リレーエッセィ

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まずはじめに、お断りしておかねばならぬ事がある。
このリレーエッセィは、ある者があるものを書き、それを名指しである者に送る。
送られたある者は、一ヶ月以内にやっぱりあるものを書き、それをある者に送る。
これ、いわば幸福の手紙の麻雀版である。
もちろん、送られた方は幸福どころか不幸の矢を射られたようでたまったものではない。
しかし、こんな読み物が麻雀ファンや仲間の見る楽しみとなれば幸いである。

(ホームページ編集部)

第88回:前田直哉

2014/05/15


今回、森岡プロよりバトンを受け、リレーエッセィを書かせて頂くことになりました前田直哉です。
まずは簡単に自己紹介から。

1971年生まれの43歳17期生になります。
最初はC3からのスタートで、いきなり優勝して昇級した時の喜びは今でも忘れられません。

そして順調に昇級して、C1の時に王位戦の決勝に残ることが出来ました。
緊張は全くしませんでした(笑)と言うか、何も知らないって恐ろしい・・
決勝の相手は、泣く子も黙る荒正義プロ、現鳳凰位の藤崎智プロ等、いずれも実績のあるプロばかり。
7回戦の戦いで、結果は惜しくない準優勝(笑)。荒プロの圧勝でした。

次も決勝に残って戦いたい!そう強く思っていたら、すぐにチャンピオンズリーグの決勝に残ることが出来ました。
結果は惜しくも準優勝・・
オーラスを迎えてトップ目でした。が、まくられましたけど何か?(笑)

そしてリーグ戦でも優勝して念願のBリーグ!
更にB2でも優勝!更にB1でも優勝して3期連続優勝達成!
もうここまでくれば怖いもん無し!誰でもかかってこんかーい!!
ってなると思うでしょ?私の苦難はここからでした。(T_T)

仕事やプライベートでいろいろありすぎて、麻雀スランプどころか、第一打から何していいのかわからない・・
配牌を貰っても、何を狙ったらいいのか想像すら浮かばなくなるほどでした。
今思うと、一緒に戦っている人達に本当に申し訳ない気持ちでいっぱいになります。
そして麻雀にも申し訳なく思うほどでした。

案の定、リーグ戦は散々な結果に終わり、そのままB1リーグへ。
B1でも立ち直れずB2リーグへ・・
もう1つ落ちたらプロを辞めてしまおうかと、そう思った時期もありました。

そんな時でした。麻雀仲間からこんな言葉を耳にします。
この前あるプロが「前田プロはもう過去の人だね」って言ってたよ。と言われ、
カッッッッッッチーーーーーン!!ですわ(笑)
まあ、以前の勢いを知ってる人から見れば、そう思われても仕方ないとは思いますけど。

きっかけはどうあれ、燻っていた何かに火がついた思いでした。
今思えば逆に、ありがたかったなと思います。

そしてそこからは順調に昇級し、やっと念願のA1入りを果たすことが出来ました。
更に、先日行われたグランプリMAXに出場することとなり優勝することが出来ました。
もちろん優勝出来たことは嬉しかったですが、自分を応援し祝福してくれる人がたくさんいて、そのことのほうが嬉しかったです。
今まではハングリー精神できましたが、これからは応援してくれる人の為にも頑張ろう・・そう思います。

でも、本当の闘いはこれからです。
昨年から、プロリーグを連盟チャンネルで配信するため、平日にスタジオで対局が行われることになりました。
このため、会社勤めの私にとって正直厳しいスケジュールとなりました。
きっと同じような思いの方もいるかと思います。

リーグ戦だけでも年間10日の休みを取らなければなりません。
しかも、家では私が料理担当!意外でしょうけど料理は大好きなんです!(笑)
毎日のご飯はもちろんお弁当まで作ります。

家事と仕事と麻雀。すべてを完璧にやるのはかなり大変でしょう。
でも、すべて精一杯やりきります。
もう過去の人とは言われたくないですし、これが自分の闘い方だと決めたのですから。

では次のバトンは、先日行われました第23期マスターズ優勝の西島一彦プロお願いします。