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プロ雀士インタビュー

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第188回:天空麻雀20女性大会優勝特別インタビュー 宮内 こずえ  インタビュアー:小笠原 奈央

2018/12/14
インタビュアー:小笠原 奈央


「ロンッ!12,000!」

いつもと変わらず透き通った真っ直ぐな声が大きなスタジオに反響して響き渡る。

一索二索三索三索三索三索四索赤五索六索七索九索中中

5巡目にして、それは綺麗なホンイツ一気通貫赤の跳満。

最後の仕上げは色鮮やかな

五万赤五万赤五索六索七索三筒四筒赤五筒六筒六筒  チー六索 左向き七索 上向き八索 上向き

ツモッ!4,000オール!!オールスター。

そう、いつだって彼女は最前線で麻雀界を盛り上げ引っ張ってきたスターの1人。

彼女の名は…

宮内こずえ

 

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小笠原「天空麻雀20 優勝おめでとうございまーす!」

宮内「ありがとう!バカヅキだったわ!てへ」

小笠原「確かに手は入ってましたけど、やはり細かい部分での選択とか、攻めるところはしっかり攻める。その繰り返しで 南場で勝負手が決まって優勝に繋がったなーと感じました。南1局のオールスターの手の攻めっぷりもかっこよかったですもん。」

宮内「そうだねー。東場はあんまりアガれなかった!ああー南1局のオールスターねー。親の仕掛けとリーチが入ってね。あがれなかったけど、攻める手は攻めないと!狙うは優勝だからね!」

二万三万四万八万九万二索四索赤五索二筒三筒四筒赤五筒六筒  ツモ八筒  ドラ七万

リーチの一発目に無筋の八筒を迷う事なくツモ切る。
13巡目、上家から六万が出るがスルー。

二万三万四万四万赤五万四索赤五索二筒三筒三筒四筒赤五筒六筒

その後も、押し切りテンパイ。

二万三万四万四万赤五万六万四索赤五索三筒三筒四筒赤五筒六筒

流局はしてしまったが、このいきっぷりがまたカッコいい!見ていて気持ちがいい。

宮内「オーラスもさー、テンパイ入ったけど ゆーみん(魚谷プロ)のテンパイ気配感じてたんだよね。七万あたりやばいかもってのも思ってた」

やはりトッププロ。読みが鋭い。

宮内プロの手

七万七万九万三索四索五索六索六索二筒二筒二筒七筒七筒  ツモ一索

七万が出ない形にする九万切りとした

魚谷プロの手

一万二万三万七万八万八万九万九万五筒六筒七筒八筒八筒

ここで2人テンパイ、次局4,000オールで天空麻雀20優勝を飾った。

宮内「麻雀を長くやっているけどセオリーは大事だよね。でも、勝負勘ってもっと大事でさ。最近それをしみじみ感じるんだ」

彼女のことをこう呼ぶ人がいる

手なりの女王 宮内こずえ

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人生と同じように、麻雀をしていても毎回沢山の選択を迫られる。
一打一打で状況は変わり、その度に色んなパターンを考える。セオリー通りに?自分の勘を信じていいのか?勝負局はここでいいのか?思いを込めるほど歯車が狂ったりする。
手なりの女王と呼ばれている彼女だが、手なりで打つ。これは簡単なようで対相手や状況、自身のメンタルなどを含むと、実に難しい。そして、ここは手なりだよねという視聴者の意思とは反対に、手なりの女王が魅せる手役の仕上げ方。これにまた麻雀ファンは魅了される。
今までの場数、経験が彼女の素晴らしい勝負勘、麻雀力を作り上げているに違いない。

宮内「昔はよくかっちゃん(勝又プロ)と寿人(佐々木プロ)と三麻してたよー。負けても負けてもいっつもやってた!仕事終わってからも麻雀麻雀だったかな。とりあえず ずっと麻雀をしてた。身近に強い人達がいたから環境にも恵まれてたよね。決勝戦での圧力って凄いからさ、普段からとにかく強い人達に麻雀挑んで、そういった圧力に慣れる事も大事。そういうのも今の勝負勘に活きてるかな。」

第10期女流桜花
第14期プロクイーン
初の快挙

Wティアラ 宮内こずえ

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「連盟タイトルを獲得出来て自分自身とっても嬉しかったけど、優勝した日に応援してくれてた仲間が集まっててくれて皆でお祝いしてくれたの。それが本当に嬉しくてさ…思い出したらまた…っう」

そう語る彼女の目には涙が。
私も、もらい泣き…(笑)

「天空麻雀もそろそろ優勝しないと!って思ってたから嬉しかったよー。今リーグ戦とか桜花とか調子悪いけど次に目指すは連覇かな。なんでも連覇していきたい。で、また良い報告がしたいな」

永遠の24歳 宮内こずえ

 

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画伯:宮内こずえ
小笠原「結婚したい!と一時期おっしゃってましたが今はどうですか?」

宮内「したいけどねー私には向いてないと思うの。一人で長く生き過ぎたわ(笑)願望はあるけどね、私家事全般出来るわけじゃないし、私を嫁にもらう人に申し訳ないかなって…もし結婚してもプロは続けていくよ!もちろん!やめるイメージが湧かない。いつか沖縄には行きたいかなーそこで沖縄支部とか立ち上げてさ…楽しそうじゃない?」

昔の夢を聞いてみた。

宮内「小学2年生の頃はお花屋さん。お花が大好きでお花に囲まれて生きていきたいって思ってた。お兄ちゃんがいたから男物のおさがりの服ばっかでさ、その反動からか女の子らしいものが好きなんだよねー。小学5年生は漫画家。漫画が大好きだったから。昔から好きなものを職業にしたがってたね。次が女優で、その次麻雀プロでしょ!好きなことだけして生きてるねー」

麻雀プロは本当に年齢不詳で美を保っている方が多い。彼女もその一人である。
好きな事をして生きていく。これが彼女の若さの秘訣でもあるのかもしれない。

今回の天空麻雀。宮内プロの服装&髪型も話題をよんだ。
毎回テーマを決めているという。
今回のテーマは??

 

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『若返り大作戦(24歳だけど)』
だそうです。皆様いかがでしょうか。

「皆様からの評判も良くて良かったです」とふざけて笑ってみせた。いつだって明るくチャーミングだ。

純白の牌奏者 宮内こずえ

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そう。私がこずえさんと出会って6年が過ぎ、最初は大先輩というスタートだったが、今では一週間に一度は会い、何でも話せるような友達みたいな?うーん。家族のようなそんな仲であると思っている。

彼女の魅力はなんだろう。

まず、あの明るさ。面白さ。淀んだ空気も張りつめた空気も彼女が喋ると彼女色に染まり笑いが生まれる。それが計算ではなく、あくまで自然体だから最高なのだ。
そして、自分を持っている。
歳を重ねると面倒くさいものを避けて通りたくはないだろうか?その為に納得いかずともイエスと言ったり、人との衝突を避け自然と距離を置きたがる。私はそうだ。
ただ、こずえさんは違う。相手が誰であろうと自分の損得なしに間違っているものは間違っていると口にする。それをしっかり相手に伝え話し合う。そして、相手が困っていればそっと手を差し伸べる。だからこそ、周りにはいつも人が溢れている。

そして、なんといってもトッププロなのに接しやすいキャラクターで愛らしいところ。

とある可愛かったエピソードを。

ラスベガスでの世界大会。同部屋だった私達は体調を崩し終始具合が悪かった。ある晩こずえさんが寝ている時に、私は少し元気になったので外に遊びに出かけた。遊んで帰ると寝ぼけ眼で、こずえさんが

宮内「なおーどこ行ってたの。寂しかったー」

っう。可愛すぎる。私が帰った音で起きたはずなのに、こんな可愛い事を言える方が、この世に存在するのか!そこに奢りとか狙いとかが無いからこそ滲み出る愛らしさ。

今回のインタビューでも

小笠原「好きものは何ですか?ファンの方から貰ったら嬉しいものとか…」

宮内「うーん。果物好きだから果物嬉しいなー。チョコも好きだしね、旅行も好きでしょー。あと奈央が好き!生き物で一番好き!」

おーーーーーい!可愛過ぎますよーーー!流石に少し照れましたよ!

真っ直ぐで純粋。まさに純白。相手に染まったかのように見えて相手を染めていく。おっちょこちょいなところも人間味があって、ダメなところも隠そうとせず曝け出し、自分の良いところも、しっかり分かっていてそれが不思議と嫌味じゃない。そこにまた人は魅了されるのだ。

彼女は常に最前線で戦い続け、人には見せない苦労や努力があるだろう。ただ、いつでも明るく元気に振舞い、麻雀も進化をし続ける。
今、麻雀界はMリーグ発足と共に大きな広がりを見せている。

「出たい!」素直にそう言った宮内プロ。
きっと公式戦も復活を遂げ、また新たな時代を切り開き続けてくれることだろう。
これからも宮内プロの活躍に目が離せない。

こずえさん 天空麻雀20優勝おめでとう!最後は私の一番好きな写真。

 

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宮内ファン1432号 小笠原奈央