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プロ雀士インタビュー

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第153回:プロ雀士インタビュー 宮内 こずえ  インタビュアー:優木 美智

2016/12/01
インタビュアー:優木 美智


2016年10月29日
第14期プロクイーン優勝。
昨年12月の第10期女流桜花優勝の記憶も新しい中、これまで誰も成し遂げなかった史上初となる女流二冠が遂に誕生した。

宮内こずえ。
日本プロ麻雀連盟18期生。
映像対局では、ざっと両手で足りないほどの優勝経験を持ち、そこへ今年に入って女流桜花、プロクイーンと立て続けに優勝。
現桜花であり、そして現クイーン。いま、最も強い女流プロだろう。

インタビュアーは21期生、宮内プロよりは3年後輩わたし、優木美智が務めさせていただきます。

優木「こずえちゃん、プロクイーン優勝おめでとう!亜樹ちゃんと香織さんが桜花との両方のタイトルを持ってるけど、同じ1年間でのダブルタイトルはすごいよね!」

宮内「うん。史上初だから絶対にとりたかったんだよね!」

優木「サインの添え書きも『純白の牌奏者』から『W Tiara』に変えたって聞いたよ(*^^*)」

宮内「うん、でもとりあえず今度の12月の桜花決勝までは『桜花&QUEEN』って書くけどね!」

 

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新しいサインを書いてもらいました♪すっぴんでもこんなに可愛い♪

 

私が初めて宮内プロに会ったのはもう今から十数年前にもなる。第一印象は明るくて元気な可愛い女の子。
当時お互いの家が近かったこともあり、仕事終わりや休日にちょっと食事したり、ちょっと飲んだりしている内にどんどん打ち解け、お互いの悩みを聞きあったり、麻雀について質問をしあったり話し合ったりする仲に。最近では一緒にお誕生日会をしたり、旅行したり…。

 

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京都旅行でみんなで舞子

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伊良部島のビーチ

 

優木「プロクイーンは、ベスト8や決勝はこれまでもあったけど、優勝は初だよね。惜しいところまではここ何年も行っての優勝。どんな気持ちだった?」

宮内「うん。実は優勝の瞬間は、『ああ、勝ったんだなあ。』ってそれくらいだったの。だけどね、その日の祝勝会にみっちゃんが仕事終わった足で駆けつけてくれたり、亜樹ちゃんも次の日早朝からお仕事だったのにわざわざ来てくれたり。そういうのされて、みんなが本当に心からお祝いしてくれてるって思った時に、改めて優勝の実感と喜びが来たんだ。」

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優木「なんていっても史上初の二冠だもんね。」

宮内「そうなの。史上初ってやっぱり大きい。目の前にそのチャンスがあって、さっきも話したけど、どうしても史上初になりたい気持ちが強かったから、それは本当に嬉しかった。一昨年の決勝が一日目に大きくマイナスしてたから、少しトラウマもあって、闘ってる間はリードしていても不安な気持ちもあったし…。」

優木「わかる。わたしも対局中に不安な気持ちになるときある。ねぇ、そんな不安な気持ちを解消するために、している調整方法ってあったら聞きたい。」

宮内「あるよ!私は、自分がこの人強いなって思っている相手に頼んで、対局本番前に同じルールでセットを組んでもらうようにしてるの。出来るときは週に3回くらいはするよ。そうすると本番になって、練習であんなに強い人たちともやったんだしって気持ちの面でも落ち着くんだ。」

優木「ためになります。ところで今回は桜花優勝のシードでプロクイーンはベスト16からの出場だったけど、心構えとか意識していたことはある?」

宮内「悔いを残したくなかったから、対戦相手の打ち筋なんかは意識したかな。」

優木「うんうん、なるほど。私としては、やっぱりベスト8での勝ち上がり方がすごかったなぁ。3回戦終了時で1回戦のラスが響いてまだトータルラス目で、4回戦東3局に日向さんに8,000打ってかなり堪えたと思うけど、次局からの親番の連荘がすごかった。2,000オール、4,100オールと連続ツモアガリを決めた後の、ソーズの順子落としからの8,200オール!マジで鳥肌たったよ!

親番5巡目

二万二万四万六万七万八万九万六索七索八索北北発

ツモ発で打六索からの

一万二万四万五万六万七万八万九万北北発発発  ツモ三万

親番での爆発力は、ホントにすごいよね。
決勝戦でも随所に大物手を狙っての4,000オールや6,000オール決めてたし、私もこずえちゃんと何度も戦ったことあるけど、勢いに乗ったこずえちゃんの親番はホントに恐ろしいわ。」

優木「決勝戦、苦しい親番で、もらった配牌が

二万四万一索二索四索五索一筒六筒東南西北発中

こんな手を

一索二索三索四索五索六索七索八索九索南南北北

ここまで育てて、南をツモって6,000オールとか。
改めて観戦記も、読んだけどこずえちゃんの強さしか感じられなかったんだけど…。そんなこずえちゃんでもプレッシャーってあるの?」

宮内「めちゃめちゃある!」

優木「そうなのか。じゃあ、なにか決勝までにする験担ぎなんてある?」

宮内「たくさんある(笑)まず、もらったお守りは全部会場に持っていくよ!お洋服は袖が開いてたり肩が開いてたりすると気になるから対局に集中できる洋服を選んでる。それからねえ、食べ物や飲み物。前日にはできれば焼肉食べて、タン塩は注文する。当日の朝はクリームパン。対局前にレッドブルは必ず飲むかな。」

優木「ふむふむ。タン塩、クリームパン、レッドブル…あ、あれ?」

宮内「そうなの(笑)これ全部、昔みっちゃんが、『これ食べたらツイたよー!』って私に報告してきたヤツ(笑)」

優木「えっ。。。(2人で爆笑)そんなこと覚えてくれてたのね!なんて律儀なやつ(笑)」

宮内「あ、あとね。日頃から日常での2択を間違わないようにしてる!」

優木「日常での2択?なんだそれ。」

宮内「んとね。例えば、コンビニでお買い物したときに引けるクジとかあるでしょ?ああゆうのを、全力で引きに行く(笑)」

優木「そんなところまでも意識してるのね(笑)やっぱ律儀なヤツ(笑)さておき。実際、二冠達成して何か変化はあった?自分の気持ちでもいいし麻雀への姿勢とか。周りからの反応でも。」

宮内「ん~~~。なんか逆に自信がなくなったなぁ。麻雀打ってて常にかかってるような…。なんか違和感があるの。」

優木「こずえちゃんでも、二冠の看板はやはり大きく感じるってことかな…。でも、すぐに女流桜花の決勝またあるもんね!そうも言ってられないし大変なんだろうなあ。桜花連覇の思いとか意気込み、対戦相手も決まってるけど気持ち聞けるかな?」

宮内「対戦相手に関しては、、、前情報になるので内緒です!意気込みは、、、二冠の期間が短すぎる。もっと二冠でいたいから、二冠であり続けるその為にも頑張ります!!」

史上初となる連盟女流タイトルの二冠を達成した宮内こずえ。
私の大親友であり、良き理解者であり、時にはライバル。

『決め事をしないことを決めている。友達の相談に出来る限り一生懸命乗ってあげることを心掛けている』

これが何気なくなげかけた「日頃から大切にしてるものは?」という質問の答え。
そういえば私も昔よく、麻雀のことやプライベートで落ち込んでいるときにいつも励ましてもらった。
みんなに優しいから人の痛みもわかる。

彼女は、いつも笑顔で明るく、どんな相手にも優しい。たまに天然で何も考えていないように見える時もあるけど(笑)、実は傷つきやすく、繊細でどんな時も真っ直ぐだ。
麻雀はよく人の性格が出るというけれど、真っ直ぐな打ち筋や、ここぞという時の強い一打、どんなに苦しい状況からも諦めない麻雀は、正に、彼女の優しさと強さ。絶対に嘘をつかない裏切らない綺麗な心をあらわしているんだな、と思った。

それだから、優勝した時のみんなからの祝福は盛大なもので、私も彼女が優勝した時本当に自分のことのように嬉しかった。
そんなこずえちゃんの親友でいれることを誇りに思い、それに相応しくありたい。
インタビューを終えて、私も人としても打ち手としても尊敬する麻雀プロである彼女に近づけるように頑張りたい気持ちが高まった。

お家でのんびりドラマ鑑賞をする時が幸せを感じ、リラックス法。
これから始まる桜花連覇も成し遂げて、ゆっくりドラマ鑑賞を満喫してほしいな。
また祝勝会できるように応援してるね!!

 

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