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プロ雀士インタビュー

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第204回:プロ雀士インタビュー 古谷 知美  インタビュアー:中山 奈々美

2020/02/03
インタビュアー:中山 奈々美


「第14期女流桜花優勝は古谷知美!悲願の初タイトルとなりました!」

令和元年12月20日。その日新しいタイトルホルダーが生まれた。
ともちんの愛称で親しまれ「鋼鉄の箱入り娘」である彼女はどんな気持ちで決勝3日間を闘い抜き、優勝を手にしたのか。プライベートでも大の仲良しである私、中山奈々美が女流桜花獲得までのプロセスや古谷プロの素顔に迫っていこうと思います。大好きなともちんの大好きなところがたくさん伝えられるように。そんな願いを込めて気張って臨みますので、最後までお付き合いいただければ嬉しいです。

 

【女流桜花のお話】

あまりお酒を呑まない私たちらしくケーキとオレンジジュースを挟んでのインタビュースタートです。ともちんケーキ似合うね。上品な桜花様を是非ご覧ください。

 

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中山「ともちん、女流桜花獲得本当におめでとう!!」

古谷「ありがとう~」

中山「早速だけど女流桜花をとった時の気持ちを教えて!」

古谷「嬉しい!(笑)このメンバーで優勝できると思ってなかったから本当に嬉しい。」

中山「そうだよね。このメンバー相手に優勝ってすごすぎるよね!」

念のため”このメンバー”を説明しておきましょうか。
問答無用の強さで女流桜花最多獲得、3連覇中だった仲田加南プロ。1年間安定したプラスの成績を収め随所に工夫が光る武石絵里プロ。そして言わずと知れたともちんの同期で女流桜花決定戦の超常連、Mリーグでも活躍中の魚谷侑未プロ。
つまり、順当に勝ち上がってきた超強い人たちである。

古谷「最終局が終わって集計して挨拶したあとに、みんなにおめでとうって言ってもらえて女流桜花優勝したんだって実感湧いてきてグッときちゃった」

中山「見たよ~そのシーン!ともちんが泣いているところ初めて見たから私もグッと来た。。」

そうなのだ。この古谷知美という人は全然泣かない。十年近い付き合いでともちんの色々な人生の局面に立ち会ってきたけれど、どんな時も凛としている。そのともちんが泣いているんだから、一ともちんファンである私が感じるカタルシスもすごかった。

古谷「女流桜花優勝って連盟に入った時から目標にしていたし、大事なタイトルだったんだけど、Aリーグに上がってから軽々しく言えなくなってたの。その女流桜花を優勝できたって本当に嬉しいよ」

うんうん、手が届きそうだからこそのプレッシャーと言葉の責任ってあるよね。

中山「インタビューで1日目を見て反省したって言っていたけど、具体的にはどのように修正をしたの?」

古谷「1日目を見てこれじゃ全然ダメだって思って、2日目からは意識して攻めるようにしたよ!簡単にオリない、テンパイ料も積極的にとりに行く。これを徹底したかな」

中山「簡単にオリないって決めていても難しいことだよね。怖くなっちゃう瞬間もたくさんあったでしょう?」

古谷「あるよー!でもね、テンパイしてから危険牌を持ってきたときに通ってないスジを数えて4スジ以上あるなら押すとか自分なりのルールを作って押すようにしていたよ!勿論例外のケースとか色々あって判断基準は変わるんだけど、そういう数字の積み重ねで自分を納得させればたとえ放銃しても攻め続けられるから」

勝利を掴むのはこんな風にひとつひとつ積み上げていくもので、怖くてもめげそうでも掴んだのならそれを決して離さない、そんな覚悟に今回の結果がついてきたんだなと思った。

中山「今回の決定戦の勝因はズバリどこにあったと思う?」

古谷「11回戦目にトータル2着目の武石さんが50,000点以上もっていてトータルトップの自分が38,000点もち2着目の状況があったの。このときトータルで私が50ポイントリードしていたんだけど、武石さんから親リーチが入って現物の二索を切ればイーペーコー、ドラ1のテンパイ。通ってない三索を切れば、ピンフ、イーペーコー、ドラ1のテンパイっていう局面。」

 

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古谷「私は三索を切ってリーチしたの」

中山「すごい・・・!現状トップなら勝負を見送ってしまいそうだけど、それよりも戦う選択をしたんだね!」

古谷「今戦わなくてもいずれ戦わないといけないって思ったから。7,700の両面だから勝負になる!って覚悟を決めました。その局でアガれたのが勝因だと思ってる!」

 

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決定戦でのともちんは自分の培ったシステムできちんと攻め続け、リードに甘えることなく勝負する場面ではきちんと勝負し本当にかっこいい麻雀を打っていた。
仲田プロと決定戦最終日の直前に話す機会があったのだが「ともちん、1日目と2日目別人みたいだった。すごく強くなっていた」と言っていた。この最後の最後の瞬間まで、いやむしろ女流桜花を獲った今でさえも、変わり続けるともちんは本当にすごい。まさに”Still Canging”。これこそがともちんの良さであり強さなんだろうなと改めて実感した。

 

 

【ともちんのプロフィール】

中山「麻雀の話はこのくらいにして、次はともちんのプロフィールを根掘り葉掘りきいていこうと思います!全部正直に答えてね!(笑)」

古谷「大丈夫、嘘ついたりしないよ!なんでもきいて♪」

中山「プロ歴はどのくらいですか?」

古谷「10...何年だっけ?(笑)」

中山「私より1年先輩だから11年...かなぁ?」

古谷「そっか。もうそんなにやってるんだね」

中山「長くやってると忘れてくるね(笑)」

私たちは記念日を大事にしない系雀士らしい。

中山「趣味、特技を教えてください!」

古谷「趣味はアニメを観ることとゲームをすることかな」

中山「わかってはいたけど私たち、趣味全く一緒だね♪ふふふ」

好きなアニメがあったら報告して共有して、ゲームも頻繁にマルチプレイで遊んでいる。

中山「一緒にやってるゲームも私が紹介したんだよね!ともちん上達するの早くてこれがゲーマーか。。。って思った(笑)」

古谷「そうなの。昔から1つのことをやり込んで研究するのが好きなんだ」

それは趣味でもあり、とっても素敵な特技だ。麻雀もたくさん研究してきて、やっと女流桜花優勝という栄光に結び付いたのだろう。

中山「特技は?なにかある?」

古谷「うーん…泳ぐことが実は得意かな。私と一緒にプールにいったらビックリするかもよ!」

中山「そうなんだ!私も水泳は中学上がるまで選手育成コースでバリバリやってたよ!(白銀)さきちゃんも高校で水泳部だったらしいからみんなで行こう!!」

古谷「え、そんなにガチじゃない~!!!(笑)じゃあ特技スピードにする!」

中山「え?トランプの??」

古谷「うん!これはガチだよ!!頑張りすぎて流血騒ぎ起こすかもしれないけどかかってきなさい!」

大人になってスピードが特技って可愛すぎるでしょ。小学生の特技欄でしかみたことないですよ(笑)

中山「じゃあ好きな食べ物は?」

古谷「すき焼き!」

中山「これも私と一緒だ~!冬はよく一緒に食べに行ってるもんね」

古谷「うん!すき焼き最高だよね!!」

皆さん、ともちんへの差し入れはすき焼き弁当いかがでしょうか?ってどこにでも売っているわけじゃないし難易度高いか(笑)

中山「子供の頃の夢を教えてください」

古谷「小学生の頃ね~雪印工場の運転手になりたかった!」

中山「え!!?なに!??」

古谷「社会科見学で雪印工場にいったの。そのときいいなぁって思って♪」

これは私と全然違うな。。(笑)子供の頃ってケーキ屋さんとかCAさんとか可愛い職業に憧れるもんじゃないの。ともちんの独特の感性が昔から好きだ。
ちなみに私はセーラームーンになりたかったです。

 

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【これからの麻雀の話】

中山「ともちんはどんな麻雀プロになりたい?」

古谷「人に教えられるくらい強くなりたい!」

中山「女流桜花優勝したし、もう十分強いよ!私も教えてほしいもん!」

古谷「ありがとう~♪でももっと強くなって、麻雀の普及活動に貢献したいなって思ってるんだ」

OLという二足のわらじを履きながらこの志の高さ。ともちんアッパレである。

中山「これからの目標は?」

古谷「特昇リーグやグランプリMAXや色々なシードをもらえたので、それを活かして結果を残したい!あと、もちろん女流桜花連覇!かなさんの三連覇を超えたいなって思ってる!」

成長し続けるともちんなら、その夢も成し遂げられそうだね。

中山「ではこれから女流桜花を目指してくる女流プロに一言お願いします!」

古谷「私はずっと落ちこぼれだったんですけど、こんな私でも女流桜花になれたので諦めないことが大事だと思います!」

中山「そこはかかってきなさい!とか全員ぶっ潰す!とかじゃないの?(笑)」

古谷「無理無理~!!かなさんくらい連覇してたら言えるんだろうけど、まだ言えないです(笑)」

堅実で謙虚で勉強熱心。私はともちんのこと落ちこぼれなんて思ったことはないけれど、強気なともちんが見られるのはもう少し先になりそうだ。

中山「最後に。ともちんの初めてのインタビュー記事になりますが、アピールしてほしいことはある?」

古谷「えっと。私コミュ障なんですけど、嫌いとかじゃないので失礼な態度をとっていたらすみません。。。いや、やっぱりコミュ障です!すみません!!」

中山「なにそのアピール!暗すぎるわ!!(笑)」

古谷「じゃあ桜花の話に戻っちゃうけど、今はいろんな麻雀番組があって素晴らしい解説もついていて、麻雀を勉強するにはこれ以上ない環境が整っていると思います。いつでも見返せたり、動画で研究するのは自身のためになったなって思ってます」

中山「たしかに、すごい好環境だよね!」

古谷「そう、だから麻雀勉強するなら連盟チャンネルがオススメです!!」

中山「すごい宣伝アピールきたね(笑)」

このインタビューを通じてわかったことが1つある。私はともちんがやっぱり大好きだ。
インタビューという名のこのラブレターを皆さんが読んで、ともちんを今よりもっと好きになってくれたのなら筆者としてはこの上ない幸せです。

「鋼鉄の箱入り娘が箱から出た!!!」

これは桜花決定戦の最中にコメント欄に書かれていたことなのだが言いえて妙だなと、このフレーズがとっても気に入っている。箱から飛び出た箱入り娘はこれからどんな麻雀をみせてくれるのだろうか。箱入り娘の躍進劇にこれからも目が離せない。

鋼鉄の箱入り娘の勇姿はぜひ連盟チャンネルで!私もともちんの志を汲んで連盟チャンネルの宣伝をしてこのインタビューは幕を閉じたいと思います。
最後までお付き合いくださった皆様ありがとうございました。新しい時代の新しいクイーンの活躍を一緒に見守りましょう。

 

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