鳳凰の部屋

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~プロリーグ~

2014/04/29
執筆:藤崎 智


プロ麻雀連盟の最上階にある、とても見晴らしの良い部屋である。
まだ新しいこの部屋の住人は「絶対王者」と「生きる伝説」と呼ばれているプロ連盟の新旧の怪物2人のみで、今回の私で3人目ということになる。

身分不相応のためあまり落ち着かない。
やはり自分には、普通のワンルームマンションの方が合っているように思うのだが、今は私が住まなければ、1年間空き部屋となってしまうので謹んで住まわせてもらうことにする。

ちなみに、新聞などの勧誘はおことわりさせてもらおうと思っている。
瀬戸熊プロが1年後戻ってきた時「汚い」って怒られないように、きれいに使わせてもらおうと思っています。1年間よろしくお願いします。

残暑きびしい9月。私のリーグ戦のスコアは▲127ポイントとなっていた。
昨年初めて鳳凰戦に進出した。結果は惨敗。
鳳凰戦史上最高のメンバーとまで謳たってもらったにもかかわらず、見せ場すら作れずの惨敗。
応援してくださった方々に申し訳ない気持ちでいっぱいだった。

昨年のリーグ戦は第1節から首位独走。最後まで一度も首位の座を明け渡すことなく鳳凰戦進出。
鳳凰戦の相手は強かったが、勝てる自信はあった。
それが、悔しいと思うことさえできないくらいの敗戦だった。

「鳳凰戦で敗れた次の年のリーグ戦は苦労する」

これは昔からいわれていたことである。
鳳凰戦で負けた悔しさが残っていて、また鳳凰戦に進出するために、少し前かがみになるのが原因だと思われる。
したがって、今年は目標を鳳凰戦進出ではなく、1年間頭を冷やす意味もこめて、残留狙いのつもりでいた。
このせいで、麻雀がかなり消極的になってしまっていたようだ。

9月の第6節終了時、昨年とは違う意味での首位独走状態である。
昨年のプロリーグは9節制。
例年より1節少ないので過去の例がそのままあてはまるかわからないが、例年の降級ボーダーが▲100ポイント前後。残り3節で、30ポイントから40ポイントプラスする必要があった。
残り3節でプラス30ポイント。けして難しい数字ではない。

しかし、現状維持では意味がないので少しだけ攻撃的に。
結果、この間違った計算と戦術が功を奏す。

もしこの時点で、今年の実際の降級ボーダーの▲80.0ポイントを意識していれば、残り3節でプラス50ポイントが目安となり、かなり攻撃的に闘っていたと思う。

もともと攻撃力の低い私が、かなり攻撃的に闘えば飛んで火に入るなんとか状態になっていた可能性が極めて高かったのではなかろうか。

計算能力が低かったおかげで助かった感満点である。
きっと私にも「麻雀IQ220」の計算能力があったら、そのまま降級していたはずである。
その前にこんなにマイナスしてないような気もするが。

秋10月。約+35ポイント。これで前原プロ、近藤プロの2人をかわして10位浮上。
早くも降級ポジション脱出。よしよし。
そして11月。連盟チャンネルでのリーグ戦生配信開始。
ちなみに私は第2週のB卓。前原プロがA卓で浮いたために、この時点では11位の降級ボーダー。
12位の近藤プロと直接対決。1、2回戦私は2着3着でほぼゼロ。
しかし近藤プロ連勝で、わずかに私をかわして私が最下位。

あれ?降級ボーダー▲100ポイント前後と予想していたのに▲92ポイントで最下位?
これがその時点での率直な感想である。

しかし、もうファンのみなさんにもおなじみとなっているかと思うのだが、次の最終節は下位4名による直接対決である。直接対決なら10ポイント前後のプラスマイナスは全く関係がない。
今日の後2回で大きく沈まない限り、どのみち最終節勝負である。

AリーグがらEリーグまで全11リーグあるが、1年間で一番面白いといわれるA1降級争い卓で、
古川プロ、前原プロ、近藤プロの3人と闘うことはほぼ間違いないと思っていた。
あれ、ダンプの名前がない!と思う方もいるとは思うが、そこは触れないでおこう。

結局何が言いたいかというと、あと残り6半荘の時点で、私は最下位だったということである。
あれ自慢?と思う方もいると思うが、そう、ただの自慢である。