第22期マスターズ トーナメントレポート

masters22

本戦から決勝戦まで3日連続で行われる麻雀マスターズ。
前日にベスト28が出揃い、今度はベスト16、ベスト8と、翌日の決勝の椅子を争う対局が行われた。

こちらのシステムは、通過順位により決定した組み合わせ4名で、同一メンバーのまま半荘3回を戦い上位2名が勝ち上がりとなる。よって、ベスト8まで勝ち進むと半荘を9回戦うことになり、さらにそこを勝ち進むと、《決勝戦》というわけである。

ベスト28勝ち上がり者、大筋は以下。

 

1卓:平岡理恵 (連盟) vs 鈴木基芳(連盟) vs 設楽遙斗 (最高位戦) vs木村東平(連盟)

masters22

1回戦東2局、鈴木、木村が動きを見せる中、設楽が以下の手を一発でツモアガリ局面を大きくリードする。

一万二万三万七万八万九万九索一筒二筒三筒七筒八筒九筒  ツモ九索  ドラ一筒  裏 ドラ九筒

その後は設楽のペースで、1回戦を1人浮きで終える。
続く2回戦、ここまで苦戦していた鈴木に大物手炸裂。
国士無双のツモアガリで、初戦のマイナスを一気に戻しトータル2着目に浮上。
最終戦、2人を追いかける平岡、木村であったが、一歩届かずここで敗退となった。

勝ち上がり:鈴木基芳(連盟)・設楽遙斗(最高位戦)

 

2卓:藤崎智(連盟) vs 黒川源悟さん(一般) vs横山毅 (連盟) vs長山雅幸(連盟)

masters22

1回戦目こそ4着で終えた藤崎であったが、続く2回戦は東場から8,000オール、4,000・8,000と高打点が決まり、トータルポイントを一気にひっくり返す。
最終戦は2着から4着がほぼ横並びの着順勝負となったが、これを横山が制しベスト16へ。

勝ち上がり:藤崎智(連盟)・横山毅(連盟)

masters22
藤崎智

 

3卓:勝又健志 (連盟) vs 西岡慎泰(連盟) vs 鈴木優(最高位戦) vs斉藤桂史(連盟)

masters22

前日の本戦では苦戦にたたされていた勝又。3回戦終えた時点でのトータルポイントはマイナス。
続く4回戦をトータルプラスにしなくてはいけない状況をギリギリでクリア。
そしてベスト56ボーダーの+42.0Pにも滑り込む。
ベスト56トーナメントを1位通過すると、このベスト28でも鋭い踏み込みと、巧みな卓回しで見事1位通過。
最終戦は、実質、西岡と鈴木優の着順争いとなったが、ここは西岡がトップをもぎ取りベスト16へ。

勝ち上がり:勝又健志(連盟)・西岡慎泰(連盟)

masters22
西岡慎泰

 

4卓:前原雄大(連盟) vs 右田勇一郎(連盟) vs 老月貴紀(連盟) vs吉井健人(連盟)

masters22

2回戦終了時 吉井+73.2P 前原▲8.6P 右田▲10.8P 老月▲53.8P

最終戦は2着争いへ。南1局の時点で前原がラス目であったが、南2局に2,000・4,000、南3局には1,000・2,000と加点に成功する。トータルポイントを2着目まで戻しオーラスを迎える。老月の条件は跳満ツモ、右田の条件は満貫ツモもしくは前原からの5,200直撃。右田は条件を満たしヤミテンに構えるも、結果は流局終了となった。

勝ち上がり:前原雄大(連盟)・吉井健人(連盟)

masters22
前原雄大

 

5卓:小車祥(連盟) vs五反地清一朗(連盟) vs 山本拓哉(連盟) vs 佐藤聖誠(最高位戦)

masters22

終始安定した闘いで局面をリードする小車。2回戦は初戦1着の山本が4着に、初戦4着の佐藤が1着にという展開に。混戦模様で迎えた3回戦、佐藤、五反地も粘りを見せるが、トータル2着の椅子を手に入れたのは山本であった。小車、山本の2人がベスト16へ。

勝ち上がり:小車祥(連盟)・山本拓哉(連盟)

 

6卓:平賀聡彦(最高位戦) vs 菰原昭如さん(一般) vs 橘哲也(協会) vs菅野哲也さん(一般)

masters22

1回戦、東4局、ここまで手がぶつかっては失点と、大きなラス目にたたされていた橘であったが、ここで七対子ドラ2の手をリーチでツモアガリ、裏ドラが2枚乗って4,000・8,000とし、息を吹き返す。
2回戦目は、初戦3着、4着で終えた菰原さんと、平賀が場面を平たくし、最終戦を以下のポイントで迎える事になった。

2回戦終了時 菅野+4.5P 菰原+2.2P 橘▲3.3P 平賀▲3.4P

全員が着順勝負という大接戦を制したのは、橘哲也(協会)、菅野哲也(一般)。
ベスト16のキップを手に入れる。

勝ち上がり:橘哲也(協会)・菅野哲也さん(一般)

 

7卓:森山茂和(連盟) vs 都築尚道さん(一般) vs 伊賀則夫(連盟) vs井田憲孝(連盟)

masters22

初戦、井田がトップをとり、森山は3着発進。続く2回戦森山の起家スタート。
東1局、森山は、一手変わり三色の手を慎重にヤミテンに構え井田から1,500を討ち取ると、1本場はテンパイ流局。そして2本場、ようやくチャンス手が入る。配牌は以下、

六万七万一索一索三索五索五索六索七索九索九索南西発  ドラ中

一気に寄せにかかると、6巡目には以下のテンパイが入る。

一索一索一索三索三索四索五索五索六索七索八索九索九索

門前チンイツ・イーペーコーの上に一手変わり九蓮宝燈である。しかし10巡目まで何の手変わりもしないと、場面も風雲急を告げる。そんな矢先、伊賀から放たれた4を捕らえ跳満を加点した。
この後は森山のペースで2回戦を終え、トータルポイントもトップに躍り出る。

masters22
森山茂和

しかし、最終戦、場面は吹き荒れる。起家スタートの都築さんが東1局に3局連続のアガリを炸裂し、持ち点は7万点オーバーに。1回の親番で一気にひっくり返してしまったのだ。こうなると、森山と井田の2着争いに。東場は両者ともに拮抗していたが、南1局、井田に2,000・4,000のアガリ。これが決定打となり、井田がベスト16のキップを掴み取った。

勝ち上がり:井田憲孝(連盟)・都築尚道さん(一般)

 

ベスト16トーナメントは勝ち上がった14名に、前年度優勝の石井一馬(最高位戦)、前日の本戦を1位通過した四柳弘樹が加わって行われる。

masters22
本戦1位通過:四柳弘樹
masters22
前年度優勝:石井一馬(最高位戦)

 

【ベスト16】

1卓:鈴木基芳 (連盟) vs 石井一馬(最高位戦) vs 橘哲也(協会) vs 都築尚道さん(一般)

masters22

 

やはり注目は前年度マスターズ優勝者である石井一馬(最高位戦)である。他の選手達は勝ちあがってきているのに対し、石井はシード選手であるため、これが今年のマスターズ初戦となる。温度差はいかに。

開局早々、そんな心配をよそに、石井の1,300・2,600に始まり、東2局も8,000の出アガリと、立て続けにアガリ、自分のペースを作っていく。初戦をあっさりとものにした石井だが、2回戦は苦戦。オーラスを迎えた時点での持ち点は16,100で4着目。都築さんのリーチを受けるが、ツモの声を発生したのは石井。

一万九万一索九索一筒一筒九筒東西北白発中  ツモ南

国士無双のツモアガリで2連勝を飾る。この時点で石井の通過はほぼ当確し、最終戦は2着争いとなった。
現状4着目の鈴木が快進撃を見せたが、僅かに届かず、ここでの敗退が決まった。

勝ち上がり:石井一馬(最高位戦)・都築尚道さん(一般)

 

2卓:四柳弘樹(連盟) vs 小車祥(連盟) vs 横山毅 (連盟) vs 井田憲孝(連盟)

masters22

初戦の東場は横山が一歩抜けるが、南1局で親の小車と北家の四柳の手がぶつかる。

masters22
横山毅

小車リーチ。

五万六万六万七万八万九万九万九万三索三索七索七索七索  ドラ西

四柳追いかけリーチ。

一万二万三万一索一索一索一筒二筒三筒七筒八筒九筒西

これは四柳に軍配が上がり、3,000・6,000の収入。
この後、小車は展開に恵まれず、最終戦を最下位で迎える。しかし、集中力は落ちていなかった。オーラスまでに2着との差を並びにすると、最後は500・1,000でかわし僅差で2着を勝ち取った。

勝ち上がり:四柳弘樹(連盟)・小車祥(連盟)

masters22
小車祥

 

3卓:前原雄大(連盟) vs 藤崎智(連盟) vs 西岡慎泰(連盟) vs 山本拓哉(連盟)

masters22

 

初戦、東2局1本場でいきなり4人の手がぶつかる。
まずは、西家・前原が以下の手で先制リーチ。

四万五万五万六万六万二索三索四索六筒七筒八筒白白  リーチ  ドラ六筒

これに対し、親の西岡が追いつき追いかけリーチ。

七万七万二索三索三索四索四索五索四筒五筒六筒東東  リーチ

同巡、南家・藤崎も追いつき追いかけリーチ。

五万六万六索七索八索六筒七筒八筒九筒九筒九筒中中  リーチ

北家・山本は、タンヤオ仕掛けで応戦するも、七万を掴み河へ置く。
そう、三家和で流局である。この後、2人テンパイ、4人テンパイと、重たい場が続くが、抜け出たのは山本。逆に前原、藤崎にとっては、苦しい初戦となった。

そんな中、2回戦目の東2局、東家・藤崎が山本を捕らえる。

三万四万五万六万七万八万七索八索九索九索九索四筒五筒  ロン三筒  ドラ九索

山本にとっては手痛い放銃であるが、この後も好調は崩れない。
数々の逆境を跳ね返してきた前原であるが、とことん手がぶつかってしまい、2回戦終了時には、現実的には厳しい位置まで追いやられる結果となってしまう。

3回戦南1局、加点を狙う藤崎が先制リーチと打って出るも、ここに親番の前原が追いつき、藤崎が掴まってしまう。

三万四万五万五万六万七万五索六索七索五筒五筒六筒七筒  リーチ  ロン五筒  ドラ九万  裏 ドラ四万

前原、最後の親番に思いを乗せるも、途中で遮られ、前原、藤崎の2強が敗退、という結果になった。
西岡、山本はベスト8へ。

勝ち上がり:西岡慎泰(連盟)・山本拓哉(連盟)

 

4卓:勝又健志(連盟) vs 設楽遙斗(最高位戦) vs 吉井健人(連盟) vs 菅野哲也さん(一般)

masters22

初戦の東場から荒れる事になった4卓。
東2局、南家・設楽が門前ホンイツ・七対子・ドラ2をツモアガリ4,000・8,000とすると、続く東3局、親番を迎えた設楽。
今度は門前チンイツ・三暗刻・ドラ3をツモアガリ12,000オールと、怒涛の勢いでリードする。
我慢を強いられた勝又であったが、2回戦目は鋭いアガリを連発し、6万点オーバーでトップをものにすると、トータル2着目の菅野さんまで5,2Pと差し迫る。
こちらの軍配は勝又にあがったが、菅野さんを筆頭に4者の熱き闘いには感銘を覚えた。
ベスト28トーナメントを3連勝で通過した吉井もここで敗退となった。

勝ち上がり:勝又健志(連盟)・設楽遙斗(最高位戦)

masters22
勝又健志

 

【ベスト8】

ついにベスト8が出揃った。

1卓:小車祥(連盟) vs 西岡慎泰(連盟) vs 設楽遙斗 (最高位戦) vs石井一馬(最高位戦)

masters22

 

小車が石井から5,200を討ち取り、ベスト8が幕を開ける。
その後も小車優位に卓が進み、オーラスを迎える。
石井は劣勢を強いられていたが、オーラス親番、3巡目に先制リーチのチャンス。

六万七万四索五索六索一筒二筒三筒五筒六筒七筒九筒九筒  リーチ  ドラ六万

しかし、これは西岡が真っ向勝負で立ち向かい、捌かれる。

2回戦は高打点が連発する闘いとなり、トータルトップ目は設楽に。
また、この回も4着は石井となり、なおも苦境にたたされる。
迎えた最終戦、今度は小車と西岡が設楽に差し迫り、ラス前の時点で3人はほぼ並び。2着の設楽と、3着の西岡のポイント差は2.7Pと、大接戦となったが、残り2局とも西岡が制し、決勝進出を決めた。
前年度マスターズ覇者の石井一馬(最高位戦)もここで敗退となった。

1卓決勝進出者:小車祥(連盟)・西岡慎泰(連盟)

 

2卓:勝又健志 (連盟) vs 四柳弘樹(連盟) vs 山本拓哉(連盟) vs都築尚道さん(一般)

masters22

 

東2局、都築さんが動くと同時に局面が動き出した。
勝又に以下のテンパイが入り、一発ツモで3,000・6,000。

四万四万六万七万八万四索五索三筒四筒五筒六筒七筒八筒  一発ツモ三索  ドラ七筒  裏 ドラ三索

東4局の親番で、都築さんが2,600オールをアガリ、続く1本場、苦しい所から以下のテンパイを入れる。

一筒三筒西西  チー九筒七筒八筒  チー二筒一筒三筒  チー八万七万九万  ドラ西

しかしこれが、四柳の8,000に掴まってしまい目まぐるしく点棒が移動する。

九万九万一索二索三索四索五索六索七索八索六筒七筒八筒  リーチ  ロン九索

さらに、四柳の6,000オールと、2回戦に入ってもその勢いは止まらない。
勝又は自分の置かれているポジション、そして相手3者との距離感に細心の注意を払い、冷静に局面を進め、2着で決勝へと駒を進めた。

トーナメントで滝沢和典や、森山茂和相手に勝ち進んできた都築尚道さん(一般)もここで敗退となった。

2卓決勝進出者:勝又健志(連盟)・四柳弘樹(連盟)

 

決勝戦:小車祥(連盟)vs西岡慎泰(連盟)vs勝又健志(連盟)vs四柳弘樹(連盟)

masters22
小車祥
masters22
西岡慎泰
masters22
勝又健志
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四柳弘樹

長き闘いを経て出揃った4人の選手たち。
熱き闘いが繰り広げられるのは間違いないであろう。
その決勝は翌日すぐに行われる。
新チャンピオンの座に輝くのは誰か!

麻雀マスターズ レポート/第22期マスターズ トーナメントレポート

masters22
本戦から決勝戦まで3日連続で行われる麻雀マスターズ。
前日にベスト28が出揃い、今度はベスト16、ベスト8と、翌日の決勝の椅子を争う対局が行われた。
こちらのシステムは、通過順位により決定した組み合わせ4名で、同一メンバーのまま半荘3回を戦い上位2名が勝ち上がりとなる。よって、ベスト8まで勝ち進むと半荘を9回戦うことになり、さらにそこを勝ち進むと、《決勝戦》というわけである。
ベスト28勝ち上がり者、大筋は以下。
 
1卓:平岡理恵 (連盟) vs 鈴木基芳(連盟) vs 設楽遙斗 (最高位戦) vs木村東平(連盟)
masters22
1回戦東2局、鈴木、木村が動きを見せる中、設楽が以下の手を一発でツモアガリ局面を大きくリードする。
一万二万三万七万八万九万九索一筒二筒三筒七筒八筒九筒  ツモ九索  ドラ一筒  裏 ドラ九筒
その後は設楽のペースで、1回戦を1人浮きで終える。
続く2回戦、ここまで苦戦していた鈴木に大物手炸裂。
国士無双のツモアガリで、初戦のマイナスを一気に戻しトータル2着目に浮上。
最終戦、2人を追いかける平岡、木村であったが、一歩届かずここで敗退となった。
勝ち上がり:鈴木基芳(連盟)・設楽遙斗(最高位戦)
 
2卓:藤崎智(連盟) vs 黒川源悟さん(一般) vs横山毅 (連盟) vs長山雅幸(連盟)
masters22
1回戦目こそ4着で終えた藤崎であったが、続く2回戦は東場から8,000オール、4,000・8,000と高打点が決まり、トータルポイントを一気にひっくり返す。
最終戦は2着から4着がほぼ横並びの着順勝負となったが、これを横山が制しベスト16へ。
勝ち上がり:藤崎智(連盟)・横山毅(連盟)

masters22
藤崎智

 
3卓:勝又健志 (連盟) vs 西岡慎泰(連盟) vs 鈴木優(最高位戦) vs斉藤桂史(連盟)
masters22
前日の本戦では苦戦にたたされていた勝又。3回戦終えた時点でのトータルポイントはマイナス。
続く4回戦をトータルプラスにしなくてはいけない状況をギリギリでクリア。
そしてベスト56ボーダーの+42.0Pにも滑り込む。
ベスト56トーナメントを1位通過すると、このベスト28でも鋭い踏み込みと、巧みな卓回しで見事1位通過。
最終戦は、実質、西岡と鈴木優の着順争いとなったが、ここは西岡がトップをもぎ取りベスト16へ。
勝ち上がり:勝又健志(連盟)・西岡慎泰(連盟)

masters22
西岡慎泰

 
4卓:前原雄大(連盟) vs 右田勇一郎(連盟) vs 老月貴紀(連盟) vs吉井健人(連盟)
masters22
2回戦終了時 吉井+73.2P 前原▲8.6P 右田▲10.8P 老月▲53.8P
最終戦は2着争いへ。南1局の時点で前原がラス目であったが、南2局に2,000・4,000、南3局には1,000・2,000と加点に成功する。トータルポイントを2着目まで戻しオーラスを迎える。老月の条件は跳満ツモ、右田の条件は満貫ツモもしくは前原からの5,200直撃。右田は条件を満たしヤミテンに構えるも、結果は流局終了となった。
勝ち上がり:前原雄大(連盟)・吉井健人(連盟)

masters22
前原雄大

 
5卓:小車祥(連盟) vs五反地清一朗(連盟) vs 山本拓哉(連盟) vs 佐藤聖誠(最高位戦)
masters22
終始安定した闘いで局面をリードする小車。2回戦は初戦1着の山本が4着に、初戦4着の佐藤が1着にという展開に。混戦模様で迎えた3回戦、佐藤、五反地も粘りを見せるが、トータル2着の椅子を手に入れたのは山本であった。小車、山本の2人がベスト16へ。
勝ち上がり:小車祥(連盟)・山本拓哉(連盟)
 
6卓:平賀聡彦(最高位戦) vs 菰原昭如さん(一般) vs 橘哲也(協会) vs菅野哲也さん(一般)
masters22
1回戦、東4局、ここまで手がぶつかっては失点と、大きなラス目にたたされていた橘であったが、ここで七対子ドラ2の手をリーチでツモアガリ、裏ドラが2枚乗って4,000・8,000とし、息を吹き返す。
2回戦目は、初戦3着、4着で終えた菰原さんと、平賀が場面を平たくし、最終戦を以下のポイントで迎える事になった。
2回戦終了時 菅野+4.5P 菰原+2.2P 橘▲3.3P 平賀▲3.4P
全員が着順勝負という大接戦を制したのは、橘哲也(協会)、菅野哲也(一般)。
ベスト16のキップを手に入れる。
勝ち上がり:橘哲也(協会)・菅野哲也さん(一般)
 
7卓:森山茂和(連盟) vs 都築尚道さん(一般) vs 伊賀則夫(連盟) vs井田憲孝(連盟)
masters22
初戦、井田がトップをとり、森山は3着発進。続く2回戦森山の起家スタート。
東1局、森山は、一手変わり三色の手を慎重にヤミテンに構え井田から1,500を討ち取ると、1本場はテンパイ流局。そして2本場、ようやくチャンス手が入る。配牌は以下、
六万七万一索一索三索五索五索六索七索九索九索南西発  ドラ中
一気に寄せにかかると、6巡目には以下のテンパイが入る。
一索一索一索三索三索四索五索五索六索七索八索九索九索
門前チンイツ・イーペーコーの上に一手変わり九蓮宝燈である。しかし10巡目まで何の手変わりもしないと、場面も風雲急を告げる。そんな矢先、伊賀から放たれた4を捕らえ跳満を加点した。
この後は森山のペースで2回戦を終え、トータルポイントもトップに躍り出る。

masters22
森山茂和

しかし、最終戦、場面は吹き荒れる。起家スタートの都築さんが東1局に3局連続のアガリを炸裂し、持ち点は7万点オーバーに。1回の親番で一気にひっくり返してしまったのだ。こうなると、森山と井田の2着争いに。東場は両者ともに拮抗していたが、南1局、井田に2,000・4,000のアガリ。これが決定打となり、井田がベスト16のキップを掴み取った。
勝ち上がり:井田憲孝(連盟)・都築尚道さん(一般)
 
ベスト16トーナメントは勝ち上がった14名に、前年度優勝の石井一馬(最高位戦)、前日の本戦を1位通過した四柳弘樹が加わって行われる。

masters22
本戦1位通過:四柳弘樹
masters22
前年度優勝:石井一馬(最高位戦)

 
【ベスト16】
1卓:鈴木基芳 (連盟) vs 石井一馬(最高位戦) vs 橘哲也(協会) vs 都築尚道さん(一般)
masters22
 
やはり注目は前年度マスターズ優勝者である石井一馬(最高位戦)である。他の選手達は勝ちあがってきているのに対し、石井はシード選手であるため、これが今年のマスターズ初戦となる。温度差はいかに。
開局早々、そんな心配をよそに、石井の1,300・2,600に始まり、東2局も8,000の出アガリと、立て続けにアガリ、自分のペースを作っていく。初戦をあっさりとものにした石井だが、2回戦は苦戦。オーラスを迎えた時点での持ち点は16,100で4着目。都築さんのリーチを受けるが、ツモの声を発生したのは石井。
一万九万一索九索一筒一筒九筒東西北白発中  ツモ南
国士無双のツモアガリで2連勝を飾る。この時点で石井の通過はほぼ当確し、最終戦は2着争いとなった。
現状4着目の鈴木が快進撃を見せたが、僅かに届かず、ここでの敗退が決まった。
勝ち上がり:石井一馬(最高位戦)・都築尚道さん(一般)
 
2卓:四柳弘樹(連盟) vs 小車祥(連盟) vs 横山毅 (連盟) vs 井田憲孝(連盟)
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初戦の東場は横山が一歩抜けるが、南1局で親の小車と北家の四柳の手がぶつかる。

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横山毅

小車リーチ。
五万六万六万七万八万九万九万九万三索三索七索七索七索  ドラ西
四柳追いかけリーチ。
一万二万三万一索一索一索一筒二筒三筒七筒八筒九筒西
これは四柳に軍配が上がり、3,000・6,000の収入。
この後、小車は展開に恵まれず、最終戦を最下位で迎える。しかし、集中力は落ちていなかった。オーラスまでに2着との差を並びにすると、最後は500・1,000でかわし僅差で2着を勝ち取った。
勝ち上がり:四柳弘樹(連盟)・小車祥(連盟)

masters22
小車祥

 
3卓:前原雄大(連盟) vs 藤崎智(連盟) vs 西岡慎泰(連盟) vs 山本拓哉(連盟)
masters22
 
初戦、東2局1本場でいきなり4人の手がぶつかる。
まずは、西家・前原が以下の手で先制リーチ。
四万五万五万六万六万二索三索四索六筒七筒八筒白白  リーチ  ドラ六筒
これに対し、親の西岡が追いつき追いかけリーチ。
七万七万二索三索三索四索四索五索四筒五筒六筒東東  リーチ
同巡、南家・藤崎も追いつき追いかけリーチ。
五万六万六索七索八索六筒七筒八筒九筒九筒九筒中中  リーチ
北家・山本は、タンヤオ仕掛けで応戦するも、七万を掴み河へ置く。
そう、三家和で流局である。この後、2人テンパイ、4人テンパイと、重たい場が続くが、抜け出たのは山本。逆に前原、藤崎にとっては、苦しい初戦となった。
そんな中、2回戦目の東2局、東家・藤崎が山本を捕らえる。
三万四万五万六万七万八万七索八索九索九索九索四筒五筒  ロン三筒  ドラ九索
山本にとっては手痛い放銃であるが、この後も好調は崩れない。
数々の逆境を跳ね返してきた前原であるが、とことん手がぶつかってしまい、2回戦終了時には、現実的には厳しい位置まで追いやられる結果となってしまう。
3回戦南1局、加点を狙う藤崎が先制リーチと打って出るも、ここに親番の前原が追いつき、藤崎が掴まってしまう。
三万四万五万五万六万七万五索六索七索五筒五筒六筒七筒  リーチ  ロン五筒  ドラ九万  裏 ドラ四万
前原、最後の親番に思いを乗せるも、途中で遮られ、前原、藤崎の2強が敗退、という結果になった。
西岡、山本はベスト8へ。
勝ち上がり:西岡慎泰(連盟)・山本拓哉(連盟)
 
4卓:勝又健志(連盟) vs 設楽遙斗(最高位戦) vs 吉井健人(連盟) vs 菅野哲也さん(一般)
masters22
初戦の東場から荒れる事になった4卓。
東2局、南家・設楽が門前ホンイツ・七対子・ドラ2をツモアガリ4,000・8,000とすると、続く東3局、親番を迎えた設楽。
今度は門前チンイツ・三暗刻・ドラ3をツモアガリ12,000オールと、怒涛の勢いでリードする。
我慢を強いられた勝又であったが、2回戦目は鋭いアガリを連発し、6万点オーバーでトップをものにすると、トータル2着目の菅野さんまで5,2Pと差し迫る。
こちらの軍配は勝又にあがったが、菅野さんを筆頭に4者の熱き闘いには感銘を覚えた。
ベスト28トーナメントを3連勝で通過した吉井もここで敗退となった。
勝ち上がり:勝又健志(連盟)・設楽遙斗(最高位戦)

masters22
勝又健志

 
【ベスト8】
ついにベスト8が出揃った。
1卓:小車祥(連盟) vs 西岡慎泰(連盟) vs 設楽遙斗 (最高位戦) vs石井一馬(最高位戦)
masters22
 
小車が石井から5,200を討ち取り、ベスト8が幕を開ける。
その後も小車優位に卓が進み、オーラスを迎える。
石井は劣勢を強いられていたが、オーラス親番、3巡目に先制リーチのチャンス。
六万七万四索五索六索一筒二筒三筒五筒六筒七筒九筒九筒  リーチ  ドラ六万
しかし、これは西岡が真っ向勝負で立ち向かい、捌かれる。
2回戦は高打点が連発する闘いとなり、トータルトップ目は設楽に。
また、この回も4着は石井となり、なおも苦境にたたされる。
迎えた最終戦、今度は小車と西岡が設楽に差し迫り、ラス前の時点で3人はほぼ並び。2着の設楽と、3着の西岡のポイント差は2.7Pと、大接戦となったが、残り2局とも西岡が制し、決勝進出を決めた。
前年度マスターズ覇者の石井一馬(最高位戦)もここで敗退となった。
1卓決勝進出者:小車祥(連盟)・西岡慎泰(連盟)
 
2卓:勝又健志 (連盟) vs 四柳弘樹(連盟) vs 山本拓哉(連盟) vs都築尚道さん(一般)
masters22
 
東2局、都築さんが動くと同時に局面が動き出した。
勝又に以下のテンパイが入り、一発ツモで3,000・6,000。
四万四万六万七万八万四索五索三筒四筒五筒六筒七筒八筒  一発ツモ三索  ドラ七筒  裏 ドラ三索
東4局の親番で、都築さんが2,600オールをアガリ、続く1本場、苦しい所から以下のテンパイを入れる。
一筒三筒西西  チー九筒七筒八筒  チー二筒一筒三筒  チー八万七万九万  ドラ西
しかしこれが、四柳の8,000に掴まってしまい目まぐるしく点棒が移動する。
九万九万一索二索三索四索五索六索七索八索六筒七筒八筒  リーチ  ロン九索
さらに、四柳の6,000オールと、2回戦に入ってもその勢いは止まらない。
勝又は自分の置かれているポジション、そして相手3者との距離感に細心の注意を払い、冷静に局面を進め、2着で決勝へと駒を進めた。
トーナメントで滝沢和典や、森山茂和相手に勝ち進んできた都築尚道さん(一般)もここで敗退となった。
2卓決勝進出者:勝又健志(連盟)・四柳弘樹(連盟)
 
決勝戦:小車祥(連盟)vs西岡慎泰(連盟)vs勝又健志(連盟)vs四柳弘樹(連盟)

masters22
小車祥
masters22
西岡慎泰
masters22
勝又健志
masters22
四柳弘樹

長き闘いを経て出揃った4人の選手たち。
熱き闘いが繰り広げられるのは間違いないであろう。
その決勝は翌日すぐに行われる。
新チャンピオンの座に輝くのは誰か!

第22期マスターズ 本戦レポート

masters22

午前10時受付開始。総勢208名の選手が満を持して登場した。
ある者は高揚感につつまれ、ある者は緊張の表情を浮かべ、そしてある者は、過度の緊張からは解き放たれ、リラックスした表情を浮かべている。

第22期麻雀マスターズ本戦の幕開けである。
これは、日本プロ麻雀連盟主催のプロアマオープン戦であり、特徴としては、連盟Bルールを採用しており、一発、裏ドラがある。持ち点30,000の30,000返しで順位点は以下。

1位 +15,000点
2位 + 5,000点
3位 ▲ 5,000点
4位 ▲15,000点

本戦のシステムとしては、まず半荘4回戦(同一メンバーではない)を行い、合計得点がプラスの者のみ勝ち上がりとなり、次に得点持ち越しのまま5回戦目を行う。
5回戦終了時の成績が1位の者はベスト16へ。これは前年度優勝者に与えられるシードと同じ位置である。
そして、その本戦1位を除いた上位51名に現鳳凰位、現十段位、前年度決勝進出者(2~4位)の5名を加えた56名でトーナメント戦の開始である。
現鳳凰位・現十段位:瀬戸熊直樹 前年度決勝進出者:平田孝章・高沢智・浅井裕介 ご覧の通り前年度鳳凰位と十段位を瀬戸熊直樹が二冠しているため、 今回はグランプリMAX優勝の前原雄大がここに加わる。

さて、注目の顔ぶれであるが、連盟からは

masters22 灘麻太郎 masters22 小島武夫 masters22 森山茂和
masters22 荒正義 masters22 伊藤優孝 masters22 前原雄大
masters22 瀬戸熊直樹 masters22 藤崎智 masters22 沢崎誠
masters22 朝武雅晴 masters22 古川孝次 masters22 望月雅継
masters22 猿川真寿 masters22 ダンプ大橋 masters22 勝又健志
masters22 山井弘 masters22 佐々木寿人 masters22 白鳥翔
masters22 稲森英子 masters22 藤原隆弘 masters22 奈良圭純
masters22 魚谷侑未 masters22 黒沢咲 masters22 安田麻里菜
masters22 蒼井ゆりか masters22 和久津晶 masters22 京平遥

他多数。
最高位戦日本プロ麻雀協会からは、
近藤誠一、水巻渉、石橋伸洋、村上淳、鈴木優等、予選勝ちあがり者を含めた16名。

日本プロ麻雀協会からは、
五十嵐毅、鈴木たろう、鍛冶田良一、二見大輔、金太賢等、予選勝ちあがり者含めた12名。

また、一般参加はこれまた厳しい予選を勝ち上がってきた48名の参加となった。

新会長に就任した森山茂和会長からの挨拶が終わり試合開始。

masters22

まずは本戦。注目選手の中で好調をみせたのは、滝沢和典。

masters22
滝沢和典

2回戦を終えた時点でのポイントは+43.0P
続く3回戦、南1局での親番。西家からの先制リーチを許すも、テンパイまでこぎつけ流局連荘。
続く1本場でも西家から2巡目リーチと苦境にたたされるが、8巡目に追いつきリーチで対抗。

四万五万六万七万七万一索二索五索六索七索七索七索六筒 ツモ四索 ドラ三索 裏五万

15巡目、滝沢に軍配があがる。4,100オール。
2本場、滝沢の配牌。

四万二索二索三索一筒三筒四筒六筒七筒八筒南南南白 ドラ五万

6巡目に以下の手牌。

四万一索二索三索一筒三筒四筒六筒七筒八筒南南南 ツモ四筒

配牌から考えると、理想的なテンパイではないが、迷わず即リーチとでる。
これが裏2枚のり4,200オール。続く3本場は12,900と加点し、7万点オーバーで終局。
早くもトータルポイントを+101.7Pとした。

今年の4回戦を終えた時点でのプラスポイント保持者は108名となり5回戦へ。
そして、次のベスト56トーナメントに進めるボーダーは+42.0Pとなり、多くの注目選手達が姿を消す事となった。

見事トータルポイント1位となったのは、+147.9Pを叩き出したプロ連盟の四柳弘樹。
そしてベストアマには、+128.9Pの都築尚道さんが輝いた。

masters22
1位通過:四柳弘樹
masters22
ベストアマの都築尚道さん

いよいよトーナメント1回戦の開始。
こちらは同一メンバーで半荘2回を戦い、各卓トータルポイント上位2名が翌日のベスト28トーナメントへと駒を進める。
2回戦目には、上位2名に入るための条件がそれぞれに発生するため、麻雀の技術と同様に、相手3人との的確な距離感の把握も要求される。

前述したとおり、ここから5名が加わりベスト56トーナメントの開始。

ここまで勝ち抜いてきた選手には、残り2回を戦う体力、集中力の維持が求められると同時に、シード選手には、いかに早くその温度差を肌で感じ、離される事なく追いつき、自分の麻雀に入り込めるかがポイントであろう。

やはり注目は瀬戸熊直樹、前原雄大。

masters22
瀬戸熊直樹
masters22
前原雄大

まずは瀬戸熊。初戦、東場、南場ともに親番を軽く落とされ、いまいちな様子。
オーラス29,700持ちで迎え、9巡目の手牌が以下。

三万四万五万五万四索六索六筒六筒七筒七筒白白白 ツモ七筒 ドラ八筒

五万切りヤミテンを選択し、次巡、ツモ七索でリャンメンに変わったところでリーチ。
しかし数巡後、右田勇一郎の7,700につかまってしまう。

一索二索三索八索九索南南南中中 チー四索三索五索 ロン七索

続く1本場も、右田が6,000は6,100オールと、この回を瀬戸熊は3着で終える。

1回戦目順位とポイントは以下。

1着:右田勇一郎 +59,9P
2着:井出一寛  + 6,9P
3着:瀬戸熊直樹 ▲20,1P
4着:鈴木優   ▲46,7P

順位点の分も考慮すると、下位2名もまだ射程圏内。
そんな中、2回戦目トップをものにしたのは鈴木優(最高位戦)であった。
なんと7万点にも迫るトップで、鈴木が見事2着に滑り込んだ。
現鳳凰位、十段位である瀬戸熊は惜しくもここで敗退となる。

続いて前原。初戦東1局、6巡目に親のリーチを受けるも、8巡目に七対子のドラ単騎リーチで応戦。
まるでこの日の自分の状態を測っているようである。
これを流局で終えると、この後は前原らしい鋭いアガリを積み重ね、危なげなくベスト28に駒を進めた。
トーナメント2回戦への勝ち上がり者28名、組み合わせは以下。

1卓:平岡理恵 (連盟) vs 鈴木基芳(連盟) vs 設楽遙斗 (最高位戦) vs木村東平(連盟)

2卓:藤崎智(連盟) vs 黒川源悟(一般) vs横山毅 (連盟) vs長山雅幸(連盟)

3卓:勝又健志 (連盟) vs 西岡慎泰(連盟) vs 鈴木優(最高位戦) vs斉藤桂史(連盟)

4卓:前原雄大(連盟) vs 右田勇一郎(連盟) vs 老月貴紀(連盟) vs吉井健人(連盟)

5卓:小車祥(連盟) vs五反地清一郎(連盟) vs 山本拓哉(連盟) vs 佐藤聖誠(最高位戦)

6卓:平賀聡彦(最高位戦) vs 菰原昭如(一般) vs 橘哲也(協会) vs菅野哲也(一般)

7卓:森山茂和(連盟) vs 都築尚道(一般) vs 伊賀則夫(連盟) vs井田憲孝(連盟)

これで第22期マスターズのベスト28が出揃ったわけであるが、選手達に安堵の表情はない。
翌日9回戦にも及ぶ長丁場が待ち受けているのである。
そこを勝ち抜いた4名が決勝の舞台へと辿り着くことができる。

麻雀マスターズ レポート/第22期マスターズ 本戦レポート

masters22
午前10時受付開始。総勢208名の選手が満を持して登場した。
ある者は高揚感につつまれ、ある者は緊張の表情を浮かべ、そしてある者は、過度の緊張からは解き放たれ、リラックスした表情を浮かべている。
第22期麻雀マスターズ本戦の幕開けである。
これは、日本プロ麻雀連盟主催のプロアマオープン戦であり、特徴としては、連盟Bルールを採用しており、一発、裏ドラがある。持ち点30,000の30,000返しで順位点は以下。
1位 +15,000点
2位 + 5,000点
3位 ▲ 5,000点
4位 ▲15,000点
本戦のシステムとしては、まず半荘4回戦(同一メンバーではない)を行い、合計得点がプラスの者のみ勝ち上がりとなり、次に得点持ち越しのまま5回戦目を行う。
5回戦終了時の成績が1位の者はベスト16へ。これは前年度優勝者に与えられるシードと同じ位置である。
そして、その本戦1位を除いた上位51名に現鳳凰位、現十段位、前年度決勝進出者(2~4位)の5名を加えた56名でトーナメント戦の開始である。
現鳳凰位・現十段位:瀬戸熊直樹 前年度決勝進出者:平田孝章・高沢智・浅井裕介 ご覧の通り前年度鳳凰位と十段位を瀬戸熊直樹が二冠しているため、 今回はグランプリMAX優勝の前原雄大がここに加わる。
さて、注目の顔ぶれであるが、連盟からは

masters22 灘麻太郎 masters22 小島武夫 masters22 森山茂和
masters22 荒正義 masters22 伊藤優孝 masters22 前原雄大
masters22 瀬戸熊直樹 masters22 藤崎智 masters22 沢崎誠
masters22 朝武雅晴 masters22 古川孝次 masters22 望月雅継
masters22 猿川真寿 masters22 ダンプ大橋 masters22 勝又健志
masters22 山井弘 masters22 佐々木寿人 masters22 白鳥翔
masters22 稲森英子 masters22 藤原隆弘 masters22 奈良圭純
masters22 魚谷侑未 masters22 黒沢咲 masters22 安田麻里菜
masters22 蒼井ゆりか masters22 和久津晶 masters22 京平遥

他多数。
最高位戦日本プロ麻雀協会からは、
近藤誠一、水巻渉、石橋伸洋、村上淳、鈴木優等、予選勝ちあがり者を含めた16名。
日本プロ麻雀協会からは、
五十嵐毅、鈴木たろう、鍛冶田良一、二見大輔、金太賢等、予選勝ちあがり者含めた12名。
また、一般参加はこれまた厳しい予選を勝ち上がってきた48名の参加となった。
新会長に就任した森山茂和会長からの挨拶が終わり試合開始。
masters22
まずは本戦。注目選手の中で好調をみせたのは、滝沢和典。

masters22
滝沢和典

2回戦を終えた時点でのポイントは+43.0P
続く3回戦、南1局での親番。西家からの先制リーチを許すも、テンパイまでこぎつけ流局連荘。
続く1本場でも西家から2巡目リーチと苦境にたたされるが、8巡目に追いつきリーチで対抗。
四万五万六万七万七万一索二索五索六索七索七索七索六筒 ツモ四索 ドラ三索 裏五万
15巡目、滝沢に軍配があがる。4,100オール。
2本場、滝沢の配牌。
四万二索二索三索一筒三筒四筒六筒七筒八筒南南南白 ドラ五万
6巡目に以下の手牌。
四万一索二索三索一筒三筒四筒六筒七筒八筒南南南 ツモ四筒
配牌から考えると、理想的なテンパイではないが、迷わず即リーチとでる。
これが裏2枚のり4,200オール。続く3本場は12,900と加点し、7万点オーバーで終局。
早くもトータルポイントを+101.7Pとした。
今年の4回戦を終えた時点でのプラスポイント保持者は108名となり5回戦へ。
そして、次のベスト56トーナメントに進めるボーダーは+42.0Pとなり、多くの注目選手達が姿を消す事となった。
見事トータルポイント1位となったのは、+147.9Pを叩き出したプロ連盟の四柳弘樹。
そしてベストアマには、+128.9Pの都築尚道さんが輝いた。

masters22
1位通過:四柳弘樹
masters22
ベストアマの都築尚道さん

いよいよトーナメント1回戦の開始。
こちらは同一メンバーで半荘2回を戦い、各卓トータルポイント上位2名が翌日のベスト28トーナメントへと駒を進める。
2回戦目には、上位2名に入るための条件がそれぞれに発生するため、麻雀の技術と同様に、相手3人との的確な距離感の把握も要求される。
前述したとおり、ここから5名が加わりベスト56トーナメントの開始。
ここまで勝ち抜いてきた選手には、残り2回を戦う体力、集中力の維持が求められると同時に、シード選手には、いかに早くその温度差を肌で感じ、離される事なく追いつき、自分の麻雀に入り込めるかがポイントであろう。
やはり注目は瀬戸熊直樹、前原雄大。

masters22
瀬戸熊直樹
masters22
前原雄大

まずは瀬戸熊。初戦、東場、南場ともに親番を軽く落とされ、いまいちな様子。
オーラス29,700持ちで迎え、9巡目の手牌が以下。
三万四万五万五万四索六索六筒六筒七筒七筒白白白 ツモ七筒 ドラ八筒
五万切りヤミテンを選択し、次巡、ツモ七索でリャンメンに変わったところでリーチ。
しかし数巡後、右田勇一郎の7,700につかまってしまう。
一索二索三索八索九索南南南中中 チー四索三索五索 ロン七索
続く1本場も、右田が6,000は6,100オールと、この回を瀬戸熊は3着で終える。
1回戦目順位とポイントは以下。
1着:右田勇一郎 +59,9P
2着:井出一寛  + 6,9P
3着:瀬戸熊直樹 ▲20,1P
4着:鈴木優   ▲46,7P
順位点の分も考慮すると、下位2名もまだ射程圏内。
そんな中、2回戦目トップをものにしたのは鈴木優(最高位戦)であった。
なんと7万点にも迫るトップで、鈴木が見事2着に滑り込んだ。
現鳳凰位、十段位である瀬戸熊は惜しくもここで敗退となる。
続いて前原。初戦東1局、6巡目に親のリーチを受けるも、8巡目に七対子のドラ単騎リーチで応戦。
まるでこの日の自分の状態を測っているようである。
これを流局で終えると、この後は前原らしい鋭いアガリを積み重ね、危なげなくベスト28に駒を進めた。
トーナメント2回戦への勝ち上がり者28名、組み合わせは以下。
1卓:平岡理恵 (連盟) vs 鈴木基芳(連盟) vs 設楽遙斗 (最高位戦) vs木村東平(連盟)
2卓:藤崎智(連盟) vs 黒川源悟(一般) vs横山毅 (連盟) vs長山雅幸(連盟)
3卓:勝又健志 (連盟) vs 西岡慎泰(連盟) vs 鈴木優(最高位戦) vs斉藤桂史(連盟)
4卓:前原雄大(連盟) vs 右田勇一郎(連盟) vs 老月貴紀(連盟) vs吉井健人(連盟)
5卓:小車祥(連盟) vs五反地清一郎(連盟) vs 山本拓哉(連盟) vs 佐藤聖誠(最高位戦)
6卓:平賀聡彦(最高位戦) vs 菰原昭如(一般) vs 橘哲也(協会) vs菅野哲也(一般)
7卓:森山茂和(連盟) vs 都築尚道(一般) vs 伊賀則夫(連盟) vs井田憲孝(連盟)
これで第22期マスターズのベスト28が出揃ったわけであるが、選手達に安堵の表情はない。
翌日9回戦にも及ぶ長丁場が待ち受けているのである。
そこを勝ち抜いた4名が決勝の舞台へと辿り着くことができる。

何を切る?fromロン2 2013年5月

オンライン麻雀「ロン2」の協力のもと、プロとユーザーの回答をグラフを使って比較していきたいと思います。
プロが何を考えて打牌を選択したのか、みなさんの雀力アップの参考にしてください。

問題提供:「ロン2

nanikirugraph_201305_smpwidth280_ktaiwidth240

ロン2道場ルール(一発、裏ドラ、カンドラあり、赤なし)
東3局1本場東家(色の濃くなっている牌はツモ切りです)

プロ
nanikirugraph_201305_pro_smpwidth280_ktaiwidth240

ロン2ユーザー
nanikirugraph_201305_ron2_smpwidth280_ktaiwidth240

プロ
六万切り23人、三筒切り5人、五索切り5人、六索切り2人、二筒切り1人、七万切り1人、一索切り1人

ロン2ユーザー

六万切り55.1%、六索切り9.6%、八索切り9.4%、一索切り8.1%、三筒切り8.1%、五索切り4.9%

二筒切り2.6%、東切り1.5%、七万切り0.6%、八万切り0.2%

プロ回答

六万切り

伊藤優孝

「ソーズを外す気は無し。」

金子貴行

「Aルールなら五索だが、東風戦なのでスピード重視。」

佐々木寿人

「この得点状況なので手なりで。」

瀬戸熊直樹

「対面がソーズの仕掛けなのでソーズをスリムにしたいが、八索がドラなので次のツモまで様子をみるくらいの感じで素直に六万を打っておく。」

仁平宣明

「持ち点から軽い仕掛けはしたくない。対面がソーズのホンイツなので、ソーズをあまらせない手組みをする。

カン七索が先にうまった時のみ東を仕掛ける。後は基本的には動かずに、流局ノーテンOKで。」

藤崎智

「ダブ東をいかしたいので七対子は見切る。」

右田勇一郎

「東南戦ならばトイツ手を見ての五索切りか、メンツ手を見ての六索切りかで切り込むが、東風戦ならば無理をする必要がない。牌の種類をたくさん持ちたいので六万を切ります。」

 

三筒切り

近藤久晴

「点棒を持っているので七対子主体。東もしくは七索が早めに埋まれば方針変更。いずれにせよ無理はしない。」

沢崎誠

「8巡目、1メンツとは手が遅い。対面のホンイツ仕掛けの中切りではソーズは切れない。

引き気味の七対子の一手。下家の三筒に合わせる。」

柴田弘幸

「メンツ手とトイツ手を保留する打三筒東はポンします。」

白鳥翔

「まっすぐにメンツ手を見るなら六万切りだと思うが、それだと、いずれソーズを打ち出す形になり、対面のソーズのホンイツに間に合うかわからない。その為、打三筒と七対子も見える形に構え、メンツ手と七対子の天秤にかけられる様に進めていく。」

朝武雅晴

「自分のアガリだけを考えればソーズを切りたいが、対面の仕掛けに対応し、七対子を見ながら手を進める。」

望月雅継

「勢いそのままに前に出たいところだが、ここはそれほど無理せず、リャンメンを払って丁寧に。ダブ東よりもネックのカン七索を引いた時だけ勝負したい。丁寧に進めたほうが加点のチャンスがありそう。」

 

五索切り

勝又健志

「好調と思われるので、基本手なりで進めたいがソーズがかなり厳しいと思う。

2度受けを払いながらトイツ手の可能性を残す。」

刀川昌浩

「西家の仕掛けに対応して五索を先に処理して、七対子ドラドラ狙いを本線に考え受け気味に打つ。できれば四暗刻。」

山井弘

「この状況でオリは選択したくないので、アガリに向かうがドラだけは使いたい。4トイツと七対子もあるので、メンツ手とトイツ手の両方を見る。ダブ東も活かしたい。」

四柳弘樹

四索七索の2度受けが厳しいので、ドラを使い切る形で打五索とします。ドラを使い切っての七対子か、七索が埋まった場合はメンツ手で考えます。」

 

六索切り

荒正義

「好調なのでアガリにかける。次に四索四筒引きならドラ切り。」

黒沢咲

「対面がソーズ気配なので、2メンツ期待するのは厳しそう。打六索として、ダブ東ドラ1で連荘を狙う。」

前原雄大

「ソーズメンツで2メンツは見ない。」

 

二筒切り

古川孝次

「西家はソーズのホンイツ模様でソーズには手をかけられない。二筒三筒切りで七対子も視野に入れながら、ダブ東が出ればポンして、ソーズで2メンツ作る。」

 

七万切り

猿川真寿

「対面は四筒のトイツ落としからホンイツだろう。3枚切れの中を切ったところで、テンパイの可能性は低く見える。それよりも怖いのは2着目の上家で、手出し牌で順調に手が進んでいそうで、しかも二索を押してきているので上家に対して安全そうな牌を残したい。七対子を保険にして、出来れば横移動でオーラスをむかえたい。」

 

一索切り

石渡正志

「まだ東をポンして動ける形ではないと判断。よって東をアタマでも良く、且つ他の部分もまだ外せないので1を打つ。」

 

何を切る?/何を切る?fromロン2 2013年5月

オンライン麻雀「ロン2」の協力のもと、プロとユーザーの回答をグラフを使って比較していきたいと思います。
プロが何を考えて打牌を選択したのか、みなさんの雀力アップの参考にしてください。
問題提供:「ロン2
nanikirugraph_201305_smpwidth280_ktaiwidth240
ロン2道場ルール(一発、裏ドラ、カンドラあり、赤なし)
東3局1本場東家(色の濃くなっている牌はツモ切りです)
プロ
nanikirugraph_201305_pro_smpwidth280_ktaiwidth240
ロン2ユーザー
nanikirugraph_201305_ron2_smpwidth280_ktaiwidth240
プロ
六万切り23人、三筒切り5人、五索切り5人、六索切り2人、二筒切り1人、七万切り1人、一索切り1人
ロン2ユーザー
六万切り55.1%、六索切り9.6%、八索切り9.4%、一索切り8.1%、三筒切り8.1%、五索切り4.9%
二筒切り2.6%、東切り1.5%、七万切り0.6%、八万切り0.2%

プロ回答

六万切り
伊藤優孝
「ソーズを外す気は無し。」
金子貴行
「Aルールなら五索だが、東風戦なのでスピード重視。」
佐々木寿人
「この得点状況なので手なりで。」
瀬戸熊直樹
「対面がソーズの仕掛けなのでソーズをスリムにしたいが、八索がドラなので次のツモまで様子をみるくらいの感じで素直に六万を打っておく。」
仁平宣明
「持ち点から軽い仕掛けはしたくない。対面がソーズのホンイツなので、ソーズをあまらせない手組みをする。
カン七索が先にうまった時のみ東を仕掛ける。後は基本的には動かずに、流局ノーテンOKで。」
藤崎智
「ダブ東をいかしたいので七対子は見切る。」
右田勇一郎
「東南戦ならばトイツ手を見ての五索切りか、メンツ手を見ての六索切りかで切り込むが、東風戦ならば無理をする必要がない。牌の種類をたくさん持ちたいので六万を切ります。」
 
三筒切り
近藤久晴
「点棒を持っているので七対子主体。東もしくは七索が早めに埋まれば方針変更。いずれにせよ無理はしない。」
沢崎誠
「8巡目、1メンツとは手が遅い。対面のホンイツ仕掛けの中切りではソーズは切れない。
引き気味の七対子の一手。下家の三筒に合わせる。」
柴田弘幸
「メンツ手とトイツ手を保留する打三筒東はポンします。」
白鳥翔
「まっすぐにメンツ手を見るなら六万切りだと思うが、それだと、いずれソーズを打ち出す形になり、対面のソーズのホンイツに間に合うかわからない。その為、打三筒と七対子も見える形に構え、メンツ手と七対子の天秤にかけられる様に進めていく。」
朝武雅晴
「自分のアガリだけを考えればソーズを切りたいが、対面の仕掛けに対応し、七対子を見ながら手を進める。」
望月雅継
「勢いそのままに前に出たいところだが、ここはそれほど無理せず、リャンメンを払って丁寧に。ダブ東よりもネックのカン七索を引いた時だけ勝負したい。丁寧に進めたほうが加点のチャンスがありそう。」
 
五索切り
勝又健志
「好調と思われるので、基本手なりで進めたいがソーズがかなり厳しいと思う。
2度受けを払いながらトイツ手の可能性を残す。」
刀川昌浩
「西家の仕掛けに対応して五索を先に処理して、七対子ドラドラ狙いを本線に考え受け気味に打つ。できれば四暗刻。」
山井弘
「この状況でオリは選択したくないので、アガリに向かうがドラだけは使いたい。4トイツと七対子もあるので、メンツ手とトイツ手の両方を見る。ダブ東も活かしたい。」
四柳弘樹
四索七索の2度受けが厳しいので、ドラを使い切る形で打五索とします。ドラを使い切っての七対子か、七索が埋まった場合はメンツ手で考えます。」
 
六索切り
荒正義
「好調なのでアガリにかける。次に四索四筒引きならドラ切り。」
黒沢咲
「対面がソーズ気配なので、2メンツ期待するのは厳しそう。打六索として、ダブ東ドラ1で連荘を狙う。」
前原雄大
「ソーズメンツで2メンツは見ない。」
 
二筒切り
古川孝次
「西家はソーズのホンイツ模様でソーズには手をかけられない。二筒三筒切りで七対子も視野に入れながら、ダブ東が出ればポンして、ソーズで2メンツ作る。」
 
七万切り
猿川真寿
「対面は四筒のトイツ落としからホンイツだろう。3枚切れの中を切ったところで、テンパイの可能性は低く見える。それよりも怖いのは2着目の上家で、手出し牌で順調に手が進んでいそうで、しかも二索を押してきているので上家に対して安全そうな牌を残したい。七対子を保険にして、出来れば横移動でオーラスをむかえたい。」
 
一索切り
石渡正志
「まだ東をポンして動ける形ではないと判断。よって東をアタマでも良く、且つ他の部分もまだ外せないので1を打つ。」
 

第21期中部プロリーグ A・B・Cリーグ 第3節レポート

 

Aリーグレポート:掛水洋徳

トータルをプラスで折り返せるかが、決勝進出には最重要な第3節。
各選手の思惑がぶつかる。

1卓 古川・毛受・三戸・太田
トータル上位の太田を、古川、毛受、三戸がどう抑え込むが焦点だったが、今期の太田は安定しておりポイントを伸ばしトータルトップへ躍り出る。
1、2回戦は4、3着だった古川が3、4回戦で+77.6Pを叩き出す連勝で、卓内トップの+52.3P、トータルもプラスになり、ついに本命が動き出す。

2卓 日下・佐藤・渡辺・掛水
今期好調の日下、佐藤と不調の渡辺、掛水の対局。
これ以上負債を増やせない渡辺が1、3、1、1のオールプラスの+72.2Pで降級争いから脱出成功。
日下、掛水もしぶとくプラスで終え、マイナスを一人で被ってしまった佐藤が前節までの貯金を全部使ってしまった。残り2節で再び決勝進出へ巻き返せるか。

3卓 村瀬・森下・杉浦・浅野
上位進出を狙う森下、杉浦。降級争いから抜けたい村瀬、浅野。
結果は森下が2、3、1、1で+45.1Pで卓内トップを取るが、杉浦も+27.4Pでポジションアップを成功する。
村瀬は4回戦でラスを引かされ今期もマイナスになり、浅野はもっと厳しい状況になってしまった。

4卓 鈴木(基)・寺戸・山田・伊藤
鈴木(基)が連勝で1、2回戦迄に+71.5P稼いだ。
一気に行くかと思ったが、3、4回戦は3者が踏ん張り連続ラスを押し付けられ卓内トップも+20.6Pで終了。
伊藤は2回戦で大三元放銃も4回戦で奮起し大トップを取りマイナスを最小に抑えた。
今節の私はトータルをプラスにしたかったが、3、1、3、3の小さなプラスで終わってしまった。
同卓の渡辺が前節までの鬱憤を晴らす大爆発。
私も調子が良かったが3回戦からは抵抗する事も出来なくなり、服従。

Aリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 太田 充 14.5 61.9 24.7 101.1
2 日下 健司 71.3 20.0 7.3 98.6
3 寺戸 孝志 38.1 57.6 ▲ 9.5 86.2
4 山田 優駿 21.6 15.0 9.2 45.8
5 鈴木 基芳 43.2 ▲ 20.7 20.6 43.1
6 森下 剛任 36.3 ▲ 40.9 45.1 40.5
7 杉浦 貴紀 11.6 4.9 23.4 39.9
8 古川 孝次 ▲ 22.6 ▲ 14.5 52.3 15.2
9 佐藤 あいり 17.0 67.0 ▲ 87.9 ▲ 3.9
10 掛水 洋徳 28.4 ▲ 58.9 8.4 ▲ 22.1
11 渡辺 典夫 ▲ 56.9 ▲ 47.4 72.2 ▲ 32.1
12 伊藤 鉄也 ▲ 54.5 6.5 ▲ 20.3 ▲ 68.3
13 三戸 亮祐 ▲ 9.9 ▲ 32.6 ▲ 29.9 ▲ 72.4
14 毛受 俊 ▲ 20.3 ▲ 6.2 ▲ 47.2 ▲ 73.7
15 村瀬 寛光 ▲ 34.8 ▲ 30.5 ▲ 18.3 ▲ 83.6
16 浅野 文雅 ▲ 83.0 15.8 ▲ 50.2 ▲ 117.4

Bリーグレポート:大滝聡

桜の季節もあっという間に終わり、街を出歩けば一見して新入社員と思われる若者達とすれ違う。
春は別れと出会いの季節。

私自身、今後どのような打ち手に出会うのであろう。
又、当たり前のように取る何千、何万という配牌の中から自分の思い描いた最終形を公開できるのは一体どれ程あるだろうか?

プロとして活動している以上、結果を残す事はもちろん大事。
しかし、麻雀には打ち手の性格が出ると言われるように、自己表現の場でもある。
プロテストを受験していた頃に教わった「プロは皆の手本となるような存在でなければいけない。」といった言葉を思い出した。

1卓
ここは格上の鈴木(雄)が3回戦、4回戦と連勝をきめての+43.7P。順位を8位まで上げてきた。
同卓者3名をマイナスに沈めているあたり、流石の一言。

2卓
1回戦ラスからのスタートの樋口も終わってみれば、しぶとくポイントを伸ばして+11.2P3節連続でのプラスで予想通りに上位をキープ。
反対に葛山は、着順こそ1、3、1、4だが4回戦のラスが響きポイントを伸ばすことが出来なかった。

3卓
受けに強く、攻撃力もある菅野がまさかの▲51.0P。卓内トップは+65.8Pの土岐。
ここ最近、昇級争いに加われていなかった土岐にとっては大きなチャンスが訪れた。
土岐との対局を残している私としては要注意な人物が現れた。

4卓
対局前、私のことが苦手と冗談を言っていた木村だが、後半3連勝を決めて+35.9Pと首位に躍り出た。
私としてはまんまとしてやられたという気分。
全体的に手が入っているように思えた櫛田も3回戦、4回戦と1人沈みのラスを押しつけられ▲37.1P
今期は現状、昇級組の櫛田、吉井、原田は苦戦しているようだ。

私といえば、2、4、3、2の▲0.8P。
4回戦を通して最高打点が2,000・3,900ツモ1回のみ。
3回戦、木村の3巡目のリーチを受けて、ツモり四暗刻テンパイで追いかけるも見せ場はこれだけ。
果たして、第1節のレポートでも掲げたビッグイニングは来るのであろうか?
いや、来てもらわないと困る。
その為には日頃の対局にも気を遣おう。皆の手本となれるように。

Bリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 木村 東平 20.8 32.4 35.9 89.1
2 樋口 新 45.4 23.2 11.2 79.8
3 土岐 雄太 ▲ 8.0 17.2 65.8 75.0
4 葛山 英樹 7.0 43.8 ▲ 2.4 48.4
5 牛尾 信之 15.7 26.0 2.0 43.7
6 中西 栄二 ▲ 3.4 63.2 ▲ 32.5 27.3
7 大滝 聡 ▲ 18.8 46.5 ▲ 0.8 26.9
8 鈴木 雄介 ▲ 9.2 ▲ 35.2 43.7 ▲ 0.7
9 朝岡 祐 42.7 ▲ 56.1 8.4 ▲ 5.0
10 小坂 美樹 9.9 ▲ 12.9 ▲ 8.1 ▲ 11.1
11 菅野 直 26.6 ▲ 0.8 ▲ 51.0 ▲ 25.2
12 櫛田 利太 16.3 ▲ 15.6 ▲ 37.1 ▲ 36.4
13 若松 正和 ▲ 55.0 11.3 ▲ 15.7 ▲ 59.4
14 長谷川 弘 ▲ 19.8 ▲ 49.4 ▲ 3.1 ▲ 72.3
15 吉井 友直 ▲ 52.5 ▲ 12.5 ▲ 24.2 ▲ 89.2
16 原田 知彦 ▲ 17.7 ▲ 83.1 6.9 ▲ 93.9

Cリーグレポート:小野雅峻

全5節のリーグ戦も早いもので第3節、折り返しを迎えることになりました。
半荘でいうなら南入といったところでしょう。現在の自分のポイントを踏まえ、立ち回りに変化をつけていかなければいけない頃ではないでしょうか。

今節一番注目していきたいのが9卓である。5人打ちの卓だが、第2節終了時での暫定1位であった加藤をはじめ、3、4、5位が同卓となった。

大きく順位の変動が予想されるこの卓、卓内トップを取ったのは今期から参戦している山本であった。
この状況であってもしっかりと結果が残せるというのは素晴らしいと思う。次節以降も、今まで通り自分らしい麻雀を打っていきたいと語ってくれた。

さらに前節までの1位であった加藤をマイナスに沈めるという内容であった。これは加藤を独走させるわけにはいかないという他の4人の気持ちが一致した結果かもしれない。

上位の直接対決があったため、その中で卓内トップを取った山本が暫定1位と思われたのだが、別卓で打っていた河合が1着2回、2着2回という素晴らしい結果を残し、+121.6Pで暫定1位へと踊り出た。

前期で惜しくも4位で昇級を逃がしている河合、今期こそはと強い意気込みが感じられる。

第3節が終わった時点で1位が+120Pというのはここ最近のCリーグでは非常に落ち着いた展開である。
第19期では第3節の終了時点で+200Pも出した者もいた。

その落ち着いた展開もあってか、5位以内の者は皆90Pを越えている。そのことを考えると現上位者も気の抜けない展開が続くと予想される。

まだまだ昇級濃厚な者がいない展開となっているCリーグ。
今後どのような展開になっていくのか皆の活躍に期待したい。

Cリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 河合 慎悟 51.4 ▲ 12.8 83.0 121.6
2 山本 拓哉 14.9 53.5 41.5 109.9
3 中谷 彰吾 5.7 40.3 53.0 99.0
4 大西 義則 ▲ 4.6 27.5 71.2 94.1
5 杉村 泰治 21.6 37.0 33.1 91.7
6 大町 篤志 61.4 ▲ 11.6 36.8 86.6
7 八木 悠 15.4 37.9 14.3 67.6
8 安藤 大貴 10.9 35.2 18.7 64.8
9 加藤 泰史 28.8 52.7 ▲ 34.2 47.3
10 小野 雅峻 25.0 ▲ 24.9 29.1 29.2
11 原 尚吾 48.3 ▲ 49.1 23.3 22.5
12 角谷 和幸 ▲ 2.9 2.7 17.9 17.7
13 太田 峻也 50.1 28.7 ▲ 61.4 17.4
14 大高坂 松城 9.7 ▲ 55.9 40.1 ▲ 6.1
15 山神 達也 ▲ 32.0 60.7 ▲ 54.7 ▲ 26.0
16 岩井 健太 ▲ 41.6 50.6 ▲ 38.9 ▲ 29.9
17 三谷 卓也 ▲ 33.0 ▲ 56.5 10.6 ▲ 78.9
18 鈴木 淳 ▲ 85.3 ▲ 6.7 ▲ 3.0 ▲ 95.0
19 斎藤 寛生 29.9 ▲ 59.2 ▲ 72.0 ▲ 101.3
20 岡本 丈司 ▲ 61.2 ▲ 21.5 ▲ 28.2 ▲ 110.9
21 家田 みゆき ▲ 36.7 ▲ 33.5 ▲ 65.3 ▲ 135.5
22 加賀美 幸孝 ▲ 22.9 ▲ 89.4 ▲ 35.0 ▲ 147.3
23 越川 清一 ▲ 53.9 ▲ 45.7 ▲ 80.9 ▲ 180.5

中部プロリーグ レポート/第21期中部プロリーグ A・B・Cリーグ 第3節レポート

 
Aリーグレポート:掛水洋徳
トータルをプラスで折り返せるかが、決勝進出には最重要な第3節。
各選手の思惑がぶつかる。
1卓 古川・毛受・三戸・太田
トータル上位の太田を、古川、毛受、三戸がどう抑え込むが焦点だったが、今期の太田は安定しておりポイントを伸ばしトータルトップへ躍り出る。
1、2回戦は4、3着だった古川が3、4回戦で+77.6Pを叩き出す連勝で、卓内トップの+52.3P、トータルもプラスになり、ついに本命が動き出す。
2卓 日下・佐藤・渡辺・掛水
今期好調の日下、佐藤と不調の渡辺、掛水の対局。
これ以上負債を増やせない渡辺が1、3、1、1のオールプラスの+72.2Pで降級争いから脱出成功。
日下、掛水もしぶとくプラスで終え、マイナスを一人で被ってしまった佐藤が前節までの貯金を全部使ってしまった。残り2節で再び決勝進出へ巻き返せるか。
3卓 村瀬・森下・杉浦・浅野
上位進出を狙う森下、杉浦。降級争いから抜けたい村瀬、浅野。
結果は森下が2、3、1、1で+45.1Pで卓内トップを取るが、杉浦も+27.4Pでポジションアップを成功する。
村瀬は4回戦でラスを引かされ今期もマイナスになり、浅野はもっと厳しい状況になってしまった。
4卓 鈴木(基)・寺戸・山田・伊藤
鈴木(基)が連勝で1、2回戦迄に+71.5P稼いだ。
一気に行くかと思ったが、3、4回戦は3者が踏ん張り連続ラスを押し付けられ卓内トップも+20.6Pで終了。
伊藤は2回戦で大三元放銃も4回戦で奮起し大トップを取りマイナスを最小に抑えた。
今節の私はトータルをプラスにしたかったが、3、1、3、3の小さなプラスで終わってしまった。
同卓の渡辺が前節までの鬱憤を晴らす大爆発。
私も調子が良かったが3回戦からは抵抗する事も出来なくなり、服従。
Aリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 太田 充 14.5 61.9 24.7 101.1
2 日下 健司 71.3 20.0 7.3 98.6
3 寺戸 孝志 38.1 57.6 ▲ 9.5 86.2
4 山田 優駿 21.6 15.0 9.2 45.8
5 鈴木 基芳 43.2 ▲ 20.7 20.6 43.1
6 森下 剛任 36.3 ▲ 40.9 45.1 40.5
7 杉浦 貴紀 11.6 4.9 23.4 39.9
8 古川 孝次 ▲ 22.6 ▲ 14.5 52.3 15.2
9 佐藤 あいり 17.0 67.0 ▲ 87.9 ▲ 3.9
10 掛水 洋徳 28.4 ▲ 58.9 8.4 ▲ 22.1
11 渡辺 典夫 ▲ 56.9 ▲ 47.4 72.2 ▲ 32.1
12 伊藤 鉄也 ▲ 54.5 6.5 ▲ 20.3 ▲ 68.3
13 三戸 亮祐 ▲ 9.9 ▲ 32.6 ▲ 29.9 ▲ 72.4
14 毛受 俊 ▲ 20.3 ▲ 6.2 ▲ 47.2 ▲ 73.7
15 村瀬 寛光 ▲ 34.8 ▲ 30.5 ▲ 18.3 ▲ 83.6
16 浅野 文雅 ▲ 83.0 15.8 ▲ 50.2 ▲ 117.4

Bリーグレポート:大滝聡
桜の季節もあっという間に終わり、街を出歩けば一見して新入社員と思われる若者達とすれ違う。
春は別れと出会いの季節。
私自身、今後どのような打ち手に出会うのであろう。
又、当たり前のように取る何千、何万という配牌の中から自分の思い描いた最終形を公開できるのは一体どれ程あるだろうか?
プロとして活動している以上、結果を残す事はもちろん大事。
しかし、麻雀には打ち手の性格が出ると言われるように、自己表現の場でもある。
プロテストを受験していた頃に教わった「プロは皆の手本となるような存在でなければいけない。」といった言葉を思い出した。
1卓
ここは格上の鈴木(雄)が3回戦、4回戦と連勝をきめての+43.7P。順位を8位まで上げてきた。
同卓者3名をマイナスに沈めているあたり、流石の一言。
2卓
1回戦ラスからのスタートの樋口も終わってみれば、しぶとくポイントを伸ばして+11.2P3節連続でのプラスで予想通りに上位をキープ。
反対に葛山は、着順こそ1、3、1、4だが4回戦のラスが響きポイントを伸ばすことが出来なかった。
3卓
受けに強く、攻撃力もある菅野がまさかの▲51.0P。卓内トップは+65.8Pの土岐。
ここ最近、昇級争いに加われていなかった土岐にとっては大きなチャンスが訪れた。
土岐との対局を残している私としては要注意な人物が現れた。
4卓
対局前、私のことが苦手と冗談を言っていた木村だが、後半3連勝を決めて+35.9Pと首位に躍り出た。
私としてはまんまとしてやられたという気分。
全体的に手が入っているように思えた櫛田も3回戦、4回戦と1人沈みのラスを押しつけられ▲37.1P
今期は現状、昇級組の櫛田、吉井、原田は苦戦しているようだ。
私といえば、2、4、3、2の▲0.8P。
4回戦を通して最高打点が2,000・3,900ツモ1回のみ。
3回戦、木村の3巡目のリーチを受けて、ツモり四暗刻テンパイで追いかけるも見せ場はこれだけ。
果たして、第1節のレポートでも掲げたビッグイニングは来るのであろうか?
いや、来てもらわないと困る。
その為には日頃の対局にも気を遣おう。皆の手本となれるように。
Bリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 木村 東平 20.8 32.4 35.9 89.1
2 樋口 新 45.4 23.2 11.2 79.8
3 土岐 雄太 ▲ 8.0 17.2 65.8 75.0
4 葛山 英樹 7.0 43.8 ▲ 2.4 48.4
5 牛尾 信之 15.7 26.0 2.0 43.7
6 中西 栄二 ▲ 3.4 63.2 ▲ 32.5 27.3
7 大滝 聡 ▲ 18.8 46.5 ▲ 0.8 26.9
8 鈴木 雄介 ▲ 9.2 ▲ 35.2 43.7 ▲ 0.7
9 朝岡 祐 42.7 ▲ 56.1 8.4 ▲ 5.0
10 小坂 美樹 9.9 ▲ 12.9 ▲ 8.1 ▲ 11.1
11 菅野 直 26.6 ▲ 0.8 ▲ 51.0 ▲ 25.2
12 櫛田 利太 16.3 ▲ 15.6 ▲ 37.1 ▲ 36.4
13 若松 正和 ▲ 55.0 11.3 ▲ 15.7 ▲ 59.4
14 長谷川 弘 ▲ 19.8 ▲ 49.4 ▲ 3.1 ▲ 72.3
15 吉井 友直 ▲ 52.5 ▲ 12.5 ▲ 24.2 ▲ 89.2
16 原田 知彦 ▲ 17.7 ▲ 83.1 6.9 ▲ 93.9

Cリーグレポート:小野雅峻
全5節のリーグ戦も早いもので第3節、折り返しを迎えることになりました。
半荘でいうなら南入といったところでしょう。現在の自分のポイントを踏まえ、立ち回りに変化をつけていかなければいけない頃ではないでしょうか。
今節一番注目していきたいのが9卓である。5人打ちの卓だが、第2節終了時での暫定1位であった加藤をはじめ、3、4、5位が同卓となった。
大きく順位の変動が予想されるこの卓、卓内トップを取ったのは今期から参戦している山本であった。
この状況であってもしっかりと結果が残せるというのは素晴らしいと思う。次節以降も、今まで通り自分らしい麻雀を打っていきたいと語ってくれた。
さらに前節までの1位であった加藤をマイナスに沈めるという内容であった。これは加藤を独走させるわけにはいかないという他の4人の気持ちが一致した結果かもしれない。
上位の直接対決があったため、その中で卓内トップを取った山本が暫定1位と思われたのだが、別卓で打っていた河合が1着2回、2着2回という素晴らしい結果を残し、+121.6Pで暫定1位へと踊り出た。
前期で惜しくも4位で昇級を逃がしている河合、今期こそはと強い意気込みが感じられる。
第3節が終わった時点で1位が+120Pというのはここ最近のCリーグでは非常に落ち着いた展開である。
第19期では第3節の終了時点で+200Pも出した者もいた。
その落ち着いた展開もあってか、5位以内の者は皆90Pを越えている。そのことを考えると現上位者も気の抜けない展開が続くと予想される。
まだまだ昇級濃厚な者がいない展開となっているCリーグ。
今後どのような展開になっていくのか皆の活躍に期待したい。
Cリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 河合 慎悟 51.4 ▲ 12.8 83.0 121.6
2 山本 拓哉 14.9 53.5 41.5 109.9
3 中谷 彰吾 5.7 40.3 53.0 99.0
4 大西 義則 ▲ 4.6 27.5 71.2 94.1
5 杉村 泰治 21.6 37.0 33.1 91.7
6 大町 篤志 61.4 ▲ 11.6 36.8 86.6
7 八木 悠 15.4 37.9 14.3 67.6
8 安藤 大貴 10.9 35.2 18.7 64.8
9 加藤 泰史 28.8 52.7 ▲ 34.2 47.3
10 小野 雅峻 25.0 ▲ 24.9 29.1 29.2
11 原 尚吾 48.3 ▲ 49.1 23.3 22.5
12 角谷 和幸 ▲ 2.9 2.7 17.9 17.7
13 太田 峻也 50.1 28.7 ▲ 61.4 17.4
14 大高坂 松城 9.7 ▲ 55.9 40.1 ▲ 6.1
15 山神 達也 ▲ 32.0 60.7 ▲ 54.7 ▲ 26.0
16 岩井 健太 ▲ 41.6 50.6 ▲ 38.9 ▲ 29.9
17 三谷 卓也 ▲ 33.0 ▲ 56.5 10.6 ▲ 78.9
18 鈴木 淳 ▲ 85.3 ▲ 6.7 ▲ 3.0 ▲ 95.0
19 斎藤 寛生 29.9 ▲ 59.2 ▲ 72.0 ▲ 101.3
20 岡本 丈司 ▲ 61.2 ▲ 21.5 ▲ 28.2 ▲ 110.9
21 家田 みゆき ▲ 36.7 ▲ 33.5 ▲ 65.3 ▲ 135.5
22 加賀美 幸孝 ▲ 22.9 ▲ 89.4 ▲ 35.0 ▲ 147.3
23 越川 清一 ▲ 53.9 ▲ 45.7 ▲ 80.9 ▲ 180.5

第9期 静岡プロリーグ 第1節レポート

雲一つない快晴。真冬の青空の下、この日を迎えた。

静岡プロリーグ最終節。
最終節は順位順に卓組される。そのため、上位4名が事実上の決勝卓となる。
上位4名は、
1位:鮎川プロ+255.8P
2位:鈴木郁プロ+152.4P
3位:鷲見プロ+144.4P
4位:鈴木秀プロ+93.4P

鮎川プロは前回の覇者。連覇となるか注目される。
鈴木郁プロは初タイトルとなるか。鳳凰位戦では苦戦を強いられているため、結果を残したいところだ。
鷲見プロは、前期はプロアマ混合静岡リーグで決勝進出、鳳凰位戦を前期、後期と連続昇級と勢いは十分。
鈴木秀プロも鳳凰位戦を優勝昇級と好調だ。
この実力派揃いの卓組となり、非常に見応えがある。

ただし、鮎川プロがポイント的にかなり優位なのは間違いない。
他者は鮎川プロを沈めることが常に必須条件となる。
私は、対局前に皆が口を揃えて、
「頭を取りに行く」
そう言っていたことを耳にした。

この言葉を聞きこの最終節、まだ決まったわけではないと感じた。
私も別卓で対局していたが、4回戦のみ観戦することができた。

鮎川プロが約100Pの差を保ったまま最終戦を迎えていた。
ほぼ間違いなく鮎川プロで決まりだろう。ただ、対局者は違った。まだ頂点を諦めていない。
準優勝でよいと考えている者はいない。可能性が0でない限り最後まで諦めない、そんな姿勢が見て取れた。

熱い闘牌が繰り広げられ、最後の親番に望みを掛けていた。
しかし、100Pの差は大きかった。この日も4回戦をプラスで終え、鮎川プロの優勝が決まった。

静岡プロリーグ2連覇を成し遂げた。断トツの優勝である。
ムラがなく、安定しており、さらに攻撃力もある鮎川プロ。来期も期待せざるを得ない。

静岡支部員の私としては、他地区から参加していただけていること、さらには優勝したことを嬉しく思う反面、悔しさもある。

今回、静岡プロリーグのレポートを書かせて頂くことになりました28期生の鷲見隼人です。
精一杯書きますので、1年間どうぞお付き合い下さい。

前回の静岡プロリーグは、鮎川プロの連覇で幕を閉じた。
過去8回の静岡プロリーグ、静岡支部員で優勝したのは猿川プロただ1人。
他の支部員は悔しい思いをしているに違いない。
「今期こそは」その思いを胸に、静岡プロリーグは開幕した。

私は、杉村プロ・鈴木雅プロ・渡辺プロと同卓。
もちろん全員先輩で格上。
しかし「胸を借りる」という気持ちではなく、「勝つんだ」という気持ちで臨んだ。
手順ミスも多々あり満足の内容とは言い難いが、展開にも恵まれ+51.8Pで終える事が出来た。

全体に目を向けてみると、太田プロが+99.0Pで首位スタート。
同卓の鮎川プロ曰く「押し返して高打点でアガリきる、理想的なスタイル」でBリーガーの力を見せつけた。

本命、静岡が誇るAリーガー望月支部長も+33.3Pで3位につけ好発進。
昨年は不調が続いた徳永プロも+11.4Pで4位。
私個人的には、今期は徳永プロが「やってくれるのではないか」と密かに期待している。

まだ1節が終わったばかりだが、首位から最下位までのポイント差は約170P。
予想以上に縦長の展開になった。

新人の私が言うのもおこがましいが、麻雀、勝つことも大事だが、それ以上に大事なことがあると思う。
人それぞれ価値観が違うし、目的も違う。統一する必要もないし、強制する必要もない。

ただ結果に一喜一憂するのではなく、自分の麻雀を貫いてほしい。
その結果が優勝という形で残れば最上であろう。

今後の熱闘に期待したい。

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計 順位
1 太田 昌樹 99.0 99.0 1
2 鷲見 隼人 51.8 51.8 2
3 望月 雅継 33.3 33.3 3
4 徳永 翔 11.4 11.4 4
5 石原 将樹 0.0 0.0 5
6 坪井 哲也 0.0 0.0 6
7 岡本 和也 0.0 0.0 7
8 鈴木 郁孝 0.0 0.0 8
9 鈴木 秀幸 0.0 0.0 9
10 鈴木 雅人 ▲ 0.6 ▲ 0.6 10
12 鮎川 卓 ▲ 2.4 ▲ 2.4 12
11 朝比奈 諒 ▲ 3.5 ▲ 3.5 11
13 杉村 泰治 ▲ 20.2 ▲ 20.2 13
14 越川 清一 ▲ 23.0 ▲ 23.0 14
15 渡辺 洋巳 ▲ 31.0 ▲ 31.0 15
16 平岡 理恵 ▲ 43.2 ▲ 43.2 16
17 長内 真実 ▲ 73.6 ▲ 73.6 17

静岡プロリーグ レポート/第9期 静岡プロリーグ 第1節レポート

雲一つない快晴。真冬の青空の下、この日を迎えた。
静岡プロリーグ最終節。
最終節は順位順に卓組される。そのため、上位4名が事実上の決勝卓となる。
上位4名は、
1位:鮎川プロ+255.8P
2位:鈴木郁プロ+152.4P
3位:鷲見プロ+144.4P
4位:鈴木秀プロ+93.4P
鮎川プロは前回の覇者。連覇となるか注目される。
鈴木郁プロは初タイトルとなるか。鳳凰位戦では苦戦を強いられているため、結果を残したいところだ。
鷲見プロは、前期はプロアマ混合静岡リーグで決勝進出、鳳凰位戦を前期、後期と連続昇級と勢いは十分。
鈴木秀プロも鳳凰位戦を優勝昇級と好調だ。
この実力派揃いの卓組となり、非常に見応えがある。
ただし、鮎川プロがポイント的にかなり優位なのは間違いない。
他者は鮎川プロを沈めることが常に必須条件となる。
私は、対局前に皆が口を揃えて、
「頭を取りに行く」
そう言っていたことを耳にした。
この言葉を聞きこの最終節、まだ決まったわけではないと感じた。
私も別卓で対局していたが、4回戦のみ観戦することができた。
鮎川プロが約100Pの差を保ったまま最終戦を迎えていた。
ほぼ間違いなく鮎川プロで決まりだろう。ただ、対局者は違った。まだ頂点を諦めていない。
準優勝でよいと考えている者はいない。可能性が0でない限り最後まで諦めない、そんな姿勢が見て取れた。
熱い闘牌が繰り広げられ、最後の親番に望みを掛けていた。
しかし、100Pの差は大きかった。この日も4回戦をプラスで終え、鮎川プロの優勝が決まった。
静岡プロリーグ2連覇を成し遂げた。断トツの優勝である。
ムラがなく、安定しており、さらに攻撃力もある鮎川プロ。来期も期待せざるを得ない。
静岡支部員の私としては、他地区から参加していただけていること、さらには優勝したことを嬉しく思う反面、悔しさもある。
今回、静岡プロリーグのレポートを書かせて頂くことになりました28期生の鷲見隼人です。
精一杯書きますので、1年間どうぞお付き合い下さい。
前回の静岡プロリーグは、鮎川プロの連覇で幕を閉じた。
過去8回の静岡プロリーグ、静岡支部員で優勝したのは猿川プロただ1人。
他の支部員は悔しい思いをしているに違いない。
「今期こそは」その思いを胸に、静岡プロリーグは開幕した。
私は、杉村プロ・鈴木雅プロ・渡辺プロと同卓。
もちろん全員先輩で格上。
しかし「胸を借りる」という気持ちではなく、「勝つんだ」という気持ちで臨んだ。
手順ミスも多々あり満足の内容とは言い難いが、展開にも恵まれ+51.8Pで終える事が出来た。
全体に目を向けてみると、太田プロが+99.0Pで首位スタート。
同卓の鮎川プロ曰く「押し返して高打点でアガリきる、理想的なスタイル」でBリーガーの力を見せつけた。
本命、静岡が誇るAリーガー望月支部長も+33.3Pで3位につけ好発進。
昨年は不調が続いた徳永プロも+11.4Pで4位。
私個人的には、今期は徳永プロが「やってくれるのではないか」と密かに期待している。
まだ1節が終わったばかりだが、首位から最下位までのポイント差は約170P。
予想以上に縦長の展開になった。
新人の私が言うのもおこがましいが、麻雀、勝つことも大事だが、それ以上に大事なことがあると思う。
人それぞれ価値観が違うし、目的も違う。統一する必要もないし、強制する必要もない。
ただ結果に一喜一憂するのではなく、自分の麻雀を貫いてほしい。
その結果が優勝という形で残れば最上であろう。
今後の熱闘に期待したい。

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計 順位
1 太田 昌樹 99.0 99.0 1
2 鷲見 隼人 51.8 51.8 2
3 望月 雅継 33.3 33.3 3
4 徳永 翔 11.4 11.4 4
5 石原 将樹 0.0 0.0 5
6 坪井 哲也 0.0 0.0 6
7 岡本 和也 0.0 0.0 7
8 鈴木 郁孝 0.0 0.0 8
9 鈴木 秀幸 0.0 0.0 9
10 鈴木 雅人 ▲ 0.6 ▲ 0.6 10
12 鮎川 卓 ▲ 2.4 ▲ 2.4 12
11 朝比奈 諒 ▲ 3.5 ▲ 3.5 11
13 杉村 泰治 ▲ 20.2 ▲ 20.2 13
14 越川 清一 ▲ 23.0 ▲ 23.0 14
15 渡辺 洋巳 ▲ 31.0 ▲ 31.0 15
16 平岡 理恵 ▲ 43.2 ▲ 43.2 16
17 長内 真実 ▲ 73.6 ▲ 73.6 17

第21回静岡リーグ(プロアマ混合) 第1節レポート

第21回静岡リーグのレポートを担当させていただきます、28期生の坪井哲也です。
静岡リーグの良さや選手の活躍を少しでもお伝えできればと思います。
文章を書くにあたり、まだまだ不慣れな点や、至らない点ばかりだとは思いますが、よろしくお願いいたします。

春の訪れと共に、第21回静岡リーグが開幕した。
連盟員20名、一般参加31名、総勢51名でのスタートとなった。
恒例の挨拶、卓組み抽選は大いに盛り上がりを見せ、各々の静岡リーグへの意気込みが全面に出る良い開会式となった。

そんな中、初日を首位で終えたのは、過去に静岡リーグ優勝の実績を持つ、一般参加の石津さん。巧みな卓回しと場況判断、見るものを魅了する個性的なフォームから繰り出される鋭い一打。元プロの石津さんの存在は他のプロの脅威となり得るだろう。

そして堂々の2位は、もうお馴染みと言っても良いだろう、中部本部所属の杉村プロ。

常に上位に付けている強さは本物だ。形の強さ、手順の正確さは静岡リーグ参加者の中でもこの人はトップクラスではないだろうか。それに加え、心理面をも含めた駆け引きに長けている。ポイントを大きく叩いた点を考慮すると、優勝争いに絡んでくる可能性は非常に高いのではないか。

そして、第3位から第7位までを一般参加の方が占め、前回覇者の竹内さんも第4位と好スタートだ。

静岡支部員の成績を見てみると…鷲見プロの8位が最上位。しかし、まだ第1節を終えたばかり。残り4節どのようなドラマが待ち構えているのか非常に楽しみだ。

一般参加の方の活躍が目立った第1節となったが、今期も多くの一般参加があり、静岡支部員として非常に嬉しく思う。競技麻雀の普及に重点を置いている部分は多々あり、一般参加が増えることは何よりも喜ばしいことである。そこでぜひ、競技麻雀の魅力を感じていただければと思う。
また、静岡リーグは一般参加の方の参加があり初めて成立する。静岡リーグの度に、私は改めて一般参加の方々に支えられていることを強く実感する。
今後、10年20年、さらに長く静岡リーグが続くよう、静岡支部員一同、より良い静岡リーグの開催に努めていきますので今後ともよろしくお願いいたします。

順位 名前 プロ/アマ 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 石津 寿人 アマ 88.1 88.1
2 杉村 泰治 プロ 80.7 80.7
3 徳山 雄生 アマ 74.3 74.3
4 竹内 仁 アマ 52.7 52.7
5 井上 快勝 アマ 45.4 45.4
6 高橋 孝基 アマ 44.1 44.1
7 萩原 孝亮 アマ 40.2 40.2
8 鷲見 隼人 プロ 38.9 38.9
9 渡辺 洋巳 プロ 38.8 38.8
10 中 寿文 アマ 36.5 36.5
11 土本 伸之 アマ 36.4 36.4
12 太田 昌樹 プロ 29.6 29.6
13 原 尚吾 プロ 27.3 27.3
14 田中 良典 アマ 24.7 24.7
15 坂本 彰光 アマ 18.4 18.4
16 長内 真実 プロ 16.2 16.2
17 佐藤 あいり プロ 15.3 15.3
18 平岡 理恵 プロ 15.2 15.2
19 浅井 省吾 アマ 15.1 15.1
20 平田 拓也 アマ 12.8 12.8
21 堀 孔明 アマ 11.7 11.7
22 菅野 直 プロ 6.3 6.3
23 白井 健夫 アマ 1.8 1.8
24 岡本 和也 プロ 0.0 0.0
25 鈴木 秀幸 プロ 0.0 0.0
26 鈴木 郁孝 プロ 0.0 0.0
27 坪井 哲也 プロ 0.0 0.0
28 森田 皓太 アマ 0.0 0.0
29 石原 将樹 プロ 0.0 0.0
30 本田 真之 アマ ▲ 3.3 ▲ 3.3
31 土屋 幸弘 アマ ▲ 6.2 ▲ 6.2
32 友部 雅之 アマ ▲ 10.8 ▲ 10.8
33 福井 弘人 アマ ▲ 11.6 ▲ 11.6
34 中川 裕樹 アマ ▲ 14.3 ▲ 14.3
35 鈴木 雅人 プロ ▲ 15.0 ▲ 15.0
36 北島 武浩 アマ ▲ 15.1 ▲ 15.1
37 関根 秀介 アマ ▲ 21.2 ▲ 21.2
38 舟橋 晃 アマ ▲ 22.0 ▲ 22.0
39 松本 千昭 アマ ▲ 30.7 ▲ 30.7
40 朝比奈 諒 プロ ▲ 33.4 ▲ 33.4
41 村瀬 光佳 アマ ▲ 34.4 ▲ 34.4
42 花原 史典 アマ ▲ 35.7 ▲ 35.7
43 松井 和志 アマ ▲ 39.3 ▲ 39.3
44 鮎川 卓 プロ ▲ 44.1 ▲ 44.1
45 徳永 翔 プロ ▲ 50.8 ▲ 50.8
46 小塚 旭 アマ ▲ 53.4 ▲ 53.4
47 望月 雅継 プロ ▲ 65.5 ▲ 65.5
48 大橋 義一 アマ ▲ 66.4 ▲ 66.4
49 春田 篤志 アマ ▲ 78.6 ▲ 78.6
50 越川 清一 プロ ▲ 110.3 ▲ 110.3
51 大須賀隆秀 アマ ▲ 122.1 ▲ 122.1

静岡プロリーグ レポート/第21回静岡リーグ(プロアマ混合) 第1節レポート

第21回静岡リーグのレポートを担当させていただきます、28期生の坪井哲也です。
静岡リーグの良さや選手の活躍を少しでもお伝えできればと思います。
文章を書くにあたり、まだまだ不慣れな点や、至らない点ばかりだとは思いますが、よろしくお願いいたします。
春の訪れと共に、第21回静岡リーグが開幕した。
連盟員20名、一般参加31名、総勢51名でのスタートとなった。
恒例の挨拶、卓組み抽選は大いに盛り上がりを見せ、各々の静岡リーグへの意気込みが全面に出る良い開会式となった。
そんな中、初日を首位で終えたのは、過去に静岡リーグ優勝の実績を持つ、一般参加の石津さん。巧みな卓回しと場況判断、見るものを魅了する個性的なフォームから繰り出される鋭い一打。元プロの石津さんの存在は他のプロの脅威となり得るだろう。
そして堂々の2位は、もうお馴染みと言っても良いだろう、中部本部所属の杉村プロ。
常に上位に付けている強さは本物だ。形の強さ、手順の正確さは静岡リーグ参加者の中でもこの人はトップクラスではないだろうか。それに加え、心理面をも含めた駆け引きに長けている。ポイントを大きく叩いた点を考慮すると、優勝争いに絡んでくる可能性は非常に高いのではないか。
そして、第3位から第7位までを一般参加の方が占め、前回覇者の竹内さんも第4位と好スタートだ。
静岡支部員の成績を見てみると…鷲見プロの8位が最上位。しかし、まだ第1節を終えたばかり。残り4節どのようなドラマが待ち構えているのか非常に楽しみだ。
一般参加の方の活躍が目立った第1節となったが、今期も多くの一般参加があり、静岡支部員として非常に嬉しく思う。競技麻雀の普及に重点を置いている部分は多々あり、一般参加が増えることは何よりも喜ばしいことである。そこでぜひ、競技麻雀の魅力を感じていただければと思う。
また、静岡リーグは一般参加の方の参加があり初めて成立する。静岡リーグの度に、私は改めて一般参加の方々に支えられていることを強く実感する。
今後、10年20年、さらに長く静岡リーグが続くよう、静岡支部員一同、より良い静岡リーグの開催に努めていきますので今後ともよろしくお願いいたします。

順位 名前 プロ/アマ 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 石津 寿人 アマ 88.1 88.1
2 杉村 泰治 プロ 80.7 80.7
3 徳山 雄生 アマ 74.3 74.3
4 竹内 仁 アマ 52.7 52.7
5 井上 快勝 アマ 45.4 45.4
6 高橋 孝基 アマ 44.1 44.1
7 萩原 孝亮 アマ 40.2 40.2
8 鷲見 隼人 プロ 38.9 38.9
9 渡辺 洋巳 プロ 38.8 38.8
10 中 寿文 アマ 36.5 36.5
11 土本 伸之 アマ 36.4 36.4
12 太田 昌樹 プロ 29.6 29.6
13 原 尚吾 プロ 27.3 27.3
14 田中 良典 アマ 24.7 24.7
15 坂本 彰光 アマ 18.4 18.4
16 長内 真実 プロ 16.2 16.2
17 佐藤 あいり プロ 15.3 15.3
18 平岡 理恵 プロ 15.2 15.2
19 浅井 省吾 アマ 15.1 15.1
20 平田 拓也 アマ 12.8 12.8
21 堀 孔明 アマ 11.7 11.7
22 菅野 直 プロ 6.3 6.3
23 白井 健夫 アマ 1.8 1.8
24 岡本 和也 プロ 0.0 0.0
25 鈴木 秀幸 プロ 0.0 0.0
26 鈴木 郁孝 プロ 0.0 0.0
27 坪井 哲也 プロ 0.0 0.0
28 森田 皓太 アマ 0.0 0.0
29 石原 将樹 プロ 0.0 0.0
30 本田 真之 アマ ▲ 3.3 ▲ 3.3
31 土屋 幸弘 アマ ▲ 6.2 ▲ 6.2
32 友部 雅之 アマ ▲ 10.8 ▲ 10.8
33 福井 弘人 アマ ▲ 11.6 ▲ 11.6
34 中川 裕樹 アマ ▲ 14.3 ▲ 14.3
35 鈴木 雅人 プロ ▲ 15.0 ▲ 15.0
36 北島 武浩 アマ ▲ 15.1 ▲ 15.1
37 関根 秀介 アマ ▲ 21.2 ▲ 21.2
38 舟橋 晃 アマ ▲ 22.0 ▲ 22.0
39 松本 千昭 アマ ▲ 30.7 ▲ 30.7
40 朝比奈 諒 プロ ▲ 33.4 ▲ 33.4
41 村瀬 光佳 アマ ▲ 34.4 ▲ 34.4
42 花原 史典 アマ ▲ 35.7 ▲ 35.7
43 松井 和志 アマ ▲ 39.3 ▲ 39.3
44 鮎川 卓 プロ ▲ 44.1 ▲ 44.1
45 徳永 翔 プロ ▲ 50.8 ▲ 50.8
46 小塚 旭 アマ ▲ 53.4 ▲ 53.4
47 望月 雅継 プロ ▲ 65.5 ▲ 65.5
48 大橋 義一 アマ ▲ 66.4 ▲ 66.4
49 春田 篤志 アマ ▲ 78.6 ▲ 78.6
50 越川 清一 プロ ▲ 110.3 ▲ 110.3
51 大須賀隆秀 アマ ▲ 122.1 ▲ 122.1

天空麻雀12 女性大会決勝 6月2日放送開始!

女性大会決勝の組み合わせは

宮内こずえ(四段) vs 黒沢咲(四段) vs 魚谷侑未(三段) vs 蒼井ゆりか (二段)

番組特設ページはこちら  「エンタメ~テレ」HPはこちら

メディア情報/天空麻雀12 女性大会決勝 6月2日放送開始!

女性大会決勝の組み合わせは

宮内こずえ(四段) vs 黒沢咲(四段) vs 魚谷侑未(三段) vs 蒼井ゆりか (二段)

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第12期関西プロリーグ A・B・Cリーグ 第1節レポート

関西リーグ第1節レポート

Aリーグレポート : 米川基紀

1卓 貫上×中川×佐々木×辻本
2卓 中田×玉木×上村×横山
3卓 藤川×仁科×米川×勝間

また新しいシーズンが開幕した。今期は、過去太閤位決定戦進出者が半数いる。
例年1人は決勝卓未経験の者が勝ち上がるが今年はどうなるだろうか?

1卓では、先週の太閤位戦の疲れを引き摺ったか、貫上が初戦にラスを押し付けられる。
しかし、これで発奮したのか2、3回戦目は共に1人浮きのトップで貫禄を見せ付けた。

2卓は、こちらも決定戦疲れの影響か、中田が1回戦目に1人沈みのラスを引いてしまう。
しかし、経験豊富なだけあって、その後は浮きを重ねて何とかプラスに持っていった。
玉木、横山はお互いに一歩も引かない展開で今年にかける想いが伝わってきそうだった。

3卓は、各回戦共ラスが大きめの展開となった。
1回戦、東1局、東2局と米川の6巡目、4巡目リーチをそれぞれ仁科、藤川が的確に捌く。
そして、南1局には藤川対米川のリーチ合戦を藤川が制し安定感を見せ付ける。
2回戦目は、南3局ドラ三筒で8巡目に北家・藤川が打六万でこの形。

一万一万二万三万三万七万八万九万一筒二筒三筒西西

このヤミテンに飛び込んだのがトップ目で親の米川。

二万六万六万二筒三筒四筒二索三索四索五索五索七索九索

ここにツモ一索、打二万でまたしても満貫の放銃。
オーラスもトップとなるアガリを自ら決め、藤川の独壇場になるかと思われた。

3回戦目は、他の3者が意思を合わせて1人沈みのラスを藤川に押し付けると、最終戦の主役には勝間が躍り出た。東4局1本場、三元牌を2フーロして大三元に照準をあわせ、他家との引き合いに勝ってラス牌の発をツモり上げた勝間の手にはかなり力が入っている様に感じられた。

次の局の倍満確定リーチも威圧感たっぷりで、半荘1回で1日の卓内トップに立つあたり、らしさを十分に堪能させてもらった。

残り9節、皆がどんな変遷を辿るか楽しみにしている

Aリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計 順位
1 玉木 章司 51.3 51.3 1
2 横山  毅 34.0 34.0 2
3 勝間 伸生 26.7 26.7 3
4 貫上 洋志 19.7 19.7 4
5 中田 一幸 7.8 7.8 5
6 藤川 議次 7.1 7.1 6
7 佐々木 亮 ▲ 5.8 ▲ 5.8 7
8 辻本 翔哉 ▲ 7.2 ▲ 7.2 8
9 米川 基紀 ▲ 8.6 ▲ 8.6 9
10 仁科健一郎 ▲ 25.2 ▲ 25.2 10
11 中川  保 ▲ 26.7 ▲ 26.7 11
12 上村 宜久 ▲ 93.1 ▲ 93.1 12

 

Bリーグレポート:栗津裕貴

第12期関西プロリーグBリーグレポートを担当させていただきます粟津と申します。
1年間どうぞよろしくお願い致します。

3卓(粟津 堀 延原 坂本)

1回戦東1局、中盤に粟津からリーチが入る。すぐに延原からの追い掛けリーチ、さらに坂本からもリーチが入り3件リーチ。結果は、坂本のリーチピンフドラ1の3,900点を延原が放銃。熱気溢れる激しい立ち上がりとなりました。
しかしその後東2局以降は、流局が多くアガリも2,000点以下しか発生せず、互いに牽制し合っていました。
オーラス、この時点の対局者の持ち点は、

粟津+2.3P 堀+4.0P 坂本+2.6P 延原▲8.9P

混沌とした点棒状況になっており、現状浮いている3人はアガリやテンパイを取りに行かなければ着順が下がる、もしくは沈んでしまう可能性があります。
場はピンズが非常に高く、浮きの3人は3人ともピンズでテンパイ。山にはピンズがもうほとんど残っておらず、終盤誰もが流局すると思ったが坂本が自分のアガリ牌ではない⑥をハイテイで掴んでしまい堀への放銃となり2,600点。坂本はギリギリ浮きは確保しましたが、くやしい放銃となりました。

2回戦は、流局や小さなアガリが目立ちましたが、坂本が1人浮きのトップを取り、11回戦の雪辱を果たすことができました。

3回戦は、堀が猛威をふるいます。
東2局、堀の親番で、500点オールや2,900点など大きな手が出ませんでしたが、9本場まで連荘し、約6万点持ち1人浮きの大トップを取りました。
粟津も親番で連荘するなど粘りを見せますが、結果少しのマイナスで終わってしまい、延原 坂本両名も痛いマイナスとなりました。

4回戦
今までの対局とうってかわり、高打点の手も多々見られました。
東1局、親・堀。
坂本が序盤に先制リーチを打ったが、一索四索七索の3面張でしたがあがることが出来ず、終盤に親の堀のチートイツドラ2の9,600点に放銃。やはり堀の好調さに勝てなかった。

南3局、親・坂本のリーチ。

四万五万五万六万六万七万五索六索七索四筒四筒六筒七筒  ツモ五筒

渾身の6.000オールツモ。ツモる手に力が入っていました。
これで、オーラス時の対局者の持ち点は、

粟津+7.8P 堀+7.0P 延原▲14.7P 坂本▲0.1P

こうなり、粟津 堀の接戦。坂本も満貫で届く点数。延原もラス親で粘る。
各々が自分に必要な条件を満たすために一生懸命打てたと思います。
堀が先制で仕掛け、続いて粟津 坂本と序盤にもかかわらず瞬く間に緊迫した雰囲気になりました。
結果は、終盤に粟津がテンパイを維持するために切った牌で坂本に放銃2,000点のアガリとなり、粟津はトップから2着へ落ち、坂本は苦しくも浮を確保しました。

1節全4回戦終了し、堀は、大きくリードして最高のスタートとなり、粟津 坂本はほぼ原点で次節に頑張ってもらいたいところです。

4卓(近野 中野 稲森 筒井)
4卓では、1回戦近野が+60.6Pというとても大きなトップをとりました。
続いて2回戦は稲森。3回戦では中野。4回戦は筒井と、全員がトップを1回ずつとるような展開になりました。

3回戦

一万九万一筒九筒一索九索東南西西北白発

中野が、中待ちの国士無双テンパイ。

中野は2回戦終了時点で▲62.5Pと大きなマイナスを引いてしまっているので、この役満はなんとか物にしたいところです。一方近野は2巡前、

九万九万九万二索四索四索五索六索二筒二筒六筒七筒八筒  ドラ二索

このテンパイをしており、中野の役満気配を感じつつもドラが二索ということで手変わりが少なく、降ろしにいくことと蹴りにいくことを意識してリーチ。
次巡、中野に手出しが入り国士無双テンパイ。危険牌を片っ端から切る中野が数巡後、中をツモ8,000・16,000のアガリとなりました。

4回戦でも中野は浮きに回り、第1節全4回戦終了時点でマイナスを▲26.8Pまで戻しました。

1卓(富田 宮田 掛樋 大森)
1卓では宮田のトップスタートで富田 掛樋に厳しい展開となりましたが、3回戦4回戦と富田が2連勝で浮上。掛樋 大森はつらい立ち上がりとなりました。

2卓(原田 藤沢 西原 中川)

2卓は中川が好調の滑り出しを見せます。2連勝スタートで始まり3回戦4回戦とマイナスを引きますが、小さなマイナスで納め終始安定した麻雀を見せました。

第1節が終わり早くも点数に差が開いているが、1年間は長く残り9節。今回プラスした方もマイナスの方も次から気持ちを入れ替えて頑張っていきたいです。

Bリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計 順位
1 堀  昭義 68.9 68.9 1
2 宮田 豊夢 44.0 44.0 2
3 中川 由佳梨 33.8 33.8 3
4 富田 淳一 20.2 20.2 4
5 筒井 宏晶 18.0 18.0 5
6 西原 佳隆 17.0 17.0 6
7 近野理智男 5.8 5.8 7
8 稲森 英子 1.0 1.0 8
9 坂本 誠裕 ▲ 0.5 ▲ 0.5 9
10 粟津 裕貴 ▲ 2.2 ▲ 2.2 10
11 原田 保正 ▲ 21.3 ▲ 21.3 11
12 大森孝太郎 ▲ 23.4 ▲ 23.4 12
13 中野 孝治 ▲ 26.8 ▲ 26.8 13
14 藤沢 周平 ▲ 29.5 ▲ 29.5 14
15 掛樋 忠雄 ▲ 40.8 ▲ 40.8 15
16 延原 明美 ▲ 67.2 ▲ 67.2 16

 

C1リーグレポート:近野彌生

今期、C1のレポートを担当させていただきます。
2度目ですので、以前のレポートより充実した内容になるよう心がけたいと思います。

まず、私の同卓者は吉田と木下と丸山でした。吉田とは以前私がレポートを書いた時も昇級をかけて争った仲だけに、その強さは重々承知していましたし、また木下は前期C2から見事に昇級して今勢いがある選手です。また、丸山は私と同期のため、お互い負けたくないという気持ちが駆り立てられました。

そうして始まった1回戦、まずは親の木下が吉田から2,900を打ち取ります。起家は何もできないまま子に蹴られるという印象の強いポジションです。だからこそ、起家で連荘をきめた木下に好調さを感じました。
しかし、次局私も負けじとタンピン三色をツモりあげました。ドラが1つあったので、ヤミで高目を打ち取ろうとしたところ、自分で高目を引いてのアガリでした。

これは幸先がいい、そう思いつつ迎えた東3局。上家の吉田から先制リーチが入りました。親の丸山は怯む様子はなく果敢に前に出てきていたので、ここは吉田が親を流してくれることを期待しつつ、手の整っていない私は戦線離脱しました。すると、まさかリーチをかけて3巡目という早さで四暗刻をツモった吉田に、思わず驚嘆があがりました。

吉田
三索三索六索六索六索九索九索五筒五筒五筒北北北  ツモ九索

吉田は6巡目、すでに以下の形で、打九索でテンパイを取れる状況にありました。

吉田
三索三索六索六索七索八索九索九索五筒五筒五筒北北北

しかしツモの流れがトイツに偏っていることを読み切り、七索を打ってテンパイを外すと、次巡六索を引いてきて見事なアガリに結びつきました。

結果的には親っかぶりした丸山ですが、親に対する牽制の意味も込めてリーチを打った吉田に対し、怯むことなく真っ直ぐ攻めた丸山の判断は正しかったと言えるでしょう。

けれども、やはり丸山はその後ずっと苦しい展開を強いられ、木下と同じくなかなかポイントを伸ばせませんでした。私はほぼ原点に戻りましたがなんとかプラスを守りきり、この回は2着。

2回戦目は私と吉田のトップ争いになり、オーラスで私が吉田のポイントに僅差まで詰め寄るも、軽く早い手をきっちりと吉田に決められて再び2着止まりでした。

3回戦目では、少しずつ調子を取り戻してきた丸山が、最初のマイナスをカバーするために善戦しました。しかし、すでに完璧に調整が取れている吉田のトップは揺るがず、また手が乗らない私や木下はひたすら失点を避けることしかできませんでした。

しかし、4回戦目で吉田の勢いを止めたのが木下。開局早々、起家の吉田はリーチを打ちましたが、これをなかなかアガることができず、しばらくして木下から追っかけリーチが入りました。さすがに吉田もまずいと感じたようですが、リーチを打っているためどうすることもできません。その悪い予感はやはり的中し、吉田はドラを掴まされて木下に放銃しました。結果、そのアガリで流れを掴んだ木下がトップ。吉田はこの日初めてラスを引くことになりましたが、木下への放銃で調子が悪いと感じるとすぐに守りの麻雀に切り替え、トータル+50Pという好成績で第1節を終了しました。

三好、山室、上村、高木の卓では、2回戦の時、三好が山室からピンズのチンイツをアガリ、好調さを見せていました。それに負けじと、赤木もハイテイでチンイツをツモるという力強さを見せつけてくれました。そんな中、ずっと自分の調子がよくないと感じて打っていた上村が苦しい胸のうちを語ってくれました。

上村は4回戦目の親で三色のテンパイを入れましたが、すぐにリーチはかけませんでした。その後、上家の三好からリーチが入り、上村はそのタイミングでリーチを打ちました。それでようやく五分の戦いができると感じるほど、上村自身はその日の対局に調子の悪さを感じていたそうです。だから他家がロン牌を掴んでも止まらない状況を作り、結果はきっちりアガリ牌をツモって6,000オールでした。

上村が先制リーチをかけていれば負けるリスクを背負わずに済んだかもしれませんが、アガリの確率は低くなるかもしれません。この1局は打つ人によって色々と考えが分かれると思いますが、見事にアガリきった上村の打ち方は正しかったのだと思います。

そして谷上、中安、藤原、秋山の卓では、激しい点棒移動があった模様です。
1回戦目で、秋山が一切放銃のない手堅い麻雀を打つ中、時折、ホンイツやチンイツをアガリ、5万点オーバーの1人浮きでトップに躍り出ました。その後、2回戦目、3回戦目と大きな動きはなかったのですが、迎えた4回戦目で今まで全くアガリのなかった藤原が爆発。親番で3連荘して、5万点を超える断トツのトップに立ちました。それに対して、1回戦で調子のよかった秋山が2万点を借りる1人沈みの状態でした。
しかし、オーラスの南4局、

秋山
五万六万七万二索三索四索一筒一筒五筒五筒七筒八筒九筒  リーチ  ツモ五筒  ドラ一筒

谷上と藤原のテンパイ気配を察した秋山が、周りを牽制するためにリーチをし、五索を一発でツモりました。この時、中安の手の内には5を使ったメンツとドラのトイツがあり、秋山は残り1枚の牌を即座に引いてきたことになります。

おそらく、この1局がその後の流れを一気に変えてしまったかと思われます。秋山は次局、六筒七筒七筒八筒という中ぶくれの、それもドラの七筒をツモり、さらに2本場でリーチ・ツモ・七対子・ドラドラをアガリました。その結果、最後の親番の3局で42,000点を稼いだ秋山が2着になり、4回戦のトータルでもトップを守ることができました。オーラスの秋山の粘りには、どんなにマイナスになっていたとしても親番で取り戻せるので、諦めずに真摯に打てば結果はついてくる、と感じさせられます。

今はまだ第1節が終了したところです。マイナスになってしまった者も、最後に触れた秋山の粘りのように、真摯に打てばまだまだ取り戻せます。そして今節をプラスで終了した者も、昇級を目指してさらにポイントを伸ばしてもらいたいと思います。

C1リーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計 順位
1 吉田 哲史 52.6 52.6 1
2 山本 善嗣 40.2 40.2 2
3 秋山 淑子 33.9 33.9 3
4 上村 政雄 30.5 30.5 4
5 三好 直幸 29.4 29.4 5
6 大橋 慶一郎 26.6 26.6 6
7 近野 弥生 12.4 12.4 7
8 赤木 由実 6.0 6.0 8
9 谷上 脩平 3.9 3.9 9
10 田村  豊 0.8 0.8 10
11 中安 武尊 ▲ 6.0 ▲ 6.0 11
12 木下 恭子 ▲ 27.2 ▲ 27.2 12
13 藤原 仙三 ▲ 31.8 ▲ 31.8 13
14 丸山  直 ▲ 37.8 ▲ 37.8 14
15 山室 太二 ▲ 65.9 ▲ 65.9 15
16 後藤 俊孝 ▲ 67.6 ▲ 67.6 16

 

C2リーグレポート: 永田知也

C2前期のレポートを務めることになりました永田知也です。
拙い文章になるとは思いますが半年間よろしくお願いします。

4月を迎え新年度ということで、新しい顔ぶれが増え去年後期の11人から倍以上の24人でのスタートとなりました。1年目の人たちは期待と不安とさらに多少の緊張もあると思いますが、今ある力を発揮して頑張ってもらいたいです。
2年目以降の人たちは昨年度までの自分の戦いぶりから反省点がそれぞれあると思いますのでそれを意識しながら対局に望んでもらいたいです。
24人ということで抜け番なしの計6卓でスタートしました。

4卓(中山、鎌田、疋田、永田)

1回戦は永田のトップで終了2回戦東2局1本場、中山が先制リーチを打つ。
その後、親の鎌田がこの形で追っかけリーチ。

三索四索五索六索六索二筒三筒四筒四筒五筒六筒中中  ドラ二筒  リーチ

ほどなくして中をツモアガリ3,900は4,000オール。その後、かなりの小場となり派手なアガリはありませんでしたが、オーラスまでに中山が徐々に差を詰め逆転でトップをものにしました。中山は無駄な放銃も少なく堅実な麻雀を打っていたと思います。

残り2回戦も小場が続きトップを4人1回ずつ分け合ったということもあり、卓内トップの中山ですらプラス9.5Pというなんとも動きの少ない第1節となりました。

2卓からは、吉本の景気の良い得点申告が何度か耳に入りました。1回戦から3回戦をトップ、4回戦こそラスを引いてしまいましたが、幸先のスタートを切れたのではないでしょうか。

1卓では、山中がトップ3回に浮きの2着が1回とかなりのポイントを叩きだしていました。

まだ第1節が終わったところで、先は長く大きなマイナスを叩いた人も気を落とさずに、第2節以降対局に望んでもらいたいです。

C2リーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計 順位
1 森下 恭好 80.7 80.7 1
2 山中  翼 79.1 79.1 2
3 伊原 達矢 63.8 63.8 3
4 吉本 卓矢 55.3 55.3 4
5 城 裕介 51.6 51.6 5
6 山神 剛 29.4 29.4 6
7 小西 輝彦 22.0 22.0 7
8 下村 学 16.5 16.5 8
9 木下 誠二郎 10.8 10.8 9
10 中山 千鶴 9.5 9.5 10
11 鎌田 周平 9.4 9.4 11
12 川崎 諒介 1.9 1.9 12
13 永田 知也 ▲ 4.0 ▲ 4.0 13
14 川上 直也 ▲ 8.8 ▲ 8.8 14
15 大久保 朋美 ▲ 13.2 ▲ 13.2 15
16 疋田 豪 ▲ 14.9 ▲ 14.9 16
17 高瀬 真濃 ▲ 19.8 ▲ 19.8 17
18 森元 直哉 ▲ 19.9 ▲ 19.9 18
19 長野 恵美 ▲ 29.1 ▲ 29.1 19
20 赤木 里恵 ▲ 37.8 ▲ 37.8 20
21 西村 友和 ▲ 47.9 ▲ 47.9 21
22 土田 小緒里 ▲ 48.2 ▲ 48.2 22
23 稲岡 ミカ ▲ 68.5 ▲ 68.5 23
24 東 範泰 ▲ 120.9 ▲ 120.9 24

関西プロリーグ レポート/第12期関西プロリーグ A・B・Cリーグ 第1節レポート

関西リーグ第1節レポート
Aリーグレポート : 米川基紀
1卓 貫上×中川×佐々木×辻本
2卓 中田×玉木×上村×横山
3卓 藤川×仁科×米川×勝間
また新しいシーズンが開幕した。今期は、過去太閤位決定戦進出者が半数いる。
例年1人は決勝卓未経験の者が勝ち上がるが今年はどうなるだろうか?
1卓では、先週の太閤位戦の疲れを引き摺ったか、貫上が初戦にラスを押し付けられる。
しかし、これで発奮したのか2、3回戦目は共に1人浮きのトップで貫禄を見せ付けた。
2卓は、こちらも決定戦疲れの影響か、中田が1回戦目に1人沈みのラスを引いてしまう。
しかし、経験豊富なだけあって、その後は浮きを重ねて何とかプラスに持っていった。
玉木、横山はお互いに一歩も引かない展開で今年にかける想いが伝わってきそうだった。
3卓は、各回戦共ラスが大きめの展開となった。
1回戦、東1局、東2局と米川の6巡目、4巡目リーチをそれぞれ仁科、藤川が的確に捌く。
そして、南1局には藤川対米川のリーチ合戦を藤川が制し安定感を見せ付ける。
2回戦目は、南3局ドラ三筒で8巡目に北家・藤川が打六万でこの形。
一万一万二万三万三万七万八万九万一筒二筒三筒西西
このヤミテンに飛び込んだのがトップ目で親の米川。
二万六万六万二筒三筒四筒二索三索四索五索五索七索九索
ここにツモ一索、打二万でまたしても満貫の放銃。
オーラスもトップとなるアガリを自ら決め、藤川の独壇場になるかと思われた。
3回戦目は、他の3者が意思を合わせて1人沈みのラスを藤川に押し付けると、最終戦の主役には勝間が躍り出た。東4局1本場、三元牌を2フーロして大三元に照準をあわせ、他家との引き合いに勝ってラス牌の発をツモり上げた勝間の手にはかなり力が入っている様に感じられた。
次の局の倍満確定リーチも威圧感たっぷりで、半荘1回で1日の卓内トップに立つあたり、らしさを十分に堪能させてもらった。
残り9節、皆がどんな変遷を辿るか楽しみにしている
Aリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計 順位
1 玉木 章司 51.3 51.3 1
2 横山  毅 34.0 34.0 2
3 勝間 伸生 26.7 26.7 3
4 貫上 洋志 19.7 19.7 4
5 中田 一幸 7.8 7.8 5
6 藤川 議次 7.1 7.1 6
7 佐々木 亮 ▲ 5.8 ▲ 5.8 7
8 辻本 翔哉 ▲ 7.2 ▲ 7.2 8
9 米川 基紀 ▲ 8.6 ▲ 8.6 9
10 仁科健一郎 ▲ 25.2 ▲ 25.2 10
11 中川  保 ▲ 26.7 ▲ 26.7 11
12 上村 宜久 ▲ 93.1 ▲ 93.1 12

 
Bリーグレポート:栗津裕貴
第12期関西プロリーグBリーグレポートを担当させていただきます粟津と申します。
1年間どうぞよろしくお願い致します。
3卓(粟津 堀 延原 坂本)
1回戦東1局、中盤に粟津からリーチが入る。すぐに延原からの追い掛けリーチ、さらに坂本からもリーチが入り3件リーチ。結果は、坂本のリーチピンフドラ1の3,900点を延原が放銃。熱気溢れる激しい立ち上がりとなりました。
しかしその後東2局以降は、流局が多くアガリも2,000点以下しか発生せず、互いに牽制し合っていました。
オーラス、この時点の対局者の持ち点は、
粟津+2.3P 堀+4.0P 坂本+2.6P 延原▲8.9P
混沌とした点棒状況になっており、現状浮いている3人はアガリやテンパイを取りに行かなければ着順が下がる、もしくは沈んでしまう可能性があります。
場はピンズが非常に高く、浮きの3人は3人ともピンズでテンパイ。山にはピンズがもうほとんど残っておらず、終盤誰もが流局すると思ったが坂本が自分のアガリ牌ではない⑥をハイテイで掴んでしまい堀への放銃となり2,600点。坂本はギリギリ浮きは確保しましたが、くやしい放銃となりました。
2回戦は、流局や小さなアガリが目立ちましたが、坂本が1人浮きのトップを取り、11回戦の雪辱を果たすことができました。
3回戦は、堀が猛威をふるいます。
東2局、堀の親番で、500点オールや2,900点など大きな手が出ませんでしたが、9本場まで連荘し、約6万点持ち1人浮きの大トップを取りました。
粟津も親番で連荘するなど粘りを見せますが、結果少しのマイナスで終わってしまい、延原 坂本両名も痛いマイナスとなりました。
4回戦
今までの対局とうってかわり、高打点の手も多々見られました。
東1局、親・堀。
坂本が序盤に先制リーチを打ったが、一索四索七索の3面張でしたがあがることが出来ず、終盤に親の堀のチートイツドラ2の9,600点に放銃。やはり堀の好調さに勝てなかった。
南3局、親・坂本のリーチ。
四万五万五万六万六万七万五索六索七索四筒四筒六筒七筒  ツモ五筒
渾身の6.000オールツモ。ツモる手に力が入っていました。
これで、オーラス時の対局者の持ち点は、
粟津+7.8P 堀+7.0P 延原▲14.7P 坂本▲0.1P
こうなり、粟津 堀の接戦。坂本も満貫で届く点数。延原もラス親で粘る。
各々が自分に必要な条件を満たすために一生懸命打てたと思います。
堀が先制で仕掛け、続いて粟津 坂本と序盤にもかかわらず瞬く間に緊迫した雰囲気になりました。
結果は、終盤に粟津がテンパイを維持するために切った牌で坂本に放銃2,000点のアガリとなり、粟津はトップから2着へ落ち、坂本は苦しくも浮を確保しました。
1節全4回戦終了し、堀は、大きくリードして最高のスタートとなり、粟津 坂本はほぼ原点で次節に頑張ってもらいたいところです。
4卓(近野 中野 稲森 筒井)
4卓では、1回戦近野が+60.6Pというとても大きなトップをとりました。
続いて2回戦は稲森。3回戦では中野。4回戦は筒井と、全員がトップを1回ずつとるような展開になりました。
3回戦
一万九万一筒九筒一索九索東南西西北白発
中野が、中待ちの国士無双テンパイ。
中野は2回戦終了時点で▲62.5Pと大きなマイナスを引いてしまっているので、この役満はなんとか物にしたいところです。一方近野は2巡前、
九万九万九万二索四索四索五索六索二筒二筒六筒七筒八筒  ドラ二索
このテンパイをしており、中野の役満気配を感じつつもドラが二索ということで手変わりが少なく、降ろしにいくことと蹴りにいくことを意識してリーチ。
次巡、中野に手出しが入り国士無双テンパイ。危険牌を片っ端から切る中野が数巡後、中をツモ8,000・16,000のアガリとなりました。
4回戦でも中野は浮きに回り、第1節全4回戦終了時点でマイナスを▲26.8Pまで戻しました。
1卓(富田 宮田 掛樋 大森)
1卓では宮田のトップスタートで富田 掛樋に厳しい展開となりましたが、3回戦4回戦と富田が2連勝で浮上。掛樋 大森はつらい立ち上がりとなりました。
2卓(原田 藤沢 西原 中川)
2卓は中川が好調の滑り出しを見せます。2連勝スタートで始まり3回戦4回戦とマイナスを引きますが、小さなマイナスで納め終始安定した麻雀を見せました。
第1節が終わり早くも点数に差が開いているが、1年間は長く残り9節。今回プラスした方もマイナスの方も次から気持ちを入れ替えて頑張っていきたいです。
Bリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計 順位
1 堀  昭義 68.9 68.9 1
2 宮田 豊夢 44.0 44.0 2
3 中川 由佳梨 33.8 33.8 3
4 富田 淳一 20.2 20.2 4
5 筒井 宏晶 18.0 18.0 5
6 西原 佳隆 17.0 17.0 6
7 近野理智男 5.8 5.8 7
8 稲森 英子 1.0 1.0 8
9 坂本 誠裕 ▲ 0.5 ▲ 0.5 9
10 粟津 裕貴 ▲ 2.2 ▲ 2.2 10
11 原田 保正 ▲ 21.3 ▲ 21.3 11
12 大森孝太郎 ▲ 23.4 ▲ 23.4 12
13 中野 孝治 ▲ 26.8 ▲ 26.8 13
14 藤沢 周平 ▲ 29.5 ▲ 29.5 14
15 掛樋 忠雄 ▲ 40.8 ▲ 40.8 15
16 延原 明美 ▲ 67.2 ▲ 67.2 16

 
C1リーグレポート:近野彌生
今期、C1のレポートを担当させていただきます。
2度目ですので、以前のレポートより充実した内容になるよう心がけたいと思います。
まず、私の同卓者は吉田と木下と丸山でした。吉田とは以前私がレポートを書いた時も昇級をかけて争った仲だけに、その強さは重々承知していましたし、また木下は前期C2から見事に昇級して今勢いがある選手です。また、丸山は私と同期のため、お互い負けたくないという気持ちが駆り立てられました。
そうして始まった1回戦、まずは親の木下が吉田から2,900を打ち取ります。起家は何もできないまま子に蹴られるという印象の強いポジションです。だからこそ、起家で連荘をきめた木下に好調さを感じました。
しかし、次局私も負けじとタンピン三色をツモりあげました。ドラが1つあったので、ヤミで高目を打ち取ろうとしたところ、自分で高目を引いてのアガリでした。
これは幸先がいい、そう思いつつ迎えた東3局。上家の吉田から先制リーチが入りました。親の丸山は怯む様子はなく果敢に前に出てきていたので、ここは吉田が親を流してくれることを期待しつつ、手の整っていない私は戦線離脱しました。すると、まさかリーチをかけて3巡目という早さで四暗刻をツモった吉田に、思わず驚嘆があがりました。
吉田
三索三索六索六索六索九索九索五筒五筒五筒北北北  ツモ九索
吉田は6巡目、すでに以下の形で、打九索でテンパイを取れる状況にありました。
吉田
三索三索六索六索七索八索九索九索五筒五筒五筒北北北
しかしツモの流れがトイツに偏っていることを読み切り、七索を打ってテンパイを外すと、次巡六索を引いてきて見事なアガリに結びつきました。
結果的には親っかぶりした丸山ですが、親に対する牽制の意味も込めてリーチを打った吉田に対し、怯むことなく真っ直ぐ攻めた丸山の判断は正しかったと言えるでしょう。
けれども、やはり丸山はその後ずっと苦しい展開を強いられ、木下と同じくなかなかポイントを伸ばせませんでした。私はほぼ原点に戻りましたがなんとかプラスを守りきり、この回は2着。
2回戦目は私と吉田のトップ争いになり、オーラスで私が吉田のポイントに僅差まで詰め寄るも、軽く早い手をきっちりと吉田に決められて再び2着止まりでした。
3回戦目では、少しずつ調子を取り戻してきた丸山が、最初のマイナスをカバーするために善戦しました。しかし、すでに完璧に調整が取れている吉田のトップは揺るがず、また手が乗らない私や木下はひたすら失点を避けることしかできませんでした。
しかし、4回戦目で吉田の勢いを止めたのが木下。開局早々、起家の吉田はリーチを打ちましたが、これをなかなかアガることができず、しばらくして木下から追っかけリーチが入りました。さすがに吉田もまずいと感じたようですが、リーチを打っているためどうすることもできません。その悪い予感はやはり的中し、吉田はドラを掴まされて木下に放銃しました。結果、そのアガリで流れを掴んだ木下がトップ。吉田はこの日初めてラスを引くことになりましたが、木下への放銃で調子が悪いと感じるとすぐに守りの麻雀に切り替え、トータル+50Pという好成績で第1節を終了しました。
三好、山室、上村、高木の卓では、2回戦の時、三好が山室からピンズのチンイツをアガリ、好調さを見せていました。それに負けじと、赤木もハイテイでチンイツをツモるという力強さを見せつけてくれました。そんな中、ずっと自分の調子がよくないと感じて打っていた上村が苦しい胸のうちを語ってくれました。
上村は4回戦目の親で三色のテンパイを入れましたが、すぐにリーチはかけませんでした。その後、上家の三好からリーチが入り、上村はそのタイミングでリーチを打ちました。それでようやく五分の戦いができると感じるほど、上村自身はその日の対局に調子の悪さを感じていたそうです。だから他家がロン牌を掴んでも止まらない状況を作り、結果はきっちりアガリ牌をツモって6,000オールでした。
上村が先制リーチをかけていれば負けるリスクを背負わずに済んだかもしれませんが、アガリの確率は低くなるかもしれません。この1局は打つ人によって色々と考えが分かれると思いますが、見事にアガリきった上村の打ち方は正しかったのだと思います。
そして谷上、中安、藤原、秋山の卓では、激しい点棒移動があった模様です。
1回戦目で、秋山が一切放銃のない手堅い麻雀を打つ中、時折、ホンイツやチンイツをアガリ、5万点オーバーの1人浮きでトップに躍り出ました。その後、2回戦目、3回戦目と大きな動きはなかったのですが、迎えた4回戦目で今まで全くアガリのなかった藤原が爆発。親番で3連荘して、5万点を超える断トツのトップに立ちました。それに対して、1回戦で調子のよかった秋山が2万点を借りる1人沈みの状態でした。
しかし、オーラスの南4局、
秋山
五万六万七万二索三索四索一筒一筒五筒五筒七筒八筒九筒  リーチ  ツモ五筒  ドラ一筒
谷上と藤原のテンパイ気配を察した秋山が、周りを牽制するためにリーチをし、五索を一発でツモりました。この時、中安の手の内には5を使ったメンツとドラのトイツがあり、秋山は残り1枚の牌を即座に引いてきたことになります。
おそらく、この1局がその後の流れを一気に変えてしまったかと思われます。秋山は次局、六筒七筒七筒八筒という中ぶくれの、それもドラの七筒をツモり、さらに2本場でリーチ・ツモ・七対子・ドラドラをアガリました。その結果、最後の親番の3局で42,000点を稼いだ秋山が2着になり、4回戦のトータルでもトップを守ることができました。オーラスの秋山の粘りには、どんなにマイナスになっていたとしても親番で取り戻せるので、諦めずに真摯に打てば結果はついてくる、と感じさせられます。
今はまだ第1節が終了したところです。マイナスになってしまった者も、最後に触れた秋山の粘りのように、真摯に打てばまだまだ取り戻せます。そして今節をプラスで終了した者も、昇級を目指してさらにポイントを伸ばしてもらいたいと思います。
C1リーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計 順位
1 吉田 哲史 52.6 52.6 1
2 山本 善嗣 40.2 40.2 2
3 秋山 淑子 33.9 33.9 3
4 上村 政雄 30.5 30.5 4
5 三好 直幸 29.4 29.4 5
6 大橋 慶一郎 26.6 26.6 6
7 近野 弥生 12.4 12.4 7
8 赤木 由実 6.0 6.0 8
9 谷上 脩平 3.9 3.9 9
10 田村  豊 0.8 0.8 10
11 中安 武尊 ▲ 6.0 ▲ 6.0 11
12 木下 恭子 ▲ 27.2 ▲ 27.2 12
13 藤原 仙三 ▲ 31.8 ▲ 31.8 13
14 丸山  直 ▲ 37.8 ▲ 37.8 14
15 山室 太二 ▲ 65.9 ▲ 65.9 15
16 後藤 俊孝 ▲ 67.6 ▲ 67.6 16

 
C2リーグレポート: 永田知也
C2前期のレポートを務めることになりました永田知也です。
拙い文章になるとは思いますが半年間よろしくお願いします。
4月を迎え新年度ということで、新しい顔ぶれが増え去年後期の11人から倍以上の24人でのスタートとなりました。1年目の人たちは期待と不安とさらに多少の緊張もあると思いますが、今ある力を発揮して頑張ってもらいたいです。
2年目以降の人たちは昨年度までの自分の戦いぶりから反省点がそれぞれあると思いますのでそれを意識しながら対局に望んでもらいたいです。
24人ということで抜け番なしの計6卓でスタートしました。
4卓(中山、鎌田、疋田、永田)
1回戦は永田のトップで終了2回戦東2局1本場、中山が先制リーチを打つ。
その後、親の鎌田がこの形で追っかけリーチ。
三索四索五索六索六索二筒三筒四筒四筒五筒六筒中中  ドラ二筒  リーチ
ほどなくして中をツモアガリ3,900は4,000オール。その後、かなりの小場となり派手なアガリはありませんでしたが、オーラスまでに中山が徐々に差を詰め逆転でトップをものにしました。中山は無駄な放銃も少なく堅実な麻雀を打っていたと思います。
残り2回戦も小場が続きトップを4人1回ずつ分け合ったということもあり、卓内トップの中山ですらプラス9.5Pというなんとも動きの少ない第1節となりました。
2卓からは、吉本の景気の良い得点申告が何度か耳に入りました。1回戦から3回戦をトップ、4回戦こそラスを引いてしまいましたが、幸先のスタートを切れたのではないでしょうか。
1卓では、山中がトップ3回に浮きの2着が1回とかなりのポイントを叩きだしていました。
まだ第1節が終わったところで、先は長く大きなマイナスを叩いた人も気を落とさずに、第2節以降対局に望んでもらいたいです。
C2リーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計 順位
1 森下 恭好 80.7 80.7 1
2 山中  翼 79.1 79.1 2
3 伊原 達矢 63.8 63.8 3
4 吉本 卓矢 55.3 55.3 4
5 城 裕介 51.6 51.6 5
6 山神 剛 29.4 29.4 6
7 小西 輝彦 22.0 22.0 7
8 下村 学 16.5 16.5 8
9 木下 誠二郎 10.8 10.8 9
10 中山 千鶴 9.5 9.5 10
11 鎌田 周平 9.4 9.4 11
12 川崎 諒介 1.9 1.9 12
13 永田 知也 ▲ 4.0 ▲ 4.0 13
14 川上 直也 ▲ 8.8 ▲ 8.8 14
15 大久保 朋美 ▲ 13.2 ▲ 13.2 15
16 疋田 豪 ▲ 14.9 ▲ 14.9 16
17 高瀬 真濃 ▲ 19.8 ▲ 19.8 17
18 森元 直哉 ▲ 19.9 ▲ 19.9 18
19 長野 恵美 ▲ 29.1 ▲ 29.1 19
20 赤木 里恵 ▲ 37.8 ▲ 37.8 20
21 西村 友和 ▲ 47.9 ▲ 47.9 21
22 土田 小緒里 ▲ 48.2 ▲ 48.2 22
23 稲岡 ミカ ▲ 68.5 ▲ 68.5 23
24 東 範泰 ▲ 120.9 ▲ 120.9 24

第14期九州プロリーグ A・B・Cリーグ 第1節レポート

Aリーグレポート: 東谷達矢

A卓(柴田×小車×大和田×藤原×福田)
B卓(浜上×塚本×安東×中尾)
C卓(西原×小川×青木×新谷)

皇帝位決定戦が、終わり2ヶ月が経った。優勝した藤原の口から発せられた『連覇します』という言葉に、闘志に火を点けられた者は少なくないはず。
新シーズンは幕を開けた。2ヶ月前、皇帝位を争う決勝の舞台に、私、東谷も立っていた。負けた瞬間に溢れた涙は、2日間全12半荘に起こったドラマだけではなく、1年間必死に戦い続けて蓄積された思いの証だと、今はそう断言できる。

私は今期から拠点を東京に移すため、皇帝位に挑む挑戦からは離れるわけだが、誰がこれから九州のプロリーグを盛り上げていくのか興味は尽きない。今年こそは自分が主役になる、誰もがそう意気込んでいるだろう。

九州本部所属のプロは、総合力で着実に力を伸ばしてきている。それは、十段戦や王位戦、新人王戦に決勝進出者を輩出していることからも伺い知れるが、Aリーグはそんな現状を象徴するかのように、若手とベテラン勢が混在しているからおもしろい。技術的・実力的に当然差異はあるものの、それぞれ実に個性的な打ち手が多い。

今回はその一部を紹介させていただきたい。今回私が着目したのはB卓。
十段戦ファイナリスト、浜上・安東の両名に、実力者である塚本。そして昇級組であり、私と同期の27期生、中尾が挑むといった組み合わせだ。果たして、中尾が持ち前の豪腕を見せつけるのか、はたまた先輩達3名がそれを受け流すのかが注目される。

2回戦、東1局。中尾が以下の形から発を仕掛ける。

一万一万三万六万七万七万八万八万白中 ポン発発発 ドラ南

どうだろうか?
早い巡目で発を1鳴きしたわけだが、この仕掛けを見て中尾は今後苦戦するのではないか、そう感じさせられた。というのも、明らかに色寄せだとわかる捨て牌時に安易に鳴くと、手が入ってない人からは牌を絞られ、手が入っている人からは押し返されるのだ。安手であればあるほどリスクに対してのリターンが小さい。
私もAリーグで初めて戦った年は、手が整わないうちに仕掛けて、手の中を見透かされ、何度も辛酸を舐めさせられたものだ。
その時浜上はこの形、

二万四万五万七万八万九万二索二索七索八索七筒八筒九筒西

ここから打二万とし、リリースした二万に中尾がさらに仕掛ける。手牌を短くすることを恐れていない。
この局は塚本がアガリ大きな動きは無かったが、この積極性が裏目に出たのが南1局だった。

五万五万六万七万六索六索三筒五筒五筒六筒 ポン五索五索五索 ドラ七筒

中尾がこの仕掛けを入れるが、数巡後に塚本のマンズの染めと浜上のピンズの染めに挟まれて身動きが取れなくなる。 そして、

三筒三筒四筒五筒六筒七筒七筒七筒西西 ポン南南南 ロン西 ドラ七筒

この12,000を放銃し、中尾は一気にラスへと転落してしまう。やはり単調に攻めるばかりでは通用しない、この時まではそう思っていた。だが、中尾はその後もまったくスタイルを崩さなかった。打点は低くても、先手を取られても、鳴いて、ある時はリーチをかけて、とにかく攻め続けた。
ノーテン罰符や小さなアガリで加点を積み重ね、原点近くまで浮上すると、迎えた南4局。

二万二万四万四万四万五万五万五万七万七万八万二筒二筒

この四暗刻の1シャンテンから五万をポンする。私には無い発想である。清一色に移行するにしても、五万から仕掛けることはできない。そして九万を引き入れて、七対子をテンパイしている浜上が放った八万をチーしてこの形。

二万二万四万四万四万七万八万 チー八万七万九万 ポン五万五万五万

そして、最後のアガリ牌である六万を引き入れて見事満貫アガったのである。
浜上も安東も、塚本も決して下手を打っているわけでは無い。だが、愚直に攻め続けた中尾が、4回戦を通して常に動き、主導権を握っていたのは間違いない。
苦戦するかもしれないと予想したが、彼の状況判断能力は私の分析力を大きく越えていたようだ。
最終的には浜上が貫録の卓内トップ。山のように静観しながら、終始安定していた塚本はさすがのプラス終了。中尾も浮いて終わり、そしてチャンス手をアガリきれなかった安東は1人大きくマイナスするという、波乱の展開となった。

逆に言えば、これまで九州プロリーグの第一人者として活躍し続けていた諸先輩方も油断していれば降級もあり得るほど、全体のレベルが上がってきていると言えるのかもしれない。

A卓は、現皇帝位の藤原が前半大きくマイナスしたものの、その後は粘りマイナスを最小限に抑えた。小車は皇帝位を好きに打たせないよう包囲網を敷くことができた、と語る。
一昨年、昨年と決勝進出まであと一歩届かず、苦虫を噛み潰す思いをした彼は、今期こそは決勝に進出し、九州の頂点に立ちたいと誰よりも強く思っているだろう。そしてその小車がライバル視する昇級組の25期生、大和田がこの卓トップになると同時に、今期Aリーグ全体の首位となった。
数期にわたってBリーグから次点で脱却できず苦しんだが、実力には定評があるので、このまま一気に昇りつめるかもしれない。

C卓は、昨年安定した成績で決勝進出争いを繰り広げた青木が卓内トップとなり、そして今節は幕を閉じた。
10節ある内のたった1節であるが、されど1節1節の積み重ねが大事になるリーグ戦。今回のレポートで取り上げなかった者も実力者揃いのため、次節以降の展開がどうなるのかまったく予想できない。今後の九州リーグの動きから目が離せない。

第2節組み合わせ予定
A卓(大和田×柴田×西原×浜上×安東)
B卓(小車×福田×小川×中尾)
C卓(藤原×青木×新谷×塚本)
(組み合わせは都合により変更になることもあります)

Aリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計 順位
1 大和田 篤史 40.3 40.3 1
2 青木 胤道 35.8 35.8 2
3 浜上 文吾 31.6 31.6 3
4 中尾 多門 16.7 16.7 4
5 塚本 将之 15.6 15.6 5
6 西原 亨 1.8 1.8 6
7 小車 祥 ▲ 2.5 ▲ 2.5 7
8 藤原 英司 ▲ 2.7 ▲ 2.7 8
9 小川 善章 ▲ 6.7 ▲ 6.7 9
10 柴田 祐一朗 ▲ 18.0 ▲ 18.0 10
11 新谷 翔平 ▲ 30.9 ▲ 30.9 11
12 福田 正道 ▲ 38.1 ▲ 38.1 12
13 安東 裕允 ▲ 63.9 ▲ 63.9 13

Bリーグレポート:古本和宏

A卓(吉田×藤井×中島×川崎)
B卓(藤原×古本×服部×伊東)
C卓(安永×鶴×名倉×福田)
D卓(榎田×宮崎×菊池×矢野)
E卓(佐藤×藤岡×石原×氷室)

今回Bリーグのレポートを担当させていただきます古本です。よろしくお願いします。

新年度になり、九州でも第14期九州プロリーグの開幕戦の日を迎えた。
前期、各リーグではさまざまなドラマがあったが、各人、心機一転新たな気持ちでこの日を迎えたことと思う。

さてBリーグでは、Cリーグからの昇級者6名を含む20名が揃った。
初戦ということもあり色々な思いもあるだろうが、共通するのは誰もがAリーグ昇級に向けて最高のスタートを切りたい!という思いではないだろうか。

その中で特に際立ったのが+116.4Pの成績を残した菊池だ。
本手を何度も決めきり、大きなポイントを勝ち取った。
初戦ではあるが昇級に向けて大きなアドバンテージになっただろう。

また、菊池と同卓していた宮崎は、菊池の猛攻を受けながらもうまくポイントを重ね、+18.6Pとまとめた。
宮崎は今期よりプロデビューした新人で、新人とは思えないほど安定した打ち回しを披露し、着実にポイントを重ねていた。今後、彼の活躍に注目したい。

1節目を終え、残りは4節。
私も熱い気持ちを持って、悔いの無いように戦っていきたいと思う。

Bリーグ

順位 名前 プロ/アマ 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 菊池 豪 プロ 116.4 116.4
2 藤井 崇勝 アマ 59.8 59.8
3 服部 学 プロ 33.3 33.3
4 福田 譲二 プロ 31.9 31.9
5 鶴 浩昭 プロ 22.4 22.4
6 宮崎 皓之介 プロ 18.9 18.9
7 藤岡 治之 プロ 5.2 5.2
8 藤原 琢 プロ 4.0 4.0
9 古本 和宏 プロ 2.1 2.1
10 名倉 徹 プロ 0.7 0.7
11 吉田 雄紀 アマ ▲ 0.7 ▲ 0.7
12 佐藤 健治 プロ ▲ 1.2 ▲ 1.2
13 氷室 哀華 プロ ▲ 2.0 ▲ 2.0
14 石原 忠道 アマ ▲ 3.0 ▲ 3.0
15 川崎 行広 プロ ▲ 18.2 ▲ 18.2
16 伊東 宏倫 プロ ▲ 39.4 ▲ 39.4
17 中島 行泰 アマ ▲ 40.9 ▲ 40.9
18 安永 敏郎 アマ ▲ 55.0 ▲ 55.0
19 矢野 拓郎 プロ ▲ 63.0 ▲ 63.0
20 榎田 賢二郎 プロ ▲ 92.3 ▲ 92.3

Cリーグレポート: 西川舞

A卓(進×藤瀬×松尾×公文)
B卓(友保×山本江利香×弘中×山本秋桜里)
C卓(濱田×原×松本×相本)
D卓(高末×山本光男×樋口×西川×スカルリーパーA-ji)
E卓(下山×哀河×陣野×流水×吉田)
F卓(水町×北島×河野×高田×高野)

4月に入り、新たに29期生を迎え今年度も九州リーグが開幕した。
Cリーグ参加者は、Bリーグへの昇級と優勝をかけて今期27名での戦いとなった。
人数が多いだけあり色々な打ち手がいるCリーグは、私が勝手にそう思っているだけかもしれないが、毎年ポイントが大きく動く印象がある。
今節も結果から言うと、上下差は約250ポイントと大きく開いた。
予想はしていたのだが今期もやはり大荒れ模様。
競技Aルールにおいては、あまり大きく差をつけられると、例え残り4節あっても優勝という文字が遠くに感じられてしまう。

首位を走っているのは、過去九州リーグに参加していて今期から久しぶりにまたリーグ戦に参加するアマチュア参加の弘中さん。(122.3P)
彼の卓は前年度九州グランプリ覇者の山本(江)・4月から29期生としてプロになった友保と山本(秋)・弘中さんという、華やかな卓だった。
3名の美人女流達に囲まれながらも弘中さんは跳満クラスの手を次々成就させ、順調に加点。
本手を成就させられるのは、好調だったとはいえ、さすがの実力である。
山本(江)も弘中さんのアガリに負けじと喰らい付いていっていたが、第6位(30.1P)と、思うようにポイントを叩けなかったようだ。

現状第2位の原(115.1P)は4半荘の中で、四暗刻・国士無双をアガリ大きく加点。
手役派で安定感のある打ち手なので、来月からも上位をキープするためにポイントを積み重ねていくだろう。

第3位・第4位は、28期の同期の2人、下山(73.3P)・樋口(65.8P)で各卓内トップである。
どちらも攻撃力が高く勝負強いので、できれば戦いたくない相手なのだが、今回私は樋口と戦う事になった。

印象に残った局は、2回戦樋口の圧倒的なトップを決めたアガリなのだが、南場の樋口の親で早い巡目での親のリーチ。

七万八万九万一索一索七索八索九索七筒八筒南南南  リーチ

ここにアッサリと九筒をツモり6,000オール。
そのリーチがなければ九筒のトイツ落としを考えていた私にとっては、半分の支払いで済んだので助かったリーチであった。

2回戦は樋口の猛攻に耐えながらも、自分にもダブルリーチなどそれなりに手が入りなんとかオーラスに原点確保できた2着で済んだ。そのダブルリーチの局なのだが配牌が、

二万三万四万六万六万七万八万九万九万三索四索白白 ドラ八筒

こうで、ソーズをはらってホンイツに持っていこうかと思っていたら、第1ツモが五索
六万を切ってダブルリーチという選択になるのだが、第一ツモで別の牌を引いていたらどうしていただろうと考えさせられる局だった。

今回の対局は自分にも少しはチャンス手が来ていたのに、押しが足らず樋口に吹き上がられてしまった。しかし、少しだがプラスで終わる事ができた。
今回の反省と少しのポイントと共にこれから半期戦っていこう。

まだ5節ある内の1節しか終わっていない。しかし、残り4節しかないのだ。

毎回各々自分の持っているものをぶつけ合い戦う。
来節も負けないように頑張ろう。

Cリーグ

順位 名前 プロ/アマ 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 弘中 栄司 アマ 122.3 122.3
2 原 宙史 アマ 115.2 115.2
3 下山 哲也 プロ 73.3 73.3
4 樋口 徹 プロ 65.8 65.8
5 相本 長武 アマ 54.0 54.0
6 山本 江利香 プロ 30.1 30.1
7 西川 舞 プロ 15.4 15.4
8 高野 翔太 アマ 10.8 10.8
9 北島 勇輝 プロ 9.6 9.6
10 河野 みのり プロ 9.0 9.0
11 松尾 樹宏 プロ 7.8 7.8
12 藤瀬 恒介 アマ 7.6 7.6
13 陣野 良貴 プロ 5.3 5.3
14 流水 聖人 プロ 3.7 3.7
15 山本 光男 プロ ▲ 4.5 ▲ 4.5
16 進 栄二 プロ ▲ 4.9 ▲ 4.9
17 スカルリーパーA-ji プロ ▲ 11.4 ▲ 11.4
18 水町 慎一 プロ ▲ 17.4 ▲ 17.4
19 吉田 彩乃 アマ ▲ 27.5 ▲ 27.5
20 公文 寛明 アマ ▲ 31.5 ▲ 31.5
21 髙田 優香 アマ ▲ 32.0 ▲ 32.0
22 濱田 貴幸 アマ ▲ 50.0 ▲ 50.0
23 哀河 斗南 プロ ▲ 54.8 ▲ 54.8
24 山本 秋桜里 プロ ▲ 58.7 ▲ 58.7
25 高末 文永 アマ ▲ 65.3 ▲ 65.3
26 友保 美香里 プロ ▲ 93.7 ▲ 93.7
27 松本 路也 アマ ▲ 121.2 ▲ 121.2

皇帝位戦進出ライン、昇降級ライン:順位枠内に表示

九州プロリーグ レポート/第14期九州プロリーグ A・B・Cリーグ 第1節レポート

Aリーグレポート: 東谷達矢
A卓(柴田×小車×大和田×藤原×福田)
B卓(浜上×塚本×安東×中尾)
C卓(西原×小川×青木×新谷)
皇帝位決定戦が、終わり2ヶ月が経った。優勝した藤原の口から発せられた『連覇します』という言葉に、闘志に火を点けられた者は少なくないはず。
新シーズンは幕を開けた。2ヶ月前、皇帝位を争う決勝の舞台に、私、東谷も立っていた。負けた瞬間に溢れた涙は、2日間全12半荘に起こったドラマだけではなく、1年間必死に戦い続けて蓄積された思いの証だと、今はそう断言できる。
私は今期から拠点を東京に移すため、皇帝位に挑む挑戦からは離れるわけだが、誰がこれから九州のプロリーグを盛り上げていくのか興味は尽きない。今年こそは自分が主役になる、誰もがそう意気込んでいるだろう。
九州本部所属のプロは、総合力で着実に力を伸ばしてきている。それは、十段戦や王位戦、新人王戦に決勝進出者を輩出していることからも伺い知れるが、Aリーグはそんな現状を象徴するかのように、若手とベテラン勢が混在しているからおもしろい。技術的・実力的に当然差異はあるものの、それぞれ実に個性的な打ち手が多い。
今回はその一部を紹介させていただきたい。今回私が着目したのはB卓。
十段戦ファイナリスト、浜上・安東の両名に、実力者である塚本。そして昇級組であり、私と同期の27期生、中尾が挑むといった組み合わせだ。果たして、中尾が持ち前の豪腕を見せつけるのか、はたまた先輩達3名がそれを受け流すのかが注目される。
2回戦、東1局。中尾が以下の形から発を仕掛ける。
一万一万三万六万七万七万八万八万白中 ポン発発発 ドラ南
どうだろうか?
早い巡目で発を1鳴きしたわけだが、この仕掛けを見て中尾は今後苦戦するのではないか、そう感じさせられた。というのも、明らかに色寄せだとわかる捨て牌時に安易に鳴くと、手が入ってない人からは牌を絞られ、手が入っている人からは押し返されるのだ。安手であればあるほどリスクに対してのリターンが小さい。
私もAリーグで初めて戦った年は、手が整わないうちに仕掛けて、手の中を見透かされ、何度も辛酸を舐めさせられたものだ。
その時浜上はこの形、
二万四万五万七万八万九万二索二索七索八索七筒八筒九筒西
ここから打二万とし、リリースした二万に中尾がさらに仕掛ける。手牌を短くすることを恐れていない。
この局は塚本がアガリ大きな動きは無かったが、この積極性が裏目に出たのが南1局だった。
五万五万六万七万六索六索三筒五筒五筒六筒 ポン五索五索五索 ドラ七筒
中尾がこの仕掛けを入れるが、数巡後に塚本のマンズの染めと浜上のピンズの染めに挟まれて身動きが取れなくなる。 そして、
三筒三筒四筒五筒六筒七筒七筒七筒西西 ポン南南南 ロン西 ドラ七筒
この12,000を放銃し、中尾は一気にラスへと転落してしまう。やはり単調に攻めるばかりでは通用しない、この時まではそう思っていた。だが、中尾はその後もまったくスタイルを崩さなかった。打点は低くても、先手を取られても、鳴いて、ある時はリーチをかけて、とにかく攻め続けた。
ノーテン罰符や小さなアガリで加点を積み重ね、原点近くまで浮上すると、迎えた南4局。
二万二万四万四万四万五万五万五万七万七万八万二筒二筒
この四暗刻の1シャンテンから五万をポンする。私には無い発想である。清一色に移行するにしても、五万から仕掛けることはできない。そして九万を引き入れて、七対子をテンパイしている浜上が放った八万をチーしてこの形。
二万二万四万四万四万七万八万 チー八万七万九万 ポン五万五万五万
そして、最後のアガリ牌である六万を引き入れて見事満貫アガったのである。
浜上も安東も、塚本も決して下手を打っているわけでは無い。だが、愚直に攻め続けた中尾が、4回戦を通して常に動き、主導権を握っていたのは間違いない。
苦戦するかもしれないと予想したが、彼の状況判断能力は私の分析力を大きく越えていたようだ。
最終的には浜上が貫録の卓内トップ。山のように静観しながら、終始安定していた塚本はさすがのプラス終了。中尾も浮いて終わり、そしてチャンス手をアガリきれなかった安東は1人大きくマイナスするという、波乱の展開となった。
逆に言えば、これまで九州プロリーグの第一人者として活躍し続けていた諸先輩方も油断していれば降級もあり得るほど、全体のレベルが上がってきていると言えるのかもしれない。
A卓は、現皇帝位の藤原が前半大きくマイナスしたものの、その後は粘りマイナスを最小限に抑えた。小車は皇帝位を好きに打たせないよう包囲網を敷くことができた、と語る。
一昨年、昨年と決勝進出まであと一歩届かず、苦虫を噛み潰す思いをした彼は、今期こそは決勝に進出し、九州の頂点に立ちたいと誰よりも強く思っているだろう。そしてその小車がライバル視する昇級組の25期生、大和田がこの卓トップになると同時に、今期Aリーグ全体の首位となった。
数期にわたってBリーグから次点で脱却できず苦しんだが、実力には定評があるので、このまま一気に昇りつめるかもしれない。
C卓は、昨年安定した成績で決勝進出争いを繰り広げた青木が卓内トップとなり、そして今節は幕を閉じた。
10節ある内のたった1節であるが、されど1節1節の積み重ねが大事になるリーグ戦。今回のレポートで取り上げなかった者も実力者揃いのため、次節以降の展開がどうなるのかまったく予想できない。今後の九州リーグの動きから目が離せない。
第2節組み合わせ予定
A卓(大和田×柴田×西原×浜上×安東)
B卓(小車×福田×小川×中尾)
C卓(藤原×青木×新谷×塚本)
(組み合わせは都合により変更になることもあります)
Aリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計 順位
1 大和田 篤史 40.3 40.3 1
2 青木 胤道 35.8 35.8 2
3 浜上 文吾 31.6 31.6 3
4 中尾 多門 16.7 16.7 4
5 塚本 将之 15.6 15.6 5
6 西原 亨 1.8 1.8 6
7 小車 祥 ▲ 2.5 ▲ 2.5 7
8 藤原 英司 ▲ 2.7 ▲ 2.7 8
9 小川 善章 ▲ 6.7 ▲ 6.7 9
10 柴田 祐一朗 ▲ 18.0 ▲ 18.0 10
11 新谷 翔平 ▲ 30.9 ▲ 30.9 11
12 福田 正道 ▲ 38.1 ▲ 38.1 12
13 安東 裕允 ▲ 63.9 ▲ 63.9 13

Bリーグレポート:古本和宏
A卓(吉田×藤井×中島×川崎)
B卓(藤原×古本×服部×伊東)
C卓(安永×鶴×名倉×福田)
D卓(榎田×宮崎×菊池×矢野)
E卓(佐藤×藤岡×石原×氷室)
今回Bリーグのレポートを担当させていただきます古本です。よろしくお願いします。
新年度になり、九州でも第14期九州プロリーグの開幕戦の日を迎えた。
前期、各リーグではさまざまなドラマがあったが、各人、心機一転新たな気持ちでこの日を迎えたことと思う。
さてBリーグでは、Cリーグからの昇級者6名を含む20名が揃った。
初戦ということもあり色々な思いもあるだろうが、共通するのは誰もがAリーグ昇級に向けて最高のスタートを切りたい!という思いではないだろうか。
その中で特に際立ったのが+116.4Pの成績を残した菊池だ。
本手を何度も決めきり、大きなポイントを勝ち取った。
初戦ではあるが昇級に向けて大きなアドバンテージになっただろう。
また、菊池と同卓していた宮崎は、菊池の猛攻を受けながらもうまくポイントを重ね、+18.6Pとまとめた。
宮崎は今期よりプロデビューした新人で、新人とは思えないほど安定した打ち回しを披露し、着実にポイントを重ねていた。今後、彼の活躍に注目したい。
1節目を終え、残りは4節。
私も熱い気持ちを持って、悔いの無いように戦っていきたいと思う。
Bリーグ

順位 名前 プロ/アマ 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 菊池 豪 プロ 116.4 116.4
2 藤井 崇勝 アマ 59.8 59.8
3 服部 学 プロ 33.3 33.3
4 福田 譲二 プロ 31.9 31.9
5 鶴 浩昭 プロ 22.4 22.4
6 宮崎 皓之介 プロ 18.9 18.9
7 藤岡 治之 プロ 5.2 5.2
8 藤原 琢 プロ 4.0 4.0
9 古本 和宏 プロ 2.1 2.1
10 名倉 徹 プロ 0.7 0.7
11 吉田 雄紀 アマ ▲ 0.7 ▲ 0.7
12 佐藤 健治 プロ ▲ 1.2 ▲ 1.2
13 氷室 哀華 プロ ▲ 2.0 ▲ 2.0
14 石原 忠道 アマ ▲ 3.0 ▲ 3.0
15 川崎 行広 プロ ▲ 18.2 ▲ 18.2
16 伊東 宏倫 プロ ▲ 39.4 ▲ 39.4
17 中島 行泰 アマ ▲ 40.9 ▲ 40.9
18 安永 敏郎 アマ ▲ 55.0 ▲ 55.0
19 矢野 拓郎 プロ ▲ 63.0 ▲ 63.0
20 榎田 賢二郎 プロ ▲ 92.3 ▲ 92.3

Cリーグレポート: 西川舞
A卓(進×藤瀬×松尾×公文)
B卓(友保×山本江利香×弘中×山本秋桜里)
C卓(濱田×原×松本×相本)
D卓(高末×山本光男×樋口×西川×スカルリーパーA-ji)
E卓(下山×哀河×陣野×流水×吉田)
F卓(水町×北島×河野×高田×高野)
4月に入り、新たに29期生を迎え今年度も九州リーグが開幕した。
Cリーグ参加者は、Bリーグへの昇級と優勝をかけて今期27名での戦いとなった。
人数が多いだけあり色々な打ち手がいるCリーグは、私が勝手にそう思っているだけかもしれないが、毎年ポイントが大きく動く印象がある。
今節も結果から言うと、上下差は約250ポイントと大きく開いた。
予想はしていたのだが今期もやはり大荒れ模様。
競技Aルールにおいては、あまり大きく差をつけられると、例え残り4節あっても優勝という文字が遠くに感じられてしまう。
首位を走っているのは、過去九州リーグに参加していて今期から久しぶりにまたリーグ戦に参加するアマチュア参加の弘中さん。(122.3P)
彼の卓は前年度九州グランプリ覇者の山本(江)・4月から29期生としてプロになった友保と山本(秋)・弘中さんという、華やかな卓だった。
3名の美人女流達に囲まれながらも弘中さんは跳満クラスの手を次々成就させ、順調に加点。
本手を成就させられるのは、好調だったとはいえ、さすがの実力である。
山本(江)も弘中さんのアガリに負けじと喰らい付いていっていたが、第6位(30.1P)と、思うようにポイントを叩けなかったようだ。
現状第2位の原(115.1P)は4半荘の中で、四暗刻・国士無双をアガリ大きく加点。
手役派で安定感のある打ち手なので、来月からも上位をキープするためにポイントを積み重ねていくだろう。
第3位・第4位は、28期の同期の2人、下山(73.3P)・樋口(65.8P)で各卓内トップである。
どちらも攻撃力が高く勝負強いので、できれば戦いたくない相手なのだが、今回私は樋口と戦う事になった。
印象に残った局は、2回戦樋口の圧倒的なトップを決めたアガリなのだが、南場の樋口の親で早い巡目での親のリーチ。
七万八万九万一索一索七索八索九索七筒八筒南南南  リーチ
ここにアッサリと九筒をツモり6,000オール。
そのリーチがなければ九筒のトイツ落としを考えていた私にとっては、半分の支払いで済んだので助かったリーチであった。
2回戦は樋口の猛攻に耐えながらも、自分にもダブルリーチなどそれなりに手が入りなんとかオーラスに原点確保できた2着で済んだ。そのダブルリーチの局なのだが配牌が、
二万三万四万六万六万七万八万九万九万三索四索白白 ドラ八筒
こうで、ソーズをはらってホンイツに持っていこうかと思っていたら、第1ツモが五索
六万を切ってダブルリーチという選択になるのだが、第一ツモで別の牌を引いていたらどうしていただろうと考えさせられる局だった。
今回の対局は自分にも少しはチャンス手が来ていたのに、押しが足らず樋口に吹き上がられてしまった。しかし、少しだがプラスで終わる事ができた。
今回の反省と少しのポイントと共にこれから半期戦っていこう。
まだ5節ある内の1節しか終わっていない。しかし、残り4節しかないのだ。
毎回各々自分の持っているものをぶつけ合い戦う。
来節も負けないように頑張ろう。
Cリーグ

順位 名前 プロ/アマ 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 弘中 栄司 アマ 122.3 122.3
2 原 宙史 アマ 115.2 115.2
3 下山 哲也 プロ 73.3 73.3
4 樋口 徹 プロ 65.8 65.8
5 相本 長武 アマ 54.0 54.0
6 山本 江利香 プロ 30.1 30.1
7 西川 舞 プロ 15.4 15.4
8 高野 翔太 アマ 10.8 10.8
9 北島 勇輝 プロ 9.6 9.6
10 河野 みのり プロ 9.0 9.0
11 松尾 樹宏 プロ 7.8 7.8
12 藤瀬 恒介 アマ 7.6 7.6
13 陣野 良貴 プロ 5.3 5.3
14 流水 聖人 プロ 3.7 3.7
15 山本 光男 プロ ▲ 4.5 ▲ 4.5
16 進 栄二 プロ ▲ 4.9 ▲ 4.9
17 スカルリーパーA-ji プロ ▲ 11.4 ▲ 11.4
18 水町 慎一 プロ ▲ 17.4 ▲ 17.4
19 吉田 彩乃 アマ ▲ 27.5 ▲ 27.5
20 公文 寛明 アマ ▲ 31.5 ▲ 31.5
21 髙田 優香 アマ ▲ 32.0 ▲ 32.0
22 濱田 貴幸 アマ ▲ 50.0 ▲ 50.0
23 哀河 斗南 プロ ▲ 54.8 ▲ 54.8
24 山本 秋桜里 プロ ▲ 58.7 ▲ 58.7
25 高末 文永 アマ ▲ 65.3 ▲ 65.3
26 友保 美香里 プロ ▲ 93.7 ▲ 93.7
27 松本 路也 アマ ▲ 121.2 ▲ 121.2

皇帝位戦進出ライン、昇降級ライン:順位枠内に表示