気に50,000点オーバーのトップで勝ち上がりを早々に決めた。

 

2卓
九州本部から東京本部に移籍した上田稜と菊原の競り合いのような展開になる。

東4局 親:上田稜

六索七索八索二筒三筒五筒六筒七筒九筒九筒九筒西西  リーチ  ドラ六索

新井駿一が先制リーチをしそれに追いついた上田稜。

二万四万六万六万六万四筒四筒八筒八筒八筒発発発

2人の競り合いになるかと思われたがそこに菊原が勢いよく追いかけた。

一万一万二万二万三万四万五万二索三索四索六索七索八索  リーチ

一万が1枚切れでなかなかこの手で追いかけることができないと思われるリーチで新井から2,600をアガる。これをアガった菊原が勢いそのまま41,600点のトップで終了した。

 

3卓
南3局の時点で瀬下以外の3人の競り合いとなっていた。
柴田航平が33,100点、堤文吾が36,700点、中寿文が31400点、瀬下勝也が18,800点。

南3局2本場 親:柴田航平

二索三索四索六索七索八索九索九索北北  ポン東東東  ツモ五索  ドラ八索

ここで11,600以上をアガると決勝が目の前の場面で選択は打九索
一索四索七索待ちに変えた直後に北でアガリを逃した柴田航平。ここでアガれずに流局してしまい、決定打を打てなかった。次局堤が3,900は4,800を中からアガリ、堤が決めたと思ったが、オーラスに中寿文が執念の麻雀を見せた。

六万七万七万四索四索五索五索六筒六筒南南白白  リーチ  ドラ六筒

三万六万の選択で六万待ちを選択した中文寿が一発で六万をツモり、3,000・6,000。
堤文吾を捲って中文寿がトップで終了した。

 

4卓
東2局 南家:松田彩花
北海道本部所属の田中翔太朗が親でリーチ。それに対して仕掛けて向かっていた松田彩花。

五索五索一筒一筒一筒二筒二筒二筒南南  ポン五万 上向き五万 上向き五万 上向き  ドラ一筒

親のリーチにハイテイを回してしまうが、形式テンパイが取れると見た日高志穂がハイテイ間際にチーテンを取る。このチーでハイテイが回ってきた田中が南を掴み松田へ12,000の放銃となってしまった。次局、自分のチーでアガリが生まれた日高志穂だが、全く気にしてない様子。

南家:日高志穂

四万四万四万六索六索八索九索南南南発発発  ロン七索

日高が8,000をアガリ、松田と日高の一騎討ちの展開へ。ここでも持ち味の爆発力で一気に加点した日高が50,000点オーバーのトップを決めて勝ち上がりを確定させた。

全卓終了し集計に入り結果発表が始まる。
1位は鹿嶌。2位は日高。3位は2卓で2位だった上田。4位が0.6P差で菊原が決勝へ勝ち上がりを決めた。
5位は3卓でオーラスに執念の3,000・6,000を決めた中だったが0.6P足らずに惜しくも決勝進出とはならなかった。

最終戦終了時の順位
1位:鹿嶌文太+133.1P
2位:日高志穂+117.3P
3位:上田 稜+94.4P
4位:菊原真斗+87.5P
5位:中 文寿+86.9P
6位:松田彩花+85.5P

この予選を勝ち上がり決勝へと進出する4名が決まった!

 

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翌日の決勝は夏目坂スタジオで放送対局となり、予選ポイントをリセットされ、半荘4回戦でのトータルポイント勝負になる。