第10期静岡プロリーグ第7節レポート

今節でもう7節を迎える第10期静岡プロリーグ。
これが終われば残り2節となる。
総合ポイントの多寡によっては、決勝の椅子に座る4人が見えてくる大事な対局になることは間違いない。

今回の卓組は

1卓
鷲見プロ(3位)、平野プロ(9位)、杉村プロ(14位)、渡辺プロ(15位)
2卓
岡本プロ(2位)、長内(7位)、鈴木秀プロ(10位)、坪井プロ(11位)
3卓
鈴木郁プロ(4位)、土屋プロ(5位)、鈴木雅プロ(13位)、京平プロ(16位)

となった。

注目は4位の鈴木郁プロと、5位の土屋プロが衝突する3卓だろうか。

上位でポイントが近い者同士で当然マークし合うだろう。
そして、できれば蹴落としたい相手だ。正面衝突は避けられない局面になり見所になる。
鷲見プロと岡本プロはいつもと変わらないだろう。どれだけポイントを伸ばせるかを考えているはずだ。

まずは2卓の岡本プロから。
1回戦東場で大きく沈み、持ち点が10,000を割っての南2局の西家。
親の坪井プロが前に出て来ている。
南家の鈴木秀プロがピンズの染め手をしており坪井プロの打牌を鳴いてテンパイを急ぐ。

岡本プロの手牌

六万七万七万八万八万九万六索七索八索九索九索二筒七筒八筒  ドラ七筒

南家の鈴木秀プロのツモが、手牌に入った直後にこの形でテンパイしたが、それには二筒を押さないといけない。
鈴木プロにテンパイが入っているとすれば、ピンズの下はなかなか切れるところではない。
さらには、九筒がすでに純カラ、六筒も場に2枚見えている。
その周辺を切った坪井プロか、鈴木秀プロの手牌にある可能性を考えると、六筒はもう残っていないと思うのが普通ではないだろうか。

ここで振り込めば1人沈みの大きなラスが見えてくる。
私はこの二筒を岡本プロは止めるのではないかと思っていた。
だが岡本プロは躊躇なく二筒を切った。

そして、坪井プロが切った六筒を打ち取り7,700をアガリ、さらには次局でホンイツ発中ドラ3の跳満をアガって原点近くまで戻す。
迎えた親は、連荘に成功できずに原点維持はできずにマイナスだったものの、その後の3回戦分で大きくプラスを叩き出し+57.7Pも上積みする。

対局後の岡本プロのコメント
「今日はツイてました」

二筒については自分でもよく切ったなと話していたが、それよりもその後の跳満がツイていたなとか、オーラスが連荘できなかったことの方を気にしているようだった。
だが、この二筒が切れるかどうかがその後の対局をすべて決めたと私は思う。

続いて1卓の鷲見プロ。
こちらも見ていて調子があまり良くないように思った。持ち点は25,000と沈んではいないもののツモが思うように来ない。
そのまま場は回り迎えた南3局の親番で、なんとかピンフのみの一万四万待ちのテンパイをするが、南家の渡辺プロから後半でリーチが入る。
渡辺プロも同じく25,000点持ちなのでここでアガっておきたいはずだ。
次局で、親番の渡辺プロがリーチしてくるということは高い手の可能性がある。
振り込めば岡本プロ同様、ラスを覚悟しなければならない局面だった。

鷲見プロが掴んで来たのは五万
渡辺プロの捨て牌にマンズは六万しか並んでいない。
どう見ても危険牌だった。
だが、鷲見プロは躊躇なく五万を切った。そして、その後引いた七万をさらに切って流局し親番を維持した。
結局、繋ぎ止めた親番は活かせずに3人沈みの3着終了になるものの、最終的な結果は今節+23,8とこちらも上積み。

鷲見プロのコメント
「苦しかったが手が入ったときにアガれていたのが大きかった」

苦しそうに見えたがと話すと鷲見プロは笑いながらそう答えてくれた。
上位陣で一番苦しそうに見えたのが鷲見プロだったが、持ち前の安定感があるからだろう今節もプラスでまとめ上げてみせた。

そして鈴木郁プロと土屋プロが激突の3卓。
1回戦南1局で京平プロ、土屋プロの2人からリーチが入るも、北家の鈴木郁プロが以下の牌姿で人に追いつく。

北家鈴木郁プロの手牌

一万二万三万七万八万九万一索三索一筒二筒三筒発発

2件リーチを掻い潜り、この手をアガリきった鈴木郁プロは、その後も加点してこの半荘はトップで終了。

鈴木郁プロの調子が良さそうに見える。ツモもよく効き、加点してからも自分で捌いて局を進めるなど、試合運びがスムーズだった。今節すべてプラスとはいかなかったものの+42,7Pとこちらも上積みに成功。

鈴木郁プロのコメント
「自分はそれほど良くないと思ったが展開が良いように働いた」

『調子が良さそうに見えたが…』と話すと、「もっとポイントを上積みできたはずなのに…」と、少し残念そうに話す鈴木郁プロ。アガリたい局面でアガれてはいたものの、安目・高めのあるテンパイ形で安目でアガリがつく点など、鈴木郁プロ本人としては満足のいくアガリが少なかったのだろう。しかし、展開も味方につけての加点は、鈴木郁プロの雀力によるものである。今後も結果を出すのではないだろうか。

そして最終的な総合合計で、上位5名が飛び抜ける形となった。
1位の岡本プロが、ポイント的にかなり上位にいるので決勝進出は堅いと見て、残り3席を4人で争う形になるだろう。
しかし、まだ2節あるのと、別日対局の結果如何では状況もガラリと変わるはず。
私もまだチャンスがあるので精一杯自分の麻雀を打とうと思う。

静岡プロリーグ レポート/第10期静岡プロリーグ第7節レポート

今節でもう7節を迎える第10期静岡プロリーグ。
これが終われば残り2節となる。
総合ポイントの多寡によっては、決勝の椅子に座る4人が見えてくる大事な対局になることは間違いない。
今回の卓組は
1卓
鷲見プロ(3位)、平野プロ(9位)、杉村プロ(14位)、渡辺プロ(15位)
2卓
岡本プロ(2位)、長内(7位)、鈴木秀プロ(10位)、坪井プロ(11位)
3卓
鈴木郁プロ(4位)、土屋プロ(5位)、鈴木雅プロ(13位)、京平プロ(16位)
となった。
注目は4位の鈴木郁プロと、5位の土屋プロが衝突する3卓だろうか。
上位でポイントが近い者同士で当然マークし合うだろう。
そして、できれば蹴落としたい相手だ。正面衝突は避けられない局面になり見所になる。
鷲見プロと岡本プロはいつもと変わらないだろう。どれだけポイントを伸ばせるかを考えているはずだ。
まずは2卓の岡本プロから。
1回戦東場で大きく沈み、持ち点が10,000を割っての南2局の西家。
親の坪井プロが前に出て来ている。
南家の鈴木秀プロがピンズの染め手をしており坪井プロの打牌を鳴いてテンパイを急ぐ。
岡本プロの手牌
六万七万七万八万八万九万六索七索八索九索九索二筒七筒八筒  ドラ七筒
南家の鈴木秀プロのツモが、手牌に入った直後にこの形でテンパイしたが、それには二筒を押さないといけない。
鈴木プロにテンパイが入っているとすれば、ピンズの下はなかなか切れるところではない。
さらには、九筒がすでに純カラ、六筒も場に2枚見えている。
その周辺を切った坪井プロか、鈴木秀プロの手牌にある可能性を考えると、六筒はもう残っていないと思うのが普通ではないだろうか。
ここで振り込めば1人沈みの大きなラスが見えてくる。
私はこの二筒を岡本プロは止めるのではないかと思っていた。
だが岡本プロは躊躇なく二筒を切った。
そして、坪井プロが切った六筒を打ち取り7,700をアガリ、さらには次局でホンイツ発中ドラ3の跳満をアガって原点近くまで戻す。
迎えた親は、連荘に成功できずに原点維持はできずにマイナスだったものの、その後の3回戦分で大きくプラスを叩き出し+57.7Pも上積みする。
対局後の岡本プロのコメント
「今日はツイてました」
二筒については自分でもよく切ったなと話していたが、それよりもその後の跳満がツイていたなとか、オーラスが連荘できなかったことの方を気にしているようだった。
だが、この二筒が切れるかどうかがその後の対局をすべて決めたと私は思う。
続いて1卓の鷲見プロ。
こちらも見ていて調子があまり良くないように思った。持ち点は25,000と沈んではいないもののツモが思うように来ない。
そのまま場は回り迎えた南3局の親番で、なんとかピンフのみの一万四万待ちのテンパイをするが、南家の渡辺プロから後半でリーチが入る。
渡辺プロも同じく25,000点持ちなのでここでアガっておきたいはずだ。
次局で、親番の渡辺プロがリーチしてくるということは高い手の可能性がある。
振り込めば岡本プロ同様、ラスを覚悟しなければならない局面だった。
鷲見プロが掴んで来たのは五万
渡辺プロの捨て牌にマンズは六万しか並んでいない。
どう見ても危険牌だった。
だが、鷲見プロは躊躇なく五万を切った。そして、その後引いた七万をさらに切って流局し親番を維持した。
結局、繋ぎ止めた親番は活かせずに3人沈みの3着終了になるものの、最終的な結果は今節+23,8とこちらも上積み。
鷲見プロのコメント
「苦しかったが手が入ったときにアガれていたのが大きかった」
苦しそうに見えたがと話すと鷲見プロは笑いながらそう答えてくれた。
上位陣で一番苦しそうに見えたのが鷲見プロだったが、持ち前の安定感があるからだろう今節もプラスでまとめ上げてみせた。
そして鈴木郁プロと土屋プロが激突の3卓。
1回戦南1局で京平プロ、土屋プロの2人からリーチが入るも、北家の鈴木郁プロが以下の牌姿で人に追いつく。
北家鈴木郁プロの手牌
一万二万三万七万八万九万一索三索一筒二筒三筒発発
2件リーチを掻い潜り、この手をアガリきった鈴木郁プロは、その後も加点してこの半荘はトップで終了。
鈴木郁プロの調子が良さそうに見える。ツモもよく効き、加点してからも自分で捌いて局を進めるなど、試合運びがスムーズだった。今節すべてプラスとはいかなかったものの+42,7Pとこちらも上積みに成功。
鈴木郁プロのコメント
「自分はそれほど良くないと思ったが展開が良いように働いた」
『調子が良さそうに見えたが…』と話すと、「もっとポイントを上積みできたはずなのに…」と、少し残念そうに話す鈴木郁プロ。アガリたい局面でアガれてはいたものの、安目・高めのあるテンパイ形で安目でアガリがつく点など、鈴木郁プロ本人としては満足のいくアガリが少なかったのだろう。しかし、展開も味方につけての加点は、鈴木郁プロの雀力によるものである。今後も結果を出すのではないだろうか。
そして最終的な総合合計で、上位5名が飛び抜ける形となった。
1位の岡本プロが、ポイント的にかなり上位にいるので決勝進出は堅いと見て、残り3席を4人で争う形になるだろう。
しかし、まだ2節あるのと、別日対局の結果如何では状況もガラリと変わるはず。
私もまだチャンスがあるので精一杯自分の麻雀を打とうと思う。

第10期静岡プロリーグ第6節レポート

朝会場に向かうと、先月とは違いちょっと肌寒いくらいの涼しさで、季節の移り変わりをしっかりと感じられた。
今節を終えれば、あとたった3節で決勝戦へと進める4人が決定するのだと思うと、やはり時が経つのはあっという間だなと思う。
これからどんどん寒くなっていくだろうが、麻雀はさらに熱さを増していく。

今回のインタビューは25期生の京平遙プロ。

年齢は私よりも下になるのだが、静岡支部を支える数少ない女子プロの1人で、今期より復帰してくれて一緒に戦えるのが本当に嬉しい。

いつもマイペースだが、他人を気遣える優しい女の子。
しかし麻雀への思いは熱く、芯の通った攻撃型である。

私「京平プロは今期からの決勝戦システムについてはどう思っていますか?」

京平「私は決勝戦があると嬉しいです。上位の直接対決はやっぱり見ていても面白いし、その舞台は程良い緊張感があっていつもの対局とはやっぱり違うから」

私「もう残り3節になりますけど、どのような麻雀を打ちたいですか?」

京平プロ「あと3節しかないので、とにかく決勝戦進出目指して最後まで一生懸命頑張ります」

京平プロは、今節大きくマイナスしてしまったが残り3節ある。
半荘で言えば12回を残している。

上位とはポイント差は150P以上あるが、十分に狙えるはずだ。
今後の闘牌に期待したい。

そして今節の結果を見ると、上位の望月支部長と岡本プロが大きくプラスに成功。
ここでのアドバンテージは、かなり心に余裕ができるのではないだろうか。

残り3節と別日対局などの結果でまだまだどうなるかはわからないが、この2人が中心に対局が進むのは間違いない。

私はというと、今節で大きくマイナスして上位4名から離されてしまった。

3回戦まででほとんど±0だったのだが、問題は最終4回戦。
この半荘はマイナスにできないという思いで頭が一杯だった。

ドラをポンして遅まきながら勝負に参加して、役牌トイトイドラ3の跳満テンパイで単騎待ちの選択。
残り3枚か1枚の2択。残り1枚の方がテンパイ直前に2枚たて続けに切られていた。
だから山に残っているとしたら残り1枚の方だろうと・・
普段は待ちが多いほうを必ず残すのに、なぜかその時は2枚切れの七索を残した。

そして、すぐに裏目の六索を引いてきた。

よくあることなのに、なぜかすごく動揺したのを覚えている。
手が震えた。ツモ切るときに指が宙でずっと揺れた。

その後ツモ切った牌が役牌トイトイの6,400に振り込んでしまい、すべてをそこに落としたような喪失感に襲われ、その後も点数欲しさに攻めて振り込んで対局は終了した。

振り込んですぐ気持ちを切り替えられないのは、やはりメンタルが弱い。
点数がないからという理由で勝負するのは、本当に良くないのはわかっていたのに、この半荘だけで大きく沈んでしまった。
だが終わったことは後悔してもしかたない。反省してもう一度残り3節をしっかりと打たないといけないのだ。

本当にこのメンタルだけはなんとかしないといけないと思う。
自分の満足がいく麻雀を打てるようにしなければ。

静岡プロリーグ レポート/第10期静岡プロリーグ第6節レポート

朝会場に向かうと、先月とは違いちょっと肌寒いくらいの涼しさで、季節の移り変わりをしっかりと感じられた。
今節を終えれば、あとたった3節で決勝戦へと進める4人が決定するのだと思うと、やはり時が経つのはあっという間だなと思う。
これからどんどん寒くなっていくだろうが、麻雀はさらに熱さを増していく。
今回のインタビューは25期生の京平遙プロ。
年齢は私よりも下になるのだが、静岡支部を支える数少ない女子プロの1人で、今期より復帰してくれて一緒に戦えるのが本当に嬉しい。
いつもマイペースだが、他人を気遣える優しい女の子。
しかし麻雀への思いは熱く、芯の通った攻撃型である。
私「京平プロは今期からの決勝戦システムについてはどう思っていますか?」
京平「私は決勝戦があると嬉しいです。上位の直接対決はやっぱり見ていても面白いし、その舞台は程良い緊張感があっていつもの対局とはやっぱり違うから」
私「もう残り3節になりますけど、どのような麻雀を打ちたいですか?」
京平プロ「あと3節しかないので、とにかく決勝戦進出目指して最後まで一生懸命頑張ります」
京平プロは、今節大きくマイナスしてしまったが残り3節ある。
半荘で言えば12回を残している。
上位とはポイント差は150P以上あるが、十分に狙えるはずだ。
今後の闘牌に期待したい。
そして今節の結果を見ると、上位の望月支部長と岡本プロが大きくプラスに成功。
ここでのアドバンテージは、かなり心に余裕ができるのではないだろうか。
残り3節と別日対局などの結果でまだまだどうなるかはわからないが、この2人が中心に対局が進むのは間違いない。
私はというと、今節で大きくマイナスして上位4名から離されてしまった。
3回戦まででほとんど±0だったのだが、問題は最終4回戦。
この半荘はマイナスにできないという思いで頭が一杯だった。
ドラをポンして遅まきながら勝負に参加して、役牌トイトイドラ3の跳満テンパイで単騎待ちの選択。
残り3枚か1枚の2択。残り1枚の方がテンパイ直前に2枚たて続けに切られていた。
だから山に残っているとしたら残り1枚の方だろうと・・
普段は待ちが多いほうを必ず残すのに、なぜかその時は2枚切れの七索を残した。
そして、すぐに裏目の六索を引いてきた。
よくあることなのに、なぜかすごく動揺したのを覚えている。
手が震えた。ツモ切るときに指が宙でずっと揺れた。
その後ツモ切った牌が役牌トイトイの6,400に振り込んでしまい、すべてをそこに落としたような喪失感に襲われ、その後も点数欲しさに攻めて振り込んで対局は終了した。
振り込んですぐ気持ちを切り替えられないのは、やはりメンタルが弱い。
点数がないからという理由で勝負するのは、本当に良くないのはわかっていたのに、この半荘だけで大きく沈んでしまった。
だが終わったことは後悔してもしかたない。反省してもう一度残り3節をしっかりと打たないといけないのだ。
本当にこのメンタルだけはなんとかしないといけないと思う。
自分の満足がいく麻雀を打てるようにしなければ。

第113回:第26期チャンピオンズリーグ優勝特別インタビュー 松崎良文 インタビュアー:高宮まり

チャンピオンズリーグの優勝者、
松崎良文プロ。

出身が一緒!
ということで、死ぬほど恐縮したのですが、
私高宮まりがインタビュアーにご指名を頂きました。

松崎プロは茨城県石下町(常総市)出身。

中学二年の時に友人の所持していたコンピュータソフトで麻雀に出会い、
高校時代に友人同士で手積みで麻雀を打つようになったという。

高校卒業後、上京。

浪人という名目ではあったが、
毎日麻雀を打っていたそうだ。

そしてそのころに出会った友人の影響で麻雀に真剣に取り組むようになり、
日本プロ麻雀連盟17期にプロ試験を受け合格。

ここから松崎良文の麻雀プロ人生が始まる。

「まずは生い立ちからー」

あんまり僕の事知らない人が多いと思うからと、
待ち合わせたおなじみのバーで松崎さんは話し始めてくれた。

100

かなり省略してまとめてしまったが、
実はかなり詳しく半生を語ってくれたのだった。

この時はただ、真面目な人なんだなぁ、と思っていた。

インタビューの様子

[決勝のはじまり]

高宮「始まる前はどんな雰囲気だったんですか??」

松崎「控え室に入ったら真ん中のテーブルに先に二人いたんだけど、僕ははじっこに座って、一人で集中してたかな。」

高宮「気合いを入れたってことですか?」

松崎「昔は決戦前に気合い入れたりしてたけど、それで結果出なかったから、自分にはそういうの向いてないのかなーと。
    やっぱり自然体がいいのかな。」

高宮「闘魂を燃やしていたのではなく、静かに精神統一していたのですね。緊張はされてましたか??」

松崎「決勝の前日にベスト28、ベスト16、ベスト8とあって、最初のベスト28からどっしり打てて自然体だったし、
   決勝も何の焦りもなくクリアな精神状態だったかな。」

高宮「予選から気持ち的にはいい流れだったんですね。決勝は初めてのニコ生放送ですよね?」

松崎「うん、初めて。自分の打ってる姿を見たことなかったし、そういう意味ではやっぱり不安はあったかなぁ。」

高宮「ニコ生、しかも初めてっていうと不安になる部分もありますよね。実際に試合が始まってからはどうでした?」

松崎「いざ卓に入っちゃうと何の不安もなくて、最初から卓に入り込めた。
   勝ちたい気持ちはあったけど、そういうの抜きにして集中できてたかな。」

[試合を振り返って]

決勝五回戦。

せっかくだから麻雀についても詳しく聞きたい!と思い、
松崎プロの視点でこの決勝について振り返って頂いた。

masters21_02 masters21_03

一回戦

高宮「一回戦は開局早々からアガりを重ねて、四連続でアガってましたよね。」

松崎「無心で打ってた。四連続でアガったのも落ち着けたかな。
   自分の中では関係ないんだけど、もしアガってなくても落ち着いてたと思うんだけど、いい展開かなーと思ったかな。」

高宮「手組みも打牌選択も落ち着いていて、無理のない感じでトップをとった印象があります。」

松 崎「最高形を目指せる局もあったんだけど、最初だから必要以上に無理しないで、自然にと思って。自分のスタイルはこうかなって。」

二回戦

松崎「二回戦はね、この決勝一番のミスをしたんだよね。」

高宮「一番の、というほどのミスだったんですか??」

松崎「南3局に、ツモると1300・2600でトップ争いになるなーと思ってリーチを打って、
   親の安村君の追いかけリーチに12000点を放銃したんだけど。心の揺れが出てた。ダメだね。」

高宮「トップ争いになるなら、リーチを打ってもいいのでは、って私なら思っちゃうんですけど、、、ダメなんですか?」

松崎「100回やって99回ダマだね。安村くんの親流しがテーマの局だったから、絶対にって言うくらいダマなんだけど、欲だよね。
   追いかけリーチが入った時に負けを覚悟したね。」

高宮「覚悟してたのですか。放銃した時に思うことっていろいろあると思うんですけど、やっぱりなーだったりグハッてなったり。
   松崎さん的にはその放銃はやっぱりなーって感じだったんですか?」

松崎「追っかけ入った時点で負けは覚悟してたから放銃したことに精神的な揺れはなかったけど。
   まあ自分のスタイルならヤミテンですよね、納得。っていう。」

高宮「放銃してしまって、二回戦ラスで。精神的にグッとくるところだと思うんですけど、松崎さんはどのように受け止めていたんですか?」

松崎「ずれてんなー内容良くないなーと思って、心を落ち着かせて。
   結局トータルポイ ントがチャラくらいになったから、一からやり直しだなーと。
   こういうミスって後半になるにつれて致命傷になるから、この段階でよかった。これでよりクリアになれた、って思ってた。」

放銃したことを後悔するのではなく、
自分の選択を静かに反省する。
その上で情況を確認して受け止める。

私はこの当たり前なようで大事なことがいつもできているだろうか。

放銃してしまったことやアガれなかったことにとらわれがちになってはいないか。
つい、ツイてないとか調子が悪いとか思ったりしてしまってはいないだろうか。

私は心の中で、自分の胸に手を当てた。

三回戦

高宮「三回戦はまたしてもトップでしたね。迷いそうな牌姿で迷いなくターツ選択をして4000オールをアガっていましたよね。」

東4局 親番 ドラ八万 10巡目

松崎プロ手牌
三万四万八万八万一索三索五索六索七索八索九索二筒三筒
ツモ二索で、一通も見えるリャンメン三つのターツ選択なのだが、
松崎プロはノータイム打八索とする。

ここから、
ツモ北九索
ツモ一筒北リーチ。
16巡目に五万ツモで4000オールとなる。

松崎「基本に忠実にね。他のターツに特に悪いっていうのがなかったから、これはもう決めてた。
   裏目の四索引いても234含みのタンピン系の変化もあるし、もし先に四索引いても一通は見切って一索切るかな。」

高宮「なるほど、私こういうのターツ選択失敗したりするので勉強になります。」

松崎「アガれると思ってなかったし、どうかなーと思ってたけど。嬉しかったなーこれ。」

高宮「この直後の局、二軒リーチにピンフドラ一のテンパイをダマで押していて、ドラを切ったりもしたのにアタり牌はしっかり止めていましたよね。
   親ならリーチしちゃいそうなんですけど、リーチ行くところとダマにするところの選択が流石だなーと思いました。」

松崎「加点したかったけどね。やっぱり、ダマで押すときの方が胆力がいるね。」

四回戦

高宮「4回戦、30000点ギリギリのところでメンホン四暗刻テンパイでしたよね。
   ぐっと我慢して入ったテンパイ、見応えがありました。」

松崎「30000点の原点が危なかったから発から鳴かなかったんだよね。
   一応気合い入ってたけど、あがれたらいいなーって思うようにしてた。
   アガりたい気持ちが強すぎると、ダメだった時の反動が大きいからね。」

高宮「最後にギリギリ30000点を切ってしまう2着で苦しい展開でしたね。」

松崎「南の2局くらいから、ざっと並びとかトータルポイントの計算はしてたね。」

高宮「常に今の点数がどうとかじゃなくて、最終目標地点から計算しているんですね。」

五回戦

高宮「5回戦はいよいよ最終戦ですね。
5回戦に向けて、気持ちの持ち方や展開をどういう風に持っていきたいっていうのはありました??」

松崎「ラス親が田中さんで、いくら点棒持っても安心できないから、安心せずにゆるめずに、だね。」

松崎プロは東1局の親番で4000オールをツモり、東4局南家でも勝負手が来る。

ドラ二万
九万九万九万二索二索三索四索四索四索六索八索南南
4巡目にツモ七索、打三索二索南のシャンポンに取ってリーチとする。
6巡目にツモ南、リーチツモ南三暗刻で2000、4000をツモアガる。

高宮「二索を切って三メンチャンではなく、三索を切ってツモり三暗刻のリーチにしたのですね。」

松崎「親流し三メンチャンもあるんだけど、南ツモったときの打点だよね。まだ南場もあるから。」

高宮「まだ油断できないということなんですね。
   この満貫ツモで南場を迎えて後半戦になりますが、このアガりでトップ目ですよね?」

松崎「この時点で並びができてて、二着目の田中さんより+20くらい。細かい条件はオーラスになって計算するくらいだね。」

高宮「南場では二局連続でピンフをツモアガって、オーラスでもピンフの出アガリで優勝が決まりましたね。」

松崎「ピンフで静かにアガりたくて、ピンフにならなかったらリーチもあるかなーと思ってたけど、無心だね。
   気持ちの整理つく前に出たから、わぁ!って。優勝という最高の形で嬉しいです。」

[決戦が終わって]

「俺の場合は友達のおかげだよね、ほんとに。」

今回の優勝についての感想は?という質問に対し、
真っ先に友達への感謝の言葉を口にする松崎プロ。

「この話すると泣いちゃうんだよね。」

そう言いながら、なじみのバーでの祝勝会の話をしてくれた。

松崎「決勝が終わって池袋へ行ったんだけど、もともといつものバーに寄るつもりではあったけど、勝って寄りたいと思ってて。
   で、ほんとに勝って寄れることになって、みんながニコニコして待っててくれるんだろうなと思って、
   ドアを開けたらやっぱり思った通りで、みんな待っててくれて。」

高宮「そういうの素敵ですね。想像するだけで嬉しいですね!」

松崎「気分はわぁって、最高だよね。想像してた通りで、幸せ。」

100

一見真面目な堅物に見える松崎プロだが、
話を聞いてみると、たくさんの影響を与えてくれるさまざまな「友人」が松崎プロの人柄や麻雀を彩っていた。

話を聞くにつれて、
たくさんの友人に囲まれることを納得させられるような方だと思った。

[今後の展望]

高宮「初タイトルを獲得されて一週間。(インタビュー当時)
今の感想や気分はいかがでしょう??」

松崎「今はまだ余韻が残ってるから、浸ってる感じだよね。嬉しさが残ってる。幸せなことだよね。」

高宮「タイトル取る前と取った後で、何かご自身の中で気持ちの変化はありますか??」

松崎「タイトル一個取るだけで変わるもんだね。 自分でもびっくりするくらい。
   活躍してる同期に対してとか劣等感もあったし、C1に落ちた時もモチベーション下がったりしたけど。」

高宮「前向きな気持ちになった感じなのでしょうか。
   初タイトルを奪取して気持ちも良い方向に向いて、何かこれからの目標などはありますか??」

松崎「ほんとこの一週間で考え方変わったからなー。とりあえずは、目の前の戦いを一つ一つ丁寧にってことかな。
   バンバン勝ちたいっていうより、それより自分のスタイルである限りなく放銃を少なくっていうあたりを磨いていったり。」

高宮「今回はリーチ後以外の放銃はゼロなんですよね。防御にも長けている印象です。」

松崎「かといって守備型ってわけでもないし、雀風 を単純に攻守って分け方はナンセンスだと思ってて。
   理想は、局面に応じて自在に立ち回るようにね。最強は自在型だと思うから。」

高宮「自分のスタイルをさらに確立させていく、ということですかね??」

松崎「打ち手として味のある打ち手になるっていることかな。影で支えていければって気持ちも込めて、影武者的なね。」

高宮「影で支えていく、といいますと??」

松崎「脇役としてシブいキャラとして、普段は潜んでいて、呼ばれたら出てきて良い麻雀を打てたらな、と。
   あと打ち手の気持ちとか麻雀界のことを良い感じに伝えるとか、観戦記などの書き物も依頼があれば貢献させて頂きます。」

高宮「書き物も定評があると伺っています。」

松崎 「恩返しの気持ちもすごくあるし、任されたことは一生懸命やらせて頂こうと。」

麻雀を打つことはもちろん、
「伝える」ということも特に情報社会の現代において欠かせない重要なコンテンツと言えるだろう。

松崎プロのような打つことにも書くことにも長けた人がいるというのは、
底力として頼りになることなんだろうなーと思った。

私自身、話を聞くだけでたくさんのことを学ばせてもらった。

試合を全部細かく振り返って全部解説してくれたので麻雀のことも勉強になったし、
麻雀に対する姿勢、静かな人間力というのも学ぶことができた気がする。

話を聞いてみたい人がいても、直接しっかり話を聞ける機会は少ない。

このインタビューを受けて良かったと思っている。

松崎プロは最後にこう締めくくった。

「こんな人もいるんだ、と思ってもらえたら。」

100

プロ雀士インタビュー/第113回:第26期チャンピオンズリーグ優勝特別インタビュー 松崎良文 インタビュアー:高宮まり

チャンピオンズリーグの優勝者、
松崎良文プロ。
出身が一緒!
ということで、死ぬほど恐縮したのですが、
私高宮まりがインタビュアーにご指名を頂きました。
松崎プロは茨城県石下町(常総市)出身。
中学二年の時に友人の所持していたコンピュータソフトで麻雀に出会い、
高校時代に友人同士で手積みで麻雀を打つようになったという。
高校卒業後、上京。
浪人という名目ではあったが、
毎日麻雀を打っていたそうだ。
そしてそのころに出会った友人の影響で麻雀に真剣に取り組むようになり、
日本プロ麻雀連盟17期にプロ試験を受け合格。
ここから松崎良文の麻雀プロ人生が始まる。
「まずは生い立ちからー」
あんまり僕の事知らない人が多いと思うからと、
待ち合わせたおなじみのバーで松崎さんは話し始めてくれた。
100
かなり省略してまとめてしまったが、
実はかなり詳しく半生を語ってくれたのだった。
この時はただ、真面目な人なんだなぁ、と思っていた。
インタビューの様子
[決勝のはじまり]
高宮「始まる前はどんな雰囲気だったんですか??」
松崎「控え室に入ったら真ん中のテーブルに先に二人いたんだけど、僕ははじっこに座って、一人で集中してたかな。」
高宮「気合いを入れたってことですか?」
松崎「昔は決戦前に気合い入れたりしてたけど、それで結果出なかったから、自分にはそういうの向いてないのかなーと。
    やっぱり自然体がいいのかな。」

高宮「闘魂を燃やしていたのではなく、静かに精神統一していたのですね。緊張はされてましたか??」
松崎「決勝の前日にベスト28、ベスト16、ベスト8とあって、最初のベスト28からどっしり打てて自然体だったし、
   決勝も何の焦りもなくクリアな精神状態だったかな。」

高宮「予選から気持ち的にはいい流れだったんですね。決勝は初めてのニコ生放送ですよね?」
松崎「うん、初めて。自分の打ってる姿を見たことなかったし、そういう意味ではやっぱり不安はあったかなぁ。」
高宮「ニコ生、しかも初めてっていうと不安になる部分もありますよね。実際に試合が始まってからはどうでした?」
松崎「いざ卓に入っちゃうと何の不安もなくて、最初から卓に入り込めた。
   勝ちたい気持ちはあったけど、そういうの抜きにして集中できてたかな。」

[試合を振り返って]
決勝五回戦。
せっかくだから麻雀についても詳しく聞きたい!と思い、
松崎プロの視点でこの決勝について振り返って頂いた。

masters21_02 masters21_03

一回戦
高宮「一回戦は開局早々からアガりを重ねて、四連続でアガってましたよね。」
松崎「無心で打ってた。四連続でアガったのも落ち着けたかな。
   自分の中では関係ないんだけど、もしアガってなくても落ち着いてたと思うんだけど、いい展開かなーと思ったかな。」

高宮「手組みも打牌選択も落ち着いていて、無理のない感じでトップをとった印象があります。」
松 崎「最高形を目指せる局もあったんだけど、最初だから必要以上に無理しないで、自然にと思って。自分のスタイルはこうかなって。」
二回戦
松崎「二回戦はね、この決勝一番のミスをしたんだよね。」
高宮「一番の、というほどのミスだったんですか??」
松崎「南3局に、ツモると1300・2600でトップ争いになるなーと思ってリーチを打って、
   親の安村君の追いかけリーチに12000点を放銃したんだけど。心の揺れが出てた。ダメだね。」

高宮「トップ争いになるなら、リーチを打ってもいいのでは、って私なら思っちゃうんですけど、、、ダメなんですか?」
松崎「100回やって99回ダマだね。安村くんの親流しがテーマの局だったから、絶対にって言うくらいダマなんだけど、欲だよね。
   追いかけリーチが入った時に負けを覚悟したね。」

高宮「覚悟してたのですか。放銃した時に思うことっていろいろあると思うんですけど、やっぱりなーだったりグハッてなったり。
   松崎さん的にはその放銃はやっぱりなーって感じだったんですか?」
松崎「追っかけ入った時点で負けは覚悟してたから放銃したことに精神的な揺れはなかったけど。
   まあ自分のスタイルならヤミテンですよね、納得。っていう。」

高宮「放銃してしまって、二回戦ラスで。精神的にグッとくるところだと思うんですけど、松崎さんはどのように受け止めていたんですか?」
松崎「ずれてんなー内容良くないなーと思って、心を落ち着かせて。
   結局トータルポイ ントがチャラくらいになったから、一からやり直しだなーと。
   こういうミスって後半になるにつれて致命傷になるから、この段階でよかった。これでよりクリアになれた、って思ってた。」

放銃したことを後悔するのではなく、
自分の選択を静かに反省する。
その上で情況を確認して受け止める。
私はこの当たり前なようで大事なことがいつもできているだろうか。
放銃してしまったことやアガれなかったことにとらわれがちになってはいないか。
つい、ツイてないとか調子が悪いとか思ったりしてしまってはいないだろうか。
私は心の中で、自分の胸に手を当てた。
三回戦
高宮「三回戦はまたしてもトップでしたね。迷いそうな牌姿で迷いなくターツ選択をして4000オールをアガっていましたよね。」
東4局 親番 ドラ八万 10巡目
松崎プロ手牌
三万四万八万八万一索三索五索六索七索八索九索二筒三筒
ツモ二索で、一通も見えるリャンメン三つのターツ選択なのだが、
松崎プロはノータイム打八索とする。
ここから、
ツモ北九索
ツモ一筒北リーチ。
16巡目に五万ツモで4000オールとなる。
松崎「基本に忠実にね。他のターツに特に悪いっていうのがなかったから、これはもう決めてた。
   裏目の四索引いても234含みのタンピン系の変化もあるし、もし先に四索引いても一通は見切って一索切るかな。」

高宮「なるほど、私こういうのターツ選択失敗したりするので勉強になります。」
松崎「アガれると思ってなかったし、どうかなーと思ってたけど。嬉しかったなーこれ。」
高宮「この直後の局、二軒リーチにピンフドラ一のテンパイをダマで押していて、ドラを切ったりもしたのにアタり牌はしっかり止めていましたよね。
   親ならリーチしちゃいそうなんですけど、リーチ行くところとダマにするところの選択が流石だなーと思いました。」
松崎「加点したかったけどね。やっぱり、ダマで押すときの方が胆力がいるね。」
四回戦
高宮「4回戦、30000点ギリギリのところでメンホン四暗刻テンパイでしたよね。
   ぐっと我慢して入ったテンパイ、見応えがありました。」
松崎「30000点の原点が危なかったから発から鳴かなかったんだよね。
   一応気合い入ってたけど、あがれたらいいなーって思うようにしてた。
   アガりたい気持ちが強すぎると、ダメだった時の反動が大きいからね。」

高宮「最後にギリギリ30000点を切ってしまう2着で苦しい展開でしたね。」
松崎「南の2局くらいから、ざっと並びとかトータルポイントの計算はしてたね。」
高宮「常に今の点数がどうとかじゃなくて、最終目標地点から計算しているんですね。」
五回戦
高宮「5回戦はいよいよ最終戦ですね。
5回戦に向けて、気持ちの持ち方や展開をどういう風に持っていきたいっていうのはありました??」
松崎「ラス親が田中さんで、いくら点棒持っても安心できないから、安心せずにゆるめずに、だね。」
松崎プロは東1局の親番で4000オールをツモり、東4局南家でも勝負手が来る。
ドラ二万
九万九万九万二索二索三索四索四索四索六索八索南南
4巡目にツモ七索、打三索二索南のシャンポンに取ってリーチとする。
6巡目にツモ南、リーチツモ南三暗刻で2000、4000をツモアガる。
高宮「二索を切って三メンチャンではなく、三索を切ってツモり三暗刻のリーチにしたのですね。」
松崎「親流し三メンチャンもあるんだけど、南ツモったときの打点だよね。まだ南場もあるから。」
高宮「まだ油断できないということなんですね。
   この満貫ツモで南場を迎えて後半戦になりますが、このアガりでトップ目ですよね?」
松崎「この時点で並びができてて、二着目の田中さんより+20くらい。細かい条件はオーラスになって計算するくらいだね。」
高宮「南場では二局連続でピンフをツモアガって、オーラスでもピンフの出アガリで優勝が決まりましたね。」
松崎「ピンフで静かにアガりたくて、ピンフにならなかったらリーチもあるかなーと思ってたけど、無心だね。
   気持ちの整理つく前に出たから、わぁ!って。優勝という最高の形で嬉しいです。」

[決戦が終わって]
「俺の場合は友達のおかげだよね、ほんとに。」
今回の優勝についての感想は?という質問に対し、
真っ先に友達への感謝の言葉を口にする松崎プロ。
「この話すると泣いちゃうんだよね。」
そう言いながら、なじみのバーでの祝勝会の話をしてくれた。
松崎「決勝が終わって池袋へ行ったんだけど、もともといつものバーに寄るつもりではあったけど、勝って寄りたいと思ってて。
   で、ほんとに勝って寄れることになって、みんながニコニコして待っててくれるんだろうなと思って、
   ドアを開けたらやっぱり思った通りで、みんな待っててくれて。」

高宮「そういうの素敵ですね。想像するだけで嬉しいですね!」
松崎「気分はわぁって、最高だよね。想像してた通りで、幸せ。」
100
一見真面目な堅物に見える松崎プロだが、
話を聞いてみると、たくさんの影響を与えてくれるさまざまな「友人」が松崎プロの人柄や麻雀を彩っていた。
話を聞くにつれて、
たくさんの友人に囲まれることを納得させられるような方だと思った。
[今後の展望]
高宮「初タイトルを獲得されて一週間。(インタビュー当時)
今の感想や気分はいかがでしょう??」
松崎「今はまだ余韻が残ってるから、浸ってる感じだよね。嬉しさが残ってる。幸せなことだよね。」
高宮「タイトル取る前と取った後で、何かご自身の中で気持ちの変化はありますか??」
松崎「タイトル一個取るだけで変わるもんだね。 自分でもびっくりするくらい。
   活躍してる同期に対してとか劣等感もあったし、C1に落ちた時もモチベーション下がったりしたけど。」

高宮「前向きな気持ちになった感じなのでしょうか。
   初タイトルを奪取して気持ちも良い方向に向いて、何かこれからの目標などはありますか??」
松崎「ほんとこの一週間で考え方変わったからなー。とりあえずは、目の前の戦いを一つ一つ丁寧にってことかな。
   バンバン勝ちたいっていうより、それより自分のスタイルである限りなく放銃を少なくっていうあたりを磨いていったり。」

高宮「今回はリーチ後以外の放銃はゼロなんですよね。防御にも長けている印象です。」
松崎「かといって守備型ってわけでもないし、雀風 を単純に攻守って分け方はナンセンスだと思ってて。
   理想は、局面に応じて自在に立ち回るようにね。最強は自在型だと思うから。」

高宮「自分のスタイルをさらに確立させていく、ということですかね??」
松崎「打ち手として味のある打ち手になるっていることかな。影で支えていければって気持ちも込めて、影武者的なね。」
高宮「影で支えていく、といいますと??」
松崎「脇役としてシブいキャラとして、普段は潜んでいて、呼ばれたら出てきて良い麻雀を打てたらな、と。
   あと打ち手の気持ちとか麻雀界のことを良い感じに伝えるとか、観戦記などの書き物も依頼があれば貢献させて頂きます。」

高宮「書き物も定評があると伺っています。」
松崎 「恩返しの気持ちもすごくあるし、任されたことは一生懸命やらせて頂こうと。」
麻雀を打つことはもちろん、
「伝える」ということも特に情報社会の現代において欠かせない重要なコンテンツと言えるだろう。
松崎プロのような打つことにも書くことにも長けた人がいるというのは、
底力として頼りになることなんだろうなーと思った。
私自身、話を聞くだけでたくさんのことを学ばせてもらった。
試合を全部細かく振り返って全部解説してくれたので麻雀のことも勉強になったし、
麻雀に対する姿勢、静かな人間力というのも学ぶことができた気がする。
話を聞いてみたい人がいても、直接しっかり話を聞ける機会は少ない。
このインタビューを受けて良かったと思っている。
松崎プロは最後にこう締めくくった。
「こんな人もいるんだ、と思ってもらえたら。」
100

天空麻雀16 女性大会決勝レポート 石田 亜沙己

「ツモ」という声とともに映し出されたのは、とても綺麗な手でした。

一筒一筒二筒二筒三筒三筒赤五筒五筒五筒六筒七筒八筒九筒  ツモ四筒  ドラ九筒

これは宮内こずえプロがあがった1局です。

「エンタメ~テレ」と「日本プロ麻雀連盟」でお送りする麻雀番組「天空麻雀」。
今回で16回目となります。

今大会の決勝レポートは、天空麻雀初出場、石田亜沙己が務めさせていただきます。

私は天空麻雀初出場ということもあり、その日一日ずっとドキドキしていました。
行きの新幹線の中でも緊張していて、色々考えていました。

そんな中行われた予選B卓は、二階堂瑠美プロ、和泉由希子プロ、和久津晶プロ
というなんとも豪華なメンバーの中に私がぽつり…

100

でもあんまり緊張が顔に出ない私は余計に1人で緊張してしまって、
しかもしーんっとした空間の中に卓が1つ。

ここ最近で一番といっていいほどの緊張感。
でもなんとも言えない感覚で、このドキドキが好きな私。
しかし、結果は予選で敗退してしまいました。

放送では笑顔でしたが、本当はすごく悔しかったです…。
しかし憧れのお姉さま方に囲まれご指導頂きましたので、次こそは勉強して出直したいと思います!!

私の話はここまでにして、さて先ほどの決勝戦の話に戻したいと思います。

決勝戦のメンバーは、和久津晶プロ、和泉由希子プロ、宮内こずえプロ、二階堂亜樹プロの4名。どんな対局になるのか私も楽しみに見ていました。

100

今回の決勝戦、全体的に「攻め」の意思がかなり強く表れている局が多かったと私は感じました。

東1局、親の和泉プロに合わせて字牌を切りだしていく2人に対して、和久津プロはダブ東から切り出していきます。

この局は「攻めるよ」って言っているかのような和久津プロの真剣な表情。

東1局、西家・和久津プロ8巡目 

赤五万七万五索五索赤五索五索一筒二筒三筒三筒四筒六筒八筒  ツモ八万  ドラ三筒 

ここで私なら五索の暗カン、もしくはピンズに手をかけてしまいます。
しかし、和久津プロが選んだのは八万ツモ切りでした。

これは、赤ドラを切り離さないという意思が感じられる、和久津プロらしい一打だと思います。
その結果、12,000点の出アガリへとつながりました。

この攻めの姿勢がこの後どのように繋がるのか…
そして、この勢いがどこまで続くのか私もワクワクです!!

この東1局は攻めの姿勢だけではなく、二階堂亜樹プロの守備に対する打牌選択も私の目を惹きました。

実際に牌を並べてみて感じたのですが、このような対応する力も私自身、身につけていきたいと思います。

冒頭にあげた宮内プロの手がいつどのタイミングなのか…
それは決勝戦を観てのお楽しみにします!!

ですが、その局の前にもたくさんのドラマが隠されています。
特に”攻めの姿勢”。
それが現れる局がたくさんあるので、そんな所にも注目してもらえたらなっと思います。

天空麻雀On Air Scheduleはこちら

特集企画/天空麻雀16 女性大会決勝レポート 石田 亜沙己

「ツモ」という声とともに映し出されたのは、とても綺麗な手でした。
一筒一筒二筒二筒三筒三筒赤五筒五筒五筒六筒七筒八筒九筒  ツモ四筒  ドラ九筒
これは宮内こずえプロがあがった1局です。
「エンタメ~テレ」と「日本プロ麻雀連盟」でお送りする麻雀番組「天空麻雀」。
今回で16回目となります。
今大会の決勝レポートは、天空麻雀初出場、石田亜沙己が務めさせていただきます。
私は天空麻雀初出場ということもあり、その日一日ずっとドキドキしていました。
行きの新幹線の中でも緊張していて、色々考えていました。
そんな中行われた予選B卓は、二階堂瑠美プロ、和泉由希子プロ、和久津晶プロ
というなんとも豪華なメンバーの中に私がぽつり…
100
でもあんまり緊張が顔に出ない私は余計に1人で緊張してしまって、
しかもしーんっとした空間の中に卓が1つ。
ここ最近で一番といっていいほどの緊張感。
でもなんとも言えない感覚で、このドキドキが好きな私。
しかし、結果は予選で敗退してしまいました。
放送では笑顔でしたが、本当はすごく悔しかったです…。
しかし憧れのお姉さま方に囲まれご指導頂きましたので、次こそは勉強して出直したいと思います!!
私の話はここまでにして、さて先ほどの決勝戦の話に戻したいと思います。
決勝戦のメンバーは、和久津晶プロ、和泉由希子プロ、宮内こずえプロ、二階堂亜樹プロの4名。どんな対局になるのか私も楽しみに見ていました。
100
今回の決勝戦、全体的に「攻め」の意思がかなり強く表れている局が多かったと私は感じました。
東1局、親の和泉プロに合わせて字牌を切りだしていく2人に対して、和久津プロはダブ東から切り出していきます。
この局は「攻めるよ」って言っているかのような和久津プロの真剣な表情。
東1局、西家・和久津プロ8巡目 
赤五万七万五索五索赤五索五索一筒二筒三筒三筒四筒六筒八筒  ツモ八万  ドラ三筒 
ここで私なら五索の暗カン、もしくはピンズに手をかけてしまいます。
しかし、和久津プロが選んだのは八万ツモ切りでした。
これは、赤ドラを切り離さないという意思が感じられる、和久津プロらしい一打だと思います。
その結果、12,000点の出アガリへとつながりました。
この攻めの姿勢がこの後どのように繋がるのか…
そして、この勢いがどこまで続くのか私もワクワクです!!
この東1局は攻めの姿勢だけではなく、二階堂亜樹プロの守備に対する打牌選択も私の目を惹きました。
実際に牌を並べてみて感じたのですが、このような対応する力も私自身、身につけていきたいと思います。
冒頭にあげた宮内プロの手がいつどのタイミングなのか…
それは決勝戦を観てのお楽しみにします!!
ですが、その局の前にもたくさんのドラマが隠されています。
特に”攻めの姿勢”。
それが現れる局がたくさんあるので、そんな所にも注目してもらえたらなっと思います。
天空麻雀On Air Scheduleはこちら

何を切る?fromロン2 2014年11月

このコーナーでは、オンライン麻雀「ロン2」の協力のもと、プロ雀士とロン2ユーザーの解答をグラフを使って比較していきたいと思います。
多くのプロより、丁寧な解説をいただきましたので、みなさんの雀力アップの参考にしていただければと思います。

問題提供:「ロン2」  作成:杉浦勘介

ロン2道場ルール (一発、裏ドラ、カンドラあり、赤なし)
南1局3本場東家 (色の濃くなっている牌はツモ切りです)

 

プロ

八万切り・・・35人
五万切り・・・18人
五索切り・・・6人
四万切り・・・1人
七万切り・・・1人

 

ロン2ユーザー

八万切り・・・49.3%
四万切り・・・16.9%
五索切り・・・15.4%
五万切り・・・9.8%
七万切り・・・5%
四索切り・・・3.3%
三索切り・・・0.3%

 

 

プロ解答(50音順)

八万切り

朝霧千裕
「ドラが2枚ある十分な形なので、牌効率で手広く。」

井出康平
「タンヤオ固定でロスは九万のみ。巡目的にもスピード感がないので鳴きも考えて。」

伊藤優孝
「状態の良い時は最高形を目指す(四暗刻)。」

魚谷侑未
「点数を持っていて何でもできるので、本線は仕掛けてのタンヤオドラ2。場合によっては七対子にします。四万以外は全部仕掛けます。」

内川幸太郎
「タンヤオを確定させたい。六万引きもロスにならないので八万切り。ダントツだし全部押したいですね。」

内田美乃里
「雀頭を固定し、タンヤオ(ピンフ)を目指す。」

黒木真生
「ロスは九万のみ。六万ツモなら打七万。チーはまだしないが、ポンはする。」

黒沢咲
「絶好調なので、安目の九万の受け入れはここで拒否する。」

近藤久春
「ツモ九万以外は全て対応でき、最高形を逃がさない。状態が良さそうなので、より高打点を目指す。」

紺野真太郎
「タンヤオを確定させ、なるべく高く・・・というか、この持ち点状況なら勝手に仕上がりそう。相手は無視で良いかと。」

斉藤理絵
「ドラ2枚を使い切り、鳴くことも考えて、九万が嫌なので八万切ります。」

清水香織
九万なんていらないから。」

瀬戸熊直樹
「実戦では五万を切ったようだが、九万がないのはほぼ間違いないので、八万切りとしたい。二万五万九万がない状態と考えて、面前を重視しながらもポンテンは取らなくてはいけない局面・・・実戦では鳴けずに失敗した。」

刀川昌浩
「ドラ2なので、九万引きを否定してタンヤオ、七対子を狙う。」

ダンプ大橋
九万ツモがうれしくないので。縦に伸びるかもしれないので、トイツを1枚外すことはしません。」

ともたけ雅晴
六万九万待ちは良く見えるが、逆に九万が生牌というのが不安。トイツ場っぽいので、タンヤオを確定させて動ける形にしたい。ダントツなので三暗刻や四暗刻まで狙いたい。」

仲田加南
「点棒あるので目一杯で!!」

中山千鶴
「ダントツトップ目の親で、最低でも満貫以上でアガって無双したいので九万は要らないです。二万五万が4枚見えているので、鳴きも考えます。上家、下家が変則的な河をしているので、七万五索の縦引きも期待してワクワクしながら全ツッパします。」

中村毅
「まず八万切りでタンヤオを確保。ツモ次第でタンピンや三暗刻を狙う。」

奈良圭純
「タンヤオを確定させる。極力メンゼンで仕上げたいが、ドラの三万だけは仕掛けそう。」

南里はるみ
「もう何も考えなくて良い状態ってことでしょ?相手の手出しがどうとか、何が何枚切れてるとか、相手がどんな構想かとか・・・内に寄せて一番単純な形に持って行きます。この後も牌の来るまま、なすがまま・・・」

西川淳
二万五万が薄そう。しかしこの大量得点、繊細さは必要ない。MAX点数を目指して!」

浜上文吾
九万の受け入れを拒否して、タンピンイーペーコー、七対子狙い。点棒にも余裕があるので、さらなる高打点を目指す。仕掛けは考えずにメンゼンで。」

福光聖雄
六万がロスにならないので九万だけがロス。上家、下家がチャンタ系の可能性が比較的高いので、あまり九万には期待できない。」

藤原隆弘
「これだけ仕上がった状態のダントツの親番。稼げるだけ稼ぐ高打点狙い!九万引きはうれしくないので、八万切りでタンヤオ確定。タンピンドラ2や三暗刻ドラ3など最低親満以上!!」

古川孝次
「2着とは大きく離れている親番。手役は最大限に見て八万切り。七対子も考えられるが、狙いは456の三色。六万引きを前提とした三色狙いだが、七万落としや五索の先切りも視野に入れておく。」

三戸亮祐
「この点数状況から、タンピンで最高形を目指したい。ドラの三万が出た場合のみはポンするが、それ以外は面前で進める。」

美波智子
五万八万の比較かと思うが、タンヤオで仕掛けることも考えて。」

宮内こずえ
「タンヤオを確定させて、トイツ手も見る。」

望月雅継
二万五万の受けには不安がありそうに見えるが、点数状況からも目一杯に構える。メンツ手が本線でMAX四暗刻まで!!七対子は保険程度。まずはタンヤオを決めてから。」

山井弘
「この点数になれば、余計なことは考えずに自然に打つのみ。内に寄せて仕掛けも考えずに面前で勝負することを念頭において手を進めます。」

柚木正仁
五万が少ないが、9万点トップのためとくに考えずに打つ。」

四柳弘樹
「ドラ側の四万を先に切りたい形ではあるが、二万五万の受けが苦しいのとタンヤオの仕掛けを考えて打八万とする。」

和久津晶
九万がうれしくない。仕掛けも考えて。」

 

 

五万切り

吾妻さおり
「ドラが三万なので五万を切ってツモり三暗刻の可能性を残します。ドラ以外はできれば鳴きたくない牌姿ですが、七万が1枚切れているので、場況によっては七万ポンはするかもしれません。」

鮎川卓
「ドラまたぎ、かつ残り枚数の少ない二万五万の受けは外し、ドラトイツを固定します。」

荒正義
「絶好調につき、目一杯手を広げる。」

勝又健志
「とくに二万五万のターツは弱いと考え五万切り。ドラ2を活かして最速のアガリを目指す。」

櫻井秀樹
「この点数でチャンス手なので、見た目の枚数だけで。」

猿川真寿
「安目拒否の八万切りにしたいが、五万が2枚切れなので素直に受ける。」

柴田弘幸
「持ち点がある時は、受け入れ枚数を追えば自然と高くなったり良い方向へ導かれると思っている。不調時は八万を切ります。」

白鳥翔
「ドラ2枚で打点は十分。一番弱いと思われる二万五万のターツを払って手広く構える。点棒状況的に点数を叩きに行く局面。」

武石絵里
二万五万が薄いので、他を厚く持ちたい。」

二階堂亜樹
「ドラ固定でイーペーコーはできそうにないので一応三暗刻も見て。ドラポン以外は仕掛けないです。」

二階堂瑠美
「最高は四暗刻。二万五万は4枚見えてるし、引いた時に四万を切らなきゃいけないのが怖いから。ドラを使って鳴いてタンヤオでアガリを拾っても良いし、点数的も最高形を目指して良いと思います。」

仁平宣明
「これだけ点棒を持っていれば、自分にとって一番都合の良い牌を打つ。いずれにしても自分の手だけを見て他家は無視する。最大タンヤオ三暗刻ドラ3まで。」

前田直哉
「マンズの上が良さそう。五万が2枚切れなので打五万。」

前原雄大
「持ち点が示すように、何を打してもそう失敗とはならないだろう。ならば視野に入れるべきは縦。」

森下剛任
「ドラを固定して高目三暗刻を狙います。面前で手を組みます。」

安村浩司
「基本はリーチを目指す。オリない。場況で九万に不安が残るので四筒七筒を引いた場合は五索切りでマンズを厚く受ける。」

山田浩之
「連荘中の親につき手なりで。ドラは仕掛けるが、それ以外は仕掛けない。」

 

 

五索切り

太田優介
「本来ならタンヤオを確定させる八万を切りたいが、五万が自分から3枚見えて弱い部分なのでマンズにはまだ手をかけたくない。なので柔軟に打五索と構える。」

佐々木寿人
「喰いタンヤオへ向かう。どのリャンメンもロスしないように。」

沢崎誠
「持ち点はたくさんある。基本はタンヤオとして、ロスが最も少なそうな五索切り!!ドラの三万ポン以外は動かない。」

羽山真生
「9万点持ってる親なので、アガリを最優先に手組みを考えたい。マンズの二万五万待ちは弱そうで逆に六万九万待ちが強いと感じる。ゆえに打五索とし、マンズは仕掛けも視野に入れる。打五万と迷うところ。」

藤島健二郎
「この点棒状況(態勢)でオリはない。最高形を念頭に、仕掛けも少しだけ考慮し打五索。」

山口大和
「絶好調の親。タンヤオの可能性を残すため、七万より五索を切ってリャンメンに固定する。」

 

 

四万切り

井出一寛
「上家の打七万六万or九万がトイツで雀頭もしくは七対子。下家は一万二万三万もしくは二万三万のターツあり。次にツモ六万で打五索六索四筒ツモで456の三色を見る。先に二万を引いた場合は打八万でタンピンドラドラ、ツモ五万の場合は七対子を見て打四索。」

 

 

七万切り

石渡正志
「打七万としておけば、どんな構えも取れそう。ドラドラなので、タンヤオにこだわるところでもない。受けは広く構えたい!」

何を切る?/何を切る?fromロン2 2014年11月

このコーナーでは、オンライン麻雀「ロン2」の協力のもと、プロ雀士とロン2ユーザーの解答をグラフを使って比較していきたいと思います。
多くのプロより、丁寧な解説をいただきましたので、みなさんの雀力アップの参考にしていただければと思います。
問題提供:「ロン2」  作成:杉浦勘介

ロン2道場ルール (一発、裏ドラ、カンドラあり、赤なし)
南1局3本場東家 (色の濃くなっている牌はツモ切りです)
 
プロ

八万切り・・・35人
五万切り・・・18人
五索切り・・・6人
四万切り・・・1人
七万切り・・・1人
 
ロン2ユーザー

八万切り・・・49.3%
四万切り・・・16.9%
五索切り・・・15.4%
五万切り・・・9.8%
七万切り・・・5%
四索切り・・・3.3%
三索切り・・・0.3%
 
 
プロ解答(50音順)
八万切り
朝霧千裕
「ドラが2枚ある十分な形なので、牌効率で手広く。」
井出康平
「タンヤオ固定でロスは九万のみ。巡目的にもスピード感がないので鳴きも考えて。」
伊藤優孝
「状態の良い時は最高形を目指す(四暗刻)。」
魚谷侑未
「点数を持っていて何でもできるので、本線は仕掛けてのタンヤオドラ2。場合によっては七対子にします。四万以外は全部仕掛けます。」
内川幸太郎
「タンヤオを確定させたい。六万引きもロスにならないので八万切り。ダントツだし全部押したいですね。」
内田美乃里
「雀頭を固定し、タンヤオ(ピンフ)を目指す。」
黒木真生
「ロスは九万のみ。六万ツモなら打七万。チーはまだしないが、ポンはする。」
黒沢咲
「絶好調なので、安目の九万の受け入れはここで拒否する。」
近藤久春
「ツモ九万以外は全て対応でき、最高形を逃がさない。状態が良さそうなので、より高打点を目指す。」
紺野真太郎
「タンヤオを確定させ、なるべく高く・・・というか、この持ち点状況なら勝手に仕上がりそう。相手は無視で良いかと。」
斉藤理絵
「ドラ2枚を使い切り、鳴くことも考えて、九万が嫌なので八万切ります。」
清水香織
九万なんていらないから。」
瀬戸熊直樹
「実戦では五万を切ったようだが、九万がないのはほぼ間違いないので、八万切りとしたい。二万五万九万がない状態と考えて、面前を重視しながらもポンテンは取らなくてはいけない局面・・・実戦では鳴けずに失敗した。」
刀川昌浩
「ドラ2なので、九万引きを否定してタンヤオ、七対子を狙う。」
ダンプ大橋
九万ツモがうれしくないので。縦に伸びるかもしれないので、トイツを1枚外すことはしません。」
ともたけ雅晴
六万九万待ちは良く見えるが、逆に九万が生牌というのが不安。トイツ場っぽいので、タンヤオを確定させて動ける形にしたい。ダントツなので三暗刻や四暗刻まで狙いたい。」
仲田加南
「点棒あるので目一杯で!!」
中山千鶴
「ダントツトップ目の親で、最低でも満貫以上でアガって無双したいので九万は要らないです。二万五万が4枚見えているので、鳴きも考えます。上家、下家が変則的な河をしているので、七万五索の縦引きも期待してワクワクしながら全ツッパします。」
中村毅
「まず八万切りでタンヤオを確保。ツモ次第でタンピンや三暗刻を狙う。」
奈良圭純
「タンヤオを確定させる。極力メンゼンで仕上げたいが、ドラの三万だけは仕掛けそう。」
南里はるみ
「もう何も考えなくて良い状態ってことでしょ?相手の手出しがどうとか、何が何枚切れてるとか、相手がどんな構想かとか・・・内に寄せて一番単純な形に持って行きます。この後も牌の来るまま、なすがまま・・・」
西川淳
二万五万が薄そう。しかしこの大量得点、繊細さは必要ない。MAX点数を目指して!」
浜上文吾
九万の受け入れを拒否して、タンピンイーペーコー、七対子狙い。点棒にも余裕があるので、さらなる高打点を目指す。仕掛けは考えずにメンゼンで。」
福光聖雄
六万がロスにならないので九万だけがロス。上家、下家がチャンタ系の可能性が比較的高いので、あまり九万には期待できない。」
藤原隆弘
「これだけ仕上がった状態のダントツの親番。稼げるだけ稼ぐ高打点狙い!九万引きはうれしくないので、八万切りでタンヤオ確定。タンピンドラ2や三暗刻ドラ3など最低親満以上!!」
古川孝次
「2着とは大きく離れている親番。手役は最大限に見て八万切り。七対子も考えられるが、狙いは456の三色。六万引きを前提とした三色狙いだが、七万落としや五索の先切りも視野に入れておく。」
三戸亮祐
「この点数状況から、タンピンで最高形を目指したい。ドラの三万が出た場合のみはポンするが、それ以外は面前で進める。」
美波智子
五万八万の比較かと思うが、タンヤオで仕掛けることも考えて。」
宮内こずえ
「タンヤオを確定させて、トイツ手も見る。」
望月雅継
二万五万の受けには不安がありそうに見えるが、点数状況からも目一杯に構える。メンツ手が本線でMAX四暗刻まで!!七対子は保険程度。まずはタンヤオを決めてから。」
山井弘
「この点数になれば、余計なことは考えずに自然に打つのみ。内に寄せて仕掛けも考えずに面前で勝負することを念頭において手を進めます。」
柚木正仁
五万が少ないが、9万点トップのためとくに考えずに打つ。」
四柳弘樹
「ドラ側の四万を先に切りたい形ではあるが、二万五万の受けが苦しいのとタンヤオの仕掛けを考えて打八万とする。」
和久津晶
九万がうれしくない。仕掛けも考えて。」
 
 
五万切り
吾妻さおり
「ドラが三万なので五万を切ってツモり三暗刻の可能性を残します。ドラ以外はできれば鳴きたくない牌姿ですが、七万が1枚切れているので、場況によっては七万ポンはするかもしれません。」
鮎川卓
「ドラまたぎ、かつ残り枚数の少ない二万五万の受けは外し、ドラトイツを固定します。」
荒正義
「絶好調につき、目一杯手を広げる。」
勝又健志
「とくに二万五万のターツは弱いと考え五万切り。ドラ2を活かして最速のアガリを目指す。」
櫻井秀樹
「この点数でチャンス手なので、見た目の枚数だけで。」
猿川真寿
「安目拒否の八万切りにしたいが、五万が2枚切れなので素直に受ける。」
柴田弘幸
「持ち点がある時は、受け入れ枚数を追えば自然と高くなったり良い方向へ導かれると思っている。不調時は八万を切ります。」
白鳥翔
「ドラ2枚で打点は十分。一番弱いと思われる二万五万のターツを払って手広く構える。点棒状況的に点数を叩きに行く局面。」
武石絵里
二万五万が薄いので、他を厚く持ちたい。」
二階堂亜樹
「ドラ固定でイーペーコーはできそうにないので一応三暗刻も見て。ドラポン以外は仕掛けないです。」
二階堂瑠美
「最高は四暗刻。二万五万は4枚見えてるし、引いた時に四万を切らなきゃいけないのが怖いから。ドラを使って鳴いてタンヤオでアガリを拾っても良いし、点数的も最高形を目指して良いと思います。」
仁平宣明
「これだけ点棒を持っていれば、自分にとって一番都合の良い牌を打つ。いずれにしても自分の手だけを見て他家は無視する。最大タンヤオ三暗刻ドラ3まで。」
前田直哉
「マンズの上が良さそう。五万が2枚切れなので打五万。」
前原雄大
「持ち点が示すように、何を打してもそう失敗とはならないだろう。ならば視野に入れるべきは縦。」
森下剛任
「ドラを固定して高目三暗刻を狙います。面前で手を組みます。」
安村浩司
「基本はリーチを目指す。オリない。場況で九万に不安が残るので四筒七筒を引いた場合は五索切りでマンズを厚く受ける。」
山田浩之
「連荘中の親につき手なりで。ドラは仕掛けるが、それ以外は仕掛けない。」
 
 
五索切り
太田優介
「本来ならタンヤオを確定させる八万を切りたいが、五万が自分から3枚見えて弱い部分なのでマンズにはまだ手をかけたくない。なので柔軟に打五索と構える。」
佐々木寿人
「喰いタンヤオへ向かう。どのリャンメンもロスしないように。」
沢崎誠
「持ち点はたくさんある。基本はタンヤオとして、ロスが最も少なそうな五索切り!!ドラの三万ポン以外は動かない。」
羽山真生
「9万点持ってる親なので、アガリを最優先に手組みを考えたい。マンズの二万五万待ちは弱そうで逆に六万九万待ちが強いと感じる。ゆえに打五索とし、マンズは仕掛けも視野に入れる。打五万と迷うところ。」
藤島健二郎
「この点棒状況(態勢)でオリはない。最高形を念頭に、仕掛けも少しだけ考慮し打五索。」
山口大和
「絶好調の親。タンヤオの可能性を残すため、七万より五索を切ってリャンメンに固定する。」
 
 
四万切り
井出一寛
「上家の打七万六万or九万がトイツで雀頭もしくは七対子。下家は一万二万三万もしくは二万三万のターツあり。次にツモ六万で打五索六索四筒ツモで456の三色を見る。先に二万を引いた場合は打八万でタンピンドラドラ、ツモ五万の場合は七対子を見て打四索。」
 
 
七万切り
石渡正志
「打七万としておけば、どんな構えも取れそう。ドラドラなので、タンヤオにこだわるところでもない。受けは広く構えたい!」

第13期関西プロリーグ A・B・Cリーグ 第7節レポート

Aリーグレポート:辻本翔哉

夏の暑さは落ち着いて来ましたが、リーグ戦は終盤戦に突入で、
ますます熱い戦いが繰り広げられる7節目となりました。

A1卓:花岡、米川、藤川、辻本
A2卓:佐々木、勝間、中川、堀
A3卓:横山、仁科、貫上、上村

A1卓は、私辻本が入っていました。
組み合わせが良く、前期に決定戦で戦った3名と打つ事になりました。
その戦いの中でも、印象に残った4回戦目のオーラスをレポートします。

辻本が4万点ほどのトップで迎えたオーラス。ドラは六万
このまま終われば1人浮きのトップで終わる場面でもある。
しかし、早くも4巡目に南家の米川がリーチ宣言。

米川は5,200点以上のアガリで浮き、7,700以上の直撃でトップの状況です。
北を切ってのリーチで、トイツで持っていたので飛び付きポン。
親にツモを与えるが、私もアガリきれば1人浮きと思い、少し遠いが鳴きました。

親の花岡も、米川のリーチを掻い潜ってアガるしかない苦しい状況でもあります。
中を鳴き応戦する。巡目が進み辻本の手牌は、

四万五万六索六索六索四筒四筒七筒九筒九筒  ポン北北北  ドラ六万

1シャンテンだが、勝負したい七筒九筒も米川とテンパイ気配濃厚な花岡にきつい。
四筒が出ればポンで仕掛けて七筒を、苦しくなれば場に安いマンズを切っていこうと考えていた所に米川から四筒が出る。
ポンと言いかけたが、花岡からのロンの声。
米川のリーチを掻い潜り2,900をアガりきった。

その後、花岡が調子を上げ、6,000オールをアガリ4回戦目の勝負ありの形となった。
対戦後、米川にどのような形か聞いたら

二万三万四万五万六万七万八万八万四筒五筒六筒七筒八筒

この高めメンタンピンドラ1の手だったようだ。
麻雀は4人でするもの、他の3人の思惑や思考を考えれば、私が九筒を切り米川に振り込み、点数は減るがトップをキープ出来ていた事になる。プロ雀士としてもっと考えていかなければならない点であろう。

A2卓は、1回戦目が2時間ほどかかっていた。
成績表を見ると、中川が+82.6Pで半荘1回戦では考えられないほどのプラスを叩いていた。
勝間がその半荘は▲68.3Pと凄まじいマイナス。
勝間に聞くと、国士無双をテンパイなど、大物手は入るが、アガる事が出来ずに苦しんだようだ。
ベテランのプロでも、このような事があるのかと思うと麻雀の怖さを感じました。

A3卓は、少し観戦出来たので、貫上の打ち筋をレポートします。
南1局1本場。
貫上は5万点近くのトップ。しかし、南家の上村と北家の横山が3巡目にリーチ。
貫上の手牌は戦って追い付くような形でもなかった。

私なら2人でやり合ってと考えるが、しかし、横山のリーチ宣言牌を両面でチー。
その後もチーをした。その局の結果は、上村がツモアガった。

対局後に貫上に聞くと、あのまま2人がやり合っていたら状態的に横山が勝っていそうだったので邪魔してやったと。ツモ順を変えて、自分の振り込むリスクがあがる事よりも、調子の良い人を少しでも打ちにくくすることだと言う。
なるほど、色々考えかたはあるようだ。

今節は3卓とも荒れ、大きいプラスを叩いた花岡、中川、横山を誰が脅かすか、今後も目が離せない。

 

Bリーグレポート:宮田豊夢

リーグ戦も終盤戦、今日はリーグ戦上位陣がぶつかる卓、その一角の筒井の麻雀に注目してみたいと思います。

2卓 (玉木、森下、筒井、山本)
東2局その筒井に勝負手が入る。
東2局 南家

一万二万三万八万九万二索六索一筒三筒六筒七筒八筒九筒  ドラ九万

なんでもないような手だが、ここから二筒七万九万を3巡で引き入れ手が一変した。

一万二万三万七万八万九万九万一筒二筒三筒七筒八筒九筒

この直後、親の森下からリーチが入り、次のツモが六万
筒井は少し考えてから、ツモを宣言した。
上位陣の一角でもある森下のチャンスは封殺しておく必要があると踏んだのだろう。

南2局 筒井の手牌は、

四万四万五万六万六万七万一索二索三索六索七索六筒七筒八筒  ドラ六万

再び筒井の勝負手だが、直前に親の森下からリーチが入っており、ドラの六万を切ってテンパイにとるのが少し厳しい状況でもあろう。
34,000持ちのトップ目ということもあり、ここはオリを選択した。

直後に、森下から五索がこぼれるが、この六万は勝負すべきだったのか、疑問が残るところである。
私の意見としても、親に勝負するべき場面ではなかったと思う。

この次の局も面白い手が入る。
南3局 親・筒井

五万六万七万八万九万四索四索七索八索四筒五筒七筒八筒  ツモ九索

なに切る?の中級者問題に出てきそうな手だが、正しい手は五万六万
もし三色の安目である六筒を引き入れても、まだ三色の高めである九筒を引くチャンスが残るからである。
筒井も打六万を選択、直後に六筒を引き入れる。

七万八万九万四索四索七索八索九索四筒五筒六筒七筒八筒

思惑通りに手が進み、非常に軽くテンポの良い手が入っている。

オーラス 親・山本
ここまで2着の筒井が36,300点、トップ目の山本が44,100点。
筒井としては満貫のアガリがほしいところです。
手牌が

二万三万七万八万二索三索四索二筒三筒四筒六筒七筒八筒  ツモ二万  ドラ西

実に面白い手牌である。
筒井はテンパイをとらず、二万を外し三色に向かってひた走る、が、ここは健闘むなしく流局になってしまう。
しかし1局、1局の手牌が面白く、ギャラリーとしては見ていても飽きない麻雀でもあった。

 

C1リーグレポート:川上直也

C1リーグ第2節は、大きくプラスを叩いた稲岡のいる1卓からレポートしたいと思います。
1回戦 川上 稲岡 秋山 田村
南2局 稲岡親番のとき5巡目で田村がドラの発切り、これを稲岡ポン。
下家・秋山は懸命に親のアガリを流そうと、ドラポンが入ってからの食い仕掛けをする。

八万八万九万五索五索六索七索八索  チー一万 左向き二万 上向き三万 上向き  チー四万 左向き五万 上向き六万 上向き

ここから打八万は、稲岡に打ち込みとなりました。
11,600を物にした稲岡は、1回戦苦しい東場の立ち上がりが嘘のように晴れ、トップを勝ち取り、その勢いは2回戦も連取した。

3回戦 東1局序盤で稲岡 自風の南ポンでこの形

一筒一筒一筒二筒三筒四筒六筒七筒白白  ポン南南南  ドラ三筒

すぐに、田村から五筒が出てきて8,000点の出アガリ。
このまま3回戦もアガリを重ねて逃げ切ると思われた、が、
東3局 川上配牌

三索四索四索七索三筒八筒八筒東南発発中中  ドラ四索

4トイツドラドラの好配牌、七対子のアガリを目指すも、発がすぐ重なり、中の1鳴き、続けざま八筒ポンで6巡目にてこの形。

四索四索六索七索発発発  ポン八筒 上向き八筒 上向き八筒 上向き  ポン中中中

すぐに、秋山から五索がこぼれて8,000出アガリ。
このアガリを機に、ツモアガリを重ねた川上は、稲岡を抑えて3回戦のトップを勝ち取った。

4回戦  東3局 秋山親番 中盤最終形

三万三万三万三索四索五索五索七索七索七索五筒六筒七筒  ドラ七索

ここから五索をツモアガって4,000オール。
これを皮切りに秋山怒涛のラッシュを見せた。

東3局1本場 秋山 9巡目

八万八万八万五索六索七索七筒七筒東東中中中  リーチ  ドラ三万

すぐに田村から生牌の東が出てきて、12,000打ち取り。
6万点オーバーの1人浮きで4回戦は秋山の圧勝で幕を閉じた。

今回は田村の1人沈みで他3人はそれぞれが20ポイント以上プラスになる結果となりました。
その中でも大きくプラスを叩いた稲岡は、自身が決して好調という事ではなかったと思われますが、出るところは出て、引くところは引く、メリハリの効いた押し引きの闘牌にて、今節の結果につながったように思います。
連続の昇級になるのか?今後の行方が楽しみです。

 

C2リーグレポート:城裕介

C2リーグは新たに後期となった前節、伊原、吉田、山神の先行で始まったが、
2節目で模様が変わってきた。
ここにきて、勢いが凄かったのが吉田、その強さ勢いは、トップか2着しかない、そのことから想像できよう。
また、ラスがないと言えば、小西、伊原、長尾がその後に着けている。
前期まで下位で、冴えなかった小西が、後期に変わってから急に変身してきた。

二万二万七索八索九索三筒四筒五筒西西  ポン発発発  ツモ二万  ドラ二万

今までならここで振り込みとなっていた。
しかし、今回は違う。小西は進化して昇級にかけている。
また、前期降級となってマイナススタートの木下も奮起して、再昇級を狙って静かな闘志を燃やす。
赤木、土田の女性陣、低迷を続けているが変化はこの先あるのか? 頑張ってほしい。

関西プロリーグ レポート/第13期関西プロリーグ A・B・Cリーグ 第7節レポート

Aリーグレポート:辻本翔哉
夏の暑さは落ち着いて来ましたが、リーグ戦は終盤戦に突入で、
ますます熱い戦いが繰り広げられる7節目となりました。
A1卓:花岡、米川、藤川、辻本
A2卓:佐々木、勝間、中川、堀
A3卓:横山、仁科、貫上、上村
A1卓は、私辻本が入っていました。
組み合わせが良く、前期に決定戦で戦った3名と打つ事になりました。
その戦いの中でも、印象に残った4回戦目のオーラスをレポートします。
辻本が4万点ほどのトップで迎えたオーラス。ドラは六万
このまま終われば1人浮きのトップで終わる場面でもある。
しかし、早くも4巡目に南家の米川がリーチ宣言。
米川は5,200点以上のアガリで浮き、7,700以上の直撃でトップの状況です。
北を切ってのリーチで、トイツで持っていたので飛び付きポン。
親にツモを与えるが、私もアガリきれば1人浮きと思い、少し遠いが鳴きました。
親の花岡も、米川のリーチを掻い潜ってアガるしかない苦しい状況でもあります。
中を鳴き応戦する。巡目が進み辻本の手牌は、
四万五万六索六索六索四筒四筒七筒九筒九筒  ポン北北北  ドラ六万
1シャンテンだが、勝負したい七筒九筒も米川とテンパイ気配濃厚な花岡にきつい。
四筒が出ればポンで仕掛けて七筒を、苦しくなれば場に安いマンズを切っていこうと考えていた所に米川から四筒が出る。
ポンと言いかけたが、花岡からのロンの声。
米川のリーチを掻い潜り2,900をアガりきった。
その後、花岡が調子を上げ、6,000オールをアガリ4回戦目の勝負ありの形となった。
対戦後、米川にどのような形か聞いたら
二万三万四万五万六万七万八万八万四筒五筒六筒七筒八筒
この高めメンタンピンドラ1の手だったようだ。
麻雀は4人でするもの、他の3人の思惑や思考を考えれば、私が九筒を切り米川に振り込み、点数は減るがトップをキープ出来ていた事になる。プロ雀士としてもっと考えていかなければならない点であろう。
A2卓は、1回戦目が2時間ほどかかっていた。
成績表を見ると、中川が+82.6Pで半荘1回戦では考えられないほどのプラスを叩いていた。
勝間がその半荘は▲68.3Pと凄まじいマイナス。
勝間に聞くと、国士無双をテンパイなど、大物手は入るが、アガる事が出来ずに苦しんだようだ。
ベテランのプロでも、このような事があるのかと思うと麻雀の怖さを感じました。
A3卓は、少し観戦出来たので、貫上の打ち筋をレポートします。
南1局1本場。
貫上は5万点近くのトップ。しかし、南家の上村と北家の横山が3巡目にリーチ。
貫上の手牌は戦って追い付くような形でもなかった。
私なら2人でやり合ってと考えるが、しかし、横山のリーチ宣言牌を両面でチー。
その後もチーをした。その局の結果は、上村がツモアガった。
対局後に貫上に聞くと、あのまま2人がやり合っていたら状態的に横山が勝っていそうだったので邪魔してやったと。ツモ順を変えて、自分の振り込むリスクがあがる事よりも、調子の良い人を少しでも打ちにくくすることだと言う。
なるほど、色々考えかたはあるようだ。
今節は3卓とも荒れ、大きいプラスを叩いた花岡、中川、横山を誰が脅かすか、今後も目が離せない。
 
Bリーグレポート:宮田豊夢
リーグ戦も終盤戦、今日はリーグ戦上位陣がぶつかる卓、その一角の筒井の麻雀に注目してみたいと思います。
2卓 (玉木、森下、筒井、山本)
東2局その筒井に勝負手が入る。
東2局 南家
一万二万三万八万九万二索六索一筒三筒六筒七筒八筒九筒  ドラ九万
なんでもないような手だが、ここから二筒七万九万を3巡で引き入れ手が一変した。
一万二万三万七万八万九万九万一筒二筒三筒七筒八筒九筒
この直後、親の森下からリーチが入り、次のツモが六万
筒井は少し考えてから、ツモを宣言した。
上位陣の一角でもある森下のチャンスは封殺しておく必要があると踏んだのだろう。
南2局 筒井の手牌は、
四万四万五万六万六万七万一索二索三索六索七索六筒七筒八筒  ドラ六万
再び筒井の勝負手だが、直前に親の森下からリーチが入っており、ドラの六万を切ってテンパイにとるのが少し厳しい状況でもあろう。
34,000持ちのトップ目ということもあり、ここはオリを選択した。
直後に、森下から五索がこぼれるが、この六万は勝負すべきだったのか、疑問が残るところである。
私の意見としても、親に勝負するべき場面ではなかったと思う。
この次の局も面白い手が入る。
南3局 親・筒井
五万六万七万八万九万四索四索七索八索四筒五筒七筒八筒  ツモ九索
なに切る?の中級者問題に出てきそうな手だが、正しい手は五万六万
もし三色の安目である六筒を引き入れても、まだ三色の高めである九筒を引くチャンスが残るからである。
筒井も打六万を選択、直後に六筒を引き入れる。
七万八万九万四索四索七索八索九索四筒五筒六筒七筒八筒
思惑通りに手が進み、非常に軽くテンポの良い手が入っている。
オーラス 親・山本
ここまで2着の筒井が36,300点、トップ目の山本が44,100点。
筒井としては満貫のアガリがほしいところです。
手牌が
二万三万七万八万二索三索四索二筒三筒四筒六筒七筒八筒  ツモ二万  ドラ西
実に面白い手牌である。
筒井はテンパイをとらず、二万を外し三色に向かってひた走る、が、ここは健闘むなしく流局になってしまう。
しかし1局、1局の手牌が面白く、ギャラリーとしては見ていても飽きない麻雀でもあった。
 
C1リーグレポート:川上直也
C1リーグ第2節は、大きくプラスを叩いた稲岡のいる1卓からレポートしたいと思います。
1回戦 川上 稲岡 秋山 田村
南2局 稲岡親番のとき5巡目で田村がドラの発切り、これを稲岡ポン。
下家・秋山は懸命に親のアガリを流そうと、ドラポンが入ってからの食い仕掛けをする。
八万八万九万五索五索六索七索八索  チー一万 左向き二万 上向き三万 上向き  チー四万 左向き五万 上向き六万 上向き
ここから打八万は、稲岡に打ち込みとなりました。
11,600を物にした稲岡は、1回戦苦しい東場の立ち上がりが嘘のように晴れ、トップを勝ち取り、その勢いは2回戦も連取した。
3回戦 東1局序盤で稲岡 自風の南ポンでこの形
一筒一筒一筒二筒三筒四筒六筒七筒白白  ポン南南南  ドラ三筒
すぐに、田村から五筒が出てきて8,000点の出アガリ。
このまま3回戦もアガリを重ねて逃げ切ると思われた、が、
東3局 川上配牌
三索四索四索七索三筒八筒八筒東南発発中中  ドラ四索
4トイツドラドラの好配牌、七対子のアガリを目指すも、発がすぐ重なり、中の1鳴き、続けざま八筒ポンで6巡目にてこの形。
四索四索六索七索発発発  ポン八筒 上向き八筒 上向き八筒 上向き  ポン中中中
すぐに、秋山から五索がこぼれて8,000出アガリ。
このアガリを機に、ツモアガリを重ねた川上は、稲岡を抑えて3回戦のトップを勝ち取った。
4回戦  東3局 秋山親番 中盤最終形
三万三万三万三索四索五索五索七索七索七索五筒六筒七筒  ドラ七索
ここから五索をツモアガって4,000オール。
これを皮切りに秋山怒涛のラッシュを見せた。
東3局1本場 秋山 9巡目
八万八万八万五索六索七索七筒七筒東東中中中  リーチ  ドラ三万
すぐに田村から生牌の東が出てきて、12,000打ち取り。
6万点オーバーの1人浮きで4回戦は秋山の圧勝で幕を閉じた。
今回は田村の1人沈みで他3人はそれぞれが20ポイント以上プラスになる結果となりました。
その中でも大きくプラスを叩いた稲岡は、自身が決して好調という事ではなかったと思われますが、出るところは出て、引くところは引く、メリハリの効いた押し引きの闘牌にて、今節の結果につながったように思います。
連続の昇級になるのか?今後の行方が楽しみです。
 
C2リーグレポート:城裕介
C2リーグは新たに後期となった前節、伊原、吉田、山神の先行で始まったが、
2節目で模様が変わってきた。
ここにきて、勢いが凄かったのが吉田、その強さ勢いは、トップか2着しかない、そのことから想像できよう。
また、ラスがないと言えば、小西、伊原、長尾がその後に着けている。
前期まで下位で、冴えなかった小西が、後期に変わってから急に変身してきた。
二万二万七索八索九索三筒四筒五筒西西  ポン発発発  ツモ二万  ドラ二万
今までならここで振り込みとなっていた。
しかし、今回は違う。小西は進化して昇級にかけている。
また、前期降級となってマイナススタートの木下も奮起して、再昇級を狙って静かな闘志を燃やす。
赤木、土田の女性陣、低迷を続けているが変化はこの先あるのか? 頑張ってほしい。

第9期女流桜花第6節レポート 古谷 知美

女流桜花最終節。
ここを終えて上位8位までが決勝をかけてのプレーオフに進む事ができ、反対に下位3名が降級となります。

・決勝を狙える位置でプレーオフに残る事を目指す者
・まずはプレーオフを目指す者
・Aリーグ残留を目指す者

みんなそれぞれ目標は違って最終節を迎えます。
現状自分は12位、とはいえ16位の降級ラインまでのポイント差が約30ポイント。
プレーオフにはもちろん残りたいけど、現実的には残留を目指しての戦いになるな・・と考えていました。

そんな最終節の対戦相手は、清水香織プロ・黒沢咲プロ・仲田加南プロ、泣きたくなるほどの格上の先輩方です。
でも泣き言は言っていられない!やるしかない!と自分を奮い立たせました。

女流桜花Aリーグは2年目になりますが、清水プロとは実はこれが初対戦。
その清水プロの圧倒的な攻撃力・強さを身をもって知る事になりました。

1回戦 南1局 
親の仲田プロが8巡目にリーチ

四万四万五万六万七万一索二索三索四索五索六索六筒七筒  リーチ  ドラ五筒

この時の私は、以下の形で七対子テンパイ。

二万二万四索四索五索五索一筒一筒九筒九筒西西発

できる限り押したいと思っていましたが、六万七索と立て続けに無筋を持ってきて撤退。
しかし、二索九索と無筋をノータイムで切ってくる清水プロに対して恐怖を感じ、途中からは清水プロに対しての安牌も残す事を第一に考えていました。

その清水プロが14巡目に追いかけリーチ

五万六万八万八万五索六索七索三筒四筒五筒五筒六筒七筒  リーチ

ハイテイ1つ前で仲田プロが七万を掴み12,000の放銃。
やはりすごい攻撃力だな・・同卓者でありながらそんな風に感じました。

その清水プロがそのままの勢いで1回戦トップで終了。

2回戦 南2局 
親の黒沢プロが二筒五筒八筒の3面張リーチ。

三万四万五万五索六索七索三筒四筒五筒五筒五筒八筒八筒  ドラ一筒

この時の私はまたも七対子テンパイ。

二万二万一索一索一筒二筒二筒六筒六筒七筒七筒西西

黒沢プロの捨て牌にドラの一筒がある事と、今回は打点もある為、リーチ後持ってきた六万をツモ切り。
しかし、アガったのは黒沢プロでも私でもなく仲田プロでした。
仲田プロ特有の丁寧な手順で、

七万八万八索九索九索一筒二筒三筒七筒八筒九筒発発

リーチの同巡に七索をツモり九索切りテンパイ。
すぐに黒沢プロが、自身で既に切っていた九万を掴んでしまい8,000の放銃。
この日黒沢プロは、終始辛い展開のように見えました。

しかしこの2回戦でもトップは清水プロ。
常に攻めの姿勢で、圧倒的に場を支配していました。

迎えた最終4回戦、ここでマイナスしてしまうと降級が現実的になってしまう私は、なんとしてもプラスにしたいと臨みました。

東3局  

二万三万四万七万七万一索二索四索五索一筒一筒一筒六筒  ツモ八万  ドラ発

親番でどうしても連荘したかった私は、三索引きを願っていて、六索を引いてもペン三索でリーチをかけようと思っていたのでこの八万をツモ切り。
しかし、後からこれは完全なミスだと反省しました。

結局この局は、ドラの発を仲田プロがポンしてテンパイ、しかしドラを切った清水プロが

三万四万五万三索五索六索六索三筒四筒五筒六筒七筒八筒 

この形で、ツモ4の2,000・4,000のツモアガリ。

途中私も

二万三万四万七万七万四索五索六索一筒一筒一筒六筒六筒

このテンパイになりますが、ドラポンに対してこの形でリーチは打てず・・
あの時八万を残していれば

二万三万四万七万八万四索五索六索一筒一筒一筒六筒六筒

こうで、自然なリーチが打てていました。連荘したいが為の焦った打牌で反省です。

この局の結果はきっと変わらないけど、こういったミスが今期のわたしのマイナスポイントとして積み重なり、自分を降級ラインへと追いやったのだと思います。

対局を後から見返せるようになり切実に感じるのは、Aリーグの中で私は他の人に比べて戦いの引き出しが少なすぎるという事です。いうなれば『技』の部分でしょうか・・。

今のままではこの場所で互角に戦う事は難しいと思います。
今期は降級は免れる事ができましたが、今のままでは来期も辛い位置になってしまうでしょう。

紺野プロから
「同じリーグに3年いると、そのリーグの実力になってくるよ。」
と声をかけて頂きました。

来期でわたしも3年目・・Aリーグのレベルにあった打ち手になれるように、今から自分の麻雀を見つめなおしたいと思います。

女流プロリーグ(女流桜花) レポート/第9期女流桜花第6節レポート 古谷 知美

女流桜花最終節。
ここを終えて上位8位までが決勝をかけてのプレーオフに進む事ができ、反対に下位3名が降級となります。
・決勝を狙える位置でプレーオフに残る事を目指す者
・まずはプレーオフを目指す者
・Aリーグ残留を目指す者
みんなそれぞれ目標は違って最終節を迎えます。
現状自分は12位、とはいえ16位の降級ラインまでのポイント差が約30ポイント。
プレーオフにはもちろん残りたいけど、現実的には残留を目指しての戦いになるな・・と考えていました。
そんな最終節の対戦相手は、清水香織プロ・黒沢咲プロ・仲田加南プロ、泣きたくなるほどの格上の先輩方です。
でも泣き言は言っていられない!やるしかない!と自分を奮い立たせました。
女流桜花Aリーグは2年目になりますが、清水プロとは実はこれが初対戦。
その清水プロの圧倒的な攻撃力・強さを身をもって知る事になりました。
1回戦 南1局 
親の仲田プロが8巡目にリーチ
四万四万五万六万七万一索二索三索四索五索六索六筒七筒  リーチ  ドラ五筒
この時の私は、以下の形で七対子テンパイ。
二万二万四索四索五索五索一筒一筒九筒九筒西西発
できる限り押したいと思っていましたが、六万七索と立て続けに無筋を持ってきて撤退。
しかし、二索九索と無筋をノータイムで切ってくる清水プロに対して恐怖を感じ、途中からは清水プロに対しての安牌も残す事を第一に考えていました。
その清水プロが14巡目に追いかけリーチ
五万六万八万八万五索六索七索三筒四筒五筒五筒六筒七筒  リーチ
ハイテイ1つ前で仲田プロが七万を掴み12,000の放銃。
やはりすごい攻撃力だな・・同卓者でありながらそんな風に感じました。
その清水プロがそのままの勢いで1回戦トップで終了。
2回戦 南2局 
親の黒沢プロが二筒五筒八筒の3面張リーチ。
三万四万五万五索六索七索三筒四筒五筒五筒五筒八筒八筒  ドラ一筒
この時の私はまたも七対子テンパイ。
二万二万一索一索一筒二筒二筒六筒六筒七筒七筒西西
黒沢プロの捨て牌にドラの一筒がある事と、今回は打点もある為、リーチ後持ってきた六万をツモ切り。
しかし、アガったのは黒沢プロでも私でもなく仲田プロでした。
仲田プロ特有の丁寧な手順で、
七万八万八索九索九索一筒二筒三筒七筒八筒九筒発発
リーチの同巡に七索をツモり九索切りテンパイ。
すぐに黒沢プロが、自身で既に切っていた九万を掴んでしまい8,000の放銃。
この日黒沢プロは、終始辛い展開のように見えました。
しかしこの2回戦でもトップは清水プロ。
常に攻めの姿勢で、圧倒的に場を支配していました。
迎えた最終4回戦、ここでマイナスしてしまうと降級が現実的になってしまう私は、なんとしてもプラスにしたいと臨みました。
東3局  
二万三万四万七万七万一索二索四索五索一筒一筒一筒六筒  ツモ八万  ドラ発
親番でどうしても連荘したかった私は、三索引きを願っていて、六索を引いてもペン三索でリーチをかけようと思っていたのでこの八万をツモ切り。
しかし、後からこれは完全なミスだと反省しました。
結局この局は、ドラの発を仲田プロがポンしてテンパイ、しかしドラを切った清水プロが
三万四万五万三索五索六索六索三筒四筒五筒六筒七筒八筒 
この形で、ツモ4の2,000・4,000のツモアガリ。
途中私も
二万三万四万七万七万四索五索六索一筒一筒一筒六筒六筒
このテンパイになりますが、ドラポンに対してこの形でリーチは打てず・・
あの時八万を残していれば
二万三万四万七万八万四索五索六索一筒一筒一筒六筒六筒
こうで、自然なリーチが打てていました。連荘したいが為の焦った打牌で反省です。
この局の結果はきっと変わらないけど、こういったミスが今期のわたしのマイナスポイントとして積み重なり、自分を降級ラインへと追いやったのだと思います。
対局を後から見返せるようになり切実に感じるのは、Aリーグの中で私は他の人に比べて戦いの引き出しが少なすぎるという事です。いうなれば『技』の部分でしょうか・・。
今のままではこの場所で互角に戦う事は難しいと思います。
今期は降級は免れる事ができましたが、今のままでは来期も辛い位置になってしまうでしょう。
紺野プロから
「同じリーグに3年いると、そのリーグの実力になってくるよ。」
と声をかけて頂きました。
来期でわたしも3年目・・Aリーグのレベルにあった打ち手になれるように、今から自分の麻雀を見つめなおしたいと思います。

第12期プロクイーン決定戦 二次予選レポート 山田 浩之

2次予選は、昨日の勝ち上がり28名とシード選手16名(歴代プロクイーン、前年度ベスト16、タイトルホルダーなど)を加えた44名で争われます。

「シード選手」
涼崎いづみ(最高位戦)石井あや(最高位戦)清水香織 芽森早香(最高位戦)
小池美穂(最高位戦)二階堂亜樹 仲田加南 黒沢咲 魚谷侑美 和泉由希子
宮内こずえ 優木美智 斉藤智子 室伏理麻 内山えみ 大里奈美

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2次予選のシステムはまず、メンバーを変えながら4回戦を打ち下位8名が敗退。
続く5回戦も下位8名が敗退。そして、最終6回戦を28名で行い、上位11名が翌週25日のベスト16に進出となります。

最初の4回戦敗退となったのは、麻雀格闘倶楽部などで活躍中の小島優や童瞳。
そして、女流桜花Aリーグ入りを果たした澤村明日香など。

 

masters21_02 masters21_03 masters21_03

 

続く5回戦では、先日の最強戦女流プロ予選優勝の井上美里、歴代プロクイーンの清水香織、石井あや(最高位戦)などが敗退となりました。

いよいよ最終戦。ここまで残った26名が11人の枠をかけての熾烈な戦いとなります。
ここで、モンドTVなどで活躍中の和泉由希子、二階堂亜樹、黒沢咲 魚谷侑美、
涼崎いづみ(最高位戦)などがあと一歩力及ばず敗退となりました。

「ベスト16進出者」
優木美智 宮内こずえ 朝倉ゆかり(協会)佐藤あいり 内山えみ 芽森早香(最高位戦)
王政芳 山脇千文美 ジェン 古谷知美 西山あみ(通過順)

 

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この11名に、前年度決勝進出者と現女流桜花を加えたベスト16の組み合わせがこちらになります。

A卓  和久津晶vs朝倉ゆかり(協会)vs佐藤あいりvs西山あみ

B卓  豊後葵(協会)vs宮内こずえvs内山えみvs古谷知美

C卓  安田麻里菜vs優木美智vs芽森早香(最高位戦)vsジェン

D卓  手塚紗掬vs吾妻さおりvs王政芳vs山脇千文美

ベスト16からは同一メンバーでのトーナメント(卓内2名勝ち上がり)になります。
現プロクイーン二階堂瑠美への挑戦権をかけた熱い戦いになることでしょう。
尚、ベスト8からは連盟チャンネルで放送になりますので是非ご覧ください(文中敬称略)

プロクイーン決定戦 レポート/第12期プロクイーン決定戦 二次予選レポート 山田 浩之

2次予選は、昨日の勝ち上がり28名とシード選手16名(歴代プロクイーン、前年度ベスト16、タイトルホルダーなど)を加えた44名で争われます。
「シード選手」
涼崎いづみ(最高位戦)石井あや(最高位戦)清水香織 芽森早香(最高位戦)
小池美穂(最高位戦)二階堂亜樹 仲田加南 黒沢咲 魚谷侑美 和泉由希子
宮内こずえ 優木美智 斉藤智子 室伏理麻 内山えみ 大里奈美

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2次予選のシステムはまず、メンバーを変えながら4回戦を打ち下位8名が敗退。
続く5回戦も下位8名が敗退。そして、最終6回戦を28名で行い、上位11名が翌週25日のベスト16に進出となります。
最初の4回戦敗退となったのは、麻雀格闘倶楽部などで活躍中の小島優や童瞳。
そして、女流桜花Aリーグ入りを果たした澤村明日香など。
 

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続く5回戦では、先日の最強戦女流プロ予選優勝の井上美里、歴代プロクイーンの清水香織、石井あや(最高位戦)などが敗退となりました。
いよいよ最終戦。ここまで残った26名が11人の枠をかけての熾烈な戦いとなります。
ここで、モンドTVなどで活躍中の和泉由希子、二階堂亜樹、黒沢咲 魚谷侑美、
涼崎いづみ(最高位戦)などがあと一歩力及ばず敗退となりました。
「ベスト16進出者」
優木美智 宮内こずえ 朝倉ゆかり(協会)佐藤あいり 内山えみ 芽森早香(最高位戦)
王政芳 山脇千文美 ジェン 古谷知美 西山あみ(通過順)
 

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この11名に、前年度決勝進出者と現女流桜花を加えたベスト16の組み合わせがこちらになります。
A卓  和久津晶vs朝倉ゆかり(協会)vs佐藤あいりvs西山あみ
B卓  豊後葵(協会)vs宮内こずえvs内山えみvs古谷知美
C卓  安田麻里菜vs優木美智vs芽森早香(最高位戦)vsジェン
D卓  手塚紗掬vs吾妻さおりvs王政芳vs山脇千文美
ベスト16からは同一メンバーでのトーナメント(卓内2名勝ち上がり)になります。
現プロクイーン二階堂瑠美への挑戦権をかけた熱い戦いになることでしょう。
尚、ベスト8からは連盟チャンネルで放送になりますので是非ご覧ください(文中敬称略)

第31期A1リーグ第7節レポート 望月 雅継

対局1週間前、私は病院のベッドの上にいた。
急な入院だったため、対局自体に間に合うかどうかさえも不安な状態だったが、それでも何とか無事に退院し、対局に向かう事が出来たのだった。

入院、そして手術を終え退院するまで、ベッドの上でいろいろな事を考えた。
そのほとんどが麻雀プロとしての生き方、在り方についての内容だったような気がする。
そして家族への感謝の気持ち。

ここまで麻雀プロになってから十数年、我儘に我儘を重ね、好き勝手に生きてきた。
綺麗事を並べ、周りに迷惑をたくさん掛けながら、それでも何とかここまで歩んできたものだなと。

自分の歩んできた道は正しかったのか?

今まで何度も自問自答してきた。それでも、答えが出なかった。
しかし今回、幸か不幸かゆっくりと自らを見つめ振り返る時間をもらえた事によって、少しずつではあるが自分の心がゆっくりと溶け出してきた感覚があった。

病院の天井を眺めながら、麻雀牌をこれだけ長い間触らなかったことはあったのだろうかと思い出してみる。そうだ、自動車事故をもらい、入院した時以来だから…10年くらい前なのかな?
それから10年間、全く休まないで突っ走ってきたなぁ。

なんて事を考えながらも、退院する頃には自分の心の中ではある1つの思いが固まりつつあった。

麻雀プロになって良かった。
A1リーグの末席に居させてもらっているおかげで、自分自身を大好きな麻雀で表現出来る事が出来る。
当たり前のようだが、これは簡単な事ではない。辛くても苦しくても、投げ出すことなく麻雀と向き合ってきた事。やっとの思いでしがみついて、何とか今でもA1リーグで戦う事が出来ている事。
先輩方の尽力のおかげで、業界も連盟もものすごい勢いで発展してきている事。

全てが噛み合って、今私は、映像媒体で麻雀を打つことが出来ているのだ。
自らを表現する舞台で戦う事が出来ているのだ。
そんな当たり前の事に、やっと気が付くことが出来た。

それらは、多くの方々の支えがあり、家族の後押しがあって活動できているのであって、自らの意思や能力だけで麻雀プロを続けられているのではないのだと。

そう思うと同時に、映像を作ってくれている裏方のスタッフの顔も脳裏に浮かびあがってきた。
みんなが一生懸命作ってくれている舞台に立たせてもらっていること。
これは当たり前のように見えて当たり前の事ではない。
何か1つのピースが欠けても、番組は成り立たないのだから。
だからこそ、今回の対局に向かう前に思った一番大切な事。

「対局に穴を開けなくて良かった。放送に穴を開けなくて良かった。」

対局会場の椅子に腰掛けた時、初めて感じた安堵感。
戦う者のメンタリティーとして決して正しいとは思わないが、今回だけはそう思った事を許してもらいたい。

とはいえ、肝心の内容はサッパリだったこともまた事実。
体調不良のまま勝たせてくれる相手でもなければ、麻雀だってそんなに甘い競技ではない。
一旦卓についてしまえば、何も言い訳できないのが麻雀プロ。
そういった意味で、今回の結果は真っ直ぐに受け止めなければならない。

戦うといえば聞こえはいいが、見る人が見れば無謀な攻め。
見ている方に自分の意思を伝えたいと思う気持ちと、結果を残さなければならないという焦り。

顕著だったのは3回戦。
南3局2本場、苦しいながらもトップ目に立った私の牌姿は、

二索三索四索五索五索五索六索八索九索八筒発発発  ドラ四索

この形から、伊藤プロが切った3枚目の一索をチーテン。
同巡、猿川プロが切った七索を見ての仕掛けだったのだが…

この仕掛けで、前田プロに、四万五索と喰い流し、

四万四万五万五万六万六万四索六索四筒五筒六筒南南  ツモ五索  ドラ四索

4枚目の五索を引かれ親カブリ。
続くオーラス、今度はメンゼンで、

五万六万七万七万七筒八筒白白発発発中中  ツモ六筒  打七万  リーチ

この手をリーチ。
当然抑えられた上に、ラス目の猿川プロに追いかけられ、7,700放銃。

どちらも常識的ではない。
南3局は、3枚目とはいえ、あの形から鳴いていいのは七索だけなのは誰が見てもわかる。
それでも、ようやく手にした勝負手をより確実にしたいからとのテンパイへの欲。
周りに気配を感じていたからこその焦り。その動きが最悪の結果を招く。

次局はさすがにやりすぎ。
ヤミテンに構えればすんなり出る可能性のあった白を、リーチしたことにより抑えられたことも最悪だが、そのうえ放銃に終わってトップ目からラスに転落するなんて目も当てられない。

リーチするくらいならテンパイ取らずの大三元だってあるのだし、何がしたいのか、どんなスタイルなのかも見ている人には全く伝わらない。勝ちたいのか、魅せたいのか、望月は何を考えているのか視聴者の皆さんには全くわからなかったであろう。

私がどんな麻雀プロで在りたいのか、この対局からは全く伝える事が出来なかったし、表現することも出来なかったことはしっかりと反省しなければならない。もちろん結果についても同様だ。

それでも無事に対局を終え、正直かなりホッとした。
このような気持ちは、麻雀プロになって初めての感覚かもしれない。

結果にも内容にも不満は多く残ったし、降級ポジションに落ちてしまった自分が、正しい麻雀を打っているはずがない。

それでも、今節を終えて新たな自分を発見できたことは、これからの私にとって大きな財産になるに違いない。残留を果たしても、降級してしまったとしても、これからの私がやるべきことは変わらないのだから。

そう思えた事。
これはきっと大きな成長なんだろう。

厳しい出来事を乗り越えて、この先にきっと素敵な未来が待っているはず。
残り3節、麻雀プロでいられることに喜びを感じ、周りの人達への感謝の気持ちを忘れずに、純粋に真摯に麻雀と向き合っていきたいと思っている。

プロリーグ(鳳凰戦)レポート/第31期A1リーグ第7節レポート 望月 雅継

対局1週間前、私は病院のベッドの上にいた。
急な入院だったため、対局自体に間に合うかどうかさえも不安な状態だったが、それでも何とか無事に退院し、対局に向かう事が出来たのだった。
入院、そして手術を終え退院するまで、ベッドの上でいろいろな事を考えた。
そのほとんどが麻雀プロとしての生き方、在り方についての内容だったような気がする。
そして家族への感謝の気持ち。
ここまで麻雀プロになってから十数年、我儘に我儘を重ね、好き勝手に生きてきた。
綺麗事を並べ、周りに迷惑をたくさん掛けながら、それでも何とかここまで歩んできたものだなと。
自分の歩んできた道は正しかったのか?
今まで何度も自問自答してきた。それでも、答えが出なかった。
しかし今回、幸か不幸かゆっくりと自らを見つめ振り返る時間をもらえた事によって、少しずつではあるが自分の心がゆっくりと溶け出してきた感覚があった。
病院の天井を眺めながら、麻雀牌をこれだけ長い間触らなかったことはあったのだろうかと思い出してみる。そうだ、自動車事故をもらい、入院した時以来だから…10年くらい前なのかな?
それから10年間、全く休まないで突っ走ってきたなぁ。
なんて事を考えながらも、退院する頃には自分の心の中ではある1つの思いが固まりつつあった。
麻雀プロになって良かった。
A1リーグの末席に居させてもらっているおかげで、自分自身を大好きな麻雀で表現出来る事が出来る。
当たり前のようだが、これは簡単な事ではない。辛くても苦しくても、投げ出すことなく麻雀と向き合ってきた事。やっとの思いでしがみついて、何とか今でもA1リーグで戦う事が出来ている事。
先輩方の尽力のおかげで、業界も連盟もものすごい勢いで発展してきている事。
全てが噛み合って、今私は、映像媒体で麻雀を打つことが出来ているのだ。
自らを表現する舞台で戦う事が出来ているのだ。
そんな当たり前の事に、やっと気が付くことが出来た。
それらは、多くの方々の支えがあり、家族の後押しがあって活動できているのであって、自らの意思や能力だけで麻雀プロを続けられているのではないのだと。
そう思うと同時に、映像を作ってくれている裏方のスタッフの顔も脳裏に浮かびあがってきた。
みんなが一生懸命作ってくれている舞台に立たせてもらっていること。
これは当たり前のように見えて当たり前の事ではない。
何か1つのピースが欠けても、番組は成り立たないのだから。
だからこそ、今回の対局に向かう前に思った一番大切な事。
「対局に穴を開けなくて良かった。放送に穴を開けなくて良かった。」
対局会場の椅子に腰掛けた時、初めて感じた安堵感。
戦う者のメンタリティーとして決して正しいとは思わないが、今回だけはそう思った事を許してもらいたい。
とはいえ、肝心の内容はサッパリだったこともまた事実。
体調不良のまま勝たせてくれる相手でもなければ、麻雀だってそんなに甘い競技ではない。
一旦卓についてしまえば、何も言い訳できないのが麻雀プロ。
そういった意味で、今回の結果は真っ直ぐに受け止めなければならない。
戦うといえば聞こえはいいが、見る人が見れば無謀な攻め。
見ている方に自分の意思を伝えたいと思う気持ちと、結果を残さなければならないという焦り。
顕著だったのは3回戦。
南3局2本場、苦しいながらもトップ目に立った私の牌姿は、
二索三索四索五索五索五索六索八索九索八筒発発発  ドラ四索
この形から、伊藤プロが切った3枚目の一索をチーテン。
同巡、猿川プロが切った七索を見ての仕掛けだったのだが…
この仕掛けで、前田プロに、四万五索と喰い流し、
四万四万五万五万六万六万四索六索四筒五筒六筒南南  ツモ五索  ドラ四索
4枚目の五索を引かれ親カブリ。
続くオーラス、今度はメンゼンで、
五万六万七万七万七筒八筒白白発発発中中  ツモ六筒  打七万  リーチ
この手をリーチ。
当然抑えられた上に、ラス目の猿川プロに追いかけられ、7,700放銃。
どちらも常識的ではない。
南3局は、3枚目とはいえ、あの形から鳴いていいのは七索だけなのは誰が見てもわかる。
それでも、ようやく手にした勝負手をより確実にしたいからとのテンパイへの欲。
周りに気配を感じていたからこその焦り。その動きが最悪の結果を招く。
次局はさすがにやりすぎ。
ヤミテンに構えればすんなり出る可能性のあった白を、リーチしたことにより抑えられたことも最悪だが、そのうえ放銃に終わってトップ目からラスに転落するなんて目も当てられない。
リーチするくらいならテンパイ取らずの大三元だってあるのだし、何がしたいのか、どんなスタイルなのかも見ている人には全く伝わらない。勝ちたいのか、魅せたいのか、望月は何を考えているのか視聴者の皆さんには全くわからなかったであろう。
私がどんな麻雀プロで在りたいのか、この対局からは全く伝える事が出来なかったし、表現することも出来なかったことはしっかりと反省しなければならない。もちろん結果についても同様だ。
それでも無事に対局を終え、正直かなりホッとした。
このような気持ちは、麻雀プロになって初めての感覚かもしれない。
結果にも内容にも不満は多く残ったし、降級ポジションに落ちてしまった自分が、正しい麻雀を打っているはずがない。
それでも、今節を終えて新たな自分を発見できたことは、これからの私にとって大きな財産になるに違いない。残留を果たしても、降級してしまったとしても、これからの私がやるべきことは変わらないのだから。
そう思えた事。
これはきっと大きな成長なんだろう。
厳しい出来事を乗り越えて、この先にきっと素敵な未来が待っているはず。
残り3節、麻雀プロでいられることに喜びを感じ、周りの人達への感謝の気持ちを忘れずに、純粋に真摯に麻雀と向き合っていきたいと思っている。