第22回静岡リーグ(プロアマ混合) 最終節レポート

第22回静岡リーグもついに最終節を向かえた。
静岡リーグは、5節を消化し上位5名が決勝進出となる。
決勝戦では、ポイントは持ち越さず、その代わりに1位から順にアドバンテージが与えられる。
今期は、どんな顔ぶれが決勝の舞台に現れるのだろうか。

まず、第4節終了時点での上位16名は以下の通りである。

1位、土本さん
2位、越川プロ
3位、鮎川プロ
4位、中さん
5位、関根さん
6位、松井さん
7位、渡辺プロ
8位、徳永プロ
9位、土屋さん
10位、田中さん
11位、望月プロ
12位、佐藤プロ
13位、平野さん
14位、北島さん
15位、小塚さん
16位、岡本プロ

以上16名は回り順での対戦となる。

そして、見事決勝進出を決めた5名は、
1位通過佐藤プロ。圧倒的な攻撃力で堂々の1位通過を果たした。
中部リーグでの成績といい、勢いが感じられる。決勝戦でもその攻撃力に注目だ。

2位通過越川プロ。決勝進出者の中で唯一全節をプラスで戦い抜いた。
攻撃的な雀風に目が行きがちだが、今期は安定感ある成績を残した。

3位通過鮎川プロ。鳳凰位戦C1リーグでは惜しくも残留となったが、静岡での活躍は特に目覚しい。
東京での悔しさをバネに決勝では期待が集まる。

4位通過小塚さん。安定した成績で決勝進出を果たした。
決勝戦でも気負うことなく持ち前の安定感で打ち切ることができれば十分に可能性を感じさせられる。

5位通過土本さん。暫定一位で向かえた最終節、きっちりプラスで終えるも5位通過となった。
3節までのプラスを守りきり、決勝に残る形となったが、決勝では守りに入らず、攻める姿勢を期待したい。

以上5名が決勝の舞台に勝ち上った。
決勝戦では、すばらしい闘牌を見せてくれることだろう。

順位 名前 プロ/一般 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 佐藤 あいり プロ ▲ 24.6 88.8 53.5 ▲ 3.2 69.5 184.0
2 越川 清一 プロ 76.4 15.8 3.0 30.2 46.6 172.0
3 鮎川 卓 プロ 17.4 26.8 74.7 ▲ 1.6 44.8 162.1
4 小塚 旭 一般 ▲ 4.8 7.5 70.5 27.6 44.5 145.3
5 土本 伸之 一般 67.6 ▲ 2.3 59.1 1.5 4.2 130.1
6 関根 秀介 一般 ▲ 2.4 32.9 4.7 72.6 4.0 111.8
7 松井 和志 一般 15.9 60.3 ▲ 42.1 51.3 16.7 102.1
8 杉村 泰治 プロ 33.2 ▲ 12.9 31.5 ▲ 19.5 65.5 97.8
9 土屋 幸弘 一般 56.0 13.9 ▲ 18.2 22.2 12.7 86.6
10 平岡 理恵 プロ ▲ 20.5 ▲ 22.7 ▲ 44.7 87.9 77.0 77.0
11 鈴木 秀幸 プロ ▲ 7.1 36.4 15.5 ▲ 34.6 60.9 71.1
12 望月 雅継 プロ 17.7 17.4 27.5 35.7 ▲ 33.4 64.9
13 徳永 翔 プロ 2.4 27.4 78.1 ▲ 28.6 ▲ 27.8 51.5
14 田中 良典 一般 ▲ 45.0 61.5 4.5 45.9 ▲ 16.6 50.3
15 北島 武浩 一般 12.1 ▲ 3.7 ▲ 30.2 58.6 0.7 37.5
16 中 寿文 一般 ▲ 66.4 1.1 148.7 31.1 ▲ 89.9 24.6
17 平田 拓也 一般 27.8 ▲ 0.7 ▲ 17.5 ▲ 0.5 12.5 21.6
18 堀 孔明 一般 ▲ 48.6 35.6 ▲ 10.7 38.1 5.9 20.3
19 平野 敬悟 一般 4.2 ▲ 3.4 50.1 0.3 ▲ 32.7 18.5
20 太田 昌樹 プロ ▲ 32.6 ▲ 5.0 ▲ 10.5 39.7 22.6 14.2
21 舟橋 晃 一般 ▲ 32.2 2.9 ▲ 52.1 22.8 64.2 5.6
22 村瀬 光佳 一般 ▲ 42.2 ▲ 47.7 56.4 ▲ 26.5 60.4 0.4
23 石原 将樹 プロ 28.0 0.9 ▲ 1.7 ▲ 30.3 ▲ 7.2 ▲ 10.3
24 森田 皓太 一般 72.5 ▲ 24.4 19.3 ▲ 59.5 ▲ 23.4 ▲ 15.5
25 鈴木 郁孝 プロ ▲ 28.7 62.2 ▲ 21.2 ▲ 47.6 18.1 ▲ 17.2
26 岡本 和也 プロ 21.5 2.2 3.3 ▲ 0.8 ▲ 45.1 ▲ 18.9
27 伊藤 真 一般 ▲ 18.7 15.2 ▲ 37.7 ▲ 9.0 27.1 ▲ 23.1
28 坪井 哲也 プロ ▲ 46.4 8.0 23.6 26.4 ▲ 37.3 ▲ 25.7
29 白井 健夫 一般 40.5 1.3 14.5 ▲ 46.1 ▲ 36.1 ▲ 25.9
30 井上 快勝 一般 54.1 ▲ 25.3 ▲ 16.7 ▲ 46.0 4.7 ▲ 29.2
31 渡辺 洋巳 プロ ▲ 57.7 ▲ 5.3 99.0 ▲ 17.9 ▲ 49.5 ▲ 31.4
32 坂本 彰光 一般 ▲ 35.4 36.8 8.8 ▲ 25.7 ▲ 20.2 ▲ 35.7
33 鈴木 雅人 プロ ▲ 67.4 29.2 31.9 ▲ 24.2 ▲ 7.1 ▲ 37.6
34 高橋 孝基 一般 55.2 ▲ 14.5 ▲ 47.5 12.5 ▲ 46.4 ▲ 40.7
35 福井 弘人 一般 ▲ 15.0 2.5 ▲ 38.2 1.1 ▲ 8.1 ▲ 57.7
36 徳山 雄生 一般 24.9 ▲ 48.3 ▲ 2.9 42.7 ▲ 74.5 ▲ 58.1
37 朝比奈 諒 プロ ▲ 7.9 ▲ 60.1 32.1 ▲ 13.8 ▲ 26.0 ▲ 75.7
38 浜田 修 一般 ▲ 26.1 ▲ 12.5 ▲ 32.1 ▲ 14.6 ▲ 4.5 ▲ 89.8
39 本田 真之 一般 ▲ 0.4 ▲ 10.6 ▲ 48.9 ▲ 36.2 3.0 ▲ 93.1
40 竹内 仁 一般 13.4 ▲ 6.6 ▲ 41.1 ▲ 18.9 ▲ 53.7 ▲ 106.9
41 鷲見 隼人 プロ ▲ 36.8 0.7 ▲ 37.8 ▲ 38.4 3.0 ▲ 109.3
42 大橋 義一 一般 ▲ 63.1 ▲ 92.8 33.7 7.7 ▲ 1.4 ▲ 115.9
43 源馬 健太 一般 ▲ 42.7 ▲ 7.4 ▲ 72.0 ▲ 37.6 43.6 ▲ 116.1
44 松本 千昭 一般 ▲ 169.7 19.8 26.7 ▲ 32.4 24.6 ▲ 131.0
45 釣谷 慶次 一般 ▲ 8.5 25.1 ▲ 49.2 ▲ 35.7 ▲ 70.9 ▲ 139.2
46 大須賀隆秀 一般 ▲ 155.3 ▲ 74.9 6.1 1.2 ▲ 41.8 ▲ 264.7
47 冨永 直弘  一般 ▲ 73.9 ▲ 89.0 ▲ 49.3 ▲ 3.5 ▲ 56.4 ▲ 272.1

静岡プロリーグ レポート/第22回静岡リーグ(プロアマ混合) 最終節レポート

第22回静岡リーグもついに最終節を向かえた。
静岡リーグは、5節を消化し上位5名が決勝進出となる。
決勝戦では、ポイントは持ち越さず、その代わりに1位から順にアドバンテージが与えられる。
今期は、どんな顔ぶれが決勝の舞台に現れるのだろうか。
まず、第4節終了時点での上位16名は以下の通りである。
1位、土本さん
2位、越川プロ
3位、鮎川プロ
4位、中さん
5位、関根さん
6位、松井さん
7位、渡辺プロ
8位、徳永プロ
9位、土屋さん
10位、田中さん
11位、望月プロ
12位、佐藤プロ
13位、平野さん
14位、北島さん
15位、小塚さん
16位、岡本プロ
以上16名は回り順での対戦となる。
そして、見事決勝進出を決めた5名は、
1位通過佐藤プロ。圧倒的な攻撃力で堂々の1位通過を果たした。
中部リーグでの成績といい、勢いが感じられる。決勝戦でもその攻撃力に注目だ。
2位通過越川プロ。決勝進出者の中で唯一全節をプラスで戦い抜いた。
攻撃的な雀風に目が行きがちだが、今期は安定感ある成績を残した。
3位通過鮎川プロ。鳳凰位戦C1リーグでは惜しくも残留となったが、静岡での活躍は特に目覚しい。
東京での悔しさをバネに決勝では期待が集まる。
4位通過小塚さん。安定した成績で決勝進出を果たした。
決勝戦でも気負うことなく持ち前の安定感で打ち切ることができれば十分に可能性を感じさせられる。
5位通過土本さん。暫定一位で向かえた最終節、きっちりプラスで終えるも5位通過となった。
3節までのプラスを守りきり、決勝に残る形となったが、決勝では守りに入らず、攻める姿勢を期待したい。
以上5名が決勝の舞台に勝ち上った。
決勝戦では、すばらしい闘牌を見せてくれることだろう。

順位 名前 プロ/一般 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 佐藤 あいり プロ ▲ 24.6 88.8 53.5 ▲ 3.2 69.5 184.0
2 越川 清一 プロ 76.4 15.8 3.0 30.2 46.6 172.0
3 鮎川 卓 プロ 17.4 26.8 74.7 ▲ 1.6 44.8 162.1
4 小塚 旭 一般 ▲ 4.8 7.5 70.5 27.6 44.5 145.3
5 土本 伸之 一般 67.6 ▲ 2.3 59.1 1.5 4.2 130.1
6 関根 秀介 一般 ▲ 2.4 32.9 4.7 72.6 4.0 111.8
7 松井 和志 一般 15.9 60.3 ▲ 42.1 51.3 16.7 102.1
8 杉村 泰治 プロ 33.2 ▲ 12.9 31.5 ▲ 19.5 65.5 97.8
9 土屋 幸弘 一般 56.0 13.9 ▲ 18.2 22.2 12.7 86.6
10 平岡 理恵 プロ ▲ 20.5 ▲ 22.7 ▲ 44.7 87.9 77.0 77.0
11 鈴木 秀幸 プロ ▲ 7.1 36.4 15.5 ▲ 34.6 60.9 71.1
12 望月 雅継 プロ 17.7 17.4 27.5 35.7 ▲ 33.4 64.9
13 徳永 翔 プロ 2.4 27.4 78.1 ▲ 28.6 ▲ 27.8 51.5
14 田中 良典 一般 ▲ 45.0 61.5 4.5 45.9 ▲ 16.6 50.3
15 北島 武浩 一般 12.1 ▲ 3.7 ▲ 30.2 58.6 0.7 37.5
16 中 寿文 一般 ▲ 66.4 1.1 148.7 31.1 ▲ 89.9 24.6
17 平田 拓也 一般 27.8 ▲ 0.7 ▲ 17.5 ▲ 0.5 12.5 21.6
18 堀 孔明 一般 ▲ 48.6 35.6 ▲ 10.7 38.1 5.9 20.3
19 平野 敬悟 一般 4.2 ▲ 3.4 50.1 0.3 ▲ 32.7 18.5
20 太田 昌樹 プロ ▲ 32.6 ▲ 5.0 ▲ 10.5 39.7 22.6 14.2
21 舟橋 晃 一般 ▲ 32.2 2.9 ▲ 52.1 22.8 64.2 5.6
22 村瀬 光佳 一般 ▲ 42.2 ▲ 47.7 56.4 ▲ 26.5 60.4 0.4
23 石原 将樹 プロ 28.0 0.9 ▲ 1.7 ▲ 30.3 ▲ 7.2 ▲ 10.3
24 森田 皓太 一般 72.5 ▲ 24.4 19.3 ▲ 59.5 ▲ 23.4 ▲ 15.5
25 鈴木 郁孝 プロ ▲ 28.7 62.2 ▲ 21.2 ▲ 47.6 18.1 ▲ 17.2
26 岡本 和也 プロ 21.5 2.2 3.3 ▲ 0.8 ▲ 45.1 ▲ 18.9
27 伊藤 真 一般 ▲ 18.7 15.2 ▲ 37.7 ▲ 9.0 27.1 ▲ 23.1
28 坪井 哲也 プロ ▲ 46.4 8.0 23.6 26.4 ▲ 37.3 ▲ 25.7
29 白井 健夫 一般 40.5 1.3 14.5 ▲ 46.1 ▲ 36.1 ▲ 25.9
30 井上 快勝 一般 54.1 ▲ 25.3 ▲ 16.7 ▲ 46.0 4.7 ▲ 29.2
31 渡辺 洋巳 プロ ▲ 57.7 ▲ 5.3 99.0 ▲ 17.9 ▲ 49.5 ▲ 31.4
32 坂本 彰光 一般 ▲ 35.4 36.8 8.8 ▲ 25.7 ▲ 20.2 ▲ 35.7
33 鈴木 雅人 プロ ▲ 67.4 29.2 31.9 ▲ 24.2 ▲ 7.1 ▲ 37.6
34 高橋 孝基 一般 55.2 ▲ 14.5 ▲ 47.5 12.5 ▲ 46.4 ▲ 40.7
35 福井 弘人 一般 ▲ 15.0 2.5 ▲ 38.2 1.1 ▲ 8.1 ▲ 57.7
36 徳山 雄生 一般 24.9 ▲ 48.3 ▲ 2.9 42.7 ▲ 74.5 ▲ 58.1
37 朝比奈 諒 プロ ▲ 7.9 ▲ 60.1 32.1 ▲ 13.8 ▲ 26.0 ▲ 75.7
38 浜田 修 一般 ▲ 26.1 ▲ 12.5 ▲ 32.1 ▲ 14.6 ▲ 4.5 ▲ 89.8
39 本田 真之 一般 ▲ 0.4 ▲ 10.6 ▲ 48.9 ▲ 36.2 3.0 ▲ 93.1
40 竹内 仁 一般 13.4 ▲ 6.6 ▲ 41.1 ▲ 18.9 ▲ 53.7 ▲ 106.9
41 鷲見 隼人 プロ ▲ 36.8 0.7 ▲ 37.8 ▲ 38.4 3.0 ▲ 109.3
42 大橋 義一 一般 ▲ 63.1 ▲ 92.8 33.7 7.7 ▲ 1.4 ▲ 115.9
43 源馬 健太 一般 ▲ 42.7 ▲ 7.4 ▲ 72.0 ▲ 37.6 43.6 ▲ 116.1
44 松本 千昭 一般 ▲ 169.7 19.8 26.7 ▲ 32.4 24.6 ▲ 131.0
45 釣谷 慶次 一般 ▲ 8.5 25.1 ▲ 49.2 ▲ 35.7 ▲ 70.9 ▲ 139.2
46 大須賀隆秀 一般 ▲ 155.3 ▲ 74.9 6.1 1.2 ▲ 41.8 ▲ 264.7
47 冨永 直弘  一般 ▲ 73.9 ▲ 89.0 ▲ 49.3 ▲ 3.5 ▲ 56.4 ▲ 272.1

第9期 静岡プロリーグ 最終節レポート

コートに身を包み足早に駅へ向かう、そんな人が多く見受けられる1月、静岡プロリーグ最終節が行われた。

多くの支部員は、今節が今シーズンの最終戦となる。
優勝の有無にかかわらず、皆気合の入った様子。
やはり今節の注目は、首位を走る鷲見を50P差で追う太田が捉える事が出来るかどうか、この一点だろう。

その前に、各卓の様子について簡単に触れていきたい。

4卓
徳永×平岡×越川×鈴木雅
この卓の勝ち頭は平岡。

今回の静岡プロリーグは、トータル▲103.0Pの13位で終えた。
静岡支部設立当初から支部を支えてきた平岡。
本来の力はこんなものではないはず。
来期以降の活躍に期待したい。

3卓
朝比奈×坪井×岡本×長内

この卓では東京の鳳凰位戦プロリーグ、今期静岡支部員で唯一昇級を果たした朝比奈が静岡プロリーグでも本来の力を発揮。
トータル▲10.0Pの8位で終了した。
また新人王を獲得した岡本は、下位に沈み11位。
新人王という看板を、生かすも殺すも本人の自覚次第。
今後の奮起に期待しよう。

2卓
渡辺×杉村×石原×鮎川

3連覇のかかった鮎川だったが、首位まで240Pはさすがにきつかった。
そしてこの卓でポイントを伸ばしたのが、安定感抜群の杉村。
トータル+101.5Pで3位まで浮上。
常に好成績を残す杉村には見習う所が多い。
来期以降も優勝争いに加わってくるだろう。

1卓
鷲見×太田×鈴木秀×鈴木郁
まずは前節までのポイントをおさらいしておこう。

1位 鷲見 +224.8P
2位 太田 +176.3P
3位 望月 +100.0P
4位 鈴木秀+80.6P
5位 鈴木郁+76.1P
尚、3位の望月は別日対局にて消化済み

ポイント差を考えると正直、鷲見と太田の一騎打ちに見えるが、残りの2人も決して諦めていないのが伝わってきた。
結果から書くと、太田の逆転優勝。
鷲見との実力差が大きく出た半荘4回だった。
終わってから話を聞くと
「鷲見への放銃だけはしないように心掛けていた。」
とのこと。
その言葉通り鷲見への放銃は0。
そして自分の持ち味である攻撃力は下げないという見事な麻雀で念願の初優勝を果たした。

「久々に勝った気がする。来年はタイトル戦のシードをもらえるので、それを活かせるよう今後も努力を惜しまない。」
と打ち上げの席で語る太田。

負けた私(鷲見)は、正直悔しいというよりは、一番大事な時に情けない麻雀を打った自分に嫌気がさした。
内容を書き始めたらきりがないので辞めておくが、二度とあんな麻雀は打たないと今ここで誓いたい。

来期以降、この敗戦を糧に一回り成長した自分がいることを強く願う。
これで変わらないようなら、この先ずっと変わらないだろう。
そう思えるほど、良い経験が出来たと思う。

1年間にわたり、静岡プロリーグのレポートを書かせて頂きました。
拙い文章にお付き合いいただき誠にありがとうございました。

今後このような機会を頂いた折には、今回よりも良い文章を提供できるよう一層精進していきます。

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計
1 太田 昌樹 99.0 ▲ 4.0 36.2 15.1 ▲ 12.0 ▲ 0.6 ▲ 6.9 55.2 ▲ 5.7 69.8 246.1
2 鷲見 隼人 51.8 ▲ 2.8 ▲ 10.3 60.0 ▲ 51.6 73.4 84.6 0.8 18.9 ▲ 42.2 182.6
3 杉村 泰治 ▲ 20.2 ▲ 26.1 34.3 ▲ 11.8 17.8 ▲ 31.4 127.7 ▲ 29.9 ▲ 26.6 67.7 101.5
4 望月 雅継 33.3 3.2 ▲ 64.3 13.0 ▲ 30.4 71.8 49.6 40.4 17.7 ▲ 34.3 100.0
5 鈴木 郁孝 52.7 ▲ 12.6 53.2 ▲ 17.4 ▲ 37.3 54.8 ▲ 43.6 35.9 ▲ 9.6 4.6 80.7
6 鈴木 秀幸 0.8 72.5 8.3 28.1 38.5 24.4 4.6 ▲ 70.3 ▲ 26.3 ▲ 32.2 48.4
7 渡辺 洋巳 ▲ 31.0 ▲ 7.4 ▲ 6.9 54.9 90.9 27.1 ▲ 72.2 ▲ 30.3 12.7 8.1 45.9
8 朝比奈 諒 ▲ 3.5 ▲ 5.1 38.4 ▲ 52.1 34.2 ▲ 20.6 27.8 51.7 ▲ 119.0 38.2 ▲ 10.0
9 石原 将樹 40.4 24.2 ▲ 9.5 ▲ 9.4 40.3 44.3 ▲ 19.0 ▲ 68.6 ▲ 22.2 ▲ 43.3 ▲ 22.8
10 鮎川 卓 ▲ 2.4 ▲ 38.5 4.1 ▲ 33.2 ▲ 1.6 46.6 9.2 14.3 ▲ 18.5 ▲ 32.5 ▲ 52.5
11 岡本 和也 23.3 34.7 ▲ 22.8 ▲ 61.8 ▲ 12.8 ▲ 47.5 ▲ 25.1 18.2 20.5 19.8 ▲ 53.5
12 坪井 哲也 ▲ 0.4 ▲ 1.2 ▲ 25.3 1.2 ▲ 24.2 ▲ 29.5 ▲ 6.0 ▲ 13.0 31.3 ▲ 29.0 ▲ 96.1
13 平岡 理恵 ▲ 43.2 ▲ 13.7 ▲ 5.4 33.4 ▲ 44.3 ▲ 25.4 30.4 ▲ 76.8 19.6 22.4 ▲ 103.0
14 徳永 翔 11.4 25.9 ▲ 52.5 ▲ 44.8 ▲ 26.6 ▲ 50.3 ▲ 11.9 1.9 21.8 ▲ 6.6 ▲ 131.7
15 長内 真実 ▲ 73.6 ▲ 58.7 ▲ 4.8 ▲ 6.9 5.2 ▲ 50.1 0.7 22.7 57.5 ▲ 29.0 ▲ 137.0
16 鈴木 雅人 ▲ 0.6 ▲ 43.5 ▲ 38.2 45.5 ▲ 10.1 ▲ 106.6 ▲ 77.2 46.8 4.0 17.5 ▲ 162.4
17 越川 清一 ▲ 23.0 ▲ 54.8 57.6 ▲ 4.0 ▲ 28.6 ▲ 10.9 ▲ 25.1 ▲ 48.7 ▲ 16.4 ▲ 33.3 ▲ 187.2

静岡プロリーグ レポート/第9期 静岡プロリーグ 最終節レポート

コートに身を包み足早に駅へ向かう、そんな人が多く見受けられる1月、静岡プロリーグ最終節が行われた。
多くの支部員は、今節が今シーズンの最終戦となる。
優勝の有無にかかわらず、皆気合の入った様子。
やはり今節の注目は、首位を走る鷲見を50P差で追う太田が捉える事が出来るかどうか、この一点だろう。
その前に、各卓の様子について簡単に触れていきたい。
4卓
徳永×平岡×越川×鈴木雅
この卓の勝ち頭は平岡。
今回の静岡プロリーグは、トータル▲103.0Pの13位で終えた。
静岡支部設立当初から支部を支えてきた平岡。
本来の力はこんなものではないはず。
来期以降の活躍に期待したい。
3卓
朝比奈×坪井×岡本×長内
この卓では東京の鳳凰位戦プロリーグ、今期静岡支部員で唯一昇級を果たした朝比奈が静岡プロリーグでも本来の力を発揮。
トータル▲10.0Pの8位で終了した。
また新人王を獲得した岡本は、下位に沈み11位。
新人王という看板を、生かすも殺すも本人の自覚次第。
今後の奮起に期待しよう。
2卓
渡辺×杉村×石原×鮎川
3連覇のかかった鮎川だったが、首位まで240Pはさすがにきつかった。
そしてこの卓でポイントを伸ばしたのが、安定感抜群の杉村。
トータル+101.5Pで3位まで浮上。
常に好成績を残す杉村には見習う所が多い。
来期以降も優勝争いに加わってくるだろう。
1卓
鷲見×太田×鈴木秀×鈴木郁
まずは前節までのポイントをおさらいしておこう。
1位 鷲見 +224.8P
2位 太田 +176.3P
3位 望月 +100.0P
4位 鈴木秀+80.6P
5位 鈴木郁+76.1P
尚、3位の望月は別日対局にて消化済み
ポイント差を考えると正直、鷲見と太田の一騎打ちに見えるが、残りの2人も決して諦めていないのが伝わってきた。
結果から書くと、太田の逆転優勝。
鷲見との実力差が大きく出た半荘4回だった。
終わってから話を聞くと
「鷲見への放銃だけはしないように心掛けていた。」
とのこと。
その言葉通り鷲見への放銃は0。
そして自分の持ち味である攻撃力は下げないという見事な麻雀で念願の初優勝を果たした。
「久々に勝った気がする。来年はタイトル戦のシードをもらえるので、それを活かせるよう今後も努力を惜しまない。」
と打ち上げの席で語る太田。
負けた私(鷲見)は、正直悔しいというよりは、一番大事な時に情けない麻雀を打った自分に嫌気がさした。
内容を書き始めたらきりがないので辞めておくが、二度とあんな麻雀は打たないと今ここで誓いたい。
来期以降、この敗戦を糧に一回り成長した自分がいることを強く願う。
これで変わらないようなら、この先ずっと変わらないだろう。
そう思えるほど、良い経験が出来たと思う。
1年間にわたり、静岡プロリーグのレポートを書かせて頂きました。
拙い文章にお付き合いいただき誠にありがとうございました。
今後このような機会を頂いた折には、今回よりも良い文章を提供できるよう一層精進していきます。

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計
1 太田 昌樹 99.0 ▲ 4.0 36.2 15.1 ▲ 12.0 ▲ 0.6 ▲ 6.9 55.2 ▲ 5.7 69.8 246.1
2 鷲見 隼人 51.8 ▲ 2.8 ▲ 10.3 60.0 ▲ 51.6 73.4 84.6 0.8 18.9 ▲ 42.2 182.6
3 杉村 泰治 ▲ 20.2 ▲ 26.1 34.3 ▲ 11.8 17.8 ▲ 31.4 127.7 ▲ 29.9 ▲ 26.6 67.7 101.5
4 望月 雅継 33.3 3.2 ▲ 64.3 13.0 ▲ 30.4 71.8 49.6 40.4 17.7 ▲ 34.3 100.0
5 鈴木 郁孝 52.7 ▲ 12.6 53.2 ▲ 17.4 ▲ 37.3 54.8 ▲ 43.6 35.9 ▲ 9.6 4.6 80.7
6 鈴木 秀幸 0.8 72.5 8.3 28.1 38.5 24.4 4.6 ▲ 70.3 ▲ 26.3 ▲ 32.2 48.4
7 渡辺 洋巳 ▲ 31.0 ▲ 7.4 ▲ 6.9 54.9 90.9 27.1 ▲ 72.2 ▲ 30.3 12.7 8.1 45.9
8 朝比奈 諒 ▲ 3.5 ▲ 5.1 38.4 ▲ 52.1 34.2 ▲ 20.6 27.8 51.7 ▲ 119.0 38.2 ▲ 10.0
9 石原 将樹 40.4 24.2 ▲ 9.5 ▲ 9.4 40.3 44.3 ▲ 19.0 ▲ 68.6 ▲ 22.2 ▲ 43.3 ▲ 22.8
10 鮎川 卓 ▲ 2.4 ▲ 38.5 4.1 ▲ 33.2 ▲ 1.6 46.6 9.2 14.3 ▲ 18.5 ▲ 32.5 ▲ 52.5
11 岡本 和也 23.3 34.7 ▲ 22.8 ▲ 61.8 ▲ 12.8 ▲ 47.5 ▲ 25.1 18.2 20.5 19.8 ▲ 53.5
12 坪井 哲也 ▲ 0.4 ▲ 1.2 ▲ 25.3 1.2 ▲ 24.2 ▲ 29.5 ▲ 6.0 ▲ 13.0 31.3 ▲ 29.0 ▲ 96.1
13 平岡 理恵 ▲ 43.2 ▲ 13.7 ▲ 5.4 33.4 ▲ 44.3 ▲ 25.4 30.4 ▲ 76.8 19.6 22.4 ▲ 103.0
14 徳永 翔 11.4 25.9 ▲ 52.5 ▲ 44.8 ▲ 26.6 ▲ 50.3 ▲ 11.9 1.9 21.8 ▲ 6.6 ▲ 131.7
15 長内 真実 ▲ 73.6 ▲ 58.7 ▲ 4.8 ▲ 6.9 5.2 ▲ 50.1 0.7 22.7 57.5 ▲ 29.0 ▲ 137.0
16 鈴木 雅人 ▲ 0.6 ▲ 43.5 ▲ 38.2 45.5 ▲ 10.1 ▲ 106.6 ▲ 77.2 46.8 4.0 17.5 ▲ 162.4
17 越川 清一 ▲ 23.0 ▲ 54.8 57.6 ▲ 4.0 ▲ 28.6 ▲ 10.9 ▲ 25.1 ▲ 48.7 ▲ 16.4 ▲ 33.3 ▲ 187.2

第22回静岡リーグ(プロアマ混合) 後期最終節成績表

順位 名前 プロ/一般 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 佐藤 あいり プロ ▲ 24.6 88.8 53.5 ▲ 3.2 69.5 184.0
2 越川 清一 プロ 76.4 15.8 3.0 30.2 46.6 172.0
3 鮎川 卓 プロ 17.4 26.8 74.7 ▲ 1.6 44.8 162.1
4 小塚 旭 一般 ▲ 4.8 7.5 70.5 27.6 44.5 145.3
5 土本 伸之 一般 67.6 ▲ 2.3 59.1 1.5 4.2 130.1
6 関根 秀介 一般 ▲ 2.4 32.9 4.7 72.6 4.0 111.8
7 松井 和志 一般 15.9 60.3 ▲ 42.1 51.3 16.7 102.1
8 杉村 泰治 プロ 33.2 ▲ 12.9 31.5 ▲ 19.5 65.5 97.8
9 土屋 幸弘 一般 56.0 13.9 ▲ 18.2 22.2 12.7 86.6
10 平岡 理恵 プロ ▲ 20.5 ▲ 22.7 ▲ 44.7 87.9 77.0 77.0
11 鈴木 秀幸 プロ ▲ 7.1 36.4 15.5 ▲ 34.6 60.9 71.1
12 望月 雅継 プロ 17.7 17.4 27.5 35.7 ▲ 33.4 64.9
13 徳永 翔 プロ 2.4 27.4 78.1 ▲ 28.6 ▲ 27.8 51.5
14 田中 良典 一般 ▲ 45.0 61.5 4.5 45.9 ▲ 16.6 50.3
15 北島 武浩 一般 12.1 ▲ 3.7 ▲ 30.2 58.6 0.7 37.5
16 中 寿文 一般 ▲ 66.4 1.1 148.7 31.1 ▲ 89.9 24.6
17 平田 拓也 一般 27.8 ▲ 0.7 ▲ 17.5 ▲ 0.5 12.5 21.6
18 堀 孔明 一般 ▲ 48.6 35.6 ▲ 10.7 38.1 5.9 20.3
19 平野 敬悟 一般 4.2 ▲ 3.4 50.1 0.3 ▲ 32.7 18.5
20 太田 昌樹 プロ ▲ 32.6 ▲ 5.0 ▲ 10.5 39.7 22.6 14.2
21 舟橋 晃 一般 ▲ 32.2 2.9 ▲ 52.1 22.8 64.2 5.6
22 村瀬 光佳 一般 ▲ 42.2 ▲ 47.7 56.4 ▲ 26.5 60.4 0.4
23 石原 将樹 プロ 28.0 0.9 ▲ 1.7 ▲ 30.3 ▲ 7.2 ▲ 10.3
24 森田 皓太 一般 72.5 ▲ 24.4 19.3 ▲ 59.5 ▲ 23.4 ▲ 15.5
25 鈴木 郁孝 プロ ▲ 28.7 62.2 ▲ 21.2 ▲ 47.6 18.1 ▲ 17.2
26 岡本 和也 プロ 21.5 2.2 3.3 ▲ 0.8 ▲ 45.1 ▲ 18.9
27 伊藤 真 一般 ▲ 18.7 15.2 ▲ 37.7 ▲ 9.0 27.1 ▲ 23.1
28 坪井 哲也 プロ ▲ 46.4 8.0 23.6 26.4 ▲ 37.3 ▲ 25.7
29 白井 健夫 一般 40.5 1.3 14.5 ▲ 46.1 ▲ 36.1 ▲ 25.9
30 井上 快勝 一般 54.1 ▲ 25.3 ▲ 16.7 ▲ 46.0 4.7 ▲ 29.2
31 渡辺 洋巳 プロ ▲ 57.7 ▲ 5.3 99.0 ▲ 17.9 ▲ 49.5 ▲ 31.4
32 坂本 彰光 一般 ▲ 35.4 36.8 8.8 ▲ 25.7 ▲ 20.2 ▲ 35.7
33 鈴木 雅人 プロ ▲ 67.4 29.2 31.9 ▲ 24.2 ▲ 7.1 ▲ 37.6
34 高橋 孝基 一般 55.2 ▲ 14.5 ▲ 47.5 12.5 ▲ 46.4 ▲ 40.7
35 福井 弘人 一般 ▲ 15.0 2.5 ▲ 38.2 1.1 ▲ 8.1 ▲ 57.7
36 徳山 雄生 一般 24.9 ▲ 48.3 ▲ 2.9 42.7 ▲ 74.5 ▲ 58.1
37 朝比奈 諒 プロ ▲ 7.9 ▲ 60.1 32.1 ▲ 13.8 ▲ 26.0 ▲ 75.7
38 浜田 修 一般 ▲ 26.1 ▲ 12.5 ▲ 32.1 ▲ 14.6 ▲ 4.5 ▲ 89.8
39 本田 真之 一般 ▲ 0.4 ▲ 10.6 ▲ 48.9 ▲ 36.2 3.0 ▲ 93.1
40 竹内 仁 一般 13.4 ▲ 6.6 ▲ 41.1 ▲ 18.9 ▲ 53.7 ▲ 106.9
41 鷲見 隼人 プロ ▲ 36.8 0.7 ▲ 37.8 ▲ 38.4 3.0 ▲ 109.3
42 大橋 義一 一般 ▲ 63.1 ▲ 92.8 33.7 7.7 ▲ 1.4 ▲ 115.9
43 源馬 健太 一般 ▲ 42.7 ▲ 7.4 ▲ 72.0 ▲ 37.6 43.6 ▲ 116.1
44 松本 千昭 一般 ▲ 169.7 19.8 26.7 ▲ 32.4 24.6 ▲ 131.0
45 釣谷 慶次 一般 ▲ 8.5 25.1 ▲ 49.2 ▲ 35.7 ▲ 70.9 ▲ 139.2
46 大須賀隆秀 一般 ▲ 155.3 ▲ 74.9 6.1 1.2 ▲ 41.8 ▲ 264.7
47 冨永 直弘  一般 ▲ 73.9 ▲ 89.0 ▲ 49.3 ▲ 3.5 ▲ 56.4 ▲ 272.1

静岡プロリーグ 成績表/第22回静岡リーグ(プロアマ混合) 後期最終節成績表

順位 名前 プロ/一般 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 佐藤 あいり プロ ▲ 24.6 88.8 53.5 ▲ 3.2 69.5 184.0
2 越川 清一 プロ 76.4 15.8 3.0 30.2 46.6 172.0
3 鮎川 卓 プロ 17.4 26.8 74.7 ▲ 1.6 44.8 162.1
4 小塚 旭 一般 ▲ 4.8 7.5 70.5 27.6 44.5 145.3
5 土本 伸之 一般 67.6 ▲ 2.3 59.1 1.5 4.2 130.1
6 関根 秀介 一般 ▲ 2.4 32.9 4.7 72.6 4.0 111.8
7 松井 和志 一般 15.9 60.3 ▲ 42.1 51.3 16.7 102.1
8 杉村 泰治 プロ 33.2 ▲ 12.9 31.5 ▲ 19.5 65.5 97.8
9 土屋 幸弘 一般 56.0 13.9 ▲ 18.2 22.2 12.7 86.6
10 平岡 理恵 プロ ▲ 20.5 ▲ 22.7 ▲ 44.7 87.9 77.0 77.0
11 鈴木 秀幸 プロ ▲ 7.1 36.4 15.5 ▲ 34.6 60.9 71.1
12 望月 雅継 プロ 17.7 17.4 27.5 35.7 ▲ 33.4 64.9
13 徳永 翔 プロ 2.4 27.4 78.1 ▲ 28.6 ▲ 27.8 51.5
14 田中 良典 一般 ▲ 45.0 61.5 4.5 45.9 ▲ 16.6 50.3
15 北島 武浩 一般 12.1 ▲ 3.7 ▲ 30.2 58.6 0.7 37.5
16 中 寿文 一般 ▲ 66.4 1.1 148.7 31.1 ▲ 89.9 24.6
17 平田 拓也 一般 27.8 ▲ 0.7 ▲ 17.5 ▲ 0.5 12.5 21.6
18 堀 孔明 一般 ▲ 48.6 35.6 ▲ 10.7 38.1 5.9 20.3
19 平野 敬悟 一般 4.2 ▲ 3.4 50.1 0.3 ▲ 32.7 18.5
20 太田 昌樹 プロ ▲ 32.6 ▲ 5.0 ▲ 10.5 39.7 22.6 14.2
21 舟橋 晃 一般 ▲ 32.2 2.9 ▲ 52.1 22.8 64.2 5.6
22 村瀬 光佳 一般 ▲ 42.2 ▲ 47.7 56.4 ▲ 26.5 60.4 0.4
23 石原 将樹 プロ 28.0 0.9 ▲ 1.7 ▲ 30.3 ▲ 7.2 ▲ 10.3
24 森田 皓太 一般 72.5 ▲ 24.4 19.3 ▲ 59.5 ▲ 23.4 ▲ 15.5
25 鈴木 郁孝 プロ ▲ 28.7 62.2 ▲ 21.2 ▲ 47.6 18.1 ▲ 17.2
26 岡本 和也 プロ 21.5 2.2 3.3 ▲ 0.8 ▲ 45.1 ▲ 18.9
27 伊藤 真 一般 ▲ 18.7 15.2 ▲ 37.7 ▲ 9.0 27.1 ▲ 23.1
28 坪井 哲也 プロ ▲ 46.4 8.0 23.6 26.4 ▲ 37.3 ▲ 25.7
29 白井 健夫 一般 40.5 1.3 14.5 ▲ 46.1 ▲ 36.1 ▲ 25.9
30 井上 快勝 一般 54.1 ▲ 25.3 ▲ 16.7 ▲ 46.0 4.7 ▲ 29.2
31 渡辺 洋巳 プロ ▲ 57.7 ▲ 5.3 99.0 ▲ 17.9 ▲ 49.5 ▲ 31.4
32 坂本 彰光 一般 ▲ 35.4 36.8 8.8 ▲ 25.7 ▲ 20.2 ▲ 35.7
33 鈴木 雅人 プロ ▲ 67.4 29.2 31.9 ▲ 24.2 ▲ 7.1 ▲ 37.6
34 高橋 孝基 一般 55.2 ▲ 14.5 ▲ 47.5 12.5 ▲ 46.4 ▲ 40.7
35 福井 弘人 一般 ▲ 15.0 2.5 ▲ 38.2 1.1 ▲ 8.1 ▲ 57.7
36 徳山 雄生 一般 24.9 ▲ 48.3 ▲ 2.9 42.7 ▲ 74.5 ▲ 58.1
37 朝比奈 諒 プロ ▲ 7.9 ▲ 60.1 32.1 ▲ 13.8 ▲ 26.0 ▲ 75.7
38 浜田 修 一般 ▲ 26.1 ▲ 12.5 ▲ 32.1 ▲ 14.6 ▲ 4.5 ▲ 89.8
39 本田 真之 一般 ▲ 0.4 ▲ 10.6 ▲ 48.9 ▲ 36.2 3.0 ▲ 93.1
40 竹内 仁 一般 13.4 ▲ 6.6 ▲ 41.1 ▲ 18.9 ▲ 53.7 ▲ 106.9
41 鷲見 隼人 プロ ▲ 36.8 0.7 ▲ 37.8 ▲ 38.4 3.0 ▲ 109.3
42 大橋 義一 一般 ▲ 63.1 ▲ 92.8 33.7 7.7 ▲ 1.4 ▲ 115.9
43 源馬 健太 一般 ▲ 42.7 ▲ 7.4 ▲ 72.0 ▲ 37.6 43.6 ▲ 116.1
44 松本 千昭 一般 ▲ 169.7 19.8 26.7 ▲ 32.4 24.6 ▲ 131.0
45 釣谷 慶次 一般 ▲ 8.5 25.1 ▲ 49.2 ▲ 35.7 ▲ 70.9 ▲ 139.2
46 大須賀隆秀 一般 ▲ 155.3 ▲ 74.9 6.1 1.2 ▲ 41.8 ▲ 264.7
47 冨永 直弘  一般 ▲ 73.9 ▲ 89.0 ▲ 49.3 ▲ 3.5 ▲ 56.4 ▲ 272.1

第9期 静岡プロリーグ 最終節成績表

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計
1 太田 昌樹 99.0 ▲ 4.0 36.2 15.1 ▲ 12.0 ▲ 0.6 ▲ 6.9 55.2 ▲ 5.7 69.8 246.1
2 鷲見 隼人 51.8 ▲ 2.8 ▲ 10.3 60.0 ▲ 51.6 73.4 84.6 0.8 18.9 ▲ 42.2 182.6
3 杉村 泰治 ▲ 20.2 ▲ 26.1 34.3 ▲ 11.8 17.8 ▲ 31.4 127.7 ▲ 29.9 ▲ 26.6 67.7 101.5
4 望月 雅継 33.3 3.2 ▲ 64.3 13.0 ▲ 30.4 71.8 49.6 40.4 17.7 ▲ 34.3 100.0
5 鈴木 郁孝 52.7 ▲ 12.6 53.2 ▲ 17.4 ▲ 37.3 54.8 ▲ 43.6 35.9 ▲ 9.6 4.6 80.7
6 鈴木 秀幸 0.8 72.5 8.3 28.1 38.5 24.4 4.6 ▲ 70.3 ▲ 26.3 ▲ 32.2 48.4
7 渡辺 洋巳 ▲ 31.0 ▲ 7.4 ▲ 6.9 54.9 90.9 27.1 ▲ 72.2 ▲ 30.3 12.7 8.1 45.9
8 朝比奈 諒 ▲ 3.5 ▲ 5.1 38.4 ▲ 52.1 34.2 ▲ 20.6 27.8 51.7 ▲ 119.0 38.2 ▲ 10.0
9 石原 将樹 40.4 24.2 ▲ 9.5 ▲ 9.4 40.3 44.3 ▲ 19.0 ▲ 68.6 ▲ 22.2 ▲ 43.3 ▲ 22.8
10 鮎川 卓 ▲ 2.4 ▲ 38.5 4.1 ▲ 33.2 ▲ 1.6 46.6 9.2 14.3 ▲ 18.5 ▲ 32.5 ▲ 52.5
11 岡本 和也 23.3 34.7 ▲ 22.8 ▲ 61.8 ▲ 12.8 ▲ 47.5 ▲ 25.1 18.2 20.5 19.8 ▲ 53.5
12 坪井 哲也 ▲ 0.4 ▲ 1.2 ▲ 25.3 1.2 ▲ 24.2 ▲ 29.5 ▲ 6.0 ▲ 13.0 31.3 ▲ 29.0 ▲ 96.1
13 平岡 理恵 ▲ 43.2 ▲ 13.7 ▲ 5.4 33.4 ▲ 44.3 ▲ 25.4 30.4 ▲ 76.8 19.6 22.4 ▲ 103.0
14 徳永 翔 11.4 25.9 ▲ 52.5 ▲ 44.8 ▲ 26.6 ▲ 50.3 ▲ 11.9 1.9 21.8 ▲ 6.6 ▲ 131.7
15 長内 真実 ▲ 73.6 ▲ 58.7 ▲ 4.8 ▲ 6.9 5.2 ▲ 50.1 0.7 22.7 57.5 ▲ 29.0 ▲ 137.0
16 鈴木 雅人 ▲ 0.6 ▲ 43.5 ▲ 38.2 45.5 ▲ 10.1 ▲ 106.6 ▲ 77.2 46.8 4.0 17.5 ▲ 162.4
17 越川 清一 ▲ 23.0 ▲ 54.8 57.6 ▲ 4.0 ▲ 28.6 ▲ 10.9 ▲ 25.1 ▲ 48.7 ▲ 16.4 ▲ 33.3 ▲ 187.2

静岡プロリーグ 成績表/第9期 静岡プロリーグ 最終節成績表

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計
1 太田 昌樹 99.0 ▲ 4.0 36.2 15.1 ▲ 12.0 ▲ 0.6 ▲ 6.9 55.2 ▲ 5.7 69.8 246.1
2 鷲見 隼人 51.8 ▲ 2.8 ▲ 10.3 60.0 ▲ 51.6 73.4 84.6 0.8 18.9 ▲ 42.2 182.6
3 杉村 泰治 ▲ 20.2 ▲ 26.1 34.3 ▲ 11.8 17.8 ▲ 31.4 127.7 ▲ 29.9 ▲ 26.6 67.7 101.5
4 望月 雅継 33.3 3.2 ▲ 64.3 13.0 ▲ 30.4 71.8 49.6 40.4 17.7 ▲ 34.3 100.0
5 鈴木 郁孝 52.7 ▲ 12.6 53.2 ▲ 17.4 ▲ 37.3 54.8 ▲ 43.6 35.9 ▲ 9.6 4.6 80.7
6 鈴木 秀幸 0.8 72.5 8.3 28.1 38.5 24.4 4.6 ▲ 70.3 ▲ 26.3 ▲ 32.2 48.4
7 渡辺 洋巳 ▲ 31.0 ▲ 7.4 ▲ 6.9 54.9 90.9 27.1 ▲ 72.2 ▲ 30.3 12.7 8.1 45.9
8 朝比奈 諒 ▲ 3.5 ▲ 5.1 38.4 ▲ 52.1 34.2 ▲ 20.6 27.8 51.7 ▲ 119.0 38.2 ▲ 10.0
9 石原 将樹 40.4 24.2 ▲ 9.5 ▲ 9.4 40.3 44.3 ▲ 19.0 ▲ 68.6 ▲ 22.2 ▲ 43.3 ▲ 22.8
10 鮎川 卓 ▲ 2.4 ▲ 38.5 4.1 ▲ 33.2 ▲ 1.6 46.6 9.2 14.3 ▲ 18.5 ▲ 32.5 ▲ 52.5
11 岡本 和也 23.3 34.7 ▲ 22.8 ▲ 61.8 ▲ 12.8 ▲ 47.5 ▲ 25.1 18.2 20.5 19.8 ▲ 53.5
12 坪井 哲也 ▲ 0.4 ▲ 1.2 ▲ 25.3 1.2 ▲ 24.2 ▲ 29.5 ▲ 6.0 ▲ 13.0 31.3 ▲ 29.0 ▲ 96.1
13 平岡 理恵 ▲ 43.2 ▲ 13.7 ▲ 5.4 33.4 ▲ 44.3 ▲ 25.4 30.4 ▲ 76.8 19.6 22.4 ▲ 103.0
14 徳永 翔 11.4 25.9 ▲ 52.5 ▲ 44.8 ▲ 26.6 ▲ 50.3 ▲ 11.9 1.9 21.8 ▲ 6.6 ▲ 131.7
15 長内 真実 ▲ 73.6 ▲ 58.7 ▲ 4.8 ▲ 6.9 5.2 ▲ 50.1 0.7 22.7 57.5 ▲ 29.0 ▲ 137.0
16 鈴木 雅人 ▲ 0.6 ▲ 43.5 ▲ 38.2 45.5 ▲ 10.1 ▲ 106.6 ▲ 77.2 46.8 4.0 17.5 ▲ 162.4
17 越川 清一 ▲ 23.0 ▲ 54.8 57.6 ▲ 4.0 ▲ 28.6 ▲ 10.9 ▲ 25.1 ▲ 48.7 ▲ 16.4 ▲ 33.3 ▲ 187.2

第16期九州プロリーグ A・B・Cリーグ 最終節レポート

Aリーグレポート:新谷翔平

A卓(新谷×大和田×青木×小車)
B卓(西原×藤原×中尾×浜上)
C卓(柴田×福田×塚本×安東×小川)

今回Aリーグレポートを書かせていただく24期生の新谷翔平です。よろしくお願いします。
九州プロリーグもいよいよ大詰め。この4回で決勝に残れるか、はたまたBリーグへと降級かが決定する。

決勝への進出は上位4名、降級は下位2名となっているが、9節終了時は、

1位 大和田 +164.0P
2位 新谷  +155.2P
3位 小車  +152.7P
4位 青木  +70.7P
5位 藤原  +45.6P
6位 西原  +44.8P
7位 中尾  +40.3P
8位 浜上  +11.1P
9位 柴田  ▲17.2P
10位 福田  ▲122.3P
11位 塚本  ▲169.7P
12位 安東  ▲224.8P
13位 小川  ▲241.4P

となっている。また、最終節の卓組は上から4人ずつ区切って行われる。

A卓の大和田、新谷、小車は8割方安泰といったところか。ただし、青木にトータルポイントで抜かれるとかなり危険になる。そのため、大和田、新谷、小車は青木のリーチにはほとんど向かって行かないことが容易に想像できる。

逆に、青木は難しいところ。もちろん卓内の誰か1人を抜くのがベストだが、B卓からポイントを上乗せしてくる人間がいることを考えると、無理に3位以上を狙いに行くのではなく、+30程度の加算でも決勝進出の可能性はかなり残る。

B卓はかなり混戦模様だ。藤原、西原、中尾は4位の青木と25~30P差。A卓の青木が0~20P程度のプラスで終えるなら、藤原、西原、中尾は50P程度のプラスをすればよい。これはかなり現実的な数字だろう。浜上も青木がもしマイナスなら、トータルポイント卓内トップで終われればかなり可能性がある。
全員が少しでもポイントを多く稼ぎたい状況なので、打撃戦になるだろう。

C卓は柴田だけが決勝の可能性が残っているが、可能性はあまり高いとは言えない。ただ柴田は降級の恐れが無いため、100P稼ぐ麻雀ができるのが唯一の救い。100Pプラスできたら可能性は十分残るので、超攻撃麻雀になるだろう。
また、降級争いは塚本、安東、小川の3人か。

上にも書いたが、上位3人は青木のリーチ等には向かわず、局を消化することがメインになる。特に青木の親番は流すことに意識をおく。すると、例えばタンピンイーペーコーの1シャンテンでもチーしてテンパイをとるシーンも増えるだろう。事実、1回戦に私が東場で2,600オール、南場で4,000オールをアガるとその他は軽いアガリで局が進んでいった。1回戦は大和田の1人沈みのラス(▲26.4P)で終わり青木は2着(+4.6P)となり、青木は大和田に対して31P縮める。これを後2回すればほとんど差がなくなるので青木に望みがつながった。

しかし2回戦、大和田がトップをとる。青木は浮きの3位だが、トータルで3位を目指すのはかなり厳しくなってきた。青木はB卓の誰かに抜かれないように方向転換を強いられるが3回戦目、さらに青木は追い打ちを食らうかのようにラスを押し付けられ、3回戦終了時にはトータルポイントでB卓の中尾、西原に抜かれていた。

4回戦に入る前にトータルポイントは4位・中尾(+76.9P)、5位・西原(+67.5P)、6位・青木(+58.5P)、7位・藤原(+35.7P)であった。
中尾、西原、藤原は同卓のため、基本的には卓内トップを目指すことになる。が、別卓の青木がプラスする可能性もあるため、トータルポイント4位の中尾でも最終半荘は浮き以上で卓内トップを目指さなくてはいけない。
青木は中尾、西原がマイナスしてくれることを願い、最終半荘トップをとれれば可能性が残る。

4回戦、東1局に大和田が2,000・4,000をツモって東2局、大和田に、

六万六万七万九万三索三索三索五筒五筒五筒東  暗カン牌の背発発牌の背  ドラ東

9巡目に打東でテンパイする。次巡にすぐ東をツモってツモ切りすることになるのだが…
巡目は進み14巡目、マンズのホンイツをしている青木がチーしてテンパイ模様。私の牌姿は、

四万五万六万三索四索五索二筒二筒二筒三筒四筒六筒八筒

これに東をツモり少考の後、河に置いたが御用となる。

一万一万一万五万六万六万七万七万八万東  チー二万 左向き三万 上向き四万 上向き  ロン東

もちろん、東が1枚も見えていなければこの巡目ならオリていただろう。しかし、そもそも2枚見えの字牌は放銃率は低い。またホンイツをしているとはいえ、仕掛けがチーのため仮に放銃になっても6翻に放銃する可能性はかなり低いと考え切ったが…
このアガリを機に青木の猛攻がくるかとおもいきや、どうやら思うように手が入らず、4回戦も青木は4位で終了となった。
B卓では最終戦は中尾がトップをとり、決勝への椅子をもぎとった。

こうして決勝は、
1位通過 新谷翔平 (皇帝位決勝:3年ぶり2度目)
2位通過 大和田篤史(同:初出場)
3位通過 小車祥  (同:初出場)
4位通過 中尾多門 (同:初出場)
このメンバーとなった。

決戦は2月1日、2月2日。絶対に負けられない戦いはもうすぐだ。

決勝への意気込みは、西川舞プロがインタビューをしてくれたので、そちらを紹介させていただきます。

決勝インタビュー:西川舞

新谷 翔平
一地方リーグの決勝だが、私はこのタイトルが欲しくて欲しくてたまらない。
また、プロらしい最高の対局にして、それを観戦に来てくれる方や後輩達に伝えたい。
この中で私が1番年下だが、入会期は1番早い。先輩として負けるわけにはいかない。
必ず勝ちます。

大和田 篤史
初めての九州Aリーグ参戦で、始まる前は決勝に残れるとは思ってませんでした。ただただ自分の麻雀を貫いた1年で、決勝進出という1つの結果は素直に喜んでいます。
決勝は12回戦という、麻雀では吹けば飛ぶような短期間なので、結果にとらわれず、リーグ戦同様自分の麻雀だけをやっていこうと思っています。

小車 祥
プロテストを受けたばかりだった頃、大和田と話したことがある。
「いつか皇帝位の決勝で一緒に戦いたいね」
それが実現することが素直に嬉しい。
新谷も中尾も普段からとても仲の良い仲間で、手強い相手だと認識しているが、もちろん一歩も譲る気はない。
とことん勝ちに拘って戦います。

中尾 多門
27期の中尾です。今回の決勝進出により、私の「人生」=「麻雀」という思考が少しだけ証明されているようで1人嬉しく思います。だから最後まで「麻雀」で勝負するつもりはありません。重くて、深い、崇高な舞台だからこそ、隠しきれずに出てくる人間力。
4人と、その舞台に関わる全ての方々全員での、決勝に見合う、「人生のぶつかり合い」を楽しみにしています。よろしくお願いします。

Aリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計
1 新谷 翔平 ▲ 30.9 62.8 62.0 59.6 ▲ 27.8 ▲ 34.1 ▲ 59.8 100.2 23.2 43.1 198.3
2 大和田 篤史 40.3 27.3 ▲ 14.1 37.6 58.4 50.4 11.1 ▲ 47.5 0.5 15.3 179.3
3 小車 祥 ▲ 2.5 18.1 2.2 ▲ 46.7 56.6 39.1 ▲ 18.0 37.9 66.0 ▲ 32.8 119.9
4 中尾 多門 16.7 81.1 ▲ 51.8 ▲ 7.0 41.0 55.1 ▲ 21.6 ▲ 22.9 ▲ 50.3 58.5 98.8
5 西原 亨 1.8 39.7 71.4 61.2 ▲ 52.9 ▲ 15.5 88.2 ▲ 80.5 ▲ 68.6 12.7 57.5
6 青木 胤道 35.8 4.6 21.9 ▲ 5.3 ▲ 35.8 ▲ 20.4 21.2 32.5 16.2 ▲ 25.6 45.1
7 藤原 英司 ▲ 2.7 13.6 19.2 ▲ 13.6 50.1 ▲ 32.7 3.3 8.3 0.1 ▲ 1.1 44.5
8 浜上 文吾 31.6 ▲ 8.8 3.3 ▲ 26.5 ▲ 13.4 ▲ 7.0 ▲ 3.8 24.8 10.9 ▲ 71.1 ▲ 60.0
9 柴田 祐一朗 ▲ 18.0 ▲ 36.3 61.5 ▲ 14.3 46.5 9.7 ▲ 2.6 ▲ 74.6 10.9 ▲ 56.9 ▲ 74.1
10 福田 正道 ▲ 38.1 ▲ 66.9 ▲ 37.5 13.8 10.3 4.7 ▲ 65.8 32.7 24.5 43.8 ▲ 78.5
11 塚本 将之 15.6 ▲ 81.0 ▲ 67.5 ▲ 83.6 ▲ 50.2 0.7 76.9 12.7 6.7 33.3 ▲ 136.4
12 安東 裕允 ▲ 63.9 ▲ 21.9 ▲ 85.3 ▲ 2.2 ▲ 23.5 ▲ 11.7 17.3 ▲ 22.9 ▲ 10.7 ▲ 0.2 ▲ 225.0
13 小川 善章 ▲ 6.7 ▲ 33.3 ▲ 5.3 26.0 ▲ 59.3 ▲ 40.3 ▲ 86.4 ▲ 2.7 ▲ 33.4 ▲ 21.0 ▲ 262.4

決勝進出者 4名   降級者 2名
決勝進出&降級ライン:順位枠内に表示

 

Bリーグレポート:宮崎皓之介

A卓(弘中×服部×宮崎×藤井)
B卓(石原×矢野×菊池×鶴)
C卓(相本×古本×藤岡×陣野×福田)
D卓(伊東×下山×安永×山本×氷室)

これまで長い戦いを繰り広げてきた九州リーグも残すところあと1節となった。
ここまでの戦いで皆がいろんな事を感じたに違いないだろう。今期に手ごたえを感じた者はその感覚を大事にするだろうし、思うような結果が得られてない者は悔しさを糧に更なる向上を目指すだろう。
各自、様々な思いを胸にリーグ戦に臨んでのではないだろうか。

そして自分は、九州Aリーグに昇級するため、今回は絶対に負けられない。
これまでにない緊張があったことは今でも覚えている。

初めに今回の自分と同卓する方の紹介をしていきたいと思う。
なお最終節の卓組はポイント上位者より4名ずつ割り振られる。

まずは暫定2位の服部である。
私の知る服部は麻雀の引き出しが多い器用な人のイメージで、安定感に優れているタイプ。
第4節でもポイントを伸ばして暫定2位となる。

次に暫定3位、弘中。
弘中はテスト生でありながらも力強い麻雀の持ち主であり、今期も自分の良さを最大限活かしながらここまで進んできた印象。自分は同卓した際、弘中の果敢な攻めによく苦しめられた。

最後に紹介するのは暫定4位、一般参加の藤井さん。
藤井さんとは何度か同卓させていただいたが、自分の印象は思い切りの良い打ち手である。
仕掛けや捌きの巧みさは目を見張るものがあり、それを支えている的確な読みは藤井さんの良さなのだろう。

同卓者の紹介は以上である。
今回も一切気の抜けないメンバーであり、各々に良さがあるため今日も苦労するだろうと思ったことを覚えている。

今から対局内容について触れたいと思う。1回戦は藤井さんの良さが光った半荘になった。
東1局の親の弘中より、ドラの暗槓が入るも藤井さんがかわし、南1局には北家の藤井さんがヤミで弘中より以下のアガリ。

二万四万五万五万五万六万七万八万九万九万北北北  ロン三万  ドラ二万

このアガリが効き、藤井さんは1回戦見事トップとなる。
逆に弘中は1人沈みになってしまい、苦しい立ち上がりとなった。

1回戦ポイント
藤井:+20.5P 宮崎:+9.1P 服部:+2.4P 弘中:▲32.0P

2回戦、ここで自分に大物手が入る。南1局、西家で、

一索一索二索二索二索三索四索五索六索七索  チー八索 左向き七索 上向き九索 上向き  ドラ一索

高めのドラなら倍満であるこの手、ポイントリードができる限り欲しい自分にとっては、何としても決めたいが藤井さんよりリーチが入る。とてつもない緊張が自分を襲ったが、軍配は自分にあがった。藤井さんより五索を出アガリ、12,000を得る。このアガリが響き2回戦は自分がトップとなった。

2回戦ポイント
宮崎:+24.3P 弘中:+16.3P 服部:▲9.7P 藤井:▲30.9P

3回戦を制したのは弘中。ここまで自分の麻雀を打たせてもらってない印象だったが、3回戦には普段の力強い麻雀が見られトップを勝ち取る。逆に苦しい立場となったのは服部。これまで弘中と藤井さんに巧みに打たれ、思うようにアガリをさせてもらえない印象を受けた。そして九州Bリーグは泣いても笑っても残すところ1半荘となった。

3回戦ポイント
弘中:+17.4P 藤井:+6.3P 宮崎:▲7.1P 服部:▲17.6P

最終戦である4回戦、ここで遂に我慢を続けてきた服部が会心のアガリを決める。
東4局南家、親の現物待ちであるタンピンドラ2を自分よりアガリ、続く南1局には先制の親リーチを掛ける。そのときの服部の気迫は凄まじく、リーグ戦に対する思いが詰まったリーチだったのだろう。

このリーチに待ったをかけるのは藤井さん。
中をリーチ前にポンしていた形から、リーチ後に2つ仕掛けて服部より以下の形でアガリを決める。

五筒六筒七筒白  ポン発発発  チー一筒 左向き二筒 上向き三筒 上向き  ポン中中中  ロン白  ドラ五筒

親のリーチに対して果敢に攻めた藤井さんが、見事12,000をアガリこの半荘で大きなリードを得る。
この後も自分は藤井さんに苦しめられるも逃げ切り、長い戦いが終わった。

4回戦ポイント
藤井:+35.2P 宮崎:▲2.2P 服部:▲12.1P 弘中:▲21.0P

ここからは、自分の感想というよりも、Aリーグに昇級するにあたっての抱負を、この場を借りて書きたいと思う。

自分が最終節で思ったことは、今までのリーグ戦で一番、自分の卓に観戦に来られる方が多かったことだ。
これまでの自分は、人に麻雀を観られる機会が少なく、あまり意識したことがなかった。
しかし、これから自分が九州Aリーグに参加していくことで、今までより多くの方に麻雀を観ていただくことになるのだろう。その際、見苦しい態度や根拠のない打牌をして、観戦される方を失望させることのないように、これまで以上気を引き締めて麻雀に臨んで行きたいと思う。

Bリーグ

順位 名前 プロ/一般 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 宮崎 皓之介 プロ 49.9 33.2 18.6 82.1 24.2 208.0
2 藤井 崇勝 一般 60.4 23.1 21.6 ▲ 12.3 31.1 123.9
3 弘中 栄司 テスト生 15.0 44.5 36.6 20.5 ▲ 19.3 97.3
4 服部 学 プロ 25.2 8.5 44.2 43.8 ▲ 37.0 84.7
5 石原 忠道 一般 ▲ 8.6 ▲ 34.6 9.1 85.7 17.1 68.7
6 菊池 豪 プロ 84.8 ▲ 75.6 96.5 ▲ 67.7 8.8 46.8
7 鶴 浩昭 プロ ▲ 45.7 60.6 ▲ 21.1 39.1 ▲ 16.3 16.6
8 古本 和宏 プロ 86.2 41.8 ▲ 22.8 ▲ 112.0 5.1 ▲ 1.7
9 藤岡 治之 プロ 19.8 73.0 ▲ 100.0 ▲ 41.9 43.6 ▲ 5.5
10 矢野 拓郎 プロ ▲ 60.9 30.5 ▲ 13.3 41.7 ▲ 10.6 ▲ 12.6
11 相本 長武 一般 9.7 ▲ 22.9 14.3 ▲ 3.2 ▲ 47.2 ▲ 49.3
12 伊東 宏倫 プロ ▲ 59.8 ▲ 100.0 ▲ 20.9 67.5 41.3 ▲ 71.9
13 陣野 良貴 プロ ▲ 39.0 ▲ 35.5 25.9 ▲ 57.9 11.8 ▲ 94.7
14 安永 敏郎 一般 ▲ 79.9 ▲ 59.6 ▲ 25.6 9.4 54.0 ▲ 101.7
15 福田 譲二 プロ ▲ 59.3 ▲ 30.6 5.6 ▲ 23.6 ▲ 13.3 ▲ 121.2
16 氷室 哀華 プロ ▲ 29.4 7.3 ▲ 86.1 ▲ 53.4 ▲ 8.8 ▲ 170.4
17 山本 江利香 プロ ▲ 26.3 ▲ 108.1 ▲ 3.7 ▲ 18.8 ▲ 22.8 ▲ 179.7
18 下山 哲也 プロ 54.9 1.9 ▲ 52.6 ▲ 150.0 ▲ 63.7 ▲ 209.5
19 川崎 行広 プロ ▲ 100.0 21.5 ▲ 48.3 ▲ 100.0 ▲ 100.0 ▲ 326.8

昇級者 2名   降級者 5名
昇級&降級ライン:順位枠内に表示
前期成績はこちら

 

Cリーグレポート:進栄二

A卓(進×樋口×松本×吉田)
B卓(榎田×濱田×西川×福嶋)
C卓(柴田×佐藤×馬場×水町×松尾)
D卓(高野×大渕×永井×友保×田中)
E卓(山本×河野みのり×北島×高末×河野まや)

2014年、新しい年を迎えて雪のちらつく寒さの厳しい1月の折り、九州プロリーグ最終節が行われた。
今年初の公式戦であると同時に締めくくりでもある。皆さまざまな思いを胸に挑んだことだろう。
外の寒さとは対称的に会場は熱気に満ちていた。

今回のレポートは、私の現在所属するCリーグ決勝卓の自戦記である。
最終節の組み合わせは前節終了時のポイントで決まる。

A卓(1位~4位)
松本:+122.9P 樋口:+109.7P 吉田:+99.2P 進:+80.1P
となった。今期のCリーグ昇級枠は6名、4位~8位までは40ポイント差の間にひしめく大混戦となっていた。
おそらく上位の松本、樋口、吉田は優勝が目の前に見える位置ではあるが、昇級を前提としてトータル順位を意識した戦いをしてくるだろう。

一方、私の立ち位置は昇級ボーダーで、いつも以上に厳しい戦いを強いられるだろう。
それぞれの思惑が交差するなか負けられない戦いが始まった。

1回戦。大きな点棒移動はなく均衡したまま迎えたオーラスで、私は2,000・4,000をアガリトップを取った。
トータルポイントは以下となった。

松本:+132.8P 樋口:+90.7P 吉田:+89.6P 進:+98.8P

続く2回戦。南1局の樋口の親番で先手を取ったのは私。8巡目のリーチは以下の手牌。

二万三万四万五万六万七万二索二索七索八索二筒三筒四筒  リーチ  ドラ七索

しかし、アガれる雰囲気はなく、流局かと思われた18巡目、ヤミテンに構えていた樋口から4,000オールの声があがった。このアガリをものにした樋口が1人浮きのトップを取り、2回戦終了時のポイントは以下の通りとなり私にとって厳しい状況となった。

松本:+123.4P 樋口:+119.5P 吉田:+88.4P 進:+80.6P

3回戦、アップテンポで進んで行く局。軽いアガリで樋口、吉田がポイントを積み重ねていた。
そして、浮上のきっかけをつかめずに迎えたオーラス。
24,000点の3着目で最後の親番を迎えた私、絶対的に落とせない親番で得た配牌は以下。

二万四万七万八万二索四索七索九索三筒四筒九筒西北白  ドラ四筒

かなり苦しく思われたが、順調なツモをみせ9巡目に以下のテンパイ。

六万七万八万二索三索四索七索七索三筒四筒五筒六筒七筒  リーチ

そして11巡目。あっさり五筒を引き当てた。このアガリで何かが変わったかのように、私は5本場まで積み1人浮きのトップ。3回戦終了時のトータルポイントは以下の通りとなり、優勝、昇級争いは最終戦までもつれることとなった。

松本:+103.8P 樋口:+115.7P 吉田:+76.9P 進:+115.5P

そして迎えた4回戦。東3局。好配牌を得た私の5巡目のリーチは以下の手牌。

五万五万六万六万七万七万八万八万三索四索五索六索七索  リーチ  ドラ八万

渾身のリーチであったが、12巡目に樋口が300・500をツモアガリかわされる。
続く東4局で親番を迎えた私に再び手が入る。配牌は以下。

九万九万九万二索七索九索二筒三筒四筒東東白白白

ダブリーを選択せずに手変わりに備えた私は、3巡目に打たれた東を仕掛けた後、6巡目の手牌が下記。

七万九万九万九万二筒三筒四筒白白白  ポン東東東  ドラ四万

松本さんから安目の7,700をロンアガリする。次局2,600は2,700オールをツモアガリ、私はゲームを優位に進めた。そしてオーラスを迎えて以下の点棒状況。

()内はこのまま終了したときのトータルポイント。
進45,100(+134.6P)
樋口22,300(+104.0P)
松本20,100(+85.9P)
吉田32.400(+83.3P)
運命を決めるオーラスは、まず私が吉田から4,800ロンアガリする。
続く1本場で、吉田が意地の2,000・3,900は2,100・4,000をツモりゲームは幕を閉じた。

私は最終戦をトップで飾りCリーグ優勝とBリーグ昇級を手にすることができた。
ひとつの戦いを終えたが、戦いはこれからも続いていく。来期に向けて日々精進して行きたいと思う。

Cリーグ

順位 名前 プロ/一般 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 進 栄二 プロ 14.4 29.5 34.3 1.9 59.3 139.4
2 福嶋 千春 テスト生 ▲ 23.3 28.4 56.9 9.7 31.7 103.4
3 樋口 徹 プロ 23.6 29.1 12.7 44.3 ▲ 7.7 102.0
4 柴田 祐輔 テスト生 14.3 1.2 46.0 ▲ 17.7 55.0 98.8
5 吉田 彩乃 テスト生 43.9 38.7 ▲ 8.8 25.4 ▲ 12.5 86.7
6 松本 路也 一般 55.7 ▲ 27.1 109.6 ▲ 15.3 ▲ 39.1 83.8
7 佐藤 健治 プロ 50.9 ▲ 15.0 ▲ 0.9 6.7 38.8 80.5
8 榎田 賢二郎 プロ ▲ 28.1 20.8 12.0 47.9 14.5 67.1
9 松尾 樹宏 プロ ▲ 36.9 94.5 ▲ 23.3 13.8 12.6 60.7
10 西川 舞 プロ 40.2 10.5 ▲ 24.5 50.5 ▲ 31.6 45.1
11 濱田 貴幸 一般 ▲ 35.0 8.7 26.9 48.7 ▲ 14.6 34.7
12 馬場 貴洋 テスト生 ▲ 44.4 ▲ 12.9 60.9 25.8 ▲ 26.8 2.6
13 大渕 俊介 テスト生 ▲ 10.8 23.7 ▲ 27.8 ▲ 41.8 54.3 ▲ 2.4
14 高野 翔太 テスト生 ▲ 54.5 109.6 ▲ 39.9 ▲ 46.9 ▲ 3.0 ▲ 34.7
15 山本 秋桜里 プロ ▲ 10.4 ▲ 100.0 ▲ 63.2 40.1 95.6 ▲ 37.9
16 永井 勝晴 テスト生 24.6 ▲ 28.0 ▲ 28.9 ▲ 42.6 10.9 ▲ 64.0
17 水町 慎一 プロ 0.0 ▲ 31.7 36.1 ▲ 12.8 ▲ 80.6 ▲ 89.0
18 高末 丈永 一般 ▲ 17.4 ▲ 79.2 ▲ 10.3 ▲ 35.1 42.2 ▲ 99.8
19 友保 美香里 プロ ▲ 25.5 ▲ 67.9 ▲ 21.0 31.5 ▲ 18.0 ▲ 100.9
20 田中 悠紀夫 テスト生 ▲ 38.0 ▲ 16.9 ▲ 100.0 52.9 ▲ 46.2 ▲ 148.2
21 河野 みのり プロ 4.9 ▲ 100.0 ▲ 26.5 ▲ 16.0 ▲ 14.2 ▲ 151.8
22 藤瀬 恒介 一般 3.6 ▲ 39.2 3.9 ▲ 29.9 ▲ 100.0 ▲ 161.6
23 公文 寛明 一般 ▲ 54.3 ▲ 6.2 ▲ 1.0 ▲ 22.4 ▲ 100.0 ▲ 183.9
24 河野 まや テスト生 ▲ 15.0 ▲ 54.2 ▲ 33.0 ▲ 65.4 ▲ 30.3 ▲ 197.9
25 北島 勇輝 プロ ▲ 22.1 ▲ 12.5 ▲ 5.9 ▲ 100.0 ▲ 93.3 ▲ 233.8
26 久保 真輝 一般 ▲ 12.4 4.1 ▲ 85.3 ▲ 57.3 ▲ 100.0 ▲ 250.9

昇級者 6名
昇級&降級ライン:順位枠内に表示
前期成績はこちら

九州プロリーグ レポート/第16期九州プロリーグ A・B・Cリーグ 最終節レポート

Aリーグレポート:新谷翔平
A卓(新谷×大和田×青木×小車)
B卓(西原×藤原×中尾×浜上)
C卓(柴田×福田×塚本×安東×小川)
今回Aリーグレポートを書かせていただく24期生の新谷翔平です。よろしくお願いします。
九州プロリーグもいよいよ大詰め。この4回で決勝に残れるか、はたまたBリーグへと降級かが決定する。
決勝への進出は上位4名、降級は下位2名となっているが、9節終了時は、
1位 大和田 +164.0P
2位 新谷  +155.2P
3位 小車  +152.7P
4位 青木  +70.7P
5位 藤原  +45.6P
6位 西原  +44.8P
7位 中尾  +40.3P
8位 浜上  +11.1P
9位 柴田  ▲17.2P
10位 福田  ▲122.3P
11位 塚本  ▲169.7P
12位 安東  ▲224.8P
13位 小川  ▲241.4P
となっている。また、最終節の卓組は上から4人ずつ区切って行われる。
A卓の大和田、新谷、小車は8割方安泰といったところか。ただし、青木にトータルポイントで抜かれるとかなり危険になる。そのため、大和田、新谷、小車は青木のリーチにはほとんど向かって行かないことが容易に想像できる。
逆に、青木は難しいところ。もちろん卓内の誰か1人を抜くのがベストだが、B卓からポイントを上乗せしてくる人間がいることを考えると、無理に3位以上を狙いに行くのではなく、+30程度の加算でも決勝進出の可能性はかなり残る。
B卓はかなり混戦模様だ。藤原、西原、中尾は4位の青木と25~30P差。A卓の青木が0~20P程度のプラスで終えるなら、藤原、西原、中尾は50P程度のプラスをすればよい。これはかなり現実的な数字だろう。浜上も青木がもしマイナスなら、トータルポイント卓内トップで終われればかなり可能性がある。
全員が少しでもポイントを多く稼ぎたい状況なので、打撃戦になるだろう。
C卓は柴田だけが決勝の可能性が残っているが、可能性はあまり高いとは言えない。ただ柴田は降級の恐れが無いため、100P稼ぐ麻雀ができるのが唯一の救い。100Pプラスできたら可能性は十分残るので、超攻撃麻雀になるだろう。
また、降級争いは塚本、安東、小川の3人か。
上にも書いたが、上位3人は青木のリーチ等には向かわず、局を消化することがメインになる。特に青木の親番は流すことに意識をおく。すると、例えばタンピンイーペーコーの1シャンテンでもチーしてテンパイをとるシーンも増えるだろう。事実、1回戦に私が東場で2,600オール、南場で4,000オールをアガるとその他は軽いアガリで局が進んでいった。1回戦は大和田の1人沈みのラス(▲26.4P)で終わり青木は2着(+4.6P)となり、青木は大和田に対して31P縮める。これを後2回すればほとんど差がなくなるので青木に望みがつながった。
しかし2回戦、大和田がトップをとる。青木は浮きの3位だが、トータルで3位を目指すのはかなり厳しくなってきた。青木はB卓の誰かに抜かれないように方向転換を強いられるが3回戦目、さらに青木は追い打ちを食らうかのようにラスを押し付けられ、3回戦終了時にはトータルポイントでB卓の中尾、西原に抜かれていた。
4回戦に入る前にトータルポイントは4位・中尾(+76.9P)、5位・西原(+67.5P)、6位・青木(+58.5P)、7位・藤原(+35.7P)であった。
中尾、西原、藤原は同卓のため、基本的には卓内トップを目指すことになる。が、別卓の青木がプラスする可能性もあるため、トータルポイント4位の中尾でも最終半荘は浮き以上で卓内トップを目指さなくてはいけない。
青木は中尾、西原がマイナスしてくれることを願い、最終半荘トップをとれれば可能性が残る。
4回戦、東1局に大和田が2,000・4,000をツモって東2局、大和田に、
六万六万七万九万三索三索三索五筒五筒五筒東  暗カン牌の背発発牌の背  ドラ東
9巡目に打東でテンパイする。次巡にすぐ東をツモってツモ切りすることになるのだが…
巡目は進み14巡目、マンズのホンイツをしている青木がチーしてテンパイ模様。私の牌姿は、
四万五万六万三索四索五索二筒二筒二筒三筒四筒六筒八筒
これに東をツモり少考の後、河に置いたが御用となる。
一万一万一万五万六万六万七万七万八万東  チー二万 左向き三万 上向き四万 上向き  ロン東
もちろん、東が1枚も見えていなければこの巡目ならオリていただろう。しかし、そもそも2枚見えの字牌は放銃率は低い。またホンイツをしているとはいえ、仕掛けがチーのため仮に放銃になっても6翻に放銃する可能性はかなり低いと考え切ったが…
このアガリを機に青木の猛攻がくるかとおもいきや、どうやら思うように手が入らず、4回戦も青木は4位で終了となった。
B卓では最終戦は中尾がトップをとり、決勝への椅子をもぎとった。
こうして決勝は、
1位通過 新谷翔平 (皇帝位決勝:3年ぶり2度目)
2位通過 大和田篤史(同:初出場)
3位通過 小車祥  (同:初出場)
4位通過 中尾多門 (同:初出場)
このメンバーとなった。
決戦は2月1日、2月2日。絶対に負けられない戦いはもうすぐだ。
決勝への意気込みは、西川舞プロがインタビューをしてくれたので、そちらを紹介させていただきます。
決勝インタビュー:西川舞
新谷 翔平
一地方リーグの決勝だが、私はこのタイトルが欲しくて欲しくてたまらない。
また、プロらしい最高の対局にして、それを観戦に来てくれる方や後輩達に伝えたい。
この中で私が1番年下だが、入会期は1番早い。先輩として負けるわけにはいかない。
必ず勝ちます。
大和田 篤史
初めての九州Aリーグ参戦で、始まる前は決勝に残れるとは思ってませんでした。ただただ自分の麻雀を貫いた1年で、決勝進出という1つの結果は素直に喜んでいます。
決勝は12回戦という、麻雀では吹けば飛ぶような短期間なので、結果にとらわれず、リーグ戦同様自分の麻雀だけをやっていこうと思っています。
小車 祥
プロテストを受けたばかりだった頃、大和田と話したことがある。
「いつか皇帝位の決勝で一緒に戦いたいね」
それが実現することが素直に嬉しい。
新谷も中尾も普段からとても仲の良い仲間で、手強い相手だと認識しているが、もちろん一歩も譲る気はない。
とことん勝ちに拘って戦います。
中尾 多門
27期の中尾です。今回の決勝進出により、私の「人生」=「麻雀」という思考が少しだけ証明されているようで1人嬉しく思います。だから最後まで「麻雀」で勝負するつもりはありません。重くて、深い、崇高な舞台だからこそ、隠しきれずに出てくる人間力。
4人と、その舞台に関わる全ての方々全員での、決勝に見合う、「人生のぶつかり合い」を楽しみにしています。よろしくお願いします。
Aリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計
1 新谷 翔平 ▲ 30.9 62.8 62.0 59.6 ▲ 27.8 ▲ 34.1 ▲ 59.8 100.2 23.2 43.1 198.3
2 大和田 篤史 40.3 27.3 ▲ 14.1 37.6 58.4 50.4 11.1 ▲ 47.5 0.5 15.3 179.3
3 小車 祥 ▲ 2.5 18.1 2.2 ▲ 46.7 56.6 39.1 ▲ 18.0 37.9 66.0 ▲ 32.8 119.9
4 中尾 多門 16.7 81.1 ▲ 51.8 ▲ 7.0 41.0 55.1 ▲ 21.6 ▲ 22.9 ▲ 50.3 58.5 98.8
5 西原 亨 1.8 39.7 71.4 61.2 ▲ 52.9 ▲ 15.5 88.2 ▲ 80.5 ▲ 68.6 12.7 57.5
6 青木 胤道 35.8 4.6 21.9 ▲ 5.3 ▲ 35.8 ▲ 20.4 21.2 32.5 16.2 ▲ 25.6 45.1
7 藤原 英司 ▲ 2.7 13.6 19.2 ▲ 13.6 50.1 ▲ 32.7 3.3 8.3 0.1 ▲ 1.1 44.5
8 浜上 文吾 31.6 ▲ 8.8 3.3 ▲ 26.5 ▲ 13.4 ▲ 7.0 ▲ 3.8 24.8 10.9 ▲ 71.1 ▲ 60.0
9 柴田 祐一朗 ▲ 18.0 ▲ 36.3 61.5 ▲ 14.3 46.5 9.7 ▲ 2.6 ▲ 74.6 10.9 ▲ 56.9 ▲ 74.1
10 福田 正道 ▲ 38.1 ▲ 66.9 ▲ 37.5 13.8 10.3 4.7 ▲ 65.8 32.7 24.5 43.8 ▲ 78.5
11 塚本 将之 15.6 ▲ 81.0 ▲ 67.5 ▲ 83.6 ▲ 50.2 0.7 76.9 12.7 6.7 33.3 ▲ 136.4
12 安東 裕允 ▲ 63.9 ▲ 21.9 ▲ 85.3 ▲ 2.2 ▲ 23.5 ▲ 11.7 17.3 ▲ 22.9 ▲ 10.7 ▲ 0.2 ▲ 225.0
13 小川 善章 ▲ 6.7 ▲ 33.3 ▲ 5.3 26.0 ▲ 59.3 ▲ 40.3 ▲ 86.4 ▲ 2.7 ▲ 33.4 ▲ 21.0 ▲ 262.4

決勝進出者 4名   降級者 2名
決勝進出&降級ライン:順位枠内に表示
 
Bリーグレポート:宮崎皓之介
A卓(弘中×服部×宮崎×藤井)
B卓(石原×矢野×菊池×鶴)
C卓(相本×古本×藤岡×陣野×福田)
D卓(伊東×下山×安永×山本×氷室)
これまで長い戦いを繰り広げてきた九州リーグも残すところあと1節となった。
ここまでの戦いで皆がいろんな事を感じたに違いないだろう。今期に手ごたえを感じた者はその感覚を大事にするだろうし、思うような結果が得られてない者は悔しさを糧に更なる向上を目指すだろう。
各自、様々な思いを胸にリーグ戦に臨んでのではないだろうか。
そして自分は、九州Aリーグに昇級するため、今回は絶対に負けられない。
これまでにない緊張があったことは今でも覚えている。
初めに今回の自分と同卓する方の紹介をしていきたいと思う。
なお最終節の卓組はポイント上位者より4名ずつ割り振られる。
まずは暫定2位の服部である。
私の知る服部は麻雀の引き出しが多い器用な人のイメージで、安定感に優れているタイプ。
第4節でもポイントを伸ばして暫定2位となる。
次に暫定3位、弘中。
弘中はテスト生でありながらも力強い麻雀の持ち主であり、今期も自分の良さを最大限活かしながらここまで進んできた印象。自分は同卓した際、弘中の果敢な攻めによく苦しめられた。
最後に紹介するのは暫定4位、一般参加の藤井さん。
藤井さんとは何度か同卓させていただいたが、自分の印象は思い切りの良い打ち手である。
仕掛けや捌きの巧みさは目を見張るものがあり、それを支えている的確な読みは藤井さんの良さなのだろう。
同卓者の紹介は以上である。
今回も一切気の抜けないメンバーであり、各々に良さがあるため今日も苦労するだろうと思ったことを覚えている。
今から対局内容について触れたいと思う。1回戦は藤井さんの良さが光った半荘になった。
東1局の親の弘中より、ドラの暗槓が入るも藤井さんがかわし、南1局には北家の藤井さんがヤミで弘中より以下のアガリ。
二万四万五万五万五万六万七万八万九万九万北北北  ロン三万  ドラ二万
このアガリが効き、藤井さんは1回戦見事トップとなる。
逆に弘中は1人沈みになってしまい、苦しい立ち上がりとなった。
1回戦ポイント
藤井:+20.5P 宮崎:+9.1P 服部:+2.4P 弘中:▲32.0P
2回戦、ここで自分に大物手が入る。南1局、西家で、
一索一索二索二索二索三索四索五索六索七索  チー八索 左向き七索 上向き九索 上向き  ドラ一索
高めのドラなら倍満であるこの手、ポイントリードができる限り欲しい自分にとっては、何としても決めたいが藤井さんよりリーチが入る。とてつもない緊張が自分を襲ったが、軍配は自分にあがった。藤井さんより五索を出アガリ、12,000を得る。このアガリが響き2回戦は自分がトップとなった。
2回戦ポイント
宮崎:+24.3P 弘中:+16.3P 服部:▲9.7P 藤井:▲30.9P
3回戦を制したのは弘中。ここまで自分の麻雀を打たせてもらってない印象だったが、3回戦には普段の力強い麻雀が見られトップを勝ち取る。逆に苦しい立場となったのは服部。これまで弘中と藤井さんに巧みに打たれ、思うようにアガリをさせてもらえない印象を受けた。そして九州Bリーグは泣いても笑っても残すところ1半荘となった。
3回戦ポイント
弘中:+17.4P 藤井:+6.3P 宮崎:▲7.1P 服部:▲17.6P
最終戦である4回戦、ここで遂に我慢を続けてきた服部が会心のアガリを決める。
東4局南家、親の現物待ちであるタンピンドラ2を自分よりアガリ、続く南1局には先制の親リーチを掛ける。そのときの服部の気迫は凄まじく、リーグ戦に対する思いが詰まったリーチだったのだろう。
このリーチに待ったをかけるのは藤井さん。
中をリーチ前にポンしていた形から、リーチ後に2つ仕掛けて服部より以下の形でアガリを決める。
五筒六筒七筒白  ポン発発発  チー一筒 左向き二筒 上向き三筒 上向き  ポン中中中  ロン白  ドラ五筒
親のリーチに対して果敢に攻めた藤井さんが、見事12,000をアガリこの半荘で大きなリードを得る。
この後も自分は藤井さんに苦しめられるも逃げ切り、長い戦いが終わった。
4回戦ポイント
藤井:+35.2P 宮崎:▲2.2P 服部:▲12.1P 弘中:▲21.0P
ここからは、自分の感想というよりも、Aリーグに昇級するにあたっての抱負を、この場を借りて書きたいと思う。
自分が最終節で思ったことは、今までのリーグ戦で一番、自分の卓に観戦に来られる方が多かったことだ。
これまでの自分は、人に麻雀を観られる機会が少なく、あまり意識したことがなかった。
しかし、これから自分が九州Aリーグに参加していくことで、今までより多くの方に麻雀を観ていただくことになるのだろう。その際、見苦しい態度や根拠のない打牌をして、観戦される方を失望させることのないように、これまで以上気を引き締めて麻雀に臨んで行きたいと思う。
Bリーグ

順位 名前 プロ/一般 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 宮崎 皓之介 プロ 49.9 33.2 18.6 82.1 24.2 208.0
2 藤井 崇勝 一般 60.4 23.1 21.6 ▲ 12.3 31.1 123.9
3 弘中 栄司 テスト生 15.0 44.5 36.6 20.5 ▲ 19.3 97.3
4 服部 学 プロ 25.2 8.5 44.2 43.8 ▲ 37.0 84.7
5 石原 忠道 一般 ▲ 8.6 ▲ 34.6 9.1 85.7 17.1 68.7
6 菊池 豪 プロ 84.8 ▲ 75.6 96.5 ▲ 67.7 8.8 46.8
7 鶴 浩昭 プロ ▲ 45.7 60.6 ▲ 21.1 39.1 ▲ 16.3 16.6
8 古本 和宏 プロ 86.2 41.8 ▲ 22.8 ▲ 112.0 5.1 ▲ 1.7
9 藤岡 治之 プロ 19.8 73.0 ▲ 100.0 ▲ 41.9 43.6 ▲ 5.5
10 矢野 拓郎 プロ ▲ 60.9 30.5 ▲ 13.3 41.7 ▲ 10.6 ▲ 12.6
11 相本 長武 一般 9.7 ▲ 22.9 14.3 ▲ 3.2 ▲ 47.2 ▲ 49.3
12 伊東 宏倫 プロ ▲ 59.8 ▲ 100.0 ▲ 20.9 67.5 41.3 ▲ 71.9
13 陣野 良貴 プロ ▲ 39.0 ▲ 35.5 25.9 ▲ 57.9 11.8 ▲ 94.7
14 安永 敏郎 一般 ▲ 79.9 ▲ 59.6 ▲ 25.6 9.4 54.0 ▲ 101.7
15 福田 譲二 プロ ▲ 59.3 ▲ 30.6 5.6 ▲ 23.6 ▲ 13.3 ▲ 121.2
16 氷室 哀華 プロ ▲ 29.4 7.3 ▲ 86.1 ▲ 53.4 ▲ 8.8 ▲ 170.4
17 山本 江利香 プロ ▲ 26.3 ▲ 108.1 ▲ 3.7 ▲ 18.8 ▲ 22.8 ▲ 179.7
18 下山 哲也 プロ 54.9 1.9 ▲ 52.6 ▲ 150.0 ▲ 63.7 ▲ 209.5
19 川崎 行広 プロ ▲ 100.0 21.5 ▲ 48.3 ▲ 100.0 ▲ 100.0 ▲ 326.8

昇級者 2名   降級者 5名
昇級&降級ライン:順位枠内に表示
前期成績はこちら
 
Cリーグレポート:進栄二
A卓(進×樋口×松本×吉田)
B卓(榎田×濱田×西川×福嶋)
C卓(柴田×佐藤×馬場×水町×松尾)
D卓(高野×大渕×永井×友保×田中)
E卓(山本×河野みのり×北島×高末×河野まや)
2014年、新しい年を迎えて雪のちらつく寒さの厳しい1月の折り、九州プロリーグ最終節が行われた。
今年初の公式戦であると同時に締めくくりでもある。皆さまざまな思いを胸に挑んだことだろう。
外の寒さとは対称的に会場は熱気に満ちていた。
今回のレポートは、私の現在所属するCリーグ決勝卓の自戦記である。
最終節の組み合わせは前節終了時のポイントで決まる。
A卓(1位~4位)
松本:+122.9P 樋口:+109.7P 吉田:+99.2P 進:+80.1P
となった。今期のCリーグ昇級枠は6名、4位~8位までは40ポイント差の間にひしめく大混戦となっていた。
おそらく上位の松本、樋口、吉田は優勝が目の前に見える位置ではあるが、昇級を前提としてトータル順位を意識した戦いをしてくるだろう。
一方、私の立ち位置は昇級ボーダーで、いつも以上に厳しい戦いを強いられるだろう。
それぞれの思惑が交差するなか負けられない戦いが始まった。
1回戦。大きな点棒移動はなく均衡したまま迎えたオーラスで、私は2,000・4,000をアガリトップを取った。
トータルポイントは以下となった。
松本:+132.8P 樋口:+90.7P 吉田:+89.6P 進:+98.8P
続く2回戦。南1局の樋口の親番で先手を取ったのは私。8巡目のリーチは以下の手牌。
二万三万四万五万六万七万二索二索七索八索二筒三筒四筒  リーチ  ドラ七索
しかし、アガれる雰囲気はなく、流局かと思われた18巡目、ヤミテンに構えていた樋口から4,000オールの声があがった。このアガリをものにした樋口が1人浮きのトップを取り、2回戦終了時のポイントは以下の通りとなり私にとって厳しい状況となった。
松本:+123.4P 樋口:+119.5P 吉田:+88.4P 進:+80.6P
3回戦、アップテンポで進んで行く局。軽いアガリで樋口、吉田がポイントを積み重ねていた。
そして、浮上のきっかけをつかめずに迎えたオーラス。
24,000点の3着目で最後の親番を迎えた私、絶対的に落とせない親番で得た配牌は以下。
二万四万七万八万二索四索七索九索三筒四筒九筒西北白  ドラ四筒
かなり苦しく思われたが、順調なツモをみせ9巡目に以下のテンパイ。
六万七万八万二索三索四索七索七索三筒四筒五筒六筒七筒  リーチ
そして11巡目。あっさり五筒を引き当てた。このアガリで何かが変わったかのように、私は5本場まで積み1人浮きのトップ。3回戦終了時のトータルポイントは以下の通りとなり、優勝、昇級争いは最終戦までもつれることとなった。
松本:+103.8P 樋口:+115.7P 吉田:+76.9P 進:+115.5P
そして迎えた4回戦。東3局。好配牌を得た私の5巡目のリーチは以下の手牌。
五万五万六万六万七万七万八万八万三索四索五索六索七索  リーチ  ドラ八万
渾身のリーチであったが、12巡目に樋口が300・500をツモアガリかわされる。
続く東4局で親番を迎えた私に再び手が入る。配牌は以下。
九万九万九万二索七索九索二筒三筒四筒東東白白白
ダブリーを選択せずに手変わりに備えた私は、3巡目に打たれた東を仕掛けた後、6巡目の手牌が下記。
七万九万九万九万二筒三筒四筒白白白  ポン東東東  ドラ四万
松本さんから安目の7,700をロンアガリする。次局2,600は2,700オールをツモアガリ、私はゲームを優位に進めた。そしてオーラスを迎えて以下の点棒状況。
()内はこのまま終了したときのトータルポイント。
進45,100(+134.6P)
樋口22,300(+104.0P)
松本20,100(+85.9P)
吉田32.400(+83.3P)
運命を決めるオーラスは、まず私が吉田から4,800ロンアガリする。
続く1本場で、吉田が意地の2,000・3,900は2,100・4,000をツモりゲームは幕を閉じた。
私は最終戦をトップで飾りCリーグ優勝とBリーグ昇級を手にすることができた。
ひとつの戦いを終えたが、戦いはこれからも続いていく。来期に向けて日々精進して行きたいと思う。
Cリーグ

順位 名前 プロ/一般 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 進 栄二 プロ 14.4 29.5 34.3 1.9 59.3 139.4
2 福嶋 千春 テスト生 ▲ 23.3 28.4 56.9 9.7 31.7 103.4
3 樋口 徹 プロ 23.6 29.1 12.7 44.3 ▲ 7.7 102.0
4 柴田 祐輔 テスト生 14.3 1.2 46.0 ▲ 17.7 55.0 98.8
5 吉田 彩乃 テスト生 43.9 38.7 ▲ 8.8 25.4 ▲ 12.5 86.7
6 松本 路也 一般 55.7 ▲ 27.1 109.6 ▲ 15.3 ▲ 39.1 83.8
7 佐藤 健治 プロ 50.9 ▲ 15.0 ▲ 0.9 6.7 38.8 80.5
8 榎田 賢二郎 プロ ▲ 28.1 20.8 12.0 47.9 14.5 67.1
9 松尾 樹宏 プロ ▲ 36.9 94.5 ▲ 23.3 13.8 12.6 60.7
10 西川 舞 プロ 40.2 10.5 ▲ 24.5 50.5 ▲ 31.6 45.1
11 濱田 貴幸 一般 ▲ 35.0 8.7 26.9 48.7 ▲ 14.6 34.7
12 馬場 貴洋 テスト生 ▲ 44.4 ▲ 12.9 60.9 25.8 ▲ 26.8 2.6
13 大渕 俊介 テスト生 ▲ 10.8 23.7 ▲ 27.8 ▲ 41.8 54.3 ▲ 2.4
14 高野 翔太 テスト生 ▲ 54.5 109.6 ▲ 39.9 ▲ 46.9 ▲ 3.0 ▲ 34.7
15 山本 秋桜里 プロ ▲ 10.4 ▲ 100.0 ▲ 63.2 40.1 95.6 ▲ 37.9
16 永井 勝晴 テスト生 24.6 ▲ 28.0 ▲ 28.9 ▲ 42.6 10.9 ▲ 64.0
17 水町 慎一 プロ 0.0 ▲ 31.7 36.1 ▲ 12.8 ▲ 80.6 ▲ 89.0
18 高末 丈永 一般 ▲ 17.4 ▲ 79.2 ▲ 10.3 ▲ 35.1 42.2 ▲ 99.8
19 友保 美香里 プロ ▲ 25.5 ▲ 67.9 ▲ 21.0 31.5 ▲ 18.0 ▲ 100.9
20 田中 悠紀夫 テスト生 ▲ 38.0 ▲ 16.9 ▲ 100.0 52.9 ▲ 46.2 ▲ 148.2
21 河野 みのり プロ 4.9 ▲ 100.0 ▲ 26.5 ▲ 16.0 ▲ 14.2 ▲ 151.8
22 藤瀬 恒介 一般 3.6 ▲ 39.2 3.9 ▲ 29.9 ▲ 100.0 ▲ 161.6
23 公文 寛明 一般 ▲ 54.3 ▲ 6.2 ▲ 1.0 ▲ 22.4 ▲ 100.0 ▲ 183.9
24 河野 まや テスト生 ▲ 15.0 ▲ 54.2 ▲ 33.0 ▲ 65.4 ▲ 30.3 ▲ 197.9
25 北島 勇輝 プロ ▲ 22.1 ▲ 12.5 ▲ 5.9 ▲ 100.0 ▲ 93.3 ▲ 233.8
26 久保 真輝 一般 ▲ 12.4 4.1 ▲ 85.3 ▲ 57.3 ▲ 100.0 ▲ 250.9

昇級者 6名
昇級&降級ライン:順位枠内に表示
前期成績はこちら

第11期プロクイーン決定戦優勝特別インタビュー:二階堂 瑠美

『天衣無縫』
天人の衣服には縫い目のあとがないこと、転じて、技巧のあとが見えず自然であって、性格や言動がありのままで飾り気のないこと。しかも完全無欠で美しい様。

なんて綺麗で素晴らしい言葉でしょうか。
皆様は、天衣無縫と聞いて何を、誰を思い浮かべますか?

今回は、天衣無縫。
そんな異名を持ち、その言葉が本当にピタリと当てはまる
二階堂瑠美プロに、私、小笠原奈央が、第11期プロクイーン決定戦の優勝インタビューを兼ねて、
プライベートな事を色々聞いてきましたのでご覧ください。

 

~プロクイーン決定戦でのこと~

小笠原『プロクイーンおめでとうございます。プロクイーン決定戦に向けてどんな取り組みをされましたか?』
瑠美 『対戦相手に攻撃型が多いから、これは殴り合いになるなーって思ったんだよね(笑)
だから無駄に恐れない様にしようとか、Bルールの調整セットを沢山してもらって当日に臨んだよ。』

11年間、プロクイーンの予選には参加はしていたが、女性同士の戦いは少し苦手ということもあり、予選で敗退敗退・・・と、プロクイーンとの相性が悪かった瑠美プロ。
そんな中、今回決定戦まで勝ち進んだが、「初日も2日目も自分の日だとは感じていなかった。でも最後まで諦める気持ちなんて一切無かった。」と優勝への熱い気持ちを語ってくれました。

小笠原『最初の抜け番を選んだ理由を教えて下さい』
※プロクイーン決定戦では10回戦終了時まで5名で争うので、1人一度抜け番というものがあります。
瑠美 『私、最初って頭が起きていないっていうか、麻雀脳になりきれていないから・・・
まずは他4名の戦い方や今日の調子みたいなのも見たかったしね。』

プロクイーン決定戦最終戦。
瑠美プロがトータルトップ目になるが、一番意識を置いていたという和久津昌プロが、
南1の親番で47,300点持ちのトップ目に立ち、瑠美プロとトータル7,700点差まで追い上げる。

小笠原『南1局の和久津プロの親番で、僅か7,700点差まで追い上げられましたが、その時の心境など教えて下さい』
瑠美 『最終戦もトップを取る気満々だったんだ。自分で動いていかないと、自分で変えていかないと優勝は勝ち取れないと思ったから。和久津プロの親番もここを流せば!!って自分から闘いにいったの。』

その時の局がこちら。

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南をツモアガリ1,300・2,600の点数以上の大きなアガリとなった。

小笠原『優勝を感じた局はどこですか??』
瑠美 『最終戦の南2局かな。途中まで、ここはペン三索でリーチかな??とか考えていたら面前で仕上がっちゃって、これアガったら優勝出来るかも!!って感じちゃったよね。』

その時の局がこちら

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瑠美プロと言えば三色。
その大好きな綺麗な手が出来上がり、豊後葵プロから高めの跳満を出アガった。

「ここで正直気持ちは少し楽になったよね。」と瑠美プロ。
オーラス、豊後葵プロの1人テンパイでプロクイーンは幕を閉じ、
第11期プロクイーンは二階堂瑠美プロとなった。

「今回は勝つための麻雀をした。勝ったのは本当に嬉しいの。周りからもやっと勝ってくれたね!!って喜んでもらえて、恩返しが少しできたかなって。ただ、自分らしくは無かったなって思うんだよね。対応させられたなーって。優勝したからと言って、これは過程であって、自分らしく打って勝つためには!!っていう課題が出来たよ。決勝戦って楽しいね!麻雀って、本当楽しい!!」と飾りっ気のない無邪気な笑顔で語ってくれました。

決勝戦の細かい内容は連盟ホームページ内にある白鳥翔プロのプロクイーン観戦記を見て頂くとして・・・(笑)

決勝初日  観戦記はこちら

決勝最終日 観戦記はこちら

 

 

それでは皆様お待ちかねのプライベートを聞いて行きましょう!!!!

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小笠原『異名「天衣無縫」は気に入っていますか??』
瑠美 『気に入るも何も素晴らしすぎる言葉で…えぇ気に入っています(笑)でも、そろそろ年齢的に二階堂亜樹の姉 二階堂瑠美でいいんじゃないかなって思うんだけどねー。年上の人からも、いつもお姉ちゃん!お姉ちゃん!って、言われるし。ははは』
小笠原『いえ、ピッタリなので変えないでください。瑠美さんは10年以上麻雀プロとして活動をしているわけですが、職業病とかってありますか??』
瑠美 『寝ても覚めても麻雀の事をずっと考えてるね。数字の並びとか見ると、あぁこれ何シャンテンだ。とか考えちゃうし。信号は赤では絶対渡らない、募金はしようとか、日頃の行いが麻雀に影響するって思ったり。絶対に見えない部分までをも考えたくて・・・とりあえず考えすぎちゃうの!!(笑)』
小笠原『そんな瑠美さんが、麻雀プロとして心掛けていることはなんですか?』
瑠美 『常に人の目を気にする事かな?誰も見てないから良いっていうのではなくて、自分が見ているでしょ?だから、自分が恥ずかしくない麻雀を常に打っているよ。マナー面もそうだよね。麻雀プロとして麻雀は楽しいもの!面白いものだよー。って普及させていくためには、4人で麻雀ってやるものだから、自分は勿論、同卓している人に不快感を与えるような行動は、その人の為にも注意するんだ。
それも麻雀プロの仕事だと思うの。』

そんな瑠美さんは・・・

・昔の夢は、声優、俳優
・中学時代は演劇部に所属し、主役も務める
・人前に出るのはそこまで緊張しない
・読書や、ナンプレなどのパズルゲームが大好き
・瑠美さんの半分は優しさで出来ている
なぜなら・・・
・人類皆幸せであってほしいと願う
・人と向き合うことを諦めない
・落ちているゴミとか拾っちゃう。もちろんゴミ箱へ
・席は絶対譲る。でも、相手に気使わせないように立ち去る
・気を使われていると悟られたら、気を使う意味は無くなってしまうから
・ただ、妊婦さんは分かりづらく、立ち去ってから、よく見たら若い男の人だったというアクシデントも
・ただ、本に集中しすぎると電車でも3駅程乗り過ごすお茶目さ
・集中力半端ない
・得意なのは無駄遣い!時間もお金も(笑)
・最近も、恒例の女流修学旅行の為にパジャマを2つ購入。結構荷物嵩張る
・でも、自分が無駄だと思うことをするのは嫌い
・すき焼き、焼肉、鰻、パスタが好き
・特に五右衛門が大好き
・三麻も実は大好き
・ただ、やはりAルールには敵わない
・子供も大好き
・知らない子供によく話しかけて、亜樹さんに怒られる
・姪っ子が可愛すぎる。ベビー用品を貢いじゃってます
・周りには男っぽい、おじさんっぽいと昔から言われる
・服は綿に限る!!!

私の最初の瑠美さんの勝手なイメージは、TVでよく見ていた人だし、タイトル戦などでフロアが一緒になった時も、いつも多くの人々に囲まれていて、近づきにくい存在で、クールな印象を受けました。
ただ、麻雀中の瑠美さんは一段と輝いていて、誰よりも表情が豊かで、自分も対局中なのに惹きつけられたのを覚えています。

瑠美さんとは、今回のインタビューで初めてちゃんとお話ができ、人間二階堂瑠美の人柄、考え方、世界観に惹きつけられ、あっという間に2時間という時間が経過していました。
この人見知りの私が・・・(笑)

小笠原『今年のカレンダーについて聞かせて下さい』
瑠美 『エンジェル・デビルをイメージしたんです。亜樹ちゃんと2人で両パターン実は撮ったんだけど、悪戯っぽい表情でとカメラマンさんに言われて、普段したことないから、かなり困ったの。自分のあんまり見慣れない顔だから違和感あるけど、皆が良いね!って言ってくれるし、全体的なイメージもとても気に入っている!!』

そんな2014連盟カレンダーはこちら!!!

コナミスタイルはこちら

あとあと、瑠美さんをもっと知りたいと思い、心理テストもやって頂きました。
良かったら皆様もやってみて下さい。

1.次のように紙に図形を4つ書いてください。

mas22

2.4つの図形を用いて、それぞれに自由に絵を描き込んでください。

3:絵を描き終わったら、それぞれの絵をあらわす形容詞を書き込んでください。(~しい、~な、といった、後に名詞が続く言葉が良いです)

”3”でつけた形容詞に、次の言葉をつけるだけで、アナタの事がわかるんです♪

ではでは結果発表~

mas22

皆様はどんな結果になりましたか??

「絵苦手なんだよねー!!」と言いながら描いてくれた瑠美さんの回答は・・・

じゃじゃん!!!!

mas22

瑠美さんは
・周りから、仲むつまじいと思われている。
・自分の事を柔らかいと感じている
・温かい仕事だと感じている
・難しい人生だと感じている

ふむふむふむ。
「当たっているかもー♪皆にもやってみる!!」と楽しんでくれて良かったです。

私事ですが、プロになって間もなく丸2年。
2年という短い?期間ですが、麻雀の奥深さ・難しさに魅了される反面、プロとして人前に出る以上、こうでなくては・・・と思う気持ちと、そこに追いつかない自分の実力、成長が見えない甘い自分がもどかしく、何度か心が折れそうになったことがあります。
次の質問はトッププロとして走り続け、麻雀を世に広めてきた瑠美さんにどうしても聞いてみたかったことです。

小笠原『プロをやっていて、心が折れたり、辞めたい!!って思ったことはないですか??』
瑠美 『元々でっかい山に挑んでいるのは解っていたし、とにかく麻雀の事を知りたかったからプロになって、今でも変わらず、麻雀に対して常に好奇心があるし楽しいの。常に勝つことが出来ないから皆魅了されるんだよ。そこが楽しいんだよ。だから、そう思ったことは一度もないね!!プロになって10年以上が経つけど、まだまだ勉強することは、いっぱいある。そう思わなくなったら、それは私が麻雀プロを辞める時だと思う。』

麻雀に対する軸がぶれず、曖昧さがない凛とした姿勢が瑠美さんの言葉から感じ取れました。
普段の無邪気な仕草、気遣いのある優しい話し方の奥にあるもの、それは進む道に対する瑠美さんの覚悟、麻雀をこよなく愛する気持ち、プロとしてあるべき姿でした。

「幸せの一本棒を取ると辛いという字になります。
それは誰かの幸せの棒を一本奪って自分が幸せになるってことでしょ??」

そんな話を二階堂姉妹で語り合ったそうです。
「その棒をもう一本増やすことは出来ないのだろうか??
皆が幸せになる道があるんではないだろうか??」

綺麗ごと何かではなく、それを考え常に人と向き合うことを諦めないのが二階堂瑠美。
卓上でも、プロとしてエンターテイーナーとしての気持ちを忘れず、いつでも魅了させてくれるのが二階堂瑠美。
この方にどれだけの多くの人が魅了され、心を動かされたことでしょう。
まさに天衣無縫。
いつまでもその無邪気で飾りっ気のない笑顔で多くの人を魅了し続けてください。

最後に瑠美プロからファンの方へ愛のメッセージです。

瑠美『最近私を知った方もいれば、昔から応援してくれている方もいて、今現在私がこうやって活動出来ているのは全て応援して下さる皆様のおかげです。本当に、ありがとうございます。二階堂姉妹を、日本プロ麻雀連盟を、麻雀を愛してくれてすごく嬉しいです。これからも麻雀を、麻雀に携わる全ての人を応援してください!!宜しくお願いします!!!!』

mas22

最後まで読んでいただきありがとうございました。
少しでも瑠美さんの愛が皆様に伝われば嬉しく思います。

瑠美さん・・・

プロクイーン優勝本当に、おめでとうございます!!!!

mas22
カラオケルームにて瑠美さんと私

日本プロ麻雀連盟
小笠原奈央

プロ雀士インタビュー/第11期プロクイーン決定戦優勝特別インタビュー:二階堂 瑠美

『天衣無縫』
天人の衣服には縫い目のあとがないこと、転じて、技巧のあとが見えず自然であって、性格や言動がありのままで飾り気のないこと。しかも完全無欠で美しい様。
なんて綺麗で素晴らしい言葉でしょうか。
皆様は、天衣無縫と聞いて何を、誰を思い浮かべますか?
今回は、天衣無縫。
そんな異名を持ち、その言葉が本当にピタリと当てはまる
二階堂瑠美プロに、私、小笠原奈央が、第11期プロクイーン決定戦の優勝インタビューを兼ねて、
プライベートな事を色々聞いてきましたのでご覧ください。
 
~プロクイーン決定戦でのこと~
小笠原『プロクイーンおめでとうございます。プロクイーン決定戦に向けてどんな取り組みをされましたか?』
瑠美 『対戦相手に攻撃型が多いから、これは殴り合いになるなーって思ったんだよね(笑)
だから無駄に恐れない様にしようとか、Bルールの調整セットを沢山してもらって当日に臨んだよ。』

11年間、プロクイーンの予選には参加はしていたが、女性同士の戦いは少し苦手ということもあり、予選で敗退敗退・・・と、プロクイーンとの相性が悪かった瑠美プロ。
そんな中、今回決定戦まで勝ち進んだが、「初日も2日目も自分の日だとは感じていなかった。でも最後まで諦める気持ちなんて一切無かった。」と優勝への熱い気持ちを語ってくれました。
小笠原『最初の抜け番を選んだ理由を教えて下さい』
※プロクイーン決定戦では10回戦終了時まで5名で争うので、1人一度抜け番というものがあります。
瑠美 『私、最初って頭が起きていないっていうか、麻雀脳になりきれていないから・・・
まずは他4名の戦い方や今日の調子みたいなのも見たかったしね。』

プロクイーン決定戦最終戦。
瑠美プロがトータルトップ目になるが、一番意識を置いていたという和久津昌プロが、
南1の親番で47,300点持ちのトップ目に立ち、瑠美プロとトータル7,700点差まで追い上げる。
小笠原『南1局の和久津プロの親番で、僅か7,700点差まで追い上げられましたが、その時の心境など教えて下さい』
瑠美 『最終戦もトップを取る気満々だったんだ。自分で動いていかないと、自分で変えていかないと優勝は勝ち取れないと思ったから。和久津プロの親番もここを流せば!!って自分から闘いにいったの。』
その時の局がこちら。
mas22
南をツモアガリ1,300・2,600の点数以上の大きなアガリとなった。
小笠原『優勝を感じた局はどこですか??』
瑠美 『最終戦の南2局かな。途中まで、ここはペン三索でリーチかな??とか考えていたら面前で仕上がっちゃって、これアガったら優勝出来るかも!!って感じちゃったよね。』
その時の局がこちら
mas22
瑠美プロと言えば三色。
その大好きな綺麗な手が出来上がり、豊後葵プロから高めの跳満を出アガった。
「ここで正直気持ちは少し楽になったよね。」と瑠美プロ。
オーラス、豊後葵プロの1人テンパイでプロクイーンは幕を閉じ、
第11期プロクイーンは二階堂瑠美プロとなった。
「今回は勝つための麻雀をした。勝ったのは本当に嬉しいの。周りからもやっと勝ってくれたね!!って喜んでもらえて、恩返しが少しできたかなって。ただ、自分らしくは無かったなって思うんだよね。対応させられたなーって。優勝したからと言って、これは過程であって、自分らしく打って勝つためには!!っていう課題が出来たよ。決勝戦って楽しいね!麻雀って、本当楽しい!!」と飾りっ気のない無邪気な笑顔で語ってくれました。
決勝戦の細かい内容は連盟ホームページ内にある白鳥翔プロのプロクイーン観戦記を見て頂くとして・・・(笑)
決勝初日  観戦記はこちら
決勝最終日 観戦記はこちら
 
 
それでは皆様お待ちかねのプライベートを聞いて行きましょう!!!!
mas22
小笠原『異名「天衣無縫」は気に入っていますか??』
瑠美 『気に入るも何も素晴らしすぎる言葉で…えぇ気に入っています(笑)でも、そろそろ年齢的に二階堂亜樹の姉 二階堂瑠美でいいんじゃないかなって思うんだけどねー。年上の人からも、いつもお姉ちゃん!お姉ちゃん!って、言われるし。ははは』
小笠原『いえ、ピッタリなので変えないでください。瑠美さんは10年以上麻雀プロとして活動をしているわけですが、職業病とかってありますか??』
瑠美 『寝ても覚めても麻雀の事をずっと考えてるね。数字の並びとか見ると、あぁこれ何シャンテンだ。とか考えちゃうし。信号は赤では絶対渡らない、募金はしようとか、日頃の行いが麻雀に影響するって思ったり。絶対に見えない部分までをも考えたくて・・・とりあえず考えすぎちゃうの!!(笑)』
小笠原『そんな瑠美さんが、麻雀プロとして心掛けていることはなんですか?』
瑠美 『常に人の目を気にする事かな?誰も見てないから良いっていうのではなくて、自分が見ているでしょ?だから、自分が恥ずかしくない麻雀を常に打っているよ。マナー面もそうだよね。麻雀プロとして麻雀は楽しいもの!面白いものだよー。って普及させていくためには、4人で麻雀ってやるものだから、自分は勿論、同卓している人に不快感を与えるような行動は、その人の為にも注意するんだ。
それも麻雀プロの仕事だと思うの。』

そんな瑠美さんは・・・
・昔の夢は、声優、俳優
・中学時代は演劇部に所属し、主役も務める
・人前に出るのはそこまで緊張しない
・読書や、ナンプレなどのパズルゲームが大好き
・瑠美さんの半分は優しさで出来ている
なぜなら・・・
・人類皆幸せであってほしいと願う
・人と向き合うことを諦めない
・落ちているゴミとか拾っちゃう。もちろんゴミ箱へ
・席は絶対譲る。でも、相手に気使わせないように立ち去る
・気を使われていると悟られたら、気を使う意味は無くなってしまうから
・ただ、妊婦さんは分かりづらく、立ち去ってから、よく見たら若い男の人だったというアクシデントも
・ただ、本に集中しすぎると電車でも3駅程乗り過ごすお茶目さ
・集中力半端ない
・得意なのは無駄遣い!時間もお金も(笑)
・最近も、恒例の女流修学旅行の為にパジャマを2つ購入。結構荷物嵩張る
・でも、自分が無駄だと思うことをするのは嫌い
・すき焼き、焼肉、鰻、パスタが好き
・特に五右衛門が大好き
・三麻も実は大好き
・ただ、やはりAルールには敵わない
・子供も大好き
・知らない子供によく話しかけて、亜樹さんに怒られる
・姪っ子が可愛すぎる。ベビー用品を貢いじゃってます
・周りには男っぽい、おじさんっぽいと昔から言われる
・服は綿に限る!!!
私の最初の瑠美さんの勝手なイメージは、TVでよく見ていた人だし、タイトル戦などでフロアが一緒になった時も、いつも多くの人々に囲まれていて、近づきにくい存在で、クールな印象を受けました。
ただ、麻雀中の瑠美さんは一段と輝いていて、誰よりも表情が豊かで、自分も対局中なのに惹きつけられたのを覚えています。
瑠美さんとは、今回のインタビューで初めてちゃんとお話ができ、人間二階堂瑠美の人柄、考え方、世界観に惹きつけられ、あっという間に2時間という時間が経過していました。
この人見知りの私が・・・(笑)
小笠原『今年のカレンダーについて聞かせて下さい』
瑠美 『エンジェル・デビルをイメージしたんです。亜樹ちゃんと2人で両パターン実は撮ったんだけど、悪戯っぽい表情でとカメラマンさんに言われて、普段したことないから、かなり困ったの。自分のあんまり見慣れない顔だから違和感あるけど、皆が良いね!って言ってくれるし、全体的なイメージもとても気に入っている!!』
そんな2014連盟カレンダーはこちら!!!
コナミスタイルはこちら
あとあと、瑠美さんをもっと知りたいと思い、心理テストもやって頂きました。
良かったら皆様もやってみて下さい。
1.次のように紙に図形を4つ書いてください。
mas22
2.4つの図形を用いて、それぞれに自由に絵を描き込んでください。
3:絵を描き終わったら、それぞれの絵をあらわす形容詞を書き込んでください。(~しい、~な、といった、後に名詞が続く言葉が良いです)
”3”でつけた形容詞に、次の言葉をつけるだけで、アナタの事がわかるんです♪
ではでは結果発表~
mas22
皆様はどんな結果になりましたか??
「絵苦手なんだよねー!!」と言いながら描いてくれた瑠美さんの回答は・・・
じゃじゃん!!!!
mas22
瑠美さんは
・周りから、仲むつまじいと思われている。
・自分の事を柔らかいと感じている
・温かい仕事だと感じている
・難しい人生だと感じている
ふむふむふむ。
「当たっているかもー♪皆にもやってみる!!」と楽しんでくれて良かったです。
私事ですが、プロになって間もなく丸2年。
2年という短い?期間ですが、麻雀の奥深さ・難しさに魅了される反面、プロとして人前に出る以上、こうでなくては・・・と思う気持ちと、そこに追いつかない自分の実力、成長が見えない甘い自分がもどかしく、何度か心が折れそうになったことがあります。
次の質問はトッププロとして走り続け、麻雀を世に広めてきた瑠美さんにどうしても聞いてみたかったことです。
小笠原『プロをやっていて、心が折れたり、辞めたい!!って思ったことはないですか??』
瑠美 『元々でっかい山に挑んでいるのは解っていたし、とにかく麻雀の事を知りたかったからプロになって、今でも変わらず、麻雀に対して常に好奇心があるし楽しいの。常に勝つことが出来ないから皆魅了されるんだよ。そこが楽しいんだよ。だから、そう思ったことは一度もないね!!プロになって10年以上が経つけど、まだまだ勉強することは、いっぱいある。そう思わなくなったら、それは私が麻雀プロを辞める時だと思う。』
麻雀に対する軸がぶれず、曖昧さがない凛とした姿勢が瑠美さんの言葉から感じ取れました。
普段の無邪気な仕草、気遣いのある優しい話し方の奥にあるもの、それは進む道に対する瑠美さんの覚悟、麻雀をこよなく愛する気持ち、プロとしてあるべき姿でした。
「幸せの一本棒を取ると辛いという字になります。
それは誰かの幸せの棒を一本奪って自分が幸せになるってことでしょ??」

そんな話を二階堂姉妹で語り合ったそうです。
「その棒をもう一本増やすことは出来ないのだろうか??
皆が幸せになる道があるんではないだろうか??」

綺麗ごと何かではなく、それを考え常に人と向き合うことを諦めないのが二階堂瑠美。
卓上でも、プロとしてエンターテイーナーとしての気持ちを忘れず、いつでも魅了させてくれるのが二階堂瑠美。
この方にどれだけの多くの人が魅了され、心を動かされたことでしょう。
まさに天衣無縫。
いつまでもその無邪気で飾りっ気のない笑顔で多くの人を魅了し続けてください。
最後に瑠美プロからファンの方へ愛のメッセージです。
瑠美『最近私を知った方もいれば、昔から応援してくれている方もいて、今現在私がこうやって活動出来ているのは全て応援して下さる皆様のおかげです。本当に、ありがとうございます。二階堂姉妹を、日本プロ麻雀連盟を、麻雀を愛してくれてすごく嬉しいです。これからも麻雀を、麻雀に携わる全ての人を応援してください!!宜しくお願いします!!!!』
mas22
最後まで読んでいただきありがとうございました。
少しでも瑠美さんの愛が皆様に伝われば嬉しく思います。
瑠美さん・・・
プロクイーン優勝本当に、おめでとうございます!!!!
mas22
カラオケルームにて瑠美さんと私
日本プロ麻雀連盟
小笠原奈央

第15期特別昇級リーグ 決勝レポート

第15期特別昇級リーグの決勝が、1月20日、四ツ谷の連盟道場にて行われた。
特別昇級リーグとは、力量ある若手の為に作られたリーグ戦で、1年目の新人でも優勝すれば最短4年で鳳凰位に就く事が可能となる。
昨期から、プロリーグ最終節前に決勝が行われる筈だったが、日程の折り合いがつかず、今期はプロリーグ最終節後に行われる事となった。

決勝に残ったのは以下の4名。(ポイントは最終節開始時)
高沢智 25期生 C2リーグ所属 +142.1P

伊藤大輔 24期生 C2リーグ所属 +95.0P

前田洋祐 27期生 D1リーグ所属 +89.7P

柴田吉和 28期生 D1リーグ所属 +66.9P

この4名の中で、プロリーグをプラスで終えて、特別昇級の権利があるのは柴田のみとなってしまった。
しかし、優勝で次回の特別昇級リーグ出場権利を得られるので、4者とも優勝目指して最後まで白熱した戦いを期待したい。

 

1回戦(起家から、前田・柴田・伊藤・高沢)
東1局、起家の前田が開始早々3,900オールのアガリを物にする。

一万一万三万四万五万六万七万七万八万九万  ポン東東東  ツモ八万  ドラ二索

続く1本場は、北家・高沢が2,000・4,000は2,100・4,100のツモアガリ。

四万四万四万八万八万八万五筒六筒八筒八筒  ポン六万 上向き六万 上向き六万 上向き  ツモ七筒  ドラ八万

早くも打撃戦の展開となった。
そして東3局、三色の手替わりを待っていた前田が、ドラの一索をあっさりツモ。

五万六万七万一索一索五索六索七索三筒三筒四筒五筒六筒  ツモ一索  ドラ一索

この2,000・3,900のツモアガリで、前田は相当手応えを感じたであろう。
しかし、流局を挟んで南1局1本場、前田が痛恨の放銃をしてしまう。

一万二万三万五万五万一索三索一筒二筒三筒四筒五筒六筒  リーチ  ロン二索  ドラ二索

アガったのは柴田。親の前田も役牌を1つ仕掛けてテンパイしていただけに仕方ないかもしれないが、この8,300放銃の精神的ダメージは相当大きかっただろう。

次に大きく動いたのが南3局2本場、親の伊藤、6巡目の手牌。

三万三万四万五万五索六索七索八索一筒二筒三筒四筒五筒  ツモ三万  ドラ四万

親だけに八索切りリーチをする打ち手もいるかもしれないが、伊藤の選択は打一筒
メンタンピン三色の跳満、最低でもタンヤオを付けた満貫を狙いに行った一打だ。
4回戦を通して伊藤の雀風は、狙える手役はギリギリまで追い、先手を取られたらオリると一貫していた。
この選択が吉と出て、数巡後ツモ七索でリーチ、そして高めでツモアガリとなった。

三万三万三万四万五万五索六索七索七索八索三筒四筒五筒  リーチ  ツモ六索  ドラ四万

最高形とはならなかったが、この4,000は4,200オールで調子を上げた伊藤が、次局も前田から12,000は12,900をアガリ1回戦は一人浮きトップで終了した。

1回戦成績
伊藤+34.4  高沢▲6.4  前田▲9.9  柴田▲18.1

1回戦終了時
高沢+135.7  伊藤+129.4  前田+79.8  柴田+48.8

 

2回戦(起家から高沢・前田・柴田・伊藤)

1回戦とは打って変わって小場な展開が続き、細かく点棒を積み重ねた柴田がトップとなった。

2回戦成績
柴田+20.8P  高沢+4.7P   前田+2.5P  伊藤▲28.0P

2回戦終了時
高沢+140.4P  伊藤+101.4P   前田+82.3P  柴田+69.6P

 

3回戦(起家から伊藤・柴田・高沢・前田)
東1局は、前田が伊藤から1,300を出アガリ、東2局は柴田1人テンパイ。
続く1本場、親の柴田が配牌で10種10牌だ。トータルトップの高沢とのポイント差は70P以上あるだけに、一発逆転の国士無双を狙うのかと思いきや、なんと流してしまった。打ち上げで本人に聞いてみた所、「11種あったらさすがに狙ったが、国士が嫌いなので流してしまった」との事。

これが結果的に吉と出て、続く2本場では2,600は2,800オール、3本場では2,000は2,900を加点。
そして、南2局の親番ではこの4,000は4,300オールのツモアガリ。

四万五万七万八万九万七索八索九索七筒七筒七筒八筒九筒  ツモ六万 ドラ八筒

役満分とまでは行かなかったが、終わって見れば1人浮き大トップを取り3回戦を終えた。

3回戦成績
柴田+44.7P  前田▲3.9P  高沢▲17.6P   伊藤▲23.2P

3回戦終了時
高沢+122.8P   柴田+114.3P   前田+78.4P  伊藤+78.2P

最終戦を迎え、柴田が一気にポイントを詰めて優勝戦線に名乗りを上げた。高沢とはほぼ着順勝負か!?
対する前田・伊藤は最低でも高沢・柴田を沈めての60,000点以上のトップが条件となってしまった。

 

4回戦(起家から柴田・前田・伊藤・高沢)

東2局1本場、伊藤が好配牌をうまく纏め上げ2,000・3,900は2,100・4,000のツモアガリ。

四索四索四索五索二筒三筒四筒六筒七筒八筒  ポン六万 上向き六万 上向き六万 上向き  ツモ五索  ドラ四索

そして南1局1本場でも2,000・4,000は2,100・4,100のツモアガリ。

六万六万六万五索五索二筒二筒二筒八筒八筒  ポン五万 上向き五万 上向き五万 上向き  ツモ五索  ドラ七筒

伊藤が点棒を50,000点近くまで伸ばす。
南2局は高沢が1,000点で軽く交わし、迎えた南3局。親の伊藤、渾身のリーチ。

四万五万六万六万七万八万六索七索二筒二筒五筒六筒七筒  リーチ  ドラ七万

このリーチに飛び込んでしまったのがまさかの高沢。

一万三万三万四万五万六万七万二索二索五索五索五索八索  ツモ二万

高沢のリーチ宣言牌を捉えた伊藤のロンの発生は、本日一番気合が入っていた。

続く1本場も、高沢が前田に8,000は8,300と連続放銃をしてしまい、オーラスを迎えた点棒状況は以下となった。

柴田22,200 前田29,500 伊藤61,100 高沢7,200

柴田は30,000点を超えれば優勝なので、満貫条件。
前田は役満条件。伊藤はアガれば優勝。高沢は親なのでとにかく連荘するのみだ。

運命のオーラス、親の高沢が仕掛けて以下のテンパイ。

五万五万六万六万六万中中  ポン二万 上向き二万 上向き二万 上向き  ポン六索 上向き六索 上向き六索 上向き  ドラ中

柴田も追いついて、優勝の条件を満たした渾身のリーチ。

三万四万五万五万六万三索四索五索七索七索三筒四筒五筒  リーチ

この時点で四万七万は山に4枚、対する高沢の待ちは中の1枚のみ。
両者ともツモる手に力が入る。
前田・伊藤はすでにベタオリしているので、実質一騎打ちだ。
数巡後、手を開けたのは高沢だった。

五万五万六万六万六万中中  ポン二万 上向き二万 上向き二万 上向き  ポン六索 上向き六索 上向き六索 上向き  ツモ中

この大きな6,000オールで2着に浮上した高沢が、今度は逆に伊藤に条件を押し付けた。
続く1本場、2,600をアガれば優勝の伊藤が必死に手を作るが、最後までテンパイできず高沢の優勝で幕を閉じた。

4回戦成績
伊藤+36.1P  高沢▲5.8P  前田▲10.5P  柴田▲20.8P

最終成績
高沢+117.0P  伊藤+114.3P  柴田+93.5P  前田+67.9P

高沢「決勝戦は守りすぎて、ギリギリまでポイントを詰められてしまいましたが、次回の特昇はもっと余裕をもって打ち、また優勝を狙いたいと思います。」

今回の高沢もそうだが、プロリーグをプラスで終えるという条件が達成できず、特別昇級を逃すというパターンが多い気がする。私もその1人だ(第14期準優勝)。悔しい。

己の実力不足なので致し方ないが、次にこの舞台に立つ時は最低でもプロリーグをプラスで終えて優勝できるように精進していきたいと改めて思った。

特別昇級リーグ 決勝観戦記/第15期特別昇級リーグ 決勝レポート

第15期特別昇級リーグの決勝が、1月20日、四ツ谷の連盟道場にて行われた。
特別昇級リーグとは、力量ある若手の為に作られたリーグ戦で、1年目の新人でも優勝すれば最短4年で鳳凰位に就く事が可能となる。
昨期から、プロリーグ最終節前に決勝が行われる筈だったが、日程の折り合いがつかず、今期はプロリーグ最終節後に行われる事となった。
決勝に残ったのは以下の4名。(ポイントは最終節開始時)
高沢智 25期生 C2リーグ所属 +142.1P
伊藤大輔 24期生 C2リーグ所属 +95.0P
前田洋祐 27期生 D1リーグ所属 +89.7P
柴田吉和 28期生 D1リーグ所属 +66.9P
この4名の中で、プロリーグをプラスで終えて、特別昇級の権利があるのは柴田のみとなってしまった。
しかし、優勝で次回の特別昇級リーグ出場権利を得られるので、4者とも優勝目指して最後まで白熱した戦いを期待したい。
 
1回戦(起家から、前田・柴田・伊藤・高沢)
東1局、起家の前田が開始早々3,900オールのアガリを物にする。
一万一万三万四万五万六万七万七万八万九万  ポン東東東  ツモ八万  ドラ二索
続く1本場は、北家・高沢が2,000・4,000は2,100・4,100のツモアガリ。
四万四万四万八万八万八万五筒六筒八筒八筒  ポン六万 上向き六万 上向き六万 上向き  ツモ七筒  ドラ八万
早くも打撃戦の展開となった。
そして東3局、三色の手替わりを待っていた前田が、ドラの一索をあっさりツモ。
五万六万七万一索一索五索六索七索三筒三筒四筒五筒六筒  ツモ一索  ドラ一索
この2,000・3,900のツモアガリで、前田は相当手応えを感じたであろう。
しかし、流局を挟んで南1局1本場、前田が痛恨の放銃をしてしまう。
一万二万三万五万五万一索三索一筒二筒三筒四筒五筒六筒  リーチ  ロン二索  ドラ二索
アガったのは柴田。親の前田も役牌を1つ仕掛けてテンパイしていただけに仕方ないかもしれないが、この8,300放銃の精神的ダメージは相当大きかっただろう。
次に大きく動いたのが南3局2本場、親の伊藤、6巡目の手牌。
三万三万四万五万五索六索七索八索一筒二筒三筒四筒五筒  ツモ三万  ドラ四万
親だけに八索切りリーチをする打ち手もいるかもしれないが、伊藤の選択は打一筒
メンタンピン三色の跳満、最低でもタンヤオを付けた満貫を狙いに行った一打だ。
4回戦を通して伊藤の雀風は、狙える手役はギリギリまで追い、先手を取られたらオリると一貫していた。
この選択が吉と出て、数巡後ツモ七索でリーチ、そして高めでツモアガリとなった。
三万三万三万四万五万五索六索七索七索八索三筒四筒五筒  リーチ  ツモ六索  ドラ四万
最高形とはならなかったが、この4,000は4,200オールで調子を上げた伊藤が、次局も前田から12,000は12,900をアガリ1回戦は一人浮きトップで終了した。
1回戦成績
伊藤+34.4  高沢▲6.4  前田▲9.9  柴田▲18.1
1回戦終了時
高沢+135.7  伊藤+129.4  前田+79.8  柴田+48.8
 
2回戦(起家から高沢・前田・柴田・伊藤)
1回戦とは打って変わって小場な展開が続き、細かく点棒を積み重ねた柴田がトップとなった。
2回戦成績
柴田+20.8P  高沢+4.7P   前田+2.5P  伊藤▲28.0P
2回戦終了時
高沢+140.4P  伊藤+101.4P   前田+82.3P  柴田+69.6P
 
3回戦(起家から伊藤・柴田・高沢・前田)
東1局は、前田が伊藤から1,300を出アガリ、東2局は柴田1人テンパイ。
続く1本場、親の柴田が配牌で10種10牌だ。トータルトップの高沢とのポイント差は70P以上あるだけに、一発逆転の国士無双を狙うのかと思いきや、なんと流してしまった。打ち上げで本人に聞いてみた所、「11種あったらさすがに狙ったが、国士が嫌いなので流してしまった」との事。
これが結果的に吉と出て、続く2本場では2,600は2,800オール、3本場では2,000は2,900を加点。
そして、南2局の親番ではこの4,000は4,300オールのツモアガリ。
四万五万七万八万九万七索八索九索七筒七筒七筒八筒九筒  ツモ六万 ドラ八筒
役満分とまでは行かなかったが、終わって見れば1人浮き大トップを取り3回戦を終えた。
3回戦成績
柴田+44.7P  前田▲3.9P  高沢▲17.6P   伊藤▲23.2P
3回戦終了時
高沢+122.8P   柴田+114.3P   前田+78.4P  伊藤+78.2P
最終戦を迎え、柴田が一気にポイントを詰めて優勝戦線に名乗りを上げた。高沢とはほぼ着順勝負か!?
対する前田・伊藤は最低でも高沢・柴田を沈めての60,000点以上のトップが条件となってしまった。
 
4回戦(起家から柴田・前田・伊藤・高沢)
東2局1本場、伊藤が好配牌をうまく纏め上げ2,000・3,900は2,100・4,000のツモアガリ。
四索四索四索五索二筒三筒四筒六筒七筒八筒  ポン六万 上向き六万 上向き六万 上向き  ツモ五索  ドラ四索
そして南1局1本場でも2,000・4,000は2,100・4,100のツモアガリ。
六万六万六万五索五索二筒二筒二筒八筒八筒  ポン五万 上向き五万 上向き五万 上向き  ツモ五索  ドラ七筒
伊藤が点棒を50,000点近くまで伸ばす。
南2局は高沢が1,000点で軽く交わし、迎えた南3局。親の伊藤、渾身のリーチ。
四万五万六万六万七万八万六索七索二筒二筒五筒六筒七筒  リーチ  ドラ七万
このリーチに飛び込んでしまったのがまさかの高沢。
一万三万三万四万五万六万七万二索二索五索五索五索八索  ツモ二万
高沢のリーチ宣言牌を捉えた伊藤のロンの発生は、本日一番気合が入っていた。
続く1本場も、高沢が前田に8,000は8,300と連続放銃をしてしまい、オーラスを迎えた点棒状況は以下となった。
柴田22,200 前田29,500 伊藤61,100 高沢7,200
柴田は30,000点を超えれば優勝なので、満貫条件。
前田は役満条件。伊藤はアガれば優勝。高沢は親なのでとにかく連荘するのみだ。
運命のオーラス、親の高沢が仕掛けて以下のテンパイ。
五万五万六万六万六万中中  ポン二万 上向き二万 上向き二万 上向き  ポン六索 上向き六索 上向き六索 上向き  ドラ中
柴田も追いついて、優勝の条件を満たした渾身のリーチ。
三万四万五万五万六万三索四索五索七索七索三筒四筒五筒  リーチ
この時点で四万七万は山に4枚、対する高沢の待ちは中の1枚のみ。
両者ともツモる手に力が入る。
前田・伊藤はすでにベタオリしているので、実質一騎打ちだ。
数巡後、手を開けたのは高沢だった。
五万五万六万六万六万中中  ポン二万 上向き二万 上向き二万 上向き  ポン六索 上向き六索 上向き六索 上向き  ツモ中
この大きな6,000オールで2着に浮上した高沢が、今度は逆に伊藤に条件を押し付けた。
続く1本場、2,600をアガれば優勝の伊藤が必死に手を作るが、最後までテンパイできず高沢の優勝で幕を閉じた。
4回戦成績
伊藤+36.1P  高沢▲5.8P  前田▲10.5P  柴田▲20.8P
最終成績
高沢+117.0P  伊藤+114.3P  柴田+93.5P  前田+67.9P
高沢「決勝戦は守りすぎて、ギリギリまでポイントを詰められてしまいましたが、次回の特昇はもっと余裕をもって打ち、また優勝を狙いたいと思います。」
今回の高沢もそうだが、プロリーグをプラスで終えるという条件が達成できず、特別昇級を逃すというパターンが多い気がする。私もその1人だ(第14期準優勝)。悔しい。
己の実力不足なので致し方ないが、次にこの舞台に立つ時は最低でもプロリーグをプラスで終えて優勝できるように精進していきたいと改めて思った。

第21期東北プロリーグ 第9節レポート

Aリーグ

ついに東北リーグも9節目。
佐藤と遠藤のリーグ戦1位と2位の直接対決。

佐藤が1回戦抜け番で小場だったが、遠藤が痛恨のラス。
2回戦は直接佐藤を沈めたいところだが、佐藤の1人浮きとなり差が広がるばかり…。
3回戦も遠藤のラスとなり苦しい戦いが続く。
4回戦は意地の1人浮きトップをとるが、佐藤がトータル+260.8Pとダントツになった。
3位だった皆川も+43.5Pとし2位に浮上。渡部も+57.6Pと4位になった。遠藤は3位に後退した。

決勝卓の4位以内が熾烈になってきた。
4位 渡部 +63.5P 5位 粕谷 +60.3P 6位 青木 +42.7P
残り1枠を3人で争う。残り1節は、悔いの残らない戦いを期待したい。

Bリーグ

今回は総合で1位の安ヶ平、2位の三井、3位の女流大里が同卓になったのでこちらに注目した。
1回戦、2回戦を大里が連続トップと絶好調、続く3回戦目でこの日の勝負を決定付ける手が炸裂した。

親の安ヶ平から先制リーチ。ドラ四筒で数巡後、大里の手牌は

一万一万一万一索一索一索四索四索四索七索三筒六筒六筒  ツモ五筒

ここでテンパイとらずのツモ切り。暗刻スジの七索を切りきれない。
その後、六筒をツモ。四暗刻単騎テンパイ。大里は三筒単騎を選択。七索を切り勝負。
すると、南家の三井も追っかけリーチ。次巡の三井のツモが六筒
親から「ロン」の声がかからなかったので、大里の三筒が若干切りやすくなった。
大里が1枚切れの南をツモリ南単騎に。すぐに安ヶ平が南をつかみ放銃。

これで3連続トップをものにした大里は、ラスト4回戦もプラスにまとめて+78.7。
首位だった安ヶ平に役満を直撃させたこともあって、3位から一躍総合トップに躍り出た。

三井は、大里が大暴れした中プラスとして、総合2位をキープ
一方の安ヶ平は、今節▲64.9Pと沈み、別卓でプラスを重ねた早坂にも微差ながらかわされて4位となった。

東北プロリーグ レポート/第21期東北プロリーグ 第9節レポート

Aリーグ
ついに東北リーグも9節目。
佐藤と遠藤のリーグ戦1位と2位の直接対決。
佐藤が1回戦抜け番で小場だったが、遠藤が痛恨のラス。
2回戦は直接佐藤を沈めたいところだが、佐藤の1人浮きとなり差が広がるばかり…。
3回戦も遠藤のラスとなり苦しい戦いが続く。
4回戦は意地の1人浮きトップをとるが、佐藤がトータル+260.8Pとダントツになった。
3位だった皆川も+43.5Pとし2位に浮上。渡部も+57.6Pと4位になった。遠藤は3位に後退した。
決勝卓の4位以内が熾烈になってきた。
4位 渡部 +63.5P 5位 粕谷 +60.3P 6位 青木 +42.7P
残り1枠を3人で争う。残り1節は、悔いの残らない戦いを期待したい。
Bリーグ
今回は総合で1位の安ヶ平、2位の三井、3位の女流大里が同卓になったのでこちらに注目した。
1回戦、2回戦を大里が連続トップと絶好調、続く3回戦目でこの日の勝負を決定付ける手が炸裂した。
親の安ヶ平から先制リーチ。ドラ四筒で数巡後、大里の手牌は
一万一万一万一索一索一索四索四索四索七索三筒六筒六筒  ツモ五筒
ここでテンパイとらずのツモ切り。暗刻スジの七索を切りきれない。
その後、六筒をツモ。四暗刻単騎テンパイ。大里は三筒単騎を選択。七索を切り勝負。
すると、南家の三井も追っかけリーチ。次巡の三井のツモが六筒
親から「ロン」の声がかからなかったので、大里の三筒が若干切りやすくなった。
大里が1枚切れの南をツモリ南単騎に。すぐに安ヶ平が南をつかみ放銃。
これで3連続トップをものにした大里は、ラスト4回戦もプラスにまとめて+78.7。
首位だった安ヶ平に役満を直撃させたこともあって、3位から一躍総合トップに躍り出た。
三井は、大里が大暴れした中プラスとして、総合2位をキープ
一方の安ヶ平は、今節▲64.9Pと沈み、別卓でプラスを重ねた早坂にも微差ながらかわされて4位となった。

第8期女流桜花決定戦 初日観戦記

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【都合の良い祈り】

「神様…」
昨年の女流桜花決定戦の最終戦オーラス。
ツモれば優勝のペン七万待ちでリーチをかけた和久津晶は、一発目をツモる前にそうつぶやいた。

この最終戦が始まった時点で、首位魚谷侑未との点差は50ポイント以上。順位点が最大で12ポイントにしかならず、一発と裏ドラがない日本プロ麻雀連盟Aルールでは、まず逆転不可能な点差である。ニコニコ生放送の視聴者たちも「消化試合」「見る価値なし」「風呂入ろう」とコメントしていたぐらいだった。

だが、少女の頃から毎日のように牌を握り、麻雀で勝つことばかり考えてきた和久津の執念深さは尋常ではなかった。何と道中、魚谷を逆転してしまったのである。

mas22

これには視聴者たちも「消化試合などと言って悪かった」と前言撤回。
番組制作の現場監督を務めていた私も驚いた。

闘争心をムキ出しにして戦う和久津と対照的に、ほとんど表情を変えずに淡々と摸打を繰り返す魚谷は、逆転されても冷静に見えた。なすべきことをキッチリやろうと自分に言い聞かせ、彼女らしく再逆転。
あとはオーラスの親で1局をやりすごせば優勝だ。

その状況で、満貫ツモ条件の和久津がリーチをかけてきた。
「神様」と祈りながらツモる。

「ツモるな!」
本当は魚谷はそう言いたかったに違いない。あんたが神様に「ツモらせてくれ」と頼むなら、こっちだって「ツモるな!」と頼みたいわ。そう思っていたはずだ。

実際、事前のインタビューで魚谷は「私だって神様って言いたかったよ!」と言っていたが、それはそうである。1年間、コツコツと積み上げてきたものが、このリーチの成否にかかっているのだ。

たとえるなら、自分の全財産がいまテーブルの上に載っていて、それが全部取られるかどうかの瀬戸際。それぐらいの状況なのである。敵がツモれば自分の栄光はどっかへ行ってしまうし、その後の生活にも影響する。相手が空振ればこちらのものだ。再び華やかな舞台に立つチャンスがもらえ、そこで勝てばさらにのし上がることができる。

もの凄い正念場で、誰だって体中がシビれる。
しかもある意味で辛いのは、こうなってしまうと、自分の力がほとんど及ばないことである。

もちろん、道中の戦い方など、目に見えない色々なものを積み上げてきていると信じてはいるものの、最後の最後、究極の局面では、本当にただ祈るしかできなくなる。ただそこに裏返して置いてある牌を、敵がツモるか外すかだけの超シンプルな勝負になるからだ。

最後はこれを見守るだけが仕事になってしまうのが、麻雀プロのしんどいところなのである。
だから、別段信仰心に篤くなくても祈ってしまう。そして他人の純粋な「祈り」を否定するようなことを心の中で思うのだ。

私はこの2人の戦いを見て、これが麻雀プロの仕事だなと思った。

試合が終わった瞬間、和久津は眉間にシワを寄せ、鬼の形相で卓上の一点を見つめていた。何を考えているか分からないが、半荘12回の間にあった、本人なりのミスを悔いていたのだろうか。それともただ、悔し涙をこらえていただけなのかもしれない。

対照的に、それまでのポーカーフェイスを一気に崩したのが魚谷だ。幼稚園児のように号泣し、嗚咽する。
それまでずーっと和久津のことが怖かったのだと思う。だが、彼女も勝負師だから、怖がっていることを悟られたくないから必死で我慢していたのだろう。

それが、決着の瞬間弛緩した。
見ているこっちがビックリするような超・号泣だった。

男とか女とか関係なく、人間が必死に苦しみながら戦っている様は面白い。
それはオリンピックとか高校野球を見て思うことだが、麻雀にもそういった可能性があることを知らされた。

 

【アマゾネスとマーメイド】

だから今回の決勝メンツを見た時、やっぱり魚谷vs.和久津だと思った。
今年も私が現場監督と演出を任されたのだが、そっちにしか頭がいかなかった。

私だって日本プロ麻雀連盟の一員なので、麻雀がそう単純なものでないことぐらいは分かっている。
彼女たちの一騎打ちになるはずはないし、安田麻里菜と吾妻さおりもそれなりの努力をし、勝ち上がってきたのである。

彼女たちだけをクローズアップせず、無視したような形をとるのはどうかなと思った。しかし結局「彼女たちには悪いなぁ」と思いつつも、番組宣伝用のVTRを作る際には、やはり「分かりやすさ」を優先し、
魚谷vs.和久津の対立構図のみに絞らせていただいた。

蛇足かもしれないが、魚谷と和久津の通り名は私がつけたもので、結構気に入っている。
麻雀最強戦の時に「近代麻雀」のライターとして、通り名を考えせられた時につけたものだが、それなりにハマっている気がしているのだ。

和久津は褐色の肌の女戦士っぽいのでアマゾネス。ただそれだけだとつまらないから、元々攻撃的な戦士のイメージのアマゾネスにあえて「攻撃」をつけ、さらに頭に「超」をつけて超攻撃型麻雀アマゾネス。

魚谷は「一番早く泳ぐ人魚」のイメージで最速マーメイド。苗字の「魚」からとっただけで、両方とも大して苦労せずついたものだが、何となくしっくりきていると思っているのだ。

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和久津も気に入ってくれたのか、大事な対局の前には、ちゃんと(?)焼いてガングロにしてくれているようである。

この両者、マーメイドとアマゾネスのライバル物語で構成したVTRは、ナレーション録音に立ち会えなかったこともあり、その部分だけ微妙だったが、次回は担当の古橋君の手腕に期待したい。

後半の魚谷のインタビューは非常に良かったと思う。あれは実は一発で録ったもので、事前打ち合わせもほとんどなし。彼女にはただしゃべってくださいと頼んだだけである。

それをああやってピシャっと決めてしまうのだから、口が達者というか、アウトプット能力が高いのだろう。

私は麻雀は自己表現のゲームであり、麻雀プロはその表現能力が高ければ高いほど人気が出るし、また大舞台で活躍できると思っているのだが、彼女は麻雀歴約5年、プロ歴約2年程度で初タイトルを獲り、その翌年あたりからずっと今の感じ。たぶん一種の天才なのだろう。

 

【麻雀くのいち】

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魚谷と対照的に、表現力が拙く損しているのが安田だと思う。
彼女にも最強戦では通り名がついていて、これも私が考えたのだが、それが「麻雀くのいち」。

最強戦では藤崎智が人気が高く、視聴者から「麻雀忍者」とアダ名をつけられ、それがそのまま通り名になっていた。

安田は藤崎と同じ東北の出身で、しかも麻雀がヤミテン多用なので「もう安田も忍者ってことにしちゃえ」と半ば雑な感じでつけてしまったのである。苦し紛れと言ってもいい。

昭和プロレスの世界なら「いやもうマジで妹ってことにしよう」となり「というか、腹違いの兄妹で東北の隠れ里で忍術修行をしたことにしとこうぜ」と、破天荒なストーリーがつけられるところなのだが、さすがに麻雀の世界でそんなウソはマズい。

だからイメージだけで、とりあえず「麻雀くのいち」とさせてもらったのであるが、これがいまいちハマらなかった。

ひとつには、やっぱり守備型の雀士はファンや関係者からの評価が厳しい。
攻撃型は多少失敗してアガリ逃しをしても、その後アガればインパクトが大きいのでミスが目立たないが、守備型は「たった一牌」のヌルい一打がとがめられる。

それが鳴かれてツモられただけでアウト。ファンや大会委員長からは「ウーン」としょっぱい顔をされるのである。守備型だからその後派手なアガリをするでもなく、頑張って守っていても、あとは空気扱いされて終わりになるのだ。

安田の雀風で認めてもらうには、結果を出すしかないのである。
それと、安田が口ベタなのも関係していると思う。

我々は麻雀のプロなのだから、本来は麻雀が強ければそれで良いはずなのだが、世の中はそう単純ではない。
今回のようにインタビューのVTRを作ろうと誰かが考えた時「安田さんはあまりしゃべるのが好きじゃないからなぁ…」と思われただけで出番が減るのである。

安田は第10期のプロクイーンであり、2年前、魚谷が女流桜花で初優勝した時は、序盤は快調に飛ばしていたのである。インターネット麻雀日本選手権でも準優勝するなど、実績はそれなりに残している。本来はアオリのVTRにも登場し、注目の選手として扱われてしかるべきなのだが、今回はスルーされてしまった。

 

【中学の国語教師から転身】

安田と同じくスルーされてしまったのが吾妻である。
実は彼女がこの中ではプロ歴が最も長い。一番先輩なのであるが、タイトル戦の決勝は初めてである。

対局前に得た情報は、彼女が公立中学校の国語の教師をやめて麻雀プロになり、現在は麻雀教室の講師を務めているということのみ。

どんな麻雀を打つのか、どんな考え方をしているのかが分からなかったため、試合後、彼女にだけは取材させていただいた。

聞けば、彼女は元々、超攻撃型雀士だったそうである。
アガれるとかアガれないよりもまず、自分が気に入った形や手役を作ってリーチする。相手がこようが攻める。前に向かって行って振ってもよし。血液型O型らしく、ケレン味たっぷりで歌舞伎イズムを持った麻雀打ちだった。

だが、それだけじゃプロの世界でやっていけない。
彼女はマイナーチェンジを繰り返し、試行錯誤して今の打法を身につけた。

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だが、今回、初の決勝を戦うにあたっては「簡単には退かない」と決意したという。
和久津は言わずと知れた超攻撃型。魚谷は劣勢ならやむを得ず守るが、本来は敵に対応させたいタイプ。
そして安田は、滅多なことでは先手を打たず、対応を基本とする打ち手である。

この中に自分が入り守備的な姿勢をとったら、攻撃2vs.守備2になり、守備側が劣勢になると大まかに展開予想したというのだ。

みすみす相手の思い通りに打たせてなるものか。
その意識を胸に秘め、戦いに臨んでいた吾妻だが、その意識が垣間見えたのが1回戦の東3局1本場だ。

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安田のリーチを受け、678三色の1シャンテン。皆さんならどう打つだろうか。

四索四万と通っていない牌が2種類あり、ペン三筒がドラ表示牌ならオリを選択するかもしれない。
いや、無スジとは言っても、場に出たタンヤオ牌は六万五索五万と少なく、まだまだ何が危険か安全かを論じる段階でもない。真っ直ぐ行くという選択もある。

どちらもアリだと思うのだが、これが気楽な友達との麻雀なのか、タイトル戦の決勝なのか。
それによって意味がかなり違ってはくるだろう。

特に吾妻にとっては初舞台。事前に「退かない」と決めていなければ、現物が六万一筒とあるだけに、撤退を決め込んでいたかもしれない。

しかも彼女は四索をつかんだ瞬間「ああ、これは危ないかも」とインスピレーションを感じたという。
まだ1回戦の東3局で、この巡目につかんだ牌に対し「嫌な予感」がしたというのは、ほとんど「気分」に近いのだが、そう思ったものを切るのには勇気がいる。それに、もし本当にアタった時の後悔は大きい。

だが彼女は、事前に自分がとろうと決めた戦略をやすやすと否定するような真似はできないと、意を決して四索を打ったのである。

結果、これが345の三色のカン四索待ちに放銃となる。

痛いはずの満貫放銃だったが、それよりも吾妻は思った通りに打てた感触を大切にした。
この局は放銃になってしまったが、吾妻が初日に大ブレイクし、1人浮きで終了させることができたのは、この「退かない」という決意があったからかもしれない。

 

【間違えなかった四索タンキ】

とは言いつつ、吾妻がどれだけ強い決意を持って戦いに臨んでいようが、何かきっかけがなければ勝てないのが麻雀だ。吾妻の初日大ブレイクの最初のトリガーとなったのは、1回戦東4局1本場のこのテンパイだ。

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暗刻の六索を切ってテンパイして以来、初めての手変わりチャンスである。
セオリーなら、ドラまたぎでど真ん中の四索よりも、端っこの一筒で待つべきだ。

だが、場全体にはピンズが高く、逆にドラ色のソーズが安いという特殊な状況である。
吾妻もそういった事情を加味して四索を手に入れ、一筒の方を打ち出した。
すると何と、ここまで磐石だったトップの和久津がカン三索をチーし、余った四索で吾妻に9,600点の放銃となったのである。

牌譜を見ると、すぐに魚谷が一筒をツモ切っているが、前巡に八万を合わせ打ちしているように、魚谷はすでにベタオリ状態。この巡目でこのバラバラ手牌から危険牌を打ち出すことはありえない。

この局の続きは見ることができないが、もしかしたらこの四索タンキが唯一アガリの道だったのかもしれないと考えると、吾妻にとっては本当に大きな意味を持つ。
そしてこの後も、吾妻の「退かない」姿勢は崩れない。

1回戦トップ、2回戦2着で迎えた3回戦目の東1局1本場。

ご覧のように、和久津のホンイツ仕掛けに対し、四索をツモって七索を勝負。
本人いわく、九索八索と切って七索を切ると1メンツ落として放銃することになるし、相手がペン七索じゃないかとも思っていた。だから本当はやめたかった七索なのだが、ドラドラでタンピン。試合前。数日前から「退かない」と決意した以上、腹をくくって押したのだと言う。

もちろん、この局面を切り取っての、この放銃の是非については様々な意見があるだろう。
正直、私も見ていて「これはやめる」と思った。

そして和久津も負けていない。

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東2局。吾妻のドラと三索のシャンポンリーチに対し、まさかのドラ勝負。
親満を放銃し、先ほどのアガリにのしをつけて返すこととなった。
さらに次局、東2局1本場。今度は安田のリーチに吾妻が飛び込む。

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ファンの中には、プロの麻雀はもっと放銃が少なく、無駄な失点がないように地味に戦うものというイメージを持たれている方も多いだろう。

特に日本プロ麻雀連盟のAルールは一発・裏ドラがなく、守備的雀士が有利なように感じられるかもしれない。だが、実際にはそうでもなく、上のレベルの打ち手たちの麻雀は、激しい殴り合いに近いものだったり、通常の損得勘定では導き出せない打牌を選択することも多い。

彼女たちのこの「どつき合い」が果たして麻雀として正解なのかどうかは私には分からない。
個人的な見解はあるが、それをここで語ってもあまり意味がないのでやめておく。
それよりも、とにかく、2日目も最終日も面白い戦いをやっていただきたい。
そういう意味では、初日は非常に面白かったと私は思った。
この後、東3局1本場では、国士無双とドラポンの戦いもあった。

この日の最終戦である4回戦では、和久津がツモり四暗刻でリーチをかけている。
1回戦でも、三色のカン四索放銃の次局、吾妻がツモり四暗刻でリーチをかけた。
いずれも流局となったが、彼女たちの戦いには華がある。

第8期女流桜花決定戦 初日終了時成績
吾妻さおり +92.5P
和久津晶  ▲10.3P
安田麻里菜 ▲37.4P
魚谷侑未  ▲44.8P

ご覧のように、タイトル戦決勝初出場の吾妻が1人浮きで独走状態。
ディフェンディングチャンピオンで、3連覇がかかる魚谷が最下位という結果で初日が終わった。

だが、女王・魚谷がこのまま何もせずズルズルいくとは思えないし、瀬戸熊直樹が気になることを言っていた。

「吾妻さんのこの状態は僕が初めて鳳凰位決定戦に出た時と似ている。その時僕は負けました。吾妻さんには2日目以降、もの凄く大きなプレッシャーがかかるはず。魔の時間帯が必ずある。そこを乗り切れるかどうかがカギ」

私の原稿が遅く、すでに2日目は終了してしまっているので白々しいが、最後まで目の離せない戦いであることは間違いない。

女流プロリーグ(女流桜花) 決勝観戦記/第8期女流桜花決定戦 初日観戦記

mas22
 
【都合の良い祈り】
「神様…」
昨年の女流桜花決定戦の最終戦オーラス。
ツモれば優勝のペン七万待ちでリーチをかけた和久津晶は、一発目をツモる前にそうつぶやいた。
この最終戦が始まった時点で、首位魚谷侑未との点差は50ポイント以上。順位点が最大で12ポイントにしかならず、一発と裏ドラがない日本プロ麻雀連盟Aルールでは、まず逆転不可能な点差である。ニコニコ生放送の視聴者たちも「消化試合」「見る価値なし」「風呂入ろう」とコメントしていたぐらいだった。
だが、少女の頃から毎日のように牌を握り、麻雀で勝つことばかり考えてきた和久津の執念深さは尋常ではなかった。何と道中、魚谷を逆転してしまったのである。
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これには視聴者たちも「消化試合などと言って悪かった」と前言撤回。
番組制作の現場監督を務めていた私も驚いた。
闘争心をムキ出しにして戦う和久津と対照的に、ほとんど表情を変えずに淡々と摸打を繰り返す魚谷は、逆転されても冷静に見えた。なすべきことをキッチリやろうと自分に言い聞かせ、彼女らしく再逆転。
あとはオーラスの親で1局をやりすごせば優勝だ。
その状況で、満貫ツモ条件の和久津がリーチをかけてきた。
「神様」と祈りながらツモる。
「ツモるな!」
本当は魚谷はそう言いたかったに違いない。あんたが神様に「ツモらせてくれ」と頼むなら、こっちだって「ツモるな!」と頼みたいわ。そう思っていたはずだ。
実際、事前のインタビューで魚谷は「私だって神様って言いたかったよ!」と言っていたが、それはそうである。1年間、コツコツと積み上げてきたものが、このリーチの成否にかかっているのだ。
たとえるなら、自分の全財産がいまテーブルの上に載っていて、それが全部取られるかどうかの瀬戸際。それぐらいの状況なのである。敵がツモれば自分の栄光はどっかへ行ってしまうし、その後の生活にも影響する。相手が空振ればこちらのものだ。再び華やかな舞台に立つチャンスがもらえ、そこで勝てばさらにのし上がることができる。
もの凄い正念場で、誰だって体中がシビれる。
しかもある意味で辛いのは、こうなってしまうと、自分の力がほとんど及ばないことである。
もちろん、道中の戦い方など、目に見えない色々なものを積み上げてきていると信じてはいるものの、最後の最後、究極の局面では、本当にただ祈るしかできなくなる。ただそこに裏返して置いてある牌を、敵がツモるか外すかだけの超シンプルな勝負になるからだ。
最後はこれを見守るだけが仕事になってしまうのが、麻雀プロのしんどいところなのである。
だから、別段信仰心に篤くなくても祈ってしまう。そして他人の純粋な「祈り」を否定するようなことを心の中で思うのだ。
私はこの2人の戦いを見て、これが麻雀プロの仕事だなと思った。
試合が終わった瞬間、和久津は眉間にシワを寄せ、鬼の形相で卓上の一点を見つめていた。何を考えているか分からないが、半荘12回の間にあった、本人なりのミスを悔いていたのだろうか。それともただ、悔し涙をこらえていただけなのかもしれない。
対照的に、それまでのポーカーフェイスを一気に崩したのが魚谷だ。幼稚園児のように号泣し、嗚咽する。
それまでずーっと和久津のことが怖かったのだと思う。だが、彼女も勝負師だから、怖がっていることを悟られたくないから必死で我慢していたのだろう。
それが、決着の瞬間弛緩した。
見ているこっちがビックリするような超・号泣だった。
男とか女とか関係なく、人間が必死に苦しみながら戦っている様は面白い。
それはオリンピックとか高校野球を見て思うことだが、麻雀にもそういった可能性があることを知らされた。
 
【アマゾネスとマーメイド】
だから今回の決勝メンツを見た時、やっぱり魚谷vs.和久津だと思った。
今年も私が現場監督と演出を任されたのだが、そっちにしか頭がいかなかった。
私だって日本プロ麻雀連盟の一員なので、麻雀がそう単純なものでないことぐらいは分かっている。
彼女たちの一騎打ちになるはずはないし、安田麻里菜と吾妻さおりもそれなりの努力をし、勝ち上がってきたのである。
彼女たちだけをクローズアップせず、無視したような形をとるのはどうかなと思った。しかし結局「彼女たちには悪いなぁ」と思いつつも、番組宣伝用のVTRを作る際には、やはり「分かりやすさ」を優先し、
魚谷vs.和久津の対立構図のみに絞らせていただいた。
蛇足かもしれないが、魚谷と和久津の通り名は私がつけたもので、結構気に入っている。
麻雀最強戦の時に「近代麻雀」のライターとして、通り名を考えせられた時につけたものだが、それなりにハマっている気がしているのだ。
和久津は褐色の肌の女戦士っぽいのでアマゾネス。ただそれだけだとつまらないから、元々攻撃的な戦士のイメージのアマゾネスにあえて「攻撃」をつけ、さらに頭に「超」をつけて超攻撃型麻雀アマゾネス。
魚谷は「一番早く泳ぐ人魚」のイメージで最速マーメイド。苗字の「魚」からとっただけで、両方とも大して苦労せずついたものだが、何となくしっくりきていると思っているのだ。
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和久津も気に入ってくれたのか、大事な対局の前には、ちゃんと(?)焼いてガングロにしてくれているようである。
この両者、マーメイドとアマゾネスのライバル物語で構成したVTRは、ナレーション録音に立ち会えなかったこともあり、その部分だけ微妙だったが、次回は担当の古橋君の手腕に期待したい。
後半の魚谷のインタビューは非常に良かったと思う。あれは実は一発で録ったもので、事前打ち合わせもほとんどなし。彼女にはただしゃべってくださいと頼んだだけである。
それをああやってピシャっと決めてしまうのだから、口が達者というか、アウトプット能力が高いのだろう。
私は麻雀は自己表現のゲームであり、麻雀プロはその表現能力が高ければ高いほど人気が出るし、また大舞台で活躍できると思っているのだが、彼女は麻雀歴約5年、プロ歴約2年程度で初タイトルを獲り、その翌年あたりからずっと今の感じ。たぶん一種の天才なのだろう。
 
【麻雀くのいち】
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魚谷と対照的に、表現力が拙く損しているのが安田だと思う。
彼女にも最強戦では通り名がついていて、これも私が考えたのだが、それが「麻雀くのいち」。
最強戦では藤崎智が人気が高く、視聴者から「麻雀忍者」とアダ名をつけられ、それがそのまま通り名になっていた。
安田は藤崎と同じ東北の出身で、しかも麻雀がヤミテン多用なので「もう安田も忍者ってことにしちゃえ」と半ば雑な感じでつけてしまったのである。苦し紛れと言ってもいい。
昭和プロレスの世界なら「いやもうマジで妹ってことにしよう」となり「というか、腹違いの兄妹で東北の隠れ里で忍術修行をしたことにしとこうぜ」と、破天荒なストーリーがつけられるところなのだが、さすがに麻雀の世界でそんなウソはマズい。
だからイメージだけで、とりあえず「麻雀くのいち」とさせてもらったのであるが、これがいまいちハマらなかった。
ひとつには、やっぱり守備型の雀士はファンや関係者からの評価が厳しい。
攻撃型は多少失敗してアガリ逃しをしても、その後アガればインパクトが大きいのでミスが目立たないが、守備型は「たった一牌」のヌルい一打がとがめられる。
それが鳴かれてツモられただけでアウト。ファンや大会委員長からは「ウーン」としょっぱい顔をされるのである。守備型だからその後派手なアガリをするでもなく、頑張って守っていても、あとは空気扱いされて終わりになるのだ。
安田の雀風で認めてもらうには、結果を出すしかないのである。
それと、安田が口ベタなのも関係していると思う。
我々は麻雀のプロなのだから、本来は麻雀が強ければそれで良いはずなのだが、世の中はそう単純ではない。
今回のようにインタビューのVTRを作ろうと誰かが考えた時「安田さんはあまりしゃべるのが好きじゃないからなぁ…」と思われただけで出番が減るのである。
安田は第10期のプロクイーンであり、2年前、魚谷が女流桜花で初優勝した時は、序盤は快調に飛ばしていたのである。インターネット麻雀日本選手権でも準優勝するなど、実績はそれなりに残している。本来はアオリのVTRにも登場し、注目の選手として扱われてしかるべきなのだが、今回はスルーされてしまった。
 
【中学の国語教師から転身】
安田と同じくスルーされてしまったのが吾妻である。
実は彼女がこの中ではプロ歴が最も長い。一番先輩なのであるが、タイトル戦の決勝は初めてである。
対局前に得た情報は、彼女が公立中学校の国語の教師をやめて麻雀プロになり、現在は麻雀教室の講師を務めているということのみ。
どんな麻雀を打つのか、どんな考え方をしているのかが分からなかったため、試合後、彼女にだけは取材させていただいた。
聞けば、彼女は元々、超攻撃型雀士だったそうである。
アガれるとかアガれないよりもまず、自分が気に入った形や手役を作ってリーチする。相手がこようが攻める。前に向かって行って振ってもよし。血液型O型らしく、ケレン味たっぷりで歌舞伎イズムを持った麻雀打ちだった。
だが、それだけじゃプロの世界でやっていけない。
彼女はマイナーチェンジを繰り返し、試行錯誤して今の打法を身につけた。
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だが、今回、初の決勝を戦うにあたっては「簡単には退かない」と決意したという。
和久津は言わずと知れた超攻撃型。魚谷は劣勢ならやむを得ず守るが、本来は敵に対応させたいタイプ。
そして安田は、滅多なことでは先手を打たず、対応を基本とする打ち手である。
この中に自分が入り守備的な姿勢をとったら、攻撃2vs.守備2になり、守備側が劣勢になると大まかに展開予想したというのだ。
みすみす相手の思い通りに打たせてなるものか。
その意識を胸に秘め、戦いに臨んでいた吾妻だが、その意識が垣間見えたのが1回戦の東3局1本場だ。
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安田のリーチを受け、678三色の1シャンテン。皆さんならどう打つだろうか。
四索四万と通っていない牌が2種類あり、ペン三筒がドラ表示牌ならオリを選択するかもしれない。
いや、無スジとは言っても、場に出たタンヤオ牌は六万五索五万と少なく、まだまだ何が危険か安全かを論じる段階でもない。真っ直ぐ行くという選択もある。
どちらもアリだと思うのだが、これが気楽な友達との麻雀なのか、タイトル戦の決勝なのか。
それによって意味がかなり違ってはくるだろう。
特に吾妻にとっては初舞台。事前に「退かない」と決めていなければ、現物が六万一筒とあるだけに、撤退を決め込んでいたかもしれない。
しかも彼女は四索をつかんだ瞬間「ああ、これは危ないかも」とインスピレーションを感じたという。
まだ1回戦の東3局で、この巡目につかんだ牌に対し「嫌な予感」がしたというのは、ほとんど「気分」に近いのだが、そう思ったものを切るのには勇気がいる。それに、もし本当にアタった時の後悔は大きい。
だが彼女は、事前に自分がとろうと決めた戦略をやすやすと否定するような真似はできないと、意を決して四索を打ったのである。
結果、これが345の三色のカン四索待ちに放銃となる。

痛いはずの満貫放銃だったが、それよりも吾妻は思った通りに打てた感触を大切にした。
この局は放銃になってしまったが、吾妻が初日に大ブレイクし、1人浮きで終了させることができたのは、この「退かない」という決意があったからかもしれない。
 
【間違えなかった四索タンキ】
とは言いつつ、吾妻がどれだけ強い決意を持って戦いに臨んでいようが、何かきっかけがなければ勝てないのが麻雀だ。吾妻の初日大ブレイクの最初のトリガーとなったのは、1回戦東4局1本場のこのテンパイだ。
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暗刻の六索を切ってテンパイして以来、初めての手変わりチャンスである。
セオリーなら、ドラまたぎでど真ん中の四索よりも、端っこの一筒で待つべきだ。
だが、場全体にはピンズが高く、逆にドラ色のソーズが安いという特殊な状況である。
吾妻もそういった事情を加味して四索を手に入れ、一筒の方を打ち出した。
すると何と、ここまで磐石だったトップの和久津がカン三索をチーし、余った四索で吾妻に9,600点の放銃となったのである。

牌譜を見ると、すぐに魚谷が一筒をツモ切っているが、前巡に八万を合わせ打ちしているように、魚谷はすでにベタオリ状態。この巡目でこのバラバラ手牌から危険牌を打ち出すことはありえない。
この局の続きは見ることができないが、もしかしたらこの四索タンキが唯一アガリの道だったのかもしれないと考えると、吾妻にとっては本当に大きな意味を持つ。
そしてこの後も、吾妻の「退かない」姿勢は崩れない。
1回戦トップ、2回戦2着で迎えた3回戦目の東1局1本場。

ご覧のように、和久津のホンイツ仕掛けに対し、四索をツモって七索を勝負。
本人いわく、九索八索と切って七索を切ると1メンツ落として放銃することになるし、相手がペン七索じゃないかとも思っていた。だから本当はやめたかった七索なのだが、ドラドラでタンピン。試合前。数日前から「退かない」と決意した以上、腹をくくって押したのだと言う。
もちろん、この局面を切り取っての、この放銃の是非については様々な意見があるだろう。
正直、私も見ていて「これはやめる」と思った。
そして和久津も負けていない。
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東2局。吾妻のドラと三索のシャンポンリーチに対し、まさかのドラ勝負。
親満を放銃し、先ほどのアガリにのしをつけて返すこととなった。
さらに次局、東2局1本場。今度は安田のリーチに吾妻が飛び込む。
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ファンの中には、プロの麻雀はもっと放銃が少なく、無駄な失点がないように地味に戦うものというイメージを持たれている方も多いだろう。
特に日本プロ麻雀連盟のAルールは一発・裏ドラがなく、守備的雀士が有利なように感じられるかもしれない。だが、実際にはそうでもなく、上のレベルの打ち手たちの麻雀は、激しい殴り合いに近いものだったり、通常の損得勘定では導き出せない打牌を選択することも多い。
彼女たちのこの「どつき合い」が果たして麻雀として正解なのかどうかは私には分からない。
個人的な見解はあるが、それをここで語ってもあまり意味がないのでやめておく。
それよりも、とにかく、2日目も最終日も面白い戦いをやっていただきたい。
そういう意味では、初日は非常に面白かったと私は思った。
この後、東3局1本場では、国士無双とドラポンの戦いもあった。

この日の最終戦である4回戦では、和久津がツモり四暗刻でリーチをかけている。
1回戦でも、三色のカン四索放銃の次局、吾妻がツモり四暗刻でリーチをかけた。
いずれも流局となったが、彼女たちの戦いには華がある。
第8期女流桜花決定戦 初日終了時成績
吾妻さおり +92.5P
和久津晶  ▲10.3P
安田麻里菜 ▲37.4P
魚谷侑未  ▲44.8P
ご覧のように、タイトル戦決勝初出場の吾妻が1人浮きで独走状態。
ディフェンディングチャンピオンで、3連覇がかかる魚谷が最下位という結果で初日が終わった。
だが、女王・魚谷がこのまま何もせずズルズルいくとは思えないし、瀬戸熊直樹が気になることを言っていた。
「吾妻さんのこの状態は僕が初めて鳳凰位決定戦に出た時と似ている。その時僕は負けました。吾妻さんには2日目以降、もの凄く大きなプレッシャーがかかるはず。魔の時間帯が必ずある。そこを乗り切れるかどうかがカギ」
私の原稿が遅く、すでに2日目は終了してしまっているので白々しいが、最後まで目の離せない戦いであることは間違いない。

第102回:沢崎 誠

「日本で麻雀が一番強いのは誰だっ…!!」

先日行われた、麻雀最強戦2013ファイナルで強豪たちを打ち破り、見事優勝したのが、沢崎誠プロである。
彼は何を思い、何を考え、勝負していたのか。そして勝因はどこにあったのか。

という事で、今回、沢崎誠プロのインタビュアーを勤めさせて頂くのは、
麻雀最強戦2013で、最強戦ガールズ西日本代表として活動してきました、
日本プロ麻雀連盟29期生、石田亜沙己です。よろしくお願い致します。

私と沢崎プロは、今回のインタビュー以外では、ほとんどと言っていい程、
言葉を交わしたことはありませんでした。
唯一言葉を交わしたのは、麻雀最強戦で沢崎プロが優勝した時です。

石田「おめでとうございます!!」

そして、今回のインタビューの日程で連絡をすると、私が名古屋に在住しているということを知り、
沢崎プロから…

沢崎「名古屋は大好きです。少し考えたのですが名古屋でもいいかな?って。」

という事で急遽、名古屋でインタビューする事となりました。

石田「私は麻雀の映像を観るって事も、プロになるまでなかったんです。おじいちゃんが麻雀やってるくらいで、麻雀の事はなにも知らなかったし、麻雀の映像があるなんてことも知らなかったんです。それが今となっては…。」

沢崎「これからはもう映像の時代だからね。ぼくなんかはね、映像の時代がくるってわかっていた。
けど、ぼくが出ようとは思ってないんだよ。連盟の若い世代が映像にたえられないと。
そのためには、色んな事がきちんと出来ないと。ポン、チー、ロンでアガリが1,000点じゃ…。
それが大事な局面ももちろんあるけれども、それが2局3局続いたら、麻雀って観ている人はつまんないってなっちゃう。それで勝つかもしれないけど、視聴者はね…。」

石田「確かに勝つかもしれないけど、観ている人はもっとドキドキしたいと思う!!」

沢崎「でしょ?だから連盟のプロっていう意識を持ってやらないと。視聴者が離れてっちゃうって思うね。」

石田「それこそ今回の最強戦も、やっぱり逆転劇っていうか、そういうのを連盟のプロが次々と見せたわけじ
ゃないですか。それで最終的に決勝に残ったのが、4人とも連盟のプロっていうところも、視聴者からしたら、おっ!!全員勝ち上がったんだって盛り上がりますよね。」

沢崎「残るだろー。3人残ったら最後はぼくだからね。あそこで残らなかったら、何を言われるか…3人に言われちゃうよ。(笑)」

石田「そういったプレッシャーもありますよね。(笑)」

沢崎「早い段階でやる分には負けちゃうかもしれないけどね。1、2、3って連盟、連盟って来たら最後が負けるわけにはいかないよー。逆転した森山さんになんて言われちゃうか…(笑)」

石田「うん。(笑)」

沢崎「でも麻雀はきちんと打たないとね。」

石田「はい。いやぁー、それにしても素晴らしかったです。ぜひもう一度観たい!!会場にいた観客の皆さんの歓声が、控え室まで聞こえるくらいだった。」

沢崎「近代麻雀に、跳満の手をオリたとか書いてあったでしょ?ツモり三暗刻の形の。」

石田「はい、読みました!」

最強戦予選D卓 南2局
親・茅森の捨て牌 
北南発三索 上向き北五索 上向き一万 上向き五万 上向き三筒 左向き二万 上向き白七万 上向き五筒 上向き南四万 上向き

沢崎手牌
四索四索四索八索八索東東東中中  チー五索 左向き六索 上向き七索 上向き  ツモ六索  ドラ八索

沢崎「六索は多分あたると思ってるの。でも六索八索かって事じゃないんだよ。もっと大事なことは、ちゃんとゲームを考えていけば、放銃が絶対にいけないんだよ。あの局だけは放銃しちゃいけない、大事なことなんだけどわかる?」

石田「うーん、はい…。」

沢崎「誰かがアガる分にはしょうがないけど、放銃だけはいけないという、自分の中のテーマは明確だった。何でかっていうと、親がぼくの上家のじゃいさんだったでしょ?」

石田「はい、じゃいさんが親でした。」

沢崎「それでトップ目が最強位じゃん。」

石田「はい、そうでしたね。」

沢崎「最初にお前だけはやっつけてやるって宣言していたでしょ?」

石田「うん、うん!!じゃいさんが水沼さんに言ってました!!」

沢崎「だからそれを覚えてたから。ぼくがツモるのも、誰かがアガるのもいいけど、放銃して局を進めてラス前をむかえたら負けだから。だからあれは絶対に放銃だけは許されないの。」

石田「利用するってことですか?」

沢崎「うん、だからあれは六索九索だと思っているよ。六索は打たないにしろ、多分八索は通ると思っている。八索は通るんだけど、じゃあぼくは何を見ていたのかって事。五索を鳴いたのはツモろうと思っているから。ツモって跳満は魅力的だから仕掛けた。だから六索がきて八索を切るのはおかしいじゃん。アガっても安いし。だから両方切っちゃダメなんだ。親を連荘させる事も大事なテーマ。そうすると3局残ることになるでしょ?逆転するチャンスがある。それが放銃すれば、残り2局となる。放銃してむかえる親でしょ?」

石田「はい…。」

沢崎「そんなのすぐ終わっちゃうよ。東1局だったら切っている。燃えている男に連荘してもらう。親が連荘してくれて、元最強位をいじめてくれるのが大事なこと。」

石田「もう一度親に頑張ってもらうためにも、放銃だけは許されないってことですね。
そういう戦い方もあるんだ…。」

沢崎「局が進まなくて困るのはトップ目で、3人は困ってないから。そういうのを考えて打っていた。対応、対応で打っているからね。」

石田「最強戦ガールズはもうびっくりでしたよ。強かった。連盟のプロ。」

沢崎「連盟は強いよ。僕も強いでしょ。(笑)」

石田「(笑)」

沢崎「そんなことばっかり言ってるよ。でもそれを言い続けるには、勝たなきゃいけないんだよ。負けていると言えないから。」

石田「やっぱり自信が強さや勝ちに繋がっているのかな?」

沢崎「自信は何かって言うと、やっぱり練習だよー。昇降級とかは関係ない。自分で決めたことをできるようにそれだけを特訓する。ついている人間は勝てるよ。でも、プロとして一線級になるには、ついていなくても勝負になんないと。」

石田「うん、うん…確かに。」

沢崎「だからやっぱり普段から練習しないと。リアルで打たなくても、麻雀の事ばかり考えている。若い頃は毎日、麻雀の夢を見ていたくらい!!麻雀の夢見る?」

石田「いやぁ、私あんまり夢って見ないので、麻雀の夢は1、2回しかないですね。」

沢崎「そうなの?いっぱい見たほうがいいよ。いいのあったら、あっもう1回とか言ってもう一度見るんだよ」

石田「そんな都合よく、夢ってみられるんですね!!(笑)」

沢崎「放銃した夢は見たことないな。(笑)悪い夢はすぐポイ!!子供の頃、ヘビのテーマパーク見に行ってから見た夢が、空から落ちるとそこにヘビがいるんだよ。コンクリートに一万匹ぐらい!マムシがね。そしたらいつの日か、会長が“まむしの沢崎”ってネーミングをつけたんだ。最初は絶対に嫌だと思ったよ。(笑)1日ぐらいしてOKした。まぁ、くらいついて離れないって方のまむしだから。」

石田「へぇー、そんなこととは知りませんでした。話は変わるんですけど、私ゲームでの麻雀がリアルに比べると苦手で…。」

沢崎「情報が少ないもんね。でもロン2の成績いいじゃん。(笑)」

石田「なんで知ってるんですか!?(笑)」

沢崎「見てきた。(笑)」

石田「そうだったんですね。麻雀格闘倶楽部も今回から新規参戦させていただいてるんですが…。」

沢崎「一番使える牌ってなにかわかる?」

石田「うーん、3?4?使いやすいけどなぁ。なんだろ?」

沢崎「みんなに聞くと大体5とか言うんだよ。」

{ここから中々答えが出ない私でしたが理由を説明して頂いて、3と7ということがわかりました。}

沢崎「パッて見たときに、3とか7が2つぐらい出てきたらあそこは危ないって思うわけ。くっつきやすい牌が出ているから早いって思うわけよ。国士とかやっていたら別よ。そういう風にも判断したりできるわけよ。そういうのが、データが教えてくれたことでもあるよね。安牌がすって最後に出てきたりさ。」

石田「まだまだ、麻雀の情報が足りなさ過ぎるってことですよね。私は実際にゲームセンターへ行って、麻雀格闘倶楽部をやったことってなかったんですよ。それこそ、後ろで見ているだけっていうか…女の子ってだけで、やっぱり行きづらい空間で…。でも、今回新規参戦ってことで、とてもチャンスだなって。女の子がもっとプレイしやすいように、イメージ変えたり、それこそ、私に与えられた仕事のような気がして…!」

沢崎「やっぱり今は、麻雀に興味多い女性も多いもんね。ぼくですら雀荘とか入りづらいもん。(笑)」

石田「それは嘘ですよね?(笑)やっぱり同世代の女の子の麻雀人口が増えたら嬉しいな。」

沢崎「健康麻雀とかでも増えたもんね。今はシニアだけど、ジュニアとかも作ってもいいよね。」

石田「うん、色んな分野を増やしていったら魅力的だと思います。」

今回は、こんな感じで将来の麻雀についてもお話しました。
ここには書ききれませんでしたが、強くなりたいならどうするべきか、
沢崎プロの強さの秘密を、ほんのちょこっとだけですが教えていただきました。
私は単純なので、家に帰ってこの日話したことを実践しようってことを、ノートに書き出してみました。(笑)

少し話しただけでオーラを感じ、今回話していることも、沢崎プロにとっては、
麻雀人生のごく一部でしかないんだなってだって思ったらなんだか…

インタビューの最初に、どうやって強くなるのか、勝つのかって質問をぶつけたとき沢崎プロは、

「勝とうとなんて思っていない。勝つんだから。自分で納得いく麻雀ができるかってことだけ。」
と答えてくれました。

“勝ちたいではなく勝つんだ”

最強位の麻雀への思いは誰よりも強く、たった数時間しか話していない私にまでも、
それは伝わってくるものでした。

名古屋にいる分、他のプロにおいていかれるのが不安だという私に、
沢崎プロは、「大丈夫、周りにそういう人がいなくても、今の時代は勉強する環境はもう整っている。
何か麻雀で困ったら、ぼくに聞いてくれればいいから。」と。

最強位、沢崎誠。
これからもきっと彼は、誰よりも勉強し続け、麻雀の技をアイテムとして増やし、
麻雀を観る者を楽しませてくれることでしょう。私も期待しています。

長くなりましたが、今回のインタビュー記事を読んで頂き、ありがとうございました。

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プロ雀士インタビュー/第102回:沢崎 誠

「日本で麻雀が一番強いのは誰だっ…!!」
先日行われた、麻雀最強戦2013ファイナルで強豪たちを打ち破り、見事優勝したのが、沢崎誠プロである。
彼は何を思い、何を考え、勝負していたのか。そして勝因はどこにあったのか。
という事で、今回、沢崎誠プロのインタビュアーを勤めさせて頂くのは、
麻雀最強戦2013で、最強戦ガールズ西日本代表として活動してきました、
日本プロ麻雀連盟29期生、石田亜沙己です。よろしくお願い致します。
私と沢崎プロは、今回のインタビュー以外では、ほとんどと言っていい程、
言葉を交わしたことはありませんでした。
唯一言葉を交わしたのは、麻雀最強戦で沢崎プロが優勝した時です。
石田「おめでとうございます!!」
そして、今回のインタビューの日程で連絡をすると、私が名古屋に在住しているということを知り、
沢崎プロから…
沢崎「名古屋は大好きです。少し考えたのですが名古屋でもいいかな?って。」
という事で急遽、名古屋でインタビューする事となりました。
石田「私は麻雀の映像を観るって事も、プロになるまでなかったんです。おじいちゃんが麻雀やってるくらいで、麻雀の事はなにも知らなかったし、麻雀の映像があるなんてことも知らなかったんです。それが今となっては…。」
沢崎「これからはもう映像の時代だからね。ぼくなんかはね、映像の時代がくるってわかっていた。
けど、ぼくが出ようとは思ってないんだよ。連盟の若い世代が映像にたえられないと。
そのためには、色んな事がきちんと出来ないと。ポン、チー、ロンでアガリが1,000点じゃ…。
それが大事な局面ももちろんあるけれども、それが2局3局続いたら、麻雀って観ている人はつまんないってなっちゃう。それで勝つかもしれないけど、視聴者はね…。」

石田「確かに勝つかもしれないけど、観ている人はもっとドキドキしたいと思う!!」
沢崎「でしょ?だから連盟のプロっていう意識を持ってやらないと。視聴者が離れてっちゃうって思うね。」
石田「それこそ今回の最強戦も、やっぱり逆転劇っていうか、そういうのを連盟のプロが次々と見せたわけじ
ゃないですか。それで最終的に決勝に残ったのが、4人とも連盟のプロっていうところも、視聴者からしたら、おっ!!全員勝ち上がったんだって盛り上がりますよね。」
沢崎「残るだろー。3人残ったら最後はぼくだからね。あそこで残らなかったら、何を言われるか…3人に言われちゃうよ。(笑)」
石田「そういったプレッシャーもありますよね。(笑)」
沢崎「早い段階でやる分には負けちゃうかもしれないけどね。1、2、3って連盟、連盟って来たら最後が負けるわけにはいかないよー。逆転した森山さんになんて言われちゃうか…(笑)」
石田「うん。(笑)」
沢崎「でも麻雀はきちんと打たないとね。」
石田「はい。いやぁー、それにしても素晴らしかったです。ぜひもう一度観たい!!会場にいた観客の皆さんの歓声が、控え室まで聞こえるくらいだった。」
沢崎「近代麻雀に、跳満の手をオリたとか書いてあったでしょ?ツモり三暗刻の形の。」
石田「はい、読みました!」
最強戦予選D卓 南2局
親・茅森の捨て牌 
北南発三索 上向き北五索 上向き一万 上向き五万 上向き三筒 左向き二万 上向き白七万 上向き五筒 上向き南四万 上向き
沢崎手牌
四索四索四索八索八索東東東中中  チー五索 左向き六索 上向き七索 上向き  ツモ六索  ドラ八索
沢崎「六索は多分あたると思ってるの。でも六索八索かって事じゃないんだよ。もっと大事なことは、ちゃんとゲームを考えていけば、放銃が絶対にいけないんだよ。あの局だけは放銃しちゃいけない、大事なことなんだけどわかる?」
石田「うーん、はい…。」
沢崎「誰かがアガる分にはしょうがないけど、放銃だけはいけないという、自分の中のテーマは明確だった。何でかっていうと、親がぼくの上家のじゃいさんだったでしょ?」
石田「はい、じゃいさんが親でした。」
沢崎「それでトップ目が最強位じゃん。」
石田「はい、そうでしたね。」
沢崎「最初にお前だけはやっつけてやるって宣言していたでしょ?」
石田「うん、うん!!じゃいさんが水沼さんに言ってました!!」
沢崎「だからそれを覚えてたから。ぼくがツモるのも、誰かがアガるのもいいけど、放銃して局を進めてラス前をむかえたら負けだから。だからあれは絶対に放銃だけは許されないの。」
石田「利用するってことですか?」
沢崎「うん、だからあれは六索九索だと思っているよ。六索は打たないにしろ、多分八索は通ると思っている。八索は通るんだけど、じゃあぼくは何を見ていたのかって事。五索を鳴いたのはツモろうと思っているから。ツモって跳満は魅力的だから仕掛けた。だから六索がきて八索を切るのはおかしいじゃん。アガっても安いし。だから両方切っちゃダメなんだ。親を連荘させる事も大事なテーマ。そうすると3局残ることになるでしょ?逆転するチャンスがある。それが放銃すれば、残り2局となる。放銃してむかえる親でしょ?」
石田「はい…。」
沢崎「そんなのすぐ終わっちゃうよ。東1局だったら切っている。燃えている男に連荘してもらう。親が連荘してくれて、元最強位をいじめてくれるのが大事なこと。」
石田「もう一度親に頑張ってもらうためにも、放銃だけは許されないってことですね。
そういう戦い方もあるんだ…。」
沢崎「局が進まなくて困るのはトップ目で、3人は困ってないから。そういうのを考えて打っていた。対応、対応で打っているからね。」
石田「最強戦ガールズはもうびっくりでしたよ。強かった。連盟のプロ。」
沢崎「連盟は強いよ。僕も強いでしょ。(笑)」
石田「(笑)」
沢崎「そんなことばっかり言ってるよ。でもそれを言い続けるには、勝たなきゃいけないんだよ。負けていると言えないから。」
石田「やっぱり自信が強さや勝ちに繋がっているのかな?」
沢崎「自信は何かって言うと、やっぱり練習だよー。昇降級とかは関係ない。自分で決めたことをできるようにそれだけを特訓する。ついている人間は勝てるよ。でも、プロとして一線級になるには、ついていなくても勝負になんないと。」
石田「うん、うん…確かに。」
沢崎「だからやっぱり普段から練習しないと。リアルで打たなくても、麻雀の事ばかり考えている。若い頃は毎日、麻雀の夢を見ていたくらい!!麻雀の夢見る?」
石田「いやぁ、私あんまり夢って見ないので、麻雀の夢は1、2回しかないですね。」
沢崎「そうなの?いっぱい見たほうがいいよ。いいのあったら、あっもう1回とか言ってもう一度見るんだよ」
石田「そんな都合よく、夢ってみられるんですね!!(笑)」
沢崎「放銃した夢は見たことないな。(笑)悪い夢はすぐポイ!!子供の頃、ヘビのテーマパーク見に行ってから見た夢が、空から落ちるとそこにヘビがいるんだよ。コンクリートに一万匹ぐらい!マムシがね。そしたらいつの日か、会長が“まむしの沢崎”ってネーミングをつけたんだ。最初は絶対に嫌だと思ったよ。(笑)1日ぐらいしてOKした。まぁ、くらいついて離れないって方のまむしだから。」
石田「へぇー、そんなこととは知りませんでした。話は変わるんですけど、私ゲームでの麻雀がリアルに比べると苦手で…。」
沢崎「情報が少ないもんね。でもロン2の成績いいじゃん。(笑)」
石田「なんで知ってるんですか!?(笑)」
沢崎「見てきた。(笑)」
石田「そうだったんですね。麻雀格闘倶楽部も今回から新規参戦させていただいてるんですが…。」
沢崎「一番使える牌ってなにかわかる?」
石田「うーん、3?4?使いやすいけどなぁ。なんだろ?」
沢崎「みんなに聞くと大体5とか言うんだよ。」
{ここから中々答えが出ない私でしたが理由を説明して頂いて、3と7ということがわかりました。}
沢崎「パッて見たときに、3とか7が2つぐらい出てきたらあそこは危ないって思うわけ。くっつきやすい牌が出ているから早いって思うわけよ。国士とかやっていたら別よ。そういう風にも判断したりできるわけよ。そういうのが、データが教えてくれたことでもあるよね。安牌がすって最後に出てきたりさ。」
石田「まだまだ、麻雀の情報が足りなさ過ぎるってことですよね。私は実際にゲームセンターへ行って、麻雀格闘倶楽部をやったことってなかったんですよ。それこそ、後ろで見ているだけっていうか…女の子ってだけで、やっぱり行きづらい空間で…。でも、今回新規参戦ってことで、とてもチャンスだなって。女の子がもっとプレイしやすいように、イメージ変えたり、それこそ、私に与えられた仕事のような気がして…!」
沢崎「やっぱり今は、麻雀に興味多い女性も多いもんね。ぼくですら雀荘とか入りづらいもん。(笑)」
石田「それは嘘ですよね?(笑)やっぱり同世代の女の子の麻雀人口が増えたら嬉しいな。」
沢崎「健康麻雀とかでも増えたもんね。今はシニアだけど、ジュニアとかも作ってもいいよね。」
石田「うん、色んな分野を増やしていったら魅力的だと思います。」
今回は、こんな感じで将来の麻雀についてもお話しました。
ここには書ききれませんでしたが、強くなりたいならどうするべきか、
沢崎プロの強さの秘密を、ほんのちょこっとだけですが教えていただきました。
私は単純なので、家に帰ってこの日話したことを実践しようってことを、ノートに書き出してみました。(笑)
少し話しただけでオーラを感じ、今回話していることも、沢崎プロにとっては、
麻雀人生のごく一部でしかないんだなってだって思ったらなんだか…
インタビューの最初に、どうやって強くなるのか、勝つのかって質問をぶつけたとき沢崎プロは、
「勝とうとなんて思っていない。勝つんだから。自分で納得いく麻雀ができるかってことだけ。」
と答えてくれました。
“勝ちたいではなく勝つんだ”
最強位の麻雀への思いは誰よりも強く、たった数時間しか話していない私にまでも、
それは伝わってくるものでした。
名古屋にいる分、他のプロにおいていかれるのが不安だという私に、
沢崎プロは、「大丈夫、周りにそういう人がいなくても、今の時代は勉強する環境はもう整っている。
何か麻雀で困ったら、ぼくに聞いてくれればいいから。」と。
最強位、沢崎誠。
これからもきっと彼は、誰よりも勉強し続け、麻雀の技をアイテムとして増やし、
麻雀を観る者を楽しませてくれることでしょう。私も期待しています。
長くなりましたが、今回のインタビュー記事を読んで頂き、ありがとうございました。
mas22