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プロ雀士インタビュー

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第149回:第30期新人王戦優勝特別インタビュー 藤井 崇勝  インタビュアー:浜上 文吾
「メンゼンで押し通せるようなスタイルに・・・」

2016/10/05
インタビュアー:浜上 文吾


「新人王が関門海峡を越えた!」

新人王戦とは日本プロ麻雀連盟在籍3年目までの選手が出場できるタイトル戦。
入会してはじめに目標とするタイトル戦で、地方所属の若手選手にとっては東京で対局できる数少ないチャンスの場である。
夏真っ盛りの8月28日、第30期新人王戦が行われ、九州本部所属の藤井崇勝が優勝し「新人王」の称号はついに関門海峡を越えることになった。
3年前の第22期マスターズで当時九州本部所属であった小車祥が九州に初タイトルを持ち帰って以来の快挙達成であった。

今回のインタビューは九州本部所属の浜上文吾が行います。
まずはプロフィールから

 

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藤井崇勝(32期生)1992年7月17日生まれ24歳
アマ時代から九州本部主催のリーグ戦、タイトル戦に出場していて優秀な成績でプロ入り。
普段は福岡市から100キロほど離れた北九州市で美容師として働いている。

インタビュー会場は福岡市内のモツ鍋専門店。
一緒に新人王戦に出場していた吉田彩乃、同期の上田稜、副島さきこも同席してくれた。

 

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全員「まずは藤井くん新人王おめでとう!」

藤井「ありがとうございます!」

浜上「さっそくだけど新人王戦を振り返ってみてどう?」

藤井「プロ連盟に入会して新人王になることが目標だったので素直に嬉しいです。夏目坂スタジオでの配信対局も初めてでしたし緊張しっぱなしでした。」

浜上「対局前の選手紹介のインタビューでは全然緊張しているようには思えなかったけど?」

藤井「とにかく今思っていることを喋ろうと必死でした。インタビューがあったおかげで対局には落ち着いて入り込めました。」

 

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タイムシフトを視聴しながら

 

浜上「1回戦は起家スタートでなかなかの好配牌!」

 

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■1回戦(起家から、藤井・林・中川・弘中)
東1局0本場、4巡目

三万三万四万七万七万八万六索八索八索三筒四筒八筒八筒  ツモ八万  打三筒  ドラ八万

浜上「難しい手牌だけどリャンメンを捨てるとは少し驚いた~」

藤井「ここ最近、仕掛けを多用しすぎて自分の中でバランスが崩れて九州リーグの成績がさっぱりだったので、成績の良かった頃を思い出してメンゼンで押し通せるようなスタイルにするために七対子狙いで三筒を選択しました」

7巡目には

三万三万四万七万七万八万八万六索八索八索八筒八筒南  ツモ南  打四万

こうなり狙い通りの七対子ドラ2の9,600テンパイ。

藤井「とりあえずの仮テンでしたがいまいち良い選択ができなくて・・・その後も東4局にツモり四暗刻のテンパイをするも五筒で放銃になって苦しい展開でした。なかなかアガリに結びつきませんでしたが積極的に攻められたので2回戦目以降は落ち着いてまっすぐ攻めようと思いました。」

その後は2回戦、3回戦と2連勝して最終戦を迎える。

■3回戦終了時
林+36.1P 藤井+26.0P 弘中+3.4P 中川▲65.5P

浜上「最終戦、首位の林と10.1Pの差で迎えたわけだけど、どういう心境だった?」

藤井「東1局の親で逆転できるくらいに攻めようと思いました。」

■4回戦(起家から藤井・弘中・中川・林)
東1局0本場、6巡目

一万二万三万七万八万二索三索三索一筒二筒七筒八筒九筒  ツモ三筒  打二索 左向き

5巡目に三万をツモ、6巡目に絶好のドラ三筒をツモり先制リーチ。

浜上「あまり配牌はぱっとしなかったけどツモが良かったよね~」

藤井「そうですね!テンパイしたらどの待ちになってもリーチするつもりでした。2巡続けてペンチャンをツモれて感触は良かったですね。」

終盤に六をツモで2,600オール。

浜上「南1局2本場の七対子ツモの1,600オールが観戦して一番すごいと思ったけど?」

 

南1局2本場、供託+1.0

 

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南家、弘中のリーチ宣言牌のドラ発を北家、林がポンテン。

藤井「一番苦しい局面でしたね。林さんにアガられると不利な状況になるので勝負どころだと思って踏み込もうとは思いました。ギリギリまでテンパイする可能性を残せたのが良かったですね。一筒ツモは出来過ぎです。」

浜上「次の局のタンヤオリャンペーコーが決定打になったわけだね。」

南1局3本場

藤井
六万六万七万七万八万八万五索五索六索七索七索六筒六筒  ロン六索  ドラ五万

藤井「ポイント的にはだいぶリードしましたが、林さんの最後の親があるので最後まで集中できたと思います。」

浜上「オーラス見事にアガリ優勝と!」

藤井「はい、最後の最後に上手く手牌とツモが合ってくれて嬉しかったです。」

浜上「当日観戦していた私達もうれしかったよ~それでは目標のひとつであった新人王にはなれたけど今後の目標はなにかある?」

藤井「そうですね、今回の新人王優勝でマスターズ、十段戦、王位戦、グランプリMAXとシードをいただけたので、良い結果が残せるように頑張りたいですね。来年から鳳凰位戦にも出場できるようにしたいです。」

浜上「へ~プロリーグに出場する予定なのね。結構大変だよ~私なんか15年通ってるから慣れたけどね(笑)」

藤井「はい!全てに出場したいと思いまして。」

浜上「そうだよね、九州リーグや他の大会にも全部出場していたよね。ちなみに九州リーグには4年前から出場しているけど、最初はプロテストを受ける感じでもなかったよね。」

藤井「そうですね。」

浜上「受験してみようと思ったきっかけとかあったの?」

藤井「QGP山口の決勝で浜上さん安東さんとの対局がきっかけでしたね。あの時オーラスまで全員にチャンスがあって」

浜上「藤井君も私も安ちゃんも負けたのよね(泣)」

藤井「あの時の対局が何というか、しびれて楽しかったのがきっかけですね。」

浜上「そう言ってもらえると嬉しいね!今後も九州で競技麻雀の普及をしながら藤井君みたいな良い人材を発掘したいね。」

 

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※QGPとは九州本部主催のプロアマ混合のワンデータイトル戦、九州の各地方都市(福岡、大分、山口)で開催している(日本プロ麻雀Aルール)。

藤井「言い忘れましたけど、自分もプロ連盟の先輩方のように多くの方に対戦して面白かったと思われるような選手になりたいですね。その最初として10月29日のロン2ファン感謝祭in福岡に出場して、まずは自分のことを知ってもらいたいです。今ロン2のプロIDを取れるように毎日プレイしています。」

浜上「10月29日までにはユーザーの皆様と対局できるようにしましょう。あとまたタイトルが関門海峡を越えるように、選手全員で頑張らないとね!」

10月29日(土)にはロン2ファン感謝祭in福岡~第23回リアル麻雀大会~。
ゲストプロとして東京本部からは森山会長、小島プロ、滝沢プロ、高宮プロ、手塚プロ、魚谷プロと豪華ゲストで開催されます。
九州本部からも新人王の藤井をはじめ多数出場いたします。ぜひ多くの方のご参加をお待ちしております。

最後となりましたが、藤井崇勝は今後九州本部を背負って立つ選手です。
皆様応援よろしくお願いいたします。
最後までお付き合い頂きありがとうございました。