第31期A2リーグ第9節レポート 滝沢 和典

最終節は上位4名が同じ卓で半荘4回戦を打つ。
A2リーグの昇級者は2名。つまり、上位4位以内で最終節を迎えなければA1昇級への道は、ほぼ閉ざされてしまう。

先に第9節の対局を終えた仁平宣明がプラス79.0Pと大勝したため、今節同卓の前原雄大との90P差を逆転することが私の目標となった。

90ポイント差を逆転することは容易いことではない。まして、百戦錬磨の前原雄大が相手では尚更である。
今日はとにかく、誠実に打ち、じっくりとチャンスを伺おうと心に決めて対局に臨んだ。

1戦目、前原の不調も味方し、オーラスに僥倖の跳満ツモ。前原との点差が22.7P縮まったが、自分の麻雀は100点満点で言えば30点ほどの内容であったと思う。
打って変わり、2戦目は非常に良い内容で打つことができ、90P差あった前原との点差は31.2Pまで縮まっていた。
しかしこの時、成績表に目をやると、自分の得点が15Pほどしかプラスしていないことに気が付く。

3回戦も好調で、東4局の親番ではトータルで約10ポイント差ほどまで詰め寄っていた。
そして南1局、前原の親番。
北家でピンフ三色の1シャンテンとなった私は、西家・佐々木寿人のリーチを受けてこの手牌。

三万四万六万七万八万二索三索一筒一筒二筒三筒四筒四筒中

佐々木のリーチはメンツ手模様の捨て牌。序盤に五筒が打たれており、四筒中では四筒の方が明らかに危険度の高い牌ではあるが、1対1に持ち込むべく打四筒とした。
そして次巡、上家である佐々木の捨て牌には四索が置かれる。もちろん仕掛けず中を手出しすると、親番の前原がポン。
前原には手変わりがなく、打ち出した牌もおとなしい牌であったことから、リーチの一発目に中を打っても、おそらく仕掛けていたはずだ。その場合、佐々木がツモ切る四索が私のツモとなり、テンパイする。
その後、三色が崩れて受けが悪いピンフの1シャンテンとなった(数巡後、五万でのアガリも私の目からは確認できていた)
それにも関わらず、前原の仕掛けに対して、1シャンテンから無理な牌を打って連荘を許してしまった。
本来ならここで撤退するのが厳しい打ち方で、じっくり打つということであろう。

「心に決めた」どれだけ軽薄な決意だったのか。終わった後に気づいても時すでに遅し。
知らず知らず、前原との点差以外は興味がなくなっており、来た球を素直に打つこともできなくなっていた。得点表に目をやったとき、これで良いんだと我に返っていればまた違った結果が出ていただろうか。

その程度のミスが結果に大きく影響するわけがない、前原の復活は偶然の出来事だから、反省点にするのはおかしいと言う者もいるだろう。
しかし、そういった因果関係云々を語る前に、甘い一打を打った事実を厳しく受け止め、来期に繋げたいと思う。

もちろん今期の昇級を諦めているわけではないが、降級の心配がないからと言って、無茶な大振りを繰り返すことは“一か八か”で打つも同じ。
それはやはり、麻雀に対して不誠実なような気がしないでもない。

※文中敬称略

プロリーグ(鳳凰戦)レポート/第31期A2リーグ第9節レポート 滝沢 和典

最終節は上位4名が同じ卓で半荘4回戦を打つ。
A2リーグの昇級者は2名。つまり、上位4位以内で最終節を迎えなければA1昇級への道は、ほぼ閉ざされてしまう。
先に第9節の対局を終えた仁平宣明がプラス79.0Pと大勝したため、今節同卓の前原雄大との90P差を逆転することが私の目標となった。
90ポイント差を逆転することは容易いことではない。まして、百戦錬磨の前原雄大が相手では尚更である。
今日はとにかく、誠実に打ち、じっくりとチャンスを伺おうと心に決めて対局に臨んだ。
1戦目、前原の不調も味方し、オーラスに僥倖の跳満ツモ。前原との点差が22.7P縮まったが、自分の麻雀は100点満点で言えば30点ほどの内容であったと思う。
打って変わり、2戦目は非常に良い内容で打つことができ、90P差あった前原との点差は31.2Pまで縮まっていた。
しかしこの時、成績表に目をやると、自分の得点が15Pほどしかプラスしていないことに気が付く。
3回戦も好調で、東4局の親番ではトータルで約10ポイント差ほどまで詰め寄っていた。
そして南1局、前原の親番。
北家でピンフ三色の1シャンテンとなった私は、西家・佐々木寿人のリーチを受けてこの手牌。
三万四万六万七万八万二索三索一筒一筒二筒三筒四筒四筒中
佐々木のリーチはメンツ手模様の捨て牌。序盤に五筒が打たれており、四筒中では四筒の方が明らかに危険度の高い牌ではあるが、1対1に持ち込むべく打四筒とした。
そして次巡、上家である佐々木の捨て牌には四索が置かれる。もちろん仕掛けず中を手出しすると、親番の前原がポン。
前原には手変わりがなく、打ち出した牌もおとなしい牌であったことから、リーチの一発目に中を打っても、おそらく仕掛けていたはずだ。その場合、佐々木がツモ切る四索が私のツモとなり、テンパイする。
その後、三色が崩れて受けが悪いピンフの1シャンテンとなった(数巡後、五万でのアガリも私の目からは確認できていた)
それにも関わらず、前原の仕掛けに対して、1シャンテンから無理な牌を打って連荘を許してしまった。
本来ならここで撤退するのが厳しい打ち方で、じっくり打つということであろう。
「心に決めた」どれだけ軽薄な決意だったのか。終わった後に気づいても時すでに遅し。
知らず知らず、前原との点差以外は興味がなくなっており、来た球を素直に打つこともできなくなっていた。得点表に目をやったとき、これで良いんだと我に返っていればまた違った結果が出ていただろうか。
その程度のミスが結果に大きく影響するわけがない、前原の復活は偶然の出来事だから、反省点にするのはおかしいと言う者もいるだろう。
しかし、そういった因果関係云々を語る前に、甘い一打を打った事実を厳しく受け止め、来期に繋げたいと思う。
もちろん今期の昇級を諦めているわけではないが、降級の心配がないからと言って、無茶な大振りを繰り返すことは“一か八か”で打つも同じ。
それはやはり、麻雀に対して不誠実なような気がしないでもない。
※文中敬称略

第17期特別昇級リーグ 決勝成績表

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 合計
優勝 吾妻 さおり 17.6 34.1 16.2 3.5 132.7 ▲ 23.7 13.8 0.2 194.4
2 ケネス・徳田 54.1 42.1 ▲ 13.4 63.5 19.0 66.9 ▲ 31.8 ▲ 22.2 178.2
3 越野 智紀 ▲ 21.7 ▲ 39.5 60.1 1.5 33.4 ▲ 0.4 68.3 26.5 128.2
4 福光 聖雄 16.4 27.6 ▲ 15.4 11.0 35.4 31.9 ▲ 6.9 ▲ 12.5 87.5
5 久山 浩司 40.4 ▲ 24.3 24.7 16.3 ▲ 68.8 103.4 ▲ 19.1 6.0 78.6
6 松岡 千晶 0.0 ▲ 46.9 8.6 43.4 19.7 ▲ 20.0 25.9 敗退
7 松崎 良文 ▲ 6.4 ▲ 3.9 13.2 71.7 ▲ 35.3 ▲ 34.6 ▲ 17.4 敗退
8 真鍋 明広 6.2 38.3 4.6 68.0 ▲ 14.4 ▲ 87.6 ▲ 32.8 敗退
9 井出 康平 ▲ 1.3 10.6 ▲ 17.8 ▲ 55.8 58.6 1.6 敗退
10 本田 朋広 ▲ 11.1 4.3 5.5 ▲ 3.1 ▲ 16.0 ▲ 47.7 敗退
11 沖田 賢一 ▲ 8.8 19.4 33.8 ▲ 47.9 ▲ 49.3 ▲ 34.9 敗退
12 太田 優介 ▲ 69.3 37.8 24.0 ▲ 15.7 ▲ 8.8 敗退
13 古橋 崇志 23.1 ▲ 1.1 ▲ 16.6 ▲ 79.6 ▲ 32.1 敗退
14 優木 美智 ▲ 54.9 3.0 ▲ 8.3 11.5 ▲ 74.1 敗退
15 長山 雅幸 5.3 9.1 ▲ 14.1 ▲ 76.5 敗退
16 柴田 吉和 92.9 32.0 ▲ 48.7 敗退
17 五反地 清一郎 33.1 ▲ 32.9 35.9 敗退
18 安達 紘文 10.3 ▲ 28.4 ▲ 76.1 敗退
19 内山 歩 ▲ 50.2 ▲ 37.9 ▲ 18.2 敗退
20 横井 玲己 ▲ 77.7 ▲ 49.4 敗退

特別昇級リーグ 成績表/第17期特別昇級リーグ 決勝成績表

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 合計
優勝 吾妻 さおり 17.6 34.1 16.2 3.5 132.7 ▲ 23.7 13.8 0.2 194.4
2 ケネス・徳田 54.1 42.1 ▲ 13.4 63.5 19.0 66.9 ▲ 31.8 ▲ 22.2 178.2
3 越野 智紀 ▲ 21.7 ▲ 39.5 60.1 1.5 33.4 ▲ 0.4 68.3 26.5 128.2
4 福光 聖雄 16.4 27.6 ▲ 15.4 11.0 35.4 31.9 ▲ 6.9 ▲ 12.5 87.5
5 久山 浩司 40.4 ▲ 24.3 24.7 16.3 ▲ 68.8 103.4 ▲ 19.1 6.0 78.6
6 松岡 千晶 0.0 ▲ 46.9 8.6 43.4 19.7 ▲ 20.0 25.9 敗退
7 松崎 良文 ▲ 6.4 ▲ 3.9 13.2 71.7 ▲ 35.3 ▲ 34.6 ▲ 17.4 敗退
8 真鍋 明広 6.2 38.3 4.6 68.0 ▲ 14.4 ▲ 87.6 ▲ 32.8 敗退
9 井出 康平 ▲ 1.3 10.6 ▲ 17.8 ▲ 55.8 58.6 1.6 敗退
10 本田 朋広 ▲ 11.1 4.3 5.5 ▲ 3.1 ▲ 16.0 ▲ 47.7 敗退
11 沖田 賢一 ▲ 8.8 19.4 33.8 ▲ 47.9 ▲ 49.3 ▲ 34.9 敗退
12 太田 優介 ▲ 69.3 37.8 24.0 ▲ 15.7 ▲ 8.8 敗退
13 古橋 崇志 23.1 ▲ 1.1 ▲ 16.6 ▲ 79.6 ▲ 32.1 敗退
14 優木 美智 ▲ 54.9 3.0 ▲ 8.3 11.5 ▲ 74.1 敗退
15 長山 雅幸 5.3 9.1 ▲ 14.1 ▲ 76.5 敗退
16 柴田 吉和 92.9 32.0 ▲ 48.7 敗退
17 五反地 清一郎 33.1 ▲ 32.9 35.9 敗退
18 安達 紘文 10.3 ▲ 28.4 ▲ 76.1 敗退
19 内山 歩 ▲ 50.2 ▲ 37.9 ▲ 18.2 敗退
20 横井 玲己 ▲ 77.7 ▲ 49.4 敗退

第31期A1リーグ第9節レポート 勝又 健志

全10節のプロリーグの戦いは早くも第9節を迎えた。
初めてのA1リーグでの戦い。
そして、鳳凰位決定戦に進出できる可能性も十分にあるポイントなだけにプレッシャーもある。
ここからは1つ1つの選択の重みも増していく。

しかし、この場所で戦える喜びを胸に全力で戦おうと思い卓についた。
今節の対局の中でもミスは数えきれないほどあったが、大きく2つ後悔の残る選択をしてしまった。

まずは1回戦東1局。起家スタートの私にチャンスが訪れる。
6巡目に

一万二万三万一索二索三索六索七索一筒三筒四筒六筒六筒  ツモ八索  ドラ一万

このテンパイが入った。私は、一筒を切ってリーチにいく。
ここでは、打点的に少し物足りなさはあるものの、アガリ逃しは致命的なミスになると考え手広く受けた。
もう1つは4回戦南1局1本場。
10巡目に

五万六万七万八万二索二索四索四索二筒三筒四筒南南  ツモ三索  ドラ七万

三索を打たれた直後のテンパイということもありヤミテンに受ける。
荒、伊藤からはヤミテンでもリーチでも掴めば打ち出されると考えていたが、このタイミングならばヤミテンにすれば柴田からの出アガリも期待できるということである。
しかし、次巡柴田から三索を打ち出されることはなくなったと考えツモ切りリーチにいった。

この2局、どちらも打点的に考えるとそんなに悪手とも思わないが、一連の対局の中ではふらふらとした行き当たりばったりの選択と言わざるをえない。
今節、決定戦に向けリスクを負ってでもしっかりと戦い抜き大きなポイントを得たいならば、1回戦の手牌は四筒を切ってリーチにいくべきであるし、勝負所は最終節と現在のポイントをキープしにいくのならば、4回戦の手牌はどこまでもヤミテンにしなければならない。一貫性に欠けるものであった。

さらに、大局を見据えることができないのであれば、せめて麻雀を点でとらえた時の読みの精度が高くなくては勝負にならないのだが、4回戦の手牌の8巡目にはそれすらもミスがある。

六万七万二索二索四索四索八索八索二筒三筒四筒南南  ツモ五万

伊藤の一万のポンと、荒の九索ポンを受けての手牌である。
手順ならば四索を切る手牌であるが、字牌は伊藤、荒、私の3者でキーになる牌であり、南でのアガリはないと考えて八索切り。
結果、三索引きリーチ後に南をツモ切りアガリ逃がしとなった。

大局観にしても、読みの精度にしても今の自分には足りないものがあまりに多い。
だが、それを悲観するのではなく、ほんの少しでも成長できるよう1/19に向け徹底的に麻雀を打ち込んでいく。

プロリーグ(鳳凰戦)レポート/第31期A1リーグ第9節レポート 勝又 健志

全10節のプロリーグの戦いは早くも第9節を迎えた。
初めてのA1リーグでの戦い。
そして、鳳凰位決定戦に進出できる可能性も十分にあるポイントなだけにプレッシャーもある。
ここからは1つ1つの選択の重みも増していく。
しかし、この場所で戦える喜びを胸に全力で戦おうと思い卓についた。
今節の対局の中でもミスは数えきれないほどあったが、大きく2つ後悔の残る選択をしてしまった。
まずは1回戦東1局。起家スタートの私にチャンスが訪れる。
6巡目に
一万二万三万一索二索三索六索七索一筒三筒四筒六筒六筒  ツモ八索  ドラ一万
このテンパイが入った。私は、一筒を切ってリーチにいく。
ここでは、打点的に少し物足りなさはあるものの、アガリ逃しは致命的なミスになると考え手広く受けた。
もう1つは4回戦南1局1本場。
10巡目に
五万六万七万八万二索二索四索四索二筒三筒四筒南南  ツモ三索  ドラ七万
三索を打たれた直後のテンパイということもありヤミテンに受ける。
荒、伊藤からはヤミテンでもリーチでも掴めば打ち出されると考えていたが、このタイミングならばヤミテンにすれば柴田からの出アガリも期待できるということである。
しかし、次巡柴田から三索を打ち出されることはなくなったと考えツモ切りリーチにいった。
この2局、どちらも打点的に考えるとそんなに悪手とも思わないが、一連の対局の中ではふらふらとした行き当たりばったりの選択と言わざるをえない。
今節、決定戦に向けリスクを負ってでもしっかりと戦い抜き大きなポイントを得たいならば、1回戦の手牌は四筒を切ってリーチにいくべきであるし、勝負所は最終節と現在のポイントをキープしにいくのならば、4回戦の手牌はどこまでもヤミテンにしなければならない。一貫性に欠けるものであった。
さらに、大局を見据えることができないのであれば、せめて麻雀を点でとらえた時の読みの精度が高くなくては勝負にならないのだが、4回戦の手牌の8巡目にはそれすらもミスがある。
六万七万二索二索四索四索八索八索二筒三筒四筒南南  ツモ五万
伊藤の一万のポンと、荒の九索ポンを受けての手牌である。
手順ならば四索を切る手牌であるが、字牌は伊藤、荒、私の3者でキーになる牌であり、南でのアガリはないと考えて八索切り。
結果、三索引きリーチ後に南をツモ切りアガリ逃がしとなった。
大局観にしても、読みの精度にしても今の自分には足りないものがあまりに多い。
だが、それを悲観するのではなく、ほんの少しでも成長できるよう1/19に向け徹底的に麻雀を打ち込んでいく。

第9期女流桜花 優勝者予想

正解者の中から抽選で1名の方に、第9期女流桜花獲得後の直筆サインをプレゼント致します。
また、応募された方の中から抽選で2名の方に、女流桜花決勝進出プロ寄せ書きサインをプレゼント致します。

応募方法:優勝すると思われるプロを記載し、こちら からご応募ください。

※1メールアドレスに対し、1応募とさせて頂きます。
※1メールアドレスより複数の応募があった場合、最後に応募されたもののみ受け付けられます。

なお当選者の発表は賞品の発送を以って代えさせて頂きます。

締め切り:2015年1月16日(金)

番号 名前 プロフィール 和泉 仲田 清水 斎藤 室伏 宮内 澤村
1

吾妻さおり
21期生 四段
現女流桜花
 
ロン2プロフィールはこちら

2

魚谷侑未
25期生 四段
第6期 女流桜花
第7期 女流桜花

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3

和久津晶
23期生 四段
第9期プロクイーン
第12期プロクイーン

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4

安田麻里菜
23期生 三段
第10期プロクイーン

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決定戦進出者

現女流桜花:吾妻さおり
 1位通過:魚谷侑未
 2位通過:和久津晶
 3位通過:安田麻里菜

予想者コメント

和泉由希子

勝ちに対する執念というか、ハングリーさが違うなと思います。
人ともそうですが、今の時期ノッてそうな和久津に◎で。

 
◎ 和久津晶
〇 魚谷侑未

仲田加南

それぞれ素晴らしい長所を持ち合わせていますが、魚谷のミスの少なさは圧巻。
的確な判断でゲームをスイスイと泳ぎきる姿が浮かびます。
ただ、実際に主導権を握るのは和久津だと思うので、最後まで目が離せない戦いになると思います。

◎ 魚谷侑未
○ 和久津晶

清水香織

波に乗っている4人なので予想は難しいけど、連覇にかける思いの強さから、吾妻が本命。
爆発力に定評のある晶(和久津)が抜け出す展開も。
自在型の魚谷、安田のゲームメイクも楽しみな、みどころ満載の決勝戦になりそう。

◎ 吾妻さおり
○ 和久津晶

斎藤理絵

吾妻プロが優勝すれば女流桜花2連覇。
魚谷プロが優勝すれば3度目の優勝。
和久津プロ、安田プロが優勝すればプロクイーンとの二冠と、誰が勝ってもおかしくない戦いになると思いますが、圧倒的なポイント差で決定戦進出を決めた魚谷プロを本命にさせて頂きます!
魚谷プロとは同期で、女流桜花Aリーグへの昇級も同時だったのですが、最初の頃は賛否両論であった雀風から進化しつづけ、結果を残しまくる彼女には頭が下がる思いです。
今期の女流桜花で久しぶりに対戦しましたが、本当に強かったです!
女流桜花始まって以来の3度目の優勝を期待しています!

更に対抗には悩みましたが、先日のプロクイーンベスト8で惜しくも敗れた現女流桜花の吾妻プロを。
しっかりと今回も研究に研究を重ね、前回とは違った一面を見ることが出来るのではないかと期待しています!

◎ 魚谷侑未
○ 吾妻さおり

と予想してみましたが、
和久津プロも安田プロも、今度の桜花のリーグで戦いたくないので、出来ることならば、全員にディフェンディングで待っていて欲しいくらいの心情です(笑)

室伏理麻

前回と全く同じ面子で行われる女流桜花決定戦。
全員がタイトルホルダーであり、実力者揃い。
麻雀のタイプも違うし、結果の行方は全く読めません。
そこを敢えて予想しなければならず辛いところです。

非常に悩みましたが…

4人の中でも一番手数は少ないけれど、前に出る時はほぼ確実に仕留める印象の安田プロを本命に推します。
現女流桜花の吾妻プロは、押し引きの巧みなクレバーな打ち手ですが、1年女流リーグに出ていない分、僅差で対抗に。
最近の女流のレベルアップは著しく、1年の間に、皆の麻雀もマイナーチェンジを繰り返していると思われるので。
誰もが認める実力者魚谷プロ、そして最強の破壊力を誇る和久津プロ、誰が優勝してもおかしくないです。
皆を本命にしたい位です。

◎ 安田麻里菜
○ 吾妻さおり

宮内こずえ

断トツの首位で決勝に残り、プレーオフまでの成績の安定感から言っても文句なしに魚谷が本命でしょう。
対抗は、プレーオフでの勝ちあがり方には目を見張るものがあり、勝ちへの執念と勝負感が抜群な和久津。

◎ 魚谷侑未
○ 和久津晶

澤村明日華

本命は和久津晶プロ。この人が負けるイメージを持てない。
どれだけマイナスを叩いてしまっても、そこから復活する力を誰よりも持っている。
その代わり点数を吐き出してしまうことも多くはなるが、誰がトップを走ろうが必ず追い詰めてくれる想像ができる。
何よりもその攻撃力、爆発力に期待したい。

対抗には魚谷侑未プロ。
やはりこの2人の構図になってしまい、対抗・本命をどちらにするかでとても悩んだ。
今シーズンの闘いでは、1人トータルポイントで走っている状態からも慎重に打ちまわし放銃を避けるシーンや、さらに点棒を積み重ねる力強い攻めを幾度と見せてくれた。
攻守のバランスはやはり圧倒的。
本命にと推したいところではあるが、女流桜花、プロクイーンと連続で決勝進出を決めたという勢いがある分、女流桜花通算2期覇者の魚谷プロを対抗とする。

◎ 和久津晶
○ 魚谷侑未

女流プロリーグ(女流桜花) 成績表/第9期女流桜花 優勝者予想

正解者の中から抽選で1名の方に、第9期女流桜花獲得後の直筆サインをプレゼント致します。
また、応募された方の中から抽選で2名の方に、女流桜花決勝進出プロ寄せ書きサインをプレゼント致します。
応募方法:優勝すると思われるプロを記載し、こちら からご応募ください。
※1メールアドレスに対し、1応募とさせて頂きます。
※1メールアドレスより複数の応募があった場合、最後に応募されたもののみ受け付けられます。
なお当選者の発表は賞品の発送を以って代えさせて頂きます。
締め切り:2015年1月16日(金)

番号 名前 プロフィール 和泉 仲田 清水 斎藤 室伏 宮内 澤村
1

吾妻さおり
21期生 四段
現女流桜花
 
ロン2プロフィールはこちら
2

魚谷侑未
25期生 四段
第6期 女流桜花
第7期 女流桜花

ロン2プロフィールはこちら
3

和久津晶
23期生 四段
第9期プロクイーン
第12期プロクイーン

ロン2プロフィールはこちら
4

安田麻里菜
23期生 三段
第10期プロクイーン

ロン2プロフィールはこちら

決定戦進出者
現女流桜花:吾妻さおり
 1位通過:魚谷侑未
 2位通過:和久津晶
 3位通過:安田麻里菜

予想者コメント

和泉由希子

勝ちに対する執念というか、ハングリーさが違うなと思います。
人ともそうですが、今の時期ノッてそうな和久津に◎で。
 
◎ 和久津晶
〇 魚谷侑未

仲田加南

それぞれ素晴らしい長所を持ち合わせていますが、魚谷のミスの少なさは圧巻。
的確な判断でゲームをスイスイと泳ぎきる姿が浮かびます。
ただ、実際に主導権を握るのは和久津だと思うので、最後まで目が離せない戦いになると思います。
◎ 魚谷侑未
○ 和久津晶

清水香織

波に乗っている4人なので予想は難しいけど、連覇にかける思いの強さから、吾妻が本命。
爆発力に定評のある晶(和久津)が抜け出す展開も。
自在型の魚谷、安田のゲームメイクも楽しみな、みどころ満載の決勝戦になりそう。
◎ 吾妻さおり
○ 和久津晶

斎藤理絵

吾妻プロが優勝すれば女流桜花2連覇。
魚谷プロが優勝すれば3度目の優勝。
和久津プロ、安田プロが優勝すればプロクイーンとの二冠と、誰が勝ってもおかしくない戦いになると思いますが、圧倒的なポイント差で決定戦進出を決めた魚谷プロを本命にさせて頂きます!
魚谷プロとは同期で、女流桜花Aリーグへの昇級も同時だったのですが、最初の頃は賛否両論であった雀風から進化しつづけ、結果を残しまくる彼女には頭が下がる思いです。
今期の女流桜花で久しぶりに対戦しましたが、本当に強かったです!
女流桜花始まって以来の3度目の優勝を期待しています!
更に対抗には悩みましたが、先日のプロクイーンベスト8で惜しくも敗れた現女流桜花の吾妻プロを。
しっかりと今回も研究に研究を重ね、前回とは違った一面を見ることが出来るのではないかと期待しています!
◎ 魚谷侑未
○ 吾妻さおり
と予想してみましたが、
和久津プロも安田プロも、今度の桜花のリーグで戦いたくないので、出来ることならば、全員にディフェンディングで待っていて欲しいくらいの心情です(笑)

室伏理麻

前回と全く同じ面子で行われる女流桜花決定戦。
全員がタイトルホルダーであり、実力者揃い。
麻雀のタイプも違うし、結果の行方は全く読めません。
そこを敢えて予想しなければならず辛いところです。
非常に悩みましたが…
4人の中でも一番手数は少ないけれど、前に出る時はほぼ確実に仕留める印象の安田プロを本命に推します。
現女流桜花の吾妻プロは、押し引きの巧みなクレバーな打ち手ですが、1年女流リーグに出ていない分、僅差で対抗に。
最近の女流のレベルアップは著しく、1年の間に、皆の麻雀もマイナーチェンジを繰り返していると思われるので。
誰もが認める実力者魚谷プロ、そして最強の破壊力を誇る和久津プロ、誰が優勝してもおかしくないです。
皆を本命にしたい位です。
◎ 安田麻里菜
○ 吾妻さおり

宮内こずえ

断トツの首位で決勝に残り、プレーオフまでの成績の安定感から言っても文句なしに魚谷が本命でしょう。
対抗は、プレーオフでの勝ちあがり方には目を見張るものがあり、勝ちへの執念と勝負感が抜群な和久津。
◎ 魚谷侑未
○ 和久津晶

澤村明日華

本命は和久津晶プロ。この人が負けるイメージを持てない。
どれだけマイナスを叩いてしまっても、そこから復活する力を誰よりも持っている。
その代わり点数を吐き出してしまうことも多くはなるが、誰がトップを走ろうが必ず追い詰めてくれる想像ができる。
何よりもその攻撃力、爆発力に期待したい。
対抗には魚谷侑未プロ。
やはりこの2人の構図になってしまい、対抗・本命をどちらにするかでとても悩んだ。
今シーズンの闘いでは、1人トータルポイントで走っている状態からも慎重に打ちまわし放銃を避けるシーンや、さらに点棒を積み重ねる力強い攻めを幾度と見せてくれた。
攻守のバランスはやはり圧倒的。
本命にと推したいところではあるが、女流桜花、プロクイーンと連続で決勝進出を決めたという勢いがある分、女流桜花通算2期覇者の魚谷プロを対抗とする。
◎ 和久津晶
○ 魚谷侑未

第12期プロクイーン決定戦 優勝は和久津 晶!

優勝和久津 晶 準優勝:茅森 早香 第3位:宮内こずえ 第4位:優木 美智 第5位:二階堂瑠美

連盟インフォメーション/第12期プロクイーン決定戦 優勝は和久津 晶!

優勝和久津 晶 準優勝:茅森 早香 第3位:宮内こずえ 第4位:優木 美智 第5位:二階堂瑠美

第31期A2リーグ第9節レポート 黒沢 咲

昔、連盟の先輩に『長年麻雀プロをやっていると、常に高いモチベーションを維持し続けるということがとても難しい。』という話をされて、私はその意味が全くわからなかった。

その頃の私は、一言でいうと常にやる気満々だった。
負けず嫌いをむき出しに戦っていたし、仕事終わりや休みの日には、必ずと言っていいほど麻雀を打ちに行っていた。

この情熱が消えることなんてありえない。
勝ちたい意欲が減ることなんて絶対にない。
麻雀を打ちたいという気持ちがなくなることなんて考えられない。

日本プロ麻雀連盟に入って10年、今はその言葉の意味が少しわかるようになった。
やはり調子にもモチベーションにも波がある。
そして、不調の波とモチベーションの波がともに下がったとき、とてもきつい状況に陥る。
今期の私は、まさにその状態だった。

その結果、7節までオールマイナス。今節を迎え、私のマイナスは250を超えていた。
プロ入りして10年、一度もリーグ戦で降級したことはなかったが、今回ばかりは自分の弱さとふがいなさを認めざるをえない。反省点しかない。

そんな中迎えた第9節、私のテーマは・・・プラス150!!と言いつつ、本当は自分らしい麻雀を取り戻すことだった。

対戦相手は石渡、紺野、二階堂の3名。
各々テーマが違い、状況を考えると私が望むような荒れ場になる可能性は低かった。
それでも4連勝目指してやるしかない。

1回戦、終始静かな展開だった。大きな手は入らず、淡白な放銃もあったが、南3局に、1,000・2,
000をツモり、オーラスの点棒状況は以下の通り。

紺野32.100
二階堂30.200
黒沢29.500
石渡28.200

ほぼアガリトップの、平たい状況。
西家の私の配牌は、

五索七索一筒五筒八筒九筒東南西西北北白  ドラ七万

第一ツモがドラの七万
私はいつも、配牌を見てある程度手役を想定するようにしている。
字牌が多く、ホンイツ系が一番に浮かんだが、第一ツモがドラの七万。少し迷いが生じた。

無難に1枚切れの白を打ったが、私にとってはすごく選択の難しい一打だった。
2巡目に六筒、3巡目に七筒を引く。

七万五索七索五筒六筒八筒九筒東南西西北北  ツモ七筒

ピンズが伸びている。1,000点アガれば浮く。しかし状況的には大きな加点をしたい。
何を切ればよかったのだろうか。

私はこの局、手順によっては跳満をツモっていた。
その少し難しい手順を追えた可能性があるか、とても気になりタイムシフトで振り返った。

ここで可能性の薄い小四喜を見切って、打東とする選択もあった。
ただ、東南をかぶった時にものすごく痛い。

私はここからソウズをはずした。
東を切る人もいるだろうし、私と同じ選択の人もいるだろう。
このあと西が暗刻になり、すぐに裏目の六索ツモ。東を切っていると、このテンパイだった。

七万五索六索七索五筒六筒七筒八筒九筒西西西北北

調子のいい時の私なら九筒を切ってテンパイを外す可能性が十分にあった。
すると五索四索とツモる。
それも、断固拒否する強い精神力があれば、そのあと六万五万とツモって跳満だ。

こんな鉄の意志で、手品のように大物手をアガリきれるプロに私はなりたい。
夢を見すぎかもしれないが、ただ目の前のアガリを拾いに行くのは自分の麻雀スタイルではないし、感動はないと思う。

この局は、私が四筒七筒待ちでリーチをかけ、1人テンパイで終了した。

五万六万七万五筒六筒七筒八筒九筒西西西北北

しかしそれより、

六万七万五索六索七索五筒六筒七筒西西西北北

このほうが、私には何十倍も美しく見える。例えアガれなかったとしても。

2回戦も全く爆発する気配がなく、オーラスを迎えて25,000点持ちのラス目。
配牌でドラの三筒がトイツの二階堂が、珍しく焦った仕掛けをする。
第一ツモで絶好のカン三索を引き入れ、この形。

二索三索四索五索六索七索三筒三筒五筒六筒西白発

2巡目に紺野が打った七筒を両面でチーした。
二階堂がこんな仕掛けをするのは見たことがなく、自力でも高い手に持っていけそうな好形。
絶対にアガリがほしい局面でもない。

しかし、こういう鳴きをしてしまう気持ちもよくわかる。
高い手を作りに行く必要はない。早くこの半荘を終わらせたい。七筒に少し反応してしまった。

確かにそうなのだが、不調ではないのだから、無理に鳴いて手牌を少なくするより、どっしり構えて他家の動きに対応していく普段の二階堂らしい麻雀を打つべき場面だった。

この鳴きで、打ち出された西を私がポン。

一索一索三索四索七索八索二筒八筒八筒南西西発

字牌を重ねて、できれば満貫に持っていきたい。
もし、二階堂が動いていなければ、私はこの1枚目の西を鳴かなかった可能性が高い。

その後、九索チー、そこから立て続けに南を引き入れ、6巡目にはこの形に。

一索一索三索四索南南南  チー九索 左向き七索 上向き八索 上向き  ポン西西西

ほどなく、カン六索待ちでテンパイしていた二階堂が二索をつかみ、私が8,000をアガって浮きに回った。たった1つのこの鳴きで、こんな結果になってしまう。麻雀って恐ろしいなと思った。

3回戦は、東2局の親番にチャンス到来。
3巡目にこの形。

六万六万六万七万八万六索七筒七筒九筒九筒九筒白白  ドラ六万

満貫1回アガったあとだったら、1枚目の白はスルーしてもっと高い手に持って行った可能性があった。1枚目は鳴かないほうが私らしいかもしれない。

しかし、今期の私はためらいもなくポン。
すぐに12,000点をアガったのだが・・・どうだったのかなぁ。
100人中95人以上が鳴く白かもしれないが、これを鳴かない打ち手がいても面白いと思う。

結局、この半荘も石渡に逆転されて2着で終わり、4回戦もオーラスのアガリで浮きにまわり、今節はトータル30ちょっとのプラス。

ある程度戦えた感覚はあるが、爆発モードには持っていけなかった。
来節の目標は・・・プラス200くらい?!
・・・( ̄ー ̄;)

それでも、最後まで精いっぱい自分らしさを思い出すために戦い切ろうと思う。

プロリーグ(鳳凰戦)レポート/第31期A2リーグ第9節レポート 黒沢 咲

昔、連盟の先輩に『長年麻雀プロをやっていると、常に高いモチベーションを維持し続けるということがとても難しい。』という話をされて、私はその意味が全くわからなかった。
その頃の私は、一言でいうと常にやる気満々だった。
負けず嫌いをむき出しに戦っていたし、仕事終わりや休みの日には、必ずと言っていいほど麻雀を打ちに行っていた。
この情熱が消えることなんてありえない。
勝ちたい意欲が減ることなんて絶対にない。
麻雀を打ちたいという気持ちがなくなることなんて考えられない。
日本プロ麻雀連盟に入って10年、今はその言葉の意味が少しわかるようになった。
やはり調子にもモチベーションにも波がある。
そして、不調の波とモチベーションの波がともに下がったとき、とてもきつい状況に陥る。
今期の私は、まさにその状態だった。
その結果、7節までオールマイナス。今節を迎え、私のマイナスは250を超えていた。
プロ入りして10年、一度もリーグ戦で降級したことはなかったが、今回ばかりは自分の弱さとふがいなさを認めざるをえない。反省点しかない。
そんな中迎えた第9節、私のテーマは・・・プラス150!!と言いつつ、本当は自分らしい麻雀を取り戻すことだった。
対戦相手は石渡、紺野、二階堂の3名。
各々テーマが違い、状況を考えると私が望むような荒れ場になる可能性は低かった。
それでも4連勝目指してやるしかない。
1回戦、終始静かな展開だった。大きな手は入らず、淡白な放銃もあったが、南3局に、1,000・2,
000をツモり、オーラスの点棒状況は以下の通り。
紺野32.100
二階堂30.200
黒沢29.500
石渡28.200
ほぼアガリトップの、平たい状況。
西家の私の配牌は、
五索七索一筒五筒八筒九筒東南西西北北白  ドラ七万
第一ツモがドラの七万
私はいつも、配牌を見てある程度手役を想定するようにしている。
字牌が多く、ホンイツ系が一番に浮かんだが、第一ツモがドラの七万。少し迷いが生じた。
無難に1枚切れの白を打ったが、私にとってはすごく選択の難しい一打だった。
2巡目に六筒、3巡目に七筒を引く。
七万五索七索五筒六筒八筒九筒東南西西北北  ツモ七筒
ピンズが伸びている。1,000点アガれば浮く。しかし状況的には大きな加点をしたい。
何を切ればよかったのだろうか。
私はこの局、手順によっては跳満をツモっていた。
その少し難しい手順を追えた可能性があるか、とても気になりタイムシフトで振り返った。
ここで可能性の薄い小四喜を見切って、打東とする選択もあった。
ただ、東南をかぶった時にものすごく痛い。
私はここからソウズをはずした。
東を切る人もいるだろうし、私と同じ選択の人もいるだろう。
このあと西が暗刻になり、すぐに裏目の六索ツモ。東を切っていると、このテンパイだった。
七万五索六索七索五筒六筒七筒八筒九筒西西西北北
調子のいい時の私なら九筒を切ってテンパイを外す可能性が十分にあった。
すると五索四索とツモる。
それも、断固拒否する強い精神力があれば、そのあと六万五万とツモって跳満だ。
こんな鉄の意志で、手品のように大物手をアガリきれるプロに私はなりたい。
夢を見すぎかもしれないが、ただ目の前のアガリを拾いに行くのは自分の麻雀スタイルではないし、感動はないと思う。
この局は、私が四筒七筒待ちでリーチをかけ、1人テンパイで終了した。
五万六万七万五筒六筒七筒八筒九筒西西西北北
しかしそれより、
六万七万五索六索七索五筒六筒七筒西西西北北
このほうが、私には何十倍も美しく見える。例えアガれなかったとしても。
2回戦も全く爆発する気配がなく、オーラスを迎えて25,000点持ちのラス目。
配牌でドラの三筒がトイツの二階堂が、珍しく焦った仕掛けをする。
第一ツモで絶好のカン三索を引き入れ、この形。
二索三索四索五索六索七索三筒三筒五筒六筒西白発
2巡目に紺野が打った七筒を両面でチーした。
二階堂がこんな仕掛けをするのは見たことがなく、自力でも高い手に持っていけそうな好形。
絶対にアガリがほしい局面でもない。
しかし、こういう鳴きをしてしまう気持ちもよくわかる。
高い手を作りに行く必要はない。早くこの半荘を終わらせたい。七筒に少し反応してしまった。
確かにそうなのだが、不調ではないのだから、無理に鳴いて手牌を少なくするより、どっしり構えて他家の動きに対応していく普段の二階堂らしい麻雀を打つべき場面だった。
この鳴きで、打ち出された西を私がポン。
一索一索三索四索七索八索二筒八筒八筒南西西発
字牌を重ねて、できれば満貫に持っていきたい。
もし、二階堂が動いていなければ、私はこの1枚目の西を鳴かなかった可能性が高い。
その後、九索チー、そこから立て続けに南を引き入れ、6巡目にはこの形に。
一索一索三索四索南南南  チー九索 左向き七索 上向き八索 上向き  ポン西西西
ほどなく、カン六索待ちでテンパイしていた二階堂が二索をつかみ、私が8,000をアガって浮きに回った。たった1つのこの鳴きで、こんな結果になってしまう。麻雀って恐ろしいなと思った。
3回戦は、東2局の親番にチャンス到来。
3巡目にこの形。
六万六万六万七万八万六索七筒七筒九筒九筒九筒白白  ドラ六万
満貫1回アガったあとだったら、1枚目の白はスルーしてもっと高い手に持って行った可能性があった。1枚目は鳴かないほうが私らしいかもしれない。
しかし、今期の私はためらいもなくポン。
すぐに12,000点をアガったのだが・・・どうだったのかなぁ。
100人中95人以上が鳴く白かもしれないが、これを鳴かない打ち手がいても面白いと思う。
結局、この半荘も石渡に逆転されて2着で終わり、4回戦もオーラスのアガリで浮きにまわり、今節はトータル30ちょっとのプラス。
ある程度戦えた感覚はあるが、爆発モードには持っていけなかった。
来節の目標は・・・プラス200くらい?!
・・・( ̄ー ̄;)
それでも、最後まで精いっぱい自分らしさを思い出すために戦い切ろうと思う。

第40期王位戦準決勝レポート  太田 優介

11月29日、第40期王位戦準決勝が東京、夏目坂スタジオで行われた。
先週までの予選を勝ちあがった15人に、去年王位を戴冠した森下剛任を加え16人で争われる。
まずは簡単にシステムを説明しておこう。

ルールは一発裏ドラなしの日本プロ麻雀連盟Aルール。
今日は半荘6回戦を行い、上位4名が明日の決勝へ駒を進めることになる。
ただし、半荘5回戦を終えた時点で、下位4名は最終戦を打てず敗退となってしまう。
最終6回戦はニコニコ生放送での対局となる。
また、例年決勝戦は5人で行われていたが、今年から4人で決勝戦を行う。

今年の準決勝を戦うのは以下の16名(予選通過順・敬称略)

森下剛任(現王位・連盟)
荒正義(連盟)
灘麻太郎(連盟)
前原雄大(連盟)
安村浩司(連盟)
石井一馬(最高位戦)
五十嵐毅(協会)
矢島亨(協会)
浜上文吾(連盟)
近藤久春(連盟)
東谷達矢(連盟)
手塚紗掬(連盟)
海老沢稔(最高位戦)
古川孝次(連盟)
清原継光(連盟)
福島直次郎(一般)

100

灘麻太郎

100

荒正義

100

古川孝次

100

前原雄大

100

近藤久春

100

浜上文吾

100

森下剛任

100

安村浩司

100

清原継光

100

東谷達矢

100

手塚紗掬

100

五十嵐毅(協会)

100

矢島亨(協会)

100

石井一馬(最高位戦)

100

海老沢稔(最高位戦)

100

福島直次郎さん(一般)

4卓同時に行われるという性質上、どういう風にレポートを書くべきかと考えたが、各回の注目卓にスポットを当て、1卓ずつ紹介していくというやり方に決めた。
選手によっては観戦回数の偏りがあるが、どうかご容赦いただきたい。
また、しがないCリーガーである筆者が、超上から目線で色々書いてるのもホント許してくださいお願いします。

1回戦卓組

1卓 森下・安村・浜上・海老沢

2卓 荒・石井・近藤・古川

3卓 灘・五十嵐・東谷・清原

4卓 前原・矢島・手塚・福島

1回戦は現王位、森下の卓を観戦。

1回戦1卓(起家から、浜上・森下・安村・海老沢)

その森下の開局第一打に注目。

東1局 南家 森下

一万二万四万七万七万二索三筒六筒六筒七筒七筒八筒東  ツモ三万  ドラ白

ここから森下は打東を選択。
東を親の浜上に鳴かれるも、八筒五万と引き入れ、自然な手順でリーチ。
ピンズのホンイツに向かっていた浜上が程なくして三万を掴み、森下の3,900のアガリ。
打点はそれほど高くはないが、幸先の良いスタート。

一万二万三万四万五万七万七万六筒六筒七筒七筒八筒八筒  リーチ  ロン三万  ドラ白

三万は、親・浜上の現物だったが、森下は迷いなくリーチを敢行。
これを見て筆者は「腕が振れているな」、と感じた。
予選を戦い抜いて来たものには勢いがある、とはよく言うが、森下は勢いにも負けず、いいテンションで対局にのぞめている、と思った。

東2局、西家 海老沢が先制リーチ

一万一万一索二索三索五索六索七索四筒五筒六筒東東  リーチ  ドラ三筒

一万は1枚切れ、東は生牌。
そこにまたしても森下が参戦、役牌を2つ仕掛けて追いつく。

東家 森下

六万七万七万八万八万東東  ポン白白白  ポン発発発  ドラ三筒

だが、その争いに待ったをかけたのは南家、安村。

四万四万五万五万六万北北  チー三万 左向き二万 上向き四万 上向き  ポン中中中  ツモ三万  ドラ三筒

他家の2軒テンパイをかいくぐって、値千金の1,000・2,000

東3局は、これまで失点続きだった浜上が積極策に出る。

西家 浜上 8巡目

二万二万二索四索二筒三筒四筒五筒六筒七筒  暗カン牌の背八筒 上向き八筒 上向き牌の背  リーチ  ドラ三万

恐らくは1,300・2,600を引きに行ったリーチとは思うのだが、河状況からソーズは別段良いとは思えず、危ういリーチだなぁ、と筆者は感じた。
焦りから掛けてしまったリーチで無ければ良いのだが・・・。

このリーチを受け、親・安村は勝負手ではあったのだが、テンパイを入れられず撤退。
ひっそりとタンピンのテンパイを入れていた海老沢と浜上の2人テンパイで流局。

東4局は浜上が終盤に捌き手を入れ、海老沢の親をカット。

南家 浜上

六万六万二索三索四索七索七索七索五筒六筒  チー二万 左向き三万 上向き四万 上向き  ロン七筒

森下から2,000は2,300(+供託1,000点)のアガリ。

東場を終えて点数状況は以下のとおり。

浜上 28,900
森下 28,100
安村 33,500
海老沢29,500

現状、小さいリードではあるが、安村の1人浮き。
浜上は開局からの連続失点をほぼ取り戻した。

南1局、北家・海老沢がアグレッシブに仕掛ける。

六万七万九筒九筒  ポン南南南  ポン一索 上向き一索 上向き一索 上向き  ポン九索 上向き九索 上向き九索 上向き  ドラ九筒

ここに親の浜上が八万で飛び込み、海老沢5,200のアガリ。
微差ではあるが、海老沢がトップに躍り出た。

南2局、親・森下の一撃が炸裂。

二索三索四索五索六索七索八索九索六筒七筒八筒南南  リーチ  ロン一索  ドラ四索

ここに一索を放銃してしまったのは、タンピンの1シャンテンだった安村。
4巡目と早いリーチであり、不運だったか。

南2局1本場は、西家・海老沢がピンフのみをしっかりヤミテンにして、森下の親を落とす。

四万五万六万六万七万八万五索六索五筒六筒七筒北北  ツモ四索  ドラ九索

400・700は500・800のアガリ。

南3局も海老沢のかわし手が成就。

三万三万一索一索五索五索三筒三筒西北北白白  ロン西  ドラ中

森下から1,600のアガリ。
海老沢が連続のアガリ、さらに1,600をトップ目の森下から直撃したことで、トップでオーラスを迎える。
だが、この半荘の主役はやはり森下であった。

南4局 森下 5巡目リーチ

一万二万三万六万七万八万八万八万二筒四筒七筒八筒九筒  リーチ  ロン三筒  ドラ八万

リーチドラ3の8,000。浜上から三筒が出て、森下の再逆転で終了。

1回戦成績
1卓 森下+23.7P 海老沢+12.1P 安村▲13.0P 浜上▲22.8P

2卓 近藤+17.4P 荒+6.2P 石井+3.7P 古川▲27.3P

3卓 五十嵐+18.3P 清原+4.5P 東谷▲8.4P 灘▲15.4P

4卓 福島+13.8P 手塚+13.7P 前原▲7.8P 矢島▲24.7P

※福島選手は遅刻ペナルティにより、5P分のマイナスを加算しております。

100

 

2回戦卓組(数字はトータルポイント)

1卓 森下+23.7P・石井+3.7P・東谷▲8.4P・福島+13.8P

2卓 荒+6.2P・安村▲13.0P・清原+4.5P・手塚+13.7P

3卓 灘▲15.4P・古川▲27.3P・矢島▲24.7P・浜上▲22.8P

4卓 前原▲7.8P・海老沢+12.1P五十嵐+18.3P・近藤+17.4P

2回戦は3卓のカミソリ灘VSサーフィン打法・古川VS協会Aリーガー矢島VS十段戦ファイナリスト浜上の対決をチョイス。

後から気が付いたのだが、なんとこの4人、全員1回戦ラスなのである。
卓組みは事前に決まっているので、もちろん、意図してこの4人の対局が組まれたわけではない。
もしも、この卓で大きなラスを引いてしまうと、決勝進出へ早くも黄色信号が点ってしまう。
生き残りをかけて、早くもサバイバルマッチが始まる。

2回戦3卓(起家から、浜上・灘・古川・矢島)

起家の浜上、早々に以下の形でテンパイ。

一索三索六索七索八索五筒五筒五筒六筒六筒七筒八筒九筒  ドラ六索

だが、足止めリーチはせず、ヤミテンを選択、数巡後、四索を引いてリャンメンに変化したところでリーチ。

三索四索六索七索八索五筒五筒五筒六筒六筒七筒八筒九筒  リーチ  ロン二索  ドラ六索

(一発はないが)即、古川から二索が出て3,900のアガリ。
雑な攻めを見せず、1つ1つの親番をしっかり使っていこうという浜上の姿勢が感じ取れた。

東1局1本場は、古川・灘の仕掛け合い、そして矢島のリーチも飛んできたが、ここも浜上が制す。

五万六万七万二索四索六索七索八索八筒八筒  チー二筒 左向き三筒 上向き四筒 上向き  ツモ三索  ドラ東

500は600オールのアガリ。

東1局2本場は、浜上・灘・古川の3人テンパイ。

決定打は出ていないものの、浜上が親権を死守、本人も「さぁ、これから!」と思っていたに違いない。
だが、悲劇は突然やってくる。

東1局3本場 北家 矢島

六万六万六万七万七万一索一索二筒二筒二筒三筒三筒三筒  リーチ  ツモ七万  ドラ八索

矢島がリーチをした時点で、山に生きていたのは七万の1枚のみ。
だが、その1枚を矢島は見事に手繰り寄せた。
矢島の8,000・16,000は8,300・16,300が炸裂!

東2局は親の灘が1,300オール。

六万七万一索二索三索四索五索六索一筒二筒三筒北北  リーチ  ツモ五万  ドラ九筒

東2局1本場は、矢島が淀みのない手順でアガリをものにする。

一万二万三万五万六万七万八万九万五索五索四筒五筒六筒  リーチ  ロン七万  ドラ九筒

安目だが、勝負してきた古川から2,000は2,300の出アガリ。

東3局は古川・灘の2人テンパイ。

同1本場は灘が

七万八万九万六索七索八索三筒四筒八筒八筒  暗カン牌の背一万 上向き一万 上向き牌の背  リーチ  ツモ五筒  ドラ白

1,000・2,000は1,100・2,100のアガリで早くも原点復帰。

東4局は見ごたえのあるリーチ合戦。

東家 矢島

一索一索一索三索四索五索一筒一筒二筒三筒四筒中中  リーチ  ドラ三万

これに浜上が真っ向勝負

南家 浜上

一万二万三万三索四索五索五索六索六筒七筒八筒中中  リーチ  ツモ七索  ドラ三万

打点以上の大きなアガリで1,000・2,000。

南1局は古川が4巡目リーチ。

六万七万八万二索三索四索五索六索七索九筒九筒北北  リーチ  ロン北  ドラ九索

中盤に灘から1,300のアガリ。

南1局まで終えて、点数は以下のとおり。

浜上22,500
灘 29,500
古川14,300
矢島53,700

このまま終えれば、矢島は約+35P。1回戦の負債を完済してもお釣りが来る。
逆に古川は、このまま終わってしまうとトータルのマイナスが50を越えてしまい、土俵際に立たされる事になる。

南2局、親の灘が積極的に仕掛ける。

東家 灘

一筒一筒一筒三筒五筒白白  チー三筒 左向き一筒 上向き二筒 上向き  ポン中中中  ドラ七筒

そこに待ったを掛けたのがラス目、古川。

西家 古川

六万七万八万二索二索三索四索四索五索五索六索六筒八筒  リーチ  ツモ七筒  ドラ七筒

終盤に2,000・3,900のツモアガリ。
親・灘が古川の待ちと同色の鳴きをしていたが、ここは古川に軍配が上がる。

南3局、親・古川が

三万三万六万七万五索六索七索七筒八筒九筒  ポン中中中  ロン八万  ドラ西

打点は1,500と安いが、浜上から出アガリ、とりあえずラスからは脱出。

だが、同1本場、またしても古川と浜上の争い。

東家 古川

二索三索四索八索八索三筒四筒五筒八筒八筒  ポン三万 上向き三万 上向き三万 上向き  ドラ七筒

西家 浜上

六万七万一索二索三索七索七索二筒二筒二筒七筒八筒九筒  リーチ  ロン五万  ドラ七筒

浜上が古川から2,600は2,900をアガリ再度ラスを脱出。

オーラスを迎え点数状況は以下のとおり。

浜上21,900
灘 25,600
古川20,800
矢島51,700

矢島はラス親なので、ほぼトップが確定。灘は5,200以上をアガれば原点復帰、浜上・古川は現状、跳満をアガらないと原点復帰できないので、ラス回避を主とした打ち方をしそう。

オーラスもまた古川と浜上の争い。

北家 古川 4巡目リーチ

四万五万六万五索五索九索九索一筒二筒三筒七筒八筒九筒  リーチ  ドラ九万

そこに浜上もリーチで応戦。

南家 浜上 7巡目リーチ

一万二万三万五万六万七万三索四索二筒二筒二筒中中  リーチ  ドラ九万

古川はシャンポン、浜上はリャンメン。見た目は浜上のほうが有利に見えるが、浜上が追いかけた時すでにお互いの待ちは山に2枚ずつ。
矢島、灘は撤退し、もしかしたら流局終了もあるかな、と思いかけてきた14巡目、古川が九索をツモり、決着。

四万五万六万五索五索九索九索一筒二筒三筒七筒八筒九筒  リーチ   ツモ九索  ドラ九万

500・1,000のツモアガリ。

2連続ラスで、浜上は早くも窮地に立たされた。

2回戦成績
1卓 石井+32.6P・森下▲2.0P・福島▲7.6P・東谷▲23.0P

2卓 安村+14.0P・荒+9.5P・手塚▲9.2P・清原▲14.2P

3卓 矢島+32.7P・灘▲5.9P・古川▲9.2P・浜上▲17.6P

4卓 五十嵐+17.8P・近藤+7.1P・前原▲10.1P・海老沢▲14.8P

 

3回戦卓組(数字はトータルポイント)

1卓 森下+21.7P・古川▲36.5P・手塚+4.4P・五十嵐+36.1P

2卓 荒+15.7P・矢島+8.0P・東谷▲31.4P・海老沢▲2.7P

3卓 灘▲21.3P・近藤+24.5P・安村+1.0P・福島+6.2P

4卓 前原▲17.9P・清原▲9.7P・浜上▲40.4P・石井+36.3P

3回戦は、過去に2度の王位を戴冠している荒の卓を観戦。
また、まだ知名度は低いが、今年の十段戦で7回勝ちあがった東谷にも注目。

3回戦2卓(起家から、矢島・東谷・海老沢・荒)

東1局、親の矢島、北家の荒が激しいつばぜり合いを演じる。

先手は荒。

一筒二筒三筒七筒八筒八筒九筒九筒南中  ポン東東東  ドラ五万

矢島、3巡目に七対子ドラ2の1シャンテンだったが、

三万三万四万五万五万六万八万四筒四筒発発中中  ドラ五万

ここから発をポンし、打八万。程なく七万を引き入れ高目11,600のテンパイ。

三万四万五万五万六万七万四筒四筒中中  ポン発発発  ドラ五万

荒も一歩進んで以下の形

一筒二筒三筒六筒七筒八筒八筒九筒九筒中  ポン東東東  ドラ五万

テンパイの仕方では、荒の放銃だなと思って見ていたら、矢島が五筒をツモって三筒六筒待ちのリャンメン待ちへ移行。

2巡後に、東谷が三筒をツモ切り矢島の5,800のアガリ。

三万四万五万五万六万七万四筒五筒中中  ポン発発発  ロン五筒  ドラ五万

東1局1本場、またも矢島が動く。

六万六万六万七万九万九万四索七索九索九索二筒九筒東

ここから九索をポン。
レポートに書ききれていない箇所もあるが、矢島は非常に手数が多い。
今日1日を見ての印象だが、仕上がれば高いが遠い仕掛けを多用するイメージである。
ただし、観戦できなかった初戦は分からないが、それ以外では致命傷になるような放銃は一切していなかった。
仕掛けを多用する戦術は、高い守備力、読み、対局者との間合いを感じる能力が必要なのだと、改めて感じた。

この局、東谷が早々にドラ2のポンテンを取れそうな局面であったのだが、この矢島の動きで字牌が重くなり、なかなかテンパイを入れさせてもらえなくなってしまう。
これも矢島の戦術の内なのだろうか。

南家 東谷

七万八万九万四索四索七索三筒四筒五筒七筒八筒東東  ドラ四索

だが、おかげで自力で九筒を引き入れ、リーチを敢行。
終盤に以下の形でテンパイを入れた海老沢が東で8,000の放銃。

一筒一筒一筒二筒三筒四筒五筒六筒南南南白白  ドラ四索

形だけ見れば致し方ない放銃かもしれないが、自身で四筒を切っているフリテン待ちであり、一筒も枯れている。
東は生牌なだけに、個人的には我慢して欲しかったと思う。

東2局、前局8,000をアガった東谷の親は荒が高速でカット。

東3局、矢島が鳴きで魅せる。

西家 矢島 8巡目

二索三索四筒四筒四筒五筒五筒七筒九筒九筒東東発  ドラ北

ここから東をポン。打発と構えるかと思いきや、打三索でホンイツに向かう。
ポンの後連続で五筒六筒引き、最速テンパイ、そしてテンパイと同時に東谷が九筒を掴み最速のアガリ。

四筒四筒四筒五筒五筒五筒六筒七筒九筒九筒  ポン東東東  ロン九筒  ドラ北

東谷は今日1日を通してツキに恵まれていなかった印象。5,200の放銃。

東4局は西家・東谷が渾身の三色リーチを入れるが、不発。1人テンパイで流局。

一万二万一索二索三索五索六索七索八索八索一筒二筒三筒  リーチ  ドラ南

南入時の点数状況は以下のとおり。

矢島 40,000
東谷 29,300
海老沢19,700
荒  30,000

南1局1本場、矢島の8巡目。

三万三万六万六万八万六索七索三筒四筒五筒五筒六筒七筒  ツモ五索

三色変化も有り、いざとなれば出アガリも利くので、Aルールでは打六万or八万のヤミテンがマジョリティか。
だが、矢島は迷いなく六万切りのリーチを選択。

3巡後に五万を持ってくるものの、変化を待っても結局アガリにはつながらなかった。(ヤミテンにしていたなら他家から出たかもしれないが。)
必死の粘りを見せた海老沢と2人テンパイで流局。

南1局2本場は3者の手がぶつかる。

北家 荒 7巡目

五万五万五万七索八索九索一筒一筒六筒六筒発発発  リーチ  ドラ西

そこに親の矢島がタンヤオで追っかけ。

東家 矢島 9巡目

六万七万八万四索五索三筒三筒三筒五筒六筒七筒八筒八筒  リーチ  ドラ西

さらに同巡、東谷も一索をポンして追いつく。

南家 東谷 9巡目

一万一万四万四万四万七筒七筒西西西  ポン一索 上向き一索 上向き一索 上向き  ドラ西

矢島有利かと思いきや、矢島が一筒を掴み、荒のアガリ。
3,200は3,800。リーチ棒も2本もらえる大きなアガリ。

南2局、4巡目荒の手牌。

西家 荒

四万五万二索三索七索七索八索八索九索四筒四筒白白白  ドラ一索

ターツオーバーの形。九索が1枚切れでさらにドラ表示牌のため、荒のは打七索を選択。
だが、その七索矢島が以下の形からチー。

北家 矢島 4巡目

一万二万二万二万三万四万五索六索六索八索一筒三筒五筒  ドラ一索

この鳴きで荒に入るはずだった四索、ドラの一索、さらにはアガリ牌になったであろう六万も矢島が食い取ってしまう。

皮算用ではあるが、(四索引きの時点ではリーチを打たないので)以下の形での荒のアガリが有った。

四万五万一索二索三索七索八索九索四筒四筒白白白  リーチ  ツモ六万  ドラ一索

四索は矢島の手の内に吸収されたため荒の目からは見えないが、一索六万も矢島にツモ切られているので、鳴きによって自分のアガリを消されたことは荒からも見て取れるはずだ。

結局荒は、10巡目に以下の形でリーチ。

四万五万六万二索三索六索七索八索四筒四筒白白白  リーチ  ドラ一索

だが時既に遅し、以下の形でテンパイを入れていた矢島のアガリが先。

二万二万二万三万四万四索五索六索三筒三筒  チー七索 左向き六索 上向き八索 上向き  ロン三筒  ドラ一索

東谷から1,000のアガリ。素晴らしい発想力で荒の本手を潰してしまった。

南3局は親の海老沢が12巡目にリーチ。

四万五万二索三索四索五索六索六索七索七索八索八索八索  リーチ  ドラ東

同巡、荒も追いつく。

四万四万五万六万六万三筒三筒四筒四筒五筒五筒発発  ドラ東

荒は前巡、1シャンテンから六を処理して放銃を回避。だが、アガリ牌は山には0。
海老沢の待ちも薄かったが、見事に六万を掘り当て2,600オールのアガリ。

南3局1本場は、海老沢・東谷・矢島の3人テンパイで流局。

同2本場、またしても矢島が先手を取る。鳴いた時は2シャンテンだったが、急所を連続で引き、

一万一万一万一索一索一索一筒二筒三筒中  加カン白白白白  ツモ中  ドラ中

厳しい待ちであったが見事に引き当て2,000・4,000のアガリ。
オーラス、親の荒、7巡目にポンテンを取る。

四索五索七索八索九索三筒三筒三筒六筒六筒  ポン白白白  ドラ六索

リーチをしてきた海老沢が六索を掴み、2,900のアガリ。
26,500持ちだった荒はリーチ棒も入り微差で浮きに回る。

南4局1本場、時間打ち切りの最終局、またしても先手を取ったのは矢島。

南家 矢島

四万五万六万二筒四筒七筒七筒  チー三索 左向き四索 上向き五索 上向き  ポン二万 上向き二万 上向き二万 上向き  ドラ四筒

そして海老沢も5巡目に一通の変化待ちの仮テンを入れる。

北家 海老沢

六万七万八万一索二索五索六索七索七索八索九索東東  ドラ四筒

そして、30,400点持ちの荒も、粘りに粘って以下のテンパイを入れる。

東家 荒

四万六万四索五索六索四筒五筒五筒六筒六筒七筒北北

だが、アガリは発生せず、東谷の1人ノーテンで終局。
東谷はノーテン罰符でラス落ちと、苦い形で半荘を終えた。

3回戦成績

1卓 五十嵐+22.0P・手塚+6.7P・古川▲5.3P 森下▲23.4P

2卓 矢島+25.7P・荒+5.4P・海老沢▲12.1P・東谷▲19.0P

3卓 灘+23.9P・近藤+17.9P・福島▲5.5P・安村▲36.3P

4卓 前原+16.2P・清原+11.4P・石井▲5.1P・浜上▲22.5P

 

4回戦卓組(数字はトータルポイント)

1卓 森下▲1.7P・矢島+33.7P・清原+1.7P・近藤+42.4P

2卓 荒+21.1P・浜上▲62.9P・五十嵐+58.1P・福島+0.7P

3卓 灘+2.6P・手塚+11.1P・石井+31.2P・海老沢▲14.8P

4卓 前原▲1.7P・古川▲41.8P・安村▲35.3P・東谷▲50.4P

超獣・前原が不調である。
3回戦こそトップをとれたものの、未だトータルポイントはマイナス。
冒頭でもお伝えしたが、5回戦を終わった時点で下位4名になってしまうと、最終・6半荘目を打つ資格を失ってしまう。
4回戦目は前原をはじめ、ポイント的に正念場を迎えた4名の戦いを観戦することにした。

4回戦4卓(起家から、古川・安村・東谷・前原)

東1局、トータル14位と苦しい位置に居る古川、この局は素直に手が伸び、7巡目テンパイ。

三万四万五万六万六万三索四索五索七索八索八筒八筒八筒  リーチ  ツモ九索  ドラ七索

安目ながらも13巡目にツモアガリ。2,000オール。

東1局1本場、古川が独特の鳴きを見せる。

六万七万二索三索五索六索八筒八筒東発  チー四筒 左向き三筒 上向き五筒 上向き  ドラ発

連盟員のほとんどが同じ鳴きはできないと思う。だが、12巡目までで発は全て山に生きている。
まさか発を集めてアガってしまうんじゃないかと思い始めたが、

西家 東谷

三索四索五索六索八索三筒四筒五筒六筒六筒  ポン東東東  ツモ七索  ドラ発

東のポンテンを取った東谷が300・500は400・600のツモアガリ。

東2局、前原が先制リーチ。

西家 前原 5巡目

一万二万三万五万六万七万二索二索四索四索五筒六筒七筒  リーチ  ドラ七万

Aルールでは珍しい、役無しの中張牌同士のシャンポン待ちリーチ。
しかも驚くことなかれ、リーチ宣言牌は三色やピンフの変化もある、七索である。
これがガラクタリーチなのだろうか。

リーチで攻め込まれた、親・安村。
2枚目の白をポンして応戦。

九万九万九万四索五索八索八索  ポン白白白  ポン六索 上向き六索 上向き六索 上向き  ドラ七万

古川も持ち前の粘り腰でテンパイを取る。

七万五索五索五索六索七索八索六筒七筒八筒  チー四万 左向き三万 上向き五万 上向き  ドラ七万

東谷もひっそりとテンパイ。

五万六万七万八万八万二索三索四索七索八索一筒二筒三筒  ドラ七万

この局は全員テンパイで流局。
生き残りへ、全員1局1局を必死に戦っていく。

同1本場は、またも先手を取った古川が、

六万六万七万七万二索二索三索三索四索四索  ポン東東東  ツモ七万  ドラ六万

1,000・2,000は1,100・2,100のツモアガリ。

東3局、親・東谷が早々にメンホン一通の2シャンテンになっていたが、全く手が伸びず、またしても古川がアガる。

西家 古川 11巡目

一万三万五万六万七万一索一索五索六索七索五筒六筒七筒  ツモ二万  ドラ一万

2,000・3,900のツモアガリ。
東谷は1つ1つの親番を大事に戦っていくしかないのだが、親権を維持するどころか、痛すぎる親かぶり。

東4局、南家古川の手牌。

南家 古川

五万六万四索五索六索六索八索三筒三筒六筒八筒八筒白中  ドラ七万

ここから打中とすると、親・前原が反応。

東家 前原

七万五索六索七索七索二筒二筒二筒白白発中中  ドラ七万

ここから中をポン、打七索
そしてその七索を古川がチーして打白

南家 古川

五万六万四索五索六索三筒三筒六筒八筒八筒  チー七索 左向き六索 上向き八索 上向き  打白  ドラ七万

当然、前原も白をポン、ドラの七万を勝負して発単騎の小三元テンパイ。

東家 前原

五索六索七索二筒二筒二筒発  ポン中中中  ポン白白白  打七万 上向き  ドラ七万

古川も七万に声を掛け、テンパイを入れる。

南家 古川

四索五索六索三筒三筒八筒八筒  チー七万 左向き五万 上向き六万 上向き  チー七索 左向き六索 上向き八索 上向き  打六索 上向き  ドラ七万

文章ではなかなか伝えづらいが、この4つの鳴きは連続して行われたものである。
ものの10秒くらいで同時にテンパイ。
こうなると取り残された安村、東谷は苦しい。

結局、前原が三筒を掴み、2,000の放銃。
古川、今日これまでとは打って変わって、好調である。

東場を終わって点数状況は以下のとおり。

古川50,400
安村23,500
東谷24,400
前原21,500

南1局、ラス目の前原は選択を迫られる。

北家 前原 6巡目

七万七万七万三索四索四索四索四索六筒六筒七筒八筒発発  ドラ北

前原、長考。六筒を切れば二索五索待ちのテンパイ。但しその場合、アガリ点は相当低くなってしまう。(もちろん、ヤミテンに構えてからの三暗刻変化も存在するが。)

ここで前原が選んだのは四索の暗カン。
1回テンパイを崩す形にはなるが、三暗刻やイーペーコー、役牌、最高形で四暗刻まで見える選択だ。筆者もおそらく同じ選択をしたと思う。

11巡目、狙ったように発引きテンパイ。

七万七万七万六筒六筒七筒八筒発発発  暗カン牌の背四索 上向き四索 上向き牌の背  ドラ北

四暗刻変化もある上、出アガリでも7,700(3ハン60符)あるので、当然のヤミテン。
役満はともかく、前原のアガリは堅い、とこの瞬間は思っていた。が、すぐさま対面の安村から「リーチ」の発声が。

南家 安村 16巡目

一万二万三万二索二索二索六索六索九筒九筒九筒北北  リーチ  ツモ北  ドラ北

安村、渾身の3,000・6,000。
前原、黄色信号。

南2局、親の安村、厳しい配牌だったが、役牌の中を鳴くと手がサクサク進み、6巡目には以下のテンパイ。

二万二万九万九万九万六索七索六筒六筒六筒  ポン中中中  ドラ八筒

同巡、前原が「前局のお返しですよ」とばかりに本手リーチ。

七万八万九万三索三索四索五索七索八索九索七筒八筒九筒  リーチ  ドラ八筒

だが、即座に安村が八索をツモり700オール。

同1本場、安村が面白い手順を見せる。

東家 安村 5巡目

四万五万七万八万八万二索三索七索六筒七筒七筒八筒八筒  ツモ六万  ドラ六索

効率上、一番ロスが少ないのは七索切り。
ドラが六索であることを考慮しても七索を切るかなぁと思っていたら、安村の選択はなんと四万切り。
ドラと、567・678を意識した手順である。
次巡九筒をツモってリーチ。一索を引いて1,300は1,400オール。

五万六万七万八万八万二索三索六筒七筒七筒八筒八筒九筒  リーチ  ツモ一索  ドラ六索

七索を切っても、ほぼアガリ形に違いは無いと思う。が、その過程には骨太さを感じた。
このアガリで古川を微差で交わしてトップ。約3万点差をひっくり返した。

南2局2本場は安村以外の3人の攻防。

南家 東谷

六万七万八万二索四索七索七索五筒五筒五筒  ポン五万 上向き五万 上向き五万 上向き  ドラ七索

西家 前原
一索三索四索四索四筒五筒六筒六筒七筒八筒西西西  リーチ  ドラ七索

北家 古川
一筒一筒二筒二筒四筒四筒四筒  ポン発発発  ポン四万 上向き四万 上向き四万 上向き

ここは古川が一筒をツモって1,300・2,600は1,500・2,800のアガリ。古川の再逆転。

南3局、古川があっという間に3フーロテンパイ。

西家 古川

二万二万二筒四筒  ポン七索 上向き七索 上向き七索 上向き  ポン四万 上向き四万 上向き四万 上向き  ポン八万 上向き八万 上向き八万 上向き  ドラ一万

テンパイは早かったものの、終盤までもつれ、前原、東谷が追いつく。
前局と似たような形になった。

南家 前原

一筒二筒三筒七筒八筒九筒南発発発  チー三万 左向き一万 上向き二万 上向き  ドラ一万

東家 東谷
一万二万三万五索五索五索六索六索六索二筒三筒四筒五筒  リーチ  ドラ一万

だが、この局も勝者は古川。前原が三筒を掴み、古川1,000のアガリ。

南4局、親・前原

三万四万五万七万八万三索四索四索五索六索五筒六筒七筒  ツモ九万  ドラ七万

入り目としてはあまりうれしくない九万引きテンパイ。
あまり感触はよくなかったとは思うが、前原は三索切りリーチと出る。

数巡後、安村のリーチ宣言牌の七索を捕らえ、5,800のアガリ。
800点差ではあるが、微差でラス抜け。

東家 前原

三万四万五万七万八万九万四索四索五索六索五筒六筒七筒  リーチ  ロン七索  ドラ七万

同1本場、16,800持ちの北家・東谷が中盤にリーチ。

五万六万七万二索二索三索三索四索四索四筒五筒六筒中  リーチ  ドラ中

現在ラス目ではあるが、1つ上の着順の前原とは800点差、さらに、リーチしてもあまり大きな点数上昇が見込めないため(出アガリが5,200→8,000になるだけで、他はほとんど変わらない。)流石にダマテンを選択がセオリーだと思う。
後が無いため、少しでも素点を稼ぎに行ったことは理解できるが、点数を稼ぐ場所はここではない。
この2,800点の為に隙を作り、親にさらに加点される方が痛手と感じる。

結果は親・前原の手が伸びず、東谷の1人テンパイで流局。
東谷は3着へ復帰、そして、前原は再度ラス落ち。

4回戦成績

1卓 清原+22.4P・矢島+9.3P・近藤▲12.5P・森下▲20.2P

2卓 荒+26.5P・五十嵐▲1.9P 浜上▲8.4P・福島▲16.2P

3卓 海老沢+40.6P・灘▲6.6P・石井▲12.1P・手塚▲21.9P

4卓 古川+28.3P・安村+7.2P・東谷▲15.2P・前原▲21.3P

100

4回を終え、隊列も大分縦に伸びてきた、が、まだまだ決勝進出ラインの4位付近は混戦である。
また、何度も繰り返すが、この回が終わり下位4名に入ってしまうと、途中敗退が決定してしまう。
ギリギリ生き残っても決勝進出は厳しい、と思うかもしれないが、麻雀は何が起こるかわからない。
プロ連盟は今期から純粋な複合形であれば、ダブル役満・トリプル役満有りのルールに変更した。
今、苦境に立たされている選手たちも、諦めず、上を目指していただきたい。

 

5回戦卓組(数字はトータルポイント)

1卓 森下▲21.9P・荒+47.6P・灘▲4.0P・前原▲23.0P

2卓 石井+19.1P・五十嵐+56.2P・矢島+43.0P・安村▲28.1P

3卓 浜上▲71.3P・手塚▲10.8P・近藤+29.9P・東谷▲65.6P

4卓 古川▲13.5P・福島▲15.5P・清原+24.1P・海老沢+25.8P

1卓の連盟レジェンド3名VS森下王位の戦いも気になるが、上位争いをしている五十嵐、矢島、石井と、下位ボーダー付近の安村の卓を観戦。
五十嵐、矢島がここで大きくポイントを伸ばすと決勝進出へ大きく前進することとなる。
また、逆に安村がここで上位組を食うことがあれば、奇跡の大逆転があるかもしれない。

5回戦2卓(起家から、石井・安村・五十嵐・矢島)

東1局、今日何度も見た矢島の先制仕掛け。

北家 矢島

五万六万南北  チー三万 左向き一万 上向き二万 上向き  ポン中中中  チー三万 左向き四万 上向き五万 上向き  ドラ東

そこに安村が四索を暗カンして応戦。

南家 安村

六筒七筒七筒八筒八筒八筒北北白白  暗カン牌の背四索 上向き四索 上向き牌の背  ドラ東

矢島にマンズを勝負している五十嵐も役なしだがテンパイ。

西家 五十嵐

四万四万四万一索二索三索五索六索七索一筒一筒一筒二筒  ドラ東

だが、ここはしっかりとヤミテンを入れていた石井の勝ち。開局を制する。

東家 石井

一万二万三万六万七万四索五索六索二筒二筒五筒六筒七筒  ツモ八万  ドラ東

700オールと打点は低いが、価値の有るアガリ。

同1本場、石井がしっかりと手役を追う手順を見せる。

東家 石井 6巡目

二万三万三万四万四万五万二索三索三索四索一筒一筒二筒五筒  ドラ四筒

一筒が2枚切れであるが、石井は打五筒。234の三色とイーペーコーを狙う手組みだ。
親番なので、手広く五筒を切る人も多いと思う。

次巡、狙い通り三筒をツモってリーチ。
一筒が無いのでドラの四筒のみの待ちだが、ツモれば6,000オールだ。

東家 石井 7巡目

二万三万三万四万四万五万二索三索四索一筒一筒二筒三筒  リーチ  ドラ四筒

決着は終盤。安村が腹を括って追っかけリーチ。

南家 安村

五万六万七万四索四索七索七索四筒五筒六筒六筒七筒八筒  リーチ  ドラ四筒

そこに以下のテンパイを入れていた五十嵐が七索を掴み、放銃。

西家 五十嵐

三筒四筒五筒南南発発  チー二筒 左向き三筒 上向き四筒 上向き  チー六筒 左向き七筒 上向き八筒 上向き  ドラ四筒

安村の5,200は5,500のアガリ。トータルトップ目からの直撃に成功。

東2局、前局放銃の五十嵐がピンフのみを石井からアガリ、安村の親をカット。

東3局、ここでも矢島が先手を取り、1フーロの一通のみで捌く。

東4局、北家・五十嵐が以下のアガリ。

二万三万三万四万四万五万五索六索七索三筒四筒発発  リーチ  ツモ二筒  ドラ三筒

1,000・2,000のアガリ。原点近くまで復帰。

東1局とはうって変わって、淡々と局は進む。

南入した時点で点数は以下のとおり。

石井 28,800
安村 34,500
五十嵐28,300
矢島 28,400

現状、安村の1人浮きではあるが、大きく沈んでいる安村はさらに大きな加点が必要。
石井もこの半荘で、最低+10ポイントほどは上積みしたい。

南1局、北家矢島が先制リーチ。

三万四万五万六万六万七万八万八万五筒六筒七筒七筒八筒九筒  打八万 左向き  ドラ六筒

宣言牌の八万を石井がやや迷いつつもチーテンにとる。

東家 石井

三万四万五万七索八索九索三筒三筒八筒九筒  チー七万 左向き七万 上向き九万 上向き  ドラ六筒

石井が三万を即食い取り、ツモ切りで放銃。
矢島の2,600のアガリ。

南2局、矢島の先制リーチ。

西家 矢島

五万五万五万七万七万七万五索五索二筒三筒四筒四筒五筒  リーチ  ドラ一万

Aルールでは子方のタンヤオのみはかわし手として使われることが多いと思うが、矢島はリーチを選択。積極策だ。
今日は幾度と無く積極策で道を切り開いてきた矢島、しかし、今回はこれが裏目となる。
リーチによって、ヤミテンならすぐに打ち出されそうだった五十嵐の六筒が止まり、局が長引く。
そして、親の安村が終盤に追いついた。

一万一万五索六索六索七索七索一筒二筒三筒  ポン発発発  ドラ一万

結果は安村・矢島の2人テンパイ。
矢島が親落とし優先のヤミテンをしたなら存在しなかった親連荘、果たしてどうなるのか?

南2局1本場

東家 安村 10巡目

三万三万三万七万八万九万一索二索五索六索七索  暗カン牌の背一筒 上向き一筒 上向き牌の背  ドラ一索

二索を切って一索のドラ単騎に受けるか、また、三万を切ってペン三索に受けるか。
一索は1枚切れである。安村は一索単騎でリーチ。
ペン三索を選択するかと思って見ていたので、意外な選択であった。

他家の足止めを主として選択したのかもしれないが、この手をただの足止めリーチにするのはもったいなさ過ぎる。見た目の枚数も、一索・2枚、三索・4枚と差があり、どちらを選んでも、ツモったときの点数はほとんど違いが無い。
(一索単騎ツモ=4000オール・ペン三索ツモ=3,900オール)

卓内ラス目のリーチには、上位陣は中々勝負してこないと思うが、出アガリをベースで考えたとしても、2枚切れのドラと、(ドラそばではあるが)三索では、アガリ率も大分変わってくると思う。
出アガリに関しては一索単騎が12,000、ペン三索が6,800と、点数においては差があるが、この状況、アガリ辛い12,000よりも、幾分アガリが期待できる6,800を選択するほうが良いと思う。

結果、一索は引けず、しかもハイテイで三索をツモってしまう、が、これは結果論ではなく、選択できるものであったと思う。

矢島・石井も粘ってテンパイ。3人テンパイで流局。

南2局2本場、石井が高目三色のリーチを打つ。

北家 石井 11巡目

四万五万六万四索五索六索五筒五筒六筒六筒七筒白白  リーチ  ドラ二万

七筒でもイーペーコーにはなるが、ドラが無いので、是が非でも四筒でアガりたいところ。

終盤に安村が仕掛けて以下のテンパイ

東家 安村

二万一索二索三索四索五索六索二筒三筒四筒  ポン中中中  ドラ二万

ドラ単騎テンパイで、良くて流局かな、と思っていたら、石井が即二万を掴み、安村の5,800は6,400のアガリ。これは大きい。

点数状況は以下のように変わっている。
石井 18,300
安村 45,100
五十嵐23,800
矢島 32,500

石井は現状のトータルポイントがマイナスに突入、安村は大きいトップではあるが、まだ5ポイントほどマイナスなので、さらに大きく加点したい。

南2局3本場、安村の親が続く。

北家、石井が先手を取り、以下の手牌になる。

二万三万四万七万八万五索六索七索西白  ポン中中中  ツモ白  ドラ西

石井はここからテンパイとらずの打七万。ドラを使ってのの8,000を目指した選択だ。
点数状況的に致し方ないと思うが、安村の親が長引いているので、打西としてテンパイを取る選択が自然かと思った。
また、テンパイを外すならばソーズの1メンツを落としてアガれば浮きにまわれる12,000を狙うのも面白い。
あくまでも、自分の都合のいいように考えるなら、だが。

結果だけ言えば、次々巡安村に六万を切られ、アガリ逃し(1,000のアガリ逃しなので、痛いと考えるかは打ち手次第だが)
そして、あべこべに安村のロン牌を石井が掴む。

東家 安村

一万一万五万六万三索四索五索七索八索九索五筒六筒七筒  ロン四万  ドラ西

1,500は2,400と打点は安いが、親連荘。

南2局4本場、55分時間打ち切りの規定により、この局が最終局になる。
もっと親を利用して加点したい安村からしてみれば、痛い強制終了だが、ルールなのでこれは致し方ない。

各家、積極的に攻め合ったが、ここ数局我慢をしていた五十嵐が安村から1,300をアガって終了。

六万七万七万八万八万四索五索六索七索八索九索白白  リーチ  ロン九万  ドラ三索

5回成績

1卓 灘+15.7P・荒+4.2P・前原▲6.6P・森下▲13.3P

2卓 安村+24.3P・矢島+5.5P・五十嵐▲7.7P・石井▲22.1P

3卓 手塚+15.0P・浜上+5.6P・東谷▲6.9P・近藤▲13.7P

4卓 清原+17.0P・福島+4.6P・海老沢▲7.2P・古川▲14.4P

100

残念ながら、ここで下位4名は敗退となってしまった。
前原、スタートダッシュを決めたはずの現王位・森下、まさかの即敗退。

13位 前原雄大「負けるべくして負けました。」
14位 森下剛任「1回戦はトップだったんですが、乗り切れなかったです。残念です。」
15位 浜上文吾「スタートから3ラスで、入りが悪かった。2回戦目に連荘して、さあこれからと思ったところで(矢島プロの)役満を親かぶりしてしまった。また来年頑張ります。」
16位 東谷達矢「完敗でした。勉強しなおして、また来年頑張ります。」

そして、残った12人で最終6回戦を行う。
6回戦目は各卓順番にニコ生で配信される。
卓の組み合わせは現在のポイント順により決定される。

A卓 3位×6位×9位×12位
B卓 2位×5位×8位×11位
C卓 1位×4位×7位×10位

この表に当てはめると、各卓の組み合わせは

A卓 矢島×近藤×石井×古川
B卓 五十嵐×海老沢×手塚×福島
C卓 荒×清原×灘×安村

以上のようになる。
先に打つ卓の方が、他の卓に点数状況を知った上で打たれてしまうので、若干不利にはなる。

それでは、最終戦A卓、開始である。

6回戦A卓
3位・矢島+48.5 × 6位・近藤+16.2 × 9位・石井▲3.0 × 12位・古川▲27.9
(起家から古川・石井・近藤・矢島)

現在のボーダーは+40ちょい。だが、50ポイント弱持っている3位の矢島も油断できない。
ここで少しでもマイナスしてしまうと、後発のB卓、C卓の選手にターゲットにされてしまうからだ。

また、6位の近藤もここで大きなトップを取らないと、ほぼ敗退が確定してしまう。
トータルポイントで矢島を交わした上で、最低でも25ポイントくらいは加点したいところ。

東1局、苦しい配牌だった近藤

北家 近藤 配牌

一万二万四万四万一索三索八索二筒二筒七筒七筒西白  ツモ六索  ドラ白

なんと、8巡目にノーミスで七対子をツモアガリ。

二万四万四万三索三索二筒二筒三筒三筒七筒七筒白白  ツモ二万  ドラ白

ドラ2で2,000・4,000。
手順も河も秀逸で、同卓していたとしても七対子とは分からない、素晴らしいアガリだった。
観戦はしていなかったが、近藤はどうやら4回戦、5回戦下り坂でこの6回戦を迎えていたと聞いた。果たしてこの一発で流れを断ち切れるか?

東2局、西家・矢島が放送卓になっても先手を奪う。

東東東発中中中  チー六索 左向き七索 上向き八索 上向き  ポン二索 上向き二索 上向き二索 上向き  ツモ発  ドラ五索

打点も伴い、2,000・4,000。
卓内ポイントリーダーの矢島が点棒を持ってしまい、同卓者はやや厳しくなったか。

東3局は近藤が白のみの500オールをツモ、連荘に成功。

同1本場、東家・近藤が12巡目に先制リーチ。

二万三万四万五索六索七索八索八索八索三筒三筒北北  リーチ  ドラ四筒

ドラ無しでドラ表と1枚切れの北のシャンポン待ち。良くない待ちではあるが、(他家の手牌進行的に)時間的猶予がないと判断したのだろう。
もしかしたら、卓内でしか知り得ない情報もあるのかもしれない。

だが、この局を制したのは矢島。

南家 矢島

一万二万三万四筒四筒七筒八筒中中中  チー八万 左向き六万 上向き七万 上向き  ツモ九筒  ドラ四筒

矢島にしては珍しく、道中で手順ミスがあったが、うまくリカバリーが利いて1,000・2,000。
この卓ではやや抜け出したか。

東4局、近藤がよどみのない手順で先制リーチ。

北家 近藤

一万一万二万三万四万四索五索六索四筒五筒五筒六筒七筒  リーチ  ドラ四万

そこに全員が参戦。勝負してこないと思われた矢島も2人のロン牌を止めてテンパイを組む。

東家 矢島

六万六万六万三索三索五索六索七索三筒三筒  チー六索 左向き七索 上向き八索 上向き  ドラ四万

南家 古川

四万四万三索八索八索三筒四筒五筒六筒七筒  ポン中中中  ドラ四万

西家 石井

一索二索七索八索九索南南西西西  チー四索 左向き五索 上向き六索 上向き  ドラ四万

激しい争いだったが、近藤が三筒をツモって1,300・2,600。

南1局は石井の渾身のフリテンリーチが成就。

一万一万一万二万三万四万五万三索四索五索三筒四筒五筒  ツモ三万  ドラ南

リーチ前にすでに六万を切ってあったが、しっかり高目をツモって2,000・4,000。

現状の点数は以下の通り

石井29,100
近藤37,600
矢島36,200
古川17,100

この点数をトータルポイントに加えると、

石井▲ 7.9P
近藤+31.8P
矢島+58.7P
古川▲48.8P

古川は親がもうないので苦しいか。石井も親にかけるしかない。近藤はおそらく素点であと10,000は加点したいところ。矢島は沈まなければほぼオーケー。

南2局は石井が6巡目にピンフツモ。700オールで連荘。

同1本場、親の石井が9巡目に先制リーチ。

六万七万八万二索三索四索五索六索七索八索八索三筒四筒  リーチ  ドラ五索

次々巡、北家・古川も追っかけリーチ。

一万二万三万六万七万四索五索六索五筒六筒七筒西西  リーチ  ドラ五索

同巡、近藤、メンチンの1シャンテンになり、五万を勝負、古川に捕まる。

五万八索一筒二筒二筒三筒四筒六筒六筒六筒七筒九筒九筒  ツモ三筒  打五万 上向き

古川へ3,900の放銃。石井も親番がなくなり厳しくなった。

南3局、5巡目に矢島が迷いなくリーチ。

八万八万六索七索八索四筒五筒六筒東東西西西  リーチ  ドラ東

これがアガれれば決勝はほぼ確定と見る。
石井・古川はトータルポイント的に向かってこないだろう。
近藤との1対1だ。

決着は14巡目。

東家 近藤

四万五万五万四索四索四索五索五索四筒四筒五筒五筒六筒  ツモ東  ドラ東

近藤の、長い逡巡の後、東が河に置かれ、勝負が付いた。

南4局は、通過へ一縷の望みをかけ、近藤が跳満リーチをかけるも、不発。
矢島のトップで終了。矢島はトータルを+70ポイントとし、ほぼ決勝進出を決めた。

A卓最終結果
※()内はトータルポイント
矢島+21.5P(+70.0P)
古川+7.6P(▲20.3P)
石井+1.2P(▲1.8P)
近藤▲30.3P(▲14.1P)

6回戦B卓
2位・五十嵐+48.5P × 5位・海老沢+18.6P × 8位・手塚+4.2P × 11位・福島▲10.9P
(起家から五十嵐・海老沢・手塚・福島)

A卓が終了したが、矢島がポイントを大きく伸ばしただけで、ボーダーに特に影響はなし。
五十嵐は浮けばほぼオーケー。海老沢は30ポイントは加点したい。
手塚・福島は五十嵐を沈めた上で大きなトップを取るしかない。

東1局1本場、10巡目、前巡に一通のみをテンパイしていた手塚がツモ切りリーチ。

西家 手塚

一万二万三万四万五万六万七万八万九万二索二索六筒八筒  リーチ  ドラ七索

ダブ東を鳴いていた五十嵐、1シャンテンだったが、当たり牌の七筒を即持ってきて小考。

四万六万八万三索四索五索七索九索八筒八筒  ポン東東東  ツモ七筒  ドラ七索

だが、この七筒は止まらず、五十嵐が手塚に5,200は5,500の放銃。

東2局、親番を有効に使いたい海老沢は以下の手でリーチ。

東家 海老沢 9巡目

二万二万二索三索三索八索八索二筒二筒九筒九筒西西  ドラ九万

ドラはないが、ツモれば3,200オールと、満貫に匹敵する破壊力がある。

だが、変化待ちの仮テンを早々に入れていた手塚が高目をツモ。

南家 手塚 10巡目

九万九万六索七索八索三筒三筒四筒五筒六筒六筒七筒八筒  ツモ九万  ドラ九万

2,000・3,900のツモアガリ。
去年、決勝で途中敗退の5位と、非常に悔しい思いをした手塚。
この王位戦にかける気持ちも人一倍であろう。

東3局、親は手塚。西家・五十嵐が奇襲に出る。

五十嵐が以下の手牌でヤミテンしているところから、

四万四万四万七万八万九万四索四索五索六索七索三筒四筒  ドラ八筒

六万をリャンメンチー、そして打九万。タンヤオへ変化させる。
Aルールでは、ダイレクトのスジの食いかえが認められている。
ただし、普段連盟員同士の対局で、食いかえを見る事はあまりない。
使えるものを使うのはもちろん良いことなのだが、連盟員から見てみれば、セオリーとは言いがたい。リーチ棒を出したくなかったか、よっぽど親の手塚を警戒していたということだろうか。
この奇襲が成功、五筒をツモり、300・500。手塚の親を安全に落とす。

東4局、北家・手塚が積極策で北をポン。そして親の福島にテンパイが入る。

四万四万五万六万七万二索四索五索六索七索六筒七筒八筒  ドラ二索

福島はヤミテンを選択。三色変化を待ってのヤミテンだろう。

12巡目、海老沢も追いつく。

西家 海老沢

一万二万三万七万八万九万二索五索六索七索三筒三筒三筒  リーチ  ドラ二索

難しい手牌であったが、選択を失敗せず、ドラ単騎でリーチ。
この巡目でまだ2枚山に残っている。

そして(一発はないが)二索を一発ツモ。2,000・3,900のツモアガリ。
福島がリーチをしていると、もしかしたらこうはならなかったのかもしれない。
福島の懐の深さが裏目に出てしまった。

東場を終わって点数状況は以下のとおり

五十嵐23,100
海老沢33,200
手塚 41,400
福島 22,300

これを今の点数状況に加えると、

五十嵐+37.6P
海老沢+25.8P
手塚 +23.6P
福島 ▲26.6P

大接戦の様相だ。五十嵐はこれ以上失点できない。
逆に、海老沢、手塚は五十嵐を捕らえると決勝進出の目が見えてくる。

南1局は東家・五十嵐、西家・手塚の2人テンパイ。

同1本場は連荘に成功した五十嵐が

三索四索五索三筒四筒五筒東東発発  ポン白白白  ツモ発  ドラ四万

1,300は1,400オールで点棒を回復。

だが、同2本場では手塚の

七万七万一索二索三索六索七索八索一筒三筒七筒八筒九筒  リーチ  ドラ七筒

このリーチに五十嵐が二筒で放銃。2,600は3,200のアガリ。

南2局、親の海老沢が中のみでサクっと連荘。
福島から1,500のアガリ。海老沢は親権を絶対に落としたくない。

同1本場、この卓最初の山場はここ。

北家 五十嵐 6巡目

八万九万四索七索八索九索二筒三筒四筒五筒六筒南南  ツモ七筒  ドラ南

前巡、四万を切ってあり、ペン七万待ちに取ればスジ待ちとなる。
ただし、平常時とは違い親が全部勝負してきそうなので、ドラがトイツとはいい、愚形リーチにはリスクが伴う。
五十嵐の選択は四索切りリーチ。

数巡後、親・海老沢が中のポンテンで反撃。

一万一万七万八万九万一索二索四索五索六索  ポン中中中  ドラ南

打点は安いが、中は2枚目であり、仕方が無いテンパイ取りと思う。
そして海老沢のテンパイ打牌、三万を手塚がチーテン。

一索二索三索四筒五筒南南  チー三万 左向き四万 上向き五万 上向き  暗カン牌の背白白牌の背  ドラ南

白を暗カンしているので打点は7,700。もしこれを五十嵐からアガれば大きく順位変動。
そして五十嵐が即三筒を掴み、手塚が決勝へ大きく前進、五十嵐と入れ替わりの形に。

現状のトータルポイントは以下のとおり

五十嵐+28.1P
海老沢+24.4P
手塚 +34.9P
福島 ▲27.0P

南3局、手塚の親は福島が高目三色をリーチ。

南家 福島 8巡目

四万五万二索三索三索四索四索五索三筒四筒五筒北北  ドラ一筒

五十嵐が安目ながら六万で放銃。2,000のアガリ。

南4局、オーラス。福島最後の親番。
福島は今回ベスト16に残った唯一の一般参加だが、7年前の第33期王位戦の決勝卓に残った経験がある。(結果は4位)
筆者は同期の小川尚哉の応援をしに現場に行っていたが、福島の粘り強く、高い技術の麻雀には驚かされたことを未だに記憶している。
だが、今回の王位戦準決勝では、福島は牌勢に恵まれなかった。
結果は残念だが、また来年以降、きっとこの舞台に戻ってきてくれると思う。

さて、話を麻雀の方に戻そう。最後の山場はここ、オーラスにあった。

北家 手塚 9巡目

四索五索八索八索二筒三筒四筒  ポン南南南  チー七筒 左向き五筒 上向き六筒 上向き  ドラ六索

同巡、五十嵐もラス抜け条件を満たす手を作り、リーチ。

南家 五十嵐 9巡目

一万二万三万一索二索三索五索六索七索一筒三筒中中  リーチ  ドラ六索

五十嵐は海老沢からアガると、手塚が1人浮きにまわるため、トータルで手塚より下が確定してしまい、通過黄色信号になる。
他家からのアガリはもちろんオーケーだ。

だが、決着はあっさりやってきた。
手塚が二筒を掴み、8,000。五十嵐、トータル逆転。
手塚はトータルが暫定5位となり、決勝進出できるかはC卓の結果待ちになった。

B卓最終結果
※()内はトータルポイント
五十嵐▲10.4P(+38.1P)
海老沢+5.8P(+24.4P)
手塚 +22.7P(+26.9P)
福島 ▲18.1P(▲29.0P)

6回戦C卓
1位・荒+51.8P × 4位・清原+41.1P × 7位・灘+11.7P × 10位・安村▲3.8P
(起家から荒・清原・灘・安村)

泣いても笑っても、これが最後の半荘。
暫定5位の手塚を含め、全員の運命が、この半荘で決まる。

過去に王位を4連覇している灘、3度目の優勝を目指す荒、そしてさまざまな対局のベスト16常連となっている安村、プロ6年目ながら大舞台まで後一歩というところまで駒を進めてきた清原の戦い。

東1局、親の荒、タンピンツモの1,300オールのアガリ。

五万六万七万二索二索六索七索八索二筒三筒四筒六筒七筒  ツモ五筒  ドラ発

前巡、三色の消える五万をツモってテンパイ、そのためか荒はヤミテンを選択。
堅実に卓回しすることを考えてのヤミだろうか。

東1局1本場も荒のアガリ

五万六万七万一索二索三索七索八索九索五筒六筒北北  ロン四筒  ドラ西

安村から1,500は1,800。

同2本場、親・荒が以下の手牌で早々にテンパイを入れていたが

六万七万八万二筒三筒四筒八筒八筒発発中中中  ドラ西

ここは灘が安村から1,000は1,600をアガリ、カット。

一万二万二万三万三万四万四索五索六索四筒五筒九筒九筒  ロン六筒  ドラ西

東2局は東家・安村と西家・灘の2人テンパイ。

同1本場、荒がタンヤオのみのアガリ。1,300は1,600。

四索四索六索七索八索二筒二筒二筒五筒五筒五筒六筒七筒  ロン四索  ドラ六万

荒が淡々とゲームを作る。

東3局、親・清原

四万五万三索三索五索六索七索五筒六筒七筒  ポン発発発  ツモ三万  ドラ白

安いがなんとかひとアガリ。500オール。
こういう極限状況では、とりあえず1つアガリが出るとホッとすると思う。
点数的にも少しでも原点に近づくことが出来た。

東3局1本場は鳴き合戦。

清原が先手を取り、早々に1シャンテン。

二万三万四万六万六万三筒三筒四筒六筒七筒  ポン白白白  ドラ五索

それに呼応するように、灘もスピードをあわせてテンパイを入れる。

五索六索六索七索八索九索九索九索東東  チー二索 左向き三索 上向き四索 上向き  ロン四索  ドラ五索

ピンフの1シャンテンだった荒から3,900は4,200のアガリ。
ホンイツテンパイかどうか判断できる河でなかったので、荒、これは不運だったか。
灘が微差でトップ目に立った。

東4局、東家・灘、3巡目

四万五万五万六万二索三索六索七索八索三筒四筒五筒六筒  ツモ七万  ドラ八万

ストレートに受けるなら打三筒、打点を見るなら打二索or三索で2シャンテン戻し。
灘の選択は打三筒
次巡、四万ツモでリーチ、16巡目、一索ツモで1,300オール。

四万四万五万六万七万二索三索六索七索八索四筒五筒六筒  リーチ  ツモ一索  ドラ八万

同1本場は灘・安村・清原の3人テンパイ。荒の点棒がじわりじわりと削られていく。

東4局2本場、灘が急所の七索を引き入れ、一通確定のピンフテンパイ。

一索二索三索四索五索六索七索八索九索一筒一筒六筒七筒  ロン八筒  ドラ北

なんとこれをヤミテン。ピンズの場況は良いので、ほとんどの人間がリーチを打ちそうな手牌である。
荒が次巡八筒を掴み、5,800は6,400のアガリ。

後から確認したところ、どうやら、荒と清原から直撃した場合、直撃した相手をトータルポイントでまくる状態だったようだ。
この状況で冷静にヤミテンに出来る精神力もだが、瞬時に判断できる戦術眼も超一流だ。

東4局3本場
これ以上、灘さんにはやらせませんよ、と、荒がリーチ。

四万四万四万七万八万九万一索二索三索三筒四筒白白  ドラ七万

安村も瞬間テンパイをしていたが、対応してオリ。
荒の1人テンパイで流局。

東場を終わって、点数状況は以下のとおり
荒 23,400
安村24,000
清原27,400
灘 44,200

これを今の点数状況に加えると、

荒 +37.2P
安村▲12.8P
清原+37.5P
灘 +37.9P

A卓トップの矢島は通過確定として、B卓の五十嵐を含めた4人が1ポイント差以内に密集!
これはもうどうなるか予測がつかない・・・。

南1局4本場
西家・安村がポンポンとファン牌を2つポン。

一万二万四万五万六万南南  ポン中中中  ポン白白白  ドラ七筒

トータルポイントの少ない安村が安い鳴きをすることは考え辛く、結局全員に対応され、安村の1人テンパイ。

南2局5本場、荒が7巡目テンパイ。

西家 荒

二万三万三万四万五万七万七万六索六索六索五筒六筒七筒  リーチ  ドラ一万

高目安目無しのリーチ。とりあえずどこから出てもラス抜け確定。

同巡、灘が当たり牌の四万を使い切り、テンパイ。

北家 灘

一万一万四万四万四万七索八索九索二筒三筒四筒北北  リーチ  ドラ一万

この半荘、最初は荒のペースになると思ったのだが、それを崩したのは灘であった。
この局も当然のように四万を吸収し、灘が勝つのかと思ったが・・・。

だが、荒は一発で一万を手繰り寄せた。

値千金の1,000・2,000は1,500・2,500。

南3局、荒は抜け出し、清原と灘の競り合いになった。
何とか連荘したい清原だが、ここは灘が清原の親を流す。
清原は自分の時間を作らせてもらえない。

南家 灘

二万二万二万三万三万六索六索六索五筒六筒  ポン八筒 上向き八筒 上向き八筒 上向き  ロン七筒

荒から1,000のアガリ。

最終局を迎えて、トータルのポイントは以下のとおり

荒 +49.7P
安村▲17.3P
清原+33.0P
灘 +35.4P

清原は灘から1,300、荒からの2,000、安村からの2,600、または、500・1,000のツモアガリが条件となる。
灘は荒に原点復帰されて半荘を終了されると敗退。清原とノーテン罰符で変わってしまうため、次局手を伏せてもいいリードになるアガリ、またはテンパイを組みに行かないといけない状況。

清原が5巡目にドラの七索をポンし、プレッシャーを与える。

北家 清原

七万八万二索五索六索三筒四筒六筒八筒八筒  ポン七索 上向き七索 上向き七索 上向き  ドラ七索

ドラを切ったのは、荒。荒も自分で決めに行く構えだ。

灘も清原の切った二索を泣いて仕掛け返し、1シャンテン。

東家 灘

三万四万五万六万七万九索五筒五筒六筒七筒  ポン二索 上向き二索 上向き二索 上向き  ドラ七索

ただし、この手をアガリ切っても、あと1局か2局は勝負しなければいけないので、これは苦肉の策だろう。
清原のプレッシャー策が功を奏している。

だが、ファーストテンパイは荒。

南家 荒

四万四万四万五万六万七万一筒二筒三筒七筒九筒西西  ドラ七索

役無しだが、清原に打つと敗退なので、さすがにヤミテンを選択。
もし荒がヤミテンで八筒をツモった場合、荒が原点に復帰するため、灘と清原のポイント差が3縮まり、清原の逆転通過となる。

だが、荒が八筒をツモることはなく、

北家 清原

六万七万八万五索六索四筒四筒八筒八筒八筒  ポン八索 上向き八索 上向き八索 上向き  ロン七索  ドラ八索

清原が灘から7,700を自力でアガリ、初決勝を自分の手で決めた。

C卓最終結果
※()内はトータルポイント
荒 ▲ 5.1P(+46.7P)
安村▲13.5P(▲17.3P)
清原+ 6.6P(+47.7P)
灘 +12.0P(+23.7P)

この結果により、第40期王位戦決勝戦は、

矢島亨 (日本プロ麻雀協会)
清原継光(日本プロ麻雀連盟)
荒正義 (日本プロ麻雀連盟)
五十嵐毅(日本プロ麻雀協会)

この4名で行われることとなった。

では、惜しくも敗れた選手からひとことや感想をいただいた。

12位 福島直次郎「皆さん強かったです。楽しませていただきました。」
11位 古川孝次 「もっと踏み込めなかったのが残念。また来年挑戦します。」
10位 安村浩司 「情けないです・・・。」
9位 近藤久春 「出だしは良かったんだけど、4回戦にアガリ逃しをしてしまってから崩れてしまった。5回戦でトップ目からラスまで落ちてしまって、それが痛かった。最終戦も東掴んじゃって終わっちゃったね。今日はミスが多かった。」
8位 石井一馬 「1・2回戦大きいプラスだったけど、3・4回戦目で負けてしまって・・・。経験の少なさが出てしまったのかなぁ、と思います。また勉強しなおします。」
7位 灘麻太郎 「一言?なにもないよ。弱いから負けたんだ。」
6位 海老沢稔 「手は入っていたと思うのですが、肝心なところでアガれなかったり・・・でも、麻雀ってそういうものですよね。悔しい思いをさせていただいたので、来年以降の糧にしたいと思います。ありがとうございました。」
5位 手塚紗掬 「残りたかったです・・・。」

そして、最後に勝ち残った選手たちからの意気込みをお伝えしてお別れしよう。

1位通過 矢島亨「あまり打ちなれていないルールなんですが、今年は(似たルールの)オータムチャレンジカップも決勝に残れました。そっちは負けてしまったので、今回は勝ちたいです。頑張ります。」

2位通過 清原継光「内容は酷かったけど、最後は麻雀の神様が微笑んでくれた。明日はまっすぐ行きます!」

3位通過 荒正義「明日は3回目の優勝を目指します。この王位は僕にとってはツキタイトル。頭勝負でがんばります!」

4位通過 五十嵐毅「最初3連勝したけど、その後はグダグダだった。(最終戦、オーラスの二筒アガれてよかった。生きた心地がしなかったよ・・・。」

決勝は明日、日本プロ麻雀連盟チャンネルにて、終日、放送される。
荒3回目の戴冠なるか?
はたまた五十嵐久しぶりのタイトル奪取か?
それとも、矢島・清原の初タイトルか?
筆者もいち視聴者として非常に楽しみである。

長文失礼致しました。

王位戦 レポート/第40期王位戦準決勝レポート  太田 優介

11月29日、第40期王位戦準決勝が東京、夏目坂スタジオで行われた。
先週までの予選を勝ちあがった15人に、去年王位を戴冠した森下剛任を加え16人で争われる。
まずは簡単にシステムを説明しておこう。
ルールは一発裏ドラなしの日本プロ麻雀連盟Aルール。
今日は半荘6回戦を行い、上位4名が明日の決勝へ駒を進めることになる。
ただし、半荘5回戦を終えた時点で、下位4名は最終戦を打てず敗退となってしまう。
最終6回戦はニコニコ生放送での対局となる。
また、例年決勝戦は5人で行われていたが、今年から4人で決勝戦を行う。
今年の準決勝を戦うのは以下の16名(予選通過順・敬称略)
森下剛任(現王位・連盟)
荒正義(連盟)
灘麻太郎(連盟)
前原雄大(連盟)
安村浩司(連盟)
石井一馬(最高位戦)
五十嵐毅(協会)
矢島亨(協会)
浜上文吾(連盟)
近藤久春(連盟)
東谷達矢(連盟)
手塚紗掬(連盟)
海老沢稔(最高位戦)
古川孝次(連盟)
清原継光(連盟)
福島直次郎(一般)

100

灘麻太郎

100

荒正義

100

古川孝次

100

前原雄大

100

近藤久春

100

浜上文吾

100

森下剛任

100

安村浩司

100

清原継光

100

東谷達矢

100

手塚紗掬

100

五十嵐毅(協会)

100

矢島亨(協会)

100

石井一馬(最高位戦)

100

海老沢稔(最高位戦)

100

福島直次郎さん(一般)

4卓同時に行われるという性質上、どういう風にレポートを書くべきかと考えたが、各回の注目卓にスポットを当て、1卓ずつ紹介していくというやり方に決めた。
選手によっては観戦回数の偏りがあるが、どうかご容赦いただきたい。
また、しがないCリーガーである筆者が、超上から目線で色々書いてるのもホント許してくださいお願いします。
1回戦卓組
1卓 森下・安村・浜上・海老沢
2卓 荒・石井・近藤・古川
3卓 灘・五十嵐・東谷・清原
4卓 前原・矢島・手塚・福島
1回戦は現王位、森下の卓を観戦。
1回戦1卓(起家から、浜上・森下・安村・海老沢)
その森下の開局第一打に注目。
東1局 南家 森下
一万二万四万七万七万二索三筒六筒六筒七筒七筒八筒東  ツモ三万  ドラ白
ここから森下は打東を選択。
東を親の浜上に鳴かれるも、八筒五万と引き入れ、自然な手順でリーチ。
ピンズのホンイツに向かっていた浜上が程なくして三万を掴み、森下の3,900のアガリ。
打点はそれほど高くはないが、幸先の良いスタート。
一万二万三万四万五万七万七万六筒六筒七筒七筒八筒八筒  リーチ  ロン三万  ドラ白
三万は、親・浜上の現物だったが、森下は迷いなくリーチを敢行。
これを見て筆者は「腕が振れているな」、と感じた。
予選を戦い抜いて来たものには勢いがある、とはよく言うが、森下は勢いにも負けず、いいテンションで対局にのぞめている、と思った。
東2局、西家 海老沢が先制リーチ
一万一万一索二索三索五索六索七索四筒五筒六筒東東  リーチ  ドラ三筒
一万は1枚切れ、東は生牌。
そこにまたしても森下が参戦、役牌を2つ仕掛けて追いつく。
東家 森下
六万七万七万八万八万東東  ポン白白白  ポン発発発  ドラ三筒
だが、その争いに待ったをかけたのは南家、安村。
四万四万五万五万六万北北  チー三万 左向き二万 上向き四万 上向き  ポン中中中  ツモ三万  ドラ三筒
他家の2軒テンパイをかいくぐって、値千金の1,000・2,000
東3局は、これまで失点続きだった浜上が積極策に出る。
西家 浜上 8巡目
二万二万二索四索二筒三筒四筒五筒六筒七筒  暗カン牌の背八筒 上向き八筒 上向き牌の背  リーチ  ドラ三万
恐らくは1,300・2,600を引きに行ったリーチとは思うのだが、河状況からソーズは別段良いとは思えず、危ういリーチだなぁ、と筆者は感じた。
焦りから掛けてしまったリーチで無ければ良いのだが・・・。
このリーチを受け、親・安村は勝負手ではあったのだが、テンパイを入れられず撤退。
ひっそりとタンピンのテンパイを入れていた海老沢と浜上の2人テンパイで流局。
東4局は浜上が終盤に捌き手を入れ、海老沢の親をカット。
南家 浜上
六万六万二索三索四索七索七索七索五筒六筒  チー二万 左向き三万 上向き四万 上向き  ロン七筒
森下から2,000は2,300(+供託1,000点)のアガリ。
東場を終えて点数状況は以下のとおり。
浜上 28,900
森下 28,100
安村 33,500
海老沢29,500
現状、小さいリードではあるが、安村の1人浮き。
浜上は開局からの連続失点をほぼ取り戻した。
南1局、北家・海老沢がアグレッシブに仕掛ける。
六万七万九筒九筒  ポン南南南  ポン一索 上向き一索 上向き一索 上向き  ポン九索 上向き九索 上向き九索 上向き  ドラ九筒
ここに親の浜上が八万で飛び込み、海老沢5,200のアガリ。
微差ではあるが、海老沢がトップに躍り出た。
南2局、親・森下の一撃が炸裂。
二索三索四索五索六索七索八索九索六筒七筒八筒南南  リーチ  ロン一索  ドラ四索
ここに一索を放銃してしまったのは、タンピンの1シャンテンだった安村。
4巡目と早いリーチであり、不運だったか。
南2局1本場は、西家・海老沢がピンフのみをしっかりヤミテンにして、森下の親を落とす。
四万五万六万六万七万八万五索六索五筒六筒七筒北北  ツモ四索  ドラ九索
400・700は500・800のアガリ。
南3局も海老沢のかわし手が成就。
三万三万一索一索五索五索三筒三筒西北北白白  ロン西  ドラ中
森下から1,600のアガリ。
海老沢が連続のアガリ、さらに1,600をトップ目の森下から直撃したことで、トップでオーラスを迎える。
だが、この半荘の主役はやはり森下であった。
南4局 森下 5巡目リーチ
一万二万三万六万七万八万八万八万二筒四筒七筒八筒九筒  リーチ  ロン三筒  ドラ八万
リーチドラ3の8,000。浜上から三筒が出て、森下の再逆転で終了。
1回戦成績
1卓 森下+23.7P 海老沢+12.1P 安村▲13.0P 浜上▲22.8P
2卓 近藤+17.4P 荒+6.2P 石井+3.7P 古川▲27.3P
3卓 五十嵐+18.3P 清原+4.5P 東谷▲8.4P 灘▲15.4P
4卓 福島+13.8P 手塚+13.7P 前原▲7.8P 矢島▲24.7P
※福島選手は遅刻ペナルティにより、5P分のマイナスを加算しております。

100

 
2回戦卓組(数字はトータルポイント)
1卓 森下+23.7P・石井+3.7P・東谷▲8.4P・福島+13.8P
2卓 荒+6.2P・安村▲13.0P・清原+4.5P・手塚+13.7P
3卓 灘▲15.4P・古川▲27.3P・矢島▲24.7P・浜上▲22.8P
4卓 前原▲7.8P・海老沢+12.1P五十嵐+18.3P・近藤+17.4P
2回戦は3卓のカミソリ灘VSサーフィン打法・古川VS協会Aリーガー矢島VS十段戦ファイナリスト浜上の対決をチョイス。
後から気が付いたのだが、なんとこの4人、全員1回戦ラスなのである。
卓組みは事前に決まっているので、もちろん、意図してこの4人の対局が組まれたわけではない。
もしも、この卓で大きなラスを引いてしまうと、決勝進出へ早くも黄色信号が点ってしまう。
生き残りをかけて、早くもサバイバルマッチが始まる。
2回戦3卓(起家から、浜上・灘・古川・矢島)
起家の浜上、早々に以下の形でテンパイ。
一索三索六索七索八索五筒五筒五筒六筒六筒七筒八筒九筒  ドラ六索
だが、足止めリーチはせず、ヤミテンを選択、数巡後、四索を引いてリャンメンに変化したところでリーチ。
三索四索六索七索八索五筒五筒五筒六筒六筒七筒八筒九筒  リーチ  ロン二索  ドラ六索
(一発はないが)即、古川から二索が出て3,900のアガリ。
雑な攻めを見せず、1つ1つの親番をしっかり使っていこうという浜上の姿勢が感じ取れた。
東1局1本場は、古川・灘の仕掛け合い、そして矢島のリーチも飛んできたが、ここも浜上が制す。
五万六万七万二索四索六索七索八索八筒八筒  チー二筒 左向き三筒 上向き四筒 上向き  ツモ三索  ドラ東
500は600オールのアガリ。
東1局2本場は、浜上・灘・古川の3人テンパイ。
決定打は出ていないものの、浜上が親権を死守、本人も「さぁ、これから!」と思っていたに違いない。
だが、悲劇は突然やってくる。
東1局3本場 北家 矢島
六万六万六万七万七万一索一索二筒二筒二筒三筒三筒三筒  リーチ  ツモ七万  ドラ八索
矢島がリーチをした時点で、山に生きていたのは七万の1枚のみ。
だが、その1枚を矢島は見事に手繰り寄せた。
矢島の8,000・16,000は8,300・16,300が炸裂!
東2局は親の灘が1,300オール。
六万七万一索二索三索四索五索六索一筒二筒三筒北北  リーチ  ツモ五万  ドラ九筒
東2局1本場は、矢島が淀みのない手順でアガリをものにする。
一万二万三万五万六万七万八万九万五索五索四筒五筒六筒  リーチ  ロン七万  ドラ九筒
安目だが、勝負してきた古川から2,000は2,300の出アガリ。
東3局は古川・灘の2人テンパイ。
同1本場は灘が
七万八万九万六索七索八索三筒四筒八筒八筒  暗カン牌の背一万 上向き一万 上向き牌の背  リーチ  ツモ五筒  ドラ白
1,000・2,000は1,100・2,100のアガリで早くも原点復帰。
東4局は見ごたえのあるリーチ合戦。
東家 矢島
一索一索一索三索四索五索一筒一筒二筒三筒四筒中中  リーチ  ドラ三万
これに浜上が真っ向勝負
南家 浜上
一万二万三万三索四索五索五索六索六筒七筒八筒中中  リーチ  ツモ七索  ドラ三万
打点以上の大きなアガリで1,000・2,000。
南1局は古川が4巡目リーチ。
六万七万八万二索三索四索五索六索七索九筒九筒北北  リーチ  ロン北  ドラ九索
中盤に灘から1,300のアガリ。
南1局まで終えて、点数は以下のとおり。
浜上22,500
灘 29,500
古川14,300
矢島53,700
このまま終えれば、矢島は約+35P。1回戦の負債を完済してもお釣りが来る。
逆に古川は、このまま終わってしまうとトータルのマイナスが50を越えてしまい、土俵際に立たされる事になる。
南2局、親の灘が積極的に仕掛ける。
東家 灘
一筒一筒一筒三筒五筒白白  チー三筒 左向き一筒 上向き二筒 上向き  ポン中中中  ドラ七筒
そこに待ったを掛けたのがラス目、古川。
西家 古川
六万七万八万二索二索三索四索四索五索五索六索六筒八筒  リーチ  ツモ七筒  ドラ七筒
終盤に2,000・3,900のツモアガリ。
親・灘が古川の待ちと同色の鳴きをしていたが、ここは古川に軍配が上がる。
南3局、親・古川が
三万三万六万七万五索六索七索七筒八筒九筒  ポン中中中  ロン八万  ドラ西
打点は1,500と安いが、浜上から出アガリ、とりあえずラスからは脱出。
だが、同1本場、またしても古川と浜上の争い。
東家 古川
二索三索四索八索八索三筒四筒五筒八筒八筒  ポン三万 上向き三万 上向き三万 上向き  ドラ七筒
西家 浜上
六万七万一索二索三索七索七索二筒二筒二筒七筒八筒九筒  リーチ  ロン五万  ドラ七筒
浜上が古川から2,600は2,900をアガリ再度ラスを脱出。
オーラスを迎え点数状況は以下のとおり。
浜上21,900
灘 25,600
古川20,800
矢島51,700
矢島はラス親なので、ほぼトップが確定。灘は5,200以上をアガれば原点復帰、浜上・古川は現状、跳満をアガらないと原点復帰できないので、ラス回避を主とした打ち方をしそう。
オーラスもまた古川と浜上の争い。
北家 古川 4巡目リーチ
四万五万六万五索五索九索九索一筒二筒三筒七筒八筒九筒  リーチ  ドラ九万
そこに浜上もリーチで応戦。
南家 浜上 7巡目リーチ
一万二万三万五万六万七万三索四索二筒二筒二筒中中  リーチ  ドラ九万
古川はシャンポン、浜上はリャンメン。見た目は浜上のほうが有利に見えるが、浜上が追いかけた時すでにお互いの待ちは山に2枚ずつ。
矢島、灘は撤退し、もしかしたら流局終了もあるかな、と思いかけてきた14巡目、古川が九索をツモり、決着。
四万五万六万五索五索九索九索一筒二筒三筒七筒八筒九筒  リーチ   ツモ九索  ドラ九万
500・1,000のツモアガリ。
2連続ラスで、浜上は早くも窮地に立たされた。
2回戦成績
1卓 石井+32.6P・森下▲2.0P・福島▲7.6P・東谷▲23.0P
2卓 安村+14.0P・荒+9.5P・手塚▲9.2P・清原▲14.2P
3卓 矢島+32.7P・灘▲5.9P・古川▲9.2P・浜上▲17.6P
4卓 五十嵐+17.8P・近藤+7.1P・前原▲10.1P・海老沢▲14.8P
 
3回戦卓組(数字はトータルポイント)
1卓 森下+21.7P・古川▲36.5P・手塚+4.4P・五十嵐+36.1P
2卓 荒+15.7P・矢島+8.0P・東谷▲31.4P・海老沢▲2.7P
3卓 灘▲21.3P・近藤+24.5P・安村+1.0P・福島+6.2P
4卓 前原▲17.9P・清原▲9.7P・浜上▲40.4P・石井+36.3P
3回戦は、過去に2度の王位を戴冠している荒の卓を観戦。
また、まだ知名度は低いが、今年の十段戦で7回勝ちあがった東谷にも注目。
3回戦2卓(起家から、矢島・東谷・海老沢・荒)
東1局、親の矢島、北家の荒が激しいつばぜり合いを演じる。
先手は荒。
一筒二筒三筒七筒八筒八筒九筒九筒南中  ポン東東東  ドラ五万
矢島、3巡目に七対子ドラ2の1シャンテンだったが、
三万三万四万五万五万六万八万四筒四筒発発中中  ドラ五万
ここから発をポンし、打八万。程なく七万を引き入れ高目11,600のテンパイ。
三万四万五万五万六万七万四筒四筒中中  ポン発発発  ドラ五万
荒も一歩進んで以下の形
一筒二筒三筒六筒七筒八筒八筒九筒九筒中  ポン東東東  ドラ五万
テンパイの仕方では、荒の放銃だなと思って見ていたら、矢島が五筒をツモって三筒六筒待ちのリャンメン待ちへ移行。
2巡後に、東谷が三筒をツモ切り矢島の5,800のアガリ。
三万四万五万五万六万七万四筒五筒中中  ポン発発発  ロン五筒  ドラ五万
東1局1本場、またも矢島が動く。
六万六万六万七万九万九万四索七索九索九索二筒九筒東
ここから九索をポン。
レポートに書ききれていない箇所もあるが、矢島は非常に手数が多い。
今日1日を見ての印象だが、仕上がれば高いが遠い仕掛けを多用するイメージである。
ただし、観戦できなかった初戦は分からないが、それ以外では致命傷になるような放銃は一切していなかった。
仕掛けを多用する戦術は、高い守備力、読み、対局者との間合いを感じる能力が必要なのだと、改めて感じた。
この局、東谷が早々にドラ2のポンテンを取れそうな局面であったのだが、この矢島の動きで字牌が重くなり、なかなかテンパイを入れさせてもらえなくなってしまう。
これも矢島の戦術の内なのだろうか。
南家 東谷
七万八万九万四索四索七索三筒四筒五筒七筒八筒東東  ドラ四索
だが、おかげで自力で九筒を引き入れ、リーチを敢行。
終盤に以下の形でテンパイを入れた海老沢が東で8,000の放銃。
一筒一筒一筒二筒三筒四筒五筒六筒南南南白白  ドラ四索
形だけ見れば致し方ない放銃かもしれないが、自身で四筒を切っているフリテン待ちであり、一筒も枯れている。
東は生牌なだけに、個人的には我慢して欲しかったと思う。
東2局、前局8,000をアガった東谷の親は荒が高速でカット。
東3局、矢島が鳴きで魅せる。
西家 矢島 8巡目
二索三索四筒四筒四筒五筒五筒七筒九筒九筒東東発  ドラ北
ここから東をポン。打発と構えるかと思いきや、打三索でホンイツに向かう。
ポンの後連続で五筒六筒引き、最速テンパイ、そしてテンパイと同時に東谷が九筒を掴み最速のアガリ。
四筒四筒四筒五筒五筒五筒六筒七筒九筒九筒  ポン東東東  ロン九筒  ドラ北
東谷は今日1日を通してツキに恵まれていなかった印象。5,200の放銃。
東4局は西家・東谷が渾身の三色リーチを入れるが、不発。1人テンパイで流局。
一万二万一索二索三索五索六索七索八索八索一筒二筒三筒  リーチ  ドラ南
南入時の点数状況は以下のとおり。
矢島 40,000
東谷 29,300
海老沢19,700
荒  30,000
南1局1本場、矢島の8巡目。
三万三万六万六万八万六索七索三筒四筒五筒五筒六筒七筒  ツモ五索
三色変化も有り、いざとなれば出アガリも利くので、Aルールでは打六万or八万のヤミテンがマジョリティか。
だが、矢島は迷いなく六万切りのリーチを選択。
3巡後に五万を持ってくるものの、変化を待っても結局アガリにはつながらなかった。(ヤミテンにしていたなら他家から出たかもしれないが。)
必死の粘りを見せた海老沢と2人テンパイで流局。
南1局2本場は3者の手がぶつかる。
北家 荒 7巡目
五万五万五万七索八索九索一筒一筒六筒六筒発発発  リーチ  ドラ西
そこに親の矢島がタンヤオで追っかけ。
東家 矢島 9巡目
六万七万八万四索五索三筒三筒三筒五筒六筒七筒八筒八筒  リーチ  ドラ西
さらに同巡、東谷も一索をポンして追いつく。
南家 東谷 9巡目
一万一万四万四万四万七筒七筒西西西  ポン一索 上向き一索 上向き一索 上向き  ドラ西
矢島有利かと思いきや、矢島が一筒を掴み、荒のアガリ。
3,200は3,800。リーチ棒も2本もらえる大きなアガリ。
南2局、4巡目荒の手牌。
西家 荒
四万五万二索三索七索七索八索八索九索四筒四筒白白白  ドラ一索
ターツオーバーの形。九索が1枚切れでさらにドラ表示牌のため、荒のは打七索を選択。
だが、その七索矢島が以下の形からチー。
北家 矢島 4巡目
一万二万二万二万三万四万五索六索六索八索一筒三筒五筒  ドラ一索
この鳴きで荒に入るはずだった四索、ドラの一索、さらにはアガリ牌になったであろう六万も矢島が食い取ってしまう。
皮算用ではあるが、(四索引きの時点ではリーチを打たないので)以下の形での荒のアガリが有った。
四万五万一索二索三索七索八索九索四筒四筒白白白  リーチ  ツモ六万  ドラ一索
四索は矢島の手の内に吸収されたため荒の目からは見えないが、一索六万も矢島にツモ切られているので、鳴きによって自分のアガリを消されたことは荒からも見て取れるはずだ。
結局荒は、10巡目に以下の形でリーチ。
四万五万六万二索三索六索七索八索四筒四筒白白白  リーチ  ドラ一索
だが時既に遅し、以下の形でテンパイを入れていた矢島のアガリが先。
二万二万二万三万四万四索五索六索三筒三筒  チー七索 左向き六索 上向き八索 上向き  ロン三筒  ドラ一索
東谷から1,000のアガリ。素晴らしい発想力で荒の本手を潰してしまった。
南3局は親の海老沢が12巡目にリーチ。
四万五万二索三索四索五索六索六索七索七索八索八索八索  リーチ  ドラ東
同巡、荒も追いつく。
四万四万五万六万六万三筒三筒四筒四筒五筒五筒発発  ドラ東
荒は前巡、1シャンテンから六を処理して放銃を回避。だが、アガリ牌は山には0。
海老沢の待ちも薄かったが、見事に六万を掘り当て2,600オールのアガリ。
南3局1本場は、海老沢・東谷・矢島の3人テンパイで流局。
同2本場、またしても矢島が先手を取る。鳴いた時は2シャンテンだったが、急所を連続で引き、
一万一万一万一索一索一索一筒二筒三筒中  加カン白白白白  ツモ中  ドラ中
厳しい待ちであったが見事に引き当て2,000・4,000のアガリ。
オーラス、親の荒、7巡目にポンテンを取る。
四索五索七索八索九索三筒三筒三筒六筒六筒  ポン白白白  ドラ六索
リーチをしてきた海老沢が六索を掴み、2,900のアガリ。
26,500持ちだった荒はリーチ棒も入り微差で浮きに回る。
南4局1本場、時間打ち切りの最終局、またしても先手を取ったのは矢島。
南家 矢島
四万五万六万二筒四筒七筒七筒  チー三索 左向き四索 上向き五索 上向き  ポン二万 上向き二万 上向き二万 上向き  ドラ四筒
そして海老沢も5巡目に一通の変化待ちの仮テンを入れる。
北家 海老沢
六万七万八万一索二索五索六索七索七索八索九索東東  ドラ四筒
そして、30,400点持ちの荒も、粘りに粘って以下のテンパイを入れる。
東家 荒
四万六万四索五索六索四筒五筒五筒六筒六筒七筒北北
だが、アガリは発生せず、東谷の1人ノーテンで終局。
東谷はノーテン罰符でラス落ちと、苦い形で半荘を終えた。
3回戦成績
1卓 五十嵐+22.0P・手塚+6.7P・古川▲5.3P 森下▲23.4P
2卓 矢島+25.7P・荒+5.4P・海老沢▲12.1P・東谷▲19.0P
3卓 灘+23.9P・近藤+17.9P・福島▲5.5P・安村▲36.3P
4卓 前原+16.2P・清原+11.4P・石井▲5.1P・浜上▲22.5P
 
4回戦卓組(数字はトータルポイント)
1卓 森下▲1.7P・矢島+33.7P・清原+1.7P・近藤+42.4P
2卓 荒+21.1P・浜上▲62.9P・五十嵐+58.1P・福島+0.7P
3卓 灘+2.6P・手塚+11.1P・石井+31.2P・海老沢▲14.8P
4卓 前原▲1.7P・古川▲41.8P・安村▲35.3P・東谷▲50.4P
超獣・前原が不調である。
3回戦こそトップをとれたものの、未だトータルポイントはマイナス。
冒頭でもお伝えしたが、5回戦を終わった時点で下位4名になってしまうと、最終・6半荘目を打つ資格を失ってしまう。
4回戦目は前原をはじめ、ポイント的に正念場を迎えた4名の戦いを観戦することにした。
4回戦4卓(起家から、古川・安村・東谷・前原)
東1局、トータル14位と苦しい位置に居る古川、この局は素直に手が伸び、7巡目テンパイ。
三万四万五万六万六万三索四索五索七索八索八筒八筒八筒  リーチ  ツモ九索  ドラ七索
安目ながらも13巡目にツモアガリ。2,000オール。
東1局1本場、古川が独特の鳴きを見せる。
六万七万二索三索五索六索八筒八筒東発  チー四筒 左向き三筒 上向き五筒 上向き  ドラ発
連盟員のほとんどが同じ鳴きはできないと思う。だが、12巡目までで発は全て山に生きている。
まさか発を集めてアガってしまうんじゃないかと思い始めたが、
西家 東谷
三索四索五索六索八索三筒四筒五筒六筒六筒  ポン東東東  ツモ七索  ドラ発
東のポンテンを取った東谷が300・500は400・600のツモアガリ。
東2局、前原が先制リーチ。
西家 前原 5巡目
一万二万三万五万六万七万二索二索四索四索五筒六筒七筒  リーチ  ドラ七万
Aルールでは珍しい、役無しの中張牌同士のシャンポン待ちリーチ。
しかも驚くことなかれ、リーチ宣言牌は三色やピンフの変化もある、七索である。
これがガラクタリーチなのだろうか。
リーチで攻め込まれた、親・安村。
2枚目の白をポンして応戦。
九万九万九万四索五索八索八索  ポン白白白  ポン六索 上向き六索 上向き六索 上向き  ドラ七万
古川も持ち前の粘り腰でテンパイを取る。
七万五索五索五索六索七索八索六筒七筒八筒  チー四万 左向き三万 上向き五万 上向き  ドラ七万
東谷もひっそりとテンパイ。
五万六万七万八万八万二索三索四索七索八索一筒二筒三筒  ドラ七万
この局は全員テンパイで流局。
生き残りへ、全員1局1局を必死に戦っていく。
同1本場は、またも先手を取った古川が、
六万六万七万七万二索二索三索三索四索四索  ポン東東東  ツモ七万  ドラ六万
1,000・2,000は1,100・2,100のツモアガリ。
東3局、親・東谷が早々にメンホン一通の2シャンテンになっていたが、全く手が伸びず、またしても古川がアガる。
西家 古川 11巡目
一万三万五万六万七万一索一索五索六索七索五筒六筒七筒  ツモ二万  ドラ一万
2,000・3,900のツモアガリ。
東谷は1つ1つの親番を大事に戦っていくしかないのだが、親権を維持するどころか、痛すぎる親かぶり。
東4局、南家古川の手牌。
南家 古川
五万六万四索五索六索六索八索三筒三筒六筒八筒八筒白中  ドラ七万
ここから打中とすると、親・前原が反応。
東家 前原
七万五索六索七索七索二筒二筒二筒白白発中中  ドラ七万
ここから中をポン、打七索
そしてその七索を古川がチーして打白
南家 古川
五万六万四索五索六索三筒三筒六筒八筒八筒  チー七索 左向き六索 上向き八索 上向き  打白  ドラ七万
当然、前原も白をポン、ドラの七万を勝負して発単騎の小三元テンパイ。
東家 前原
五索六索七索二筒二筒二筒発  ポン中中中  ポン白白白  打七万 上向き  ドラ七万
古川も七万に声を掛け、テンパイを入れる。
南家 古川
四索五索六索三筒三筒八筒八筒  チー七万 左向き五万 上向き六万 上向き  チー七索 左向き六索 上向き八索 上向き  打六索 上向き  ドラ七万
文章ではなかなか伝えづらいが、この4つの鳴きは連続して行われたものである。
ものの10秒くらいで同時にテンパイ。
こうなると取り残された安村、東谷は苦しい。
結局、前原が三筒を掴み、2,000の放銃。
古川、今日これまでとは打って変わって、好調である。
東場を終わって点数状況は以下のとおり。
古川50,400
安村23,500
東谷24,400
前原21,500
南1局、ラス目の前原は選択を迫られる。
北家 前原 6巡目
七万七万七万三索四索四索四索四索六筒六筒七筒八筒発発  ドラ北
前原、長考。六筒を切れば二索五索待ちのテンパイ。但しその場合、アガリ点は相当低くなってしまう。(もちろん、ヤミテンに構えてからの三暗刻変化も存在するが。)
ここで前原が選んだのは四索の暗カン。
1回テンパイを崩す形にはなるが、三暗刻やイーペーコー、役牌、最高形で四暗刻まで見える選択だ。筆者もおそらく同じ選択をしたと思う。
11巡目、狙ったように発引きテンパイ。
七万七万七万六筒六筒七筒八筒発発発  暗カン牌の背四索 上向き四索 上向き牌の背  ドラ北
四暗刻変化もある上、出アガリでも7,700(3ハン60符)あるので、当然のヤミテン。
役満はともかく、前原のアガリは堅い、とこの瞬間は思っていた。が、すぐさま対面の安村から「リーチ」の発声が。
南家 安村 16巡目
一万二万三万二索二索二索六索六索九筒九筒九筒北北  リーチ  ツモ北  ドラ北
安村、渾身の3,000・6,000。
前原、黄色信号。
南2局、親の安村、厳しい配牌だったが、役牌の中を鳴くと手がサクサク進み、6巡目には以下のテンパイ。
二万二万九万九万九万六索七索六筒六筒六筒  ポン中中中  ドラ八筒
同巡、前原が「前局のお返しですよ」とばかりに本手リーチ。
七万八万九万三索三索四索五索七索八索九索七筒八筒九筒  リーチ  ドラ八筒
だが、即座に安村が八索をツモり700オール。
同1本場、安村が面白い手順を見せる。
東家 安村 5巡目
四万五万七万八万八万二索三索七索六筒七筒七筒八筒八筒  ツモ六万  ドラ六索
効率上、一番ロスが少ないのは七索切り。
ドラが六索であることを考慮しても七索を切るかなぁと思っていたら、安村の選択はなんと四万切り。
ドラと、567・678を意識した手順である。
次巡九筒をツモってリーチ。一索を引いて1,300は1,400オール。
五万六万七万八万八万二索三索六筒七筒七筒八筒八筒九筒  リーチ  ツモ一索  ドラ六索
七索を切っても、ほぼアガリ形に違いは無いと思う。が、その過程には骨太さを感じた。
このアガリで古川を微差で交わしてトップ。約3万点差をひっくり返した。
南2局2本場は安村以外の3人の攻防。
南家 東谷
六万七万八万二索四索七索七索五筒五筒五筒  ポン五万 上向き五万 上向き五万 上向き  ドラ七索
西家 前原
一索三索四索四索四筒五筒六筒六筒七筒八筒西西西  リーチ  ドラ七索
北家 古川
一筒一筒二筒二筒四筒四筒四筒  ポン発発発  ポン四万 上向き四万 上向き四万 上向き
ここは古川が一筒をツモって1,300・2,600は1,500・2,800のアガリ。古川の再逆転。
南3局、古川があっという間に3フーロテンパイ。
西家 古川
二万二万二筒四筒  ポン七索 上向き七索 上向き七索 上向き  ポン四万 上向き四万 上向き四万 上向き  ポン八万 上向き八万 上向き八万 上向き  ドラ一万
テンパイは早かったものの、終盤までもつれ、前原、東谷が追いつく。
前局と似たような形になった。
南家 前原
一筒二筒三筒七筒八筒九筒南発発発  チー三万 左向き一万 上向き二万 上向き  ドラ一万
東家 東谷
一万二万三万五索五索五索六索六索六索二筒三筒四筒五筒  リーチ  ドラ一万
だが、この局も勝者は古川。前原が三筒を掴み、古川1,000のアガリ。
南4局、親・前原
三万四万五万七万八万三索四索四索五索六索五筒六筒七筒  ツモ九万  ドラ七万
入り目としてはあまりうれしくない九万引きテンパイ。
あまり感触はよくなかったとは思うが、前原は三索切りリーチと出る。
数巡後、安村のリーチ宣言牌の七索を捕らえ、5,800のアガリ。
800点差ではあるが、微差でラス抜け。
東家 前原
三万四万五万七万八万九万四索四索五索六索五筒六筒七筒  リーチ  ロン七索  ドラ七万
同1本場、16,800持ちの北家・東谷が中盤にリーチ。
五万六万七万二索二索三索三索四索四索四筒五筒六筒中  リーチ  ドラ中
現在ラス目ではあるが、1つ上の着順の前原とは800点差、さらに、リーチしてもあまり大きな点数上昇が見込めないため(出アガリが5,200→8,000になるだけで、他はほとんど変わらない。)流石にダマテンを選択がセオリーだと思う。
後が無いため、少しでも素点を稼ぎに行ったことは理解できるが、点数を稼ぐ場所はここではない。
この2,800点の為に隙を作り、親にさらに加点される方が痛手と感じる。
結果は親・前原の手が伸びず、東谷の1人テンパイで流局。
東谷は3着へ復帰、そして、前原は再度ラス落ち。
4回戦成績
1卓 清原+22.4P・矢島+9.3P・近藤▲12.5P・森下▲20.2P
2卓 荒+26.5P・五十嵐▲1.9P 浜上▲8.4P・福島▲16.2P
3卓 海老沢+40.6P・灘▲6.6P・石井▲12.1P・手塚▲21.9P
4卓 古川+28.3P・安村+7.2P・東谷▲15.2P・前原▲21.3P

100

4回を終え、隊列も大分縦に伸びてきた、が、まだまだ決勝進出ラインの4位付近は混戦である。
また、何度も繰り返すが、この回が終わり下位4名に入ってしまうと、途中敗退が決定してしまう。
ギリギリ生き残っても決勝進出は厳しい、と思うかもしれないが、麻雀は何が起こるかわからない。
プロ連盟は今期から純粋な複合形であれば、ダブル役満・トリプル役満有りのルールに変更した。
今、苦境に立たされている選手たちも、諦めず、上を目指していただきたい。
 
5回戦卓組(数字はトータルポイント)
1卓 森下▲21.9P・荒+47.6P・灘▲4.0P・前原▲23.0P
2卓 石井+19.1P・五十嵐+56.2P・矢島+43.0P・安村▲28.1P
3卓 浜上▲71.3P・手塚▲10.8P・近藤+29.9P・東谷▲65.6P
4卓 古川▲13.5P・福島▲15.5P・清原+24.1P・海老沢+25.8P
1卓の連盟レジェンド3名VS森下王位の戦いも気になるが、上位争いをしている五十嵐、矢島、石井と、下位ボーダー付近の安村の卓を観戦。
五十嵐、矢島がここで大きくポイントを伸ばすと決勝進出へ大きく前進することとなる。
また、逆に安村がここで上位組を食うことがあれば、奇跡の大逆転があるかもしれない。
5回戦2卓(起家から、石井・安村・五十嵐・矢島)
東1局、今日何度も見た矢島の先制仕掛け。
北家 矢島
五万六万南北  チー三万 左向き一万 上向き二万 上向き  ポン中中中  チー三万 左向き四万 上向き五万 上向き  ドラ東
そこに安村が四索を暗カンして応戦。
南家 安村
六筒七筒七筒八筒八筒八筒北北白白  暗カン牌の背四索 上向き四索 上向き牌の背  ドラ東
矢島にマンズを勝負している五十嵐も役なしだがテンパイ。
西家 五十嵐
四万四万四万一索二索三索五索六索七索一筒一筒一筒二筒  ドラ東
だが、ここはしっかりとヤミテンを入れていた石井の勝ち。開局を制する。
東家 石井
一万二万三万六万七万四索五索六索二筒二筒五筒六筒七筒  ツモ八万  ドラ東
700オールと打点は低いが、価値の有るアガリ。
同1本場、石井がしっかりと手役を追う手順を見せる。
東家 石井 6巡目
二万三万三万四万四万五万二索三索三索四索一筒一筒二筒五筒  ドラ四筒
一筒が2枚切れであるが、石井は打五筒。234の三色とイーペーコーを狙う手組みだ。
親番なので、手広く五筒を切る人も多いと思う。
次巡、狙い通り三筒をツモってリーチ。
一筒が無いのでドラの四筒のみの待ちだが、ツモれば6,000オールだ。
東家 石井 7巡目
二万三万三万四万四万五万二索三索四索一筒一筒二筒三筒  リーチ  ドラ四筒
決着は終盤。安村が腹を括って追っかけリーチ。
南家 安村
五万六万七万四索四索七索七索四筒五筒六筒六筒七筒八筒  リーチ  ドラ四筒
そこに以下のテンパイを入れていた五十嵐が七索を掴み、放銃。
西家 五十嵐
三筒四筒五筒南南発発  チー二筒 左向き三筒 上向き四筒 上向き  チー六筒 左向き七筒 上向き八筒 上向き  ドラ四筒
安村の5,200は5,500のアガリ。トータルトップ目からの直撃に成功。
東2局、前局放銃の五十嵐がピンフのみを石井からアガリ、安村の親をカット。
東3局、ここでも矢島が先手を取り、1フーロの一通のみで捌く。
東4局、北家・五十嵐が以下のアガリ。
二万三万三万四万四万五万五索六索七索三筒四筒発発  リーチ  ツモ二筒  ドラ三筒
1,000・2,000のアガリ。原点近くまで復帰。
東1局とはうって変わって、淡々と局は進む。
南入した時点で点数は以下のとおり。
石井 28,800
安村 34,500
五十嵐28,300
矢島 28,400
現状、安村の1人浮きではあるが、大きく沈んでいる安村はさらに大きな加点が必要。
石井もこの半荘で、最低+10ポイントほどは上積みしたい。
南1局、北家矢島が先制リーチ。
三万四万五万六万六万七万八万八万五筒六筒七筒七筒八筒九筒  打八万 左向き  ドラ六筒
宣言牌の八万を石井がやや迷いつつもチーテンにとる。
東家 石井
三万四万五万七索八索九索三筒三筒八筒九筒  チー七万 左向き七万 上向き九万 上向き  ドラ六筒
石井が三万を即食い取り、ツモ切りで放銃。
矢島の2,600のアガリ。
南2局、矢島の先制リーチ。
西家 矢島
五万五万五万七万七万七万五索五索二筒三筒四筒四筒五筒  リーチ  ドラ一万
Aルールでは子方のタンヤオのみはかわし手として使われることが多いと思うが、矢島はリーチを選択。積極策だ。
今日は幾度と無く積極策で道を切り開いてきた矢島、しかし、今回はこれが裏目となる。
リーチによって、ヤミテンならすぐに打ち出されそうだった五十嵐の六筒が止まり、局が長引く。
そして、親の安村が終盤に追いついた。
一万一万五索六索六索七索七索一筒二筒三筒  ポン発発発  ドラ一万
結果は安村・矢島の2人テンパイ。
矢島が親落とし優先のヤミテンをしたなら存在しなかった親連荘、果たしてどうなるのか?
南2局1本場
東家 安村 10巡目
三万三万三万七万八万九万一索二索五索六索七索  暗カン牌の背一筒 上向き一筒 上向き牌の背  ドラ一索
二索を切って一索のドラ単騎に受けるか、また、三万を切ってペン三索に受けるか。
一索は1枚切れである。安村は一索単騎でリーチ。
ペン三索を選択するかと思って見ていたので、意外な選択であった。
他家の足止めを主として選択したのかもしれないが、この手をただの足止めリーチにするのはもったいなさ過ぎる。見た目の枚数も、一索・2枚、三索・4枚と差があり、どちらを選んでも、ツモったときの点数はほとんど違いが無い。
(一索単騎ツモ=4000オール・ペン三索ツモ=3,900オール)
卓内ラス目のリーチには、上位陣は中々勝負してこないと思うが、出アガリをベースで考えたとしても、2枚切れのドラと、(ドラそばではあるが)三索では、アガリ率も大分変わってくると思う。
出アガリに関しては一索単騎が12,000、ペン三索が6,800と、点数においては差があるが、この状況、アガリ辛い12,000よりも、幾分アガリが期待できる6,800を選択するほうが良いと思う。
結果、一索は引けず、しかもハイテイで三索をツモってしまう、が、これは結果論ではなく、選択できるものであったと思う。
矢島・石井も粘ってテンパイ。3人テンパイで流局。
南2局2本場、石井が高目三色のリーチを打つ。
北家 石井 11巡目
四万五万六万四索五索六索五筒五筒六筒六筒七筒白白  リーチ  ドラ二万
七筒でもイーペーコーにはなるが、ドラが無いので、是が非でも四筒でアガりたいところ。
終盤に安村が仕掛けて以下のテンパイ
東家 安村
二万一索二索三索四索五索六索二筒三筒四筒  ポン中中中  ドラ二万
ドラ単騎テンパイで、良くて流局かな、と思っていたら、石井が即二万を掴み、安村の5,800は6,400のアガリ。これは大きい。
点数状況は以下のように変わっている。
石井 18,300
安村 45,100
五十嵐23,800
矢島 32,500
石井は現状のトータルポイントがマイナスに突入、安村は大きいトップではあるが、まだ5ポイントほどマイナスなので、さらに大きく加点したい。
南2局3本場、安村の親が続く。
北家、石井が先手を取り、以下の手牌になる。
二万三万四万七万八万五索六索七索西白  ポン中中中  ツモ白  ドラ西
石井はここからテンパイとらずの打七万。ドラを使ってのの8,000を目指した選択だ。
点数状況的に致し方ないと思うが、安村の親が長引いているので、打西としてテンパイを取る選択が自然かと思った。
また、テンパイを外すならばソーズの1メンツを落としてアガれば浮きにまわれる12,000を狙うのも面白い。
あくまでも、自分の都合のいいように考えるなら、だが。
結果だけ言えば、次々巡安村に六万を切られ、アガリ逃し(1,000のアガリ逃しなので、痛いと考えるかは打ち手次第だが)
そして、あべこべに安村のロン牌を石井が掴む。
東家 安村
一万一万五万六万三索四索五索七索八索九索五筒六筒七筒  ロン四万  ドラ西
1,500は2,400と打点は安いが、親連荘。
南2局4本場、55分時間打ち切りの規定により、この局が最終局になる。
もっと親を利用して加点したい安村からしてみれば、痛い強制終了だが、ルールなのでこれは致し方ない。
各家、積極的に攻め合ったが、ここ数局我慢をしていた五十嵐が安村から1,300をアガって終了。
六万七万七万八万八万四索五索六索七索八索九索白白  リーチ  ロン九万  ドラ三索
5回成績
1卓 灘+15.7P・荒+4.2P・前原▲6.6P・森下▲13.3P
2卓 安村+24.3P・矢島+5.5P・五十嵐▲7.7P・石井▲22.1P
3卓 手塚+15.0P・浜上+5.6P・東谷▲6.9P・近藤▲13.7P
4卓 清原+17.0P・福島+4.6P・海老沢▲7.2P・古川▲14.4P

100

残念ながら、ここで下位4名は敗退となってしまった。
前原、スタートダッシュを決めたはずの現王位・森下、まさかの即敗退。
13位 前原雄大「負けるべくして負けました。」
14位 森下剛任「1回戦はトップだったんですが、乗り切れなかったです。残念です。」
15位 浜上文吾「スタートから3ラスで、入りが悪かった。2回戦目に連荘して、さあこれからと思ったところで(矢島プロの)役満を親かぶりしてしまった。また来年頑張ります。」
16位 東谷達矢「完敗でした。勉強しなおして、また来年頑張ります。」
そして、残った12人で最終6回戦を行う。
6回戦目は各卓順番にニコ生で配信される。
卓の組み合わせは現在のポイント順により決定される。
A卓 3位×6位×9位×12位
B卓 2位×5位×8位×11位
C卓 1位×4位×7位×10位
この表に当てはめると、各卓の組み合わせは
A卓 矢島×近藤×石井×古川
B卓 五十嵐×海老沢×手塚×福島
C卓 荒×清原×灘×安村
以上のようになる。
先に打つ卓の方が、他の卓に点数状況を知った上で打たれてしまうので、若干不利にはなる。
それでは、最終戦A卓、開始である。
6回戦A卓
3位・矢島+48.5 × 6位・近藤+16.2 × 9位・石井▲3.0 × 12位・古川▲27.9
(起家から古川・石井・近藤・矢島)
現在のボーダーは+40ちょい。だが、50ポイント弱持っている3位の矢島も油断できない。
ここで少しでもマイナスしてしまうと、後発のB卓、C卓の選手にターゲットにされてしまうからだ。
また、6位の近藤もここで大きなトップを取らないと、ほぼ敗退が確定してしまう。
トータルポイントで矢島を交わした上で、最低でも25ポイントくらいは加点したいところ。
東1局、苦しい配牌だった近藤
北家 近藤 配牌
一万二万四万四万一索三索八索二筒二筒七筒七筒西白  ツモ六索  ドラ白
なんと、8巡目にノーミスで七対子をツモアガリ。
二万四万四万三索三索二筒二筒三筒三筒七筒七筒白白  ツモ二万  ドラ白
ドラ2で2,000・4,000。
手順も河も秀逸で、同卓していたとしても七対子とは分からない、素晴らしいアガリだった。
観戦はしていなかったが、近藤はどうやら4回戦、5回戦下り坂でこの6回戦を迎えていたと聞いた。果たしてこの一発で流れを断ち切れるか?
東2局、西家・矢島が放送卓になっても先手を奪う。
東東東発中中中  チー六索 左向き七索 上向き八索 上向き  ポン二索 上向き二索 上向き二索 上向き  ツモ発  ドラ五索
打点も伴い、2,000・4,000。
卓内ポイントリーダーの矢島が点棒を持ってしまい、同卓者はやや厳しくなったか。
東3局は近藤が白のみの500オールをツモ、連荘に成功。
同1本場、東家・近藤が12巡目に先制リーチ。
二万三万四万五索六索七索八索八索八索三筒三筒北北  リーチ  ドラ四筒
ドラ無しでドラ表と1枚切れの北のシャンポン待ち。良くない待ちではあるが、(他家の手牌進行的に)時間的猶予がないと判断したのだろう。
もしかしたら、卓内でしか知り得ない情報もあるのかもしれない。
だが、この局を制したのは矢島。
南家 矢島
一万二万三万四筒四筒七筒八筒中中中  チー八万 左向き六万 上向き七万 上向き  ツモ九筒  ドラ四筒
矢島にしては珍しく、道中で手順ミスがあったが、うまくリカバリーが利いて1,000・2,000。
この卓ではやや抜け出したか。
東4局、近藤がよどみのない手順で先制リーチ。
北家 近藤
一万一万二万三万四万四索五索六索四筒五筒五筒六筒七筒  リーチ  ドラ四万
そこに全員が参戦。勝負してこないと思われた矢島も2人のロン牌を止めてテンパイを組む。
東家 矢島
六万六万六万三索三索五索六索七索三筒三筒  チー六索 左向き七索 上向き八索 上向き  ドラ四万
南家 古川
四万四万三索八索八索三筒四筒五筒六筒七筒  ポン中中中  ドラ四万
西家 石井
一索二索七索八索九索南南西西西  チー四索 左向き五索 上向き六索 上向き  ドラ四万
激しい争いだったが、近藤が三筒をツモって1,300・2,600。
南1局は石井の渾身のフリテンリーチが成就。
一万一万一万二万三万四万五万三索四索五索三筒四筒五筒  ツモ三万  ドラ南
リーチ前にすでに六万を切ってあったが、しっかり高目をツモって2,000・4,000。
現状の点数は以下の通り
石井29,100
近藤37,600
矢島36,200
古川17,100
この点数をトータルポイントに加えると、
石井▲ 7.9P
近藤+31.8P
矢島+58.7P
古川▲48.8P
古川は親がもうないので苦しいか。石井も親にかけるしかない。近藤はおそらく素点であと10,000は加点したいところ。矢島は沈まなければほぼオーケー。
南2局は石井が6巡目にピンフツモ。700オールで連荘。
同1本場、親の石井が9巡目に先制リーチ。
六万七万八万二索三索四索五索六索七索八索八索三筒四筒  リーチ  ドラ五索
次々巡、北家・古川も追っかけリーチ。
一万二万三万六万七万四索五索六索五筒六筒七筒西西  リーチ  ドラ五索
同巡、近藤、メンチンの1シャンテンになり、五万を勝負、古川に捕まる。
五万八索一筒二筒二筒三筒四筒六筒六筒六筒七筒九筒九筒  ツモ三筒  打五万 上向き
古川へ3,900の放銃。石井も親番がなくなり厳しくなった。
南3局、5巡目に矢島が迷いなくリーチ。
八万八万六索七索八索四筒五筒六筒東東西西西  リーチ  ドラ東
これがアガれれば決勝はほぼ確定と見る。
石井・古川はトータルポイント的に向かってこないだろう。
近藤との1対1だ。
決着は14巡目。
東家 近藤
四万五万五万四索四索四索五索五索四筒四筒五筒五筒六筒  ツモ東  ドラ東
近藤の、長い逡巡の後、東が河に置かれ、勝負が付いた。
南4局は、通過へ一縷の望みをかけ、近藤が跳満リーチをかけるも、不発。
矢島のトップで終了。矢島はトータルを+70ポイントとし、ほぼ決勝進出を決めた。
A卓最終結果
※()内はトータルポイント
矢島+21.5P(+70.0P)
古川+7.6P(▲20.3P)
石井+1.2P(▲1.8P)
近藤▲30.3P(▲14.1P)
6回戦B卓
2位・五十嵐+48.5P × 5位・海老沢+18.6P × 8位・手塚+4.2P × 11位・福島▲10.9P
(起家から五十嵐・海老沢・手塚・福島)
A卓が終了したが、矢島がポイントを大きく伸ばしただけで、ボーダーに特に影響はなし。
五十嵐は浮けばほぼオーケー。海老沢は30ポイントは加点したい。
手塚・福島は五十嵐を沈めた上で大きなトップを取るしかない。
東1局1本場、10巡目、前巡に一通のみをテンパイしていた手塚がツモ切りリーチ。
西家 手塚
一万二万三万四万五万六万七万八万九万二索二索六筒八筒  リーチ  ドラ七索
ダブ東を鳴いていた五十嵐、1シャンテンだったが、当たり牌の七筒を即持ってきて小考。
四万六万八万三索四索五索七索九索八筒八筒  ポン東東東  ツモ七筒  ドラ七索
だが、この七筒は止まらず、五十嵐が手塚に5,200は5,500の放銃。
東2局、親番を有効に使いたい海老沢は以下の手でリーチ。
東家 海老沢 9巡目
二万二万二索三索三索八索八索二筒二筒九筒九筒西西  ドラ九万
ドラはないが、ツモれば3,200オールと、満貫に匹敵する破壊力がある。
だが、変化待ちの仮テンを早々に入れていた手塚が高目をツモ。
南家 手塚 10巡目
九万九万六索七索八索三筒三筒四筒五筒六筒六筒七筒八筒  ツモ九万  ドラ九万
2,000・3,900のツモアガリ。
去年、決勝で途中敗退の5位と、非常に悔しい思いをした手塚。
この王位戦にかける気持ちも人一倍であろう。
東3局、親は手塚。西家・五十嵐が奇襲に出る。
五十嵐が以下の手牌でヤミテンしているところから、
四万四万四万七万八万九万四索四索五索六索七索三筒四筒  ドラ八筒
六万をリャンメンチー、そして打九万。タンヤオへ変化させる。
Aルールでは、ダイレクトのスジの食いかえが認められている。
ただし、普段連盟員同士の対局で、食いかえを見る事はあまりない。
使えるものを使うのはもちろん良いことなのだが、連盟員から見てみれば、セオリーとは言いがたい。リーチ棒を出したくなかったか、よっぽど親の手塚を警戒していたということだろうか。
この奇襲が成功、五筒をツモり、300・500。手塚の親を安全に落とす。
東4局、北家・手塚が積極策で北をポン。そして親の福島にテンパイが入る。
四万四万五万六万七万二索四索五索六索七索六筒七筒八筒  ドラ二索
福島はヤミテンを選択。三色変化を待ってのヤミテンだろう。
12巡目、海老沢も追いつく。
西家 海老沢
一万二万三万七万八万九万二索五索六索七索三筒三筒三筒  リーチ  ドラ二索
難しい手牌であったが、選択を失敗せず、ドラ単騎でリーチ。
この巡目でまだ2枚山に残っている。
そして(一発はないが)二索を一発ツモ。2,000・3,900のツモアガリ。
福島がリーチをしていると、もしかしたらこうはならなかったのかもしれない。
福島の懐の深さが裏目に出てしまった。
東場を終わって点数状況は以下のとおり
五十嵐23,100
海老沢33,200
手塚 41,400
福島 22,300
これを今の点数状況に加えると、
五十嵐+37.6P
海老沢+25.8P
手塚 +23.6P
福島 ▲26.6P
大接戦の様相だ。五十嵐はこれ以上失点できない。
逆に、海老沢、手塚は五十嵐を捕らえると決勝進出の目が見えてくる。
南1局は東家・五十嵐、西家・手塚の2人テンパイ。
同1本場は連荘に成功した五十嵐が
三索四索五索三筒四筒五筒東東発発  ポン白白白  ツモ発  ドラ四万
1,300は1,400オールで点棒を回復。
だが、同2本場では手塚の
七万七万一索二索三索六索七索八索一筒三筒七筒八筒九筒  リーチ  ドラ七筒
このリーチに五十嵐が二筒で放銃。2,600は3,200のアガリ。
南2局、親の海老沢が中のみでサクっと連荘。
福島から1,500のアガリ。海老沢は親権を絶対に落としたくない。
同1本場、この卓最初の山場はここ。
北家 五十嵐 6巡目
八万九万四索七索八索九索二筒三筒四筒五筒六筒南南  ツモ七筒  ドラ南
前巡、四万を切ってあり、ペン七万待ちに取ればスジ待ちとなる。
ただし、平常時とは違い親が全部勝負してきそうなので、ドラがトイツとはいい、愚形リーチにはリスクが伴う。
五十嵐の選択は四索切りリーチ。
数巡後、親・海老沢が中のポンテンで反撃。
一万一万七万八万九万一索二索四索五索六索  ポン中中中  ドラ南
打点は安いが、中は2枚目であり、仕方が無いテンパイ取りと思う。
そして海老沢のテンパイ打牌、三万を手塚がチーテン。
一索二索三索四筒五筒南南  チー三万 左向き四万 上向き五万 上向き  暗カン牌の背白白牌の背  ドラ南
白を暗カンしているので打点は7,700。もしこれを五十嵐からアガれば大きく順位変動。
そして五十嵐が即三筒を掴み、手塚が決勝へ大きく前進、五十嵐と入れ替わりの形に。
現状のトータルポイントは以下のとおり
五十嵐+28.1P
海老沢+24.4P
手塚 +34.9P
福島 ▲27.0P
南3局、手塚の親は福島が高目三色をリーチ。
南家 福島 8巡目
四万五万二索三索三索四索四索五索三筒四筒五筒北北  ドラ一筒
五十嵐が安目ながら六万で放銃。2,000のアガリ。
南4局、オーラス。福島最後の親番。
福島は今回ベスト16に残った唯一の一般参加だが、7年前の第33期王位戦の決勝卓に残った経験がある。(結果は4位)
筆者は同期の小川尚哉の応援をしに現場に行っていたが、福島の粘り強く、高い技術の麻雀には驚かされたことを未だに記憶している。
だが、今回の王位戦準決勝では、福島は牌勢に恵まれなかった。
結果は残念だが、また来年以降、きっとこの舞台に戻ってきてくれると思う。
さて、話を麻雀の方に戻そう。最後の山場はここ、オーラスにあった。
北家 手塚 9巡目
四索五索八索八索二筒三筒四筒  ポン南南南  チー七筒 左向き五筒 上向き六筒 上向き  ドラ六索
同巡、五十嵐もラス抜け条件を満たす手を作り、リーチ。
南家 五十嵐 9巡目
一万二万三万一索二索三索五索六索七索一筒三筒中中  リーチ  ドラ六索
五十嵐は海老沢からアガると、手塚が1人浮きにまわるため、トータルで手塚より下が確定してしまい、通過黄色信号になる。
他家からのアガリはもちろんオーケーだ。
だが、決着はあっさりやってきた。
手塚が二筒を掴み、8,000。五十嵐、トータル逆転。
手塚はトータルが暫定5位となり、決勝進出できるかはC卓の結果待ちになった。
B卓最終結果
※()内はトータルポイント
五十嵐▲10.4P(+38.1P)
海老沢+5.8P(+24.4P)
手塚 +22.7P(+26.9P)
福島 ▲18.1P(▲29.0P)
6回戦C卓
1位・荒+51.8P × 4位・清原+41.1P × 7位・灘+11.7P × 10位・安村▲3.8P
(起家から荒・清原・灘・安村)
泣いても笑っても、これが最後の半荘。
暫定5位の手塚を含め、全員の運命が、この半荘で決まる。
過去に王位を4連覇している灘、3度目の優勝を目指す荒、そしてさまざまな対局のベスト16常連となっている安村、プロ6年目ながら大舞台まで後一歩というところまで駒を進めてきた清原の戦い。
東1局、親の荒、タンピンツモの1,300オールのアガリ。
五万六万七万二索二索六索七索八索二筒三筒四筒六筒七筒  ツモ五筒  ドラ発
前巡、三色の消える五万をツモってテンパイ、そのためか荒はヤミテンを選択。
堅実に卓回しすることを考えてのヤミだろうか。
東1局1本場も荒のアガリ
五万六万七万一索二索三索七索八索九索五筒六筒北北  ロン四筒  ドラ西
安村から1,500は1,800。
同2本場、親・荒が以下の手牌で早々にテンパイを入れていたが
六万七万八万二筒三筒四筒八筒八筒発発中中中  ドラ西
ここは灘が安村から1,000は1,600をアガリ、カット。
一万二万二万三万三万四万四索五索六索四筒五筒九筒九筒  ロン六筒  ドラ西
東2局は東家・安村と西家・灘の2人テンパイ。
同1本場、荒がタンヤオのみのアガリ。1,300は1,600。
四索四索六索七索八索二筒二筒二筒五筒五筒五筒六筒七筒  ロン四索  ドラ六万
荒が淡々とゲームを作る。
東3局、親・清原
四万五万三索三索五索六索七索五筒六筒七筒  ポン発発発  ツモ三万  ドラ白
安いがなんとかひとアガリ。500オール。
こういう極限状況では、とりあえず1つアガリが出るとホッとすると思う。
点数的にも少しでも原点に近づくことが出来た。
東3局1本場は鳴き合戦。
清原が先手を取り、早々に1シャンテン。
二万三万四万六万六万三筒三筒四筒六筒七筒  ポン白白白  ドラ五索
それに呼応するように、灘もスピードをあわせてテンパイを入れる。
五索六索六索七索八索九索九索九索東東  チー二索 左向き三索 上向き四索 上向き  ロン四索  ドラ五索
ピンフの1シャンテンだった荒から3,900は4,200のアガリ。
ホンイツテンパイかどうか判断できる河でなかったので、荒、これは不運だったか。
灘が微差でトップ目に立った。
東4局、東家・灘、3巡目
四万五万五万六万二索三索六索七索八索三筒四筒五筒六筒  ツモ七万  ドラ八万
ストレートに受けるなら打三筒、打点を見るなら打二索or三索で2シャンテン戻し。
灘の選択は打三筒
次巡、四万ツモでリーチ、16巡目、一索ツモで1,300オール。
四万四万五万六万七万二索三索六索七索八索四筒五筒六筒  リーチ  ツモ一索  ドラ八万
同1本場は灘・安村・清原の3人テンパイ。荒の点棒がじわりじわりと削られていく。
東4局2本場、灘が急所の七索を引き入れ、一通確定のピンフテンパイ。
一索二索三索四索五索六索七索八索九索一筒一筒六筒七筒  ロン八筒  ドラ北
なんとこれをヤミテン。ピンズの場況は良いので、ほとんどの人間がリーチを打ちそうな手牌である。
荒が次巡八筒を掴み、5,800は6,400のアガリ。
後から確認したところ、どうやら、荒と清原から直撃した場合、直撃した相手をトータルポイントでまくる状態だったようだ。
この状況で冷静にヤミテンに出来る精神力もだが、瞬時に判断できる戦術眼も超一流だ。
東4局3本場
これ以上、灘さんにはやらせませんよ、と、荒がリーチ。
四万四万四万七万八万九万一索二索三索三筒四筒白白  ドラ七万
安村も瞬間テンパイをしていたが、対応してオリ。
荒の1人テンパイで流局。
東場を終わって、点数状況は以下のとおり
荒 23,400
安村24,000
清原27,400
灘 44,200
これを今の点数状況に加えると、
荒 +37.2P
安村▲12.8P
清原+37.5P
灘 +37.9P
A卓トップの矢島は通過確定として、B卓の五十嵐を含めた4人が1ポイント差以内に密集!
これはもうどうなるか予測がつかない・・・。
南1局4本場
西家・安村がポンポンとファン牌を2つポン。
一万二万四万五万六万南南  ポン中中中  ポン白白白  ドラ七筒
トータルポイントの少ない安村が安い鳴きをすることは考え辛く、結局全員に対応され、安村の1人テンパイ。
南2局5本場、荒が7巡目テンパイ。
西家 荒
二万三万三万四万五万七万七万六索六索六索五筒六筒七筒  リーチ  ドラ一万
高目安目無しのリーチ。とりあえずどこから出てもラス抜け確定。
同巡、灘が当たり牌の四万を使い切り、テンパイ。
北家 灘
一万一万四万四万四万七索八索九索二筒三筒四筒北北  リーチ  ドラ一万
この半荘、最初は荒のペースになると思ったのだが、それを崩したのは灘であった。
この局も当然のように四万を吸収し、灘が勝つのかと思ったが・・・。
だが、荒は一発で一万を手繰り寄せた。
値千金の1,000・2,000は1,500・2,500。
南3局、荒は抜け出し、清原と灘の競り合いになった。
何とか連荘したい清原だが、ここは灘が清原の親を流す。
清原は自分の時間を作らせてもらえない。
南家 灘
二万二万二万三万三万六索六索六索五筒六筒  ポン八筒 上向き八筒 上向き八筒 上向き  ロン七筒
荒から1,000のアガリ。
最終局を迎えて、トータルのポイントは以下のとおり
荒 +49.7P
安村▲17.3P
清原+33.0P
灘 +35.4P
清原は灘から1,300、荒からの2,000、安村からの2,600、または、500・1,000のツモアガリが条件となる。
灘は荒に原点復帰されて半荘を終了されると敗退。清原とノーテン罰符で変わってしまうため、次局手を伏せてもいいリードになるアガリ、またはテンパイを組みに行かないといけない状況。
清原が5巡目にドラの七索をポンし、プレッシャーを与える。
北家 清原
七万八万二索五索六索三筒四筒六筒八筒八筒  ポン七索 上向き七索 上向き七索 上向き  ドラ七索
ドラを切ったのは、荒。荒も自分で決めに行く構えだ。
灘も清原の切った二索を泣いて仕掛け返し、1シャンテン。
東家 灘
三万四万五万六万七万九索五筒五筒六筒七筒  ポン二索 上向き二索 上向き二索 上向き  ドラ七索
ただし、この手をアガリ切っても、あと1局か2局は勝負しなければいけないので、これは苦肉の策だろう。
清原のプレッシャー策が功を奏している。
だが、ファーストテンパイは荒。
南家 荒
四万四万四万五万六万七万一筒二筒三筒七筒九筒西西  ドラ七索
役無しだが、清原に打つと敗退なので、さすがにヤミテンを選択。
もし荒がヤミテンで八筒をツモった場合、荒が原点に復帰するため、灘と清原のポイント差が3縮まり、清原の逆転通過となる。
だが、荒が八筒をツモることはなく、
北家 清原
六万七万八万五索六索四筒四筒八筒八筒八筒  ポン八索 上向き八索 上向き八索 上向き  ロン七索  ドラ八索
清原が灘から7,700を自力でアガリ、初決勝を自分の手で決めた。
C卓最終結果
※()内はトータルポイント
荒 ▲ 5.1P(+46.7P)
安村▲13.5P(▲17.3P)
清原+ 6.6P(+47.7P)
灘 +12.0P(+23.7P)
この結果により、第40期王位戦決勝戦は、
矢島亨 (日本プロ麻雀協会)
清原継光(日本プロ麻雀連盟)
荒正義 (日本プロ麻雀連盟)
五十嵐毅(日本プロ麻雀協会)
この4名で行われることとなった。
では、惜しくも敗れた選手からひとことや感想をいただいた。
12位 福島直次郎「皆さん強かったです。楽しませていただきました。」
11位 古川孝次 「もっと踏み込めなかったのが残念。また来年挑戦します。」
10位 安村浩司 「情けないです・・・。」
9位 近藤久春 「出だしは良かったんだけど、4回戦にアガリ逃しをしてしまってから崩れてしまった。5回戦でトップ目からラスまで落ちてしまって、それが痛かった。最終戦も東掴んじゃって終わっちゃったね。今日はミスが多かった。」
8位 石井一馬 「1・2回戦大きいプラスだったけど、3・4回戦目で負けてしまって・・・。経験の少なさが出てしまったのかなぁ、と思います。また勉強しなおします。」
7位 灘麻太郎 「一言?なにもないよ。弱いから負けたんだ。」
6位 海老沢稔 「手は入っていたと思うのですが、肝心なところでアガれなかったり・・・でも、麻雀ってそういうものですよね。悔しい思いをさせていただいたので、来年以降の糧にしたいと思います。ありがとうございました。」
5位 手塚紗掬 「残りたかったです・・・。」
そして、最後に勝ち残った選手たちからの意気込みをお伝えしてお別れしよう。
1位通過 矢島亨「あまり打ちなれていないルールなんですが、今年は(似たルールの)オータムチャレンジカップも決勝に残れました。そっちは負けてしまったので、今回は勝ちたいです。頑張ります。」
2位通過 清原継光「内容は酷かったけど、最後は麻雀の神様が微笑んでくれた。明日はまっすぐ行きます!」
3位通過 荒正義「明日は3回目の優勝を目指します。この王位は僕にとってはツキタイトル。頭勝負でがんばります!」
4位通過 五十嵐毅「最初3連勝したけど、その後はグダグダだった。(最終戦、オーラスの二筒アガれてよかった。生きた心地がしなかったよ・・・。」
決勝は明日、日本プロ麻雀連盟チャンネルにて、終日、放送される。
荒3回目の戴冠なるか?
はたまた五十嵐久しぶりのタイトル奪取か?
それとも、矢島・清原の初タイトルか?
筆者もいち視聴者として非常に楽しみである。
長文失礼致しました。

第95回:東城 りお

はじめまして。
この度、十段位の櫻井秀樹プロよりバトンを受け取りました29期後期生の東城りおです。

リレーエッセイは初めてなのでなにを書いていいのか…
まず、自己紹介からしてみようと思います!

199X年9月18日生まれ。
ロマンを追い求め続けるが実は現実派のおとめ座。
ものすごくおおざっぱだけど、変な所だけ神経質なО型。
寒さが苦手な秋田県出身、身長ばかりに栄養がいってしまった168cm。
好きな食べ物は豚さんと牛さんと生タコ。
嫌いな食べ物は、セロリとコーヒー。
好きな事は寝る事で、趣味はゲームとアニメとマンガ。

これだけ見るとひきこもりっぽいですが、意外と泳いだり走ったりするのも好きだったりします。
主に、麻雀店の専属として働いています。

最近はありがたいことに、色々なお店にゲストに呼んでいただいたり、麻雀格闘倶楽部や、日本プロ麻雀連盟カレンダーや写真集「国士無双」、そして天空麻雀などにも出演させてもらったり、
連盟チャンネルではMCの仕事なんかもさせていただけるようになりました。

初MCは、インターネット麻雀日本選手権という、ネット麻雀では唯一のタイトル戦で、緊張でガチガチのカミカミでした笑
その時をきっかけに、解説や実況のお仕事をもっとしてみたいと思い積極的に取り組むようになりました。と、ものすごくお仕事は順調に進んでいるのですが、1つ大きな悩みがあります。
それは、タイトルが1つもないという事。それと、女流桜花ではCリーグ、リーグ戦ではD3リーグで、まだ連盟に入会してから1年、麻雀でなにも活躍できていないという事です。

周りには、女流桜花を連覇した事のある魚谷侑未プロや、女流モンド、夕刊フジで優勝やメディアで大活躍する高宮まりプロがいたり、仲のいい子たちはみんなどんどん上のリーグにいってしまい
焦ってしまったり、落ち込んだり・・・
時には、自分には麻雀は向いていないんじゃないかって思ってしまう時も・・・

このまま何も結果を残せずに、プロとしてやっていけるのか!?
日々悩みに悩んでいるところです。

なんか文章が暗いですね(´・ω・`)笑
応援してくれているファンの方たちのためにも、来年こそは昇級!タイトル獲得目指してがんばりたいと思います。

と悩みに悩んでいるところに、私と同じお店で働いている、同じリーグの清原継光プロが、なんと王位戦で優勝しました!!

また周りがどんどん離れていく…シクシク。と悲しむのは後にして、まずはおめでとう!!
彼はすごく真面目で、何事にも一生懸命で、でもたまに天然で面白くて、お客さんやメンバーから
とても慕われていて、
「きよちゃん王位なっちゃうかもねー」
「王位になったら清原王位って呼ぶよー」
なんて、みんなと話をしていたら、本当に王位になるなんて…

いつも麻雀に対して真面目で努力家で、きっとその努力が報われたんだなと思います。
きよちゃんおめでとう!
そして、そんな清原継光プロにバトンを受け渡したいと思います。

清原王位よろしくお願いします!

リレーエッセィ/第95回:東城 りお

はじめまして。
この度、十段位の櫻井秀樹プロよりバトンを受け取りました29期後期生の東城りおです。
リレーエッセイは初めてなのでなにを書いていいのか…
まず、自己紹介からしてみようと思います!
199X年9月18日生まれ。
ロマンを追い求め続けるが実は現実派のおとめ座。
ものすごくおおざっぱだけど、変な所だけ神経質なО型。
寒さが苦手な秋田県出身、身長ばかりに栄養がいってしまった168cm。
好きな食べ物は豚さんと牛さんと生タコ。
嫌いな食べ物は、セロリとコーヒー。
好きな事は寝る事で、趣味はゲームとアニメとマンガ。
これだけ見るとひきこもりっぽいですが、意外と泳いだり走ったりするのも好きだったりします。
主に、麻雀店の専属として働いています。
最近はありがたいことに、色々なお店にゲストに呼んでいただいたり、麻雀格闘倶楽部や、日本プロ麻雀連盟カレンダーや写真集「国士無双」、そして天空麻雀などにも出演させてもらったり、
連盟チャンネルではMCの仕事なんかもさせていただけるようになりました。
初MCは、インターネット麻雀日本選手権という、ネット麻雀では唯一のタイトル戦で、緊張でガチガチのカミカミでした笑
その時をきっかけに、解説や実況のお仕事をもっとしてみたいと思い積極的に取り組むようになりました。と、ものすごくお仕事は順調に進んでいるのですが、1つ大きな悩みがあります。
それは、タイトルが1つもないという事。それと、女流桜花ではCリーグ、リーグ戦ではD3リーグで、まだ連盟に入会してから1年、麻雀でなにも活躍できていないという事です。
周りには、女流桜花を連覇した事のある魚谷侑未プロや、女流モンド、夕刊フジで優勝やメディアで大活躍する高宮まりプロがいたり、仲のいい子たちはみんなどんどん上のリーグにいってしまい
焦ってしまったり、落ち込んだり・・・
時には、自分には麻雀は向いていないんじゃないかって思ってしまう時も・・・
このまま何も結果を残せずに、プロとしてやっていけるのか!?
日々悩みに悩んでいるところです。
なんか文章が暗いですね(´・ω・`)笑
応援してくれているファンの方たちのためにも、来年こそは昇級!タイトル獲得目指してがんばりたいと思います。
と悩みに悩んでいるところに、私と同じお店で働いている、同じリーグの清原継光プロが、なんと王位戦で優勝しました!!
また周りがどんどん離れていく…シクシク。と悲しむのは後にして、まずはおめでとう!!
彼はすごく真面目で、何事にも一生懸命で、でもたまに天然で面白くて、お客さんやメンバーから
とても慕われていて、
「きよちゃん王位なっちゃうかもねー」
「王位になったら清原王位って呼ぶよー」
なんて、みんなと話をしていたら、本当に王位になるなんて…
いつも麻雀に対して真面目で努力家で、きっとその努力が報われたんだなと思います。
きよちゃんおめでとう!
そして、そんな清原継光プロにバトンを受け渡したいと思います。
清原王位よろしくお願いします!

第96回『サバキの神髄②』 荒 正義

②人のサバキ

「点」と「点」をつないで「線」のサバキができたら、次の課題は「人」である。
「人」とは相手であり対戦者だ。人をサバクには相手の打ち筋を見極め、色分けしておくことが肝心である。
麻雀の打ち筋は大きく分けると程度の差こそあれ、次の3種類。

1・攻撃型
2・バランス型
3・守備型

攻め麻雀の典型プロは、山井弘と1年前までの佐々木寿人である。
2人の攻めは強烈である。攻めで相手の手を曲げ(潰し)させ、アガリを拾いツキを奪って一気に主導権を握るのだ。

守備型の代表格にはA2に復帰を果たした藤原隆弘と現・鳳凰の藤崎智がいる。
藤崎本人は「違う」というが、こちらが受ける印象は「攻め」よりやはり「受け」である。
ただ彼の場合、受けから攻めの切り返しが速い。そして読みの精度が高くアガリの打点が高い。だから手強いのだ。

攻撃と守備その中道を行くのが対応のバランス型である。いわば攻めと守りの好いところ取りである。
滝沢和典がそうだし、多彩な「技」で相手をほんろうする沢崎誠もそうだ。
タイトルコレクターの瀬戸熊直樹前原雄大も攻撃型に近いバランス型である。私もそうだ。
打ち手の7割はこのバランス型に属する。これが色分けである。

*ヒサトに1年前と注釈をつけたのは、今は「守り」を取り入れてバランス型にシフトチェンジしているからである。

言葉の説明では分りづらいため、牌姿で示そう。
開局早々の東1局に親からリーチが入る。

西九筒 上向き九万 上向き二筒 上向き八万 上向き発五索 左向き??ドラ一索

この時、西家の手がこうだ。

一索一索三索四索五索六索七索八索九索二筒二筒四筒五筒??ツモ六筒

このときドラであろうが一索を叩き切る。危険度は一索三索九索も大差がない。競技ルールならヤミテンで、一発・裏有りのルールなら即リーチだ。
ツモって裏一なら跳満になる、と考える。もちろん、ドラの一索を取りに行くときは三索九索切りの追いかけリーチだ。即断即決、すぐに勝負と前に出る。これが攻撃型である。

守備型は二筒を切っての様子見である。開局なら運も勢いも手探りだから、ここで勝負の判断は急がない。
ここで親満を打てばこの半荘はもとより、今日1日の戦いが苦しくなる。これが守備型の考えだ。
さらに、この手にはまだ変化の余地があるのだ。例えばこうだ。

一索一索一索三索四索五索六索七索八索九索四筒五筒六筒

一索一索三索四索五索六索七索七索八索九索四筒五筒六筒

一索一索三索四索五索六索七索八索二筒三筒四筒五筒六筒

この手ならマチと打点は十分だし、反撃はそれからでも遅くはない。これが守備型の考えである。

では、バランス型の場合はどうだろう。
押し引きの判断は、相手と自分の勢いで決める。勢いとはツキ状態であり運量である。
しかしこの場合、開局したばかりで判断基準がない。だからそのときの直感と気分で決める。

一索を切ることもあれば二筒切りもある。
今日は固くいこうと決めたなら二筒で、勝ちに行くと思ったならば一索切りである。
もちろん三索九索切りのリーチもある。勝ちに行こうとすれば危険度が高くなり、固く打てば勝率が下がるのは百も承知である。
バランス型は態勢が決まるまで流動的で、他の型より打牌の選択肢が多くなるのだ。

しかし、どの型であろうと応手が変わらぬときがある。
西家の手がこの手の場合だ。

一索一索三索四索五索六索七索八索九索二筒二筒四筒五筒??ツモ三筒

ピンズが一路左によれば受けが広がる複合メンツだ。これなら打牌は安全で柔らかい二筒で、1シャンテン戻しとなる。攻撃型も恐らくそうだ。
ここまでが、型の分類と打ち方の違いである。これができたら「サバキ」は次の段階に進むことが可能だ。

同じく開局したばかりの東1局。攻撃型の親(山井かヒサト)から7巡目にリーチが入る。

西一筒 上向き中五筒 上向き一索 上向き八索 上向き七万 左向き??ドラ五万

この時、西家の自分の手がこうである。

三万四万六万六万七万二索三索六索七索二筒二筒七筒八筒

手牌はメンタンピン形でドラにも対応できる手だ。うまく決まれば678の三色がある。
当然、闘志満々である。満貫の1シャンテンになったら無筋でも1牌は勝負だ。

なぜなら親が攻撃型の場合、マチと打点が不十分でもリーチをかけてくるケースが多いからだ。
不十分でも攻めで相手を降ろし、流局でも親権確保でOKが攻撃型の考えだ。
そしてツモったら望外の利と、笑うことだろう。

そう易々と思惑通りには打たせるわけにはいかない。だから前に出る。もちろん、親が本手のときも稀にある。
「どっちなのか、見ようじゃないか!」の気分だ。
これが戦いであり勝負なのだ。

しかしこの時、南家の藤崎か滝沢からスッと三万が切られた場合は話が別である。
受けのしっかりした者が、親のリーチに一発で無筋を通すからにはそれなりの理由があるのだ。
打点も十分だしマチもいい。ヤミテンなら親の現物も危ない。
怖いのは親よりむしろ南家の方である。私ならそう考える。

したがって、次のツモがドラの五万でない限り、撤退して2人の勝負の行く末を見守る。
そして問題は、結果が出たこの後の構えである。
打ち合えば、アガった方をマークする。戦うなら負けた方とやるのが賢明である。

相手は傷を負っている分、態勢はこちらが有利だ。
相手の型を見、流れを見て戦う相手を決める。これが「人」のサバキである。

点と線。そして人と流れを見る。これでようやくサバキにふくらみが出て、立体形となるのだ。
しかし、まだ二合目の途中経過に過ぎない。

文中敬称略、以下次号。

上級/第96回『サバキの神髄②』 荒 正義

②人のサバキ
「点」と「点」をつないで「線」のサバキができたら、次の課題は「人」である。
「人」とは相手であり対戦者だ。人をサバクには相手の打ち筋を見極め、色分けしておくことが肝心である。
麻雀の打ち筋は大きく分けると程度の差こそあれ、次の3種類。
1・攻撃型
2・バランス型
3・守備型
攻め麻雀の典型プロは、山井弘と1年前までの佐々木寿人である。
2人の攻めは強烈である。攻めで相手の手を曲げ(潰し)させ、アガリを拾いツキを奪って一気に主導権を握るのだ。
守備型の代表格にはA2に復帰を果たした藤原隆弘と現・鳳凰の藤崎智がいる。
藤崎本人は「違う」というが、こちらが受ける印象は「攻め」よりやはり「受け」である。
ただ彼の場合、受けから攻めの切り返しが速い。そして読みの精度が高くアガリの打点が高い。だから手強いのだ。
攻撃と守備その中道を行くのが対応のバランス型である。いわば攻めと守りの好いところ取りである。
滝沢和典がそうだし、多彩な「技」で相手をほんろうする沢崎誠もそうだ。
タイトルコレクターの瀬戸熊直樹前原雄大も攻撃型に近いバランス型である。私もそうだ。
打ち手の7割はこのバランス型に属する。これが色分けである。
*ヒサトに1年前と注釈をつけたのは、今は「守り」を取り入れてバランス型にシフトチェンジしているからである。
言葉の説明では分りづらいため、牌姿で示そう。
開局早々の東1局に親からリーチが入る。
西九筒 上向き九万 上向き二筒 上向き八万 上向き発五索 左向き??ドラ一索
この時、西家の手がこうだ。
一索一索三索四索五索六索七索八索九索二筒二筒四筒五筒??ツモ六筒
このときドラであろうが一索を叩き切る。危険度は一索三索九索も大差がない。競技ルールならヤミテンで、一発・裏有りのルールなら即リーチだ。
ツモって裏一なら跳満になる、と考える。もちろん、ドラの一索を取りに行くときは三索九索切りの追いかけリーチだ。即断即決、すぐに勝負と前に出る。これが攻撃型である。
守備型は二筒を切っての様子見である。開局なら運も勢いも手探りだから、ここで勝負の判断は急がない。
ここで親満を打てばこの半荘はもとより、今日1日の戦いが苦しくなる。これが守備型の考えだ。
さらに、この手にはまだ変化の余地があるのだ。例えばこうだ。
一索一索一索三索四索五索六索七索八索九索四筒五筒六筒
一索一索三索四索五索六索七索七索八索九索四筒五筒六筒
一索一索三索四索五索六索七索八索二筒三筒四筒五筒六筒
この手ならマチと打点は十分だし、反撃はそれからでも遅くはない。これが守備型の考えである。
では、バランス型の場合はどうだろう。
押し引きの判断は、相手と自分の勢いで決める。勢いとはツキ状態であり運量である。
しかしこの場合、開局したばかりで判断基準がない。だからそのときの直感と気分で決める。
一索を切ることもあれば二筒切りもある。
今日は固くいこうと決めたなら二筒で、勝ちに行くと思ったならば一索切りである。
もちろん三索九索切りのリーチもある。勝ちに行こうとすれば危険度が高くなり、固く打てば勝率が下がるのは百も承知である。
バランス型は態勢が決まるまで流動的で、他の型より打牌の選択肢が多くなるのだ。
しかし、どの型であろうと応手が変わらぬときがある。
西家の手がこの手の場合だ。
一索一索三索四索五索六索七索八索九索二筒二筒四筒五筒??ツモ三筒
ピンズが一路左によれば受けが広がる複合メンツだ。これなら打牌は安全で柔らかい二筒で、1シャンテン戻しとなる。攻撃型も恐らくそうだ。
ここまでが、型の分類と打ち方の違いである。これができたら「サバキ」は次の段階に進むことが可能だ。
同じく開局したばかりの東1局。攻撃型の親(山井かヒサト)から7巡目にリーチが入る。
西一筒 上向き中五筒 上向き一索 上向き八索 上向き七万 左向き??ドラ五万
この時、西家の自分の手がこうである。
三万四万六万六万七万二索三索六索七索二筒二筒七筒八筒
手牌はメンタンピン形でドラにも対応できる手だ。うまく決まれば678の三色がある。
当然、闘志満々である。満貫の1シャンテンになったら無筋でも1牌は勝負だ。
なぜなら親が攻撃型の場合、マチと打点が不十分でもリーチをかけてくるケースが多いからだ。
不十分でも攻めで相手を降ろし、流局でも親権確保でOKが攻撃型の考えだ。
そしてツモったら望外の利と、笑うことだろう。
そう易々と思惑通りには打たせるわけにはいかない。だから前に出る。もちろん、親が本手のときも稀にある。
「どっちなのか、見ようじゃないか!」の気分だ。
これが戦いであり勝負なのだ。
しかしこの時、南家の藤崎か滝沢からスッと三万が切られた場合は話が別である。
受けのしっかりした者が、親のリーチに一発で無筋を通すからにはそれなりの理由があるのだ。
打点も十分だしマチもいい。ヤミテンなら親の現物も危ない。
怖いのは親よりむしろ南家の方である。私ならそう考える。
したがって、次のツモがドラの五万でない限り、撤退して2人の勝負の行く末を見守る。
そして問題は、結果が出たこの後の構えである。
打ち合えば、アガった方をマークする。戦うなら負けた方とやるのが賢明である。
相手は傷を負っている分、態勢はこちらが有利だ。
相手の型を見、流れを見て戦う相手を決める。これが「人」のサバキである。
点と線。そして人と流れを見る。これでようやくサバキにふくらみが出て、立体形となるのだ。
しかし、まだ二合目の途中経過に過ぎない。
文中敬称略、以下次号。

第31期A1リーグ第8節レポート ともたけ 雅晴

12月…早いもので2014年も残りわずか。
リーグ戦のほうも決定戦進出に向けていよいよ佳境の第9節を迎えた。

今節の結果で最終節の卓組みが決まるので、少しでもプラスして最終節を有利な立場で迎えたい!
そして今節最初の卓なので、後から戦う人達にプレッシャーを与えたい!
という思いの中で始まった1回戦、メンバーは起家から望月、ともたけ、瀬戸熊、沢崎。

東1局 、配牌からドラが2枚入っているチャンス手が来る。
9巡目

四万四万四万五万六万六万三索四索五索三筒五筒六筒七筒  ツモ三万  ドラ四万

三筒を切ればテンパイだが、形が悪すぎるのでテンパイ取らずの打六万
理想は皆さんおわかりですよね!
四筒をツモってきての345の三色。五筒八筒で倍満、二筒で跳満(四筒が入ったら当然リーチ)。
と、絵に書いた餅みたいな事を思っていたら、11巡目にツモってきたのは八万
「巡目も巡目だし万が一アガれたら満貫だよ」という悪魔の囁きに負けてカン七万のテンパイを取ってしまう。

そして13巡目に、親の望月からリーチが掛かり、ツモってきた九筒をツモ切りすると「ロン」の声。
値段は3,900で済んだが、自分の思っていた形とは程遠いリーチも掛けられない、「満貫をテンパイしている」という理由だけでの放銃は、この先も暗雲が立ち込めている事を暗示するような1局となった。

しかし、対局中は終わって時間が経ってからの冷静さはないので、「何か変だな?」とは思っても「まだ始まったばかり」という思いのほうが強く、次の失敗を冒すのである。

東3局、10巡目

三万四万五万六万七万二索四索六索六索七索二筒三筒四筒  ドラ五筒

ツモ三索七索 でリーチ。
普通なら絶好のカン三索が埋まって3メンチャン。しかも高目三色!何が悪いの?と思うでしょう。
放送を見た方はわかると思いますが、実は配牌からマンズは変化していない、俗に言う「死にメンツ」というやつです。

実際、対局時も「誰かに追い付かれたら負ける」と思ってましたが、「二万をツモって跳満」という思いの方が強くて打たせたリーチです。
それと他の対局者に「なんだ、今日のともたけは恐くない」と思われたくないという事もあります。
結果は「やっぱりね」という悪い予感が的中して、親の瀬戸熊に追いかけリーチを掛けられ7,700の放銃です。

続く東3局1本場、

一万二万三万四万五万六万七万八万九万六索六索三筒四筒  ドラ六万

先制リーチが沢崎から入っていたのですが、追い付き今度はヤミテンで沢崎から五筒でロンアガリができて、前局の失点を取り返せたので「ほっと一息」。
1回戦は少し沈みはしましたが大怪我せず3着で終え、「よし!ここからエンジン全開!」と迎えた2回戦は、逆噴射して近年リーグ戦では記憶にない、まさかの箱割れ4着。

3回戦も望月に見事な清老頭をツモられ沈みの2着。
4回戦をやっと少し浮きの2着で終えて、貯金を使い果たさずに済み、何とか特俵で堪えて望みが繋がったという結果で終わりました。

開始前のプレッシャーを与えるという思いは、逆に皆にやる気を出させる事になりましたが、最終節は「今期一番の出来」と言えるような麻雀を打ちたいと思いますので、楽しみにしていて下さい。

プロリーグ(鳳凰戦)レポート/第31期A1リーグ第8節レポート ともたけ 雅晴

12月…早いもので2014年も残りわずか。
リーグ戦のほうも決定戦進出に向けていよいよ佳境の第9節を迎えた。
今節の結果で最終節の卓組みが決まるので、少しでもプラスして最終節を有利な立場で迎えたい!
そして今節最初の卓なので、後から戦う人達にプレッシャーを与えたい!
という思いの中で始まった1回戦、メンバーは起家から望月、ともたけ、瀬戸熊、沢崎。
東1局 、配牌からドラが2枚入っているチャンス手が来る。
9巡目
四万四万四万五万六万六万三索四索五索三筒五筒六筒七筒  ツモ三万  ドラ四万
三筒を切ればテンパイだが、形が悪すぎるのでテンパイ取らずの打六万
理想は皆さんおわかりですよね!
四筒をツモってきての345の三色。五筒八筒で倍満、二筒で跳満(四筒が入ったら当然リーチ)。
と、絵に書いた餅みたいな事を思っていたら、11巡目にツモってきたのは八万
「巡目も巡目だし万が一アガれたら満貫だよ」という悪魔の囁きに負けてカン七万のテンパイを取ってしまう。
そして13巡目に、親の望月からリーチが掛かり、ツモってきた九筒をツモ切りすると「ロン」の声。
値段は3,900で済んだが、自分の思っていた形とは程遠いリーチも掛けられない、「満貫をテンパイしている」という理由だけでの放銃は、この先も暗雲が立ち込めている事を暗示するような1局となった。
しかし、対局中は終わって時間が経ってからの冷静さはないので、「何か変だな?」とは思っても「まだ始まったばかり」という思いのほうが強く、次の失敗を冒すのである。
東3局、10巡目
三万四万五万六万七万二索四索六索六索七索二筒三筒四筒  ドラ五筒
ツモ三索七索 でリーチ。
普通なら絶好のカン三索が埋まって3メンチャン。しかも高目三色!何が悪いの?と思うでしょう。
放送を見た方はわかると思いますが、実は配牌からマンズは変化していない、俗に言う「死にメンツ」というやつです。
実際、対局時も「誰かに追い付かれたら負ける」と思ってましたが、「二万をツモって跳満」という思いの方が強くて打たせたリーチです。
それと他の対局者に「なんだ、今日のともたけは恐くない」と思われたくないという事もあります。
結果は「やっぱりね」という悪い予感が的中して、親の瀬戸熊に追いかけリーチを掛けられ7,700の放銃です。
続く東3局1本場、
一万二万三万四万五万六万七万八万九万六索六索三筒四筒  ドラ六万
先制リーチが沢崎から入っていたのですが、追い付き今度はヤミテンで沢崎から五筒でロンアガリができて、前局の失点を取り返せたので「ほっと一息」。
1回戦は少し沈みはしましたが大怪我せず3着で終え、「よし!ここからエンジン全開!」と迎えた2回戦は、逆噴射して近年リーグ戦では記憶にない、まさかの箱割れ4着。
3回戦も望月に見事な清老頭をツモられ沈みの2着。
4回戦をやっと少し浮きの2着で終えて、貯金を使い果たさずに済み、何とか特俵で堪えて望みが繋がったという結果で終わりました。
開始前のプレッシャーを与えるという思いは、逆に皆にやる気を出させる事になりましたが、最終節は「今期一番の出来」と言えるような麻雀を打ちたいと思いますので、楽しみにしていて下さい。