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プロ雀士インタビュー

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天空麻雀10男性大会優勝特別インタビュー:佐々木 寿人
「麻雀は攻めなきゃ勝てない ・・・」

2012/10/15
インタビュアー:滝沢 和典


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天空麻雀10を優勝したした佐々木寿人プロ

滝沢「ヒサちゃん天空麻雀優勝おめでとう!」
佐々木「ヒサちゃんじゃねーだろ、寿人さんだろう?最近色んなヤツに呼び捨てにされるけどお前のせいじゃねえのか!?」
滝沢「“ヒサト”っていうのは呼び捨てじゃなくて、ニックネームみたいなもんでしょ。ほら、“イチロー”みたいな感じで…」
佐々木「あーなるほど…」(嬉しそうな表情)
滝沢「インタビューしなくても原稿書けそうだけど本日は一応会いにきました」
佐々木「インタビューしなくても!?俺のファンか?」
滝沢「はいはい…ちゃっちゃと終わらせましょう」
佐々木「カッコ良く書けよな」
滝沢「ファンのみなさんから募集した、お決まりみたいな質問が用意してあるんだけど、先にまとめていきたいと思います」
佐々木「うむ」

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競輪界のスター伏見俊明選手と
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知恵の輪が楽しく、この笑顔!
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一日二杯の酒を飲む

滝沢「好きな食べ物は?」
佐々木「トンカツ」
滝沢「カラオケの十八番は何ですか?」
佐々木「時代遅れ(河島英五)だな」
滝沢「お酒は強いですか?」
佐々木「はい」
滝沢「嘘はやめましょう」
佐々木「飲む量が少ないのは確かだ。しかし酒に負けたことはない。お前と違って」
滝沢「まあ良いです。次、趣味はありますか?」
佐々木「フットサル、ずっとゴール前にいる」
滝沢「はいわかりました」
佐々木「あ、あと自分の麻雀の動画を鑑賞すること。自分の。」
滝沢「(全部自分が中心…)次の質問いきます。将来の目標は?」
佐々木「タイトル総なめ!」
滝沢「はい、頑張ってください。次の質問、何でいつもそんなに偉そうなんですか?」
佐々木「何だその質問?ほんとに募集したのか?」
滝沢「はい。一般公募です」
佐々木「自分の意見がしっかりとしているからかな?そんなに偉そうに感じるかな?」
滝沢「改善すべき点ではあるでしょうね」
佐々木「そうか…」
滝沢「次の質問いきます。あれほど拒否していたツイッターですが、楽しんでいるようにしか見えません」
佐々木「それ質問じゃないよね?てかお前の意見じゃない!?」
滝沢「いえ、一般公募です。最後、何でそんなに品性や知性があふれ出ているんですか?」
佐々木「もしかしてバカにしてる!?(怒)」
滝沢「質問は以上です。それでは本題の天空麻雀10決勝(全2回戦)の牌譜について話していきましょう」

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牌譜検証をしていると、ダンプ大橋、古橋崇志(あだな・子供店長)が…

一発裏ドラあり、赤3枚
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滝沢「これは1回戦の東3局なんだけど、」
佐々木「うむ。赤2枚あるが少々重い」

滝沢 「いや聞きたいのは荒さんの東について。藤崎さんから出た東を1鳴きせず、同巡打たれた東をポンするんだけど、「ヒサト」にはそういった発想はあるの?」
佐々木「だから寿人さんだろ?実家の親父にも滝沢っていう失礼なやつを注意しとくように言われたわ。ダブ東は基本的に鳴く。相手にプレッシャーを与えることにもなるし」
滝沢「“基本的”っていうことは仕掛けないこともあると」
佐々木「昔だったら100パーセント仕掛けていたけど…」
滝沢「最近雀風が変わったと思うんだけど気のせいでしょうか?」
佐々木「リーグ戦のBリーグ停滞が理由だと思う。よく先輩方に言われるし、少しは耳を傾けようと」
滝沢「“少しは”とか、なんだかいちいち偉そうな感じが素敵ですね。そういえばこないだ空切りしていたけど、あれは約束と違うのでは?」
佐々木「絶対にやらないとは言っとらん」
滝沢「東4局の親番です」

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佐々木「前局、2,000・4,000をツモって親番、そしてこの手牌。とにかくアガリに向かってストレートに打つのみ」
滝沢「前局アガったからっていうのは?」
佐々木「この手牌をもらったらどんな場面でも真っ直ぐに打つんだけど、先輩方に言われていることで、攻撃する理由がさらに後押しされているね」
滝沢「そしてこの手牌が3巡目にこうなります」

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滝沢「ぱっと見ツモ切りそうなんだけど、ヒサトの選択は打七索。」
佐々木「手牌からソーズの345メンツを1つ抜くと3445、強い最終形を目指すっていうのが俺の概念のひとつだから七索を打った。」
滝沢「なるほど、真っ直ぐのとらえ方も人それぞれですね。再び選択が訪れます」

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佐々木「これは少し考えて八筒を打ったんだけど、打八万もあるかなと。ただツモ九筒も面白くないし、決め手になる手はきっちり仕上げないといけないと思う」
滝沢「結果、三索をポンして藤崎さんから八万で12,000の出アガリ。藤崎さんにしては淡泊な放銃に見えました」
佐々木「おっさん(藤崎智プロ)筋を追いやがったな」
滝沢「八筒七筒のリャンメン落としが見えているし。トイトイに筋は無え」
佐々木「なるほど!」
滝沢「そして次局、東4局1本場に進みます」

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佐々木「あー思い出した。これ勉強会で検証したときに、全員に手あげさせたやつだ。七筒八筒打ちってやつが多かったけどみんな本当かね?」
滝沢「ちなみに私はヒサトさんと同じ六万八万打ちに手を挙げました」
佐々木「勝又(健志)なんかもそうだったかな。これも前局の打七索の説明とつながるんだけど、強い形を目指しているわけだから、やっぱりカンチャンターツを外す。ドラに振り回されてアガリを逃すほうが罪って考え」

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佐々木「結果、裏目の七万がきて、荒さんのリーチ後に仕掛けて8,000放銃」
滝沢「どうせオリないんだもんね」
佐々木「そう、1シャンテンで放銃してるんだけど、こういった放銃は後悔しない。後悔するような打牌をしないようにトレーニングしてんだ。気持ちが弱い人が多いからさ、これは是非書いといてほしいな」

南1局2本場
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滝沢「3巡目にあっさりツモアガリとなりましたが。なんでもないような局に見えるけど佐々木寿人だったらリーチだろ!っていう人も多いはず」
佐々木「うわーと思ったよ」
滝沢「さっそく後悔してるじゃない!」
佐々木「いやいや、解説とかでなんか言われてるんだろーなと思ってさ。自分の中では処理されてるんだけど、そもそもおっさん(藤崎智プロ)の親を確実に流すのがテーマだから。発もポンするつもり」
滝沢「1回戦は見事トップとなったわけですが、最終戦のハイライトはどこでしょう?」
佐々木「東1局に決まり手が出た」

七万七万八万八万一索一索四索四索六索六索四筒四筒南 ロン南 ドラ四筒 カンドラ七万

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佐々木「森山さんには、この一索を早く処理できないかなって言われたんだけど・・」
滝沢「けど?」

佐々木「いかに恐怖感を持たないように、気持ちを強く持つのが自分流だから、やっぱり一索は残っちゃう」
滝沢「暗カンの親が早いのはわかっているけど、攻撃にリスクはつきもの、と」
佐々木「そういうこと。あと朝武さんの親メンチン三暗刻には驚いた」

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滝沢「配牌がこれだからね」

一万三万三万三万六万六万九万三索四索八索三筒四筒九筒北

滝沢「そしてここからリャンメンターツを2つ外していきます」

一万三万三万三万四万四万六万六万九万三索四索三筒四筒 ツモ八万

佐々木「これはさすがにマンズに手をかけそう…親番だし」
滝沢「リャンメンターツ2つ落としたのはわかるけど、テンパイかどうかは判別つかないですね」
佐々木「だから、下手に読むなら読むなってことだよ」
滝沢「それじゃあ上達する部分は手順と押し引きだけになっちゃうじゃないすか」
佐々木「ああ、確かに。言い方間違えた。読まない場面も必要だってこと」
滝沢「そうだよね。答えが用意されていない部分も多いから、考えたことがマイナスに作用することも多々あります」
佐々木「うむ」
滝沢「それらを踏まえて、ファンの皆様にありがたいお言葉を頂戴できますでしょうか」
佐々木「様々な場面で麻雀の戦術が紹介されているけど、雑誌を読んだり見たりするだけじゃゼッタイにものにならない。
知識を実践することがもっとも大事なんじゃないかな。競技麻雀やるようになって、俺の麻雀も少し変化してきたけど、ベースを作るには時間がかかると思う。
麻雀は攻めなきゃ勝てないってことを忘れずに、攻撃の精度を高めつつ、守備力も高まるのが理想的なわけだから。とにかく真剣な場面で打ちまくること!」

「ヒサト?強いとは思うけど、競技麻雀はどうだろう?」

佐々木寿人は、従来の競技麻雀の常識を覆すような打牌や押し引きを選択することが多い。
以前から雑誌などで取り上げられることが多く、鳴り物入りで日本プロ麻雀連盟に入会したため、様々なアンチ的発言も耳にする。

もちろん、批判は人気の裏返しでもあるのだが、人気に応じるためにはとにかく勝たなければならない。
彼がもっとも大変になったのはプロ入りしてからで、自身も語るように競技麻雀に対応できるよう、現在もスタイルを修正している状況だ。

何年も繰り返してきたルーチンを壊していくのには覚悟も勇気も必要。
せっかく研ぎ上げてきた自分の刀がなまくら刀になってしまう恐れもある。
少し古風な気質で、あまり人には見せないが、実際は人一倍鳴り物に応じるための努力をしているのが実際の彼なのである。

(このインタビューは2012年9月時のものです)