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プロ雀士インタビュー

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第138回:第16回モンド杯優勝特別インタビュー 井出 康平  インタビュアー:内川 幸太郎
「相方に追いつかなきゃ・・・」

2016/02/24
インタビュアー:内川 幸太郎


彼と出会ったのはもう8年前になるのかな。
可愛い感じの顔をして、ちょっと生意気そうな振る舞い。
わたしも人見知りしない方だが、それを超える人懐っこさと陽気で気さくな性格に、すぐに2人打ち解けたのを良く覚えている。
それ以来、公私共にお世話している内川幸太郎が、モンド杯覇者でお世話されている井出康平のインタビューをお送りします。

1月某日、千葉県某所。
何度足を運んだか分からない場所へインタビューに出向く。相変わらず遠い、、、

内川「まずは、モンド杯優勝おめでとう!」

井出「おう。やってやりましたよ、ようやく。」

内川「ついにやりましたな。何度目のチャレンジだっけか?」

井出「3度目だね。初回出演から決勝には全部残っているよ。あなた知らないの私の活躍を?」

内川「え。あ、そうなの?凄いじゃん。たしか、モンド杯に出られるようになったきっかけは、野口勝優勝だったよね。」

井出「そうそう、あれが初のテレビ的な対局だったのだけど、最高だったね。見られるっていうのが快感になった。」

内川「そうなんだ、こーへー君らしいね。で、去年までと比べて心境に変化あったの?てか、ここ数年の活躍は凄いよね。リーグ戦を除いてw」

井出「うるさいよwあんただってA1見えるとこまで来ているじゃない。」

内川「うるさいよwまたお預けだよ。

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俺の話は置いといて、KO麻雀やっていた頃と比べると見違えて強くなっているじゃない?何か成長したとことか教えてよ。」

井出「やっぱり生活の変化かな。結婚して子供できて、負けていられないなって強く思ったのがあるのですよ。」

内川「何に負けてられないの?同世代のプロ?」

井出「同世代はもちろんだけど、それ以上に相方に追いつかなきゃなって。」

内川「奥様ですか。偉大ですな。」

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ご存知の方もいると思うが、奥様はあの二階堂亜樹さん。
2人が付き合い始めたころ、食事に誘われてついて行ったら亜樹さん紹介された時はびっくりしたなーw
良く一緒に麻雀含みで遊んだりするのだが、本当に仲が良い夫婦。
麻雀の話も本当にしょっちゅう議論し合っている(こーへー君の麻雀であった不幸話を亜樹さんがなだめてあげているのが半分だが)
近くにプロとして指針になる人がいて幸せだね、いい刺激をもらっているのは大きいね。

井出「面と向かっては言えないけどね、やはり彼女の麻雀界に貢献してきた事って凄い事なんだなぁと思うよ。俺もそうなりたい、追いつきたいってね。あ、これは書かないでね。」

内川「(書くよ)うん、書かないでおくね。」

内川「精神的成長はわかったので、戦略というか何か決勝を戦う上での作戦とかあったの?」

井出「昨年、一昨年の決勝を何回も見て、なんか自分かかっているなって思ったのですよ。もっと落ち着いて打とう、めりはりをつける様にしようという意識を心掛けたね。予選に関しては、今年からチャレンジマッチ落ちがシステム導入されたから、そこをついてよりアグレッシブに攻めたかな。ほら、みんな手堅くなりがちでしょ。ま、めちゃくちゃ手が入っていたのが大きいけど、うまく立ち回れたかな。」

内川「へー、結構考えているのだねwあ、失礼w」

井出「うるさいなwあとは、ある収録で勝又さんとかヒロさんとかの思考や打牌選択を学んだ事かな。手役読みや鳴きの待ち読みは、格段に成長したと思う。2人に限らず連盟の先輩方から学んだことは多いよ。」

内川「今回の勝因の局とか見どころを教えて欲しいな。」

井出「印象にあるのは決勝全2回戦の2回戦目南2局での山井さんのリーチを受けた局かな。」

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井出「1回戦山井さんがトップで俺が2着の2回戦目なんだけどね、山井さんが、

二万三万四万五索六索一筒二筒三筒六筒七筒八筒南南

これでリーチに来て、俺も単騎待ち変えて上手く七索同テン引き勝った局ね。点数状況的にもアガリが欲しかった場面で勝負所だったからさ。」

内川「あぁ、あの局みたけどぱっと見、なんか絵があった感がある局なんだけどw確かに競りの山井さんにアガられていたら優勝は山井さんだったかもね。」

後日、その局を見直してみた。
どうも記事にするには何ともがらくた感溢れるアガリ(総帥失礼します)だったので。

井出は

三筒四筒五筒八筒九筒白白  ポン西西西  ポン八万 上向き八万 上向き八万 上向き

ここから山井が放った白をポンして単騎に待ちかえしている。
供託もありアガリも欲しい局面だが、致命傷も負いたくない場面で白を鳴かない方も多いのではないだろうか。
鳴いても点数は1,000点から2,000点になるだけだし、守りの白が無くなれば4センチで守備は皆無。

ん!?牌譜を追うと白を鳴かないと、山井は九筒七索と引くことになりアガリがある(実際の入り目が六筒)、しかも即ツモ!
その間井出のアガリ牌七筒が小林の手に行くがおそらく放つことはないし、村上もテンパイしないので、少しでも受けというか弱気に白をポンしないと山井のツモアガリが濃厚な場面であった。
ここで満貫を山井がアガれば、ほぼ優勝であったであろう。

私にはあの場面で白を鳴けるであろうか。
ここまで解析してから話したのかな?いやそれは無いな。していたらインタビュー当日に、さも自慢げに私に話したに違いない。
こーへー君凄いじゃん。感覚なのであろうけど。間違いなく勝負所だったよ。

他にも、2回戦東1局や東4局のいい押しっぷりがありましたので、そちらの局も是非観てみてください。

内川「ところでこーへー君にとってのプロ像ってどんなもの?」

井出「ファンの方に麻雀の奥深さを伝えられるような打ち手になりたいね。」

内川「ふむふむ(ちょっと質問と外れたが、まいっか) 」

井出「こう、決められた打ち方というか、デジタルっていうのか分からないけど、システム化されすぎた麻雀やっていたらつまらなくない?また、その打ち方が最も勝てるって思われている風潮も嫌なのよ。」

内川「まー、手とり早く勝ち組みには回れそうだけどね。基本ベースとしては大切だと思うけど。」

井出「決められた事だけ教えてもらった事だけを信じて、その事を疑いもせずやり続けているのを見ると今の教育と被って見えるのですよ。もっと自分で考え、自分で試し、自分で工夫するってことを見ているファンの方にもやってもらいたい。だから自分はそういう麻雀を打って伝えたい。麻雀って、自分を成長させるのに凄くいいものだと思うから。我慢も必要だし、勝負所では戦わなきゃいけない。まさに人生そのものだなと!」

内川「なるほどー」

井出「夢はもっと沢山の子供に麻雀をやってもらいたい。自分自身を成長させるツールにして欲しいですな。俺は、子供が生まれた年にモンド杯に初めて出たのね。この子が大きくなった時に何かこう見せてあげられるものというか、記録みたいなものを残してあげたいなと思って3年戦ってきたのですよ。これからもファンの方や子供の為にどんどんいい麻雀を打っていきたい。」

内川「あ、熱くなってきちゃったからこのへんで大丈夫!ありがとうw」

井出「なんだよー。これからが本番なのにー。」

数年前とは明らかに違う意識でプロ生活を送っているのだな、と思ったインタビューであった。
と同時に、良きライバルで良き友人に追いていかれない様、自分も負けていられないなとも思った。

井出君。改めてモンド杯優勝おめでとう。
そのうち倒しに行くから待っててね。

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