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リレーエッセィ

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まずはじめに、お断りしておかねばならぬ事がある。
このリレーエッセィは、ある者があるものを書き、それを名指しである者に送る。
送られたある者は、一ヶ月以内にやっぱりあるものを書き、それをある者に送る。
これ、いわば幸福の手紙の麻雀版である。
もちろん、送られた方は幸福どころか不幸の矢を射られたようでたまったものではない。
しかし、こんな読み物が麻雀ファンや仲間の見る楽しみとなれば幸いである。

(ホームページ編集部)

第109回リレーエッセイ:藤井 すみれ

2016/02/11


皆さんこんにちは!
リレーエッセィのコーナーでは初めてお目にかかります。
25期生の藤井すみれと申します。

連盟に入ってそろそろ7年目が終わろうとしている中堅でございます。
雀力はまだ新人クラスなのが玉に瑕ですが…(´・_・`)
少しの間思い出話にお付き合い下さいませ。

4月に入って1年目の夏、チャンピオンズリーグの決勝にいきなり残ります。
右も左も分からない私が、完全なる運で勝ちとった幸運でした。
準決勝が沢崎プロ、藤原プロ、内川プロという…こう…えぐい?…失礼しました。
レベル1の村人がボス3人に立ち向かうような気持ちになったのを覚えています。

奇跡的に藤原プロと決勝に残り、西島プロと増田プロとともに戦いました。
なんとオーラス満貫ツモ条件のトータル2着目になり、メンタンピン高めイーペーコーをリーチしましたが、最後のツモは安め。
泣く泣くツモ切り、藤原プロの優勝でした。

このチャンピオンズリーグトーナメント?決勝の事は今でも鮮明に覚えています。
トーナメントでじっとしていればいいのに、増田プロのリーチに向かって行ってびっくりされたり(何も分かっていませんでした)、
準決勝で緊張と疲労でくしゃみがとまらない私に、沢崎プロがティッシュを渡してくれたり…。
一言でいうと「いたらない子」でした。

ただこの頃が一番打っていて、月の打数が300~400半荘。まだ20代なかばで若かったのでしょうね(笑)
それだけが自分の唯一の自慢であり、とにかく打っていれば何か見つかるかもしれない。
神様、私に何か授けて下さい!と躍起になっていました。

その後、ただ漫然と回数を打っていても駄目だと思い、おさえるように。
今は体力温存も考えて200前後プラス家に帰ったらロン2のスタイルに落ち着いています。

そして一番辛かったのは3年後、ふたたびチャンピオンズリーグの決勝に残った時。
内容も悪く、ほとんど何もできなかった私に
「1年目の決勝のほうが良かった。」とズバッと一言。
紺野真太郎プロでした。

正直、戦えてなかったのは自分でも分かっていました。
でも、そんな事言われたら、この3年間打ってきた日々は何だったんだろう?
あの頃よりは成長したと思っていたのに。
もう涙をこらえるのに必死で、打ち上げの食事も食べられず早々に逃げ帰りました。

その後は、紺野さんに何かを言われるのが怖くて避ける日々が始まります(笑)
でも、Cリーグの立会人だからリーグ戦にはいらっしゃるのです…。

ふと気付くと、背後に影が…
ハッ!紺野さん…!
100
(もちろんずっと見ている訳ではありませんが)

いつしか、意気消沈していた私は
【どの場面を見られても恥ずかしくないようにしよう】と改めてファイヤーします。

打ち上げで言われた厳しい言葉の数々は、私の麻雀が決勝にふさわしく無かったから。
何逃げてんだ!受け止めろすみれのバカ野郎!
今なら言えます。
紺野さん、あの時は本当にありがとうございました。

1月に昇級した時に頂いたメッセージがあまりにも嬉しかったので自慢させて下さい。

『(煽り文句なので略)?だけど普通に打つって事が一番難しくて、よく頑張ったと思います。』

…初めてのアメの味は涙でしょっぱかったです。

そんな訳で前述の通り、
後期リーグ戦でC2リーグからC1リーグへ昇級する事ができました!
その他にも昨年は、女流桜花BリーグからAリーグへ昇級。
最強戦全日本プロ予選ベスト8。
マスターズベスト28。
日本オープンベスト28。

など残念ながら決勝は一度もありませんでしたが、充実した年となりました。
今年もまた、ぞくぞくと対局が始まるので来期こそは!とわくわくしています。

最後になりますが、女流桜花の昇級、本当に嬉しかったです。
1年目から7年間Bリーグにいましたが、その間に同期の魚谷侑未はAリーグにあがり、連覇し、その後も決勝に残っている姿を指をくわえて見ていました。

数年前特に色んな方から
「魚谷さんはすごい、藤井さんも頑張って!」
と言われる時期があり、でも頑張っているつもりでも結果が出ずに心が荒んでおりました。

妬み・そねみは、私には何も生みませんでした。
今でも羨む気持ちはもちろんありますが、尊敬のほうが大きいです。
努力をして結果を出し続ける彼女は偉大です。

そしてその数年間も
「早く女流桜花Aリーグで打ちたいね!」
と言ってくれた魚谷に感謝します。
ライバルとしてはまだまだ力が足りません。もっと強くならないとね!

それでは春からの日本プロ連盟チャンネルで、皆様に面白い麻雀がお見せできるように、心とハートを鍛えておきますね!

…って両方メンタルやないかいっ!

さて、次回のエッセィはそんな私とは対照的な!?メンタルも芯も強そうな大亀あすかプロです♪
人気声優さんなのに、すごく気さくで素敵な女の子なんですよ(*´ω`*)
お楽しみにー!