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新人王 レポート

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第27期新人王戦 予選レポート

2013/09/05
執筆:嶋村 泰之


8月25日。今年で27期目となる「新人王戦」が行われた。

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前日より降り続く雨の中、参加者は過去最多の128人(男性97人、女性31人)。
また、所属本部支部ごとに記すと東京59人、九州16人、関西14人、中部11人、北関東9人、東北7人、
静岡5人、広島3人、北海道2人、北陸2人である。
例年は会場を2つ使用して行う予選であるが、今年は会場を3つ使用することとなった。

ここで「新人王戦」のシステムを簡単に説明しておこう。
・参加資格はその名のとおり新人プロ(入会3年目まで)のみである。
・ルールは連盟Aルールである。
・予選から決勝までを1日で打ち切る、1DAYタイトル戦である。
・予選4回戦終了時にポイント上位48人が予選5回戦に進出。そして予選5回戦、予選6回戦終了時にそれぞれポイント下位12人が敗退となり、予選7回戦(準決勝)を24人で行いポイント上位4人が決勝進出となる。
・予選7回戦(準決勝)まではポイント持ち越し。決勝は予選でのポイントはリセットされ、決勝2回戦でのトータルポイントがトップの者が優勝となる。

【予選開始】

午前11時。競技委員長である藤原隆弘プロの挨拶と合図により予選1回戦が開始。
早速各会場を回って注目選手たちの様子を見に行くことにする。

やはり最初に見てしまうのは羽山真生プロだ。アマチュア時代に王位戦を連覇した実績を持ち、今日も緒戦から+33.4Pと好発進。そして前チャンピオンズリーグ覇者の中村慎吾プロ。『予選4回戦で敗退しないようがんばります』とのコメントだったが、16,000点の4着と苦しいスタートとなる。27期生の中で実力No.1と噂の前田洋祐プロも気になるところだ。3人とも新人王戦は今年がラストチャンス。優勝を強く意識していることだろう。昨年の新人王戦ファイナリスト東谷達矢プロ、今年も来るのか?

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羽山真生プロ
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中村慎吾プロ
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前田洋祐プロ
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東谷達矢プロ

 

続いては女流の注目選手を。まずはコナミ「麻雀格闘倶楽部」で活躍中、高宮まりプロに小島優プロに小笠原奈央プロ。高宮プロと小島プロも今年が最後の新人王戦、是非とも頑張ってもらいたい。

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高宮まりプロ
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小島優プロ
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小笠原奈央プロ
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手塚紗掬プロ

昨年より連盟に所属となった手塚紗掬プロ。ロン2のCMでお馴染みの菅原千瑛プロ。そして麻雀最強戦の公式サポーターとして人気の、《ちーぼー》こと松岡千晶プロと《あさちび》こと石田亜沙巳プロ。

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菅原千瑛プロ
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松岡千晶プロ
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石田亜沙巳プロ
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立花つくしプロ

連盟四ツ谷道場にゲスト出勤の澤村明日華プロ、井上絵美子プロ、小谷美和子プロ、川原舞子。

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澤村明日華プロ
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井上絵美子プロ
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小谷美和子プロ
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川原舞子プロ

別会場に移動すると、まず目についたのはスカルリーパーA-jiプロ。プロレス団体の現役選手兼代表、そして現職の大分市議会議員という異色の麻雀プロである。そして昨年度の広島リーグを優勝した蒼山秀佑プロ、一昨年の新人王戦ファイナリスの朝比奈涼プロ、周囲からの高い評価を受けている期待の19歳石川純プロの姿もあった。

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スカルリーパーA-jiプロ
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蒼山秀佑プロ
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朝比奈諒 プロ
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石川純プロ

予選5回戦へと進むことが出来るのはポイント上位48人のみ。昨年までだと100人前後の参加者なので約半数が勝ち上がりとなるが、今年は128人もの参加者のため約3分の1という厳しい通過率となった。 朝比奈涼、石田亜沙巳、井上絵美子、小島優、スカルリーパーA-ji、菅原千瑛、高宮まり、手塚紗掬、中村慎吾、前田洋祐(※敬称略)もここで敗退となる。

石田亜沙巳『大物手がかわされる展開が続き、苦しかったです。』

井上絵美子『4回戦がプラスなら通過だったのに…悔しいですけど来年また頑張ります!』

小島優『手役が思うように決まりませんでした…。』

高宮まり『最後の新人王戦なので悔しいです。とても悔しいです。』

中村慎吾『もっと勉強して出直します』

 

【予選5回戦】

128人いた参加者も48人に絞られ、1つの会場にまとめられる。ここからは各回を通過するだけでなく、決勝進出の4人の枠に入るためにポイントを叩きにいかなければならない。4回戦終了後の首位は三浦智博プロで+74.5P、次いで羽山真生プロの+73.2P。この時点で+100Pを超える者もいるだろうと思っていたが意外にも横並びの展開であるため、+17.2Pの48位で通過した小笠原奈央プロにも十二分にチャンスがあると言える。ちなみに48人中女流プロは12人。仲田加南プロ以来6年ぶり3人目となる女性の新人王の誕生の期待も持てる。

そして5回戦が終了。現在の上位は

①大久保朋美  +85.9P
②清水哲也   +83.6P
③三浦智博   +79.6P
④赤木由実   +67.0P

通過は36人。注目していた石川純、澤村明日華、東谷達矢(※敬称略)もここでの敗退となる。

澤村明日華『何か色々とすみません…』

東谷達矢『去年の雪辱を晴らしたかったのですが…ダメでした。』

 

【予選6回戦】 ※以後敬称略

未だ大きく抜け出す者のいない団子状態のまま6回戦へ突入。現状トップを走る大久保は6回戦も攻める手を緩めず、31,500点持ちでオーラスを南家で迎え

一万三万一索二索三索一筒二筒三筒七筒八筒八筒八筒九筒  ドラ三万

ドラ表示牌のカンチャン待ちではあるが三色ドラ1の5,200テンパイ。ヤミテンに受ける人の多そうな手牌だが大久保は迷わず即リーチを敢行。これはアガれはしなかったものの、 打牌の速度といい攻撃型な雀風といい、観戦していて気持ちの良い打ち手だなと思った。

2位の清水、3位の三浦ともにポイントを伸ばし、大久保を抜き1位2位につける。4位の赤木は大きな3着を引き決勝の椅子を遠のかせてしまう。逆に抜け出てきたのは鶴と福島。ともに6万点大のトップを取りトータル3位4位につく。

①清水哲也   +105.3P
②三浦智博   +97.9P
③鶴浩昭     +91.1P
④福島祐一   +89.5P
⑤大久保朋美  +88.3P

ここでの通過ボーダーは小笠原で+34.5P。何と本日2度目のボーダー通過である。こうなると3度目も期待したくなってくる。決勝進出のためには予選最終戦での8万点、9万点のトップが必要となってくるであろうが頑張ってほしい。
6回戦通過は24人。健闘していた蒼山、松岡だがここで涙を呑んだ。

蒼山秀佑『現時点での全力は出し切りました。来年また頑張ります。』

松岡千晶『今日は感触的にとても良かったのに…悔しいです。』

 

【予選7回戦(準決勝)】

予選最終戦は6卓24人で行われ、今までの累計ポイント上位4人が決勝進出となる。卓組は以下のとおり。

「1卓」 清水哲也(①+105.3P) 江口一敏(⑫+65.1P) 服部学(+61.5P) 小笠原奈央(+34.5P)

「2卓」 三浦智博(②+97.9P) 松尾樹宏(⑪+66.2P) 塚越祐次郎(+59.8P) 小谷美和子(+41.2P)

「3卓」 鶴浩昭(③+91.1P) 羽山真生(⑩+69.1P) 厚谷昇汰(+59.6P) 窪田瑞樹(+41.5P)

「4卓」 福島祐一(④+89.5P) 西嶋ゆかり(⑨+69.9P) 上村政雄(+54.4P) 櫛田利太(+42.5P)

「5卓」 大久保朋美(⑤+88.3P) 原田知彦(⑧+72.2P) 吉井健人(+53.0P) 今岡英忠(+43.8P)

「6卓」 岡本和也(⑥+74.4P) 佐々木諒輔(⑦+73.4P) 坪井哲也(+52.5P) 赤木由実(+52.0P)

ご覧のとおりの団子状態である。首位の清水とて最終戦をマイナスで終わることとなれば決勝進出はかなり怪しくなる。どの卓からも目の離せない最終戦となった。

~15分経過~
1卓では清水が東2局に發トイトイ三暗刻ドラ3をツモり上げ4,000・8,000と決勝進出に向け大きく大きく前進。特大トップが条件の小笠原、東3局の親番で

四万五万五万六万六万八万八万五索六索六索七索七索八索  ドラ五索

高目をツモれば6,000オールというリーチを打つも、実らず。

3卓で羽山が開局に3,000・6,000をツモりトータルで暫定3位に。
6卓は赤木が開局に2,000・4,000。しかしまだ決勝ボーダーには遠いか。

~30分経過~

1卓は南場を迎えた時点で清水が47,900点のトップ目。決勝の椅子、1つ目は清水で堅いか。
2卓は南2局で塚越が39,400点のトップ目。しかし卓内にいるトータル2位の三浦も原点をキープしているため、塚越は現状では決勝ボーダーにはまだまだ遠い。卓内の並びがこのままであれば塚越は最低でも素点であと20,000点は欲しいところ。
3卓は南1局で羽山が44,800点とトップを走る。最終戦でボーダーが上がるであろうことを考えると50,000点は超えたいところか。
4卓は東4局2本場。櫛田と上村のマッチレースとなっているが、現状では2人とも決勝ボーダーには厳しい。
5卓は大久保が南1局の親番で値千金の4,000オール。44,400点のトップ目に立ち、決勝進出がかなり濃厚となってきた。
6卓は東3局で親の岡本が5本場まで積み39,900点のトップ目に。他の上位陣の結果次第では決勝進出もありうるか。

~終了5分前~
1卓はオーラスで清水が51,300点のトップ目。清水は当確か。
2卓はすでに終了。三浦が37,800点の2着でプラスを11.8P増やしトータル+109.7P。他の卓の結果待ちとなる。
3卓も終了。羽山は後半苦しい展開が続き、窪田と鶴にまくられ卓内3着で終わる。鶴が9.5Pほどスコアを伸ばしてトータルで+100.6とし、5卓と6卓の結果待ちとなる。
4卓は櫛田と福島が浮きで終えたが、両者とも決勝には厳しい。
5卓は最後も大久保が自らのアガリで終わらせた。トータル115.9P。この時点で1卓と6卓を残すのみなため、大久保は決勝確定となる。
6卓は南1局。西家、岡本が46,400点持ちのトップ目から

四万五万六万七索八索九索一筒二筒三筒五筒六筒七筒  ドラ北

このリーチを打つ。これを親の佐々木から出アガリ5,200の加点。現状トータル104.0Pで鶴をまくっている。

~7回戦終了~
1卓は清水が49,800点のトップで終了。6卓は岡本が53,600点のトップで時間打ち切りとなる。よって結果は

①清水哲也   +133.1P
②大久保朋美  +115.9P
③岡本和也   +110.0P
④三浦智博   +109.7P
⑤鶴浩昭     +100.6P

鶴はトータル3位で最終戦を迎え、浮きの2着で終われたにも関わらずの他卓からのまくられなので、本当に惜しかったとしか言葉が無い。
本命の1人であった羽山も決勝進出はならず。小笠原、小谷、西嶋、赤木の女流プロも準決勝で敗退となる。

小笠原奈央『優勝したかったです。』

小谷美和子『不甲斐ないです。でも良い経験になりました。来年また頑張ります。』

羽山真生『痛恨の6,000オール逃がし…情けないよ。』

決勝進出は清水哲也、大久保朋美、岡本和也、三浦智博の4人。

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これまでのポイントはリセットされ、決勝2回戦でのトータルポイント勝負となる。
第27期新人王となるのは果たして誰なのか。
決勝戦の様子は後日掲載される決勝観戦記にてお伝えさせていただきます。