特別昇級リーグ 決勝観戦記

第32期特別昇級リーグ最終節レポート

【第32期特別昇級リーグ決勝 優勝は曽篠春成】

第32期特別昇級リーグ決勝進出者
高木規雄
曽篠春成
高沢雅
青嶋宏樹
永井勝晴

 

 

規定により、抜け番は成績上位者からとなる。

 

 

1回戦は5位スタートの永井がトップ、青嶋が2着を取り、差が詰まる。

 

 

2回戦は青嶋がトップ。高沢が浮きの2着。高木と青嶋がほぼ並びに。

 

 

3回戦は曽篠がトップ。浮きの2着に青嶋。浮きの3着に永井。

 

 

4回戦は曽篠がトップ、2連勝。青嶋と曽篠がほぼ並び、永井は+74.9Pで対局終了。

 

 

最終5回戦はトータル首位高沢でオーラスへ。
曽篠がアガリ優勝の一万四万リーチ。
親番を落とせない青嶋から一万が出て、曽篠の優勝が決まった。

 

5位 永井勝晴

永井はトップスタートを切ったものの、最終戦抜け番という条件が重くのしかかった。4回戦南2局、曽篠の早い親リーチに7,700を放銃してしまったのが決定打となり、南3局の最後の親番を繋げなかった。特昇は2期以上の出場での優勝も多いのでまたチャレンジしてほしい。

 

 

4位 高木規雄

特昇リーグは飛び級制度が最も魅力的な対局であるが、優勝以外は特典がないのを承知で参加した高木。しかも同時進行のプロリーグ4節終了時ダントツの1位で、今決勝では優勝しか狙わない打牌選択が裏目に出た感があった。是非自力でB2昇級を決めて、曽篠との対局をまた観たい。

 

 

3位 青嶋宏樹
プロリーグ最終節に33.1Pまでマイナスしても来期C2リーグに特別昇級

3回戦までは素直に攻め続けた青嶋。首位に立っての抜け番4回戦はとても長く感じただろう。5回戦は動揺が見えた。高沢へのハイテイ放銃、ラス前の高木が連荘で粘って青嶋を捲り、行くしかないオーラス親番となってしまった。静岡リーグの皆も応援していたので、プロリーグの条件をクリアしてC2昇級してほしい。

 

 

2位 高沢雅
プロリーグ最終節111.2Pまでマイナスしても来期C1リーグに特別昇級。

現在C3リーグ2位。自力C2昇級の可能性が高い高沢にとっては2位以上、出来れば優勝がほしい戦いだった。

 

 

優勝 曽篠春成
プロリーグ最終節+4.0P以上で来期B2リーグに特別昇級

1回戦ラスと厳しいスタートを切った曽篠が最終局のアガリで初めて首位となり、第32期特昇リーグ優勝を決めた。プロリーグ最終節を+4.0P以上で終えるのがB2昇級条件。非常にプレッシャーがかかる対局だが、是非達成してほしい。

 

 

第39期鳳凰戦(プロリーグ)前期最終節は
2022/8/6(土)7(日)に行われる。

(文・吾妻さおり)