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特別昇級リーグ 決勝観戦記

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第26期特別昇級リーグ 決勝レポート 小林 正和

2019/09/11
執筆:小林 正和


平成から令和へ元号が変わり世間は新時代の幕開けとなった。麻雀界も昨年度からMリーグが始まるなど今まさに変遷の時期を迎えている。そんな淘汰される時代において必要不可欠要素の一つに若手の台頭が挙げられるだろう。次世代のニュースターによる新陳代謝なくしてはより良いものは生まれない。

26期目を迎えた特別昇級リーグはそんな若手が檜舞台に立つ為の近道。決勝メンバーは以下の通りとなった。※カッコ内はプロリーグ最終成績

+291.5P(▲45.5P) 阿久津 翔太(23) O型 34期前期(2年目) D1
+132.3P(▲13.9P) 伏見 誠一郎(32) O型 32期前期(4年目) C3
+114.3P(▲11.2P) 厚谷 昇汰(27) A型 29期前期(7年目) C3
+105.0P(▲32.9P) 蒼山 秀佑(28) A型 28期前期(8年目) C1
+97.5P(+26.6P) 菊原 真人(33) O型 32期前期(4年目) C2
昇級権利があるのは菊原のみ。(※優勝B2準優勝C1)

 

【1回戦】(起家から菊原・厚谷・蒼山・伏見)
■東1局ドラ四索
最初のテンパイは厚谷

三万五万四索五索六索七索七索八索八索八索四筒五筒六筒

そこに伏見が一筒北をポン、親の菊原がダブ東と456三色を絡めた六筒チーで応戦する。結果はヤミテンを入れていた蒼山に軍配。

三万三万三万一索一索一索二索二索二索三索四索五索西

15巡目に菊原が掴み6,400の放銃。4者がぶつかる立ち上がりとなった。

■東2局ドラ発
いきなりの失点で挽回したい菊原、7巡目でこの形

七万八万九万一索一索四索五索六索七索八索七筒九筒北

しかしなかなかテンパイできない。先制は14巡目に伏見

六万七万八万四索五索六索四筒五筒六筒六筒八筒八筒八筒  リーチ

これをあっさり七筒をツモリ1,000・2,000。

■東3局ドラ二索
菊原はタイトルこそないが4年目という浅いキャリアにおいて決勝はこれで4回目(他はWRC、新人王、特別昇級リーグ)という実績があり、状況に応じて打ち方を変える雀風。そんな菊原が迷わずに

一万一万二万三万四万二索四索六索七索八索五筒五筒五筒  リーチ

親の蒼山のテンパイ打牌を逃さず2,600の出アガリ。このあたりの打点・待ちの範囲の広さは菊原らしい。

■東4局ドラ二索
8巡目の厚谷

四万五万六万九万九万二索二索一筒二筒三筒三筒四筒五筒  リーチ

12巡目に菊原が追いつく

一索二索三索四索五索六索七索七索三筒四筒五筒東東  リーチ

結果は菊原がハイテイで東をツモリ2,000・4,000。

■南1局ドラ三索
ここまでアガリの遠い南家の厚谷に再度チャンス手が入る。12巡目でこの形

三索三索一筒二筒三筒五筒六筒六筒七筒八筒九筒南南

14巡目に七筒をチーするがこれをペン七筒で鳴く。

三索三索一筒二筒三筒五筒六筒七筒南南  チー七筒 左向き八筒 上向き九筒 上向き

現状ダブ南バックだが四筒を引くと一通確定の形へ。そこに蒼山が追いつく

七万七万七万七万八万九万一索一索七索八索九索七筒九筒  リーチ

2人に合わせるように親の菊原も仕掛け形式テンパイへ向かう。

二万三万四万四筒五筒六筒南  チー二万 左向き三万 上向き四万 上向き  チー四索 左向き五索 上向き六索 上向き

終盤まで決着がつかず迎えた菊原のハイテイ牌は八筒。蒼山のリーチの河には4巡目に五筒が捨てられている。菊原が選んだのは八筒を切って親番を維持する事だった。蒼山に8,000の放銃とはなるが決してサボらないのが菊原の良さでもあるのでこの結果は本人も受け止めているだろう。一方で厚谷が五筒六筒七筒で鳴いていたら違う結果になっていたかもしれない。

■南2局ドラ二筒
再三チャンス手を逃している親の厚谷の配牌。

五万五万六万七万五索六索七索八索一筒二筒三筒五筒七筒南

3巡目テンパイ

五万六万七万五索六索七索八索一筒二筒三筒五筒六筒七筒  リーチ

それに対して菊原が9巡目に仕掛けて追いつく。

三索四索四索四索五索二筒二筒三筒三筒四筒  チー七万 左向き六万 上向き八万 上向き

片アガリだが四筒は現物待ち。ちなみに厚谷がヤミテンにしていると5巡目に西タンキに変わりすぐに菊原から出アガリしていたが、結果はマンズのメンホン1シャンテンとなった蒼山が前に出て厚谷に高め八索で12,000の放銃。

■南2局1本場ドラ一索
またしても親の厚谷に勝負手が入り9巡目でこの形。

一万三万九万九万一索九索一筒九筒南西白発中

しかし最初のテンパイは菊原

四万五万六万七万八万四索四索五索六索七索四筒五筒六筒

一手変わり三色だが九万がフリテン
選択肢が色々ある中、菊原が選んだのはリーチ。北が場に4枚切れてしまったので厚谷は撤退。一人旅となった数巡後に菊原が三万をツモリ1,300・2,600は1,400・2,700。

■南3局ドラ南
親の蒼山が567含みのメンタンピンの手で先にドラの南切り。
これを菊原が仕掛ける。

一万二万三万三万三万五万六万二筒三筒四筒  ポン南南南

あっさり四万をツモリ2,000・3,900。

■南4局ドラ白
5巡目6巡目とたて続けに菊原が仕掛けてこの形。

九万九万三筒四筒五筒八筒八筒  ポン南南南  ポン発発発

8巡目にツモ七筒で待ち変えからすぐに蒼山から六筒が出て3,900の出アガリ。そして1回戦目が終了する。

1回戦結果
菊原+21.5P、厚谷+6.3P、伏見▲7.4P、蒼山▲20.4P

トータル
阿久津+291.5P、伏見+124.9P、厚谷+120.6P、菊原+119.0P、蒼山+84.6P

 

 

【2回戦】(起家から厚谷・阿久津・蒼山・菊原)
■東1局ドラ二万
4巡目に西ポンしている蒼山が6巡目でテンパイ。

一万二万三万五万六万七万三索四索二筒二筒  ポン西西西

菊原から二索がこぼれ2,000の出アガリ。

■東2局ドラ三筒
親の阿久津はまだ2年目にしてこの決勝の舞台に上がってきた若手のホープ。プロ入り後は2期連続で昇級しWRCリーグや十段戦なども惜しい所まで勝ち上がっている。初の決勝が昇級権利なしの2位と150P以上離したトップという難しい位置ではあるがしっかり優勝して来期の特別昇級リーグの権利を勝ち取りたい所だ。4巡目の阿久津。

一万一万三索三索四索四筒四筒七筒八筒九筒西西西  ツモ五索

迷う事無く打四筒でテンパイ取らず。非常に落ち着いた入りでこの一打だけでも雀力の高さが垣間見れる。
すぐに三索ツモで、

一万一万三索三索三索四索五索七筒八筒九筒西西西  リーチ

これを一発で六索をツモリ1,300オール。

■東2局1本場ドラ四索
10巡目親の阿久津。

四万四万七万七万七万二索三索四索四索五索六索六筒七筒

これをヤミテンから15巡目に五筒ツモ3,900は4,000オール。いくら2位と離れているとはいえこのアガリで本人はかなり落ち着いた事だろう。逆に4者にとっては厳しいアガリとなった。

■東2局2本場ドラ四索
厚谷が阿久津の連荘を止める。

一万二万三万四万五万六万二索二索北北  ポン東東東

8巡目にツモ二索で400・700は600・900。

■東3局ドラ五索
中盤の菊原はこの形。

二万四万六万七万四索四索五索三筒四筒九筒南白中

ここから五万を両面でチーを入れ打二万とする。結果は厚谷のツモアガリとはなるが、このあたりの駆け引きも菊原らしい。相手にプレッシャーを与える事も麻雀なのである。

厚谷
六万六万八万八万三索三索八索八索四筒四筒九筒九筒中  ツモ中 800・1,600。

■東4局ドラ七索
親の菊原が中盤に、

四万四万三索三索三索二筒二筒四筒五筒六筒中中中  リーチ

しかし序盤にポンテンを入れていた阿久津がかわす。

四万五万七万七万七万四索四索六索七索八索  ポン六筒 上向き六筒 上向き六筒 上向き

ツモ三万で500・1,000。阿久津の冷静なプレーが光る。

■南1局ドラ西
阿久津が第一打にドラの西。西家の蒼山がそれを仕掛けこのテンパイ。

三索三索四索五索六索七索八索  ポン西西西  ポン八万 上向き八万 上向き八万 上向き

厚谷から三索が出て7,700のアガリ。完全に阿久津が局を回す。

■南2局ドラ六万
中盤の菊原

三万四万八索八索六筒七筒八筒  ポン白白白  チー六万 左向き四万 上向き五万 上向き

そして蒼山

一索一索二索二索三索四筒四筒  明カン南南南南  ポン一筒 上向き一筒 上向き一筒 上向き

菊原が二万をツモリ500・1,000。

■南3局ドラ三万
8巡目の菊原

三万四万二索三索四索一筒一筒四筒五筒五筒六筒七筒九筒

ここからツモ二筒で打九筒。12巡目にツモ三筒で打五筒でヤミテン。しかし次巡ツモ切りリーチとする。

三万四万二索三索四索一筒一筒二筒三筒四筒五筒六筒七筒  リーチ

厚谷も追いかける。

三万三万四索四索二筒二筒三筒三筒四筒七筒七筒発発  リーチ

2人勝負手の中、16巡目に菊原が静かに二万を引き寄せ3,000・6,000のツモアガリ。

■南4局ドラ白
5巡目に阿久津が動く。

二万二万六万八万三索五索四筒五筒五筒南  チー六筒 左向き七筒 上向き八筒 上向き

その後、厚谷にドラの白ポンが入ると親の菊原が速度を合わせて、

五万七万四索五索六索二筒二筒五筒六筒七筒  ポン八索 上向き八索 上向き八索 上向き

そしてツモ六万で500オールをアガリ連荘に繋げる。

■南4局1本場ドラ四万
10巡目またしても阿久津が動く。

四万五万五万六万七万二索三索八索八索南  チー五筒 左向き四筒 上向き六筒 上向き

この仕掛けにより場が動く。

11巡目に蒼山が、

五万六万六万七万八万五索五索一筒二筒三筒三筒四筒五筒  リーチ

12巡目に厚谷が追いかける。

三万四万五万二索三索四索七索七索七索一筒一筒発発  リーチ

16巡目に蒼山が高めの四万ツモアガリ1,300・2,600は1,400・2,700で2回戦が終了する。

2回戦結果
阿久津+19.3P、菊原+6.1P、蒼山+2.2P、厚谷▲27.6P

トータル
阿久津+310.8P、菊原+125.1P、伏見+124.9P、厚谷+93.0P、蒼山+86.8P

 

 

【3回戦】(起家から阿久津・伏見・蒼山・菊原)
■東1局ドラ四万
蒼山が局を流す。

六筒六筒中中  ポン西西西  チー七万 左向き八万 上向き九万 上向き  チー四万 左向き三万 上向き五万 上向き

ツモ六筒で700・1,300。

■東2局ドラ四索
伏見は32期生であるがこの期はデビュー1年目でタイトルを取った庄田や藤井、あるいは2年連続十段戦準優勝の上田、そして対戦相手の菊原など多く活躍している期でもある。伏見本人も今回の優勝には並ならぬ熱い思いがある事だろう。
その伏見の親番。

二万二万六万七万五索六索七索四筒五筒六筒七筒八筒九筒

ヤミテンからの厚谷から八万で出アガリ1,500、連荘へ。

■東2局1本場ドラ中
親の伏見にチャンス手。

二万三万五万六万七万三筒三筒四筒四筒五筒五筒六筒六筒  ダブルリーチ

これを一発で高めの四万をツモり6,000オールは6,100オール。阿久津にプレッシャーを与える。

■東2局2本場ドラ七索
6巡目親の伏見。

七万八万二索二索七索八索九索四筒五筒六筒八筒九筒中

このチャンス手。しかし蒼山がかわす。

三万三万八万八万八万三索四索五索六筒六筒  チー五万 左向き四万 上向き六万 上向き

阿久津から六筒を出アガリ1,000は1,600。

■東3ドラ四筒
10巡目親の蒼山。

四万五万六万二索二索四索六索一筒二筒三筒  チー五筒 左向き四筒 上向き六筒 上向き

そこに菊原が参戦する

四万五万六万一索二索三索三索四索五索四筒五筒六筒東  リーチ

生牌の東タンキを蒼山から一発で出アガリ2,600。

■東4局ドラ白
伏見が局を流す。

三万四万五万三索四索六索七索八索一筒一筒  ポン中中中

菊原から五索で出アガリ1,000。

■南1局ドラ三万
中盤の阿久津。

四万五万二索三索四索七索七索七索八索三筒四筒東東

ツモ六万で打東テンパイ取らずから二筒を引き入れて3面張でリーチ。そこに追いついたのが蒼山。

三万三万五万六万七万三索四索五索六索七索七筒七筒七筒  リーチ

結果は2人テンパイで流局。

■南1局1本場ドラ三筒
4巡目に親の阿久津がポン南で動く中、またしても蒼山が前に出る。

四万四万四万五万六万二筒三筒四筒四筒五筒六筒白白  リーチ

これを一発で白をツモリ2,000・3,900は2,100・4,000の供託2本付。

■南2局ドラ八万
親の伏見がドラドラのチャンス手だが先制は7巡目に菊原。

三万四万五万三索四索五索一筒一筒二筒三筒四筒五筒六筒  リーチ

しかし阿久津がかわす。

四万五万四索五索六索一筒一筒発発発  チー九万 左向き七万 上向き八万 上向き

菊原から三万ロン2,000の供託1本付。

■南3局ドラ五索

蒼山
五索五索二筒三筒四筒六筒八筒  チー三万 左向き二万 上向き四万 上向き  チー八万 左向き六万 上向き七万 上向き

伏見
一索一索二索三索四索六索八索九索南南  ポン白白白

阿久津
三万三万五万六万七万五索六索三筒四筒五筒  チー四万 左向き五万 上向き六万 上向き

制したのは阿久津。七索ツモで500・1,000。

■南4局ドラ三索
10巡目の伏見。

二索三索四索五筒五筒七筒八筒中中中  暗カン牌の背七索 上向き七索 上向き牌の背  リーチ

そこに親の菊原が追いつく。

五万五万五万六万六万五索五索六索六索四筒五筒六筒六筒  ツモ五索

静かに時間が流れる中、菊原が選択したのは打六筒リーチ。しかし無情にも伏見から声がかかり7,700の放銃で3回戦が終了する。

3回戦結果
伏見+31.7P、蒼山+9.3P、阿久津▲13.0P、菊原▲28.0P

トータル
阿久津+297.8P、伏見+156.6P、菊原+97.1P、蒼山+96.1P、厚谷+93.0P

 

 

【4回戦】(起家から厚谷・伏見・菊原・阿久津)
■東1局ドラ五筒
厚谷は元々は北海道本部出身で、数年前から東京本部に移籍してきた経歴を持ち、昨年度は麻雀最強戦プロ代表戦で活躍するなどブレイクしそうな若手の1人。また独特なファッションでも有名だ。そんな厚谷の親番

五万六万七万二索三索二筒三筒四筒六筒六筒七筒八筒九筒

ヤミテンからの阿久津から四索で出アガリ1,500。

■東1局1本場ドラ白
5巡目の親の厚谷

五万六万七万八万八万五索六索七索七索八索六筒七筒八筒

ヤミテンからの今度は菊原から九索で出アガリ1,500は1,800。

■東1局2本場ドラ七索
菊原が連荘を止める。

四索四索五索六索四筒五筒六筒  チー三万 左向き二万 上向き四万 上向き  ポン五索 上向き五索 上向き五索 上向き

ツモ七索で500・1,000は700・1,200。

■東2局ドラ七筒
2巡目に親の伏見が仕掛ける。

一筒一筒三筒五筒六筒八筒八筒東北五索  ポン九筒 上向き九筒 上向き九筒 上向き

それに合わせるかのように菊原も仕掛ける。

二万二万一索二索二索六索七索白白中  ポン南南南

親の上家の厚谷は絞り、菊原は色違いの親からアシストを受けるという構図の中、巡目が進み先にテンパイは伏見。

三筒三筒五筒六筒七筒八筒八筒  ポン九筒 上向き九筒 上向き九筒 上向き  ポン一筒 上向き一筒 上向き一筒 上向き

一方菊原はまだ1シャンテン。

一索二索二索二索七筒白白  ポン南南南  チー五索 左向き六索 上向き七索 上向き

菊原の捨て牌には六索が余っておりかつ字牌は親の伏見にも鳴かれる牌。そのせいもあってか、周りからアシストはなく伏見が押している状況。気合の二筒押しもあっさり伏見が三筒ツモの6,000オールを決める。振り返るとこの局を阿久津は菊原にアシストすれば良かったと後悔していたが、なかなか難しい判断ではあったように思う。

■東2局1本場ドラ二万
一気にポイントを伸ばして阿久津にプレッシャーをかけたい伏見だったが、ドラドラの手が伸びずテンパイできない。一方で菊原が最後のツモでテンパイ。

一万二万四万四万六万六万六万七万八万九万六索発発  ツモ三万

阿久津もテンパイしていたがハイテイで発を掴み冷静にオリを選択する。菊原の1人テンパイで流局。

■東3局2本場ドラ五筒
12巡目、親の菊原がメンツ手から上手くトイツ手に切り変えて最速テンパイ。

四万四万五万五万四索四索一筒一筒五筒五筒七筒七筒白  リーチ

次巡、厚谷が追いつく。

一万一万五万六万七万二索三索四索五索六索七索五筒六筒  リーチ

結果は2人テンパイで親連荘。

■東3局3本場ドラ東
厚谷ドラの東をポンしてカン五万待ちでテンパイしている所に伏見が追いつく。

五万六万五索六索七索四筒四筒五筒六筒六筒七筒七筒八筒  リーチ

これを安めだが四万をツモリ1,300・2,600は1,600・2,900の供託2本付で5,2900まで持ち点を伸ばす。

■東4局ドラ三万

厚谷
二万三万四万五万二索三索五索五索六索二筒三筒白白  ツモ一万

何切る問題に出てきそうな牌姿だが、厚谷は白のトイツ落としを選択。しかしこの後が伸びない。また国士無双狙いの伏見が1シャンテンで牌が余り場に重い空気が漂う。チャンス手の厚谷も終盤に対応し全員ノーテンで流局。

■南1局1本場ドラ四筒
4巡目の菊原

五万七万五索六索七索一筒二筒三筒五筒六筒七筒発発  リーチ

これを9巡目にツモリ2,000・3,900は2,100・4,000。

■南2局ドラ南
ドラの南を持ち合って全員ノーテンで流局。

■南3局1本場ドラ七万
親の菊原

四万六万七索八索九索五筒五筒  ポン一筒 上向き一筒 上向き一筒 上向き  ポン発発発

厚谷から五万で出アガリ1,500は1,800。

■南3局2本場ドラ七万

阿久津
七万七万八索八索八索三筒三筒  チー七筒 左向き六筒 上向き八筒 上向き  チー三万 左向き二万 上向き四万 上向き

これを厚谷から三筒で出アガリ3,900は4,500。

■南4局ドラ発
3巡目の伏見。

七万八万九万六索六索六索三筒四筒五筒七筒八筒九筒発  リーチ

4巡目に菊原も追いかける。

三万三万三万四万四万二索三索三索四索五索南南南  リーチ

すぐに阿久津が伏見の現物一索を切って菊原に3,200を放銃して4回戦が終了。阿久津の落ち着いた判断が際立つ。

4回戦結果
伏見+27.8P、菊原+13.6P、阿久津▲17.1P、厚谷▲24.3P

トータル
阿久津+280.7P、伏見+184.4P、菊原+110.7P、蒼山+96.1P、厚谷+68.7P

 

 

【5回戦】(起家から阿久津・伏見・厚谷・蒼山)
■東1局ドラ四索
蒼山は今期の決勝メンバーの中では比較的経験のある選手。タイトルこそないが特別昇級リーグにおいては3回連続で決勝に進出している。
その蒼山

一万二万三万五索五索六索七索八索二筒二筒白白白

ヤミテンからの厚谷から二筒で出アガリ1,300。

■東2局ドラ四筒
親の伏見が4巡目に、

三万三万四万五万六万一索一索一索七索八索四筒五筒六筒  リーチ

九索をツモリ2,000オール。

■東2局1本場ドラ八索
10巡目の蒼山。

四万四万三索四索五索三筒四筒五筒五筒六筒白白白  リーチ

14巡目親の伏見。

一万二万三万六万七万七万八万九万五索六索八索九索九索

ここから八万をチーして形式テンパイ取るが直後に蒼山が七筒をツモリ1,000・2,000は1,100・2,100。

■東3局ドラ八万
親の厚谷。

一万一万四万五万六万七万八万二筒三筒四筒六筒六筒六筒  リーチ

伏見
二万二万六万八万二索三索四索六索七索八索  暗カン牌の背九索 上向き九索 上向き牌の背

2人テンパイで親連荘。

■東3局1本場ドラ六索
8巡目親の厚谷。

二万三万四万六索七索八索九索九索四筒五筒七筒八筒九筒  リーチ

13巡目に三筒をツモリ2,600は2,700オール。

■東3局2本場ドラ八筒
親の厚谷が5巡目に、

五万五万六索七索八索四筒五筒六筒北北  ポン東東東

次巡北ツモで1,300は1,500オール。

■東3局3本場ドラ九索
13巡目親の厚谷。

三万四万五万四索四索四索三筒四筒六筒六筒  ポン東東東

ツモ五筒で1,000は1,300オール。

■東3局4本場ドラ一万
ここにきて連荘を重ねる厚谷の5巡目。

六万七万七万三索三索七索七索白白中  ポン一万 上向き一万 上向き一万 上向き

しかし途中で役牌が東白に絞られ手が動かない厚谷。この局は東が暗刻の蒼山のアガリとなった。

四索五索六索八索八索二筒三筒四筒六筒七筒東東東

ヤミテンからの阿久津から八筒で出アガリ1,300は1,500。

■東4局ドラ白
9巡目の伏見。

三万四万五万六万七万八万三索四索六索七索八索中中  リーチ

一発で五索をツモリ500・1,000。

■南1局ドラ一筒

厚谷
六索六索六索二筒二筒六筒七筒八筒南南  ポン三筒 上向き三筒 上向き三筒 上向き

蒼山
四万五万六万七万八万九万五索五索六索七索八索五筒六筒

2人テンパイで流局。

■南2局1本場ドラ発
親の伏見の配牌。

一万二万二万三万三万七万九万四索七索二筒五筒八筒白中

ここから打五筒と高打点の手組とする。途中で蒼山が仕掛け出しドラの発も切って局を流してくる。それを受けて伏見が対応する中、蒼山の手牌は、

五索六索七索二筒二筒二筒三筒三筒四筒六筒  ポン西西西

結果はハイテイで蒼山が八索のスライドで五索を打ち厚谷に6,400は6,700放銃。

五万五万六万六万八万八万四索四索五索四筒四筒七筒七筒  ロン五索

伏見がもし真っ直ぐ手を組んでいたら、

一万二万二万三万三万四万七万七万八万九万九万北北

これでテンパイ。昇級権利がない伏見だった為、まっすぐ優勝を狙うかとおもったがここは手堅い選択をする。

■南3局ドラ九索
8巡目の蒼山

四万五万六万一索二索三索二筒三筒四筒八筒八筒中中  リーチ

これを厚谷から中で出アガリ2,600。

■南4局ドラ四万
親の蒼山1人テンパイ

一索二索三索三筒三筒六筒七筒  ポン中中中  チー一万 左向き二万 上向き三万 上向き

■南4局1本場ドラ西
8巡目の伏見。

三万三万五索六索六索七索八索八筒八筒八筒  チー四筒 左向き五筒 上向き六筒 上向き

これに阿久津が四索で放銃1,000は1,300で最終半荘が終了する。

5回戦結果
厚谷+22.1P、蒼山+5.1P、伏見+1.7P、阿久津▲28.9P

トータル(最終結果)
阿久津+251.8P、伏見+186.1P、菊原+110.7P、蒼山+101.2P、厚谷+90.8P

第26期特別昇級リーグは終始安定してポイントを積み重ねた阿久津の優勝となった。阿久津は条件を満たさなかった為、昇級とはならなかったが、来期の特別昇級リーグの権利を再度獲得したので今後の活躍にも注目したい。またその他の選手も昇級とはならなかった。冒頭にも言ったように、これからは連盟の看板を背負うぐらいの新しい選手が出てこないといけない。自身を含め、どれだけ危機感をもって麻雀に取り組めるか、それが僕ら若手の課題なのである。