リレーエッセィ

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まずはじめに、お断りしておかねばならぬ事がある。
このリレーエッセィは、ある者があるものを書き、それを名指しである者に送る。
送られたある者は、一ヶ月以内にやっぱりあるものを書き、それをある者に送る。
これ、いわば幸福の手紙の麻雀版である。
もちろん、送られた方は幸福どころか不幸の矢を射られたようでたまったものではない。
しかし、こんな読み物が麻雀ファンや仲間の見る楽しみとなれば幸いである。

(ホームページ編集部)

第101回:ケネス 徳田

2015/06/19


片倉まちプロからバトンを渡されましたケネス徳田です。
渡されたのが離婚届じゃなかったのでホッとしました。

プロ連盟に入会してもうすぐ丸2年、時の立つのは早いものです。その前に12年ほど他団体に在籍していました。
ただ、どちらかというとその時期は『むこうぶち』(竹書房・近代麻雀)をはじめとした、闘牌原作やVシネマ闘牌指導、『夕刊フジ』の麻雀原稿(毎週火曜日掲載「艶姿真剣勝負」)などの創作活動が主な活躍分野です。
そのせいか日頃麻雀を打つ機会も時間も全くありませんでした。

もちろん日常的には麻雀の仕事に携わっており、モンド麻雀プロリーグ(CSチャンネル「MONDOTV」)などをはじめとする麻雀番組の撮影にも10年以上スタッフとして参加しており、同じ対局を撮影・編集・原稿と基本3回見ています。そのため目と頭では充分麻雀を吸収していたつもりでしたが、やはり稽古不足のためか勝負勘的なものが全く欠落していました。麻雀の成績を残せてなかった最大の原因です。

2013年にプロ連盟に入会します。それまでは異なる団体にいても、プロ連盟の人々と共に仕事をする機会が多く、麻雀に対する考え方、姿勢、発想に魅力を感じたのがプロ連盟入りした理由です。

同じ時期に夏目坂スタジオの開設作業にも携わり、今では『日本プロ麻雀連盟チャンネル』でタイトル戦、リーグ戦の配信が日常的に行なわれ、また「麻雀トライアスロン」を始めとした特別対局も随時放送されています。
幸い今期の大会レポートも任され、さらに嫁もMCをやらせてもらい、ずいぶん家計が助かっています、ありがたや。

プロ連盟のAルールというのは巷で行われる麻雀とは異なり、同じ麻雀でも感覚的には別のゲームです。
特に一番の違いは「点数がある時に攻めて、点数が無い時に守る」おそらく普通の麻雀とは全く逆の発想です。
他団体よりも順位点の割合が低く素点重視。つまり「稼げる時に稼ぐ」「ダメな時は極力失点を抑える」が最大のポイントです。
「一発・裏ドラがない」「手役を作る」はその次の違いでしかありません。

幸い、この考えを早い時期から身につけられた、公式戦の成績は予想以上に上々。
デビュー期のDⅢでは2位昇級、そのおかげで翌期の特別昇級リーグに参加。
最大BⅡリーグへのジャンプアップのチャンスでしたが…1回目は準決勝敗退。
DⅡ1位昇級で得た2度目の参加は準優勝(プロリーグマイナスのためC1昇級権利無し)。

何とか今期もチャンピオンズリーグ準優勝の権利で3回目の参加です。現状半分終わって2位。
リーグ戦も今回は多めのプラスなので、前回みたいにマイナスで終わることはないと思うのですが…。

公式戦の成績が良いのは、あげマンの嫁さん捕まえたから…ではなく、おそらく稽古の賜物だと思います。
「先手を取られたら基本オリる」だけなら正直稽古は不要でしょう。安全度の優先順位つけて切っていけば良いだけですから。

ですが「先手を取られたら行くか退くか」という押し引き、つまり勝負勘を身に付けるならば、適度な数と良質の稽古が必須です。
幸い、良質な稽古相手に恵まれ、お互い切磋琢磨し合って成績を伸ばし合っています。

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約1名、調子の悪い人がいますが、世界やTVで優勝しているのでよしとしましょう。

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最近、「プロ連盟に入って良かった?」と各方面から聞かれることが多々あります。
入ってみてわかったのが、努力すれば努力するほど報われる組織というのは他にありません。向上心が湧きます。

「これが最高というものはない-常に改善・進化があるのだから」

麻雀も仕事もそういうものなのです。プロ連盟も、上の人々は日々進化しています。
タイトルを取ってもそこがゴールでなく、むしろスタート。60歳過ぎているベテランの方々も成長期の如く。
組織はもちろん個人レベルにおいても、常に前に進み続けている人たちがいる限りは停滞することはないでしょう。

そんな環境に身を置けること、「本当に良かった」の一言です。

次回は、野口賞で決勝進出を果たした、連盟一の巨漢、柚木正仁プロお願いします!