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プロ雀士インタビュー

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第160回:天空麻雀18男性大会優勝特別インタビュー 小島 武夫  インタビュアー:中野 妙子

2017/02/27
インタビュアー:中野 妙子


麻雀プロといえば?
誰に聞いてもまず名前が出てくるであろう、麻雀界のレジェンド、ミスター麻雀小島武夫。

その小島先生が天空麻雀男性プロ大会で優勝されたということで、インタビューをさせて頂きました。
インタビュアーは女性大会に引き続き、中野妙子でお送りします。よろしくお願いします。

私の働く麻雀店の『小島武夫ツアー』で先生のお供をさせて頂くようになり、お話を聞ける機会が出来たものの、このようなインタビューは初めて。
色んな事を聞いてみるチャンスと楽しみな気持ちで先生にお会いしてきました。

 

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中野:「先生今日はよろしくお願いします!」

小島:「うん。よろしくね。」

中野:「まずは、天空麻雀優勝おめでとうございます!」

小島:「ありがとう。」

中野:「今回の決勝は、森山会長、寿人プロ、白鳥プロというメンバーでの対局でしたが、決勝に向けての心構えというか、誰に注意しようとかそういったことはありましたか?」

小島:「他の人を気にすることは特にないね。誰かを気にしたりとか、特別に何かに気を付けようとかそういったことはいつも考えていないね。平常心で、いつも通り戦うことを心掛けているよ。」

今回は2回戦で優勝を決めるという決勝。1回戦目で先生は4着という成績だった。

中野:「今回の決勝は2回戦戦うものでしたが、2回っていうことに何か意識をおくことはありますか?」

小島:「特にないね、ただ、その日の自分の調子はどうかな?と思うことはあるよ。今日の調子はどうかなー?という感じで自然に打つようにしているかな。」

中野:「自然に、ですか?」

小島:「そうだね、自然。牌が来るままに自然に打つ。調子悪くてどうしようもない時はあるからね!」

中野:「調子の悪い時にいつもと違うことをしてみたり、何か変えようとすることはありますか?」

小島:「特にないねー。」

中野:「戦っていて、怖いなって思うことはありますか?」

小島:「リーチリーチと来られるのが一番嫌かなぁ。やはり面前でバシッとリーチ来られてツモられるのが嫌だね。」

中野:「仕掛けはどうですか?」

小島:「仕掛けは基本、気にしないよ。役牌2つのホンイツとか、満貫クラスは別だけど、それ以外は気にしないね。やはり面前が強いと思っているからね。」

中野:「基本は、リーチしてツモ、ですね?」

小島:「そうだね。」

中野:「今回の決勝もまさにそれで、1回戦目は森山会長が点棒のない4着目からリーチリーチでトップまで追い上げたのがすごかったですね!」

小島:「森山くんも勢いに乗ったら手が付けられなくなるからね(笑) 」

中野:「ただ、今度2回戦目の先生がまた凄かったですね!1回戦は4着という成績でしたが2回戦に向かう時も特に意識することはなかったですか?」

小島:「そうだね、自然に、を心がけていたよ。」

2回戦目は起家スタート。優勝するためには落とせない、大事な親。ここで先生はまずリーチして4,000オールを決める。
1本場でもリーチ、佐々木から満貫をアガリ、2本場でもツモり4,000は4,200オール。

3本場では

四万五万七万八万四索四索五索六索六索八索八索四筒五筒  ツモ七索  ドラ六筒

ここから打八索とする。ドラの六筒をツモってから七万八万のターツを払っていき、

四万五万六万四索四索五索六索六索七索八索四筒五筒六筒

この高め三色をテンパイ。

三筒をツモり、

四万五万六万四索五索六索六索七索八索三筒四筒五筒六筒  リーチ

これでリーチ。ドラの六筒をツモり、また満貫をツモアガる。

 

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小島:「いやー、ツイテいたね(笑) 」

中野:「いや。ツキだけではなかなかあの状態になれないと思います(笑) 東1局の先生の親、4連発の親マンですよ。」

小島:「そうだったかね?(笑) 」

中野:「5本場まで積み、8万点超えでしたもんね!ああなった時の気持ちを聞かせてください。」

小島:「もうそうなったら、勢いを殺さないように、牌が来るように自然に打つということかな。」

中野:「まさに先生のおっしゃる、リーチリーチのツモ攻撃ですね!この時もう優勝は意識されていましたか?」

小島:「優勝は意識していなかったけど、あまり鳴かずにオリずに、自然にどこまでアガれるかなーとは思っていたよ。」

先生がよくお話されることは、自然に打つこと。やっぱりリーチが強いということ。
正にこれをやってのけ、オーラス満貫ツモで自ら優勝を決める。
最終的には9万点超え。圧巻の優勝だった。

中野:「せっかくなので色々お話聞かせてください!」

小島:「いいよ!」

中野:「プロになったきっかけを教えてください。」

小島:「阿佐田先生が、プロ団体を作ってみたら?と言ったことがきっかけかな。」

中野:「先生にとっての先生が阿佐田先生なんですね?」

小島:「そうだね。」

中野:「今まで、麻雀が嫌になったことはありますか?」

小島:「それはないねぇ。」

中野:「先生はゲストの時も休んでいるより麻雀打ってるほうがいいとおっしゃいますもんね。(笑) 」

小島:「そうだね。麻雀打ってるのがいいね。」

中野:「先生は色んな対局や大きな大会に出られていますが、対局前のジンクスとか大事な対局の前にすることはありますか?」

小島:「特にないね。なんか色々、あまり気にしないタイプかな。」

中野:「好きな手役はありますか?」

小島:「特にないけど、やっぱり三色や純チャンといった、手が大きくなるものが好きかな。ドラが絡んで打点が大きくなるケースがあるからね。」

中野:「やはり、手役狙って打点が高い華やかなものがお好きなんですね?」

小島:「まぁ、みんな好きだろうけどね(笑)見ている人がそのほうが面白いでしょ。見ている人がワクワクするようなのがいいよね。」

中野:「私の麻雀だめなところは性格の弱い部分がすごく出てしまっていると感じるのですが、麻雀に性格出ると思いますか?」

小島:「そうかな?あまりそこまで意識したことないね(笑) 」

中野:「麻雀とは、先生にとって何ですか?」

小島:「そういったことを難しく考えたことはないなぁ(笑) 」

中野:「例えば、麻雀をされていなかったら他に何か違うことをしてみたかったな、といったことはありますか?」

小島:「考えたことないねぇ。」

中野:「先生。。もしかしたら先生はあまり余計なこと考えないタイプなんですね(笑) 」

小島:「そうだねぇ笑) 」

やっぱり、先生はなんかおっきい!器がでっかい!
なんかこう、ちまちまと物事を考えない大きさがある。
やはりカリスマは、凡人とこういったとこが違うのか?
 

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先生と一緒に色んなお店を回らせて頂くようになり間近で見ていると、先生の凄さを目の当たりにすることばかりだ。
まず、先生がいると明るい。先生がいるだけでその場が明るい雰囲気になる。
先生が「がはは!」と笑うだけで、その声が聞こえるだけでみんなが明るい気持ちになるのがわかる。みんなが笑顔になる。
そして先生は自然に、呼吸をするかのようにみんなの事を気遣ってくれている。
それがあまりにも自然で、先生は本当にでっかい人だなぁとそれだけでももう足元にも及ばない気持ちになる。
それに加えて、みんなを惹きつける麻雀。

 

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『小島先生を一言でいうと?』質問させて頂きました!

宮内こずえプロ
「一言でいうとカリスマ。みんなを楽しませる才能がすごい。」

岡田茂プロ
「神!麻雀やってて、先生も楽しそうだし、周りも楽しくさせるところは凄いと思う。先生になりたい。」

滝沢和典プロ
「一言では言えません!」

先生はみんなを愛し、麻雀を愛し、そしてみんなからも麻雀からも愛されている本当のカリスマだと感じる。

中野:「えーと、好きな麻雀プロはいますか?(笑) 」

小島:「そうだねー、和典とか好きだねぇ。がはー!」

中野:「よく滝沢さんの名前は聞きますね!」

小島:「見た目もだけど、さわやかというか涼やかな所がいいねぇ。清潔感がある。汚いのはあんまり好きじゃないね(笑) 」

中野:「先生が今年の名人戦で名人戦は引退されると聞きました。寂しくなりますね。」

小島:「そうだねぇ、やっぱり寂しいなぁという気持ちはあるね。でもまた、なんかあるでしょ(笑)」

中野:「先生はいつまで麻雀されたいと思ってますか?」

小島:「麻雀は一生やるね!麻雀はやっぱり面白いからねぇ。」

中野:「先生を見ていて思うのですが、先生は『人』がお好きですよねー。」

小島:「そうかな?確かに麻雀を通じて色んな人と出会えるのは楽しいし、人と触れ合うことは楽しいね。」

中野:「先生はみんなにサインする時に色んな言葉を書かれていますが、あれは全部自分で考えたのですか?」

小島:「そうだよ。」

中野:「中でもお気に入りの言葉とかありますか?」

小島:「そうだねぇ。『麻雀は勝ったり負けたり』がわかりやすくていいかな(笑) 」

中野:「あの、、、、どうしたら先生みたいに麻雀強くなって優勝とかできるようになるか私にアドバイスをください!」

小島:「めぐってきた自分の戦いを一生懸命やることかな。そしてその戦いに普段から備えること。」

中野:「ありがとうございます!一生懸命!普段から基本をやる。」

小島:「うん。頑張って!がはは!がははっ!」

中野:「先生は麻雀プロでも最も多くの本を出版されているんですよね?」

小島:「そうだね。51冊。」

中野:「51冊!!すごいですね!!その中でもおススメはありますか?」

小島:「そうだねー、『絶対負けない麻雀』かな。」

中野:「これは以前私にも勧めてくれた本ですね!」

小島:「だいぶ昔に書いた本だけど、一昨年増刷されたんだよね。」

中野:「すごいですね!先生歌も出されてるんですよね?」

小島:「歌は1曲だけどね。五木寛之さんが書いてくれたんだよね。」

中野:「色んなことをされてますね!」

小島:「なんか自然にねー、やってみないかと話があってそうなったね(笑) 」

先生ほど自然体な方はなかなかいないのではないでしょうか?
日々、小さいことに感情を上げ下げしている自分とまるで違う先生。
先生のように大きくなりたい。大きい気持ちで人や麻雀に向かいたい。
先生と話していると、そういう気持ちになる。

中野:「先生、今日はお疲れの所どうもありがとうございました!最後にファンの皆さんにひとことお願いします。」

小島:「そうだねぇ。一生麻雀続けていくから、これからも応援よろしくね!かな。」

先生は今年81歳。この歳で麻雀を続けられているのだけでもすごいと思うのに、さらに強くてまた優勝したなんて、本当にすごいことだと思う。
先生の魅せる麻雀、人柄に魅了されている人はとても多いだろう。
もっと先生の麻雀を見たい。もっとプロとしての在り方を勉強させて欲しい。

ミスター麻雀。今後もみんなに『先生』と呼ばれるのは小島武夫だけなんじゃないだろうか?
先生と話していると、そんな風に思う。

先生の伝説は沢山あり過ぎて、私が知らないこともきっと沢山あるはずで、先生が麻雀界に残してきたものは本当に大きいものだと思う。
その存在自体が、みんなに夢を与えてくれる。会うと幸せな気持ちになる、小島先生。
いつまでも元気に、がはは!を聞かせて欲しいと思います!

中野妙子

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