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プロ雀士コラム

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『プロテスト受験にあたって』

2012/08/22
執筆:山田 浩之_プロテスト実行委員会


自分が日本プロ麻雀連盟のプロテストを受験したのが2000年9月。
それから12年の年月が経った。

受験当時は、ロン2や麻雀格闘倶楽部も無く、麻雀プロとはいったいどんなものなのか、どのような仕事があるのかもわからなかった。
そんな中でプロテストを受験したのは、働いていた雀荘に藤原隆弘プロがよく遊びに来ていたこと、
同僚に、連盟や他団体のプロがいたこと、そして何よりも麻雀が好きだから、強くなりたいからという単純な理由であった。

その当時4つのプロ団体があったが、その中で日本プロ麻雀連盟を選んだのは、
一番大きなプロ団体であったこと、そして他の団体よりも強い人が多いという話を聞いたからだった。

当然、強い目的意識や、明確な理由があったわけではないから、
プロとして「こうありたい」という目標や「こうあるべきだ」という心構えは当時一切なかった。

そんな自分が、プロとして仕事に対する姿勢が変わったのは2年前ぐらいのことかもしれない。
(もちろん、プロテストに合格してプロになってから、仕事に対して全く自覚を持っていなかったわけではないが…)
そのきっかけとなったのは、プロテストの仕事に携わることになってからである。

プロテストの仕事に携わるまでは、単に「麻雀が強くなりたい」「一人前のプレイヤーになりたい」という思いが強かった。
それは、麻雀プロとして一人前と認められるには、『AⅠリーグに上がる』『タイトルを獲る』と自分自身が考えていたからだ。
そのためには、当然、麻雀が強くなる必要があり、麻雀のことを常に考えられる環境に自分自身を置く必要があると思っていた。

麻雀格闘倶楽部ロン2以外の仕事をなるべく避けることで、自分の麻雀を磨く時間、見直す時間を増やし、
麻雀のことを常に考えられる環境を作ろうとしていた。
そんな時に、前原雄大プロに「ヒロくんは教えることが向いているよ。教えることで自分が学んだり、得たりすることもあるからやってみたら」と、
言って頂いたことがきっかけで、プロテストの仕事に携わることとなった。

プロテストの仕事を引き受けるにあたって、麻雀は絶対的な答えがないことが多いため、教えることは難しいとも思っていたし、
自分が人に麻雀を教えることが向いているとは思えず、正直自信もなかった。

けれど、受験生が回数を重ねるごとに成長していく姿を見ていると、教える立場としては嬉しく思え、この仕事を引き受けて良かったなと思えた。
また、自分自身、今までの麻雀経験で感覚では分かっていることを、受験生にそれを教えるためには、その感覚を言葉にして説明する必要があった。
そうすることで自分の考えを整理し、基本を再確認することもできた。

このように、自分にとってプロテストの仕事は、受験生の成長だけでなく、自分自身をも一回り成長させてくれる大切なものである。

では、そんなプロテストの概要を説明しよう。

★1次試験
→書類審査

★2次試験

・ 筆記テスト
→点数計算やルールなど麻雀の基本的な知識が問われる。

・ 面接    
→5人1組くらいの集団面接を行い、志望動機やプロになってからの展望などを含めた自己アピールの場となる。

・ 実技     
→半荘5回程度を打ち、総合順位で評価し、結果だけでなく内容や所作動作など各試験官が審査を行う。

★3次試験
→マナーや作法、フォームチェックを含めた実技指導。そして、毎回課題が出され小論文を提出する。
 月1回で全5回。5回目は筆記と実技の最終テストとなる。

そして、そのプロテストの現在の講師陣はというと、
伊藤優孝副会長を筆頭に、前原雄大プロ、藤原隆弘プロ、瀬戸熊直樹プロ、望月雅継プロ、
紺野真太郎プロ、滝沢和典プロ、内川幸太郎プロ、そして、私といったメンバーで構成されている。

麻雀に対し、プロとしての高い技術や知識、そして、それらを習得しようとする姿勢で取り組める人材の育成ができるよう、
全ての講師達は自分達も努力を重ねながら、受験生に対し、これまで自分達が学び得たものを伝えようと、
熱い思いをぶつけ真正面から向き合っている。

多くの才能や可能性、麻雀に対する熱き想いを持った受験生という名の若い芽が、
着実に実となり花を咲かせることができるお手伝いをしていきたいと考えている。

麻雀界に飛び込むきっかけはどうであれ、プロテストを通じて、麻雀に対する熱い想い、
また、麻雀に対して努力を惜しむことなく、今後の麻雀界を共に盛り上げていけるような人材に出会うことができれば…と思う。

日本プロ麻雀連盟は今、麻雀格闘倶楽部ロン2といったオンライン通信対戦や、
ニコニコ生放送でのタイトル戦だけでなく、様々な動画の配信といったメディアへの露出が増えている。

今後、今以上にチャンスはあると思うので、一緒に麻雀界を切り開き、盛り上げていきましょう!