第37期鳳凰戦A2リーグ第10節A卓レポート

12月8日に行われたA2リーグ第10節A卓は山田・魚谷が大きなプラスを手にし、残留の可能性を大きく上げることに成功した。

 

 

この日の対局者は古橋崇志(7位・+19.9P)、麓征生(8位・▲1.0)、魚谷侑未(11位・▲64.8)、前原雄大(12位・▲100.2)、山田浩之(14位・▲111.1)。開始前の全体成績は画像の通り。

 

 

通年の長いリーグ戦も、今回を入れて残すところ2節となり、完全な条件戦となる。解説の猿川は「今回の見どころが下位3人の残留争い。魚谷さんは+20くらいできれば安泰…ではないけど、良いですね」とコメント。この日勝負を分けたように思われたのは3回戦の山田の親番。東1局に気持ち良い3,900オールをアガると…

 

 

続く1本場でチートイツのみのテンパイ。

 

 

少々見えにくいが、ツモってきたのは八万。マンズを多く持っているためチンイツに行きたいところだが、九万が2枚切れ。打点や連荘率を上げる為にもリーチはしておきたいところだが、1枚切れの東と生牌の六万どちらを待ちにするか。山田が選んだのは…

 

 

六万単騎!七対子は1枚切れの字牌で待つというのがセオリーではあるが、なぜこの選択に至ったのか。一つ考えられるのは、字牌待ちとはいえダブ東は他家からの出アガリが厳しいこと。また、六万を切ってしまうと非常に中張牌の多い河になってしまう点も注意したい。合わせ打ちで「ワンチャンス」や「ノーチャンス」ができてしまうようであれば、3人の子のうち1人ぐらいは安全牌を切りながらテンパイができてしまうかもしれない。当初の目的の一つであった連荘率の上昇のためには、字牌を切ってのリーチが有効なのである。そんなことを思ってか思わずかリーチに踏み切った山田。すると…

 

 

なんと2巡後に望外のツモアガリ!このアガリには解説の猿川も「芸術点で5,000点あげたいですね」と絶賛!このリードを生かしてこの回トップをとった山田は続く4回戦もトップを手にし、+68.9Pの嬉しすぎる勝利。一日終了時点の全体成績は、画像の通り。

 

 

 

魚谷が山田に次ぐプラスで11位から8位に浮上。Twitterでは「今期のリーグ戦で最大に手が入りました。残留目指して頑張ります!」と謙虚ながら嬉しそうなコメント。
麓は「熱くなりすぎました\(_ _)あまり集中できてませんでした。」と後悔を滲ませた。古橋も「最終戦下手すぎました」と反省。
前原は、なかなか効果的なアガリを決めることができず、▲26.7Pで耐えたといった印象。次節大きなプラスが必要に。

次回の放送は12月15日(火)。対局者はダンプ大橋(2位 +120.3)、内川幸太郎(4位 +94.4)、客野直(7位 ▲11.6)、安村浩司(13位 ▲100.6)、二階堂亜樹(15位 ▲273.1)。昇級・降級を争う2名ずつに、どちらも見える客野。それぞれの思惑が交錯する試合をぜひご視聴ください。

(文・浜野太陽)

第15期女流桜花 優勝者予想

正解者の中から抽選で1名の方に、第15期女流桜花獲得後の直筆サインをプレゼント致します。

また、応募された方の中から抽選で2名の方に、女流桜花決勝進出プロ寄せ書きサインをプレゼント致します。

応募方法:優勝すると思われるプロを記載し、こちら からご応募ください。

※1メールアドレスに対し、1応募とさせて頂きます。
※1メールアドレスより複数の応募があった場合、最後に応募されたもののみ受け付けられます。

なお当選者の発表は賞品の発送を以って代えさせて頂きます。

応募締切:12/16(水)

番号 名前 プロフィール 白銀 山脇 吾妻 瑠美 魚谷 稲岡 西山 内田
1

古谷知美
25期生 四段
第14期女流桜花

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2

仲田加南
21期生 六段
第21期新人王
第4、11、12、13期女流桜花
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3

二階堂亜樹
15期生 七段
第2、3期女流桜花
第4期女流桜花 3位
第3期 プロクイーン決定戦 優勝
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4

川原舞子

28期生 三段

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決定戦進出者

現女流桜花:古谷知美
1位通過:仲田加南
2位通過:二階堂亜樹
3位通過:川原舞子

 
 
白銀紗希

「強い」今までに何度思ったことか…特にプレーオフB卓での仲田の力強い麻雀を見せられると、本命にせざるを得ない。
対抗は古谷。昨年の決定戦では最後まで攻め切り、初戴冠。今年はその攻撃力にさらに磨きがかかっているのではないかと思う。
安定感抜群の亜樹、初Aリーグで決定戦進出の勢いがある川原からも目が離せない。

◎ 仲田加南
○ 古谷知美

 
山脇千文美

予選、プレーオフと安定した強さを見せつけた仲田さんは、実力は言うまでもなく、女流桜花と言うタイトルへの思い入れも人一倍強そうなので、本命としました。
決定戦最後の1枠を勝ち取った川原さんは勢いもあり、歳も期も近いため応援の意味も込めて対抗に。

◎ 仲田加南
○ 川原舞子

 
吾妻さおり

今期のメンバーは仲田の麻雀と相性良しとみる。年間を通して桜花対局を観た印象から再戴冠への準備も十分と考え本命とする。
対抗は亜樹。基礎能力の高さ、大舞台での経験値、的確で冷静な判断力。必要な要素は揃っていると思う。
現桜花の古谷も連覇に向け、リーグ戦のない1年で相当の稽古を積んでいるはず。
初決勝の川原がどのような準備をして挑むかも非常に楽しみである。

◎ 仲田加南
○ 二階堂亜樹

 
二階堂瑠美

速度と踏み込みを攻め寄りに調整していても、元々のバランス感覚が優れているので堂々の本命
去年の決定戦以降、厳しい戦いを強いられる場面を多々みる古谷と、巧みなゲーム回しと鋭い読みを駆使する仲田を抑えて爆発力の川原が対抗

◎ 二階堂亜樹
〇 川原舞子

 
魚谷侑未

決勝の場になると麻雀の個性という意味で仲田さんが一番主体になりやすいです。仲田さんは相手に対応させる&場面対応の麻雀で、今回の桜花決勝には対応型が亜樹さんしかいないので、亜樹さんが不利になりやすいと予想します。
仲田さんに亜樹さんが対応している所を、古谷さんの持ち味の打点攻撃力で攻めて優勝の可能性が高いかなと思います。
しかし、仲田さんが自分のペースに持ち込みきった場合は、仲田さんが圧勝すると思うので、古谷本命、仲田対抗とさせて頂きました。

◎ 古谷知美
〇 仲田加南

 
稲岡ミカ

1年間通して試合で当たったり、当たらなかった節を全て見てきましたが、安定感と、勝負強さで本命を仲田さんとしました。
桜花にも何度もなっているので、決勝戦の戦い方も慣れている部分があると思います。
対抗は、初Aリーグ初決定戦の川原さんとしました。
対抗は結構悩みましたが、初めての決定戦で緊張すると思いましたが、持ち前の勝負所での押しがハマればと思います。
どなたが桜花になっても納得のメンバーでの決定戦。
楽しみにしております。

◎ 仲田加南
○ 川原舞子

 
西山あみ

亜樹本命、仲田対抗と予想させて頂きます。
亜樹さんは今期の攻守バランスが秀逸だったように感じました。後半にさしかかって上位メンバーが目まぐるしく変動する中、安定性も抜群でした。
そこに仲田さんが持ち前の攻撃力を上手にぶつけてくると予想します!

◎ 二階堂亜樹
○ 仲田加南

 
内田美乃里

女流桜花で三連覇の実績もあり仲田さん。対抗は総合的な実力で二階堂さん。
初決勝で大先輩2方と現女流桜花相手にのびのび打てれば川原さんもあり、連覇したい古谷さんが他者3人とどう闘うかも楽しみです。

◎ 仲田加南
○ 二階堂亜樹

第37期十段戦 優勝者予想

正解者の中から抽選で1名の方に、第37期十段位獲得後の直筆サインをプレゼント致します。
また、応募された方の中から抽選で2名の方に、決勝進出プロ寄せ書きサインをプレゼント致します。

応募方法:優勝すると思われるプロを記載し、こちら からご応募ください。

※1メールアドレスに対し、1応募とさせて頂きます。
※1メールアドレスより複数の応募があった場合、最後に応募されたもののみ受け付けられます。

なお当選者の発表は賞品の発送を以って代えさせて頂きます。

締め切り:2020年12月11日(金)17:00まで

番号 名前
段位
プロフィール 前原 沢崎 藤原 ともたけ 藤崎 瀬戸熊 編集部
1

伊藤優孝
九段
現十段位
第3期 最強位
第6期 雀魔王
第9期 鳳凰位
第6、7期 發王位
他多数

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2

杉浦勘介
六段
第36期十段位決定戦 3位
第9期野口恭一郎賞 受賞
第39期王位戦 準優勝

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3

柴田吉和
五段
第32期十段位
第28期新人王
第19回モンド杯 優勝

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4

内川幸太郎
七段
第35期十段位
第34期鳳凰位決定戦 4位
第7期グランプリMAX 4位
第37期王位戦 3位

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5

本田朋広
四段
第10期グランプリMAX優勝

 

 

予想者コメント

荒正義

タイトル戦決勝は、経験値が物をいう。となれば、伊藤プロが本命。
対抗は杉浦プロと見ます。ここ3年、彼の打ち方が進化している。
切り込みが鋭く、ギリギリまで押してくる。そこに魅力を感じます。

◎ 伊藤優孝
○ 杉浦勘介

 
前原雄大

それにしても打ち盛りのプレイヤーが多く残ったものだな__。
それが私の素直な感想である。
4人の挑戦者の映像はほとんど観ている。本命は杉浦勘介、対抗が内川幸太郎。これが私の予想である。
普通はタイトル獲得経験者を軸に考えるものである。そうしなかったのは、杉浦のここ1年の変貌に驚かされたからに他ならない。
彼をここまで変容させたものは、昨年の十段戦決勝の負けであると睨んでいる。
対抗の内川であるが、本命にしなかったのは対局過多と稽古量の問題である。
この2人にしたのは、勝ちたいという曖昧模糊とした思い入れではなく、勝つという意志を感じるからである。殊に杉浦には強く感じざるを得ない。
初日、抜け番の位置から、何をすべきか考え実行できるちからを有している。普通の対局と違い、5人打ちの対局はそこは要の1つであることは相違ない。
昨年解説をさせていただいたが、一視聴者としては誰が勝っても良いのだが、最終日の伊藤優孝さんのような素晴らしい勝ち切り方をみたいものである。
これは願いであり、祈りでもあり、打ち手の使命でもあるように考える。

◎ 杉浦勘介
○ 内川幸太郎

 
沢崎誠

防衛の伊藤プロは、A1リーグの最終節も重なり2つを追うことになりますから、他の選手とローテーションを比較すると厳しく思います。
挑戦者は甲乙つけがたい活躍をしておりますが、近年十段位を獲得している内川プロが相性的にも一歩リードするように思います。
続いてはグランプリ優勝から活躍続きの、本田プロがいま一番打ち盛りのように思います。
この難しい組合せは

◎ 内川幸太郎
○ 本田朋広

と予想します。

 
藤原隆弘

初の十段位防衛戦となる伊藤。昨年はA1最下位と苦しいシーズンの中、最年長記録を大幅に塗り替える、70歳で十段位を獲得した快挙はまだ記憶に新しい。
今年もA1最下位争い中で、シチュエーションは同じ。息子ほどに歳下の挑戦者達に、格と経験値の差を見せて連覇すると予想する。
ただ、3日間の決定戦は長いので、高齢により気力と体力が続かずエンジン不良に陥った場合は、今期グランプリや最強戦プロ代表戦を制して勢いに乗る本田が2つ目のG1を掴み取ると見る。

◎ 伊藤優孝
○ 本田朋広

 
ともたけ雅晴

今期の挑戦者は若手の4人になったが、リーグ戦での調子の良さ、攻守のバランス良さから昨年の決定戦にも出場している2人を推したい。
2人に差はないが、タイトル奪取への気持ちが一番強いのが杉浦だと思うので本命にした。

◎ 杉浦勘介
○ 内川幸太郎 

 
藤崎智

勢いのある若手の挑戦者が揃った。ベテランの伊藤としては闘いづらいメンバーだと思う。ただし挑戦者4人とも麻雀のスタイルは似ているような気がする。苦しい局面はじっと耐えてチャンスが来るのを待つタイプ。局面を自力で切り開くタイプの伊藤が最後まで優勝争いに絡みそう。期待も込みで伊藤対抗。4人の中で誰が主導権を取るかは予想は難しいがA1経験が大きいとみて内川本命としたい。

◎ 内川幸太郎 
○ 伊藤優孝

 
瀬戸熊直樹

「必ず決勝まで上がって来い!」
守れなかった漢の約束を来年果たしたいので連覇を期待して本命とします。
対抗にはベスト16オーラスで、あと2巡しかないところから見事逆転勝ちを決めた本田さんを。
自分の勝ち運をしっかり落ちついて掴みとるところを見ていると、年齢とキャリアにはない勝負師としてのセンスを感じます。
熱い闘い間違いなし。楽しみです。

◎ 伊藤優孝
○ 本田朋広

 
編集部

現十段位の伊藤に挑戦する4名は、ともに中堅どころでいま一番乗っている30代、40代の打ち手となった。
杉浦、本田がとれば、初の十段獲得で杉浦はG1初優勝となる。
しかし十段と言えば連覇が多いタイトル戦で、これまでのデータを見てみると、36期で19名が優勝しているが、内連覇以上が7名で8回(前原が2連覇と3連覇している)。
ここ最近では藤崎連覇のあと内川、伊藤ときているので、ここで連覇がくるのではと予想する。
対抗は、ベスト8で前原、山田の猛追を交わし5年ぶりに決勝進出を果たした柴田とする。

◎ 伊藤優孝
○ 柴田吉和 

第15期女流桜花入れ替え戦2nd stageレポート

入れ替え戦2nd stageに出場する4名は

C2リーグ1位で入れ替え戦1st stageに出場し、見事勝ち上がってきた35期杉浦まゆ。

 

 

西城の追走を振り切りC1リーグ1位で入れ替え戦2nd stage出場の31期桜川姫子。

 

 
Bリーグ昇級争い3位和泉に僅かに届かず、4位で入れ替え戦に出場の25期斉藤理絵。

 

 

昨年までプレーオフ進出率100%と安定感のある成績でしたが、今期は最後まで不調から抜け出せずAリーグ13位で入れ替え戦に回った28期松岡千晶。

4回戦でトップ1名が来期の女流桜花Aリーグに入る入れ替え戦。
これまではBリーグで昇級争いをして次点になった調子の良い選手が勝ち上がることが多く、例外は昨年の中山だけでした。
中山はAリーグ最終節で降級ゾーンから抜け出し奇跡的な展開で入れ替え戦に滑り込むことに成功していたので、Aリーグからの参加ながら勢いもあった稀なケース。

データ的に有利と見られていたBリーグ4位で昇級次点だった斉藤が1回戦から走ります。

 

 

東場の親で怒涛の7本場。
手を緩めず攻め続ける斉藤に待ったをかけたのが杉浦でした。
杉浦以外の3人は負けるとBリーグ。
杉浦だけはここで負けると正規の昇級ルートのC1リーグに組み込まれるため、他の3人とは気合が違います。
昨日1st stageを勝ち上がった勢いも合わせ、杉浦の状態が一番良く見えました。
状態が良くても手が入らなければ勝てないのが麻雀ですが、この日も杉浦には風が吹きます。

 

 

2回戦の東1局6巡目、東南發ホンイツホンロウトイトイの倍満を1回戦トップの斉藤から直撃。

 

 

そこから粘って倍満放銃の失点を取り返した斉藤から更に9,600点を直撃して浮上させず。
良いタイミングで直撃したい場所から高打点をアガってリードを広げ、そこからもリズムよく淡々と押し引きを選択していく姿は1st stageの再現になりました。

 

 

最終戦もしっかり攻め続け、全員の息の根を止める一撃。
役満ツモでも届かないポイント差にしてオーラスを迎える完璧な試合運びで優勝し、デビュー2年目で見事Aリーグ入りを決めました。

<最終結果>
杉浦+100.4P 斉藤+44.0P 松岡▲66.0P 桜川▲79.4P

(文:越野智紀)

第37期鳳凰戦B1Select後期第3節レポート

【B1Select 首位櫻井が2連勝スタートするも、福島が卓内トップ】

今節のB1Select、注目人物は櫻井。昇級に向け盤石の位置を築けるかどうか。
もう1人は森下。降級ゾーンを脱出なるか。

1回戦東1局。親番猿川がダブ東をポンしてこの牌姿。

四索五索五索五索 ポン九筒 左向き九筒 上向き九筒 上向き ポン二万 上向き二万 上向き二万 右向き ポン東東東 ポン 打六索

櫻井から出た九筒は2,900のアガリ牌だが、ポンとしてダブ東トイトイの満貫を目指す。
その後森下からリーチが入るが、配牌ドラドラの福島が真っ直ぐ手作りして1,300の放銃。

 

 

南3局をトップ目で迎えた櫻井が全員テンパイの中でメンホンを決め、1回戦1人浮き。

2回戦もオーラス31,800持ちながらトップ目は櫻井。
猿川がツモればトップのリーチを打つが、4着から2着になるロンで脇決着。2連勝で昇級に向けて大きく踏み出した。

あとの2戦は出来るならさらに加点し、難しければ±0付近で終わらせたい櫻井だが、そう簡単には行かないのが麻雀。序盤は首位で守備意識の高い櫻井が攻めれば、大物手に違いないと引き気味になっていた3者が奮起する。

 

 

2回戦ともドラドラで櫻井の親番にぶつけた森下がトップ。オーラスにペン七筒の3,900オールをツモった福島が浮きの2着。

4回戦は親番でドラドラの福島が一切の手がわりを見ない思い切ったリーチ。カン五万をツモれて4,000オール(+2600)。リードを築いた福島は東4局もリーチを打つが、猿川がピンフドラドラを安め引きでヤミテン。福島の現物待ちの5,800(+1300)をアガる。

 

 

猿川はトップ目に立つと、南2局に中発ホンイツを決めて盤石に。これを放銃した森下が次局西白ホンイツトイトイで跳満をアガリ返す。4回戦は猿川、福島、森下の3人浮きで終了。

 

 

序盤からドラドラの手をもらいながらもアガれずに苦しい戦いを強いられていた福島だが、要所で勝負手をツモアガる強さを見せて卓内トップ。

 

 

別卓の明石が大きなプラスで首位に。中川もプラスをキープしてこの2名が昇級枠に。
櫻井は4回戦のラスが響き3位。
森下は後半2戦の奮闘によりまだ降級枠ながらも希望が見える位置に踏み止まった。

(文:編集部)

第15期女流桜花入れ替え戦1st stageレポート

今期から入れ替え戦が2日制にリニューアルされ、1st stageで勝ち上がった1人が翌日の2nd stageに進むシステムに変りました。

1st stageへの出場選手は

 

 

杉浦まゆ(C2リーグ1位)

 

 

西城凛(C1リーグ2位)

 

 

北條恵美(Bリーグ5位)

 

 

中野妙子(Bリーグ6位)

以上の4名で行われた1st stage。
ここで勝ち上がったのは今期2年目の杉浦まゆ。
柔らかい所作で淡々と選択していくフォームの良さと、リードしてからも攻め時を逃さない勝負勘の良さが光りました。

 

 

杉浦に風が吹いたのは2回戦の南2局、南3局。
初戦トップを取っていた西城から連続で234の三色を直撃する最高の展開でトップ目に立ちました。

 

 

そこからも受け一辺倒にならず要所で自ら攻めて局面をリードして、最後まで風に乗って1st stageを勝ち抜けることに成功。
1年目Cリーグで振るわず新設されたC2リーグへ組み込まれた杉浦でしたが、2年目での大逆襲のスタートです。

<最終結果>
杉浦+31.2P 中野+5.9P 西城▲12.4P 北條▲25.7P

(文:越野智紀)

第18期大分リーグ(プロアマ混合)最終節成績表

順位 名前 プロ/一般 1節 2節 3節 4節 合計
1 上田 悟史 一般 ▲ 9.9 65.7 ▲ 41.1 84.8 99.5
2 渡辺 辰宏 一般 ▲ 4.1 ▲ 24.3 39.9 58.1 69.6
3 阿部 竜也 一般 ▲ 20.3 14.5 27.3 47.6 69.1
4 岩村 美智子 プロ 27.8 6.4 11.8 4.7 50.7
5 藤田 祥司 一般 ▲ 11.6 57.4 0.2 ▲ 6.1 39.9
6 合澤 雄貴 一般 11.6 3.4 ▲ 2.2 18.9 31.7
7 塚本 将之 プロ ▲ 0.8 34.0 ▲ 18.3 ▲ 9.4 5.5
8 川島 貴博 一般 ▲ 8.9 35.2 ▲ 30.1 7.3 3.5
9 濱屋 和盛 一般 1.3 0.0 0.0 0.0 1.3
10 相本 長武 一般 28.7 ▲ 5.4 ▲ 2.2 ▲ 23.2 ▲ 2.1
11 松本 広大 一般 ▲ 28.7 19.3 29.9 ▲ 30.5 ▲ 10.0
12 寺井 豊 一般 ▲ 8.7 ▲ 12.4 0.0 0.0 ▲ 21.1
13 下山 哲也 プロ ▲ 8.8 ▲ 14.2 6.5 ▲ 10.5 ▲ 27.0
15 薬真寺 実 一般 9.8 30.8 ▲ 32.4 ▲ 37.6 ▲ 29.4
16 柿添 誠 プロ ▲ 37.6 ▲ 25.6 17.3 ▲ 7.9 ▲ 53.8
17 団野 和広 一般 ▲ 15.5 ▲ 22.8 63.9 ▲ 82.9 ▲ 57.3
18 スカルリーパーA-ji プロ ▲ 10.4 ▲ 57.4 ▲ 9.8 ▲ 2.5 ▲ 80.1
19 矢野 拓郎 プロ ▲ 18.9 ▲ 30.9 ▲ 6.4 ▲ 37.8 ▲ 94.0

第11期山口プロアマリーグ最終節 成績表

順位 名前 プロ/一般 1節 2節 3節 4節 5節 6節 合計
1 清木 雅一 一般 19.1 113.9 ▲ 7.1 ▲ 2.2 0.0 19.5 143.2
2 宮下 達也 一般 85.3 0.0 ▲ 37.2 22.1 67.0 ▲ 11.8 125.4
3 黒田 隆明 一般 10.4 29.8 5.4 0.0 43.3 18.8 107.7
4 藤岡 治之 プロ 34.8 0.0 ▲ 16.5 83.4 24.5 ▲ 26.5 99.7
5 杉谷 晋 プロ ▲ 12.6 23.9 15.4 0.0 ▲ 26.9 53.2 53.0
6 殿井 正敏 一般 11.2 0.0 6.5 81.0 ▲ 60.5 ▲ 19.9 18.3
7 高見 和広 一般 ▲ 40.5 0.0 49.7 ▲ 24.9 ▲ 3.7 37.0 17.6
8 福田 譲二 プロ ▲ 52.4 ▲ 16.3 0.0 26.4 0.0 36.9 ▲ 5.4
9 佐田 いちこ 一般 ▲ 21.3 0.0 0.0 0.7 ▲ 22.8 16.5 ▲ 26.9
10 渡辺 辰宏 一般 0.0 10.5 ▲ 17.4 ▲ 18.1 55.0 ▲ 70.3 ▲ 40.3
11 坂本 将弘 一般 31.3 ▲ 97.6 ▲ 9.1 0.0 6.1 0.0 ▲ 69.3
12 むさし 一般 40.7 ▲ 64.2 0.0 ▲ 13.6 ▲ 56.8 17.8 ▲ 76.1
13 上村 誠 一般 0.0 ▲ 1.0 26.4 ▲ 49.3 ▲ 62.5 ▲ 11.1 ▲ 97.5
14 相本 長武 一般 ▲ 4.6 0.0 ▲ 15.8 ▲ 49.7 0.0 ▲ 50.0 ▲ 120.1
15 渡辺 健太 プロ ▲ 21.8 0.0 ▲ 11.9 ▲ 55.8 21.3 ▲ 60.1 ▲ 128.3

第16期静岡プロリーグ 第6節レポート

決勝進出に向けて、大激戦勃発!!

 

100

 

先の見えない大変な状況の中、6月に無事開催された静岡プロリーグも佳境を迎えた。

残り3節、各選手達はどのような心境だろうか。

現状1位は中部本部の大橋である。2位以下に100P近く差をつけており、一番余裕のあるポジションだろうか。

2位以下の選手は前節から引き続き、大混戦である。第6節開始時点では、2位の島崎から15位の太田まで、まだまだ決勝進出の可能性がある。

季節はずれの台風を呼び起こすように波乱を起こす選手が現れるのか、それとも天竜川のせせらぎのように静かな展開となってしまうのか。

さてさて、今節はどのような結果となったのか。熱い闘牌に期待しよう。

静岡プロリーグ第6節、開幕。

1卓
太田昌樹 × 木原翼 × 斉藤隆 × 土屋幸弘

土屋以外の選手はマイナス。土屋は絶好のチャンスを活かせるか?

結果
斉藤 +19.9P(▲116.7P)
土屋 +10.4P(+56.3P)
木原 ▲11.1P(▲65.5P)
太田 ▲20.2P(▲31.2P)
(供託:1.0P)
※括弧内はトータルポイント

3回戦までほぼ土屋のワンサイドゲームだったが、土屋が4回戦に大失速。土屋としては悔いの残る対局となってしまったか。

斉藤は今期初の卓内トップ。ポジションは厳しいが、自分なりの目標を持って対局に臨んでほしい。

木原もマイナス。第4節以降、プラスがなく大変厳しいポジションとなってしまった。

プラスに浮上するチャンスを伺っていた太田は卓内ラス。現静岡リーグチャンピオンとしてまだまだ勝負は諦めていない。

2卓
中寿文 × 大橋幸正 × 鷲見隼人 × 天音まこと

1位の大橋、5位の天音は余裕のあるポジションまで行けるのか。

結果
中 +24.9P(▲106.8P)
天音 +12.8P(+85.3P)
鷲見 ▲8.4P(▲113.1P)
大橋 ▲29.3P(+165.5P)
※括弧内はトータルポイント

中が意地の卓内トップ。鳳凰戦も昇級して波に乗っている。静岡プロリーグでも意地を見せることができるのか。

小さい1人沈みのラスからスタートした天音だったが、終わってみれば+12.8Pとポイントを纏めた。決勝進出に向けてよい結果となったか。

鷲見は小マイナス。消化不良の対局となったか。

大橋が卓内ラス。まだまだポイントに余裕があり、1位はキープしているが、これ以上のマイナスは危うくなってしまうか。来節の戦いに注目である。

3卓
鈴木郁孝 × 青嶋宏樹 × 京平遥 × 田中寛治 × 中村裕之

決勝進出を目論む、鈴木郁・田中・中村の3者の戦いに注目。

結果
青嶋 +38.1P(▲3.3P)
田中 +25.7P(+66.5P)
鈴木郁 ▲22.8P(+0.2P)
京平 ▲28.9P(▲128.2P)
中村 ▲33.1p(+19.1P)
(供託:1.0P)
※括弧内はトータルポイント
※鈴木郁はペナルティのため、▲20P

青嶋が三倍満を含むアガリを積み重ねて、卓内トップ。トータルポイントのマイナスをほぼ返済して、決勝進出を狙う。

田中は安定のプラス。連覇に向けて良い結果となった。

鈴木郁・京平・中村はマイナス。

鈴木郁は第1節の123Pのプラスを全て使い果たしてしまい、中村もコツコツ積み上げたポイントを半分以上使ってしまった。両者の戦いに注目である。

4卓
岡本和也 × 平野敬悟 × 杉村泰治 × 渡辺洋巳

コツコツとポイント積み上げてきた平野、今節もプラスを積み上げられるのか。

結果
杉村 +52.5P(▲82.4P)
平野 +37.9P(+91.1P)
渡辺 ▲4.2P(▲9.7P)
岡本 ▲86.2P(▲136.4P)
※括弧内はトータルポイント

ここまでマイナスを重ねていた杉村が大きなプラス。まだまだ勝負を諦めてはいない。

平野も大きめのプラスで4位浮上。久しぶりの決勝を静かに狙っている。

渡辺は小マイナス。まだまだチャンスは残っている。

岡本は大きなマイナス。決勝は絶望的だが、納得のいく闘牌をしてほしい。

熱戦はまだまだ続く。

(文中敬称略)
文:蓮沼友樹

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 合計
1 大橋幸正 75.8 41.6 ▲ 4.2 81.6   ▲ 29.3     165.5
2 島﨑涼 40.4 13.8 80.8 ▲ 47.8 13.2 0.0 1.5   101.9
3 蓮沼友樹 67.8 51.5 ▲ 13.4 ▲ 12.9 ▲ 26.2 27.3     94.1
4 平野敬悟 ▲ 33.0 16.3 3.5 44.7 21.7 37.9     91.1
5 鈴木秀幸 68.1 59.4 19.4 ▲ 29.5 ▲ 5.9 ▲ 23.3     88.2
6 天音まこと 31.8 21.6 ▲ 12.6 11.8 19.9 12.8     85.3
7 田中寛治 47.7 15.6 15.6 ▲ 8.7 ▲ 29.4 25.7     66.5
8 藤島健二郎 ▲ 60.4 85.3 30.9 8.4   0.0 ▲ 2.9   61.3
9 望月雅継 ▲ 58.5 ▲ 0.8 76.9 6.8 32.4 0.0     56.8
10 土屋幸弘 ▲ 32.0 13.5 13.1 55.4 ▲ 4.1 10.4     56.3
11 佐藤伶太 59.1 ▲ 0.9 ▲ 22.2 ▲ 23.9   30.3     42.4
12 中村裕之 ▲ 12.3 27.0 ▲ 3.5 41.0   ▲ 33.1     19.1
13 鈴木郁孝 123.5 ▲ 54.5 ▲ 37.3 ▲ 25.7 17.0 ▲ 22.8     0.2
14 青嶋宏樹 11.2 ▲ 27.0 ▲ 29.9 ▲ 10.4 14.7 38.1     ▲ 3.3
15 渡辺洋巳 ▲ 13.4 17.2 ▲ 6.9 15.5 ▲ 17.9 ▲ 4.2     ▲ 9.7
16 太田昌樹 ▲ 29.1 27.2 ▲ 38.5 41.3 ▲ 11.9 ▲ 20.2     ▲ 31.2
17 木原翼 ▲ 19.7 4.6 69.7 ▲ 47.0 ▲ 60.6 ▲ 11.1 ▲ 1.4   ▲ 65.5
18 杉村泰治 ▲ 5.7 ▲ 75.5 ▲ 40.1 ▲ 81.1 67.5 52.5     ▲ 82.4
19 中寿文 ▲ 82.4 ▲ 17.3 ▲ 52.0 4.5 15.5 24.9     ▲ 106.8
20 鷲見隼人 ▲ 27.4 ▲ 55.0 ▲ 45.5 32.7 ▲ 12.3 ▲ 8.4 2.8   ▲ 113.1
21 斉藤隆 ▲ 66.9 16.3 ▲ 24.8 1.6 ▲ 62.8 19.9     ▲ 116.7
22 石津寿人 ▲ 12.4 ▲ 96.0 3.5 24.6 ▲ 46.7 0.0     ▲ 127.0
23 京平遥 ▲ 78.9 ▲ 91.3 70.7 ▲ 38.3 7.3 2.3     ▲ 128.2
24 岡本和也 ▲ 35.0 ▲ 30.8 ▲ 6.5 ▲ 21.4 43.5 ▲ 86.2     ▲ 136.4
25 平岡理恵 ▲ 39.2 6.2 ▲ 67.7 ▲ 24.2 24.1 ▲ 36.6     ▲ 137.4

第36回静岡リーグ(プロアマ混合)第2節レポート

前回次点で終わった鷲見プロが首位に立つ!!

 

100

 

冬の足音も近づき、朝晩の寒さもだんだん身に染みてきた11月15日。
第36回静岡リーグの第2節の開催となった。
静岡リーグは基本第3日曜日の午後の開催。
午前中にはプロリーグが開催されており、両方に参加しているプロは計8半荘の長丁場となる。

集中が一瞬切れて普段はやらないようなミスをやってしまうことがある。
まさしく今回の私がそうであった。
集中力を切らさずに最善を尽くし続けることこそが、決勝の椅子を掴む最短距離と感じた節となった。

早速、今節の結果を見ていこうと思う。

まず、首位にたったのが、鷲見隼人プロ。
前回と同じ決勝圏内にいることは変わらないが、今回は一味違う。
今節も大きくポイントを伸ばし、まだ2節とはいえ首位に浮上。
この勢いを継続して、安全圏のリードを作っていきたいところだろう。

2位につけたのは、一般参加の伊藤裕美子さん。
今節は四暗刻を見事にツモアガリ、前節以上のポイントを稼ぎ、絶好調をキープ。
このままの勢いで決勝を狙いたいところだろう。

3位には松永誠さんが浮上。
今節100P弱を叩き出し、一気に決勝の争いに名乗りを上げた。
昨年のインターネット麻雀選手権のファイナリスト。
実力は折り紙つきだ。

4位には杉村泰治プロ。
前節首位に立つも、今節は僅かながらマイナス。
今節は前節のようにはいかなかったが、マイナスでもこの位置をキープできているので、3節以降の巻き返しを狙っていることだろう。

5位に一般参加の高橋大輔さん。
普段から公式ルールで麻雀をよく打っており、切磋琢磨をしているイメージを持っていたが、日頃の鍛錬が実を結んできたと言えるだろう。

そして、個人的に注目したいのは7位の大橋幸正プロ。
プロリーグでは堂々、首位に立っており、静岡リーグでも2節とも順調にポイントを重ねている。
着々と上位を狙っており、怖い存在になっていくだろう。

まだ5節開催の2節が終了しただけなので、プラスポイントの人は次節の折り返しまではまだ自由に打って行けると思う。
しかし、マイナスポイントの人は上位進出のためには正念場になっていくだろう。
どの位置につけるかによって後半の戦略は変わっていくことになるので、次節以降、さらなる熱い闘いを期待していきたい。

(文中一部敬称略)
文:斉藤隆

順位 名前 プロ/一般 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 鷲見隼人 プロ 43.5 72.6       116.1
2 伊藤裕美子 一般 46.6 57.2       103.8
3 松永誠 一般 2.6 99.4       102.0
4 杉村泰治 プロ 95.6 ▲ 8.6       87.0
5 高橋大輔 一般   72.1       72.1
6 片山一哉 一般 27.6 42.1       69.7
7 大橋幸正 一般 20.9 36.5       57.4
8 鈴木博直 一般 0.5 56.6       57.1
9 岡本和也 プロ ▲ 15.0 63.1       48.1
10 高村龍一 一般 28.5 15.1       43.6
11 渡辺洋巳 プロ 41.0         41.0
12 青嶋宏樹 プロ ▲ 10.7 49.9       39.2
13 京平遥 プロ 9.6 26.9       36.5
14 宮地孝尚 一般 30.3 0.0       30.3
15 廣岡璃奈 プロ   27.2       27.2
16 山田昭裕 一般 8.3 14.3       22.6
17 斉藤隆 プロ   18.0       18.0
18 加藤拓 一般 17.6         17.6
19 高森涼子 一般 ▲ 34.8 48.9       14.1
20 平野敬悟 プロ ▲ 0.4 8.2       7.8
21 大谷数則 一般 ▲ 2.6 6.3       3.7
22 井上一雄 一般 ▲ 24.5 28.2       3.7
23 鈴木貴仁 一般 14.2 ▲ 14.0       0.2
24 藤島健二郎 プロ           0.0
25 山内紀博 一般           0.0
26 渡部文也 一般 ▲ 11.4 9.6       ▲ 1.8
27 鈴木郁孝 プロ 9.4 ▲ 16.9       ▲ 7.5
28 舟橋晃 一般 31.6 ▲ 42.4       ▲ 10.8
29 島﨑涼 プロ 19.4 ▲ 32.9       ▲ 13.5
30 能瀬美咲 一般 44.9 ▲ 58.8       ▲ 13.9
31 前嶋茂 一般 ▲ 0.7 ▲ 16.4       ▲ 17.1
32 中野一男 一般 ▲ 26.7 8.0       ▲ 18.7
33 太田昌樹 プロ 25.3 ▲ 44.6       ▲ 19.3
34 松清一樹 一般 27.3 ▲ 47.1       ▲ 19.8
35 白井健夫 一般 ▲ 22.0 ▲ 1.4       ▲ 23.4
36 伊藤真 一般 10.7 ▲ 37.7       ▲ 27.0
37 金田年伸 一般 ▲ 27.4         ▲ 27.4
38 望月雅継 プロ ▲ 26.7 ▲ 1.0       ▲ 27.7
39 影山恒太 一般 ▲ 31.8         ▲ 31.8
40 小倉雨 一般 ▲ 69.4 29.8       ▲ 39.6
41 服部哲也 一般 ▲ 40.0         ▲ 40.0
42 天音まこと プロ ▲ 14.4 ▲ 26.8       ▲ 41.2
43 鈴木優貴 一般 ▲ 16.2 ▲ 25.2       ▲ 41.4
44 鈴木秀幸 プロ ▲ 41.7         ▲ 41.7
45 坂本彰光 一般 ▲ 31.0 ▲ 11.8       ▲ 42.8
46 石津寿人 プロ 22.2 ▲ 67.2       ▲ 45.0
47 木原翼 プロ ▲ 64.5 17.4       ▲ 47.1
48 土屋幸弘 プロ ▲ 49.5 ▲ 0.6       ▲ 50.1
49 栗島有紀 プロ 7.6 ▲ 58.0       ▲ 50.4
50 中寿文 プロ 29.7 ▲ 81.9       ▲ 52.2
51 湯本紳介 一般   ▲ 54.7       ▲ 54.7
52 村瀬光佳 一般 ▲ 29.7 ▲ 30.6       ▲ 60.3
53 松本貴仁 一般   ▲ 69.5       ▲ 69.5
54 堀孔明 一般 ▲ 39.0 ▲ 59.6       ▲ 98.6

第37期鳳凰戦A1リーグ第12節B卓レポート

【伊藤優孝が前節に続き国士無双ツモアガリ!波瀾万丈のA1リーグ】

3位西川は今節を勝負節として叩きに行く麻雀を展開。

 

 

南2局の親番では、ドラの四索が出ていかないように七索切り。カン五索リーチで3,900をアガる。

1本場では345三色狙いから一気通貫に切り替え九万残し。ドラの七万引きでテンパイすると、二万五万八万待ちのピンフに取らずにカン八万の確定一気通貫のリーチに踏み切った。

西川は安手にならないように手組みをして嬉しい手替わりのなくなった所でリーチと、シンプルな攻撃を選んでいる。カン八万待ちリーチはツモれば100点しか変わらないのでヤミテンを選びそうな局だが、出アガリ7,700と12,000の差は大きいと考えている事がわかる。

1回戦は西川トップ。2回戦もいい感じで進めていたが、伊藤の一撃が全てをひっくり返す。

 

 

9種10牌をわずか5巡で国士無双に仕上げて中ツモ。
第11節に続き2節連続の国士無双ツモアガリで2回戦トップ。

3回戦は比較的僅差でオーラスを迎えたが、均衡を破るのは西川。ドラ切りリーチで2,600オールをツモると、次局もアガって連荘。

 

 

2本場も四筒チーで一気通貫の連荘狙い。
紺野がマンズで2フーロしていたが、迷わず三万を勝負し、12,600の放銃。振ってもトップだが、少しでもプラスが欲しい西川には痛い失点。

一方、紺野にとっては3連続4着が見えた位置から浮きの2着と、かなり嬉しい跳満であった。

 

 

4回戦は3名が七索を待つ状況。西川がより高くなるカン五索に受け変えて追っかけ。伊藤はリーチを受け丁寧に回りドラ2枚にして四索七索になっていた。西川が一時はアガリ牌であった七索で放銃。ダブロン牌だが、瀬戸熊のアガリ優先となる。

その後も瀬戸熊はリーチを使った攻撃麻雀を展開。
タンヤオリーチで1,000・2,000ツモ、リーチツモ西ドラと、2回ツモアガってトップを取った。

 

 

3位西川は現状維持で鳳凰位決定戦をかけた最終決戦へ。伊藤は9位浮上でA1残留争いに挑む。

 

 

(文:編集部)

第37期鳳凰戦A2リーグ第9節C卓レポート

【山田浩之が久々の大勝!残留争いがさらに熾烈に 】

12月1日に行われた第37期鳳凰戦A2リーグ第9節C卓はポイントが大きく変動し、3人はホッと一息をつき、2人はため息をつく結果となった。

 

 

対局開始前のトータルポイントは以下の通り。

 

 

対局者は以下の5名。

杉浦勘介(1位・+172.1P)
一井慎也(6位+42.2P)
安村浩司(13位・▲106.8P)
山田浩之(14位・▲179.2P)
二階堂亜樹(15位・▲217.9P)

首位の杉浦は昇級確定と思われた位置から前節に▲60.5とマイナスしている。今節か次節に取り戻すことができればかなり安泰なポジションに着ける。一井は大きくプラスすることができれば昇級争いに食い込めるポジション。安村は魚谷を逆転できれば一息つけるか。山田・二階堂は1回での残留ボーダー超えは難しいが、残り節数が3回しかないため叩きにいきたいところだ。

解説の吉田直は「5人とも+50Pしたいと思っています」。そのコメント通り、激しいぶつかり合いが1回戦東2局にいきなり訪れた。

 

 

中がトイツ、ドラ入りメンツが完成している親の安村がダブ東をトイツに。この1枚で急激に大勝負手に進化した。そしてその後ダブ東から鳴くことができ、不退転の構えに。一発・裏のない公式ルールでのダブ東ポンは子にとって大きな脅威であり、普段の戦いであればなかなか立ち向かっていけないもの。しかし全員が大きく叩きたいこの日だけは別だった。

 

 

亜樹がメンホン七対子テンパイを入れると、選んだのは打“中”。親の現物の南待ちでリーチに踏み切った。親に危なく、周りが止めていそうな“中”待ちではアガリが見込めないが、それを切るということは亜樹も勝負手であることが明らかになってしまう。ならば親と一騎打ちで跳満の出アガリまで狙おうという作戦だ。安村は当然これをポンして11,600のテンパイ。

 

 

しかしこの局参加していたのはこの2人だけではなかった。

 

 

タンヤオドラ1のテンパイを入れていた山田が三色に手替わり、親に危ない三筒を勝負!公式ルールでは非常に珍しい3者のめくり合いに。これを制したのは…

 

 

最も悪い待ちに思われた山田!この日の勢いを感じさせる満貫をツモアガると、この回67,600点の大トップ。その後も得点を伸ばし、一気に安村・前原のポイントに追いつくことに成功した。

全員の闘志を感じる激しい対局を終えてのトータルポイントは画像の通り。

 

 

 

首位の杉浦が積極的にリスクを取る選択を見せ、大きなプラスで2位と約110P差の首位に。再び安泰と思える位置につくことができた。
一井は中々参加することができず大きなマイナスに。残念ながら、目標を昇級から残留に切り替える必要があるだろう。
安村は山田・杉浦の大波に耐え、1回のトップで残留ボーダー付近をキープし、ひと安心。
山田は前述の通り、2回戦以降も好調を感じさせる戦いっぷりで加点に成功。久々の大勝で胸を撫で下ろした。
二階堂は、4回戦には箱下から浮きの2着まで回復する粘りを見せたが、全体としては大きなマイナス。この後の戦いで全ての半荘でトップが欲しいほどの状況となった。

次回の放送は12月8日。対局者は古橋崇志(7位・+19.9P)、麓征生(8位・▲1.0)、魚谷侑未(11位・▲64.8)、前原雄大(12位・▲100.2)、山田浩之(14位・▲111.1)。
見どころになるのはやはり魚谷・前原・山田の残留争いか。その勝負の隙を縫って古橋・麓が大きくプラスし、昇級争いに名乗りを上げられるか。是非ご注目ください。

(文・浜野太陽)

第15期女流桜花Aリーグ プレーオフB卓レポート

ポイント上位の亜樹と仲田が序盤に手がぶつかり、そこを制した仲田が圧巻の3連勝。
早い段階でリスクを取っての勝負に敗れた亜樹は、気持ちを切り替えて慎重に局を進めていき、1試合残して仲田・亜樹が通過をほぼ決めました。

 

 

最終戦は3番目の席に座る卓外の白銀を川原と吾妻が追う展開。

 

 

吾妻との2軒リーチを制した川原が白銀もかわして3番目の席に滑り込みました。

 

 

1位通過は5年連続7度目の決定戦になる仲田加南。
久々のリーグ戦に序盤は噛み合わずも、終わってみたら全員薙ぎ倒してました。
過去6度の出場で優勝4回は歴代1位。
今期は後続に影も踏ませぬ5回目の女流桜花を目指します。

 

 

2位通過は5年ぶり5度目の決定戦になる二階堂亜樹。
第4期の決定戦で仲田に敗れてから女流桜花の主役を長らく譲っていましたが、久々の決定戦での直接対決で取り返すチャンスが来ました。

 

 

3位通過は第1節2回戦目で見せた最速の10万点超えが活きた川原舞子。
Aリーグ1年目で見事決定戦進出です。

 

 

迎え撃つはプレーオフB卓の解説に来ていた現女流桜花の古谷知美。

決定戦1日目は12月11日(金)14時スタートになります。

(文:越野智紀)

巣鴨本部道場 2020年11月度プロアマオープン大会成績表 最終結果(プラス者のみ)

WRCルール部門(連続16戦)

順位 名前 打数 成績
1 かずや☆雀アカ 20 291.6
2 のりさん 38 280.1
3 太田優介 18 236.4
4 小泉忠 35 226.5
5 藤原隆弘 57 218
6 カズ 18 202.2
7 くまっち 20 196.9
8 茶谷正人 30 187.5
9 松村祐輔 22 176.2
10 厚地 20 170.2
11 中村 79 162.3
12 野上陽子 18 147.5
13 木本一郎 29 145.6
14 中村健二 18 136.6
15 篠田拓郎 23 127.6
16 後藤竜司 20 118.2
17 西角健二 31 116.9
18 立岩知朗 36 111.5
19 稲熊勝明 43 110.3
20 水野裕来 30 108.8
21 シマカタ 38 94.2
22 江田源太郎 24 90
23 Spitz@T雷電 17 85.1
24 テツ 21 84.6
25 藤次祐紀 71 73.7
26 丹野賢一 18 70.6
27 かずちゃん 27 65.2
28 市川幹人 38 59.5
29 有田将之 23 59.1
30 前原由紀子 26 43.6
31 金山二郎 31 32.1
32 Andy-San 18 29.5
33 蛇ノ目誠司 18 19.4
34 佐藤好子 22 14.6
35 くまお 16 14.2

 

 

公式ルール(連続8戦)

順位 名前 打数 成績
1 くまっち 15 180.9
2 立岩知朗 12 148
3 鷹取 18 102.7
4 カズ 12 101.8
5 丹野賢一 13 87.3
6 hiro@ 11 85.5
7 厚地 12 82.5
8 山田樹 18 80.1
9 Andy-San 10 76.3
10 岡野 17 69.6
11 藤原隆弘 12 65.7
12 中村 22 63.8
13 藤次祐紀 20 51.9
14 岡田充弘 11 51.6
15 かずちゃん 10 46.1
16 極楽7 9 44
17 有田将之 13 41.7
18 宗形周平 13 40.2
19 後藤竜司 10 39.6
20 前原由紀子 12 35.3
21 くまお 8 9.1
22 市川幹人 19 5.6

 

 
道場ポイントランキング

順位 名前 7~9 10WRC 10公式 11WRC 11公式 12WRC 12公式 合計
1 中村 787.75 200 75 120 29.75 0 0 1212.5
2 藤原隆弘 777.75 190 21 190 30 0 0 1208.75
3 しーら 919 120 0 81 0 0 0 1120
4 小泉忠 571 87 0 200 0 0 0 858
5 後藤竜司 379.25 300 23.75 115 28 0 0 846
6 有田将之 290.75 400 23.25 93 28.5 0 0 835.5
7 立岩知朗 489.25 82 28.5 113 75 0 0 787.75
8 稲熊勝明 479 170 0 112 0 0 0 761
9 シマカタ 508 117 28.75 101 0 0 0 754.75
10 くまお 500.25 92 29.25 83 25.25 0 0 729.75
11 藤次祐紀 487.75 72 21.5 97 29.5 0 0 707.75
12 水野裕来 395 118 37.5 111 23.25 0 0 684.75
13 松村祐輔 416.25 114 0 150 0 0 0 680.25
14 金山二郎 482.5 95 0 87 0 0 0 664.5
15 のりさん 292 70 0 300 0 0 0 662
16 市川幹人 392 101 40 94 25 0 0 652
17 岡田充弘 352.25 160 25.25 71 29.25 0 0 637.75
18 山田樹 414 180 0 0 40 0 0 634
19 丹野賢一 335.25 98 24 96 47.5 0 0 600.75
20 加藤はるみ 368.75 97 24.5 82 23.75 0 0 596
21 江田源太郎 367 71 47.5 100 0 0 0 585.5
22 西角健二 349 119 0 114 0 0 0 582
23 岡本浩一 492.5 0 0 79 0 0 0 571.5
24 Andy-San 350 84 0 86 37.5 0 0 557.5
25 篠田拓郎 382.5 0 23.5 116 0 0 0 522
26 厚地 250 86 0 140 42.5 0 0 518.5
27 蛇ノ目誠司 363 66 0 85 0 0 0 514
28 木本一郎 299 93 0 118 0 0 0 510
29 前原由紀子 238.75 111 35 92 27.75 0 0 504.5
30 Spitz@T雷電 229.25 96 20.5 99 0 0 0 444.75
31 福永雄介 281 78 0 78 0 0 0 437
32 茶谷正人 116 150 0 160 0 0 0 426
33 かずや☆雀アカ 0 0 0 400 24.25 0 0 424.25
34 佐藤好子 200.5 85 23 84 24 0 0 416.5
35 テツ 201 112 0 98 0 0 0 411
36 かずちゃん 182.75 69 27.75 95 29 0 0 403.5
37 岡野 115.25 80 100 73 35 0 0 403.25
38 カズ 0 140 28.25 180 50 0 0 398.25
39 塚田悠介 243.25 113 29 0 0 0 0 385.25
40 齋藤麻衣子 226 81 0 70 0 0 0 377
41 ケンタ 181 83 0 80 0 0

0 344
42 きのぴー 250 94 0 0 0 0 0 344
43 くまっち 0 0 62.5 170 100 0 0 332.5
44 葭葉 284.5 0 20.75 0 0 0 0 305.25
45 ドラ次郎 305 0 0 0 0 0 0 305
46 加藤恵美子 174 99 29.75 0 0 0 0 302.75
47 西部健寛 279 0 0 0 0 0 0 279
48 原佑典 266.75 0 0 0 0 0 0 266.75
49 宗形周平 65 115 50 0 28.25 0 0 258.25
50 太田優介 0 0 0 250 0 0 0 250

第15期女流桜花B・C1・C2リーグ最終節レポート

第15期女流桜花Bリーグ最終節最終戦。

Aリーグへの3つの昇級枠が各卓に1つずつ配られました。

 

 

1卓を制したのは和久津晶で+139.0Pの2位昇級。
今期は安定した成績で常に上位を維持して、11期以来となるAリーグに復帰です。

 

 

2卓は和泉由希子が+102.1Pで3位昇級。
最終戦のラスで4位と肉薄しヒヤリとするも、前節の4連勝が効いて1期でのAリーグ返り咲きになりました。

 

 

3卓は早川林香が+140.0Pで見事1位昇級。
12期のCリーグを5位でBリーグへ昇級し、そこから3年で初めてのAリーグ昇級。
順調に女流桜花の頂点へ昇ってきていて、来期ものAリーグでも楽しみな存在です。

 

 

昨年の降級で今期はBリーグでの戦いになった斉藤理絵は+96.6Pと確定昇級にわずか届かず4位。
入れ替え戦2日目に進み、そこからAリーグ昇級を狙うことになりました。

北条恵美は全節プラスする安定感を見せるも+71.8Pの5位、決定戦出場の経験を持つ中野妙子は最終節で早川に競り負け6位。
2人は入れ替え戦1日目に進み、まずはそこで卓内1位になり2日目進出を目指します。

 

 

C1リーグは桜川姫子が+139.7Pで1位。
Bリーグ昇級とAリーグ入れ替え戦2日目の出場を決めました。

 

 

昨年のプロクイーン決勝にも出場した西城凛は+123.8Pの2位でBリーグ昇級。
Aリーグ入れ替え戦は1日目からの出場になります。

 

 

3位の室伏理麻・4位の伊達朱里紗・5位の大野彩乃・6位の水越京子までがBリーグへ昇級です。

 

 

C2リーグは杉浦まゆが+145.2Pで1位でC1リーグへ昇級。
さらにAリーグ入れ替え戦1日目に進出となり、C2リーグから一気にAリーグまで駆け上がるチャンスも得ました。

 

 

2位の斎藤麻衣子・3位の小笠原奈央・4位の後藤咲・5位の桜木里咲までがC1リーグへ昇級になります。

(文:越野智紀)

第37期十段戦ベスト8B卓レポート

【藤崎の伏線と回収】

11/26(木)に十段戦ベスト8B卓が、藤崎智vs杉浦勘介vs内川幸太郎vs仁平宣明で行われた。
タイトルとはあべこべだが、勝ち上がりは内川と杉浦。
既にA卓で勝ち上がりを決めている本田朋広、柴田吉和と現十段位の伊藤優孝に挑戦する。

■十段位決定戦■
12/7(月)、12/14(月)、12/20(日)の3日間(全12半荘)。各日14時から対局開始

対局を振り返ってみよう。

解説の吉田が「1人でも前に出る人がいると、安牌が増えて安全にテンパイできたり、アガリになったりするんだけどね」
と語るように、元々が守備よりの4人、そして、2人勝ち上がりのトーナメントであることで、流局が多い重い展開。

2回戦オーラス、1人沈みとなり状況悪しと藤崎のこの仕掛け。

 

 

(2枚目とはいえ、ドラのない安い仕掛け。300・500のツモアガリ)

3回戦、親番ではあるが、発を1巡目からポン。

 

 

 

(なんと他の役もドラもない1,500点の仕掛け)

今年のMリーグでは、忍者ブランドを生かした遠い仕掛けも見られ、忍ぶだけでなく幻術も使いだしたという印象。

 

 

(丁寧に受けたら1人ノーテンか・・・きついな)

南1局、またも藤崎の早い仕掛け

 

 

すぐに三索を引き入れテンパイするのだが、今度はジュンチャン三色ドラと仕掛けても7,700点。

役が確定しないから九索は盲点になりやすい、親番でリャンペーコーの1シャンテン、追いかける立場、と打たれやすい状況が揃ってはいるものの、これが最初の仕掛けであれば仁平から打たれることはなかったであろう。
幻の中に刀を隠す、これが忍者藤崎の幻術である。

 

 

(罠にかかったな、シメシメ)
※ 編注:筆者の個人的な感想です。

この3回戦目にトップを取り、杉浦、内川と並んだのだが、4回戦東1局の放銃が痛かった。

 

 

親杉浦が東をポン、仁平がリーチ。
スジになった一索で杉浦に5,800の放銃。

これを取り返すことができず、4回戦は内川トップ、杉浦2着、藤崎は1人沈みのラスと最悪の結果になってしまった。

今期好調の杉浦は、藤崎が1,500のテンパイだった局は、ギリギリまで押してテンパイ料をもぎ取り、(前述の終局図参照)

 

 

この九索はオリを選択と、かなり冴え渡っている様子。
決定戦の本命になるかもしれない。

■十段位決定戦■
伊藤優孝vs本田朋広vs柴田吉和vs杉浦勘介vs内川幸太郎
12/7(月)、12/14(月)、12/20(日)の3日間(全12半荘)
各日14時から対局開始

今期は日程の都合で、初日、2日目が月曜日となってしまいましたが、見られない方はTwitter速報等でお楽しみください。

 

 

(文:福光聖雄)

第37期鳳凰戦A1リーグ第12節A卓レポート

【開始前4位の勝又が大きくプラスし、上位陣を射程圏内にとらえる】

2位 佐々木寿人 +128.8P
3位 西川淳 +103.3P
4位 勝又健志 ▲3.7P
9位 HIRO柴田 ▲118.3P

4位勝又は決定戦を狙うためには大きなプラスが欲しい。佐々木、西川と同卓の今日の1節は勝負所。
9位柴田は最終節の伊藤との直接対決に向けてポイントに余裕がないため、今日プラスして再び引き離しておきたい。
佐々木と西川は現状維持でも決定戦を狙えるため、リスクの高い勝負はしたくないだろう。
攻撃力に定評のある2人は守りたい、守備力や場況判断に優れた2人は叩きたいというポイント状況である。

1回戦東1局。親番勝又がヤミテンドラツモの4,000オールで先行。南3局3本場でもドラの四万雀頭のピンフテンパイ一索四索を入れていた勝又が三索をツモ切ると佐々木からロンの声。9,600(+1,900)の放銃となる。

 

 

オーラス、佐々木が役なしテンパイを入れていた。西川も巡目との兼ね合いでフリテンだがドラの南を切ってテンパイ取り。直後、勝又が南を重ね、345チーで南の片アガリテンパイ。西川がドラを切った時に反応がなかった事が盲点になったか、佐々木は南をツモ切り。今度は勝又7,700のアガリで1人浮きトップを取った。

 

 

2回戦は佐々木が3フーロのホンイツで満貫を決めると、得意の展開に持ち込み大きなリード。しっかり浮きをキープしていた勝又がオーラスで七対子ドラドラを決め2着。

 

 

3回戦は勝又ペース。東2局に直撃でトータルで西川をかわす。更に東3局は柴田のリーチを受けて現物待ちのメンホン七対子。ツモって跳満になり、1人浮きトップ。

3回終わって勝又は+82.2。すでに目標は達成しているからこそ大事な4回戦。勝負の分岐は東1局だった。

五万六万七万八万八万五筒六筒七筒五索六索七索発発 ドラ発

勝又は6巡でこのテンパイ。リーチすれば八万ツモで跳満発をツモれば倍満の勝負手であるが、勝又はヤミテンとした。この巡目なら自然な手組みで誰かから発が打ち出されるかも知れない。しかし12巡目となればドラの字牌を1枚抱えた者はオリてしまう頃合い。六万引きで四万七万をツモりに行くリーチに切り替えた。勝又らしい理にかなった判断だったが、この局は発待ちしかアガる道はなかった。

 

 

勝負手を空振りした勝又はここから急に苦しくなる。柴田がメンタンピンツモドラドラ、西川がリーチツモドラ3とアガリを決めて浮きに回る。
勝又は南3局もドラドラでリーチを打つが、メンホンの柴田に押し返され放銃。4回戦は4着となった。

 

 

勝又が卓内トップで佐々木、西川との差を大きく詰めた。1回戦の4着転落などがあり佐々木にとってもかなり辛い節であったが、▲4.1Pに抑えたのは流石。西川、柴田も4回戦の浮きで踏みとどまった。

 

 

勝又と柴田は12節消化し、最終節を残すのみ。5位までに残ると最終節に上位陣と直接対決になるので、現在5位以下の者2名にかわされなければもう一度直接対決が出来る。
柴田は一時伊藤より下になっていたが踏ん張った。伊藤が12節でプラスすると、降級争いも熾烈になる。
残り8名の12節の結果が気になるところだ。

(文:編集部)

第37期鳳凰戦A2リーグ第9節B卓レポート

【藤島健二郎、ライバル内川を徹底マークで昇級争い一歩リード】

11月24日に行われた第37期鳳凰戦A2リーグ第9節B卓はA1への昇級を争う藤島・内川の同卓となり、結果としては藤島が一歩リードして残り2節を残す形となった。

この日の対局者とトータルポイントは画像の通り。

 

 

内川幸太郎(2位・+106.0P)
藤島健二郎(3位・+101.5P)
和久津晶(7位・+19.7P)
古橋崇志(9位・▲3.6)
前原雄大(12位・▲70.5)

内川・藤島は昇級を争うライバル。和久津・古橋は昇級・降級共に遠いため、チャンスがあれば大きなプラスを狙いたいところ。前原は30Pほど下に降級ボーダーがあるため、マイナスはしたくない戦いとなっている。

対局が始まると目立ったのは、内川を意識した藤島のプレー。特にそれが目立ったのは3回戦南場だった。

 

 

南1局の内川の親番、古橋は役牌を2つ鳴いてホンイツ模様。初牌の中を余らせているので、テンパイしていてもおかしくない場面。ここで藤島の手牌はリーチのみ高目ドラ1のテンパイ。高打点であろう古橋とのめくり合いを避け、穏やかにヤミテンに構える選択肢もあったが…

 

 

ここは強気にリーチ!ライバルの内川が親番ということも大きいだろう。自分がオリてしまっては、内川はソーズだけを止めれば高い放銃を避けられることになり、テンパイを取って連荘に成功する可能性が上がってしまう。ここは自分もリスクを負うことで確実に内川の親番を落とし、あわよくば加点も狙おうという選択だ。ここは古橋から一索が放たれ1,300のアガリ。

この後、直接競りかけに行ったのは南3局。

 

 

内川は字牌からの切り出しだが、二筒のトイツ落としの後にドラの五筒を打ち出し、解説の魚谷も「(マンズの染め手の)テンパイに見えますね」とコメントした局面。卓内の藤島はそれ以上に雰囲気を感じ取っていたはずで、前巡に四万を止めている。しかし絶好のカン七筒を引き入れると…

 

 

当然勝負!これをアガリ切って、この半荘だけで内川とは12Pほどの差をつけることに成功した。
実況の小笠原プロのインタビューによると「めんどくさい相手と思われるよう、シーズン通して存在感を出していきます」とコメントしていたという藤島。この日の藤島はそのコメント通り、対局相手にとって非常にやりづらいプレーを見せ加点に成功したのだった。

1日を終えてのトータルポイントは画像の通り。

 

 

 

卓内トップは古橋。Twitterでは「なんかごちゃごちゃして卓内トップでした。手めっちゃ入ってたのでもっと勝てたかもですが、あと2節なので最後まで上見て頑張ります!」と控えめなコメントだったが、いつも通りの高打点打法でプラス域に。和久津は解説陣も「80%は鳴いてるんじゃないか」と言うような積極的なプレーで5.5Pながらプラス。内川は藤島の徹底マークが成功し親を落とされる場面もあったが、11.6Pのマイナスで堪えたといった印象。前原はなかなか手牌が追いつかず29.7Pのマイナス。降級圏が目の前で尻に火がつくポイント状況となった。

次回の放送は12月1日。対局者は杉浦勘介(1位・+172.1P)、一井慎也(+42.2P)、安村浩司(13位・▲106.8P)、山田浩之(14位・▲179.2P)、二階堂亜樹(15位・▲217.9P)と残留争いがメインの見どころとなりそうだ。負けられない戦いをぜひご視聴ください。

文中敬称略
(文・浜野太陽)

第15期女流桜花Aリーグ プレーオフA卓レポート

プレーオフは7節までの上位8人がポイントを持ち越して4半荘を行い、その結果上位3人が決定戦に進出します。

 

 

A卓は開始時▲1.2Pの8位スタートだった白銀が瑠美・山脇・魚谷をかわして卓内トップでトータル3位まで浮上しました。

 

 

白銀が決定戦に出場できるかは来週行われるプレーオフB卓の結果次第になります。
B卓4人の平均ポイントが+74.175P。
+58.8Pの白銀が3位に残れるかは微妙なラインですが、難しい条件をクリアして結果を待てる場所までは辿り着きました。
人事は尽くしたので、あとは祈るだけです。

 

 

「次は+60Pぐらい持ってプレーオフを目指します」

これは前期のプレーオフで敗れた時の山脇のコメントです。
今期は昨年よりも精度を上げた攻撃でアガリ率が25.3%と、女流桜花Aリーグ出場選手で唯一の25%超えを達成していました。
その結果+62.0Pの4位と目標をクリアする形でプレーオフに進出するも、プレーオフでは惜しくも決定戦ボーダーラインの3位に届かず+55.3Pでトータル4位でフィニッシュ。

山脇の決定戦進出が完全に消えたわけではありませんが、白銀と比較すると非常に厳しい状況での結果待ちになったと言えます。
来週のB卓で亜樹が序盤にリードを広げたのち1人で局回しをしていく展開となると、尋常ならざる祈り力が必要になりそうです。

 

 

今期の序盤戦をリードしていた瑠美と魚谷の2人は終盤に揃って失速。
プレーオフの4回戦で粘りを見せるも、瑠美+35.1Pの7位・魚谷+3.1Pの8位で今期の女流桜花を終えました。

(文:越野智紀)

【B1リーグSelect後期第2節は期待通りの大打撃戦に】

B1リーグSelect後期第2節の対局者のポイントは以下。

5位 白鳥翔 +29.3P
6位 鮎川卓 +13.1P
7位 井出康平 +12.8P
10位 猿川真寿 ▲0.6P

1回戦は4,000オールをツモった白鳥がトップ。客風の西北を鳴いて瞬く間に満貫に仕上げた。

 

 

2回戦は大荒れ。まずは東2局に井出がメンホンの九索単騎をアガってリード。

東3局に白鳥がドラ3枚使いで先制リーチ。

一万二万三万六筒七筒八筒一索三索七索七索七索八索九索 リーチ ドラ七索

終盤に追いついた井出が追っかけリーチ。待ちのカン七索は山に1枚しかないが、白鳥が4枚目を掴んで3,900の放銃となった。

2回戦

 

井出は七索待ちのアガリを3回決めて大量リード。

 

 

鮎川満貫、猿川跳満、白鳥満貫と全員が大物手を決めたが、井出には届かず。1人浮きとなった。

3回戦は起家猿川が猛連荘。井出が懸命に追いかけるが、南3局に勝負あり。井出が1巡前にツモ切った発が被り河に置くと猿川からロンの声。猿川の1人浮き。

 

 

4回戦も猿川がメンタンツモドラ、井出が東ドラ3、白鳥がメンタンピンツモドラ。全てツモられで鮎川が苦しい。

 

 

オーラス2,000オールをツモって28,400点持ち。まだ猿川と同点の3着だが、トップも見える所まで来た。
しかし、5巡目に井出からツモり三暗刻のリーチ。9巡目には猿川からもリーチが入る。
結果は、井出が二筒ロンで浮きの2着。白鳥がトップとなった。

 

 

この日の卓内トップは井出。振り込みを恐れずしっかり攻めている印象。

 

 

櫻井と中川が2節連続プラスで早くも100Pを超えて来た。2週間後の第3節でこの2名がさらに浮いて差を広げるか?それとも沈んで混戦になるか?次節も目が離せない。

(文:編集部)