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特別昇級リーグ 決勝観戦記

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第24期特別昇級リーグ 決勝レポート 福島 佑一

2018/09/12
執筆:福島 佑一


特別昇級リーグ
出場条件・参加資格
4大タイトル出場、40歳未満、プロリーグ、タイトル戦成績優秀者
昇級条件
リーグ戦で欠場、休場がなく、プラスの成績を収めること
優勝・B2昇級
準優勝・C1昇級
3位・C2昇級

決勝出場者
中川基輝+237.2P(+34.4P)C3
宮崎皓之介+179.4P(+0.1P)C3
大和+160.9(+91.1P)C1
斉藤豪+55.1(+31.6P)C1
特別昇級リーグの成績、(リーグ戦の成績)

全員リーグ戦をプラスで終えたため、全員に昇級権利はあるが、斉藤は優勝しか意味がなく190Pの差を捲くらなければいけないためなかなか厳しい。大和は自力でB2リーグに昇級したため権利がないため、優勝を狙ってくるだろう。中川、宮崎は3位以上であれば権利が発生する。もちろん優勝を意識しながら1つでも上の順位を狙ってくるだろう。それぞれ思惑がある中決勝戦が開始された。

 

1回戦(起家から斉藤・中川・宮崎・大和)

東1局
まず中川の勝負の入り方に注目したい。リードを生かして攻めていくのか、それとも守りにいくのか、その中川にまずテンパイが入る。

二万三万三万三万三万四万五索六索七索八索九索八筒八筒  ドラ六索

6巡目で特別場に動きもなかったためリーチするかと思われたが、ヤミテンを選択しすぐにツモリ500・1,000。

東2局
またしても中川に手が入る。

五万五万六万六万七万七万八索八索二筒三筒四筒四筒五筒  ドラ八筒

6枚見えていることもありヤミテンに構え大和から5.800。
この2回のアガリを見て今日の中川は戦い方が守備的であることがわかった。宮崎、大和は追いつくにはツモって中川の点棒を削っていくしかなさそうである。

東3局2本場
大和が魅せる。8巡目にこのアガリ。

一万一万九万一索九索一筒東南西北白発中  ロン九筒

放銃してしまったのが斉藤、巡目も早く余りもなかったため仕方がないが、これでただでさえ苦しいのにより一層苦しくなってしまった。この後斉藤も諦めずに手を作るがアガリ制限がつき何もさせてもらえなくなってしまった。

南2局1本場
追いかけたい宮崎がこのテンパイをいれる。

一万九万九索一筒九筒東南南西北白発中

2回目の役満かと思われたがここは流局。

南3局3本場
宮崎がピンフを大和からアガったのだが、またしても大和に国士のテンパイが入っていた。宮崎、大和ともに執念を見せるもなかなか中川の点棒を削れない。

南3局4本場
宮崎、斉藤がドラ単騎のリーチを掛ける。先に仕掛けていた中川が一度受けに回ったが粘ってテンパイをいれこのアガリ。

三索六索七索八索二筒三筒四筒  チー五万 左向き六万 上向き七万 上向き  ポン北北北  ドラ八索

大和から2,000は3,200。

オーラス親番の大和はトップ目ではあるもののまだまだ点棒稼ぎたいところであろう。しかし2,000を1回アガっただけで中川に親を落とされてしまった。

1回戦結果
大和:+22.0P 中川:+14.9P 宮崎:▲4.4P 斉藤:▲32.5P

トータル
中川:+288.1P 大和:+182.9P 宮崎:+175.0P 斉藤:+22.6P

 

2回戦(起家から宮崎・中川・斉藤・大和)

東1局1本場
前局ピンフをアガリ連荘した宮崎が執念を見せる。

一万一万六万六万四索四索五索五索六索六索七筒八筒九筒  ロン一万  ドラ八筒

ヤミテンで中川から3,900は4,200を討ち取る。出アガリ7,700ツモって3,900オールとリーチをもっとも打ち易い手であったが、中川のペンチャン落しを見抜き見事に直撃をとった。

東2局
宮崎に直撃された中川が勝負に出る。

六索六索七索七索八索二筒二筒三筒四筒四筒五筒五筒六筒  リーチ  打中  ドラ中

親番で高目11,600あるので普通といえば普通のリーチであるが、1半荘目の打ち方を見ているとヤミテンに構え、ドラ中を鳴かれ危険な牌を持ってくればオリを選択すると思っていた。そしてリーチ宣言牌のドラ中を大和がポンしてテンパイ。

一索一索三索四索五索東東南南南  ポン中中中

大和にとっても直撃する大チャンスなので押していくが八索を掴み11,600の放銃。
ここまでかなり守備的に戦ってきた中川が勝負所できっちり結果をだしてきた。まだまだ先は長いとはいえ優勝は決まってしまったのではないかと思わされるアガリであった。

南4局1本場
オーラス4,200点浮きで迎えた中川が五索八索待ちの役ありテンパイを入れる、テンパイ打牌の発を親の大和に鳴かれてしまう。残り数巡の所でこのアガリ。

五万六万七万七万八万九万一索二索北北  ポン発発発  ロン三索  ドラ発

放銃してしまったのは中川であった。この半荘浮きでさえ終われば大きな優位を持って残り2半荘を戦えるだけにオリたほうがよかったように思える。中川にとって手痛い放銃になってしまった。
2本場は中川がマイナスを受け入れ、アガってこの半荘を終わらせる。

2回戦結果
大和+18.5P 宮崎+8.0P 中川▲9.5P 斉藤▲17.0P

トータル
中川+278.6P 大和+201.4P 宮崎+183.0P 斉藤+5.6P

 

3回戦(起家から斉藤・宮崎・中川・大和)
大和、宮崎はこの半荘はなんとしても自分は浮き、中川をマイナスしておきたいところであろう。
東1局で大和が

三索三索三索四索四索四索二筒二筒八筒八筒  チー三筒 左向き四筒 上向き五筒 上向き  ロン二筒  ドラ八筒

斉藤から3,900。

東2局では宮崎が

一万二万三万七万七万二索三索四索三筒五筒  ポン東東東  ツモ四筒  ドラ四筒

2,000オールをアガリ中川を追いかける。このまま黙って見ているわけにいかないと中川が次局仕掛ける。

ドラ九筒一索ポン、九筒ポンと鳴きこの形。

七索六筒七筒東発中中  ポン九筒 上向き九筒 上向き九筒 上向き  ポン一索 上向き一索 上向き一索 上向き  ドラ九筒

中川のこういった仕掛けはよく見かけるがこの局面ではどうであっただろうか。ドラの九筒を鳴かせたのが親の宮崎であり、オリてくれることはなかなかないし、逆に他の2人は字牌を打たずにオリることが予想される。となるとリードしている状況で親と1対1になりこの2シャンテンではリスクが高いように思えてしまう。結果は宮崎がリーチを打ち1人テンパイで流局。

東4局
ここで3人の手がぶつかる、最初にテンパイを入れリーチを打ったのは宮崎。

四万五万四索四索一筒一筒一筒四筒五筒六筒七筒八筒九筒  ドラ四索

これに追いついたのが中川。

二万三万四万四万五万六万七万七万二索三索二筒三筒四筒

終盤大和も追いつく。

一万二万三万四万五万六万八万九万七索七索六筒六筒六筒

ここで大和、宮崎が勝てば勝負はもつれてくるが結果は3人テンパイで流局。

東4局1本場 供託1
もう1度大和が勝負手のリーチを入れる

一万二万三万四万五万六万六万七万八万九万三筒四筒五筒  ドラ五万

高目6,000オールであったがここは宮崎がかわす。

五万六万七万一索二索三索四索五索五索五索六索三筒四筒  ツモ二筒

南1局
大和がダブリーを打つ

一万二万三万四万五万六万一索二索三索一筒三筒六筒六筒  リーチ  ドラ西

しかし斉藤にかわされてしまう。大和、宮崎は差を縮めてはいるもののなかなか勝負手がアガれず、中川を焦らせるまでにはいたらない。
この後大きな動きはなく、宮崎、大和の2人浮きで終わり、中川をマイナスの3着で終わらせたため、最低限の目標は達成できたもののもっと縮めるチャンスがあっただけに悔しい半荘となった。

3回戦結果
宮崎+19.7P 大和+8.2P 中川▲10.9P 斉藤▲17.0P

トータル
中川+267.7P 大和+209.6P 宮崎+202.7P 斉藤▲11.4P

 

4回戦(起家から大和・宮崎・斉藤・中川)
最終戦になり大和は優勝しか狙ってないであろうが、難しいのは宮崎である。優勝するためには中川との差が65.0Pあり公式ルールでこの差を逆転するのは簡単ではない、しかも大和との差6.9Pと小さくC1が1番可能性の高いところだけに悩みどころである。

東1局
いきなり宮崎に大きな選択が訪れる

三索四索三筒四筒四筒白白中中中  ポン発発発  ドラ六筒

6巡目に大三元の1シャンテンとなり8巡目に四筒が場に切られる。もし宮崎が優勝を強く意識するのであれば鳴かないほうがいいであろうが、2位を意識するのであれば親が大和ということもあり鳴いて小三元のテンパイをとったほうが得なように思える。

難しい選択であるが、宮崎の選択は鳴かず優勝を狙いにいった。すぐに二索が鳴け高目大三元のテンパイが入る。しかしその直後にテンパイを入れた大和に放銃してしまう。

七索八索九索五筒五筒五筒六筒東東東  ポン七万 上向き七万 上向き七万 上向き  ロン六筒

宮崎の優勝を狙った選択は最悪の結果になってしまった。
次局は中川が親を落としにリーチにいく

一万一万三索四索五索四筒四筒四筒五筒六筒六筒七筒七筒

大和、宮崎も追いつくも中川が五筒をツモリ1,000・2,000は1,100・2,100。
東場の親は落とされてしまったものの大和は追撃の手を緩めず東3局にこのアガリ。

一万二万三万四万六万七万八万九万一筒一筒七筒八筒九筒  ツモ五万  ドラ五万

南1局の親でさらに加点したい大和であったが1本場で親を落としてしまう。これでさすがに決まったと思われたが、南3局、斉藤の親番で中川が局を流すために仕掛けたところに斉藤のリーチを受け、テンパイ打牌で7,700放銃してしまう。安全牌も少なく難しい選択ではあったが、結果一番やってはいけない放銃になってしまった。

2本場で大和が

四万四万五万六万七万二筒三筒六筒六筒七筒七筒八筒八筒  ロン一筒  ドラ二索

ハイテイで斉藤から7,700は8,300のアガリ。

オーラス、大和は7,700の直撃、跳満のツモ、倍満の出アガリの条件でなんとか手をつくるが最後のツモでテンパイを入れるのが精一杯であった。

4回戦結果
大和+40.9P 斉藤+5.9P 中川▲7.7P 宮崎▲39.1P

トータル
中川+260.0P 大和+250.5P 宮崎+163.6P 斉藤▲5.5P

第24期特別昇級リーグは中川の優勝で幕を閉じた。
WRCで2期連続の決勝進出で、今回特別昇級リーグに出場した中川がB2に昇級し、宮崎がC2に昇級することになった。