リレーエッセィ

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まずはじめに、お断りしておかねばならぬ事がある。
このリレーエッセィは、ある者があるものを書き、それを名指しである者に送る。
送られたある者は、一ヶ月以内にやっぱりあるものを書き、それをある者に送る。
これ、いわば幸福の手紙の麻雀版である。
もちろん、送られた方は幸福どころか不幸の矢を射られたようでたまったものではない。
しかし、こんな読み物が麻雀ファンや仲間の見る楽しみとなれば幸いである。

(ホームページ編集部)

第83回:中村毅

2013/12/19


はじめまして、河井プロよりバトンを受け取った、東京本部の中村毅です。

今回、十段戦の決勝戦に残ったおかげで、このエッセィの依頼が来たと思いますが、来た日が2日目終了の翌日で、正直、その時は心が折れそうになっていたのでどうしようかと迷いましたが、自己アピールの場を与えて頂いたと思い了承しました。上手な文章は書く自信はありませんが少しの間お付き合いください。

まず簡単に自己紹介から。

1975年10月25日生まれ
京都市出身の現在B1リーグ所属の19期生です。

私が麻雀牌を初めて握ったのは、かれこれ33年前、5歳の時です。
親戚の叔父さんの家で、もちろん当時の自分はまだ子供で点数や役も解らず、ドンジャラと同じだと思い遊んでいました。

今でも覚えているが、当時役無しでアガリ「それはアガれ無いよ」と言われ「何で?」とごね、
「じゃ、1,000点ね」と言って、叔父さん達を困らせながら打った懐かしい思い出がある。

それからは役や点数を徐々に覚えていき、中学生になる前には普通に打てる様になっていました。
当時、同級生に麻雀ができる友達がほとんどいなかったこともあり、主にテレビゲームでした。
高校生になると、アルバイト先の先輩である大学生達と、毎週末、夜遅くまで楽しんでいました。

こうして考えて見ると、人生の大半を麻雀に費やしているなあと、再認識した私ですが、趣味としてゴルフもやっています。元々身体を動かすのが好きなこともありますが、室内競技である麻雀ばかりにならないためでもあります。

ゴルフ場に行くと良いリフレッシュになる。私的には、麻雀とゴルフには共通している所が幾つも有る様に思います。例えばコース戦略、プロの中でも分かれる様に安全にパーを取るか、果敢に攻めてバーディーを取りに行くか。

勿論、その時のスコアや成績によっても変わりますが、麻雀にも似た場面は多々有ると思います。
あと、とても大事なのは精神面だと思います。一流のプロゴルファーでもラウンド中に崩れると中々立て直しが効かなくなる程大切だと思う。

どんな状況でも揺れない精神力を身に付けるのは大変ですがとても大切です。
麻雀もイライラしたり心が弱っている時は、結して良い成績は出て無いと自分自身何度も経験しています。

ゴルフや麻雀には、その人の性格が出るのではないかと考えます。
私のゴルフは、ティーショットでナイスショットをするのがとても好きです。
麻雀に例えるなら、高い打点を目指しツモアガリした時と似ています。
攻撃的に攻めていると、ミスをした時にリスクが増えるのは覚悟しないと行けないです。

こうしてゴルフと麻雀にのめり込み、自分は好きな事を仕事にしたいと思い悩みました。
その時は、麻雀業界の事をほとんど知らず、麻雀は仲間内で打つだけだったのですが、いつの間にか負け知らずになり、物足りなくなり、フリー雀荘に行って見ようと、20歳の時に行ったのが最初でした。

その時も、どんな所なのか知らず緊張していましたが、入って見ると以外に明るく働いているスタッフの方々も若い人も多く、すぐに打ち解け仲良くなり、ほぼ毎日通う様になりました。
その内、自分も麻雀荘で働いて、色々な人達と打つ楽しみや、強い人達とも出会うようになりました。

麻雀にのめり込み、もっと強い人達と打ちたいと思いプロ連盟に入会しはや11年。
連盟員なら誰もが欲しがるで有ろう十段戦の決勝にようやく立てる事が出来たことは素直に嬉しく思います。

今まで、プロとして競技麻雀の決勝戦進出は2回ありますが、十段戦の雰囲気は全く今までと違い、しかも生放送。座った経験の有る人にしか判らないかもしれないけど、緊張感やプレッシャーを受けた中での対局でした。

開局早々、瀬戸熊プロから洗礼を受けます。
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詳しい事は牌図等見てもらえれば判ると思いますが、あまり前には行けない様な手牌なのに、目一杯の手格好にした所に親の瀬戸熊プロから8巡目にリーチが入り、手詰まりになった私は、安易にスジの八万を切り、12.000の放銃となってしまいました。

打った瞬間、心のなかで 「やっちゃった」と思いましたが、逆に放銃した事で少し落ち着いたと思いました。
しかし、こんな放銃した後に手が入る訳もなく、暫くは大人しくしていようと思い防戦一方でした。

初日、2日目と今ひとつ手が入らない焦りからか、自分らしい麻雀を全く打てず少し落ち込んで居ました。
後でパソコンで全ての対局を見ましたが、冷静に自分の麻雀を「酷い打ち方だな、何を言われても仕方ない」と、自分自身思いました。

最終日は最後まで諦めず、自分らしい麻雀を打つことを心掛けて挑みました。
全ての対局が終わってから改めて考えてみると、打点が欲しいばかりに無理な手作りをしてアガリ逃し等、ミスをしたら許して貰え無い人達相手なので、今回の3位という結果には、自分の力無さや、勝負弱さが原因と真摯に受け止め、この貴重な経験を生かし、自分の麻雀力を上げる為に日々精進したいと思います。

そして又来年、決勝の舞台に立てる様、頑張りますので、応援して頂いた皆様これからも私や日本プロ麻雀連盟を宜しくお願いします。

次回は、秋の王位戦で初タイトルに輝いた、森下剛任プロよろしくお願いします。